以下、図1〜図7を用い、本発明の実施形態を説明する。以下では、操作パネル1(表示装置に相当)を含む複合機100(画像形成装置に相当)を例に挙げ説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定せず、単なる説明例にすぎない。
(複合機100の概要)
まず、図1を用いて、複合機100の概要を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100の構造の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、前面に取り付けられた操作パネル1を有する(詳細は後述)。そして、複合機100は上部に原稿搬送部2aと画像読取部2bを含む読取部2を有する。又、複合機100は、内部に、印刷部3として、給紙部3a、第1搬送部3b、画像形成部3c、定着部3d、第2搬送部3eを含む。
原稿を搬送して読み取るとき、原稿搬送部2aは、原稿トレイに載置された原稿を1枚ずつ読取位置に向けて搬送する。画像読取部2bは、搬送される原稿や原稿台に載置された原稿を読み取り、原稿の画像データを生成する。
給紙部3aは、複数枚の用紙を収容し、印刷のとき、用紙を送り出す。第1搬送部3bは、給紙部3aから供給された用紙を画像形成部3cまで搬送する。画像形成部3cは、印刷する画像データに基づき、トナー像を形成し、用紙にトナー像を転写する。定着部3dは、トナー像が転写された用紙を加熱・加圧して、用紙にトナー像を定着させる。第2搬送部3eは、定着部3dを通過した用紙を排出トレイに排出する。
(操作パネル1)
次に、図1を用いて、実施形態に係る操作パネル1(表示装置)の一例を説明する。
図1に示すように、操作パネル1は、複合機100の正面右側に設けられる。操作パネル1は、複合機100の状態や各種メッセージや設定用画面や画像を表示するパネル操作部1aとハードキー11が配されたキー操作部1bを備える。パネル操作部1aは、液晶表示部4a(液晶表示パネル)及びバックライト部4bにより、設定に関する表示(設定項目の設定画面や、設定用のキー、ボタン)を行う表示部4を含む。尚、液晶表示パネルではなく、有機EL表示パネルのように、他種の表示パネルを代用してもよい。
パネル操作部1aの表示部4には、各種設定操作を受け付けるためのタッチパネル部4cが含まれる。タッチパネル部4cは、液晶表示部4aの上面に設けられる。タッチパネル部4cは、液晶表示部4aのうち、使用者にタッチされた部分の位置(座標)を検知するためのものである。尚、タッチパネル部4cとしては抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式等、各方式のものを採用でき特に制限はない。
操作パネル1は、タッチパネル部4cを用いたタッチ位置の検出座標と、液晶表示部4aに示される各種キーの位置、範囲、座標を比較し、操作されたキー(タッチ位置の直下にあるキー)を認識する。これにより、使用者が操作したキーが特定され、入力が受け付けられる。
また、パネル操作部1aの下方のキー操作部1bには、複数のハードキー11が設けられる。複合機100の操作パネル1は、ハードキー11として、用いる機能を選択するため機能選択キー群11aを含む。また、操作パネル1は、数値入力用のテンキー部11bや、ジョブの実行を指示するためのスタートキー11cなどを含む。また、操作パネル1は、各種ハードキー11への操作を受け付ける。
これらタッチパネル部4cへの操作や、各種ハードキー11への操作によって、実行するジョブの種類、コピーのような印刷の条件、送信方法、送信先のアドレス、用紙のサイズ及び種類、原稿のサイズ及び種類のような送信などの設定を受け付ける。これにより、使用者は、複合機100のコピーや送信等の各種機能における各種設定や動作指示を行える。
(パネル操作部1a)
次に、図2を用いて、操作パネル1中のパネル操作部1aについて説明する。図2は、実施形態に係るパネル操作部1a部分の分解斜視図である。尚、図2では、操作パネル1のうちキー操作部1b部分の図示は、省略している。
図2に示すように、操作パネル1のパネル操作部1aは、タッチパネル部4c、液晶表示部4a、バックライト部4bからなる表示部4を含む。言い換えると、表示部4は、タッチパネル部4c、液晶表示部4a、バックライト部4bで構成される。具体的に、タッチパネル部4cの裏面側(下側、使用者から見て奥側)に、液晶表示部4aが配される。タッチパネル部4cは、液晶表示部4aに表示された画面上の画像を透過する。例えば、タッチパネル部4cには、透明のプラスチック板やガラス板が用いられる。
