JP6874292B2 - バイト - Google Patents
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Description
また、例えばノーズRの大きさ等、切れ刃形状が互いに異なる複数種類の切削インサートの中から所定の切削インサートを選択して、工具本体に装着し旋削加工する場合がある。このような場合に、切れ刃形状が種々に設定された各切削インサートの逃げ面及び切れ刃に対して、クーラントを精度よく安定的に供給することが難しかった。
また切削加工の種類に応じて、逃げ面及び切れ刃の所定の部位に対して、クーラントを高精度に安定して供給することも要求されていた。
つまり、クーラント噴出部材の逃げ面噴出部における第1の噴出孔と、クーラント供給路とが、筒部を介して連通しているので、クーラントが第1の噴出孔以外の部位から意図しない向きに漏出することが防止される。
従って、本発明によれば、クーラントの供給量を増大させることなく十分な量のクーラントを、逃げ面及び切れ刃に効率よく供給することができる。
工具本体の先端部に、切れ刃を有する切削インサートが着脱可能に装着される場合(刃先交換式バイトの場合)において、複数種類の切削インサートの種々の切れ刃形状や切削加工の種類(以下、切れ刃形状等と省略)に対応して、第1の噴出孔の形状、配置、大きさ等が互いに異なる複数種類のクーラント噴出部材を用意しておくことが可能である。そして、これらのクーラント噴出部材の中から、切削インサートの所定の切れ刃形状に適した所定の第1の噴出孔を有するクーラント噴出部材を選択して、工具本体に装着することができる。
従って、切れ刃形状等に係わらず、逃げ面及び切れ刃に向けてクーラントを精度よく安定して供給することができる。
このため、流入口の断面形状については、クーラント供給路に接続しやすく製造もしやすい円形状とし、流出口の断面形状については、切れ刃形状に対応したV字状、直線状、曲線状等として、クーラントを切れ刃に効率よく供給することができる。
つまり、切れ刃(の刃長方向)に直交する方向のうち、異なる2方向(すくい面上及び逃げ面上)から、切れ刃に向けてクーラントを供給することができるので、切れ刃に対して確実にクーラントを到達させることができ、切れ刃近傍の冷却効果を格別顕著に高めることができる。
以下、本発明の第1実施形態に係るバイトである刃先交換式バイト30について、図1〜図14を参照して説明する。
本実施形態の刃先交換式バイト30は、金属材料等からなる被削材に旋削加工(切削加工)を施す旋削工具(切削工具)である。
図1〜図7に示されるように、刃先交換式バイト30は、例えば超硬合金等からなる切削インサート1と、鋼材等からなり切削インサート1が着脱可能に装着される工具本体31と、を備えている。
工具本体31は、軸状をなしている。切削インサート1は、板状をなしており、工具本体31の先端部に形成されたインサート取付座32に配置される。また、切削インサート1は、すくい面7と、逃げ面8と、すくい面7と逃げ面8との交差稜線部に形成された切れ刃5と、を備える。切れ刃5は、工具本体31の先端から突出するように配置される。
刃先交換式バイト30は、被削材の外周面や内周面に周面加工を施したり、被削材の中心軸線方向を向く端面に端面加工を施したりする。
本実施形態の例では、工具本体31が角棒状をなしており、その軸線Oに垂直な断面が四角形状に形成されている。工具本体31の軸線O方向に沿う両端部のうち、一端部(先端部)は、切削加工時において被削材の加工面に接近配置され、他端部を含む前記一端部以外の部位は、不図示の工作機械に着脱可能に取り付けられる。
また、工具本体31の先端部は、該先端部以外の部位(角棒状の本体部分)よりも、軸線Oに直交する方向のうち工具の幅方向及び高さ方向の大きさが、それぞれ大きくされている。
本実施形態では、刃先交換式バイト30の工具本体31の軸線Oが延在する方向(軸線Oに沿う方向)を軸線O方向という。軸線O方向のうち、工具本体31において切削インサート1が配置される端部(一端部)から工作機械に支持される端部(他端部)へ向かう方向を基端側といい、これとは反対の方向を先端側という。
ただし、旋削加工時においては、刃先交換式バイト30の工具本体31は、インサート取付座32に配設された切削インサート1のすくい面7が鉛直方向の下方を向くように、工作機械に装着される。
