JP6119986B2 - 印刷装置 - Google Patents

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本発明は、手差しによってセットされた用紙などの媒体に印刷する手差し印刷機能を有する印刷装置に関する。
印刷装置として、手差しによってセットされた用紙などの媒体を印刷領域まで給送して印刷する手差し印刷を実施可能な印刷装置が知られている。こうした印刷装置では、例えば特許文献1に記載されるように、カセット内の媒体を印刷領域に向けて給送するカセット用経路の途中で、手差しによってセットされた媒体を給送する手差し用経路が合流している。そして、こうした合流点よりも下流側、すなわち印刷領域に近い側の給送経路には、媒体の有無を検知するセンサーが配置されており、同センサーによる検知結果に基づいて媒体が給送されているか否かが判断される。
なお、上記のような印刷装置では、手差しによってセットされた媒体の給送及びカセットからの媒体の給送は、共通の給送機構によって行われる。そして、給送機構の駆動源である給送用駆動源は、媒体の給送時に限らず、媒体の給送とは直接関係のない処理(以下、「間接処理」ともいう。)を行う際にも駆動されることがある。この間接処理としては、例えば、印刷ヘッドを支持するキャリッジの高さ位置を調整する処理が挙げられる。
ところで、手差しによる媒体のセットは、ユーザーによって行われる。すなわち、カセット内の媒体に対して印刷(以下、「カセット給送印刷」ともいう。)を施す場合や上記間接処理を行う場合などのように手差しによる媒体のセットを印刷装置側で想定していないときに、手差しによって媒体がセットされることがあり得る。この場合、カセット給送印刷や間接処理に伴う給送用駆動源の駆動によって上記給送機構が動作するため、手差しによってセットされた媒体が給送され、同媒体がカセット内から給送されている媒体に給送経路上で重なったり、同媒体が上記間接処理中に移動する部材(例えば、キャリッジ)に接触したりするおそれがある。
そこで、こうした事象の発生を抑制するため、カセット給送印刷や間接処理を行うときには、給送用駆動源を駆動させることにより、手差しによってセットされた媒体を上記センサーによって検知することのできる検知位置まで給送させる媒体検知処理を行うようにしている。そして、この媒体検知処理の実施により、上記センサーによって媒体が検知された場合には、手差しによって媒体がセットされていたと判定され、同媒体を印刷装置の装置本体外に排出する排出処理が行われ、その後、カセット給送印刷や間接処理などが開始される。一方、媒体検知処理を行っても、上記センサーによって媒体が検知されなかった場合には、手差しによって媒体がセットされていないと判定され、カセット給送印刷や間接処理などが開始される。
特開2007−245565号公報
ところで、上記媒体検知処理における給送用駆動源の駆動量は、手差しによってセットされた媒体が給送経路上のどの位置にあっても、同媒体の先端が上記検知位置を通過するように設定されている。そのため、手差しによって媒体がセットされてない状態で媒体検知処理が行われる場合、媒体検知処理に要する時間が長く、その後の処理の開始に遅れが生じるおそれがある。
本発明の目的は、手差しによって媒体がセットされているか否かを判定する媒体検知処理での給送用駆動源の駆動量の適正化を図ることにより、同媒体検知処理の後に行う処理を速やかに開始させることができる印刷装置を提供することにある。
上記目的を達成するための印刷装置は、手差しによってセットされた媒体を印刷領域まで給送して同媒体に印刷する印刷処理と、カセット内の媒体を前記印刷領域まで給送して同媒体に印刷する印刷処理とを実施する印刷装置を前提としている。この印刷装置は、前記印刷領域への給送経路の検知位置まで給送された媒体を検知する検知センサーと、少なくとも媒体を給送する際に駆動する給送用駆動源と、前記給送用駆動源を制御する制御装置と、を備えている。そして、前記制御装置は、前記給送用駆動源の駆動によって、手差しによってセットされた媒体を前記検知位置まで給送させる媒体検知処理と、前記給送用駆動源の駆動によって、媒体の給送用のローラーとは異なる他の機構を動作させる初期動作処理を行うようになっている。この場合、前記初期動作処理を行うことなく前記媒体検知処理が行われるときには、同媒体検知処理での前記給送用駆動源の駆動量を、第1の駆動量とし、前記初期動作処理を行ってから前記媒体検知処理が行われるときには、同媒体検知処理での前記給送用駆動源の駆動量を、前記第1の駆動量よりも少ない第2の駆動量とする。
上記構成では、給送用駆動源の駆動を伴う初期動作処理を行うことなく媒体検知処理を行う場合、同媒体検知処理での給送用駆動源の駆動量は、第2の駆動量よりも多い第1の駆動量である。そのため、手差しによって媒体がセットされていた場合にあっては、媒体検知処理における給送用駆動源の駆動によって、同媒体を上記検知位置まで給送させることができ、同媒体を検知センサーによって検知させることができる。
一方、手差しによって媒体がセットされている状態で初期動作処理が行われると、同初期動作処理における給送用駆動源の駆動によって、給送経路の途中まで同媒体が給送される。そして、この状態で媒体検知処理を行った場合、給送用駆動源の駆動量が第1の駆動量となる前に媒体を検知位置まで給送させることができ、同媒体を検知センサーによって検知することができる。すなわち、給送用駆動源の駆動量が第1の駆動量よりも少なくても、手差しによってセットされた媒体を検知位置まで給送させることができる。
そこで、上記構成では、初期動作処理を行ってから媒体検知処理を行う場合、同媒体検知処理での給送用駆動源の駆動量が第1の駆動量よりも少ない第2の駆動量とされる。このように給送用駆動源の駆動量を少なくしても、媒体検知処理の前に行われた初期動作処理での給送用駆動源の駆動によって、手差しによってセットされた媒体がある程度給送されるため、媒体検知処理での給送用駆動源の駆動によって同媒体を検知センサーによって検知させることができる。その一方で、手差しによって媒体がセットされていない状態で、初期動作処理を行ってから媒体検知処理が行われる場合、媒体検知処理における給送用駆動源の駆動量が第1の駆動量よりも少ないため、媒体検知処理を速やかに終了させることができる。したがって、手差しによって媒体がセットされているか否かを判定する媒体検知処理での給送用駆動源の駆動量の適正化を図ることにより、同媒体検知処理の後に行う処理を速やかに開始させることができる。
また、上記印刷装置において、前記初期動作処理での前記給送用駆動源の駆動量である第3の駆動量は、前記第1の駆動量よりも少ないことが好ましい。
