JP6120461B2 - 自動車用バンパー - Google Patents

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Description

本発明は、繊維強化樹脂製のバンパービームを備え、前記バンパービームの車幅方向両端部を一対の車体フレームの前後方向外端部に支持した自動車用バンパーに関する。
車幅方向に延びるバンパービーム(曲げ担持体)と前後方向に延びる一対のバンパービームエクステンション(変形突出部)とを繊維強化樹脂で一体に形成し、一対のバンパービームエクステンションを一対の車体フレーム(縦方向担持体)の端部に支持したものが、下記特許文献1により公知である。
日本特許第2827105号公報
ところで、上記従来のものは、バンパービームに軽衝突の衝突荷重が入力したときに、バンパービームは単純に曲げ変形して衝突エネルギーを吸収するため、衝突エネルギーの吸収効果を高めるには、バンパービームが破壊せずに充分に曲げ変形できるように曲げ強度を高める必要がある。そのためにはバンパービームの板厚を増加させる必要があり、これがバンパービームの軽量化の妨げになる問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、軽量であって衝突時のエネルギー吸収効果に優れたバンパービームを備える自動車用バンパーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、繊維強化樹脂製のバンパービームを備え、前記バンパービームの車幅方向両端部を一対の車体フレームの前後方向外端部に支持した自動車用バンパーであって、前記バンパービームは、車幅方向中央部において前後方向外側に向けて凹状に湾曲する中央湾曲部と、前記中央湾曲部の車幅方向両側において前後方向外側に向けて凸状に湾曲する一対の左右湾曲部とからなり、前記左右湾曲部は、車幅方向外側に位置して前記車体フレームに接続される車体フレーム接続部と、車幅方向内側に位置して前記バンパービームのうちで前後方向外側に最も突出する荷重入力部とを備え、前記荷重入力部の前後方向内面に沿って耐圧縮補強部を設け、前記耐圧縮補強部の延長線は前記荷重入力部の荷重入力点の近傍を指向し、前記荷重入力部の内部に補強部材を配置し、前記補強部材の車幅方向内端を前記荷重入力点に接続するとともに車幅方向外端を前記耐圧縮補強部に接続したことを第1の特徴とする自動車用バンパーが提案される。
また本発明によれば、前記第1の特徴に加えて、前記バンパービームの断面は前後方向内側に向けて開放するU字状あるいはW字状であり、前記耐圧縮補強部は前記バンパービームの前後方向内側の稜線であることを第2の特徴とする自動車用バンパーが提案される。
また本発明によれば、前記第1または第2の特徴に加えて、前記耐圧縮補強部に連続する前記車体フレーム接続部は前後方向に延びる補強ビードを備えることを第3の特徴とする自動車用バンパーが提案される。
また本発明によれば、前記第1〜第3の何れか1つの特徴に加えて、前記耐圧縮補強部にバックプレートを固定し、前記バンパービームおよび前記バックプレートで閉断面を構成したことを第4の特徴とする自動車用バンパーが提案される
た本発明によれば、前記第の特徴に加えて、前記補強部材は車幅方向に延びる補強ビードを備えることを第の特徴とする自動車用バンパーが提案される。
また本発明によれば、前記第1〜第5の何れか1つの特徴に加えて、前記バンパービームおよび前記補強部材で閉断面を構成したことを第の特徴とする自動車用バンパーが提案される。
また本発明によれば、前記第の特徴に加えて、前記補強部材はガスアシスト法により前記バンパービームと一体に成形されることを第の特徴とする自動車用バンパーが提案される。
尚、実施の形態のリヤサイドフレーム12は本発明の車体フレームに対応し、実施の形態のリヤサイドフレーム接続部B1は本発明の車体フレーム接続部に対応し、実施の形態の上部稜線aおよび下部稜線bは本発明の稜線に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、自動車用バンパーは繊維強化樹脂製のバンパービームを備え、バンパービームの車幅方向両端部は一対の車体フレームの前後方向外端部に支持される。
