JP6122341B2 - 切削工具および切削加工物の製造方法 - Google Patents

切削工具および切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、切削工具、およびそれを用いた切削加工物の製造方法に関する。
従来、被削材の旋削加工に用いられる切削工具として、切削油剤を吐出する技術が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1,2に記載の切削工具は、切削インサートのすくい面側から切削油剤を吐出して、切削油剤によって切刃が高温になるのを抑制するものである。なお、特許文献1,2に記載された切削工具は、切削油剤が吐出する吐出口が、切削インサートの上面と重ならない箇所に設けられており、吐出口と切刃との距離が切削インサートの切刃の長さ以上に離れている。
また、吐出口と切刃との距離を短くした切削工具としては、切削インサートの上面と重なる箇所に吐出口を設けた技術が提案されている(例えば、特許文献3参照)。吐出口と切刃との距離を短くすることで、切刃を効率よく冷却することができる。
特開平6−254705号公報 特開平10−94904号公報 特表2010−516482号公報
特許文献3に記載されている切削工具は、すくい面よりも高所に吐出口が設けられているため、切削油剤が空中を飛んで切刃に当たる。そのため、切削油剤を切刃に効率よく当てるためには、切削油剤の圧力を上げたり、吐出口の孔加工の精度を切刃に正確に届くように調整したりする必要がある。切削油剤の圧力を上げると、その分、切削油剤の量も多くなってしまう。また、孔加工の精度を上げようとすると、孔加工の精度調整を別途行わなければならない。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、切削油剤を適切に適量にて切刃に当てることが可能な切削工具および切削加工物の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に基づく切削工具は、内部に切削油剤が流れる第1流路を有する工具本体と、前記工具本体の先端部に設けられ、多角形状の上面、2辺の切刃およびコーナ切刃を有する切削インサートと、前記工具本体に前記切削インサートの上面の一部と重なって設けられ、前記第1流路とつながる第2流路と、前記第2流路とつながる一対の吐出口とを有するノズル部品とを備え、前記第2流路は、前記工具本体の表面上から前記切削インサートの上面上にかけて、かつ前記切刃に沿って形成されており、前記一対の吐出口はそれぞれ前記2辺の切刃のそれぞれに対応して配置され、かつ前記コーナ切刃に向いており、前記一対の吐出口は、一方と他方で大きさが異なることを特徴とする。
本発明の一態様に基づく切削加工物の製造方法は、被削材を回転させる工程と、回転している前記被削材に前記切削工具の前記切刃を接触させつつ、切削油剤を前記一対の吐出口から前記切削インサートの上面に沿って流して前記切刃に吐出する工程と、前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えている。
本発明は、切削油剤を適切に適量にて切刃に当てることが可能な切削工具および切削加工物の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態の切削工具を示す斜視図である。 図1に示す切削工具の内部を示した透過斜視図である。 図1に示す切削工具の上面図である。 図1に示す切削工具の側面図である。 図4に示す切削工具の一部を拡大して内部を示した透過側面図である。 図4に示す切削工具の一部を拡大して内部を示した透過側面図である。 図3に示す切削工具の吐出口から切削油剤が吐出されている様子を示す上面図である。 図7に示す切削工具が被削材に接触しつつ、切削油剤が吐出している様子を示す上面図である。 図8の一部Aを拡大した切削工具の上面図である。 図9に示した切削工具の一変形例に係る上面図である。 図9に示した切削工具の一変形例に係る上面図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態の切削工具について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、実施形態の構成部材のうち、主要部材を示したものである。従って、本発明の切削工具は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。図1は、切削工具の先端部分を示した外観斜視図である。図2は、図1の切削工具の外観斜視図であって、内部の流路を点線で示している。