そして、液晶表示部4aの裏面側(下側、使用者から見て奥側)に、バックライト部4bが設けられる。バックライト部4bは、液晶表示部4aに光を照射する。図2では、面状の導光板と、導光板のエッジに取り付けられた光源(光源は不図示)含むバックライト部4bを例示している。尚、バックライト部4bは、複数のLEDのような光源を並べるタイプのものでもよい。
液晶表示部4aは、偏光フィルタ、ガラス基板、電極、液晶層のような複数の層が積み重ねられた表示パネルである。液晶表示部4aは、バックライト部4bの光を透過させたり、させなかったりして、表示を行う。
そして、表示部4(タッチパネル部4c、液晶表示部4a、バックライト部4b)に対し、表面側(上側、使用者から見て手前側)から、カバー12が被せられる。また、カバー12とタッチパネル部4cの間には、操作パネル1内部への埃やゴミの進入を防ぐシール材13が挟まれる。シール材13はタッチパネル部4cの上面外周に沿った大きさの矩形環状である。そして、シール材13は、カバー12の内面と接し、タッチパネル部4cの上面と接する。
又、カバー12には、開口部12a(操作窓)が設けられる。開口部12aは、矩形状であり、タッチパネル部4cのうち、開口部12aに応じた矩形の領域は外部に露出する。この露出部分が使用者から(外部から)視認でき、使用者によりタッチされ得る領域(タッチ可能領域4d)となる。また、表示部4によって、表示がなされる領域となる。
また、図2に示すように、操作パネル1の表示部4に対し(パネル操作部1a内に)、温度センサー5と湿度センサー6が設けられる(内蔵される)。温度センサー5と湿度センサー6は、操作パネル1近傍や操作パネル1の内部(パネル操作部1aの内部)の温度と湿度を検知するために設けられる。温度センサー5と湿度センサー6は、使用者から見えないように設けられる。例えば、温度センサー5と湿度センサー6は、バックライト部4bよりも下側に設けられてもよいし、液晶表示部4aとバックライト部4bの間に設けられてもよいし、カバー12とタッチパネル部4cの隙間部分に設けられてもよい。
そして、カバー12の背面部分を閉じるための背面板12bが、カバー12に取り付けられる。カバー12の背面板12bによる筐体の内部に、表示部4(タッチパネル部4c、液晶表示部4a、バックライト部4b)、シール材13、温度センサー5、湿度センサー6が含まれる。尚、パネル操作部1a内には、部材固定用のフレームなどが設けられるが図示を省略している。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図3を用いて、複合機100のハードウェア構成概要を説明する。図3は、実施形態に係る複合機100のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、本実施形態の複合機100は、主制御部101を含む。主制御部101は、複合機100に含まれる各部を制御する。主制御部101は、CPU102や、複合機100に関する処理の専用回路であるASIC103や、印刷や送信(ファクシミリ通信を含む)に用いる画像データを生成する画像処理部104や、その他の電子回路や素子を含む。CPU102は、記憶部105に記憶される制御ファームウェアや制御用データに基づき複合機100の各部の制御や演算を行う。記憶部105は、ROM、HDDのような不揮発性と記憶装置と、RAMのような揮発性の記憶装置の組み合わせで構成される(詳細は後述)。
そして、主制御部101は、用紙搬送や、トナー像形成、転写、定着により印刷を行う印刷部3(給紙部3a、第1搬送部3b、画像形成部3c、定着部3d、第2搬送部3eなど)と読取部2の動作を制御する。
又、主制御部101には、通信部106が接続される。主制御部101は通信部106の動作、通信処理を制御する。通信部106は、パーソナルコンピューターやサーバーのようなコンピューター200やFAX装置300と通信を行うためのインターフェイスである。
そして、主制御部101は、コンピューター200から受信した印刷用データや読取部2の原稿読み取りで得られた画像データに基づき印刷部3に印刷を行わせる(コピー機能、プリンター機能)。また、主制御部101は、読取部2による原稿読み取りで得られた画像データを、通信部106を介して、コンピューター200やFAX装置300に送信させる(スキャン送信機能)。尚、通信部106は、コンピューター200やFAX装置300から画像データを受信することもできる。
又、主制御部101は、操作パネル1の表示等の動作を制御する。又、主制御部101は、操作パネル1でなされた入力、操作、及び、その設定内容を認識し、設定内容や印刷の実行指示を認識する。
(操作パネル1のハードウェア構成)