上記構成では、初期動作処理での給送用駆動源の駆動量が、第1の駆動量よりも少ない第3の駆動量であるため、初期動作処理の実施中に、手差しによってセットされた媒体が印刷領域まで給送されることを回避できる。
また、上記印刷装置において、前記第2の駆動量と前記第3の駆動量との和は、前記第1の駆動量以下であることが好ましい。
上記構成では、手差しによって媒体がセットされている場合、初期動作処理を行ってから媒体検知処理を行うことにより、同媒体が上記検知位置まで給送され、同媒体を検知センサーによって検知させることができる。一方、手差しによって媒体がセットされていない場合、初期動作処理を行ってから媒体検知処理を行っても、検知センサーによって媒体が検知できないときには、手差しによって媒体がセットされていないと判定することができるため、次の処理が開始されることとなる。このとき、媒体検知処理での給送用駆動源の駆動量が第2の駆動量であるため、駆動量が第1の駆動量である場合と比較して、媒体検知処理を速やかに終了させることができる。したがって、手差しによって媒体がセットされていないときには、媒体検知処理の後に行う処理を速やかに開始させることができる。
上記印刷装置において、手差しによって媒体がセットされたときにおける同媒体の先端の位置を先端位置とした場合、前記第1の駆動量は、前記先端位置から前記検知位置までの距離に応じた駆動量又は同駆動量よりも多い駆動量であることが好ましい。
上記構成では、初期動作処理を行うことなく媒体検知処理を行う場合には、同媒体検知処理での給送用駆動源の駆動量を第1の駆動量とした。これにより、手差しによって媒体がセットされていない状態で、初期動作処理を行うことなく媒体検知処理を行う場合、同媒体検知処理での給送用駆動源の駆動量が第1の駆動量よりも多い場合と比較して、同媒体検知処理を速やかに終了させることができる。
また、上記印刷装置は、前記印刷領域に給送された媒体に印刷を施す印刷ヘッドを支持した状態で、規定の走査方向に移動するキャリッジと、同キャリッジが前記印刷領域とは異なる待機位置に位置するときに、前記給送用駆動源の駆動によって、前記キャリッジの同待機位置からの移動を禁止する禁止動作及び移動禁止を解除する解除動作を行うロック機構と、を備え、前記ロック機構が、前記他の機構として機能するようにしてもよい。この場合、前記初期動作処理は、前記ロック機構に前記解除動作を実施させる処理を含むことが好ましい。
上記構成では、ロック機構の解除動作が開始される前に、手差しによって媒体がセットされていたときには、ロック機構に解除動作させるための給送用駆動源の駆動によって、同媒体がある程度給送される。そして、その後に行われる媒体検知処理によって、給送用駆動源の駆動量が第2の駆動量となるまでに、同媒体が検知センサーによって検知される。言い換えると、ロック機構の解除動作の後に給送用駆動源が第2の駆動量だけ駆動しても、媒体を検知センサーによって検知できない場合には、手差しによって媒体がセットされていないと判断することができる。したがって、ロック機構による解除動作の開始時点で手差しによって媒体がセットされていないときには、媒体検知処理の後に行う処理を速やかに開始させることができる。
なお、上記印刷装置において、前記制御装置は、前記印刷装置の電源オンの指示が入力されたとき、前記ロック機構に前記解除動作を実施させる処理を前記初期動作処理として行い、その後、前記媒体検知処理を行うことが好ましい。
印刷装置の電源がオフである場合、キャリッジは、待機位置に位置し、ロック機構によって待機位置からの移動が禁止されている。そして、印刷装置の電源がオンにされると、印刷装置では、給送用駆動源の駆動によってロック機構の解除動作が行われる(初期動作処理)。こうしてキャリッジの印刷領域への移動が許可されると、キャリッジを印刷領域で移動させる処理を含むイニシャル処理が開始される。このイニシャル処理では、給送用駆動源も駆動することとなる。
ここで、印刷装置の電源がオンになり、ロック機構の解除動作が開始される前に、手差しによって媒体がセットされていたとする。すると、この場合、ロック機構が解除動作を行うことにより、手差しによってセットされた媒体の給送がある程度行われてしまう。このように給送経路上に媒体が存在する状態で上記イニシャル処理が行われると、イニシャル処理での給送用駆動源の駆動によって同媒体が印刷領域まで給送され、同媒体がキャリッジや同キャリッジに支持されている印刷ヘッドなどに当接するおそれがある。
この点、上記構成では、印刷装置の電源がオンになってロック機構が解除動作を行った場合、同解除動作に続いて媒体検知処理が行われる。そして、この媒体検知処理によって媒体を検知センサーによって検知することができない場合には、手差しによって媒体がセットされていないと判断することができる。こうした状態でイニシャル処理を行うことにより、同イニシャル処理で給送用駆動源が駆動しても、媒体が印刷領域に給送されてキャリッジや印刷ヘッドに当接する事象の発生を抑えることができる。このときの媒体検知処理における給送用駆動源の駆動量は第1の駆動量よりも少ない第2の駆動量であるため、駆動量が第1の駆動量である場合と比較して、イニシャル処理を早期に開始させることができる。
また、上記印刷装置は、前記印刷領域に給送された媒体に印刷を施す印刷ヘッドを支持した状態で、規定の走査方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジを移動させる際に駆動するキャリッジ用駆動源と、前記給送用駆動源と前記キャリッジ用駆動源との協働によって、前記印刷ヘッドの高さ位置を調整する高さ調整機構と、を備え、前記高さ調整機構が、前記他の機構として機能するようにしてもよい。この場合、前記初期動作処理は、前記高さ調整機構による前記印刷ヘッドの高さ位置の調整を含むことが好ましい。
上記構成では、高さ調整機構による印刷ヘッドの高さ位置の調整が開始される前に、手差しによって媒体がセットされていたときには、印刷ヘッドの高さ位置を調整するための給送用駆動源の駆動によって、同媒体がある程度給送される。そして、その後に行われる媒体検知処理で給送用駆動源の駆動量が第2の駆動量となるまでに、同媒体が検知センサーによって検知される。言い換えると、高さ調整機構による印刷ヘッドの高さ位置の調整の後に給送用駆動源が第2の駆動量だけ駆動しても、媒体を検知センサーによって検知できない場合には、手差しによって媒体がセットされていないと判断することができる。したがって、手差しによって媒体がセットされていないときには、媒体検知処理の後に行う処理を速やかに開始させることができる。
また、上記印刷装置において、前記制御装置は、前記媒体検知処理によって前記検知センサーが媒体を検知したときには、同媒体を排出する排出処理を行うことが好ましい。