また、工具本体31の軸線O回りに周回する方向を工具周方向という。
また、インサート軸線に直交する方向をインサート径方向といい、インサート軸線回りに周回する方向をインサート周方向という。
本実施形態の例では、切削インサート1のインサート軸線が、工具本体31の上下方向に対して僅かに傾斜している。
図4〜図7において、インサート取付座32は、切削インサート1の形状に対応する凹状をなしている。本実施形態の例では、切削インサート1が略菱形の四角形板状に形成されているのに対応して、インサート取付座32は、工具本体31の先端部において軸線O方向の先端側、上方、及び側方(のうち一方)へ向けて開口する略菱形の四角形穴状をなしている。
また、シート部材35の外周面のうち、クーラント噴出部材37の後述する第1の噴出孔51の直上に位置する部分には、クーラント案内凹部39が形成されている。クーラント案内凹部39のインサート周方向に沿う幅は、上方へ向かうに従い狭くなる。また、クーラント案内凹部39のインサート径方向に沿う深さは、上方へ向かうに従い浅くなる。
刃先交換式バイト30は、クランプ駒33及びクランプねじ34を含むクランプ機構を備えている。クランプ駒33には、切削インサート1をインサート軸線方向に貫通する取付孔6内に挿入され、該取付孔6の内周面に係止される爪部が形成されている。また、クランプ駒33には、クランプねじ34が挿通される貫通孔が形成されており、該貫通孔内に挿入されたクランプねじ34は、工具本体31の先端部に形成された雌ねじ孔に螺着される。
クーラント供給路36は、工具本体31の内部に形成されたクーラント(油性又は水溶性の切削液剤)の流路である。クーラント供給路36には、刃先交換式バイト30の外部に設けられた不図示のクーラント供給手段が接続される。
副クーラント供給路36bは、小径クーラント供給路36b又は下流側クーラント供給路36bと言い換えることができ、主クーラント供給路36aは、大径クーラント供給路36a又は上流側クーラント供給路36aと言い換えることができる。
副クーラント供給路36bは、主クーラント供給路36aの上端部に接続されて、該上端部から上方に向かうように延びている。
収容凹部38は、クーラント噴出部材37の形状に対応して、工具本体31の先端部に凹状に形成されている。
図4において、収容凹部38は、クーラント供給路36に連通しクーラント噴出部材37の後述する筒部43が挿入される孔部41と、孔部41に連通し、該孔部41のクーラント供給路36とは反対側に隣接配置される窪み部42と、を備えている。孔部41は、クーラント噴出部材37の筒部43に対応する孔形状に形成され、窪み部42は、クーラント噴出部材37の取り付け部40に対応する窪み形状に形成されている。
図4〜図7において、クーラント噴出部材37は、収容凹部38に収容されるように工具本体31の先端部に着脱可能に装着される。本実施形態の例では、クーラント噴出部材37が、工具本体31の先端部に取付ねじ45により固定されている。
クーラント噴出部材37は、切削インサート1の逃げ面8に対して、該逃げ面8の切れ刃5とは反対側(インサート軸線方向の表面3aから裏面3b側)に隣り合うように配設されている。クーラント噴出部材37は、収容凹部38がインサート取付座32の下方に隣接配置されているのにともない、インサート取付座32の下方に隣接して配置される。
そして、取り付け部40には、切削インサート1の逃げ面8及び切れ刃5に向けて開口する第1の噴出孔51が形成された逃げ面噴出部44が含まれる。逃げ面噴出部44は、取り付け部40の少なくとも一部(第1の噴出孔51が形成された部分)に設けられており、よって取り付け部40全体が逃げ面噴出部44とされていてもよい。また、筒部43は、筒状をなしており、その内部(内部空間)が第1の噴出孔51及びクーラント供給路36に連通する。つまり、逃げ面噴出部44の第1の噴出孔51と、工具本体31のクーラント供給路36とが、筒部43の内部を通して接続されている。
クーラント噴出部材37内には、第1の噴出孔51と筒部43の内部とにより流路が形成されている。