図3は、切削工具の先端部分の平面図であって、内部の流路および外部から視認できない切削インサートの一部を点線で示している。図4は、切削工具の先端部分の側面図であって、内部の流路を点線で示している。図5は、図4に示した部品ノズルの側面図であって、一点鎖線で第1流路の一部および一方の第2流路を示している。図6は、図4に示した部品ノズルの側面図であって、一点鎖線で第1流路の一部および他方の第2流路を示している。図7は、切削インサートの一部および部品ノズルの上面図であって、流路を点線で示すとともに、白抜き矢印で切削油剤の吐出方向を示している。図8は、図7の切削インサートが被削材を切削して、切りくずが発生している状態を示した上面図であり、流路を点線で示すとともに、白抜き矢印が切削油剤の吐出方向を示している。図9は、図8のA部分を拡大した上面図であって、流路を点線で示すとともに、白抜き矢印が切削油剤の吐出方向を示している。図8,9の斜線入り矢印が被削材と接触する主切刃を指している。
≪切削工具≫
本実施形態の切削工具1は、図1〜9に示すように、内部に切削油剤が流れる第1流路21を有する工具本体2と、工具本体2の先端部22に設けられ、多角形状の上面31、2辺の切刃32およびコーナ切刃33を有する切削インサート3と、工具本体2に切削インサート3の上面の一部と重なって設けられ、第1流路21とつながる第2流路41と、第2流路41とつながる一対の吐出口42とを有するノズル部品4とを備えている。また
、切削工具1は、第2流路41は、工具本体2の表面上から切削インサート3の上面上にかけて、かつ切刃32に沿って形成されており、一対の吐出口42はそれぞれ2辺の切刃32のそれぞれに対応して配置され、かつコーナ切刃33に向いている。
切削工具1は、金属加工に用いられ、対象の被削材を所定形状に削るのに用いるものである。切削工具1は、工具本体2と、工具本体2に取り付けられる切削インサート3と、切削油剤を吐出する吐出口42を有するノズル部品4とを備えている。なお、切削インサート3およびノズル部品4は、工具本体2から取り外し可能である。
工具本体2は、細長く伸びた棒形状であって、切削インサート3およびノズル部品4を取り付けるものである。工具本体2の内部には、クーラントとして機能する切削油剤が供給され、切削油剤が工具本体2内をとおってノズル部品4を介して外部に吐出される。なお、工具本体2は、鋼または鋳鉄などを用いることができる。
切削油剤は潤滑機能を有し、切削工具1が高温・高圧下で、切削インサート3と被削材の表面に油膜を形成し、それらの摩擦を低減することで、切削インサート3の摩耗や切削抵抗を低減する。また、切刃32は、切刃32と被削材とが高速で接触するため、摩擦が生じて温度が上昇する。切削油剤は冷却機能を有し、切刃32の温度を下げて、工具摩耗を低減し、被削材の熱膨張を抑制することで、被削材の加工精度を良好に維持する。また、切削油剤はさび止め機能を有し、切削直後の被削材の表面は活性状態で、さびやすいが、被削材の表面に被着して、表面をさびにくくする。さらに、切削油剤は洗浄機能を有し、被削材を切削したときに発生する切りくずや表面汚れが被削材に付着するのを抑制し、切りくずや表面汚れを洗い流す。なお、切削油剤は、例えば、油性形、不活性極圧形または活性極圧形などの不水溶性油剤、あるいは、エマルション、ソリューブルまたはソリューションなどの水溶性油剤からなり、被削材の材質などに合わせて適宜選択して用いられる。
工具本体2の先端部22に切削インサート3およびシート部材5を取り付ける多角形状の切欠きが設けられている。切欠きは、切削インサート3およびシート部材5を取り付けた状態で、切削インサート3の切刃32が工具本体2から外部に突出する大きさに設定されている。
工具本体2は、内部に第1流路21が形成されている。工具本体2外に配置されたポンプを用いて、切削油剤をくみ上げ、工具本体2の第1流路21をとおって、ノズル部品4の吐出口42から切削油剤が吐出される。第1流路21は、工具本体2内で分岐している。第1流路21は、工具本体2に切削インサート3を取り付けた状態で、切削インサート3の上面31側から切刃32に向かって切削油剤を吐出するためのすくい面側流路211と、切削インサート3の下面35側から切刃32に向かって切削油剤を吐出するための逃げ面側流路212を有している。また、すくい面側流路211は、さらに、ノズル部品4の一対の吐出口42に対応させて二股に分かれている一対の第2流路41のそれぞれとつながっている。
