JP6119853B2 - 弾性表面波フィルタ装置およびデュプレクサ - Google Patents

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Description

本発明は、弾性表面波フィルタ装置およびデュプレクサに関し、特に、縦結合共振型のフィルタを複数備える弾性表面波フィルタ装置、および、その弾性表面波フィルタ装置を備えるデュプレクサに関する。
従来、弾性表面波フィルタ装置は、たとえば国際公開第2006/049000号(特許文献1)に開示されている。上記文献には、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段縦続接続した構成が開示されている。
国際公開第2006/049000号
5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段縦続接続した弾性表面波フィルタ装置は、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段縦続接続した構成に比べて、通過帯域内にリップルが発生したり、通過帯域近傍にスプリアスが発生する課題があった。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、通過帯域内のリップルおよび通過帯域近傍のスプリアスを低減できる、弾性表面波フィルタ装置を提供することである。
本発明に係る弾性表面波フィルタ装置は、圧電基板と、圧電基板上に設けられた第1の弾性表面波フィルタと、圧電基板上に設けられた第2の弾性表面波フィルタとを備えている。第1の弾性表面波フィルタは、縦結合共振子型の第1のフィルタ部と、縦結合共振子型の第2のフィルタ部とを含んでいる。第2のフィルタ部は、入力信号および出力信号の少なくとも一方の信号側で、第1のフィルタ部に対して電気的に並列または直列に接続されている。第1のフィルタ部は、第1のIDT群と、一対の第1の反射器とを有している。第1のIDT群は、弾性表面波の伝播方向に並んだ3つのIDTを含んでいる。一対の第1の反射器は、第1のIDT群の弾性表面波の伝播方向の両側に配置されている。第2のフィルタ部は、第2のIDT群と、一対の第2の反射器とを有している。第2のIDT群は、弾性表面波の伝播方向に並んだ3つのIDTを含んでいる。一対の第2の反射器は、第2のIDT群の弾性表面波の伝播方向の両側に配置されている。第2の弾性表面波フィルタは、第3のIDT群と、一対の第3の反射器とを有している。第3のIDT群は、弾性表面波の伝播方向に順に並べられた第1のIDT、第2のIDT、第3のIDT、第4のIDTおよび第5のIDTを含んでおり、第1のフィルタ部および第2のフィルタ部のそれぞれに縦続接続されている。一対の第3の反射器は、第3のIDT群の弾性表面波の伝播方向の両側に配置されている。
上記弾性表面波フィルタ装置において好ましくは、第1の弾性表面波フィルタと第2の弾性表面波フィルタとを接続する一対の配線を備えており、一対の配線の一方を伝送する一の信号の位相と、一対の配線の他方を伝送する他の信号の位相とが、互いに逆相になっている。
上記弾性表面波フィルタ装置において好ましくは、第3のIDTは、弾性表面波の伝播方向の両側に分割された第1の分割IDT部と第2の分割IDT部とを有しており、第1の分割IDT部と第1のフィルタ部とが縦続接続され、第2の分割IDT部と第2のフィルタ部とが縦続接続されている。
上記弾性表面波フィルタ装置において好ましくは、第3のIDTは、第1の分割IDT部および第2の分割IDT部と対向する櫛歯電極を有しており、第1の分割IDT部と第2の分割IDT部との間に配置された櫛歯電極の本数が偶数本である。
本発明に係るデュプレクサは、上記のいずれかの局面の弾性表面波フィルタ装置を備えている。
本発明によると、通過帯域内のリップルおよび通過帯域近傍のスプリアスを低減できる弾性表面波フィルタ装置を実現することができる。
実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置を備えるデュプレクサを示す模式的平面図である。 実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置の概略構成を示す模式的平面図である。 実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置の伝送特性を示す第1の図である。 実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置の伝送特性を示す第2の図である。 5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタでリップルおよびスプリアスが発生する原理を示す第1の図である。 5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタでリップルおよびスプリアスが発生する原理を示す第2の図である。 実施の形態2の弾性表面波フィルタ装置の概略構成を示す模式的平面図である。 実施の形態3の弾性表面波フィルタ装置の概略構成を示す模式的平面図である。 実施の形態4の弾性表面波フィルタ装置の概略構成を示す模式的平面図である。 実施の形態5の弾性表面波フィルタ装置の概略構成を示す模式的平面図である。 実施の形態6の弾性表面波フィルタ装置の概略構成を示す模式的平面図である。 実施の形態7の弾性表面波フィルタ装置の概略構成を示す模式的平面図である。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置1を備えるデュプレクサ200を示す模式的平面図である。本実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置1は、通過帯域近傍に大きな減衰が必要となるデュプレクサ用途として、好適に用いることができる。
図1を参照して、デュプレクサ200は、アンテナに接続されるアンテナ端子230を有している。アンテナ端子230に、位相調整用の弾性表面波共振子210を介して、実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置1が接続されている。受信側帯域フィルタが、アンテナ端子230と、出力端子20である受信端子との間に接続された弾性表面波フィルタ装置1によって、構成されている。
