JP6120043B2 - 熱源機 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動時の騒音発生を防止可能な熱源機に関するものである。
燃焼用のバーナを収容した燃焼室を有し、燃焼室内に外部から燃焼用空気を供給しつつバーナの点火及び燃焼を行う熱源機が広く知られている。
このような熱源機においては、一般的に、送風機等によってバーナの燃焼量に応じた燃焼用空気を燃焼室に供給すると共に、バーナの燃焼により生じた燃焼ガスを外部へと排気している。また、燃焼室でのバーナの燃焼により発生させた燃焼ガスによって、熱交換器を通過する湯水に熱を供給し、カラン等の給湯栓から加熱した湯水を供給している。
また、熱源機には、風呂の追い焚きや床暖房が可能な多機能型のものがある。この種の熱源機では、一般的に、浴槽と熱交換器の間で湯水を循環させることにより浴槽内の湯水を昇温する風呂循環回路や、暖房器具と熱交換器の間で熱媒体を循環させることにより暖房器具に熱媒体を介して熱を供給する暖房循環回路を有している。そして、それぞれの循環回路に備えられたポンプで湯水や熱媒体の循環流を形成し、これらを加熱する構造となっている。
さらにまた、熱源機には、燃焼ガスの主に顕熱を回収する熱交換器に加え、燃焼ガスの主に潜熱を回収する熱交換器を設けたものがある。この種の熱源機では、燃焼ガスの潜熱までも回収するので、燃焼ガス中の水蒸気が低温となることで液化してドレンが発生してしまう。そして、発生したドレンが燃焼ガスに晒されることにより燃焼ガスから窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)を取り込み、強い酸性を呈することとなる。
そこで、この種の熱源機には、この酸性のドレンを中和する構造を有するものがあり、例えば、特許文献1にその構造が開示されている。
特許文献1に開示された加熱装置(熱源機)では、酸性のドレンを中和剤を充填した中和器内に留まらせることで中和し、中和したドレン水を一時的に貯留しておく。そして、中和したドレン水の水位が一定以上となったとき、ドレン排出用のポンプを駆動することでドレン水を外部へ排出する構造となっている。
特開2007−71420号公報
上記したように、熱源機には、燃焼室に空気を送り込むための送風機、浴槽の湯水や暖房用の熱媒体を循環させるためのポンプといった駆動時に振動が発生してしまう機器を備えたものがある。そして、これらの機器が駆動に伴って振動すると、熱源機の設置場所や設置環境等の条件によっては振動音が大きく響いてしまい、使用者が騒音と感じてしまう可能性がある。
そこで本発明は、上記した従来技術の問題に鑑み、駆動時の騒音を防止可能な熱源機を提供することを課題とする。
本発明者は、上記した課題を解決するために鋭意研究し、送風機やポンプのような振動を発する機器を中和器やドレンタンクのような液体を貯留するための部材に一体に固定することでその振動を低減できることを見出し、本発明を完成した。
具体的に説明すると、振動を発する機器は、重量のある物体(機器等)に固定して取り付けることでその振動が低減されることが考えられる。しかしながら、通常、熱源機に内蔵される機器には駆動時に発熱を伴うものや、振動を受けると動作に支障をきたすもの等がある。そのため、振動を発する機器を熱源機に内蔵される重量物に単純に固定しただけでは、振動は抑制されるものの熱源機の動作に支障をきたしてしまう可能性がある。そこで本発明者らが熱源機の動作に支障なく振動を低減できるよう研究した結果、振動を発する機器を中和器やドレンタンクのような液体を貯留するための部材に一体に固定することが有効であることが判明した。
上記した課題を解決するための本発明は、以下のとおりである。