バンパービームは、車幅方向中央部において前後方向外側に向けて凹状に湾曲する中央湾曲部と、中央湾曲部の車幅方向両側において前後方向外側に向けて凸状に湾曲する一対の左右湾曲部とからなり、左右湾曲部は、車幅方向外側に位置して車体フレームに接続される車体フレーム接続部と、車幅方向内側に位置してバンパービームのうちで前後方向外側に最も突出する荷重入力部とを備えるので、バンパービームの一対の左右湾曲部における荷重入力部の荷重入力点に衝突荷重が集中的に入力することで、衝突荷重により作用する曲げモーメントの最大値を低減してバンパービームの破壊を防止することができる。
またバンパービームの上記形状により一対の荷重入力点の車幅方向外側の荷重入力部には圧縮荷重が作用するが、バンパービームは、荷重入力部の前後方向内面に沿って設けられた耐圧縮補強部を備え、耐圧縮補強部の延長線は荷重入力部の荷重入力点の近傍を指向するので、前記圧縮荷重を耐圧縮補強部で支持してバンパービームの破壊を防止することで、バンパービームの板厚を増加して補強することなく曲げ変形に対する強度を高めることができる。
また、荷重入力部の内部に補強部材を配置し、補強部材の車幅方向内端を荷重入力点に接続するとともに車幅方向外端を耐圧縮補強部に接続したので、衝突荷重が入力する荷重入力点を補強部材で補強するとともに、荷重入力点に入力した衝突荷重を補強部材を介して耐圧縮補強部に直接伝達して、圧縮荷重に対するバンパービームの強度を一層高めることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、バンパービームの断面は前後方向内側に向けて開放するU字状あるいはW字状であり、耐圧縮補強部はバンパービームの前後方向内側の稜線であるので、特別の部材を追加することなく、簡単な構造で耐圧縮補強部を設けることができる。
また本発明の第3の特徴によれば、耐圧縮補強部に連続する車体フレーム接続部は前後方向に延びる補強ビードを備えるので、バンパービーム自体の曲げ変形で吸収することが困難なオフセット衝突時や高速衝突時の衝突エネルギーを、補強ビードで補強された車体フレーム接続部の圧壊により吸収することができる。
また本発明の第4の特徴によれば、耐圧縮補強部にバックプレートを固定し、バンパービームおよびバックプレートで閉断面を構成したので、バンパービームを閉断面化して口開き変形を防止することで、圧縮荷重を一層効果的に支持して衝突エネルギーを吸収することができる
た本発明の第の特徴によれば、補強部材は車幅方向に延びる補強ビードを備えるので、補強ビードにより補強部材の強度を高めて荷重入力点に入力した衝突荷重を一層効果的に耐圧縮補強部に伝達することができる。
また本発明の第の特徴によれば、バンパービームおよび補強部材で閉断面を構成したので、圧縮荷重に対するバンパービームの強度を一層高めることができる。
また本発明の第の構成によれば、補強部材はガスアシスト法により前記バンパービームと一体に成形されるので、閉断面の部材を一体成形することができる。
図1はバンパービームおよびリヤサイドフレームの斜視図である。(第1の実施の形態) 図2は図1の2方向矢視図である。(第1の実施の形態) 図3は図1の3方向矢視図である。(第1の実施の形態) 図4は図3の4方向矢視図である。(第1の実施の形態) 図5は図4の5−5線断面図である。(第1の実施の形態) 図6は図4の6−6線断面図である。(第1の実施の形態) 図7は図4の7−7線断面図である。(第1の実施の形態) 図8はバンパービームを成形する金型の断面図である。(第1の実施の形態) 図9は後面衝突時の作用説明図である。(第1の実施の形態) 図10は図5に対応する図である。(第2の実施の形態)
11 バンパービーム
11f 補強ビード
12 リヤサイドフレーム(車体フレーム)
13 耐圧縮補強部
14 バックプレート
17 補強部材
17c 補強ビード
A 中央湾曲部
B 左右湾曲部
B1 リヤサイドフレーム接続部(車体フレーム接続部)
B2 荷重入力部
L 耐圧縮補強部の延長線
P 荷重入力点
a 上部稜線(稜線)
b 下部稜線(稜線)
添付図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。尚、本明細書において前後方向、左右方向(車幅方向)および上下方向とは、運転席に着座した乗員を基準として定義される。
第1の実施の形態
先ず、図1〜図9に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1〜図5に示すように、自動車の車体後部に繊維強化樹脂製のバンパービーム11が車幅方向に配置されており、バンパービーム11の車幅方向両端部が前後方向に配置された左右一対のリヤサイドフレーム12,12の後端に支持される。