上記構成では、媒体検知処理の実施によって検知センサーが媒体を検知することができた場合には、排出処理によって同媒体を排出させることができる。
実施形態の印刷装置の概略構成を示す斜視図。 同印刷装置を示す断面図。 印刷領域とホームポジションと高さ調整領域との位置関係を示す模式図。 動力伝達経路切替機構の概略構成を示す平面図。 高さ調整機構の概略構成を示す断面図。 同印刷装置の制御装置の内部構成を示すブロック図。 手差しによって用紙がセットされた状態を示す模式図。 用紙がキャリッジロック解除処理の実施によって給送された状態を示す模式図。 キャリッジロック解除処理を行うために同制御装置が実行する処理ルーチンを説明するフローチャート。 手差し媒体検知処理を行うために同印刷装置が実行する処理ルーチンを説明するフローチャート。
以下、印刷装置を、インクジェット式のシリアルプリンターに具体化した一実施形態について図1〜図10に従って説明する。
図1に示すように、印刷装置11は、略直方体状をなす装置本体12を備えている。この装置本体12内には、規定の走査方向X(+X,−X)に沿って移動するキャリッジ13と、走査方向Xに延びる一対のガイドフレーム14A,14Bとが設けられている。両ガイドフレーム14A,14Bのうち一方のガイドフレーム14Aは、キャリッジ13の後部に位置するとともに、他方のガイドフレーム14Bは、キャリッジ13の前部に位置している。そして、キャリッジ13は、両ガイドフレーム14A,14Bにガイドされた状態で走査方向Xに移動する。
図1及び図2に示すように、装置本体12の前部には、表示画面21を有する表示装置20が設けられており、この表示装置20は、装置本体12に回動可能な状態で支持されている。また、印刷装置11は、媒体の一例である用紙Pを積層状態で収容するカセット15を備えている。このカセット15は、装置本体12の前部から装置本体12内に着脱可能に装着されている。なお、カセット15に保管されている用紙Pのことを「用紙P2」ともいう。
装置本体12の後部には、手差しによって用紙Pをセットするための手差し挿入部16が設けられている。この手差し挿入部16は、用紙Pを装置本体12に挿入するための挿入口161を閉塞するカバー162を備えており、カバー162は回動可能な状態で装置本体12に支持されている。なお、このカバー162は、図2に示す開状態である場合、手差しによってセットされた用紙Pを保持する「手差し用トレイ」としても機能する。そして、このようにカバー162上にセットされている用紙Pの先端の位置を「先端位置A1」ともいう。なお、手差しによってセットされた用紙Pのことを「用紙P1」ともいう。
また、印刷装置11は、用紙P(P1,P2)を給送する給送機構30と、印刷領域で用紙Pに印刷する印刷機構40と、印刷機構40の印刷ヘッド41に対してクリーニングなどの各種メンテナンスを行うメンテナンス装置50と、印刷ヘッド41の高さ位置を調整する高さ調整機構70とを備えている。
次に、図2を参照して、給送機構30について説明する。
図2に示すように、給送機構30は、給送用駆動源の一例である給送用モーター31を駆動源として動作する機構である。すなわち、給送機構30は、カセット15内に積層されている複数枚の用紙P2のうち最上位の用紙をカセット15から上方に送り出すピックアップローラー32と、ピックアップローラー32の上方に配置される中間ローラー33とを備えている。ピックアップローラー32は、動力伝達経路切替機構60を通じて給送用モーター31に駆動連結されている。また、中間ローラー33は、動力一方向伝達機構36を通じて給送用モーター31に駆動連結されている。すなわち、中間ローラー33は、給送用モーター31の回転方向に拘わらず、用紙Pを印刷領域に送り出す方向に回転する。なお、カセット15内の用紙P2に対して印刷を施すことを「カセット給送印刷」ともいう。
また、中間ローラー33の近傍には、分離ローラー33Aと、給送従動ローラー33Bとが設けられている。分離ローラー33A及び給送従動ローラー33Bは、中間ローラー33の回転に基づいて従動回転するものである。分離ローラー33Aは、カセット15から送り出された用紙P2を中間ローラー33とともに挟持し、中間ローラー33の回転によって用紙P2を給送経路下流に給送する。また、給送従動ローラー33Bは、上記先端位置A1に設置されており、中間ローラー33と分離ローラー33Aとによって給送される用紙P2を中間ローラー33とともに挟持する。そして、給送従動ローラー33Bは、中間ローラー33の回転によって用紙P2を印刷領域R1に向けて給送する。
なお、手差しによってカバー162上にセットされた用紙P1の先端は、給送従動ローラー33Bの設置位置に位置している。そして、この状態で中間ローラー33が回転すると、手差しによってセットされた用紙P1は、中間ローラー33と給送従動ローラー33Bとによって挟持され、中間ローラー33及び給送従動ローラー33Bの回転によって印刷領域に向けて給送される。
中間ローラー33よりも前方、すなわち中間ローラー33よりも下流側の給送経路には、給送用ローラー対34が設けられている。この給送用ローラー対34は、給送用モーター31に駆動連結されている給送用駆動ローラー341と、給送用駆動ローラー341の回転に応じて従動回転する給送用従動ローラー342とを有している。そして、給送用ローラー対34は、中間ローラー33の回転によって給送された用紙P(P1,P2)を挟持して印刷領域R1に給送する。
また、印刷領域よりも前方には、排出用ローラー対35が設けられている。この排出用ローラー対35は、給送用モーター31に駆動連結されている排出用駆動ローラー351と、排出用駆動ローラー351の回転に応じて従動回転する排出用従動ローラー352とを有している。そして、排出用ローラー対35は、用紙P(P1,P2)を挟持して装置本体12外に向けて排出する。
本実施形態の印刷装置11では、給送用モーター31の駆動によって回転するローラー32,33,33A,33B,341,342,351,352が、「媒体の給送用のローラー」に相当する。
また、上記した用紙Pの給送経路には、中間ローラー33と給送用ローラー対34との間に検知位置A2が設定されている。例えば、検知位置A2は、給送用ローラー対34の直ぐ後ろに設定されている。そして、印刷装置11には、こうした検知位置A2を通過する用紙Pを検知する検知センサーSE1が設けられている。
次に、図2及び図3を参照して、印刷機構40について説明する。
図2及び図3に示すように、印刷機構40は、キャリッジ13に加え、キャリッジ13に支持されている印刷ヘッド41と、印刷領域R1まで給送された用紙Pを支持する支持台42とを備えている。印刷ヘッド41は、インクカートリッジ43から供給された印刷材の一例であるインクを噴射することにより、支持台42に支持されている用紙Pに印刷を施す。