他方、アンテナ端子230には、送信側帯域フィルタを構成している弾性表面波フィルタ装置220が接続されている。本発明の実施の形態1では、弾性表面波フィルタ装置220は、アンテナ端子230と送信端子240との間に接続される直列腕と、この直列腕に設けられた複数の直列腕共振子S1,S2,S3と、この直列腕と接地電位との間に設けられた複数の並列腕共振子P1,P2とを有するラダー型の回路構成を備えている。送信端子240と、アンテナ端子230との間に、複数の直列腕共振子S1,S2,S3が接続されている。直列腕共振子S1,S2,S3および並列腕共振子P1,P2は、それぞれ1ポート型弾性表面波共振子により構成されている。
デュプレクサ200は、圧電基板6の主表面上に図示の電極構造を形成することにより、構成されている。なお、受信側帯域フィルタと送信側帯域フィルタとは、同じ圧電基板上に形成される必要はなく、異なる圧電基板上に構成されてもよい。
図2は、実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置1の概略構成を示す模式的平面図である。図2を参照して、実施の形態1に係る弾性表面波フィルタ装置1は、第1の弾性表面波フィルタとしての弾性表面波フィルタ2(以下、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ2ともいう。)と、弾性表面波フィルタ2とは異なる第2の弾性表面波フィルタとしての弾性表面波フィルタ3(以下、SAWフィルタ3ともいう。)とを備えている。弾性表面波フィルタ2,3は、図1に示す圧電基板6の主表面上に図示の電極構造を形成することにより、構成されている。弾性表面波フィルタ2,3は、2段縦続接続されている。
なお、本実施の形態1では、弾性表面波フィルタ2における弾性表面波の伝播方向と、弾性表面波フィルタ3における弾性表面波の伝播方向とは、互いに平行な方向(図2中の左右方向)とされている。
SAWフィルタ2は、縦結合共振子型の第1のフィルタ部4と、縦結合共振子型の第2のフィルタ部5とを備えている。第1のフィルタ部4と第2のフィルタ部5とは、出力端子20と並列に接続されている。第2のフィルタ部5は、第1のフィルタ部4の弾性表面波の伝播方向上に並べられている。
第1のフィルタ部4は、第1のIDT(InterDigital Transducer)群40を含んでいる。第1のIDT群40は、複数のIDT、すなわち、第1のIDTとしてのIDT41、第2のIDTとしてのIDT42、および第3のIDTとしてのIDT43の、3つのIDTを含んでいる。IDT41、IDT42およびIDT43は、弾性表面波の伝播方向に順に並べられている。第1のIDT群40に対して弾性表面波の伝播方向の一方に、反射器48が配置されている。第1のIDT群40に対して弾性表面波の伝播方向の他方に、反射器49が配置されている。反射器48,49は、第1のIDT群40に対して弾性表面波の伝播方向の両側に配置された、一対の第1の反射器を構成している。第1のフィルタ部4は、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである。
第2のフィルタ部5は、第2のIDT群50を含んでいる。第2のIDT群50は、複数のIDT、すなわち、第1のIDTとしてのIDT54、第2のIDTとしてのIDT55、および第3のIDTとしてのIDT56の、3つのIDTを含んでいる。IDT54、IDT55およびIDT56は、弾性表面波の伝播方向に順に並べられている。第2のIDT群50に対して弾性表面波の伝播方向の一方に、反射器58が配置されている。第2のIDT群50に対して弾性表面波の伝播方向の他方に、反射器59が配置されている。反射器58,59は、第2のIDT群50に対して弾性表面波の伝播方向の両側に配置された、一対の第2の反射器を構成している。第2のフィルタ部5は、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである。
SAWフィルタ3は、第3のIDT群30を含んでいる。第3のIDT群30は、複数のIDT、すなわち、第1のIDTとしてのIDT31、第2のIDTとしてのIDT32、第3のIDTとしてのIDT33、第4のIDTとしてのIDT34、および第5のIDTとしてのIDT35の、5つのIDTを含んでいる。IDT31、IDT32、IDT33、IDT34およびIDT35は、弾性表面波の伝播方向に順に並べられている。第3のIDT群30に対して弾性表面波の伝播方向の一方に、反射器38が配置されている。第3のIDT群30に対して弾性表面波の伝播方向の他方に、反射器39が配置されている。反射器38,39は、第3のIDT群30に対して弾性表面波の伝播方向の両側に配置された、一対の第3の反射器を構成している。SAWフィルタ3は、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである。
第3のIDT群30のうち、中央のIDT33は、弾性表面波の伝播方向に沿って中央部で2分割されている。すなわち、IDT33は、弾性表面波の伝播方向の両側に分割された第1の分割IDT部33aと第2の分割IDT部33bとを有している。第1の分割IDT部33aと第2の分割IDT部33bとは、弾性表面波の伝播方向に順に並べられている。
弾性表面波フィルタ装置1はまた、入力端子10と、出力端子20とを備えている。IDT31,32,33,34,35は、弾性表面波の伝播方向に互いの電極指がそれぞれ隣り合うように配向配置された一対の櫛歯電極を有している。IDT41,42,43は、弾性表面波の伝播方向に互いの電極指がそれぞれ隣り合うように対向配置された一対の櫛歯電極を有している。IDT54,55,56は、弾性表面波の伝播方向に互いの電極指がそれぞれ隣り合うように対向配置された一対の櫛歯電極を有している。