バンパービーム11は、上壁11a、下壁11bおよび後壁11cを有して前方に向けて開放するU字状断面の部材であり、上壁11aの前端から上部フランジ11dが上部稜線aを介して上方に折り曲げられ、下壁11bの前端から下部フランジ11eが下部稜線bを介して下方に折り曲げられる。
上方から見たバンパービーム11は、車幅方向中央の所定範囲において後方に向けて凹状に湾曲する中央湾曲部Aと、中央湾曲部Aの車幅方向両側において後方に向けて凸状に湾曲する一対の左右湾曲部B,Bとからなり、左右湾曲部Bは、車幅方向外側に位置してリヤサイドフレーム12に接続されるリヤサイドフレーム接続部B1と、車幅方向内側に位置してバンパービーム11のうちで後方に最も突出する荷重入力部B2とを備える。
バンパービーム11を上方から見たとき、荷重入力部B2のうちで最も後方に突出する荷重入力点Pよりも若干車幅方向外側位置と、荷重入力部B2の車幅方向外端との間で上部フランジ11dおよび下部フランジ11eは直線状に延びており、直線状の上部フランジ11dに臨む上部稜線aおよび直線状の下部フランジ11eに臨む下部稜線bが、本発明の耐圧縮補強部13を構成する。車幅方向内側が外側に対して後方に傾斜する耐圧縮補強部13の延長線Lは、荷重入力点Pの近傍を通過する(図2および図4参照)。
図6および図7を併せて参照すると明らかなように、荷重入力点Pの近傍とリヤサイドフレーム接続部B1の車幅方向内側部分との間に跨がり、かつ上部フランジ11dおよび下部フランジ11eの前面間に跨がるように、繊維強化樹脂で板状に形成したバックプレート14が接着や溶着により固定されており、この部分でバンパービーム11およびバックプレート14により閉断面が構成される。バックプレート14には、車幅方向に延びる上下2本の補強ビード14a,14aが前方に突出するように形成される。耐圧縮補強部13およびバックプレート14は、車幅方向にオーバラップするように配置される。
リヤサイドフレーム接続部B1における上壁11aおよび下壁11bには、上下方向に突出して前後方向に延びる左右一対の補強ビード11f,11fがそれぞれ形成される。またリヤサイドフレーム接続部B1における上部フランジ11dおよび下部フランジ11eには、それをリヤサイドフレーム12の後端に固定するボルト15…が貫通する各2個のカラー16,16が埋設される。
また荷重入力部B2の内部には繊維強化樹脂製の補強部材17が配置される。上方から見たとき、補強部材17は、荷重入力点Pよりも若干車幅方向外側の後壁11cと、荷重入力部B2の車幅方向外端の上部フランジ11dおよび下部フランジ11eとを接続するように、耐圧縮補強部13と略並行に配置される。補強部材17の上端を前方に折り曲げた上部フランジ17aはバンパービーム11の上壁11aの下面に接続され、補強部材17の下端を前方に折り曲げた下部フランジ17bはバンパービーム11の下壁11bの上面に接続される。また補強部材17には、車幅方向に延びる上下2本の補強ビード17c,17cが後方に突出するように形成される。
バンパービーム11は、後面側に位置する連続繊維強化樹脂シート18と、前面側に位置する不連続繊維強化樹脂シート19とを2層に積層して構成される(図5および図6参照)。連続繊維強化樹脂シート18は、車幅方向に配向したガラス連続繊維と、それと直交する上下方向あるいは前後方向に配向したガラス連続繊維とよりなる織布を熱可塑性樹脂(例えば、ナイロン)で固めたものであり、不連続繊維強化樹脂シート19は、ランダムに配向されて相互に絡み合うガラス不連続繊維を熱可塑性樹脂(例えば、ナイロン)で固めたものである。補強部材17は、バンパービーム11の不連続繊維強化樹脂シート19と同様の不連続繊維強化樹脂シート20で構成される。
尚、バックプレート14は、後面側の連続繊維強化樹脂シート21と前面側の不連続繊維強化樹脂シート22とを2層に積層して構成される(図5および図6参照)。
図8に示すように、バンパービーム11および補強部材17をガスアシスト法によりプレス成形する金型31は、連続繊維強化樹脂シート18の後面を成形する凹状のキャビティ32aを有する雌型32と、不連続繊維強化樹脂シート19および不連続繊維強化樹脂シート20の前面を成形する凸状のコア33aを有する雄型33とからなる。金型31を型開きした状態で、雌型32のキャビティ32aおよび雄型33のコア33a間に、連続繊維プリプレグ18′と不連続繊維プリプレグ19′とが予備加熱した状態で配置されるが、このとき金型31のうちでバンパービーム11の車幅方向両端部を成形する部分では、不連続繊維プリプレグ19′に更に補強部材17の不連続繊維強化樹脂シート20の不連続繊維プリプレグ20′を積層し、両不連続繊維プリプレグ19′,20′間に不活性ガスを供給するノズル34の先端を臨ませる。