請求項1に記載の発明は、少なくとも燃焼用のバーナを備えた燃焼部を有し、湯水又は熱媒体を加熱して熱を供給する熱源機であって、バーナが作動して生成される燃焼ガスの主に顕熱を回収する一次熱交換器と、前記燃焼ガスの主に潜熱を回収する二次熱交換器とを備え、当該二次熱交換器で発生するドレンを排出するドレン排水系統を有するものであり、ドレン排出系統には、ドレンを中和して排出するための中和器を有するものであり、中和器には粒状の中和剤が内蔵され、内部に液体を貯留するための液体貯留部材と、振動を発生する振動体とを有し、前記液体貯留部材は、前記中和器であって、前記振動体は、前記燃焼部に燃焼用の空気を供給するための送風機であり、前記液体貯留部材と前記振動体とを直接又は固定部材を介して一体に固定することにより、前記振動体の発する振動が前記液体貯留部材に貯留された液体へ伝達されることを特徴とする熱源機である。
本発明の熱源機は、内部に液体を貯留するための液体貯留部材と振動体とを直接又は固定部材を介して一体に固定することにより、振動体の発する振動が液体貯留部材に貯留された液体へ伝達される構造となっている。
液体貯留部材は、内部に液体が貯留されるので重量が重くなっており、重りとして機能する。そのため、振動体に液体貯留部材を一体に固定すると、重量物たる液体貯留部材から作用する力によって振動体の振動を抑制することができる。
また、液体貯留部材の内部に貯留された液体は、振動体の振動が伝達されたときにその振動を吸収する振動吸収体としても作用する。ここで、貯留された液体に振動を伝播させると液面が波立った状態となる。すなわち、貯留された液体は、総体積が変わらないままその形状が変形可能であるという性質を有している。また、熱源機に内蔵される機器である振動体と、貯留された液体とはその固有振動数が異なるので、互いに共振してしまうといったことがない。これらのことにより、液体貯留部材の内部に貯留された液体は、振動体から伝達された振動を低減することができる。
以上のことから、液体貯留部材と振動体とを直接又は固定部材を介して一体に固定することで駆動時の騒音を防止できる。
また本発明では、振動体の発する振動が液体貯留部材に貯留された液体へ伝達される構造となっていることにより、液体貯留部材の内部に貯留された液体の凍結を防止することもできる。具体的に説明すると、外部の温度が低くなる寒冷地で熱源機を使用する場合、熱源機の内部に位置する配管に留まった湯水等の液体や、ドレンタンク等の液体貯留部材に貯留された液体が凍結してしまうことが考えられる。そこで、通常、このような液体の凍結を防止すべく、液体が留まる部位にヒータを設けたり、ポンプを起動して強制的に循環流を形成するといった種々の凍結防止策を講じてこのような液体の凍結を防止している。ここで、本発明の熱源機では、振動体に液体貯留部材を一体に固定し、振動体の発する振動が液体貯留部材に貯留された液体へ伝達される構造となっている。そのため、液体貯留部材に貯留された液体は、振動体の発する振動によって水面が揺れる等して凍結し難くなる。したがって、上記した凍結防止を実施しなくても(又は頻繁に実施しなくても)液体貯留部材に貯留された液体が凍結してしまうことがない。
つまり、本発明によると、振動体は液体貯留部材に貯留された液体の凍結を防止するように作用し、液体貯留部材及び液体貯留部材に貯留された液体は、振動体の振動を抑制するように作用する。したがって、本発明では、一体に固定される振動体と液体貯留部材の双方が互いに好ましい影響を与え合う。
本発明に関連する発明は、バーナが作動して生成される燃焼ガスの主に顕熱を回収する一次熱交換器と、前記燃焼ガスの主に潜熱を回収する二次熱交換器とを備え、当該二次熱交換器で発生するドレンを排出するドレン排水系統を有するものであり、ドレン排出系統には、ドレンを中和して排出するための中和器と、当該中和器と一体又は別途形成されるドレンを貯留するためのドレンタンクとを有するものであり、前記液体貯留部材は、前記ドレンタンクであることを特徴とする。
この関連発明では、ドレンを排出するドレン排水系統に属する中和器や、そのような中和器と一体又は別途形成するドレンタンクを振動体の振動を抑制するための液体貯留部材とする。