工具本体2には、逃げ面側流路212とつながった本体吐出口23が設けられている。本体吐出口23は、第1流路21(逃げ面側流路212)とつながっている。本体吐出口23は、切削インサート3の逃げ面側からコーナ切刃33に向かって切削油剤を吐出する。本体吐出口23から吐出された切削油剤は、下方から上方に空間中に飛び出る。そして、切削油剤が、切削インサート3のコーナ切刃33に吹き掛かる。このようにして、切削油剤が、切削インサート3の下面35側から上面31側にかけて吹き掛かることで、切削インサート3を下方から冷却することができる。なお、本体吐出口23は、切削油剤の流れる方向に直交した横断面が円状であって、直径が1〜3mmに設定されている。
切削インサート3は、多角形状であって中央部に貫通孔34が形成されている。切削インサート3は、上面31および下面35の最大幅は5〜20mmである。また、下面35から上面31までの高さは2〜8mmである。ここで、上面3の最大幅とは、上面視した場合における上面31の幅の最大値を意味している。同様に、下面35の最大幅とは、底面視した場合における下面35の幅の最大値を意味している。同様に、下面35から上面31までの高さとは、上面31の上端と下面35の下端との間における貫通孔34の貫通方向に平行な方向での幅を意味している。なお、貫通孔34は螺子孔として機能し、螺子を用いて切削インサート3を工具本体2に固定する。なお、多角形状とは、四角形、五角形または八角形等や、菱形形状のものをいう。
切削インサート3の材質としては、例えば、超硬合金あるいはサーメットなどが挙げられる。超硬合金の組成としては、例えば、炭化タングステン(WC)にコバルト(Co)の粉末を加えて焼結して生成されるWC−Co、WC−Coに炭化チタン(TiC)を添加したWC−TiC−Co、あるいはWC−TiC−Coに炭化タンタル(TaC)を添加したWC−TiC−TaC−Coがある。また、サーメットは、セラミック成分に金属を複合させた焼結複合材料であり、具体的には、炭化チタン(TiC)、または窒化チタン(TiN)を主成分としたチタン化合物が挙げられる。
切削インサート3の表面は、化学蒸着(CVD)法または物理蒸着(PVD)法を用いて被膜でコーティングされていてもよい。被膜の組成としては、炭化チタン(TiC)、窒化チタン(TiN)、炭窒化チタン(TiCN)またはアルミナ(Al)などが挙げられる。
切削インサート3は、シート部材5を介して工具本体2に取り付けられる。シート部材5は、多角形状であって中央部に貫通孔が形成されている。シート部材5の貫通孔は、切削インサート3の貫通孔34と同様の形状および大きさであって、切削インサート3を固定する螺子を用いて、切削インサート3およびシート部材5の両方を工具本体2に固定することができる。シート部材5は、例えば、超硬合金、炭素鋼または合金鋼からなり、被削材の加工時に、切削インサート3が破損して、切削インサート3の破損した破片等によって工具本体2が破壊されるのを防止するものである。
切刃32は、工具本体2から外部に向かって飛び出ている2辺のそれぞれに対応する箇所に設けられている。ここで、切刃32は、被削材と直接接して、被削材を削っている刃を主切刃といい、他方の切刃を副切刃という。また、2辺の切刃の交差する刃のうち、工具本体2から外部に向かって飛び出ている角の刃をコーナ切刃33という。なお、切刃32が形成される2辺に対応する。上面31と側面36との交線部が鋭角に尖っていると、切刃32の耐久性が低下する。そのため、上面31と側面36とが交わる部分がわずかに曲面形状となっている、いわゆるホーニング加工が施されていても良い。
ノズル部品4は、工具本体2に切削インサート3の上面31の一部と重なって設けられている。ノズル部品4は、工具本体2内から供給される切削油剤を外部に向かって方向決めして、所望する箇所に切削油剤を吐出するものである。ノズル部品4は、第1流路21とつながる第2流路41と、第2流路41とつながる一対の吐出口42とを備えている。ノズル部品4は、上下方向に貫通螺子孔43が空いている。そして、貫通螺子孔43に螺子を差し込んで、ノズル部品4を工具本体2に固定することができる。ノズル部品4は、工具本体2上に切削インサート3を取り付けた状態で、切削インサート3を上方から下方に向かって押し付けて固定し続けるサポート機能を有している。
第2流路41は、図5または図6に示すように、第1流路21の上部において二股に分
かれた一方411が、一対の吐出口42の一方421とのみつながっている。また、第2流路41は、第1流路21の上部において二股に分かれた他方412が、一対の吐出口42の他方422とのみつながっている。