また、印刷機構40は、キャリッジ用駆動源の一例であるキャリッジモーター44と、キャリッジ13の走査方向Xにおける両端に配置される一対のプーリー45,46と、両プーリー45,46に掛装される無端状のタイミングベルト47とを備えている。キャリッジモーター44の出力軸は、両プーリー45,46のうち一方のプーリー45に連結されている。そして、キャリッジモーター44の駆動がタイミングベルト47を通じてキャリッジ13に伝達されると、キャリッジ13が走査方向Xに移動する。
次に、図3を参照して、メンテナンス装置50について説明する。
図3に示すように、メンテナンス装置50は、装置本体12内の走査方向Xにおける一端側(すなわち、−X側)の待機位置であるホームポジションHPに配置されている。このメンテナンス装置50は、キャリッジ13がホームポジションHPに位置する場合に印刷ヘッド41のノズル形成面411に開口するノズル412を保護するキャップ51と、キャリッジ13のホームポジションHPからの移動を禁止するロック部材52とを備えている。また、メンテナンス装置50には、キャップ51及びロック部材52を昇降させる昇降機構53が設けられており、この昇降機構53には動力伝達経路切替機構60を通じて給送用モーター31が駆動連結されている。すなわち、給送用モーター31の駆動力が昇降機構53に伝達されることにより、昇降機構53が動作し、ロック部材52が上下動する。この点で、本実施形態では、ロック部材52及び昇降機構53によって、「ロック機構」が構成される。また、ロック部材52及び昇降機構53を備えるロック機構が、給送用モーター31の駆動によって動作する給送機構30以外の「他の機構」の一例である。
給送用モーター31からの駆動力が昇降機構53に伝達されると、キャップ51及びロック部材52が上下動する。すなわち、キャップ51が上方に移動する場合、ロック部材52もまた上方に移動する。そして、ロック部材52がキャリッジ13に設けられているロック穴131に進入すると、キャリッジ13のホームポジションHPからの移動が禁止される。なお、このようにキャリッジ13のホームポジションHPからの移動が禁止される状態を、「キャリッジロック状態」ともいう。また、このようにロック部材52を上方に移動させるための昇降機構53の動作を「禁止動作」という。
また、こうしたキャリッジロック状態からロック部材52が降下されると、ロック部材52がロック穴131外に退出し、キャリッジ13のホームポジションHPからの移動禁止が解除される。こうしたロック部材52を下方に移動させる昇降機構53の動作を「解除動作」という。
次に、図4を参照して、動力伝達経路切替機構60について説明する。
図4に示す動力伝達経路切替機構60は、例えば、メンテナンス装置50よりも−X側、すなわち走査方向Xにおいてメンテナンス装置50の配置位置を挟んで印刷領域R1の反対側に設けられている。こうした動力伝達経路切替機構60は、給送用モーター31からの動力伝達経路を、ピックアップローラー32用の経路又はメンテナンス装置50用の経路に切り替えるものである。すなわち、動力伝達経路切替機構60は、走査方向Xに沿って延びる駆動軸61と、駆動軸61と一体回転する駆動歯車62と、ピックアップローラー32用の入力歯車63Aと、メンテナンス装置50用の入力歯車63Bとを備えている。また、動力伝達経路切替機構60には、駆動歯車62の回転を入力歯車に伝達する動力伝達部64が設けられている。
動力伝達部64は、駆動軸61に支持されているアーム部材641を有し、このアーム部材641は、駆動軸61に対して相対回転可能であって且つ駆動軸61のスラスト方向(この場合、走査方向X)に移動可能となっている。こうしたアーム部材641には、駆動歯車62に噛合する第1遊星歯車642と、第1遊星歯車642に噛合する第2遊星歯車643とが設けられており、第1遊星歯車642及び第2遊星歯車643はアーム部材641に回転自在な状態で支持されている。
また、動力伝達経路切替機構60には、走査方向Xにおける一方(すなわち、−X側)に移動するキャリッジ13と係合した場合にアーム部材641を一方向(すなわち、−X側)に押し込むキャリッジ係合部65と、キャリッジ係合部65がアーム部材641を押し込む方向とは反対側(すなわち、+X側)に同アーム部材641を付勢する付勢部材(図示略)とが設けられている。走査方向Xにおける一方に移動するキャリッジ13がキャリッジ係合部65と係合し、アーム部材641がキャリッジ係合部65に押し込まれると、動力伝達部64は、第1のポジションから第2のポジションに移動する。このとき、動力伝達部64の第2遊星歯車643と入力歯車(例えば、入力歯車63A)との噛合が解除される。この状態で給送用モーター31の駆動によって駆動軸61が回転すると、アーム部材641が回動する。このときのアーム部材641の回動量、すなわち給送用モーター31の駆動量を調整することにより、第2遊星歯車643と噛合する入力歯車が選択される。その後、キャリッジ13とキャリッジ係合部65との係合が解除されると、上記付勢部材からの付勢力によってアーム部材641が第2のポジションから第1のポジションに移動し、第2遊星歯車643が、選択した入力歯車と噛合する。
なお、動力伝達経路切替機構60には、入力歯車63A用の位置決めピン66Aと、入力歯車63B用の位置決めピン66Bとが設けられている。例えば第2遊星歯車643が入力歯車63Bと噛合している場合、位置決めピン66Bによってアーム部材641の回動が禁止され、第2遊星歯車643と入力歯車63Bとの噛合状態が維持される。ただし、アーム部材641が第1のポジションから第2のポジションに移動すると、位置決めピン66A,66Bによるアーム部材641の回動禁止が解除される。
次に、図3及び図5を参照して、高さ調整機構70について説明する。
図3に示すように、本実施形態の印刷装置11では、印刷領域R1よりも+X側、すなわち走査方向Xにおいて印刷領域R1を挟んだホームポジションHPの反対側の高さ調整領域R2で、キャリッジ13に支持されている印刷ヘッド41の高さ位置が調整される。
図5に示すように、高さ調整機構70は、ガイドフレーム14Aの下方に配置される切替機構71と、ガイドフレーム14Aに支持される第1の機構72と、ガイドフレーム14Bに支持される第2の機構73とを備えている。そして、第1の機構72と第2の機構73とは、連結機構74を通じて連結されている。