ここで熱源機に内蔵される中和器は、運用開始前に内部に液体を貯留させて水封構造を形成して使用する場合がある。すなわち、バーナの燃焼動作により生成される燃焼ガスが中和器に入り込んでしまっても、この燃焼ガスが中和器のドレンの流れ方向下流側から排出されることを防止すべく、予め中和器に液体を貯留して水封トラップを形成してから熱源機の運用を開始する場合がある。また、このことによらず、燃焼ガスの主に潜熱を回収することが可能な熱源機では、熱源機の運転を継続すると二次熱交換器でドレンが発生し続けることとなるので、中和器やドレンタンクにはドレンが流入し続けることとなる。すなわち、中和器やドレンタンクには、運転開始前又は運転開始時から継続して内部に液体が貯留され続けることとなる。
この関連発明では、このように継続して内部に液体が貯留され続けるものを液体貯留部材とし、振動体の振動を抑制することが好ましい。詳説すると、液体が常時貯留されるものは、その重量が比較的重い状態、すなわち、液体を貯留していない場合に比べて重い状態に維持されるので、振動体の駆動開始時期によらず確実にその振動を抑制できる。
また貯留された液体は、上記したように、振動体の振動が伝達されたときにその振動を吸収する振動吸収体としても作用する。そのため、液体が常時貯留されていると、振動体の駆動開始時期によらずその振動を低減できることとなる。
つまり、継続して内部に液体が貯留され続けるものを液体貯留部材とすると、熱源機の運用開始後、いかなる時期に振動体が駆動してもその振動を抑制することができる。
本発明に関連する他の発明は、外部の暖房機器と熱交換器との間で熱媒体を循環させる暖房循環回路を有し、前記液体貯留部材は、前記暖房循環回路に取り付けられた膨張タンクであることを特徴とする。
本発明と関連する発明として、外部の暖房機器と熱交換器との間で熱媒体を循環させる暖房循環回路を有する熱源機において、膨張タンクを液体貯留部材とすることが考えられる。
本発明では、前記振動体は、前記燃焼部に燃焼用の空気を供給するための送風機であってもよい。
本発明は、前記バーナは液体燃料を燃焼させるものであって、燃焼部に液体燃料を供給するための燃料供給用ポンプを有しており、前記振動体は、前記燃料供給用ポンプであってもよい。
本発明は、燃焼部に燃焼用の空気を供給するための送風機や、バーナに液体燃料を供給するための燃料供給用ポンプ等が発する振動を低減させるために採用されることが好ましい。
また、請求項2に記載の発明は、前記振動体の片側側面と、前記液体貯留部材の片側側面とが接触した状態で、前記振動体と前記液体貯留部材とが一体に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の熱源機である。
本発明は、振動を発する振動体に対し、重量の重い液体貯留部材を一体に固定している。また、振動体が発する振動を液体貯留部材に貯留された液体に伝播させ、この液体によって振動を吸収している。このため、振動体の振動を抑制可能であり、それをもって駆動時の騒音発生を防止できるという効果がある。
本発明の実施形態に係る熱源機を示す構成図である。 図1のドレンタンクを示す斜視図である。 図1の送風機に図1のドレンタンクを一体に固定する様子を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態にかかる熱源機1について詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また以下の説明において、上下左右の位置関係については特に断りのない限り通常の配置状態を基準として説明する。
熱源機1は、図1に示すように、筐体2の内部に燃焼部3と、燃焼部3に燃焼用の空気を供給する送風機4(振動体)と、主に顕熱を回収する一次熱交換器5(熱交換器)と、主に潜熱を回収する二次熱交換器6(熱交換器)とを備えた所謂潜熱回収型と称されるものである。また、熱源機1は図示しない制御装置を備えており、この制御装置が熱源機1の各部に動作指令を出すことにより、熱源機1が各種運転を実施する。
筐体2は、いずれも長方形板状である天板部10、底板部11、左側壁部12、右側壁部13、前方蓋部(図示せず)、背板部14から構成されている。これらは天板部10、底板部11、2つの側壁部(左側壁部12、右側壁部13)、背板部14で囲われて正面が開放された箱体を形成しており、前方蓋部は正面の開放部分を覆うように取付け可能となっている。