第2流路41は、切削インサート3上にノズル部品4を取り付けた状態で、コーナ切刃33の角を基点とした、コーナ二等分線に対して、一方の第2流路411と他方の第2流路412が左右対称に形成されている。第2流路41は、ノズル部品4の下面に溝をほって形成されている。第2流路41は、切刃32に沿って、切削インサート3の上面31とノズル部品4とが重なる箇所に形成されている。そして、第2流路41が、工具本体2の上面および切削インサート3の上面に沿って連続して形成されている。なお、第2流路41は、切削油剤の流れる方向に直交した横断面が半円状であって、半径が1〜5mmに設定されている。
第2流路41から吐出された切削油剤は、図7に示すように、2辺の切刃32のそれぞれに沿って上面31上に沿って流れる。そして、吐出口42から吐出された切削油剤が、図8,9に示すように、コーナ切刃33に向かって進行し、切りくず10に到達する。ここで、2辺の切刃32のうち、図8,9に示すように、斜線入り矢印で指された切刃32が主切刃32aである。また、2辺の切刃32のうち、もう一方の切刃32が副切刃32bである。さらに、一対の吐出口42のうち、主切刃32aに切削油剤を流す吐出口42を第1吐出口421とし、副切刃32bに切削油剤を流す吐出口42を第2吐出口422とする。
第1吐出口421から吐出された切削油剤は、切りくず10を直接切り出す主切刃32a上に流れ、被削材と接する主切刃32aが高温になるのを抑制することができる。さらに、切削インサート3のすくい面と切りくず10の裏面との間に流れ込むことができ、切りくず10が切削インサート3に付着するのを抑制することができる。また、第2吐出口422から吐出された切削油剤は、図8,9に示すように、副切刃32b上に流れ、切りくず10に目掛けて吐出される。そして、切りくず10を切削油剤の液体圧力によって飛ばして、切りくず10が工具本体2に絡まるのを抑制することができる。
本実施形態に係る切削工具1は、工具本体2上に設けたノズル部品4の下面に溝をほって第2流路41を形成されている。かかる第2流路41は、工具本体2の表面上と切削インサート3の上面が面一になっており、工具本体2の表面上から切削インサート3の上面上にかけて、かつ切刃32に沿って形成されている。そして、一対の吐出口42がそれぞれ2辺の切刃32のそれぞれに対応して配置され、かつコーナ切刃33に向いていることで、吐出口42から吐出された切削油剤が、工具本体2の上面から切削インサート3の上面にかけて、両上面に沿って流れるように進行する。すくい面上において、切削油剤がすくい面に沿って流れるため、切削油剤が空中に吐出されにくく、無駄になる切削油剤を低減することができる。その結果、切削油剤を適切に適量にて切刃32に当てることができ、切刃32の摩耗を効果的に抑制することができる。さらには、切削工具1を用いた切削工程において、製造工程におけるトータルコストを削減することができる。
なお、本発明は上述の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。図10,11は、一変形例に係る切削工具1の一部を示した図面であるが、上述した実施形態の切削工具1と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。例えば、図10に示すように、一対の吐出口42が、一方421aと他方422bとで大きさが異なるようにしてもよい。特に、副切刃32b上に切削油剤を吐出する第2吐出口422bが、主切刃32a上に切削油剤を吐出する第1吐出口421aよりも大きく設定されていることが好ましい。第2吐出口422bからは、副切刃32b上に沿って大量の切削油剤を流して、切りくず10を効果的に飛
ばす量の切削油剤を吐出することができる。さらに、第2吐出口422bから大量の切削油剤を流すことで、切りくず10を裏面から持ち上げて、切りくず10とすくい面との間の隙間を大きくする。そうすることで、第1吐出口421aからは、少量の切削油剤であっても、切りくず10とすくい面との間の隙間に切削油剤を効果的に浸透させることができる。なお、第1吐出口421aは、切削油剤の流れる方向に直交した横断面が半円状であって、半径が1〜2mmに設定されている。第2吐出口422bは、切削油剤の流れる方向に直交した横断面が半円状であって、半径が2〜3mmに設定されている。第1吐出口421aの横断面の半径は、第2吐出口422bの横断面の半径よりも、例えば1〜2mm以上小さく設定されている。
また、図11に示すように、工具本体2の表面および切削インサート3の上面には、第2流路41と重なる箇所に沿って連続した溝37を設けてもよい。工具本体2の表面およいび切削インサート3の上面31は面一であって、工具本体2の表面および切削インサート3の上面にかけて第2流路412と重なる箇所から切刃32に沿って連続した溝37が形成されている。工具本体2の上面およびすくい面に連続した溝37を設けることで、切削油剤を溝37に沿って効率良く流すことができ、切刃32を効果的に切削油剤の無駄を削減して冷却することができる。