次に、図4を用いて、本実施形態に係る操作パネル1のハードウェア構成の一例を説明する。図4は、実施形態に係る操作パネル1のハードウェア構成の一例を示す図である。
本実施形態の操作パネル1はパネル制御部10(制御部に相当)を含む。また、操作パネル1は、表示部4の他、メモリー7、ドライバー回路10a、駆動回路10b、ヒーター8を含む。
まず、パネル制御部10は、CPU10cやICなどの回路を含む。パネル制御部10は、表示部4(バックライト部4b、液晶表示部4a)の動作を制御して、表示を制御する。また、パネル制御部10は、タッチパネル部4cの出力を受け、液晶表示部4aが表示する画面に対し、タッチされた位置の座標を認識する。尚、タッチパネル部4cの出力と座標の対応を示すテーブル等のデータはメモリー7に記憶される。パネル制御部10は、タッチ位置の座標と、各設定画面の画像データを比較して、画面上で選択された(押された)キーを特定、認識する。また、パネル制御部10は、ハードキー11のうちどのハードキー11が押されたかを認識する。
具体的に、複合機100の各機能の設定項目を選択し、設定値を設定するには、タッチパネル部4cをタッチして、最上層の画面から表示部4に表示されるキーの選択を繰り返す。そして、キー選択ごとに、パネル制御部10は、表示部4の表示を切り換えさせ、最終的に、選択、設定しようとする機能の設定値が設定される。パネル制御部10は、この機能の選択、設定が行われたことを認識し、その内容を本体の主制御部101に送信する。これにより、主制御部101は、操作パネル1で選択、設定された機能を反映した動作を読取部2や、印刷部3や、通信部106のような各部に行わせる。これにより、使用者の意思が、印刷、送信等において反映される(例えば、濃度設定や拡大縮小など)。
表示部4の画面に表示される画像の画像データd1は例えば、操作パネル1内のメモリー7に記憶される(図4参照)。従って、パネル制御部10は、設定項目の選択画面や各設定画面中のキーが押下されるごとに、パネル制御部10は次に表示すべき画面の画像データd1をメモリー7から読み出す。
パネル制御部10は、液晶表示部4aの表示を実際に制御するドライバー回路10aに指示を与える。尚、操作パネル1には、パネル制御部10やメモリー7を設けず、パネル制御部10、メモリー7の機能を主制御部101の構成(CPU102や記憶部105)が行うようにしてもよい。
また、操作パネル1には、温度センサー5が設けられる。温度センサー5の出力は、パネル制御部10に入力される。パネル制御部10は、温度センサー5の出力電圧値に基づき、温度センサー5の設置位置(操作パネル1や表示部4)の温度を計測する。例えば、温度センサー5は、サーミスターを含み、温度に応じて出力電圧値が変化する。温度センサー5の出力電圧値に対して温度を定めたデータ(テーブル)は、メモリー7に記憶される。パネル制御部10は、メモリー7に記憶されたデータと、温度センサー5の出力電圧に基づき、温度を検知、計測する。
更に、操作パネル1には、湿度センサー6が設けられる。湿度センサー6の出力は、パネル制御部10に入力される。パネル制御部10は、湿度センサー6の出力電圧値に基づき、湿度センサー6の設置位置(操作パネル1や表示部4内部)の相対湿度を計測する。
具体的に、湿度センサー6は、湿度を検知するための湿度検知素子61と、湿度検知素子61の出力値(出力電圧値)を処理して、相対湿度に応じた電圧値とする信号処理回路62を含む。
例えば、湿度検知素子61は、電極や、空気中の水分を吸収又は放出を行う感湿材を含み、湿度(空気中の水分)の影響を受け、湿度により特性が変化する部分である。湿度検知素子61としては、湿度に応じて静電容量が変化する容量変化型素子や、湿度に応じて電気抵抗値(導電率)が変化する抵抗変化型素子を用いることができる。
信号処理回路62は、例えば、相対湿度に対する出力電圧値の直線性を高めるためのリニアライズ回路や、温度による出力特性の差を調整するための温度補償回路や、相対湿度100%のとき、予め定められた電圧(例えば、DC1.0V)となるように規格化する規格化回路を含む。この信号処理回路62によって、例えば、温度センサー5(信号処理回路62)の出力電圧値が大きいほど相対湿度が高いことを示し、小さいほど相対湿度が低いことを示す信号(電圧)が出力される。尚、出力電圧値が大きいほど相対湿度が低いことを示し、小さいほど相対湿度が高いことを示す信号を出力する湿度検知素子61や信号処理回路62を用いてもよい。
このように、湿度センサー6は、相対湿度の大きさに応じた電圧値を出力する。湿度センサー6の出力電圧値に対して、相対湿度を定めたデータ(テーブル)は、メモリー7に記憶される。パネル制御部10は、メモリー7に記憶されたデータと、湿度センサー6(信号処理回路62)の出力電圧に基づき、湿度を検知(計測)する。
