JP2008118277A - 弾性表面波フィルタ装置及びデュプレクサ - Google Patents

弾性表面波フィルタ装置及びデュプレクサ Download PDF

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Abstract

【課題】縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部を有し、反射特性や伝送特性の改善を図り得る弾性表面波フィルタ装置を得る。
【解決手段】圧電基板2上において、縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部10,20が第1,第2の信号ライン6,7により縦続接続されており、第1の信号ライン6を伝送する信号の位相と、第2の信号ライン7を伝送する信号の位相とが180°異なっており、弾性表面波フィルタ部10の第2,第3のIDT12,13の信号ライン6,7に接続されている側とは反対側の端部が配線パターン16により接続されており、第2の弾性表面波フィルタ部20の第2,第3のIDT22,23の信号ライン6,7に接続されている側とは反対側の端部が配線パターン26により接続されており、配線パターン16,26がアース電位に接続されず電気的に浮かされた状態とされている、弾性表面波フィルタ装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯電話機のRF段の帯域フィルタなどに用いられる弾性表面波フィルタ装置に関し、より詳細には、複数の縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部を縦続接続した構造を有する縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ装置及び該弾性表面波フィルタ装置を用いたデュプレクサに関する。
携帯電話機のRF段に使用される帯域フィルタとして、弾性表面波フィルタ装置が広く用いられている。この種の用途では通過帯域近傍における減衰域において、減衰量を大きくすることが求められている。また、RF段の帯域フィルタは、アンテナ端子と、平衡入力を有する増幅回路との間に接続されることになるため、平衡−不平衡変換機能を有することが求められる。そのため、RF段の帯域フィルタとして用いられている上記弾性表面波フィルタ装置では、複数の縦結合共振子型の弾性表面波フィルタを接続したり、弾性表面波共振子を組み合わせたりすることにより、これらの要求に対応している。
下記の特許文献1には、この種の用途に用いられる弾性表面波フィルタ装置が開示されている。図17は、特許文献1に記載の弾性表面波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。
弾性表面波フィルタ装置1000では、圧電基板上に図示の電極構造が形成されている。ここでは、縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部1001,1002が縦続接続されている。第1の弾性表面波フィルタ部1001は、第1のIDT1011と、第1のIDT1011の表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDT1012,1013とを有する。また、IDT1011〜1013が設けられている領域の両側に、反射器1014,1015が配置されている。
同様に、第2の弾性表面波フィルタ部1002も、第1のIDT1021と、第1のIDT1021の両側に配置された第2,第3のIDT1022,1023と、反射器1024,1025とを有する。
不平衡端子1003に、第1の弾性表面波フィルタ部1001の第1のIDT1011の一端が接続されており、第1のIDT1011の他端がアース電位に接続されている。また、第2,第3のIDT1012,1013の各一端が配線パターン1016により共通接続され、かつアース電位に接続されている。
他方、IDT1012,1013の他端が、信号ライン1006,1007により、それぞれ、第2の弾性表面波フィルタ部1002の第2,第3のIDT1022,1023の一端に電気的に接続されている。IDT1022,1023の他端は、配線パターン1026により共通接続され、かつアース電位に接続されている。
IDT1021の一端が、第1の平衡端子1004に、他端が第2の平衡端子1005に電気的に接続されている。
ここでは、不平衡端子1003から信号が入力された場合に、第1の平衡端子1004から取り出される信号の位相が第2の平衡端子1005から取り出される信号の位相に対して180°異なるように、IDT1011〜1013及びIDT1021〜1023が構成されている。従って、平衡−不平衡変換機能が実現されている。また、第1,第2の弾性表面波フィルタ部1001,1002を2段縦続接続することにより、通過帯域外における減衰量を大きくすることが可能とされている。
特開2002−84164号公報
特許文献1に記載の弾性表面波フィルタ装置1000のように、複数の弾性表面波素子を組み合わせて縦結合共振子型弾性表面波フィルタ装置を構成した場合、圧電基板上における配線パターンや信号ラインの引き回しが複雑になりがちであった。例えば、上記弾性表面波フィルタ装置1000では、弾性表面波フィルタ部1001の外側に不平衡端子1003が配置されているが、該不平衡端子1003を取り囲むように、配線パターン1016が引き回されていた。また、第2の弾性表面波フィルタ部1024の外側においては、第2の平衡端子1005を囲むように、配線パターン1026が引き回されている。そして、配線パターン1016,1026を、アース電位に接続される電極パッドに電気的に接続しなければならなかった。従って、アース電位に接続される配線パターンの面積が大きくならざるを得なかった。そのため、対接地容量が大きくなり、VSWRが劣化したり、通過帯域幅が狭くなったりし、フィルタ特性が損なわれるおそれがあった。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、縦結合共振子型の複数の弾性表面波フィルタ部を有し、VSWRの改善や通過帯域幅の拡大を図ることができ、従って、良好なフィルタ特性を得ることを可能とする弾性表面波フィルタ装置を提供することにある。