圧電基板6上の入力端子10側を第1側、入力端子10が近傍に配置された圧電基板6の一方の辺に対向する圧電基板6の他方の辺の近傍に配置された出力端子20側を第2側とすると、IDT31の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT31の第2側の他方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線91を介してIDT41の第1側の一方の櫛歯電極に接続されている。IDT32の第1側の一方の櫛歯電極は、信号線12を介して入力端子10に接続されている。IDT32の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。
IDT33の第1側の一方の櫛歯電極は、弾性表面波の伝播方向に分割されず共通されており、アース電位に接続されている。IDT33の第2側の他方の櫛歯電極が分割されて、第1の分割IDT部33aと第2の分割IDT部33bとが形成されている。弾性表面波の伝播方向に分割された櫛歯電極のうち、IDT32に近接する側が第1の分割IDT部33aを構成しており、IDT34に近接する側が第2の分割IDT部33bを構成している。第1の分割IDT部33aは、段間接続配線である信号線93を介して、IDT43の第1側の一方の櫛歯電極に接続されている。第2の分割IDT部33bは、段間接続配線である信号線94を介して、IDT54の第1側の一方の櫛歯電極に接続されている。IDT33の第1側の一方の櫛歯電極の電極指のうち、第1の分割IDT部33aと第2の分割IDT部33bとの間にある電極指の本数は、偶数本とされている。詳細には、第1の分割IDT部33aの第2側の他方の櫛歯電極と、第2の分割IDT部33bの第2側の他方の櫛歯電極とに挟まれた、IDT143の第1側の一方の櫛歯電極の本数が、偶数本である。
IDT34の第1側の一方の櫛歯電極は、信号線14を介して入力端子10に接続されている。IDT34の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT35の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT35の第2側の他方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線96を介してIDT56の第1側の一方の櫛歯電極に接続されている。
IDT41の第1側の一方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線91を介してIDT31の第2側の他方の櫛歯電極に接続されている。IDT41の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT42の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT42の第2側の他方の櫛歯電極は、信号線22を介して出力端子20に接続されている。IDT43の第1側の一方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線93を介して第1の分割IDT部33aに接続されている。IDT43の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。
IDT54の第1側の一方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線94を介して第2の分割IDT部33bに接続されている。IDT54の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT55の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT55の第2側の他方の櫛歯電極は、信号線25を介して出力端子20に接続されている。IDT56の第1側の一方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線96を介してIDT35の第2側の他方の櫛歯電極に接続されている。IDT56の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。
IDT31とIDT41とは、段間接続配線である信号線91を用いて縦続接続されている。第1の分割IDT部33aとIDT43とは、段間接続配線である信号線93を用いて縦続接続されている。第2の分割IDT部33bとIDT54とは、段間接続配線である信号線94を用いて縦続接続されている。IDT35とIDT56とは、段間接続配線である信号線96を用いて縦続接続されている。縦続接続されている各IDTでは、電極指の本数が同数とされており、これにより、インピーダンスのマッチングが取りやすくなるので良好なフィルタ特性が得られる。
IDT32,34の各一端は、信号線12,14により共通接続され、入力端子10に接続されている。入力端子10からIDT32,34の各々に伝送される信号の位相は、同相とされている。入力端子10は、不平衡信号を入力する不平衡信号入力端子である。
IDT31,35は、弾性表面波の伝播方向に直交してSAWフィルタ3の中心を通る線(すなわち、図2中の上下方向に沿って延び、第1の分割IDT部33aと第2の分割IDT部33bとの間を通る線)を対称軸として、対称に設けられている。第1の分割IDT部33aおよび第2の分割IDT部33bもまた、上記対称軸に対して対称に設けられている。一方、IDT32,34は、上記対称軸に対して非対称に設けられている。具体的には、IDT32を上記対称軸に対して対称移動した後、該対称軸が伸びる方向で上下を逆さにすればIDT34と一致する。
第1のフィルタ部4に含まれるIDT41と第2のフィルタ部5に含まれるIDT56とは、弾性表面波の伝播方向に直交してSAWフィルタ2の中心を通る線(すなわち、図1中の上下方向に沿って延び、反射器49,59の間を通る線)を対称軸として、対称に設けられている。IDT43およびIDT54もまた、上記対称軸に対して対称に設けられている。一方、IDT42とIDT55とは、上記対称軸に対して非対称に設けられている。具体的には、IDT42を上記対称軸に対して対称移動した後、該対称軸が伸びる方向で上下を逆さにすればIDT55と一致する。