燃焼部3は、図示しないバーナによって外部から供給されるガスや灯油等の燃料を燃焼することで、高温の燃焼ガスを発生させることができる構成となっている。
送風機4は、内部に図示しないモータと羽根車を内蔵し、燃焼部3のバーナの燃焼状態に応じて回転数を変化させ、送風量及び送風圧を調整可能となっている。
一次熱交換器5は、公知の気・液熱交換器であって、燃焼部3より燃焼ガスの流れ方向下流側に配置されている。この一次熱交換器5は、主要部分が銅製であり、内部に湯が流れるフィンアンドチューブ式の熱交換器である。
二次熱交換器6は、公知の気・液熱交換器であって、一次熱交換器5において回収しきれなかった燃焼ガスの熱エネルギーを回収する部分であり、一次熱交換器5より燃焼ガスの流れ方向下流側に配置されている。この二次熱交換器6は、箱状体の内部に湯水が流れる配管(図示せず)を内蔵して形成されるものであり、この配管の原料に耐腐食性が高いステンレス鋼等を採用することで、一次熱交換器5と比べて耐腐食性に優れた構造となっている。
この熱源機1は、燃焼部3の内部から一次熱交換器5、二次熱交換器6の各内部を経て排気口(図示せず)まで連通する空間が形成され、燃焼部3で発生した燃焼ガスが流動可能となっている。
そのため、この熱源機1を稼働すると、燃焼部3で発生した燃焼ガスが一次熱交換器5、二次熱交換器6それぞれの内部を経て排気口18へと至り、その後、図示しない排気管から外部へ排出される。その一方、外部から供給されてきた湯水が入水配管(図示せず)を介して二次熱交換器6へと供給される。そして、湯水が二次熱交換器6で予備加熱された後に一次熱交換器5へ流入し、一次熱交換器5で本加熱される。そして、加熱された湯水は一次熱交換器5の出水口から流出し、必要に応じて低温の湯水と混合され、湯水給湯栓となるカランや浴槽等に向けて供給される。
ここで前記したように、二次熱交換器6は燃焼ガスの主に潜熱を回収するので、二次熱交換器6では燃焼ガスの温度が一定値以下に低下する。そのことにより、燃焼ガスに含まれる水蒸気が液化してドレンが発生する。そして発生したドレンは、燃焼ガスに晒されることにより、燃焼により生成された窒素酸化物や硫黄酸化物が溶け込んで酸性を呈する。
そこで、本実施形態の熱源機1は、発生したドレンを中和して外部に排出するためのドレン排出系統20を備えた構成となっている。
ドレン排出系統20は、ドレンの流れ方向上流側から順番に、二次熱交換器6を収納するケースの底部に形成された図示しないドレンパンと、ドレンを中和するための中和器21と、中和器21が中和したドレンを一時的に貯留するためのドレンタンク22(液体貯留部材)によって構成されている。
二次熱交換器6で発生したドレンは、中和器21で中和された後にドレンタンク22に貯留される。そして、このドレンタンク22内の水位が一定以上に達したことが検知されると、ドレン排出用ポンプ24が起動され、ドレンタンク22内のドレンがドレンタンク22の下流側に位置するドレン排出用配管25に排出される。そして、ドレンは、ドレン排出用配管25から下流側の配管へと流れ、外部へと排出される。
本実施形態の熱源機1では、その特徴的な構成として、ドレンタンク22を送風機4に一体に固定している。このことにより、送風機4の駆動時に発生する振動を防止する構造となっている。この構造につき以下で詳細に説明する。
ドレンタンク22は、図2で示されるように、天面部32、底面部33、左側面部34、右側面部35、前面部36、背面部37から構成された箱体である。より具体的には、左側面部34は、上側部分が外側に突出すると共に下側部分が内側に陥没しており、右側面部35は、下側部分が外側に突出している。すなわち、このドレンタンク22は、斜め方向に延びる箱体であるともいえる。
ドレンタンク22の天面部32には、丸棒状の電極(図示せず)を複数取り付けるための電極取付部39が形成されている。なお、この電極取付部39に取り付けられた複数の電極は、ドレンタンク22の水位を検出するための水位検出手段として機能する。
