JPS5933522Y2 - クランプバイト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、クランプバイトに係り、特に切削剤の供給が
容易に行なえるようにしたものである。

従来、クランプバイトに切削剤を供給するのは、一般に
外部の装置から行なうのが多くこのため切屑にじゃまさ
れたりして適確に刃先に供給できず、所期の目的を達成
し得ないものであった。

このようなことから、切削供給装置をバイトホルダに連
結して、切削剤を刃先部分に供給するものが提案されて
いるが、必ずしも満足すべき結果が得られていない。

そこで、本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、バ
イトホルダには、切削剤のための供給穴が穿設されてお
り、この供給穴がブレーカピースの供給溝に導びかれる
ようになっているとともに、前記チップには、油だまり
としての中央凹部およびこれから放射状に伸びる供給溝
が設けられており、その一部がブレーカピースから露出
して被剛材に切削剤を供給できるようにしたものである
。

以下、本考案クランプバイトの一実施例について、図を
参照して説明する。

第１図において、１ば、棒状をなすバイトホルダであり
、その先端には、チップ座２が切欠されている。

このチップ座２内には、敷金３を介して切削用のチップ
４が配置され、またその上部には、ブレーカピース５が
載置され、これらは、適宜のクランプ６により固定され
る。

前記ホルダ１の後端からは、切削剤のための供給穴７が
穿設されており、前記ブレーカピース５の供給溝８に連
通するようになっている。

このブレーカピース５は、第２図に明示されているよう
に、その側部かも中央に向けて前記供給溝８が凹設され
ているものである。

そして、前記チップ４は、スローアウェイ１チツプとし
て図示されているが、その上下面の中央には、油だまり
のために中央凹部９が設げられ、さらにこの中央凹部９
かも放射状に伸びる供給溝１０が設げられている。

しかして、前記ブレーカピース５がチップ４上に載置さ
れた際には、放射状の供給溝１０が一部露出して被削材
に切削剤を供給できるようになつている。

なお、第５図には、ブレーカピース５の変形例が示され
ているが、これは、ブレーカピース５からも補助的に切
削剤を供給できるように補助の供給溝１１を開口させた
ものである。

このようにして構成されたクランプノく・イトは、チッ
プ４に油だまりのための中央凹部９が形成されているた
め、安定した切削剤の供給が行なえるものである。

この場合、切削剤の供給圧力を増せば切屑の効果的排除
も可能である。

したがって、本考案は、以上説明したようにブレーカピ
ース、チップに切削剤の供給路を構成したものであるか
ら、切屑により切削剤の供給が阻害されないことから有
効な切削作業が行なわれ、また工具寿命も延長されるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案クランプバイトの一実施例を示す要部
の斜視図、第２図は、ブレーカピースの斜視図、第３図
は、切削用のチップを示す正面図、第４図は、第３図中
のＩＶ−ＩＶ線に沿って得られる断面図、第５図は、ブ
レーカピースの変形例を示す斜視図である。 １・・・・・・ホルダ、２・・・・・・チップ座、４・
・・・・・チップ、５・・・・・・ブレーカピース、７
・・・・・・供給穴、８・・・・・・連通溝、９・・・
・・・中央凹部、１０・・・・・・供給溝。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）棒状をなすホルダ１のチップ座２内に切削用のチ
   ップ４を敷金３を介して又は介さずに配置され、この上
   部にブレーカピース５が載置されるようにしたクランプ
   バイトにおいて、 前記ホルダ１には、切削剤のための供給穴７が穿設され
   ており、この供給穴７がブレーカピース５の連通溝８に
   導びかれるようになっているとともに、前記チップ４に
   は、油だまりとしての中央凹部９およびこれから放射状
   に伸びる供給溝１０が設けられており、その一部が前記
   ブレーカピース５から露出して被削材に切削剤を供給で
   きるようにしたことを特徴とするクランプバイト。
2. （２）切削用の前記チップ４は、スローアウェイチップ
   が適用されており、前記中央凹部９および供給溝１０が
   上下面にそれぞれ設けられて（・ることを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のクランプバイト。