また、実施形態に係る操作パネル1には、ヒーター8が設けられる。ヒーター8は、表示部4(タッチパネル部4c、液晶表示部4a、バックライト部4b)を温める。パネル制御部10は、温度センサー5と湿度センサー6の出力に基づき、温度、湿度を計測し、計測した温度、湿度により結露が表示部4で生ずると判定したとき、ヒーター8に通電を行って、表示部4や操作パネル1を温め、結露を未然に防ぐ(詳細は後述)。
(操作パネル1のヒーター8)
次に、図4、図5を用いて、実施形態に係る操作パネル1でのヒーター8の配置の一例を説明する。図5は、実施形態に係る操作パネル1でのヒーター8の配置の一例を示す説明図である。
まず、図5に示すように、本実施形態の操作パネル1には、温度センサー5と湿度センサー6が設けられる。温度センサー5と湿度センサー6は、カバーの下方などに設置され、使用者(外側)からは視認できないようになっている。尚、温度センサー5と湿度センサー6は、ヒーター8と接しないように設けられる。
また、本実施形態の操作パネル1では、ヒーター8が設けられる。図5において、ヒーター8の設置箇所の一例を破線で示している。具体的に、図5では、操作パネル1のカバーの開口部12aの内側の上下左右の各辺に沿って(カバーの内辺に沿って)、ヒーター8が設けられる。言い換えると、ヒーター8は、使用者から見えず、開口部12a(タッチ可能領域4d)にはみ出さないように、カバー12の下方に(裏面側に)設けられる。尚、ヒーター8は、4辺の全てに対して設ける例(開口部12aを囲うように設ける例)を示しているが、4辺の内、何れか1辺、何れか2辺、又は、何れか3辺に対してのみ設けるようにしてもよい。
ヒーター8は、例えば、シート状(板型)である。しかし、ヒーター8は、棒型や、管型のものでもよい。また、ヒーター8は、通電により発熱する発熱体を内蔵する。発熱体は、樹脂やセラミックで覆われる。言い換えると、ヒーター8には、樹脂製のヒーター8や、セラミックヒーター8を用いることができる。
また、図4に示すように、ヒーター8への通電を制御するために、駆動回路10bが設けられる。パネル制御部10は、ヒーター8に通電して表示部4を加熱するとき、ヒーター8に電力を供給すべき旨の信号を駆動回路10bに与える。駆動回路10bは、パネル制御部10からの信号がヒーター8のONのときの値である間、ヒーター8に通電する。一方、パネル制御部10は、ヒーター8への通電を行わず、表示部4の加熱を行わないとき、ヒーター8への電力供給を停止すべき旨の信号を駆動装置に与える。駆動回路10bは、パネル制御部10からの信号がヒーター8のOFFのときの値である間、ヒーター8への通電を停止する。
(ヒーター8への通電の必要性の判定処理の流れ)
次に、図6、図7を用いて、実施形態に係る操作パネル1でのヒーター8への通電の必要性の判定処理の流れの一例を説明する。図6、7は、ヒーター8への通電の必要性の判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。尚、図6、図7は、フローの流れを分割したものであり、一連である。
図6のスタートは、メインスイッチにより、複合機100の主電源が投入されたときや、省電力モードから通常モードへの復帰により、操作パネル1の全体に対して、電力供給が開始、再開され、パネル制御部10が起動した時点である。
まず、パネル制御部10は、温度センサー5の出力に基づき、基準となる温度である基準温度と、湿度センサー6の出力に基づき、基準となる相対湿度である基準相対湿度を計測する(ステップ♯1)。そして、パネル制御部10は、計測した基準温度と基準相対湿度をメモリー7に記憶させて、保存する(ステップ♯2)。
続いて、パネル制御部10は、計測した基準相対湿度に基づき、判定処理の周期を設定する(ステップ♯3)。基準相対湿度が高ければ、僅かな温度低下や空気中の水分量の増加でも、結露発生の可能性が高くなる。一方、基準相対湿度が低ければ、温度変化や空気中の水分量の変化があっても、結露発生の可能性は低い。
そこで、パネル制御部10は、基準相対湿度が高いほど、判定処理の実行の周期を短くし、基準相対湿度が低いほど、判定処理の実行の周期を長くする(ステップ♯3)。例えば、周期の最大を300秒(5分)とし、300秒に(1−基準相対湿度)を乗じた値を周期と設定してもよい。尚、詳細は後述するが、ヒーター8の通電中は、判定処理を実行する必要はない。また、基準相対湿度が50%のときの周期を5分とし、基準相対湿度が50%から1%高くなるにつれて5秒ずつ短く、また、基準相対湿度が50%から1%低くなるにつれて5秒ずつ長くするように、周期を設定してもよい。これらはあくまで一例であり、最長周期、最短周期、基準相対湿度に応じた周期の設定手法は、適宜定めることができる。これにより、湿度が高く結露が生じやすい状態では、ヒーター8への通電の必要性の確認の頻度を高くし、結露発生を未然に防ぐことができる。また、湿度が低く結露が生じにくいような状態では、ヒーター8への通電の必要性の確認の頻度を抑え、パネル制御部10の処理負荷を軽減することができる。