本願の第1の発明によれば、圧電基板と、前記圧電基板上に構成されている縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部とを備え、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部が縦続接続されており、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部が、それぞれ、第1のIDTと、第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とを有しており、かつ前記第2,第3のIDTが、それぞれ、信号電流が流れる端部側のホット側の第1の端子と、ホット側の第1の端子とは反対側に位置する基準電位側の第2の端子とを有し、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第2のIDTの第1の端子同士を接続している第1の信号ラインと、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第3のIDTの第1の端子同士とを接続している第2の信号ラインとをさらに備え、前記第1の弾性表面波フィルタ部の第2のIDTの第2の端子と、第3のIDTの第2の端子とを電気的に接続している第1の基準電位ライン及び、前記第2の弾性表面波フィルタ部の第2のIDTの第2の端子と、第3のIDTの第2の端子とを電気的に接続している第2の基準電位ラインの内の少なくとも一方の基準電位ラインをさらに備え、前記第1の信号ラインを伝送される電気信号の位相が、前記第2の信号ラインを伝送される電気信号の位相に対して180°異なっており、前記第1,第2の信号ラインと、前記第1,第2の基準電位ラインの内の少なくとも一方の基準電位ラインが前記圧電基板に形成されており、前記第1,第2の基準電位ラインの内の少なくとも一方の基準電位ラインが、アース電位に接続されず、電気的に浮かされた状態とされていることを特徴とする、弾性表面波フィルタ装置が提供される。
第2の発明によれば、圧電基板と、前記圧電基板上に構成されている縦結合共振子型の5IDT型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部とを備え、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部が縦続接続されており、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部が、第1のIDTと、前記第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、第1〜第3のIDTが設けられている部分の弾性表面波伝搬方向両側に配置された第4,第5のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とをそれぞれ有しており、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の各第3のIDTが、表面波伝搬方向において2分割されることにより設けられた第1,第2の分割IDT部をそれぞれ有しており、前記第1〜第5のIDTが、それぞれ、信号電流が流れるホット側の第1の端子と、第1の端子とは反対側の第2の端子とを有しており、前記第1のIDTでは、第1,第2の分割IDT部の端部が、前記第1の端子とされており、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第4のIDT同士を電気的に接続している第1の信号ラインと、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第1のIDTの第1の分割IDT部同士を電気的に接続している第2の信号ラインと、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1のIDTの第2の分割IDT部同士を電気的に接続している第3の信号ラインと、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第5のIDT同士を電気的に接続している第4の信号ラインとを備え、前記第1の信号ラインを伝搬する電気信号の位相と、第2の信号ラインを伝搬する電気信号位相とが180°異なり、かつ第1の信号ラインを伝搬する電気信号の位相と、第4の信号ラインを伝搬する電気信号の位相とが180°異なるように、第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1〜第5のIDTが形成されており、前記第1の弾性表面波フィルタ部の前記第1,第4及び第5のIDTの前記第2の端子が共通接続され、かつアース電位には接続されず、電気的に浮かされた状態とされており、前記第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1,第4及び第5のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されず、電気的に浮かされた状態とされている構成の内の少なくとも一方の構成を備えることを特徴とする、弾性表面波フィルタ装置が提供される。