切替機構71は、走査方向Xに延びる回動軸81と、この回動軸81に支持されている切替レバー82とを備えている。回動軸81には、給送用モーター31からの駆動力が歯車機構83を通じて伝達され、給送用モーター31の回転方向に応じた方向に回転する。また、切替レバー82は、回動軸81に対して、相対回転不能であって且つスラスト方向(この場合、走査方向X)に移動可能となっている。こうした切替レバー82は、図5に実線で示す退避位置と図5に破線で示す係合位置との間で回動可能である。
第1の機構72は、ガイドフレーム14Aに摺接する摺接部材85と、係合位置に位置する切替レバー82と係合する係合部材86と、ガイドフレーム14Aと摺接部材85との間に位置する間隔制御部材87とを備えている。摺接部材85は、図示しない2つの付勢機構によって前方と上方とに付勢された状態でキャリッジ13に連結されている。
間隔制御部材87は、キャリッジ13の後部に設けられている支承部132と摺接部材85とに挟持されるカム部871を有している。すなわち、キャリッジ13は、カム部871(すなわち、間隔制御部材87)を通じてガイドフレーム14Aに支持されている。こうしたカム部871の厚さは、走査方向Xに沿って階段状に変化している。そのため、キャリッジ13及び摺接部材85が間隔制御部材87に対して走査方向Xに相対移動し、支承部132を支持するカム部871の厚さが変化すると、キャリッジ13の後部の高さが変化する。
そして、例えば、キャリッジ13と共に移動する係合部材86が走査方向Xにおける一方から切替レバー82に係合した場合、支承部132を支持するカム部871の厚さが厚くなり、キャリッジ13の後部が高くなる。一方、キャリッジ13と共に移動する係合部材86が走査方向Xにおける他方から切替レバー82に係合した場合、支承部132を支持するカム部871の厚さが薄くなり、キャリッジ13の後部が低くなる。
また、このようにキャリッジ13の後部の高さが変化すると、連結機構74によって第1の機構72の動作が第2の機構73に伝達される。すると、第2の機構73が第1の機構72の動作に連動し、キャリッジ13の前部の高さが変化される。その結果、キャリッジ13及び印刷ヘッド41の鉛直方向Gにおける位置である高さ位置が変化し、印刷ヘッド41と支持台42との間隔PLGが変化する。
次に、図6〜図8を参照して、印刷装置11の制御装置CNTについて説明する。
図6に示すように、制御装置CNTは、CPU、ROM及びRAMなどで構築されるコンピューター90と、印刷ヘッド41の制御を司るヘッド制御回路100と、キャリッジモーター44用の第1のモーター駆動回路101と、給送用モーター31用の第2のモーター駆動回路102とを備えている。こうした制御装置CNTには、上記検知センサーSE1と、リニアエンコーダーSE2と、ロータリーエンコーダーSE3とが電気的に接続されている。リニアエンコーダーSE2は、キャリッジ13の走査方向Xにおける位置を検出する検出系であり、ロータリーエンコーダーSE3は、給送用モーター31の出力軸の回転量を給送用モーター31の駆動量として検出する検出系である。そして、制御装置CNTは、こうした各種検出系によって検出された情報に基づき、キャリッジモーター44及び給送用モーター31の駆動を制御する。
コンピューター90は、ソフトウェアにより実現される機能部として、給送処理部91、高さ調整処理部92、キャリッジロック制御部93、手差し媒体検知処理部94及び排出処理部95を備えている。
給送処理部91は、ユーザーによって指定された態様で用紙P(P1,P2)を給送させるべく給送用モーター31を制御する。
高さ調整処理部92は、印刷対象としてユーザーに指定されている用紙の種類(特に、用紙の厚み)に応じて、印刷ヘッド41の高さ位置を調整すべくキャリッジモーター44及び給送用モーター31を制御する。また、印刷装置11の電源がオンとされた場合、高さ調整処理部92は、キャリッジモーター44及び給送用モーター31を制御して印刷ヘッド41の高さ位置を最も高くする。
キャリッジロック制御部93は、キャリッジロックの実行条件が成立したときに、キャリッジモーター44及び給送用モーター31を制御し、キャリッジ13のホームポジションHPからの移動を禁止する。このキャリッジロックの実行条件としては、印刷装置11の電源をオフにするためのオフ操作がなされたこと、手差し印刷の要求がなされること、最後に印刷を行ってから所定時間が経過することなどが挙げられる。そして、例えば、キャリッジロック制御部93は、給送用モーター31の駆動力を、動力伝達経路切替機構60を通じて昇降機構53に伝達することができる状態であるとともに、キャリッジ13がホームポジションHPに位置するときに、給送用モーター31を駆動させてロック部材52を上昇させる。そして、キャリッジロックが完了した場合、キャリッジロック制御部93は、キャリッジロックの処理が完了した旨の信号を手差し媒体検知処理部94に出力する。
一方、キャリッジロック制御部93は、キャリッジロックの解除条件が成立したときに、給送用モーター31を制御してロック部材52を降下させ、キャリッジ13のホームポジションHPからの移動禁止を解除するキャリッジロック解除処理を行う。なお、解除条件としては、印刷装置11の電源をオンにするためのオン操作がなされたこと、印刷のための用紙Pの給送が開始されたことなどが挙げられる。
キャリッジロック解除処理では、給送用モーター31の駆動量Dが第3の駆動量D3とされる。この第3の駆動量D3は、図7及び図8に示すように、上記先端位置A1から検知位置A2までの距離を検知距離B1とした場合、同検知距離B1よりも短いロック時給送距離B3に相当する駆動量となる。すなわち、手差しによって用紙P1がセットされている状態でキャリッジロック解除処理が行われた場合、給送用モーター31が第3の駆動量D3だけ駆動すると、同用紙P2はロック時給送距離B3だけ給送される。
なお、キャリッジロック解除処理では、給送用モーター31の駆動によって、給送機構30とは異なるメンテナンス装置50の昇降機構53及びロック部材52が動作される。この点で、本実施形態の印刷装置11では、キャリッジロック解除処理が、「初期動作処理」に相当する。
図6に戻り、手差し媒体検知処理部94は、印刷装置11の電源をオンにするオン操作がなされた場合やカセット給送印刷が要求された場合などに、手差しによって用紙P1がセットされているか否かを判定する媒体検知処理の一例である手差し媒体検知処理を行う。すなわち、手差し媒体検知処理では、手差しによってセットされた用紙P1の先端が上記検知位置A2に達する程度に設定された駆動量Dだけ給送用モーター31が駆動される。そして、この手差し媒体検知処理によって、検知センサーSE1によって用紙P1が検知されたときには、その旨の信号を排出処理部95に出力する。