次に、パネル制御部10は、判定処理の実行時点に到ったか否か(判定処理開始の条件を満たしたか否か、予め定められた時点に到ったか否か)を判断する(ステップ♯4)。判定処理は、予め定められた時点で行われる。予め定められた時点は、適宜定めることができる。例えば、複合機100に設けられるメインスイッチによる複合機100の主電源投入や、省電力モードから通常モードへの復帰により、操作パネル1の全体に対して、電力供給が開始、再開されてから、一定時間が経過した時点と定めることができる。例えば、一定時間は、数秒〜10分程度の範囲で適宜定めることができる(例えば、操作パネル1で設定可能)。
これにより、例えば、複合機100の主電源投入後、1分や数分程度など、所望の時間が経過したときに自動的に判定処理を行わせることができる。また、直前の判定処理が終了してから、又は、直前の判定処理により開始されたヒーター8への通電が停止されてから、判定処理を行う周期分の時間が経過した時点を予め定められた時点と定めることができる。
判定処理の実行時点に到っていなければ(ステップ♯4のNo)、フローはステップ♯4に戻り、判定処理の実行すべき時点となったか否かの確認を続ける。一方、判定処理の実行時点に到っていると(ステップ♯4のYes)、パネル制御部10は温度センサー5の出力に基づき、判定処理実行時点の温度である現在温度を計測する(ステップ♯5)。
そして、パネル制御部10は、基準温度、基準相対湿度、基準温度での飽和水蒸気量(基準飽和水蒸気量)、現在温度での飽和水蒸気量(現在飽和水蒸気量)に基づき、判定処理実行時の(現時点の)予測相対湿度と予測絶対湿度の何れか一方、又は、両方を予測値として算出する(ステップ♯6)。
まず、温度に対する飽和水蒸気量の変化は、線型ではないところ、メモリー7は、各温度での飽和水蒸気量を示すデータ(テーブル)である飽和水蒸気量データd2を記憶する(図4参照)。そして、パネル制御部10は、現在温度を計測し、飽和水蒸気量データd2を参照し、現在飽和水蒸気量を認識する。また、パネル制御部10は、基準飽和水蒸気量も認識する。
例えば、パネル制御部10は、基準温度を20.0°Cと計測したとき、メモリー7での20.0°Cに対応する飽和水蒸気量として定められた値(例えば、17.3[g/m3])を基準飽和水蒸気量として読み出す。また、パネル制御部10は、現在温度を10.0°Cと計測しているとき、メモリー7での10.0°Cに対応する飽和水蒸気量として定められた値(例えば、9.4[g/m3])を、現在飽和水蒸気量として読み出す。
また、パネル制御部10は、基準飽和水蒸気量に、基準相対湿度を乗じて基準温度での絶対湿度(空気中の水分量)を求める。例えば、基準温度での湿度が60%のとき、パネル制御部10は、基準飽和水蒸気量に60%(0.6)を乗じて、基準温度での空気中の絶対湿度を求める(例えば、17.3(20°Cの飽和水蒸気量)×0.6≒10.4[g/m3])。また、例えば、基準温度での湿度が50%のとき、パネル制御部10は、飽和水蒸気量に50%(0.5)を乗じて、基準温度での空気中の絶対湿度を求める(例えば、17.3(20°Cの飽和水蒸気量)×0.5≒8.7[g/m3])
上述のように、湿度センサー6の湿度検知素子61は、感湿材を含み、感湿材が含む水分量による温度検知素子の特性の変化によって、湿度センサー6の出力電圧値は、相対湿度に応じた値となる。しかし、例えば、湿度変化があったとき、感湿材での水分蒸発や吸収が行われてから湿度センサー6の出力の変化が現れるなどの理由によって、湿度変化に対して、リアルタイムに湿度センサー6の出力電圧値が変化しない場合がある。そのため、判定処理時に検知された相対湿度と、実際の相対湿度に差がある場合がある。そこで、本実施形態の操作パネル1では、ヒーター8に通電を行うか否かの判定を、判定処理時の湿度(現時点で検知される湿度)を用いずに、電源投入時のような予め定められた基準時点(詳細は後述)での温度(基準温度)、相対湿度(基準相対湿度)、飽和水蒸気量(基準飽和水蒸気量)を用いて行うようにする。
そして、操作パネル1内は、ある程度閉じられており、空気中の水分量の変化は、緩やかな場合が多い。そこで、パネル制御部10は、基準温度での絶対湿度(基準絶対湿度)を、現在温度での絶対湿度である予測絶対湿度として扱う。