弾性表面波フィルタ2に含まれている第1のフィルタ部4と、弾性表面波フィルタ3とは、一対の配線としての信号線91,93によって接続されている。信号線91を伝送する信号の位相と、信号線93を伝送する信号の位相とは、互いに逆相になっている。弾性表面波フィルタ2に含まれている第2のフィルタ部5と、弾性表面波フィルタ3とは、一対の配線としての信号線94,96によって接続されている。信号線94を伝送する信号の位相と、信号線96を伝送する信号の位相とは、互いに逆相になっている。信号線91,94を伝送する信号に対して、信号線93,96には逆位相の信号が伝送するように、IDTの向きが調整されている。
そのため、信号線91,94を経由してSAWフィルタ2に伝送される信号の位相と、信号線93,96を経由してSAWフィルタ2に伝送される信号の位相とが、弾性表面波装置1の通過帯域周波数において略180°異なっている。信号線91,94と信号線93,96とは、SAWフィルタ2へ平衡信号を入力する平衡信号入力端子としての機能を有している。一方、IDT42,55の各一端は、信号線22,25により共通接続され、出力端子20に接続されている。出力端子20は、SAWフィルタ2から不平衡信号を出力する不平衡信号出力端子である。弾性表面波フィルタ2は、平衡信号入力−不平衡信号出力フィルタとして構成されている。
第1のフィルタ部4に含まれている第1のIDT群40と、第2のフィルタ部5に含まれている第2のIDT群50とは、電気的に並列に接続されている。SAWフィルタ2は、2個のフィルタ部、すなわち第1のフィルタ部4と第2のフィルタ部5とを並列接続した構成を有している。
図3は、実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置1の伝送特性を示す第1の図である。図3に示す横軸は周波数、縦軸は挿入損失を示している。図3中には、本実施の形態の弾性表面波フィルタ装置1の周波数に対する伝送特性を実線で図示している。図3中にはまた、比較例として、実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置1から2段目を5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタへと変更し、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段縦続接続した構成の弾性表面波フィルタ装置の周波数に対する伝送特性を破線で図示している。
図3中の二点鎖線で囲われた領域に特に注目すると、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段縦続接続した比較例では、通過帯域内にリップルが発生している。一方、1段目を5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタとし、2段目を2素子並列接続した3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタとした実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置1では、通過帯域内におけるリップルをほとんど生じさせることがない。したがって、実施の形態1の構成を備えている弾性表面波フィルタ装置1では、通過帯域内におけるリップルを効果的に低減できることがわかる。
図4は、実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置1の伝送特性を示す第2の図である。図4に示す横軸は周波数、縦軸は挿入損失を示している。図4中には、図3と同様に、本実施の形態の弾性表面波フィルタ装置1の周波数に対する伝送特性を実線で図示しており、比較例の弾性表面波フィルタ装置の周波数に対する伝送特性を破線で図示している。
図4中の二点鎖線で囲われた領域に特に注目すると、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段縦続接続した比較例では、通過帯域近傍におけるスプリアスが発生している。一方、1段目を5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタとし、2段目を2素子並列接続した3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタとした実施の形態1の弾性表面波フィルタ2では、スプリアスが小さくなっている。したがって、実施の形態1の構成を備えている弾性表面波フィルタ装置1では、通過帯域近傍におけるスプリアス低減効果を得られることがわかる。
図5は、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタでリップルおよびスプリアスが発生する原理を示す第1の図である。図6は、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタでリップルおよびスプリアスが発生する原理を示す第2の図である。図5および図6を参照して、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段縦続接続した弾性表面波フィルタ装置においてリップルおよびスプリアスが増大する原因について説明する。
図5に示す弾性表面波フィルタは、図2に示す弾性表面波フィルタ装置のうち1段目の弾性表面波フィルタ3を仮想的に取り出したものであり、弾性表面波フィルタ3と同様の構成を備えている5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである。IDT31および第1の分割IDT部33aの一端は、仮想的に信号線により共通接続されて出力端子90(90a)に接続されている。第2の分割IDT部33bおよびIDT35の一端は、仮想的に信号線により共通接続されて出力端子90(90b)に接続されている。
図5に示す5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタは、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2素子並列接続した構成と、ほぼ等価と考えられる。図6には、図5に示す5IDT型縦結合共振子型弾性表面波フィルタを弾性表面波の伝播方向に仮想的に二分割した2つの3IDT型縦結合共振子型弾性表面波フィルタを、二点鎖線で囲った仮想フィルタVF1,VF2として図示している。5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを二分割したうちの一方を、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである仮想フィルタVF1と考え、他方を3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである仮想フィルタVF2と考えることができる。