こうした手差し媒体検知処理部94は、選択部941と、第1の手差し媒体検知処理部942と、第2の手差し媒体検知処理部943とを有している。第1の手差し媒体検知処理部942は、手差し媒体検知処理として、給送用モーター31の駆動量Dを第3の駆動量D3よりも多い第1の駆動量D1とする第1の検知処理を行う。この第1の駆動量D1は、上記先端位置A1から検知位置A2までの検知距離B1に相当する駆動量である。すなわち、手差しによって用紙P1がセットされている状態で第1の検知処理が行われると、用紙P1が検知距離B1だけ移動し、用紙P1の先端は検知位置A2に達する。
また、第2の手差し媒体検知処理部943は、手差し媒体検知処理として、給送用モーター31の駆動量Dを第1の駆動量D1よりも少ない第2の駆動量D2とする第2の検知処理を行う。この第2の駆動量D2は、図7及び図8に示すように、上記検知距離B1からロック時給送距離B3を減じた差(=B1−B3)である検知用給送距離B2に応じた駆動量である。すなわち、手差しによって用紙P1がセットされている状態で第2の検知処理が行われたとしても、用紙P1は検知用給送距離B2しか移動しないため、用紙P1の先端は検知位置A2に達しない。
図6に戻り、選択部941は、手差し媒体検知処理として、第1の検知処理又は第2の検知処理を選択する。すなわち、選択部941は、キャリッジロック解除処理を行うことなく手差し媒体検知処理を行うときには第1の検知処理を選択し、その旨の信号を第1の手差し媒体検知処理部942に出力する。そして、こうした信号を入力した第1の手差し媒体検知処理部942は、第1の検知処理を行う。一方、選択部941は、キャリッジロック解除処理を行った上で手差し媒体検知処理を行うときには第2の検知処理を選択し、その旨の信号を第2の手差し媒体検知処理部943に出力する。そして、こうした信号を入力した第2の手差し媒体検知処理部943は、第2の検知処理を行う。
なお、第2の検知処理は、ユーザーが上記オン操作を行ったときなどに行われる。そして、このように印刷装置11の電源オンとなったことで第2の検知処理が行われ、手差しによって用紙P1がセットされていないと判定された場合、第2の手差し媒体検知処理部943は、印刷ヘッド41の高さ位置の調整を許可する旨の信号を高さ調整処理部92に出力する。
排出処理部95は、手差し媒体検知処理部94による手差し媒体検知処理によって用紙P1が検知センサーSE1によって検知されたときに、同用紙P1を装置本体12外に排出させるべく給送用モーター31を制御する。そして、排出処理部95は、用紙P1の排出が完了すると、カセット給送印刷を許可する旨の信号を給送処理部91に出力する。また、印刷装置11の電源オンとなったことで実施された第2の検知処理によって、手差しによって用紙P1がセットされていたと判定された場合、排出処理部95は、用紙P1の排出完了後、印刷ヘッド41の高さ位置の調整を許可する旨の信号を高さ調整処理部92に出力する。
次に、図9に示すフローチャートを参照して、キャリッジロックがなされているときに制御装置CNTが実行する処理ルーチンについて説明する。この処理ルーチンは、印刷装置11の電源がオンにされたときに実行される。また、同処理ルーチンは、印刷装置11の電源がオンである状態でキャリッジロックがなされている場合には予め設定された制御サイクル毎に実行される。
図9に示すように、本処理ルーチンにおいて、制御装置CNTは、キャリッジロックの解除が必要であるか否かを判定する(ステップS11)。キャリッジロックの解除が現時点では不要である場合(ステップS11:NO)、制御装置CNTは、本処理ルーチンを終了する。一方、キャリッジロックの解除が必要である場合(ステップS11:YES)、制御装置CNTは、その処理を次のステップS12に移行する。なお、印刷装置11の電源がオフであるときには、キャリッジロックがなされている。そのため、印刷装置11の電源がオンにされたときには、印刷ヘッド41の高さ位置の調整などの各種イニシャル処理を行うためにキャリッジロックの解除が必要とされる。
ステップS12において、制御装置CNTは、キャリッジロック解除処理を行う。このとき、制御装置CNTは、給送用モーター31の駆動量Dを第3の駆動量D3に決定する。そして、キャリッジロックが解除されると、制御装置CNTは、本処理ルーチンを終了する。
次に、図10に示すフローチャートを参照して、手差し媒体検知処理を行う際に制御装置CNTが実行する処理ルーチンについて説明する。
図10に示すように、本処理ルーチンにおいて、制御装置CNTは、手差し媒体検知処理に先立って、キャリッジロック解除処理が行われたか否かを判定する(ステップS21)。そして、キャリッジロック解除処理が行われていない場合(ステップS21:NO)、制御装置CNTは、手差し媒体検知処理として第1の検知処理を行う(ステップS22)。このときの給送用モーター31の駆動量Dは、第1の駆動量D1に決定される。そして、第1の検知処理を実施した制御装置CNTは、その処理を後述するステップS24に移行する。
一方、キャリッジロック解除処理が行われた場合(ステップS21:YES)、制御装置CNTは、手差し媒体検知処理として第2の検知処理を行う(ステップS23)。このときの給送用モーター31の駆動量Dは、第1の駆動量D1よりも少ない第2の駆動量D2に決定される。そして、第2の検知処理を実施した制御装置CNTは、その処理を次のステップS24に移行する。
ステップS24において、制御装置CNTは、手差し媒体検知処理の実施によって、検知センサーSE1が用紙P1を検知することができたか否かを判定する。検知センサーSE1によって用紙P1が検知されなかった場合、手差しによって用紙P1がセットされていなかったと判断することができる。一方、検知センサーSE1によって用紙P1が検知された場合、手差しによって用紙P1がセットされていたと判断することができる。
そのため、検知センサーSE1によって用紙P1が検知された場合(ステップS24:YES)、制御装置CNTは、用紙P1を装置本体12外に排出する排出処理を行い(ステップS25)、その後、本処理ルーチンを終了する。一方、検知センサーSE1によって用紙P1が検知されなかった場合(ステップS24:NO)、制御装置CNTは、ステップS25を行うことなく、本処理ルーチンを終了する。
そして、制御装置CNTは、その後の処理(印刷ヘッド41の高さ位置を調整する処理やカセット給送印刷など)を実施する。
次に、印刷装置11の電源がオンにされた場合の同印刷装置11の作用について説明する。なお、印刷装置11の電源がオンにされたときには、給送用モーター31の駆動力が、動力伝達経路切替機構60を通じて昇降機構53に伝達可能な状態になっている。