ドレンタンク22の底面部33には、片側側方(左側面部34)に近接する位置であって前方側に位置する部分に、略垂直下方へと突出する管体である水抜管42が形成されている。この水抜管42は、水抜き用の補助排出口となる部分であり、通常時は、排水栓で閉じられて使用される。そして、メンテナンスを実施する場合等、強制的に排水する必要がある特定の状況下において、ドレンタンク内のドレン(液体)を外部へ排出するために使用する。
ドレンタンク22の左側面部34には、その上端近傍であり前端よりとなる部分に略水平方向外側へと突出する管体である空気抜管43が形成されている。この空気抜管43は、ドレンタンク22の内部空間にドレンが流入したとき、ドレンタンク22の内部の圧力が高くなってしまうことのないように、ドレンタンク22の内部空間の空気を外部へ排出するために使用する。
ドレンタンク22の右側面部35は、上側に位置する曲面部46と、下側部分に位置する立壁部47によって形成されている。
曲面部46は、円弧状に湾曲して延びる曲面であり、下端部が上端部よりも外側に位置している。すなわち、曲面部46は、外側下方へなだらかに湾曲しつつ延びている。
この曲面部46には、その上端近傍であり前端よりとなる部分に略水平方向外側へと突出する管体であるドレン導入管50が形成されている。このドレン導入管50はドレンタンク22の内部空間にドレンを導入するための部分である。
立壁部47は、直立した略長方形平板状の部分であって、上端部分が曲面部46と、下端部分が底面部33とそれぞれ連続している。この立壁部47には、その前端側に略水平方向外側へと突出する管体であるドレン排出管51が形成されている。このドレン排出管51はドレンタンク22の内部空間からドレンを排出するための部分である。
ここで、ドレンタンク22の上部に注目すると、天面部32と曲面部46に跨って延びる板体であり、送風機4(図1参照)等の外部の部材にドレンタンク22を固定するための固定板部54が形成されている。
固定板部54は、天面部32及び曲面部46と略垂直に交わるものであり、天面部32の上側に位置する補強部55と、天面部32及び曲面部46の外側に位置する本体部56とを備えている。
補強部55は、天面部32の上部に形成されて断面略長方形状で延びるものであり、より具体的には、電極取付部39の縁端から外側へ向かって直線状に延びる部分である。
本体部56は、ドレンタンク22の前後方向を部材厚方向とする立板状の部分である。この本体部56は、外側へ向かって突出するものであって正面視が略横長長方形状となっている。なお、この本体部56の上側部分は補強部55と一体となっており、下側部分は曲面部46と一体となっている。
また本体部56の上下方向における中心近傍には、突出端から基端側へ向かって延びる切欠溝57が形成されている。この切欠溝57は、水平方向(右側から左側へ向かう方向)に沿うように直線的に延びるものであり、具体的には、本体部56の突出端から水平方向(左右方向)の中心よりやや基端側よりの部分まで延びている。また、切欠溝57の延び方向の先端部分、別言すると、切欠溝57のうちで最も本体部56の基端側よりの部分は、内側へ向かって丸みを帯びて凸となっている。
本実施形態では、図1、図3で示されるように、ドレンタンク22の固定板部54の背面を送風機4の前面と接触させた状態とし、ネジ、ビス、ボルト、鋲といった締結要素により、ドレンタンク22と送風機4とを一体に固定した状態としている。
ここで、ドレンタンク22の曲面部46と、送風機4の側面59の一部とは、その曲率が同一又は略同一となっている。そのため、ドレンタンク22の片側側面(右側面部35)の一部である曲面部46と、送風機4の片側の側面59とは密着又は略密着した状態となっている。別言すると、ドレンタンク22と送風機4とは広い範囲に亘って隙間なく(又は一部に僅かな隙間を許容して隙間なく)面接触した状態で一体に固定されている。このことにより、送風機4の駆動時に発生する振動をドレンタンク22内に貯留された液体(中和したドレン)に確実に伝播可能となっている。