プリプレグは、カーボンファイバー、グラスファイバー、アラミドファイバー等の連続繊維よりなる平織や綾織などの織布やUD(連続繊維を一方向に引き揃えたシート)、あるいは不連続繊維のマットを補強材とし、それに半硬化の熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂やポリエステル樹脂等)、あるいは熱可塑性樹脂(ナイロン6やポリプロピレン等の)を含浸させたもので、金型の形状になじむ柔軟性を有している。熱硬化性樹脂の場合、複数枚のプリプレグを積層状態で金型内に挿入して圧力を加えながら例えば130°C程度に加熱すると、熱硬化性樹脂が硬化して繊維強化樹脂製品が得られる。本実施の形態の可塑性樹脂の場合、予備加熱した複数枚のプリプレグを積層状態で金型内に挿入して加圧成形し、その後冷却すると繊維強化樹脂製品が得られる。
本実施の形態では、連続繊維プリプレグ18′の補強材は、ガラス連続繊維を相互に直交する方向に配向した織布であり、不連続繊維プリプレグ19′,20′の補強材は、ランダム配向した繊維長が30mm程度の長繊維からなるガラス不連続繊維の不織布である。
従って、雌型32および雄型33を型締めし、バンパービーム11を成形する不連続繊維プリプレグ19′と、補強部材17を成形する不連続繊維プリプレグ20′との間に臨ませたノズル34の先端から不活性ガスを供給すると、連続繊維プリプレグ18′および不連続繊維プリプレグ19′が雌型32のキャビティ32aに密着し、不連続繊維プリプレグ20′が雄型33のコア33aに密着することで、バンパービーム11および補強部材17が同時に一体成形される。このガスアシスト法を採用することで、閉断面を構成するバンパービーム11および補強部材17を容易に一体成形することができる。
次に、上記構成を備えた本発明の第1の実施の形態の作用を説明する。
自車のバンパービームが他車のバンパービームに後面衝突したような場合、図9(B)に示すように、単純に後方に凸に湾曲している従来のバンパービームは、そのバンパービームの車幅方向中央の1点に衝突荷重Fが集中的に入力するため、バンパービームの曲げモーメント図から明らかなように、バンパービームの車幅方向中央部に大きな曲げモーメントが作用する問題がある。
それに対し、図9(A)および図2に示すように、本実施の形態のバンパービーム11は後方に向けて凹状に湾曲する中央湾曲部Aを備えるため、中央湾曲部Aの車幅方向両側の一対の荷重入力部B2,B2が他車のバンパービームに衝突し、一対の荷重入力部B2,B2の先端の荷重入力点P,Pに衝突荷重Fが集中的に入力する。その結果、バンパービーム11に作用する曲げモーメントの最大値が低減するため、曲げ変形に対するバンパービーム11の強度を高めることができる。
また中央湾曲部Aおよび左右湾曲部Bを備える本実施の形態のバンパービーム11の形状により、後面衝突の衝突荷重が荷重入力部B2の荷重入力点Pに作用したとき、荷重入力点Pよりも車幅方向外側の左右湾曲部Bに圧縮荷重が作用するが、バンパービーム11は荷重入力部B2の前面に沿って設けられた上部稜線aおよび下部稜線Bよりなる耐圧縮補強部13を備え、耐圧縮補強部13の延長線Lは荷重入力点Pの近傍を指向するので(図2および図4参照)、前記圧縮荷重を耐圧縮補強部13で支持してバンパービーム11の破壊を防止することで、バンパービーム11の板厚を増加して補強することなく曲げ変形に対する強度を高めることができる。
このとき、バンパービーム11の断面は前方に向けて開放するU字状であり、耐圧縮補強部13はバンパービーム11の前側の上部稜線aおよび下部稜線bであるので、特別の部材を追加することなく、簡単な構造で耐圧縮補強部13を設けることができる。しかもバンパービーム11の耐圧縮補強部13にバックプレート14を固定し、バンパービーム11およびバックプレート14で閉断面を構成したので、バンパービーム11を閉断面化して口開き変形を防止することで、圧縮荷重を一層効果的に支持して衝突エネルギーを吸収することができる。
また耐圧縮補強部13の車幅方向外側に連続するリヤサイドフレーム接続部B1は前後方向に延びる補強ビード11f…を備えるので、バンパービーム11自体の曲げ変形で吸収することが困難なオフセット衝突時や高速衝突時の衝突エネルギーを、補強ビード11f…で補強されたリヤサイドフレーム接続部B1の圧壊により吸収することができる。