手差しによって用紙P1がセットされた状態で印刷装置11の電源がオンにされると、電源オンの直後に行われるキャリッジロック解除処理に伴う給送用モーター31の駆動によって、中間ローラー33が回転する。これにより、用紙P1がある程度給送される。このとき、給送用モーター31の駆動量Dが第3の駆動量D3に達すると、用紙P1はロック時給送距離Bだけ給送されたこととなる(図7及び図8参照)。
すると、キャリッジロック解除処理に連続して手差し媒体検知処理(すなわち、第2の検知処理)が行われる。そして、手差し媒体検知処理に伴う給送用モーター31の駆動によって中間ローラー33が回転し、用紙P1の先端が検知位置A2を通過する。この場合、検知センサーSE1によって用紙P1が検知されるため、手差し媒体検知処理に連続して排出処理が行われることにより、給送用モーター31が連続して駆動し、同用紙P1が装置本体12外に排出される。
一方、手差しによって用紙P1がセットされていない状態で印刷装置11の電源がオンにされた場合も、キャリッジロック解除処理に伴う給送用モーター31の駆動によって、中間ローラー33が回転する。このときの中間ローラー33の回転量は、給送用モーター31の第3の駆動量D3に相当する回転量である。
そして、キャリッジロック解除処理の終了後では、手差し媒体検知処理として第2の検知処理が行われる。そのため、給送用モーター31の駆動量Dが第2の駆動量D2に達すると、第2の検知処理が終了される。この場合、第2の検知処理が終了しても、検知センサーSE1によって用紙P1が検知されない。そのため、手差し媒体検知処理(すなわち、第2の検知処理)が終了されると、高さ位置調整処理が開始されることとなる。
なお、カセット給送印刷がユーザーによって要求された時点で、キャリッジロックがなされていることがある。この場合、キャリッジロック解除処理を行った上で、手差し媒体検知処理として第2の検知処理が行われる。そして、第2の検知処理を実施しても検知センサーSE1によって用紙P1が検知されなかったときには、カセット給送印刷が開始される。
以上、上記構成及び作用によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)キャリッジロック解除処理の後に手差し媒体検知処理を行う場合、手差し媒体検知処理として第1の検知処理ではなく第2の検知処理が行われる。すなわち、手差し媒体検知処理での給送用モーター31の駆動量Dは第2の駆動量D2となる。この場合であっても、キャリッジロック解除処理の開始前までに用紙P1が手差しによってセットされていたときには、第2の検知処理を実施することで用紙P1が検知センサーSE1によって検知され、同用紙P1を装置本体12外に排出させることができる。したがって、給送経路上に用紙P1が存在しない状態で、手差し媒体検知処理後の処理を実施することができる。
また、キャリッジロック解除処理の開始前までに手差しによって用紙P1がセットされていなかった場合でも、キャリッジロック解除処理の後の手差し媒体検知処理は、第1の検知処理ではなく第2の検知処理が行われる。そのため、第1の検知処理が行われる場合と比較して、手差し媒体検知処理での給送用モーター31の駆動量Dが少なくなる分、手差し媒体検知処理を速やかに終了させることができる。その結果、手差し媒体検知処理の後の処理を早期に開始させることができる。したがって、手差し媒体検知処理での給送用モーター31の駆動量Dの適正化を図ることにより、同手差し媒体検知処理の後に行う処理を速やかに開始させることができる。
(2)その一方で、キャリッジロック解除処理が行われることなく手差し媒体検知処理が行われる場合、第2の検知処理ではなく第1の検知処理が行われる。すなわち、手差し媒体検知処理での給送用モーター31の駆動量Dは第1の駆動量D1となる。この第1の駆動量D1は、先端位置A1から検知位置A2までの検知距離B1に応じた駆動量である。そのため、手差しによって用紙P1がセットされていた場合には、同用紙P1を検知センサーSE1によって検知させることができ、同用紙P1を装置本体12外に排出させることができる。したがって、給送経路上に用紙P1が存在しない状態で、手差し媒体検知処理後の処理を実施することができる。
(3)第2の駆動量D2は、検知距離B1から、第3の駆動量D3に応じた距離(すなわち、ロック時給送距離B)を減じた差である検知用給送距離Bに応じた駆動量である。すなわち、第2の駆動量D2が最適化されている。そのため、手差しによって用紙P1がセットされていない状態で、キャリッジロック解除処理を行ってから手差し媒体検知処理として第2の検知処理を行う場合、手差し媒体検知処理を速やかに終了させることができる。したがって、手差し媒体検知処理の後の処理を早期に開始させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・印刷装置11は、印刷ヘッド41の高さ位置を調整する処理である高さ調整処理を行った後に、手差し媒体検知処理を行う装置であってもよい。この場合、上記高さ調整処理が、「初期動作処理」に相当し、高さ調整機構70が、「他の機構」に相当することとなる。こうした印刷装置11でも、高さ調整処理の後に手差し媒体検知処理を行う場合、手差し媒体検知処理での給送用モーター31の駆動量Dを第1の駆動量D1よりも少ない駆動量とすることにより、上記(1)と同等の効果を得ることができる。
・上記実施形態の印刷装置11では、カセット給送印刷が要求された場合、キャリッジロックがなされているときには、キャリッジロック解除処理の後の手差し媒体検知処理として第2の検知処理を行っているが、第1の検知処理を行うようにしてもよい。この場合であっても、印刷装置11の電源がオンされ、キャリッジロック解除処理が行われたときには、手差し媒体検知処理として第2の検知処理が行われる。そのため、印刷装置11の電源オン後では、手差し媒体検知処理での給送用モーター31の駆動量Dが第1の駆動量D1よりも少なくなる分、手差し媒体検知処理の後の上記高さ調整処理を速やかに開始させることができる。
・印刷装置11の電源がオンになったときには、手差し媒体検知処理として、第2の検知処理ではなく第1の検知処理を行うようにしてもよい。この場合であっても、キャリッジロックがなされている状態でカセット給送印刷が要求された場合、キャリッジロック解除処理の後の手差し媒体検知処理として、第2の検知処理が行われる。そのため、手差し媒体検知処理での給送用モーター31の駆動量Dが第1の駆動量D1よりも少なくなる分、カセット給送印刷を速やかに開始させることができる。