第3の発明によれば、圧電基板と、前記圧電基板上に構成された縦結合共振子型の第1〜第4の弾性表面波フィルタ部とを備え、前記第1,第3の弾性表面波フィルタ部の各一端が、不平衡端子に接続されており、前記第1,第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部が縦続接続されており、前記第3,第4の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部が縦続接続されており、前記第2,第4の弾性表面波フィルタ部がそれぞれ、第1,第2の平衡端子に接続されている弾性表面波フィルタ装置であって、前記第1〜第4の弾性表面波フィルタ部は、第1のIDTと、第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とを有し、前記第2,第3のIDTが、信号電流が流れるホット側の第1の端子と、第1の端子とは反対側の第2の端子とを有し、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第2のIDTの前記第1の端子同士を電気的に接続している第1の信号ラインと、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第3のIDTの第1の端子同士を接続している第2の信号ラインと、前記第3,第4の弾性表面波フィルタ部の第2のIDTの第1の端子同士を電気的に接続している第3の信号ラインと、前記第3,第4の弾性表面波フィルタ部の前記第3のIDTの第1の端子同士を接続している第4の信号ラインとをさらに備え、前記第1の信号ラインを伝送する電気信号の位相が、前記第2の信号ラインを伝送される電気信号の位相と180°異なり、前記第3の信号ラインを伝送される電気信号の位相が、前記第4の信号ラインを伝送される電気信号の位相に対して180°異なり、かつ第1,第2の平衡端子から位相が180°異なる信号が取り出されるように、前記第1〜第4の弾性表面波フィルタ部の第1〜第3のIDTが形成されており、前記第1〜第4の少なくとも1つにおいて弾性表面波フィルタ部において、それぞれ、前記第2,第3のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されないようにして電気的に浮かされた状態とされていることを特徴とする、弾性表面波フィルタ装置が提供される。
第1〜第3の発明は、いずれも、圧電基板上に縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部が構成されており、第1,第2の弾性表面波フィルタ部が縦続接続されており、第1の弾性表面波フィルタ部の第1の弾性表面波フィルタ部が配置されている側とは反対側及び第2の弾性表面波フィルタ部の第1の弾性表面波フィルタ部が配置されている側とは反対側に位置しており、信号が入出力される端子とは反対側の端子である複数の第2の端子が共通接続されており、かつアース電位に接続されず、電気的に浮かされた状態とされていることを共通の特徴として、それによって、第1,第2の弾性表面波フィルタ部の外側における対接地容量を小さくすることが可能とされている。
第1,第2の発明では、不平衡端子と、第1,第2の平衡端子とをさらに備え、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタ装置が構成されてもよく、一対の平衡信号入力端子と、一対の平衡信号出力端子とをさらに備え、平衡信号入力−平衡信号出力フィルタが構成されてもよく、あるいは不平衡端子と一対の平衡端子とをさらに備え、不平衡信号入力(出力)−平衡信号出力(入力)フィルタが構成されてもよい。
第4の発明によれば、圧電基板と、前記圧電基板上に構成されている縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部とを備え、前記弾性表面波フィルタ部が、第1のIDTと、第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とを有しており、第2,第3のIDTが、それぞれ、信号電流が流れる端部側のホット側である第1の端子と、ホット側の第1の端子とは反対側に位置する基準電位側の第2の端子とを有し、前記第1のIDTの一端が不平衡端子に接続されており、他端がアース電位に接続されており、前記第2,第3のIDTの第1の端子が、それぞれ、第1,第2の平衡端子に接続されており、前記第1,第2の平衡端子から位相が180°異なる信号が取り出されるように前記第1〜第3のIDTが形成されており、前記第2,第3のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されないように電気的に浮かされた状態とされていることを特徴とする、弾性表面波フィルタ装置が提供される。
第5の発明によれば、圧電基板と、前記圧電基板上に構成された縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部とを備え、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の各一端が、不平衡端子に接続されており、第1の弾性表面波フィルタ部の他端が第1の平衡端子に、第2の弾性表面波フィルタ部の他端が、第2の平衡端子に接続されている弾性表面波フィルタ装置であって、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部は、第1のIDTと、第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とを有し、前記第2,第3のIDTが信号電流が流れるホット側の第1の端子と、第1の端子とは反対側の第2の端子とを有し、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の各第1のIDTの一端が共通接続され、前記不平衡端子に接続され、各他端がアース電位に接続され、前記第1の弾性表面波フィルタ部の前記第2,第3のIDTの第1の端子同士が共通接続されて第1の平衡端子に接続されており、前記第2の弾性表面波フィルタ部の前記第2,第3のIDTの前記第1の端子同士が共通接続されて前記第2の平衡端子に接続されており、前記第1,第2の平衡端子から位相が180°異なる信号が取り出されるように、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1〜第3のIDTが形成されており、前記第1の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDTの第2の端子及び前記第2の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDTの第2の端子が共通接続され、かつアース電位に接続されないように浮かされていることを特徴とする、弾性表面波フィルタ部装置が提供される。