また荷重入力部B2の内部に補強部材17を配置し、補強部材17の車幅方向内端を荷重入力点Pに接続するとともに車幅方向外端を耐圧縮補強部13に接続したので、衝突荷重が入力する荷重入力点Pを補強部材17で補強するとともに、荷重入力点Pに入力した衝突荷重を補強部材17を介して耐圧縮補強部13に直接伝達して、圧縮荷重に対するバンパービーム11の強度を一層高めることができる。しかも補強部材17は車幅方向に延びる補強ビード17c,17cを備えるので、補強ビード17c,17cにより補強部材17の強度を高めて荷重入力点Pに入力した衝突荷重を一層効果的に耐圧縮補強部13に伝達することができる。更に、バンパービーム11および補強部材17で閉断面を構成したので、圧縮荷重に対するバンパービーム11の強度を一層高めることができる。
第2の実施の形態
次に、図10に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態のバンパービーム11はU字状の断面を有しているが、第2の実施の形態のバンパービーム11はW字状の断面を有している。その結果、耐圧縮補強部13を構成する上部稜線a,aおよび下部稜線b,bの数はそれぞれ2本になり、耐圧縮補強部13の数を2倍に増加させて補強効果を更に高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態ではリヤ側のバンパービーム11について説明したが、本発明はフロント側のバンパービームに対しても適用することができる。リヤ側のバンパービームの場合には,前後方向外側が後方に対応し、フロント側のバンパービームの場合には,前後方向外側が前方に対応する。
また本発明の耐圧縮補強部は実施の形態の上部稜線aや下部稜線bに限定されず、バンパービーム11の圧縮強度を高めるものであれば良い。


Claims (7)

  1. 繊維強化樹脂製のバンパービーム(11)を備え、前記バンパービーム(11)の車幅方向両端部を一対の車体フレーム(12)の前後方向外端部に支持した自動車用バンパーであって、
    前記バンパービーム(11)は、車幅方向中央部において前後方向外側に向けて凹状に湾曲する中央湾曲部(A)と、前記中央湾曲部(A)の車幅方向両側において前後方向外側に向けて凸状に湾曲する一対の左右湾曲部(B)とからなり、前記左右湾曲部(B)は、車幅方向外側に位置して前記車体フレーム(12)に接続される車体フレーム接続部(B1)と、車幅方向内側に位置して前記バンパービーム(11)のうちで前後方向外側に最も突出する荷重入力部(B2)とを備え、
    前記荷重入力部(B2)の前後方向内面に沿って耐圧縮補強部(13)を設け、前記耐圧縮補強部(13)の延長線(L)は前記荷重入力部(B2)の荷重入力点(P)の近傍を指向し、
    前記荷重入力部(B2)の内部に補強部材(17)を配置し、前記補強部材(17)の車幅方向内端を前記荷重入力点(P)に接続するとともに車幅方向外端を前記耐圧縮補強部(13)に接続したことを特徴とする自動車用バンパー。
  2. 前記バンパービーム(11)の断面は前後方向内側に向けて開放するU字状あるいはW字状であり、前記耐圧縮補強部(13)は前記バンパービーム(11)の前後方向内側の稜線(a,b)であることを特徴とする、請求項1に記載の自動車用バンパー。
  3. 前記耐圧縮補強部(13)に連続する前記車体フレーム接続部(B1)は前後方向に延びる補強ビード(11f)を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動車用バンパー。
  4. 前記耐圧縮補強部(13)にバックプレート(14)を固定し、前記バンパービーム(11)および前記バックプレート(14)で閉断面を構成したことを特徴とする、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の自動車用バンパー。
  5. 前記補強部材(17)は車幅方向に延びる補強ビード(17c)を備えることを特徴とする、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の自動車用バンパー。
  6. 前記バンパービーム(11)および前記補強部材(17)で閉断面を構成したことを特徴とする、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の自動車用バンパー。
  7. 前記補強部材(17)はガスアシスト法により前記バンパービーム(11)と一体に成形されることを特徴とする、請求項に記載の自動車用バンパー。
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