また、相対湿度は、飽和水蒸気量に対する空気中の水蒸気量(絶対湿度)の比率である。そこで、予測絶対湿度を現在飽和水蒸気量で除すことにより、パネル制御部10は、判定処理実行時点(現時点)での予測相対湿度を算出することができる。
続いて、パネル制御部10は、算出した予測値が、予め定められた閾値Th以上であるか否かを確認する(ステップ♯7)。この閾値Thは、ヒーター8に通電を行うか否かを定めるための値である。メモリー7は、この閾値Thを記憶する(図4参照)。
閾値Thは、適宜定めることができる。予測値として予測相対湿度を算出するとき、相対湿度100%、又は、相対湿度100%から予め定められたマージンを減じた相対湿度が閾値Thとして定められる。尚、マージンを多く取るほど、表示部4での結露は生じにくくなるが、ヒーター8への通電頻度が高くなり、消費される電力が増加しやすくなる。そこで、本実施形態の操作パネル1では、例えば、相対湿度90%以上の値が閾値Thとして定められる。尚、基準絶対湿度(基準絶対湿度)を用いて、予測相対湿度を求めるので、予測相対湿度は、100%を越える値となる場合がある。
また、予測値として予測絶対湿度(空気中の水分量)を算出するとき、現在飽和水蒸気量、又は、現在飽和水蒸気量から予め定められたマージンを減じた絶対湿度(水蒸気量)が閾値Thとして定められる。尚、マージンを多く取るほど、表示部4での結露は生じにくくなる。しかし、ヒーター8への通電頻度が高くなり、消費される電力が増加しやすくなる。そこで、本実施形態の操作パネル1では、現在飽和水蒸気量の90%以上の値が閾値Thとして定められる。
尚、予測値として予測相対湿度を算出するとき、閾値Thは、1つの値でよい。従って、メモリー7で占める容量は少なくて済む。一方、予測値として予測絶対湿度を算出するとき、飽和水蒸気量データd2を流用することにより、現在飽和水蒸気量を求めることができる。予測値を予測相対湿度として算出しても、予測絶対湿度として算出しても、メモリー7中で閾値Thが占める記憶領域は、少なくて済む。従って、予測値は、予測相対湿度として算出してもよいし、予測絶対湿度として算出してもよい。
算出した予測値が、予め定められた閾値Th以上であるとき(ステップ♯7のYes)、パネル制御部10は、駆動回路10bに指示を与え、ヒーター8への通電を開始させる(ステップ♯8)。そして、パネル制御部10は、温度、湿度の監視を開始する(ステップ♯9)。
そして、パネル制御部10は、ヒーター8の停止条件が満たされたか否かを確認する(ステップ♯10)。具体的に、パネル制御部10は、ヒーター8への通電開始から検知温度の上昇を検知するとともに、飽和水蒸気量が予測絶対湿度以上の温度が検知されたとき、ヒーター8の停止条件が満たされたと判断してもよい。尚、メモリー7に、過昇温防止用のヒーター8の温度制御プログラムを記憶させておき、パネル制御部10は、過昇温防止用のヒーター8の温度制御プログラム上でヒーター8への通電を停止すべきとき、ヒーター8の停止条件が満たされたと判断してもよい。
ヒーター8の停止条件が満たされていなければ(ステップ♯10のNo)、フローは、ステップ♯9に戻る。その結果、ヒーター8停止条件が満たされるまで、パネル制御部10は、ヒーター8への通電を続けさせる。一方、ヒーター8停止条件が満たされると(ステップ♯10のYes)、パネル制御部10は、駆動回路10bを制御して、ヒーター8への通電を停止させる(ステップ♯11)。
また、算出した予測値が、予め定められた閾値Th未満であるとき(ステップ♯7のNo)、パネル制御部10は、ヒーター8への通電不要と判定する(ステップ♯12)。その結果、パネル制御部10は、ヒーター8への通電を駆動回路10bに行わせない。
そして、ステップ♯11とステップ♯12の後、パネル制御部10は、再度、判定処理を実行すべき時間に到ったか否かを確認する(ステップ♯13)。具体的に、ヒーター8への通電を行ったとき(ステップ♯8〜ステップ♯11)、パネル制御部10は、ヒーター8への通電停止から定めた判定処理の実行の周期が経過したときに、再度、判定処理を実行すべき時間に到ったと判断する。一方、ヒーター8への通電不要と判定したとき(ステップ♯12)、通電不要と判定したときから、定めた判定処理の実行の周期が経過したときに、再度、判定処理を実行すべき時間に到ったと判断する。