また、図1で示されるように、ドレンタンク22は、ドレンタンク22の底面部33(図2参照)と筐体2の底板部11とが密着(又は略密着)した状態で筐体2内に固定されている。より具体的には、ドレンタンク22の水抜管42を底板部11に形成された貫通孔(図示せず)に挿通し、ドレンタンク22の底面部33の下面と筐体2の底板部11の上面とを接触させた状態で、ドレンタンク22を筐体2に一体に固定している。このようにドレンタンク22を筐体2に一体に固定することで、送風機4が発する振動の抑制効果を高めることができる。
上記した実施形態では、中和器21とドレンタンク22とを別途設けた熱源機1についいて説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、ドレン排出系統に中和器とドレンタンクを一体に形成した中和器を設け、その中和器を送風機4等の振動を発する機器に固定してもよい。すなわち、熱源機にドレン水の中和と中和したドレン水の貯留とを1つの容器で実施する中和器(中和装置)を内蔵し、その中和器に振動を発する機器を固定してもよい。この場合、中和器に内蔵された粒状の中和剤(炭酸カルシウム等)にも振動が与えられるので、中和剤を中和器内に偏りなく配することができるという利点もある。具体的に説明すると、中和器は、通常、内部空間が仕切りによって複数室に分けられており、所定の室内には多くの粒状の中和剤が充填されている。この中和剤は、運用開始時には室内にまんべんなく配されるものであるが、熱源機の運用を継続することにより、室内を流れるドレンの流れ等によって中和剤が室内の一方側に偏って配されてしまうことが考えられる。このように中和剤が室内の一方側に偏って配されてしまうと、ドレンを流通させるための孔等に中和剤が詰まってしまう等の問題が発生してしまうおそれがある。しかしながら、中和器に振動が加わると、この振動によって中和剤が移動することとなる。すなわち、中和剤が偏って配されている部分から全く(又は殆ど)配されていない部分へと移動するので、中和剤が室内にまんべんなく配されることとなる。そのため、中和剤が詰まってしまう等の問題が発生することがない。
また、中和剤が室内にまんべんなく配される状態が維持されると、室内の全ての部分で中和剤が均一に消費されていくので、好ましい。
また、中和器とドレンタンクを別途設けた熱源機1において、ドレンタンクでなく中和器に振動を発する機器を固定してもよい。さらにまた、振動を発する機器に中和器とドレンタンクの双方を固定してもよい。つまり、振動を発する機器に液体を貯留するための部材が固定されればよく、振動を発する機器に固定される液体を貯留するための部材は複数であってもよい。
また、ファンコンベクタ等の外部の暖房機器と、一次熱交換器5及び/又は二次熱交換器6(以下単に熱交換器とも称す)との間で湯水又は熱媒体が循環する暖房循環回路を形成した熱源機に本発明を採用する場合、その暖房循環回路に設けた膨張タンクを振動を発する機器に固定してもよい。すなわち、本発明の熱源機は、熱交換器から外部の暖房機器へ湯水又は熱媒体を流すための配管と、外部の暖房機器から熱交換器へ湯水又は熱媒体を流すための配管とを形成し、それら配管の適宜な部分に循環流を形成するための暖房循環ポンプや、配管内の圧力を調整するための膨張タンクを設けて暖房循環回路を形成した熱源機であってもよい。そして、暖房循環回路に設けた膨張タンクを振動を発する機器に固定して、機器が発する振動を抑制してもよい。
また、燃焼部3はバーナによって灯油等の液体燃料を燃焼させるものであってもよく、バーナ側へ液体燃料を供給するための燃料供給用ポンプを設けてもよい。そして、その場合、この燃料供給用ポンプに液体を貯留するための部材を固定し、燃料供給用ポンプの駆動時に発生する振動を抑制してもよい。
また、浴槽と熱交換器との間で湯水を循環させて浴槽の湯水を追い焚きする浴槽循環回路を形成した熱源機に本発明を採用する場合、浴槽循環回路の循環流を形成するための風呂循環ポンプの振動を抑制するために本発明を採用してもよい。すなわち、この風呂循環ポンプにドレンタンク等の液体を貯留するための部材を固定し、風呂循環ポンプの駆動時に発生する振動を抑制してもよい。