第6の発明によれば、圧電基板と、圧電基板上に構成された縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部とを備え、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の各一端が、不平衡端子に接続されており、第1の弾性表面波フィルタ部の他端が第1の平衡端子に、第2の弾性表面波フィルタ部の他端が、第2の平衡端子に接続されている弾性表面波フィルタ装置であって、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部は、それぞれ、第1のIDTと、第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とを有し、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1のIDTは、信号電流が流れるホット側の第1の端子と、第1の端子とは反対側の第2の端子とを備え、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第2,第3のIDTの各一端が共通接続され、前記不平衡端子に接続されており、各他端がアース電位に接続されており、前記第1の弾性表面波フィルタ部の前記第1のIDTの第1の端子が、第1の平衡端子に、第2の弾性表面波フィルタ部の第1のIDTの第1の端子が第2の平衡端子に接続されており、第1,第2の平衡端子から取り出される信号の位相が180°異なるように、第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第1〜第3のIDTが形成されており、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されないようにして、電気的に浮かされた状態とされていることを特徴とする、弾性表面波フィルタ装置が提供される。
第4〜第6の発明では、平衡−不平衡変換機能を有する縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ装置において、いずれも、第1,第2の平衡端子に接続されているIDTの該第1,第2の平衡端子に接続されている側の第1の端子とは反対側の端子が共通接続され、アース電位に接続されないようにして浮かされた状態とされていることにおいて共通している。
また、本発明のデュプレクサは、本発明に従って構成された弾性表面波フィルタ装置を帯域フィルタとして備える。従って、VSWRを高めたり、通過帯域幅を広げたりすることが可能となる。
第1の発明に係る弾性表面波フィルタ装置では、第1の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDTの第2の端子同士を電気的に接続している第1の基準電位ラインと、第2の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDTの第2の端子同士を電気的に接続している第2の基準電位ラインとが、アース電位に接続されず、電気的に浮かされた状態とされているため、配線パターンを簡略化することができ、かつ対接地容量を小さくすることが可能となる。従って、対接地容量の低減により、VSWRを改善したり、通過帯域幅を広げることが可能となる。よって、フィルタ特性に優れた2段縦続接続型の縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ装置を提供することが可能となる。
第2の発明によれば、5IDT型の縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部が2段縦続接続されている構成において、第1の弾性表面波フィルタ部の第1,第4及び第5のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されず、電気的に浮かされており、第2の弾性表面波フィルタ部の第1,第4及び第5のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位に接続されず、電気的に浮かされた状態とされているため、上記第1,第4及び第5のIDTの第2の端子を電気的に接続するための配線パターンを簡略化することができ、かつ対接地容量を小さくすることができる。従って、VSWRを改善したり、通過帯域幅を広げることが可能となる。
第3の発明によれば、縦結合共振子型の第1,第3の弾性表面波フィルタ部に、縦結合共振子型の第2,第4の弾性表面波フィルタ部がそれぞれ縦続接続されている構成において、第1〜第4の弾性表面波フィルタ部の各第2,第3のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されないようにして、電気的に浮かされた状態とされているため、第2,第3のIDTの第2の端子側の配線パターンを簡略化することができ、かつ対接地容量を小さくすることができる。従って、VSWRを改善したり、帯域幅を広げることが可能となる。よって、第2,第3の発明においても、縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部を2段縦続接続してなるフィルタ特性に優れた弾性表面波フィルタ装置を提供することが可能となる。
第4の発明によれば、第2,第3のIDTの第1の端子が、それぞれ、第1,第2の平衡端子に接続されているが、第2,第3のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位に接続されないようにして電気的に浮かされた状態とされているため、第2,第3のIDTの第2の端子側の配線パターンを簡略化することができ、かつ耐接地容量を小さくすることができる。従って、VSWRを改善したり、帯域幅を広げることが可能となる。
第5の発明に係る弾性表面波フィルタ装置では、第1の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDTの第1の端子が共通接続されて、第1の平衡端子に接続されており、第2の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDTの第1の端子同士が共通接続されて第2の平衡端子に接続されているが、第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDTの第2の端子同士が全て共通接続され、かつアース電位に接続されないようにして電気的に浮かされた状態とされている。従って、第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDTの第2の端子側の配線パターンを簡略化することができ、かつ耐接地容量を小さくすることができる。よって、VSWRを改善したり、帯域幅を広げることが可能となる。