再度、判定処理を実行すべきとき(ステップ♯13のYes)、パネル制御部10は、今回の判定処理での現在温度を計測する(ステップ♯14)。このとき、直前の判定処理のときの現在温度と、現時点で(ステップ♯14で)検知された現在温度との温度差の絶対値が小さいとき、周囲の温度は比較的安定していると考えられ、結露を生じさせる状態(例えば、低温のものに高温の空気が触れる)は生じがたいといえる。この場合、パネル制御部10は、直前の判定処理のときの現在温度と現時点で検知された現在温度との温度差の絶対値が小さいほど、判定処理の実行の周期を長くする調整を行う。また、反対に、パネル制御部10は、直前の判定処理のときの現在温度と現時点で検知された現在温度との温度差の絶対値が大きいほど、判定処理の実行の周期を短くするする調整を行う。このように、パネル制御部10は、判定処理の実行時点で検知された温度に基づき、周期の微調整を行う(ステップ♯15)。そして、フローはステップ♯6に戻る。
一方、再度、判定処理の実行時に到っていないとき(ステップ♯13のNo)、パネル制御部10は、基準温度と基準相対湿度の更新を行うべきか否かを確認する(ステップ♯16)。具体的に、パネル制御部10は、直前の基準時点から「予め定められた時間」が経過していると、基準温度と基準相対湿度の更新を行うべきと判断する。
ここで、「予め定められた時間」は、適宜定めることができる。しかし、予め定められた時間が、判定処理の実行の周期よりも短すぎると、判定処理と次の判定処理の間で複数回にわたって基準温度と基準相対湿度の更新がなされる。そのため、「予め定められた時間」は、判定処理の実行の最短周期、又は、最長周期よりも長い範囲で定めるようにしてもよい。例えば、「予め定められた時間(基準温度と基準相対湿度の更新)」は、判定処理の実行の最長周期の複数倍とすることができる。
基準温度と基準相対湿度の更新の必要が無ければ(ステップ♯16のNo)、フローはステップ♯13に戻る。一方、基準温度と基準相対湿度の更新を行うべきとき(ステップ♯16のYes)、パネル制御部10は、温度センサー5と湿度センサー6の出力に基づき、新たに基準温度と基準相対湿度を計測し、基準温度と基準相対湿度を更新する(更新後の値をメモリー7に記憶させる。基準温度に変化があったとき、あわせて、基準温度に対する基準飽和水蒸気量・現在飽和水蒸気量も更新される)(ステップ♯17)。そして、フローは、ステップ♯13に戻る。そして、本フローは、主電源(メインスイッチ)のOFFや、省電力モード移行によって、複合機100や操作パネル1に対する電力供給が停止されるまで、続けられる(何れかの時点で停止させてもよい)。
このようにして、本実施形態にかかる表示装置(操作パネル1)は、表示部4(液晶表示部4a、バックライト部4b、タッチパネル部4c)と、温度センサー5と、湿度センサー6と、ヒーター8と、制御部(パネル制御部10)を含む。表示部4は、画面に画像を表示する。温度センサー5は、表示部4内の温度を計測するためのものである。湿度センサー6は、表示部4内の湿度を計測するためのものである。ヒーター8は、表示部4を温める。制御部は、温度センサー5の出力に基づいて表示装置(操作パネル1)の温度を計測するとともに、湿度センサー6の出力に基づいて相対湿度を計測し、ヒーター8に通電を行うか否かの判定処理を実行する。制御部は、判定処理において、判定処理の実行時の温度である現在温度を計測し、判定処理よりも前の時点であって予め定められた基準時点で計測しておいた温度である基準温度、基準時点での相対湿度である基準相対湿度、基準温度での飽和水蒸気量である基準飽和水蒸気量、基準温度、基準相対湿度、基準飽和水蒸気量から求めた基準時点での基準絶対湿度、及び、現在温度での飽和水蒸気量である現在飽和水蒸気量に基づいて、前記判定処理の実行時の前記表示部の内部の予測相対湿度、又は、予測絶対湿度の何れか一方、又は、両方である予測値を算出し、予測値が予め定められた閾値以上であるとき、ヒーター8への通電を開始し、予測値が閾値を下回っているとき、ヒーター8への通電を行わないこととした。
実際の湿度変化に対し、湿度センサー6の出力値がリアルタイムに変化しない(追従が遅れる)場合があり、湿度センサー6の出力に基づいて検知される湿度だけに基づくと、結露が生ずるか否か(ヒーター8に通電すべきが否か)を正確に判断できない場合がある。また、温度センサー5のみを用いても、判定結果が正確ではない場合がある。そこで、本発明では、温度センサー5と湿度センサー6を用い、更には、基準飽和水蒸気量・現在飽和水蒸気量の要素を組み込み、基準温度と基準相対湿度と、基準飽和水蒸気量と、判定処理の実行時の基準飽和水蒸気量・現在飽和水蒸気量に基づき、判定処理時の相対湿度や絶対湿度を予測する。
これにより、温度変化に伴う基準飽和水蒸気量・現在飽和水蒸気量の変化を、適切に結露が生ずるか否か(ヒーター8に通電すべきが否か)の判定の材料に組み入れることができ、結露防止のため、正確にヒーター8に通電すべきが否かを判定することができる。従って、結露が生じないと認められるのにヒーター8に通電することや、結露が生ずる可能性が高いのにヒーター8への通電が必要ないと判断することが無くなる。そのため、結露によりヒーター8への通電を行うべきときに、正確にヒーター8への通電がなされ、結露の発生を適切に防ぐことができる。また、結露が生じないような場合に、ヒーター8への通電が行われることを無くすことができるので、ヒーター8での無駄な電力消費を無くすことができる。