・第1の駆動量D1は、先端位置A1から検知位置A2までの検知距離B1に応じた駆動量以上であるのであれば、検知距離B1に応じた駆動量よりも多くてもよい。そして、第1の駆動量D1がこのように決定されている場合、第2の駆動量D2に応じた用紙P1の移動量と第3の駆動量D3に応じた用紙P1の移動量との和が検知距離B1以上となるのであれば、第2の駆動量D2は、第1の駆動量D1から第3の駆動量D3を減じた差よりも少なくてもよい。このように構成しても、キャリッジロック解除処理後の手差し媒体検知処理として第2の検知処理を行った場合であっても、手差しによって用紙P1がセットされていたか否かを精度良く判定することができる。
・メンテナンス装置50は、キャップ51を上下動させる昇降機構とは別に、ロック部材52を上下動させるための昇降機構を設けた構成であってもよい。この場合、ロック部材52と同ロック部材52専用の昇降機構によって「ロック機構」が構成される。
・印刷装置は、給送用モーター31を駆動源として動作するロック機構を備えた構成であれば、給送用モーター31を駆動させることなく印刷ヘッド41の高さ位置を調整することのできる高さ調整機構を備えた構成であってもよい。例えば、高さ調整機構は、専用の駆動源を備えたものであってもよい。
・印刷装置によって印刷される媒体は、用紙に限るものでなく、樹脂製のフィルム、金属箔、金属フィルム、樹脂と金属の複合体フィルム(ラミネートフィルム)、織物、不織布、セラミックシートなどであってもよい。
・印刷装置は、インクカートリッジがキャリッジ13上に搭載されないオフキャリッジタイプの構成であってもよい。
・印刷装置は、シリアルプリンターに限らず、ラテラル式プリンター、ラインプリンター及びページプリンターなどの他のプリンターであってもよいし、複合機であってもよい。こうした印刷装置であっても、印刷ヘッドの待機位置からの移動を規制するロック機構は、給送用モーターの駆動によって動作するとともに、ロック機構を動作させるために給送用モーターが駆動する際に給送機構が動作するものであることが好ましい。
・印刷装置の印刷方式は、インクジェット式のプリンターに代表される液体噴射方式に限るものではなく、ドットインパクト方式やレーザー方式などの他の印刷方式であってもよい。
11…印刷装置、13…キャリッジ、15…カセット、31…給送用駆動源の一例である給送用モーター、32,33,33A,33B,341,342,351,352…ローラー(給送用のローラーの一例)、41…印刷ヘッド、44…キャリッジ用駆動源の一例であるキャリッジモーター、52…ロック機構を構成するロック部材(他の機構の一例)、53…ロック機構を構成する昇降機構(他の機構の一例)、70…他の機構の一例である高さ調整機構、A1…先端位置、A2…検知位置、B1…検知距離(先端位置から検知位置までの距離)、CNT…制御装置、D…給送用モーターの駆動量(給送用駆動源の駆動量)、D1…第1の駆動量、D2…第2の駆動量、D3…第3の駆動量、HP…待機位置の一例であるホームポジション、P,P1,P2…媒体の一例である用紙、R1…印刷領域、SE1…検知センサー。

Claims (7)

  1. 手差しによってセットされた媒体を印刷領域まで給送して同媒体に印刷する印刷処理と、カセット内の媒体を前記印刷領域まで給送して同媒体に印刷する印刷処理とを実施する印刷装置であって、
    前記印刷領域への給送経路の検知位置まで給送された媒体を検知する検知センサーと、
    少なくとも媒体を給送する際に駆動する給送用駆動源と、
    前記給送用駆動源を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記給送用駆動源の駆動によって、手差しによってセットされた媒体を前記検知位置まで給送させる媒体検知処理と、前記給送用駆動源の駆動によって、媒体の給送用のローラー及び同ローラーとは異なる他の機構を動作させる初期動作処理を行うようになっており、
    手差しによって媒体がセットされたときにおける同媒体の先端の位置である先端位置から前記検知位置までの距離を検知距離とし、前記検知距離から前記初期動作処理における媒体の給送距離を減じた差を検知用給送距離とした場合、
    前記初期動作処理を行うことなく前記媒体検知処理が行われるときには、同媒体検知処理での前記給送用駆動源の駆動量を、前記検知距離に応じた駆動量又は同駆動量よりも多い駆動量である第1の駆動量とし、
    前記初期動作処理を行ってから前記媒体検知処理が行われるときには、同媒体検知処理での前記給送用駆動源の駆動量を、前記検知用給送距離に応じた第2の駆動量とする
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記初期動作処理での前記給送用駆動源の駆動量である第3の駆動量は、前記第1の駆動量よりも少ない
    請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第2の駆動量と前記第3の駆動量との和は、前記第1の駆動量以下である
    請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記印刷領域に給送された媒体に印刷を施す印刷ヘッドを支持した状態で、規定の走査方向に移動するキャリッジと、
    同キャリッジが前記印刷領域とは異なる待機位置に位置するときに、前記給送用駆動源の駆動によって、前記キャリッジの同待機位置からの移動を禁止する禁止動作及び移動禁止を解除する解除動作を行うロック機構と、を備え、
    前記ロック機構が、前記他の機構として機能するようになっており、
    前記初期動作処理は、前記ロック機構に前記解除動作を実施させる処理を含む
    請求項1〜請求項のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記制御装置は、前記印刷装置の電源オンの指示が入力されたとき、前記ロック機構に前記解除動作を実施させる処理を前記初期動作処理として行い、その後、前記媒体検知処理を行う
    請求項に記載の印刷装置。
  6. 前記印刷領域に給送された媒体に印刷を施す印刷ヘッドを支持した状態で、規定の走査方向に移動するキャリッジと、
    前記キャリッジを移動させる際に駆動するキャリッジ用駆動源と、
    前記給送用駆動源と前記キャリッジ用駆動源との協働によって、前記印刷ヘッドの高さ位置を調整する高さ調整機構と、を備え、
    前記高さ調整機構が、前記他の機構として機能するようになっており、
    前記初期動作処理は、前記高さ調整機構による前記印刷ヘッドの高さ位置の調整を含む
    請求項1〜請求項のうち何れか一項に記載の印刷装置。
  7. 前記制御装置は、前記媒体検知処理によって前記検知センサーが媒体を検知したときには、同媒体を排出する排出処理を行う
    請求項1〜請求項のうち何れか一項に記載の印刷装置。
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