仮想フィルタVF1は、弾性表面波の伝播方向に順に並べられたIDT31、IDT32および第1の分割IDT部33aにより構成されているIDT群と、反射器38とを含んでいる。仮想フィルタVF1は、IDT群に対して弾性表面波の伝播方向の一方に反射器38が配置されているが、他方には反射器がない構造を有している。そのため仮想フィルタVF1は、左右非対称に設けられている。
仮想フィルタVF2は、弾性表面波の伝播方向に順に並べられた第2の分割IDT部33b、IDT34およびIDT35により構成されているIDT群と、反射器39とを含んでいる。仮想フィルタVF2は、IDT群に対して弾性表面波の伝播方向の一方に反射器39が配置されているが、他方には反射器がない構造を有している。そのため仮想フィルタVF2は、左右非対称に設けられている。
仮想フィルタVF1,VF2が左右非対称である影響により、仮想フィルタVF1,VF2に共振モードのずれが発生することが、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタにおいてリップルおよびスプリアスが発生する原因と考えられる。さらに、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段縦続接続すると、寄生容量の影響によって1段目と2段目とにも共振モードのずれが発生するので、リップルおよびスプリアスがさらに大きくなると考えられる。
そのため、実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置1は、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである1段目のSAWフィルタ3と、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである第1のフィルタ部4および第2のフィルタ部5とが並列接続された2段目のSAWフィルタ2とが、2段縦続接続された構成を備えている。この構成により、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2段縦続接続した構成と比較して、共振モードのずれによるリップルおよびスプリアスは1段目のSAWフィルタ3でしか発生しないことになる。さらに、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを2素子並列接続していることにより、交叉幅は5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタとほぼ同等となり、大きな挿入損失の劣化も発生しない。したがって、大きな挿入損失の劣化なく、リップルおよびスプリアスを低減することができる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2の弾性表面波フィルタ装置1の概略構成を示す模式的平面図である。実施の形態2の弾性表面波フィルタ装置1では、第1のIDT群40と第2のIDT群50との間に配置された反射器は、一体化された共通反射器61として構成されている。SAWフィルタ2は、第1のフィルタ部4に含まれている一対の反射器のうち第2のフィルタ部5に近接する側に配置された反射器と、第2のフィルタ部5に含まれている一対の反射器のうち第1のフィルタ部4に近接する側に配置された反射器とを共用する(共通する)構成を備えている。すなわち、実施の形態2の弾性表面波フィルタ装置1は、図2に示す実施の形態1の反射器49,59が1個の共通反射器61により置き換えられた構成を備えている。共通反射器61の本数は、9以上の奇数とされている。本実施の形態では、共通反射器61の本数は、25本とされている。
第1のフィルタ部4に含まれる一対の第1の反射器は、共通反射器61と、反射器48とを有している。第2のフィルタ部5に含まれる一対の第2の反射器は、共通反射器61と、反射器58とを有している。反射器48は、第1のIDT群40に対して第2のフィルタ部5から離れる側に配置されており、第2の反射器と一体化されていない非共通反射器として設けられている。反射器58は、第2のIDT群50に対して第1のフィルタ部4から離れる側に配置されており、第1の反射器と一体化されていない非共通反射器として設けられている。
このような構成を備えている実施の形態2の弾性表面波フィルタ装置1においても、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである1段目のSAWフィルタ3と、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである第1のフィルタ部4および第2のフィルタ部5とが並列接続された2段目のSAWフィルタ2とが、2段縦続接続されている。これにより、通過帯域内のリップルを低減できるとともに、通過帯域近傍におけるスプリアスを低減することができる。
(実施の形態3)
図8は、実施の形態3の弾性表面波フィルタ装置1の概略構成を示す模式的平面図である。実施の形態3の弾性表面波フィルタ装置1は、一対の出力端子20a,20bを備えている。IDT42の他方の櫛歯電極は、信号線22を介して出力端子20aに接続されている。IDT55の他方の櫛歯電極は、信号線25を介して出力端子20bに接続されている。第1のフィルタ部4に含まれている第1のIDT群40と、第2のフィルタ部5に含まれている第2のIDT群50とは、出力端子20aと出力端子20bとの間で接地電位を介して電気的に直列に接続されている。