≪切削加工物の製造方法≫
次に、本発明の一実施形態の被削材100を切削することによる切削加工物の製造方法について図12〜14を用いて説明する。なお、図12〜14は、ノズル部品4を示していない。
本実施形態の製造方法は、以下の工程を備えている。すなわち、
(1)図12に示すように、被削材100を回転させた状態で上記実施形態に代表される切削工具1を被削材100に相対的に近付ける工程と、
(2)図13に示すように、回転している被削材100に切削工具1の切刃32を接触させつつ、切削油剤を一対の吐出口42から切削インサート3の上面31に沿って流して切刃32に吐出する工程と、
(3)図14に示すように、切削工具1を被削材100から離す工程と、
を備えている。
図12においては、回転軸Yを固定した状態で被削材100を回転させるとともに、切削工具1を近付けている。また、図13においては、被削材100を回転させた状態で、切削工具1を被削材100に接触させて、図示していないノズル部品4から切削油剤を吐出して切刃32に当てながら切削加工を行っている。また、図14においては、回転軸Yを固定した状態で被削材100を回転させるとともに、切削工具1を遠ざけている。なお、本実施形態の切削方法においては、それぞれの工程において、回転軸Yを固定した状態で被削材100を回転させるとともに切削工具1を動かしているが、当然ながらこのような形態に限定されるものではない。
例えば、(1)の工程において、被削材100を切削工具1に近付けてもよい。また、(3)の工程において、被削材100を切削工具1から遠ざけてもよい。切削加工を継続する場合には、被削材100を回転させた状態を保持して、被削材100の異なる箇所に切削インサート3の切刃32を接触させる工程を繰り返せばよい。使用している切刃32が摩耗した際には、切削インサート3を貫通孔34の中心軸に対して180度回転させる、あるいは上下反転させて、未使用の切刃32を用いることができる。
なお、被削材100の材質の代表例としては、炭素鋼、合金鋼、ステンレス、鋳鉄、または非鉄金属などが挙げられる。
1 切削工具
2 工具本体
21 第1流路
211 すくい面側流路
212 逃げ面側流路
22 先端部
23 本体吐出口
3 切削インサート
31 上面
32 切刃
33 コーナ切刃
34 貫通孔
35 下面
36 側面
37 溝
4 ノズル部品
41 第2流路
42 吐出口
43 貫通螺子孔
5 緩衝部材
10 切りくず
100 被削材

Claims (3)

  1. 内部に切削油剤が流れる第1流路を有する工具本体と、
    前記工具本体の先端部に設けられ、多角形状の上面、2辺の切刃およびコーナ切刃を有する切削インサートと、
    前記工具本体に前記切削インサートの上面の一部と重なって設けられ、前記第1流路とつながる第2流路と、前記第2流路とつながる一対の吐出口とを有するノズル部品とを備え、
    前記第2流路は、前記工具本体の表面上から前記切削インサートの上面上にかけて、かつ前記切刃に沿って形成されており、前記一対の吐出口はそれぞれ前記2辺の切刃のそれぞれに対応して配置され、かつ前記コーナ切刃に向いており、前記一対の吐出口は、一方と他方で大きさが異なることを特徴とする切削工具。
  2. 内部に切削油剤が流れる第1流路を有する工具本体と、
    前記工具本体の先端部に設けられ、多角形状の上面、2辺の切刃およびコーナ切刃を有する切削インサートと、
    前記工具本体に前記切削インサートの上面の一部と重なって設けられ、前記第1流路とつながる第2流路と、前記第2流路とつながる一対の吐出口とを有するノズル部品とを備え、
    前記第2流路は、前記工具本体の表面上から前記切削インサートの上面上にかけて、かつ前記切刃に沿って形成されており、前記一対の吐出口はそれぞれ前記2辺の切刃のそれぞれに対応して配置され、かつ前記コーナ切刃に向いており、
    前記工具本体の表面および前記切削インサートの上面は面一であって、前記工具本体の表面および前記切削インサートの上面にかけて前記第2流路と重なる箇所から前記切刃に沿って連続した溝が形成されていることを特徴とする切削工具。
  3. 被削材を回転させる工程と、
    回転している前記被削材に請求項1または2に記載の切削工具の前記切刃を接触させつつ、切削油剤を前記一対の吐出口から前記切削インサートの上面に沿って流して前記切刃に吐出する工程と、
    前記切削工具を前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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