なお、本実施形態でいう「流路の断面積が一定」とは、クーラント噴出部材37の製造時において、第1の噴出孔51を成形する金型を引き抜くために製造上付与される抜き勾配(抜きテーパ)を許容して定義されるものである。具体的には、第1の噴出孔51の流路のうち、筒部43の内部との接続部分51bにおける断面積の大きさに対する、流出口51aにおける断面積の大きさの割合が、100〜120%の範囲であることを「流路の断面積が一定」と定義する。
図5に示されるように、工具本体31の先端部を上下方向に沿って見た工具上面視において、逃げ面噴出部44及び第1の噴出孔51は、切削インサート1の切れ刃5よりも工具本体31の内部側(軸線O方向の基端側かつ側方の内側)に配置されている。
図4〜図7に示されるように、工具本体31の先端部には、クーラント供給路36に連通し、すくい面7及び切れ刃5に向けて開口する第2の噴出孔52が形成されたすくい面噴出部50が備えられている。
本実施形態の例では、一対のすくい面噴出部50のうち、工具本体31の先端側に位置する一方のすくい面噴出部50の第2の噴出孔52と、切れ刃5のうち後述する直線刃10及びコーナ刃9との間に、すくい面7が位置している。また、他方のすくい面噴出部50における第2の噴出孔52と、切れ刃5のうち後述する直線刃11及びコーナ刃9との間に、すくい面7が位置している。
図4〜図7に示されるように、切削インサート1は、板状をなすインサート本体2と、インサート本体2の表裏面3(表面3a及び裏面3b)と、表裏面3の周縁同士をインサート軸線方向に沿うように接続する外周面4と、表裏面3と外周面4との交差稜線部に形成された切れ刃5と、インサート本体2をインサート軸線方向に貫通して形成され、表裏面3に開口するとともにクランプ駒33の爪部に係止される取付孔6と、を備えている。
インサート本体2の表裏面3における外周縁の各コーナ部は凸曲線状をなしており、これらのコーナ部のうち、菱形状をなす表裏面3の一対の鋭角部分に位置するコーナ部及びその近傍が、切れ刃5とされている。また、表裏面3の各中央部に(インサート軸線に同軸に)、取付孔6が開口している。
また、インサート本体2の外周面4のうち、少なくとも切れ刃5に隣接する領域を含む部位が、逃げ面8とされる。
切削インサート1の切れ刃5は、すくい面7と逃げ面8との交差稜線部に形成されている。切れ刃5は、表裏面3のコーナ部(すくい面7のコーナ部)に位置するコーナ刃9と、コーナ刃9の両端に接続して直線状に延びる一対の直線刃10、11と、を有している。つまり切れ刃5は、コーナ刃9と、このコーナ刃9の両端に連続する一対の直線刃10、11と、を備えていることにより、全体としてV字状をなしている。コーナ刃9は、切れ刃5全長における中間部分(一対の直線刃10、11同士の間)に配置されている。
なお、切削インサート1における少なくとも切れ刃5近傍(切れ刃5、すくい面7及び逃げ面8)には、CVDコーティング膜等の硬質膜が被覆されていることが好ましい。
以上説明した本実施形態の刃先交換式バイト30によれば、工具本体31の先端部に、クーラント噴出部材37が配設されており、工具本体31内のクーラント供給路36を流れるクーラントは、該クーラント噴出部材37の筒部43内及び第1の噴出孔51を通して、逃げ面8及び切れ刃5に向けて噴出させられる。
つまり、クーラント噴出部材37の逃げ面噴出部44における第1の噴出孔51と、クーラント供給路36とが、筒部43を介して連通しているので、クーラントが第1の噴出孔51以外の部位から意図しない向きに漏出することが防止される。
従って、本実施形態によれば、クーラントの供給量を増大させることなく十分な量のクーラントを、逃げ面8及び切れ刃5に効率よく供給することができる。
すなわち本実施形態のように、工具本体31の先端部に、切れ刃5を有する切削インサート1が着脱可能に装着される場合(刃先交換式バイト30の場合)において、複数種類の切削インサート1の種々の切れ刃5形状や切削加工の種類(以下、切れ刃5形状等と省略)に対応して、第1の噴出孔51の形状、配置、大きさ等が互いに異なる複数種類のクーラント噴出部材37を用意しておくことが可能である。そして、これらのクーラント噴出部材37の中から、切削インサート1の所定の切れ刃5形状に適した所定の第1の噴出孔51を有するクーラント噴出部材37を選択して、工具本体31に装着することができる。
従って、切れ刃5形状等に係わらず、逃げ面8及び切れ刃5に向けてクーラントを精度よく安定して供給することができる。