IDT42から出力端子20aへ伝送される信号の位相と、IDT55から出力端子20bへ伝送される信号の位相とは、弾性表面波フィルタ装置1の通過帯域周波数において略180°異なっている。一対の出力端子20a,20bは、弾性表面波フィルタ装置1から平衡信号を出力する平衡信号出力端子である。よって、弾性表面波フィルタ装置1では、出力端子20a,20bから平衡出力を取り出すことが可能とされている。弾性表面波フィルタ2は、平衡信号入力−平衡信号出力フィルタとして構成されている。第1のIDT群40は、一対の平衡信号端子の一方、すなわち出力端子20aに接続されている。第2のIDT群50は、一対の平衡信号端子の他方、すなわち出力端子20bに接続されている。
このような構成を備えている実施の形態3の弾性表面波フィルタ装置1においても、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである1段目のSAWフィルタ3と、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである第1のフィルタ部4および第2のフィルタ部5とが直列に接続された2段目のSAWフィルタ2とが、2段縦続接続されている。これにより、通過帯域内のリップルを低減できるとともに、通過帯域近傍におけるスプリアスを低減することができる。
(実施の形態4)
図9は、実施の形態4の弾性表面波フィルタ装置1の概略構成を示す模式的平面図である。図9に示す実施の形態4の弾性表面波フィルタ装置1では、IDT31の第1側の一方の櫛歯電極は、信号線11を介して入力端子10に接続されている。IDT31の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT32の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT32の第2側の他方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線92を介してIDT42の第1側の一方の櫛歯電極に接続されている。
IDT33の第1側の一方の櫛歯電極は、信号線13を介して入力端子10に接続されている。IDT33の第2側の他方の櫛歯電極は、弾性表面波の伝播方向に分割されておらず、アース電位に接続されている。IDT34の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT34の第2側の他方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線95を介してIDT55の第1側の一方の櫛歯電極に接続されている。IDT35の第1側の一方の櫛歯電極は、信号線15を介して入力端子10に接続されている。IDT35の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。
IDT41の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT41の第2側の他方の櫛歯電極は、信号線21を介して出力端子20aに接続されている。IDT42の第1側の一方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線92を介してIDT32の第2側の他方の櫛歯電極に接続されている。IDT42の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT43の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT43の第2側の他方の櫛歯電極は、信号線23を介して出力端子20aに接続されている。
IDT54の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT54の第2側の他方の櫛歯電極は、信号線24を介して出力端子20bに接続されている。IDT55の第1側の一方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線95を介してIDT34の第2側の他方の櫛歯電極に接続されている。IDT55の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT56の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT56の第2側の他方の櫛歯電極は、信号線26を介して出力端子20bに接続されている。
IDT31,33,35の一端は、信号線11,13,15により共通接続され、入力端子10に接続されている。入力端子10からIDT31,33,35の各々に伝送される信号の位相は、同相とされている。IDT32とIDT42とは、段間接続配線である信号線92を用いて縦続接続されている。IDT34とIDT55とは、段間接続配線である信号線95を用いて縦続接続されている。IDT41,43の一端は、信号線21,23により共通接続され、出力端子20aに接続されている。IDT54,56の一端は、信号線24,26により共通接続され、出力端子20bに接続されている。第1のフィルタ部4に含まれている第1のIDT群40と、第2のフィルタ部5に含まれている第2のIDT群50とは、出力端子20a,20bの間で、接地電位を介して電気的に直列に接続されている。
信号線92を伝送する信号の位相と、信号線95を伝送する信号の位相とは、互いに逆相になっている。信号線92と信号線95とは、SAWフィルタ2へ平衡信号を入力する平衡信号入力端子としての機能を有している。一方、一対の出力端子20a,20bは、SAWフィルタ2から平衡信号を出力する平衡信号出力端子である。弾性表面波フィルタ2は、平衡信号入力−平衡信号出力フィルタとして構成されている。
このような構成を備えている実施の形態4の弾性表面波フィルタ装置1においても、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである1段目のSAWフィルタ3と、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである第1のフィルタ部4および第2のフィルタ部5とが直列に接続された2段目のSAWフィルタ2とが、2段縦続接続されている。これにより、通過帯域内のリップルを低減できるとともに、通過帯域近傍におけるスプリアスを低減することができる。
(実施の形態5)