さらに、本発明は、ドレン排出用ポンプ24、暖房循環ポンプ、燃料供給用ポンプ、風呂循環ポンプ等の各種ポンプの振動を抑制するために、これらに液体を貯留するための部材を固定してもよい。すなわち、振動を抑制する対象となる機器である振動体は、送風機4に限らず他の機器であってもよい。また、例えば、送風機4といずれかのポンプといった複数の振動体に対してドレンタンク等の液体を貯留するための部材を固定してもよい。
つまり、1つの振動体に1つの液体貯留部材を固定してもよく、複数の液体貯留部材を固定してもよい。また、複数の振動体に対して1つの液体貯留部材を固定してもよく、複数の振動体と複数の液体貯留部材を塊状に固定してもよい。
上記した実施形態では、送風機4とドレンタンク22を直接固定したが、本発明はこれに限るものではなく、金具等の固定部材を介して一体に取り付けてもよい。
上記した実施形態では、送風機4等の振動体をドレンタンク22等の液体貯留部材に固定し、振動体の駆動時に発生する振動を防止する例について説明した。このようにすると、液体貯留部材及び液体貯留部材に貯留された液体が振動体に対する重りとして作用すると共に、液体貯留部材に貯留された液体が振動体から伝達された振動を吸収するので、振動体が発する振動を抑制できる。また、このような構成によると、液体貯留部材に貯留された液体の凍結をも防止できる。すなわち、液体貯留部材に貯留された液体に振動が伝達されることで、液体貯留部材に貯留された液体の液面が揺れる等して凍結し難くなるといった効果もある。
そこで、本発明の熱源機は、筐体2の内部温度を検知可能な温度検知手段(サーミスタ等)を設け、燃焼部3で燃焼動作が実施されない非燃焼時に内部温度が所定温度以下となったことを条件とし、送風機4を連続的又は断続的に駆動させる構成としてもよい。
すなわち、通常であれば振動体が駆動しない状況下であっても、液体貯留部材(ドレンタンク22)に貯留された液体(ドレン)の凍結を防止すべく、振動体を駆動させる構成であってもよい。同様に、筐体2の内部温度が所定温度以下となったことを条件とし、各種ポンプ等を駆動させる構成としてもよい。例えば、浴槽循環回路や暖房循環回路等で循環流を必要としない状況下、すなわち、風呂の追い焚きを実施していない状況下や暖房機器を使用していない状況下において、所定時間だけ暖房循環ポンプや風呂循環ポンプを駆動させる構成としてもよい。このようにすることで、さらに確実に液体貯留部材に貯留された液体の凍結を防止できる。
1 熱源機
3 燃焼部
4 送風機(振動体)
5 一次熱交換器(熱交換器)
6 二次熱交換器(熱交換器)
20 ドレン排出系統
21 中和器
22 ドレンタンク(液体貯留部材)

Claims (2)

  1. 少なくとも燃焼用のバーナを備えた燃焼部を有し、湯水又は熱媒体を加熱して熱を供給する熱源機であって、
    バーナが作動して生成される燃焼ガスの主に顕熱を回収する一次熱交換器と、前記燃焼ガスの主に潜熱を回収する二次熱交換器とを備え、当該二次熱交換器で発生するドレンを排出するドレン排水系統を有するものであり、
    ドレン排出系統には、ドレンを中和して排出するための中和器を有するものであり、中和器には粒状の中和剤が内蔵され、
    内部に液体を貯留するための液体貯留部材と、振動を発生する振動体とを有し、
    前記液体貯留部材は、前記中和器であって、
    前記振動体は、前記燃焼部に燃焼用の空気を供給するための送風機であり、
    前記液体貯留部材と前記振動体とを直接又は固定部材を介して一体に固定することにより、前記振動体の発する振動が前記液体貯留部材に貯留された液体へ伝達されることを特徴とする熱源機。
  2. 前記振動体の片側側面と、前記液体貯留部材の片側側面とが接触した状態で、前記振動体と前記液体貯留部材とが一体に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の熱源機。
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