このため、本実施形態で説明したように、例えば流入口43aの断面形状については、クーラント供給路36に接続しやすく製造もしやすい円形状とし、流出口51aの断面形状については、切れ刃5形状に対応したV字状、直線状、曲線状等として、クーラントを切れ刃5に効率よく供給することができる。
すなわちこの場合、流路の流入口43aの断面形状が、円形状であるので、流路をクーラント供給路36に接続しやすく、製造もしやすい。また、流路の流出口51aの断面形状が、切れ刃5の形状に対応したV字状、直線状及び曲線状のいずれかであるので、上述のように流速が高められたクーラントを、切れ刃5に効率よく(無駄なく)正確に供給することができる。
すなわちこの場合、筒部43の内部を流れるクーラントが、第1の噴出孔51へ向かうに従い徐々に流速を高めていき、該第1の噴出孔51の内部に流入した後、最も流速が高められることになる。そしてクーラントは、最も流速が高められた状態のまま、逃げ面8及び切れ刃5に向けて噴出させられる。
すなわちこの場合、クーラント噴出部材37の筒部43が傾斜して延びており、筒部43とクーラント供給路36、及び、筒部43と第1の噴出孔51が、それぞれ鈍角に交差するように緩やかな角度で接続されて、これらの内部を流れるクーラントの圧力損失を低減することができる。これにより、工具の内部でクーラント供給圧が減圧したり流速が低下してしまうことを防止でき、逃げ面8及び切れ刃5へのクーラントの供給効率をさらに高めることができる。
すなわちこの場合、工具本体31の先端部には、すくい面噴出部50が備えられており、工具本体31内のクーラント供給路36を流れるクーラントは、該すくい面噴出部50の第2の噴出孔52を通して、すくい面7及び切れ刃5に向けて噴出させられる。
つまり、切れ刃5(の刃長方向)に直交する方向のうち、異なる2方向(すくい面7上及び逃げ面8上)から、切れ刃5に向けてクーラントを供給することができるので、切れ刃5に対して確実にクーラントを到達させることができ、切れ刃5近傍の冷却効果を格別顕著に高めることができる。
すなわちこの場合、第1の噴出孔51から噴出するクーラントは、逃げ面8上を通して切れ刃5に略直交する向きから供給される。また、第2の噴出孔52から噴出するクーラントは、すくい面7上を通して切れ刃5に略直交する向きから供給される。このため、切れ刃5の刃長全域にわたってクーラントを均等に供給しやすくなり、冷却効果がより安定したものとなる。
またシール部材により、筒部43が配設される工具本体31の孔部41との接触抵抗が増大するので、クーラント供給圧等によって工具本体31からクーラント噴出部材37が容易に抜け出てしまうことを抑制できる。つまりシール部材によって、クーラント噴出部材37の抜け止め作用を得ることができ、この作用が十分に得られる場合には、取付ねじ45を設けなくてもよい。
すなわち上記構成によれば、クーラント噴出部材37が、収容凹部38に収容されて、工具本体31の先端部から大きく出っ張る(突出する)ようなことが抑制される。
従って、クーラント噴出部材37により上述した顕著な作用効果が得られつつも、刃先交換式バイト30の外形をコンパクトに抑えることができ、かつ、クーラント噴出部材37を装着したことによって旋削加工の条件が制限されてしまうことも抑制できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る刃先交換式バイト60について、図15〜図18を参照して説明する。
なお、前述の第1実施形態と同じ構成要素については詳細な説明を省略し、主として異なる点についてのみ、下記に説明する。
図15〜図18に示されるように、本実施形態の刃先交換式バイト60は、第1実施形態とは、クーラント供給路36の副クーラント供給路36b、及びすくい面噴出部50が異なっている。
また第2の噴出孔52は、流出口付近では切れ刃5へ向けて直線状に延びており、流出口付近以外の部位では曲線状又は直線状に延びて形成されている。
本実施形態の刃先交換式バイト60によれば、前述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、クランプ駒33にすくい面噴出部50が備えられているので、工具本体31の先端部において部品点数を増やすことなく、第2の噴出孔52をすくい面7及び切れ刃5に向けて精度よく開口させることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