図10は、実施の形態5の弾性表面波フィルタ装置1の概略構成を示す模式的平面図である。実施の形態5の弾性表面波フィルタ装置1は、上述した実施の形態4の弾性表面波フィルタ装置1とほぼ同一の構成を備えており、出力端子20の構成においてのみ異なっている。
具体的には、実施の形態5の弾性表面波フィルタ装置1では、IDT41,43,54,56の一端が、信号線21,23,24,26により共通接続され、1つの出力端子20に接続されている。つまり、第1のフィルタ部4に含まれている第1のIDT群40と、第2のフィルタ部5に含まれている第2のIDT群50とは、不平衡信号端子である出力端子20に対して電気的に並列に接続されている。出力端子20は、SAWフィルタ2から不平衡信号を出力する不平衡信号出力端子である。弾性表面波フィルタ2は、平衡信号入力−不平衡信号出力フィルタとして構成されている。
このような構成を備えている実施の形態5の弾性表面波フィルタ装置1においても、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである1段目のSAWフィルタ3と、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである第1のフィルタ部4および第2のフィルタ部5とが並列接続された2段目のSAWフィルタ2とが、2段縦続接続されている。これにより、通過帯域内のリップルを低減できるとともに、通過帯域近傍におけるスプリアスを低減することができる。
(実施の形態6)
図11は、実施の形態6の弾性表面波フィルタ装置1の概略構成を示す模式的平面図である。図11に示す実施の形態6の弾性表面波フィルタ装置1では、IDT31の第1側の一方の櫛歯電極は、信号線11を介して入力端子10に接続されている。IDT31の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT32の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT32の第2側の他方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線91を介してIDT41の第1側の一方の櫛歯電極に接続され、かつ、段間接続配線である信号線93を介してIDT43の第1側の一方の櫛歯電極に接続されている。
IDT33の第1側の一方の櫛歯電極は、信号線13を介して入力端子10に接続されている。IDT33の第2側の他方の櫛歯電極は、弾性表面波の伝播方向に分割されておらず、アース電位に接続されている。IDT34の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT34の第2側の他方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線94を介してIDT54の第1側の一方の櫛歯電極に接続され、かつ、段間接続配線である信号線96を介してIDT56の第1側の一方の櫛歯電極に接続されている。IDT35の第1側の一方の櫛歯電極は、信号線15を介して入力端子10に接続されている。IDT35の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。
IDT41の第1側の一方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線91を介してIDT32の第2側の他方の櫛歯電極に接続されている。IDT41の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT42の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT42の第2側の他方の櫛歯電極は、信号線22を介して出力端子20aに接続されている。IDT43の第1側の一方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線93を介してIDT32の第2側の他方の櫛歯電極に接続されている。IDT43の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。
IDT54の第1側の一方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線94を介してIDT34の第2側の他方の櫛歯電極に接続されている。IDT54の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT55の第1側の一方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。IDT55の第2側の他方の櫛歯電極は、信号線25を介して出力端子20bに接続されている。IDT56の第1側の一方の櫛歯電極は、段間接続配線である信号線96を介してIDT34の第2側の他方の櫛歯電極に接続されている。IDT56の第2側の他方の櫛歯電極は、アース電位に接続されている。
IDT31,33,35の一端は、信号線11,13,15により共通接続され、入力端子10に接続されている。入力端子10からIDT31,33,35の各々に伝送される信号の位相は、同相とされている。IDT32とIDT41,43とは、段間接続配線である信号線91,93を用いて縦続接続されている。IDT34とIDT54,56とは、段間接続配線である信号線94,96を用いて縦続接続されている。IDT42の一端は、出力端子20aに接続されている。IDT55の一端は、出力端子20bに接続されている。一対の出力端子20a,20bは、SAWフィルタ2から平衡信号を出力する平衡信号出力端子である。第1のフィルタ部4に含まれている第1のIDT群40と、第2のフィルタ部5に含まれている第2のIDT群50とは、平行信号端子である一対の出力端子20a,20bの間で、接地電位を介して電気的に直列に接続されている。
このような構成を備えている実施の形態6の弾性表面波フィルタ装置1においても、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである1段目のSAWフィルタ3と、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである第1のフィルタ部4および第2のフィルタ部5とが直列に接続された2段目のSAWフィルタ2とが、2段縦続接続されている。これにより、通過帯域内のリップルを低減できるとともに、通過帯域近傍におけるスプリアスを低減することができる。