また、制御部(パネル制御部10)は、判定処理によりヒーター8への通電を開始した後、温度センサー5の出力に基づき温度の上昇を検知するとともに、飽和水蒸気量が予測絶対湿度以上の温度が検知されたとき、ヒーター8への通電を停止することとした。
これにより、表示装置(操作パネル1)や表示部4(液晶表示部4a、バックライト部4b、タッチパネル部4c)の温度が上昇し、湿度が下降して、結露の虞がなくなった時点で、ヒーター8への通電を停止させることができる。従って、必要以上に長い時間、ヒーター8に通電は行われず、電力の無駄な消費を無くすことができる。
また、制御部(パネル制御部10)は、判定処理を周期的に行い、基準相対湿度が高いほど判定処理を行う周期を短くし、基準相対湿度が低いほど判定処理を行う周期を長くする。
これにより、基準相対湿度が高くて結露の可能性が高いレベルにある状態では、判定処理を行う頻度を高くすることができ、未然に結露の発生を防ぐことができる。また、基準相対湿度が低くて結露の可能性が低いレベルにある状態では、判定処理を行う頻度を抑え、判定処理が無駄に繰り返されないようにすることができる。
また、制御部(パネル制御部10)は、判定処理の結果に基づきヒーター8への通電を行い、現時点の判定処理で検知された現在温度と、直前の判定処理での現在温度との温度差の絶対値が小さいほど判定処理を行う前記周期を長くし、温度差の絶対値が大きいほど周期を短くする。
空気と表示部や操作パネルの部材の温度差の絶対値が小さいと結露が生じ難く、その上、結露するような場合にはヒーターにより除湿が行われるので、今回の時点と直前の時点の温度差の絶対値が小さければ、結露は生じ難くなる。そのため、温度差の絶対値が小さいほど、判定処理を行う頻度を抑えることにより、無駄な処理が行われることを防ぐことができる。
また、制御部(パネル制御部10)は、電源供給開始により制御部が起動したとき、基準温度及び基準相対湿度を計測し、更に、直前の基準時点から予め定められた時間が経過したときを新たな基準時点として、基準温度及び基準相対湿度を更新する。
これにより、主電源が投入された時点に基準温度や基準相対湿度が取得される。始業時に主電源が投入された場合のように、長時間、画像形成装置が同様の温湿度環境にあったと認められる状態での温度、湿度を基準温度、基準相対湿度と定めることができる。また、室内の空調の存在などを考慮し、基準温度、基準相対湿度は随時更新されるので、基準速度や基準速度は、画像形成装置の周囲環境の変化に応じた値に設定される。尚、「予め定められた時間」は、表示装置(操作パネル1)の構造や、湿度センサー6の設置位置を考慮して適宜定めることができる(例えば、2〜60分の間の何れか、省電力モードからの復帰時など)。
また、制御部(パネル制御部10)は、相対湿度100%、相対湿度100%から予め定められたマージン分を減じた相対湿度、現在飽和水蒸気量、又は、現在飽和水蒸気量から予め定められたマージン分を減じた絶対湿度の何れかを閾値Thとする。
これにより、少なくとも、相対湿度100%となっている場合や、空気中の絶対湿度が基準飽和水蒸気量・現在飽和水蒸気量になっている状態では、確実に、ヒーター8に通電がなされる。また、マージンによって、結露が発生する事前にヒーター8で温めることにより、結露を生じ難くすることができる。尚、「予め定められたマージン分」は、相対湿度や絶対湿度について、表示装置(操作パネル1)の構造や、湿度センサー6の設置位置を考慮して、維持しておけば、まず結露が生じないと認める値を実験などで定めるなどにより、適宜定めることができる。
また、表示部4(液晶表示部4a、タッチパネル部4c)が見えるように開口部12aを有し、表示部4を覆うカバーを含み、ヒーター8は、開口部12aの辺のうち、何れか1つ、又は、複数の辺に沿うように設けられる。
これにより、表示部4(液晶表示部4a、タッチパネル部4c)の画面が見えづらくなることなく、表示部4を効率的に温めることができる。
また、実施形態に係る画像形成装置(複合機100)は、上述した表示装置(操作パネル1)を含む。従って、表示装置での結露が生じない画像形成装置を提供することができる。また、結露が生じない状況のとき、ヒーター8に通電が行われることもないので、無駄な電力消費のない画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。