また、第1の噴出孔51の断面形状が、該第1の噴出孔51における筒部43の内部との接続部分51bから流出口51aまでの間で一定とされているとしたが、これに限定されるものではない。
7 すくい面
8 逃げ面
30、60 刃先交換式バイト(バイト)
31 工具本体
36 クーラント供給路
37 クーラント噴出部材
43 筒部
43a 筒部の内部の流入口
43b 筒部の内部における第1の噴出孔との接続部分
44 逃げ面噴出部
50 すくい面噴出部
51 第1の噴出孔
51a 第1の噴出孔の流出口
51b 第1の噴出孔における筒部の内部との接続部分
52 第2の噴出孔
Claims (6)
- 軸状をなし、内部にクーラント供給路が形成された工具本体と、
前記工具本体の先端部に配置され、すくい面と逃げ面との交差稜線部に形成された切れ刃を有する切削インサートと、
前記工具本体の先端部に着脱可能に設けられたクーラント噴出部材と、を備えたバイトであって、
前記工具本体は、
前記切削インサートが着脱可能に装着されるインサート取付座と、
前記工具本体の先端部に凹状に形成され、前記クーラント噴出部材が配置される収容凹部と、を有し、
前記インサート取付座は、超硬合金により形成され前記切削インサートの着座面が着座させられるシート部材を有し、
前記収容凹部は、
前記工具本体の先端部において凹状をなし、前記インサート取付座の底壁に開口する窪み部と、
前記窪み部及び前記クーラント供給路に連通する孔部と、を備え、
前記クーラント噴出部材は、
前記逃げ面及び前記切れ刃に向けて開口する第1の噴出孔が形成された逃げ面噴出部と、
筒状をなし、内部が前記第1の噴出孔及び前記クーラント供給路に連通する筒部と、を備え、
前記シート部材の外周面のうち、前記第1の噴出孔の直上に位置する部分には、クーラント案内凹部が形成され、
前記クーラント噴出部材内には、前記第1の噴出孔と前記筒部の内部とにより流路が形成され、
前記流路のうち、前記筒部において前記クーラント供給路に接続する流入口の断面形状と、前記第1の噴出孔において前記筒部とは反対側の端部に位置する流出口の断面形状とが、互いに異なっており、
前記流路は、前記流入口の断面積に比べて、前記流出口の断面積が小さく、
前記流入口の断面形状が、円形状であり、
前記流出口の断面形状が、前記切れ刃の形状に対応するV字状、直線状及び曲線状のいずれかであり、
前記クーラント噴出部材は、
前記逃げ面噴出部を含み、V字板状をなし、前記窪み部に配設される取り付け部と、
前記取り付け部から突出し前記孔部に挿入される前記筒部と、を備えることを特徴とするバイト。 - 請求項1に記載のバイトであって、
前記第1の噴出孔における流路の断面積が、前記筒部の内部との接続部分から前記流出口までの間で一定であることを特徴とするバイト。 - 請求項2に記載のバイトであって、
前記筒部の内部における流路の断面積が、前記流入口から前記第1の噴出孔との接続部分に向かうに従い小さくなることを特徴とするバイト。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のバイトであって、
前記流路は、前記流入口の幅に比べて、前記流出口の幅が小さいことを特徴とするバイト。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のバイトであって、
前記工具本体の軸線に直交する工具径方向のうち、前記すくい面が向く方向を上方といい、これとは反対の方向を下方といい、上方及び下方に垂直な方向を側方といい、
前記筒部は、前記クーラント供給路との接続部分から前記工具本体の先端側及び側方のうち少なくともいずれかに向かうに従い、上方へ向かって傾斜して延びていることを特徴とするバイト。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載のバイトであって、
前記工具本体の先端部には、前記クーラント供給路に連通し、前記すくい面及び前記切れ刃に向けて開口する第2の噴出孔が形成されたすくい面噴出部が備えられることを特徴とするバイト。
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