(実施の形態7)
図12は、実施の形態7の弾性表面波フィルタ装置1の概略構成を示す模式的平面図である。実施の形態7の弾性表面波フィルタ装置1は、上述した実施の形態6の弾性表面波フィルタ装置1とほぼ同一の構成を備えており、出力端子20の構成においてのみ異なっている。
具体的には、実施の形態7の弾性表面波フィルタ装置1では、IDT42,55の一端が、信号線22,25により共通接続され、1つの出力端子20に接続されている。出力端子20は、SAWフィルタ2から不平衡信号を出力する不平衡信号出力端子である。
このような構成を備えている実施の形態7の弾性表面波フィルタ装置1においても、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである1段目のSAWフィルタ3と、3IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタである第1のフィルタ部4および第2のフィルタ部5とが並列接続された2段目のSAWフィルタ2とが、2段縦続接続されている。これにより、通過帯域内のリップルを低減できるとともに、通過帯域近傍におけるスプリアスを低減することができる。
なお、図1を参照して説明したデュプレクサ200は、図2に示す実施の形態1の弾性表面波フィルタ装置1に換えて、実施の形態2〜7のいずれかの弾性表面波フィルタ装置1を備えていてもよい。また、デュプレクサ200に限られず、任意の分波器、たとえばトリプレクサ、マルチプレクサまたはダイプレクサなどに、各実施の形態の弾性表面波フィルタ装置1を適用してもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、各実施の形態の構成を適宜組合せてもよい。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,220 弾性表面波フィルタ装置、2,3 弾性表面波フィルタ、4 第1のフィルタ部、5 第2のフィルタ部、6 圧電基板、10 入力端子、11〜15,21〜26,91〜96 信号線、20,20a,20b,90,90a,90b 出力端子、30,40,50 IDT群、31〜35,41〜43,54〜56 IDT、33a,33b 分割IDT部、38,39,48,49,58,59 反射器、61 共通反射器、200 デュプレクサ、210 弾性表面波共振子、230 アンテナ端子、240 送信端子、P1,P2 並列腕共振子、S1,S2,S3 直列腕共振子、VF1,VF2 仮想フィルタ。

Claims (3)

  1. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に設けられた第1の弾性表面波フィルタと、
    前記圧電基板上に設けられた第2の弾性表面波フィルタと、
    一対の入出力端子と、を備える弾性表面波フィルタ装置であって、
    前記第1の弾性表面波フィルタは、縦結合共振子型の第1のフィルタ部と、縦結合共振子型の第2のフィルタ部とを含み、前記第2のフィルタ部は、入力信号および出力信号の少なくとも一方の信号側で、前記第1のフィルタ部に対して電気的に並列または直列に接続されており、
    前記第1のフィルタ部は、弾性表面波の伝播方向に並んだ第1のIDT、第2のIDTおよび第3のIDTを含む第1のIDT群有し、前記第1のIDT群の前記第2のIDTは、前記入出力端子の一方に接続されており、
    前記第2のフィルタ部は、弾性表面波の伝播方向に並んだ第1のIDT、第2のIDTおよび第3のIDTを含む第2のIDT群有し、前記第2のIDT群の前記第2のIDTは、前記入出力端子の一方に接続されており、
    前記第1の弾性表面波フィルタは、前記第1のIDT群の弾性表面波の伝播方向の一方に配置された第1の反射器と、前記第1のIDT群の弾性表面波の伝播方向の他方に配置され、かつ前記第2のIDT群の弾性表面波の伝播方向の一方に配置された、共通反射器と、前記第2のIDT群の弾性表面波の伝播方向の他方に配置された第2の反射器とを有し、
    前記第2の弾性表面波フィルタは、前記第1のフィルタ部および前記第2のフィルタ部のそれぞれに縦続接続され、弾性表面波の伝播方向に順に並べられた第1のIDT、第2のIDT、第3のIDT、第4のIDTおよび第5のIDTを含む第3のIDT群と、前記第3のIDT群の弾性表面波の伝播方向の両側に配置された一対の第3の反射器とを有し、前記第3のIDT群の前記第2のIDTおよび前記第4のIDTは、前記入出力端子の他方に接続されており、
    前記第3のIDT群の第3のIDTは、弾性表面波の伝播方向の両側に分割された第1の分割IDT部と第2の分割IDT部とを有し、
    前記第1のIDT群の前記第1のIDTと、前記第3のIDT群の前記第1のIDTとを縦続接続する、第1の配線と、
    前記第1のIDT群の前記第3のIDTと、前記第3のIDT群の前記第3のIDTの前記第1の分割IDT部とを縦続接続する、第2の配線と、
    前記第2のIDT群の前記第1のIDTと、前記第3のIDT群の前記第3のIDTの前記第2の分割IDT部とを縦続接続する、第3の配線と、
    前記第2のIDT群の前記第3のIDTと、前記第3のIDT群の前記第5のIDTとを縦続接続する、第4の配線とをさらに備え、
    前記第1の配線を伝送する信号の位相と前記第2の配線を伝送する信号の位相とが、互いに逆相になっており、
    前記第3の配線を伝送する信号の位相と前記第4の配線を伝送する信号の位相とが、互いに逆相になっている、弾性表面波フィルタ装置。
  2. 前記第3のIDT群の前記第3のIDTは、前記第1の分割IDT部および前記第2の分割IDT部と対向する櫛歯電極を有し、
    前記第1の分割IDT部と前記第2の分割IDT部との間に配置された前記櫛歯電極の本数が偶数本である、請求項に記載の弾性表面波フィルタ装置。
  3. 請求項1または2に記載の弾性表面波フィルタ装置を備える、デュプレクサ。
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