第6の発明によれば、第1の弾性表面波フィルタ部の第1のIDTの第1の端子が、第1の平衡端子に、第2の弾性表面波フィルタ部の第1のIDTの第1の端子が第2の平衡端子にそれぞれ接続されており、第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第1のIDTの各第2の端子同士が共通接続され、アース電位には接続されないようにして電気的に浮かされた状態とされているので、第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第1のIDTの第2の端子側の配線パターンの簡略化を計ることができ、耐接地容量を小さくすることが可能となる。従って、VSWRを改善したり、帯域幅を広げることが可能となる。
よって、第4〜第6の発明によっても、縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ装置の配線パターンの簡略化及びフィルタ特性の向上を図ることが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図である。
本実施形態の弾性表面波フィルタ装置1は、平衡−不平衡変換機能を有するEGSM用受信側帯域フィルタとして用いられる弾性表面波フィルタ装置である。EGSM方式における送信周波数帯は880〜915MHzであるのに対し、受信周波数帯は、925〜960MHzである。
弾性表面波フィルタ装置1は、圧電基板2上に図示の電極構造を形成することにより構成されている。弾性表面波フィルタ装置1は、不平衡端子3と、第1,第2の平衡端子4,5とを有する。本実施形態では、不平衡端子3におけるインピーダンスが50Ω、第1,第2の平衡端子4,5におけるインピーダンスが100Ωとされている。また、圧電基板2としては、特に限定されるわけではないが、40°±5°YカットX伝搬のLiTaO基板が用いられている。
圧電基板2上に、Alをパターニングすることにより、図示の電極構造が形成されている。すなわち、縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部10,20が構成されている。
第1の弾性表面波フィルタ部10は、第1のIDT11と、第1のIDT11の表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDT12,13とを有する。第1〜第3のIDT11〜13が設けられている部分の表面波伝搬方向両側に、第1,第2の反射器14,15が配置されている。
同様に、第2の弾性表面波フィルタ部20もまた、第1のIDT21と、第1のIDT21の表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTの22,23とを有する。第1〜第3のIDT21〜23が設けられている部分の表面波伝搬方向両側に、第1,第2の反射器24,25が配置されている。
不平衡端子3に、第1の弾性表面波フィルタ部10の第1のIDT11の一端が接続されている。IDT11の他端は、アース電位に接続されている。
IDT12,13,22,23は、信号電流に接続されるホット側の第1の端子と、第1の端子とは反対側に位置する第2の端子とを有する。
上記第1のIDT11では、一端が不平衡端子3に接続されており、他端がアース電位に接続されている。第2のIDT12の第1の端子は、第1の信号ライン6を介して第2の弾性表面波フィルタ部20の第2のIDT22の第1の端子に接続されている。
第3のIDT13の第1の端子は、信号ライン7を介して第2の弾性表面波フィルタ部の第3のIDT23の第1の端子に接続されている。
他方、第2、第3のIDT12,13の第2の端子は、基準電位パターンとしての配線パターン16により共通接続されている。この配線パターン16は、アース電位には接続されず、電気的に浮かされた状態とされている。
第2の弾性表面波フィルタ部20における第2,第3のIDT22,23の各第2の端子は、基準電位パターンとしての配線パターン26により共通接続されている。配線パターン26もまた、アース電位には接続されず、浮かされた状態とされている。
他方、第2の弾性表面波フィルタ部20の第1のIDT21の一端が第1の平衡端子4に、他端が第2の平衡端子5に接続されている。
本実施形態では、例えば、不平衡端子3から信号を入力(出力)した場合、第1の平衡端子4から出力(入力)される信号の位相が、第2の平衡端子5から出力(入力)される信号の位相と180°異なるようにIDT11〜13,21〜23が形成されている。従って、平衡−不平衡変換機能が実現されている。
本実施形態の特徴は、第1,第2の弾性表面波フィルタ部10,20の外側に設けられた配線パターン16,26がアース電位に接続されず、電気的に浮かされた状態とされていることにある。ここで、外側とは、2段縦続接続されている第1の弾性表面波フィルタ部10及び第2の弾性表面波フィルタ部20の内、相手方の弾性表面波フィルタ部が位置する側とは反対側を意味する。第1の弾性表面波フィルタ部10の外側には配線パターン16が存在し、配線パターン16がアース電位に接続されておらず、従って、対接地容量を小さくすることが可能とされている。
同様に、第2の弾性表面波フィルタ部20の外側には、配線パターン26が存在するが、アース電位に配線パターン26が電気的に接続されていないので、対接地容量を小さくすることが可能とされている。それによって、弾性表面波フィルタ装置1では、フィルタ特性を改善し、かつ通過帯域幅を広げることが可能とされている。これを、具体的な実験例に基づき説明する。
第1の弾性表面波フィルタ部10及び第2の弾性表面波フィルタ部20を以下の仕様で形成した。
なお、以下において、波長λIとは、IDTの電極指のピッチで定まる波長をいうものとする。
(第1の弾性表面波フィルタ部10)
交差幅:38.0λI
第1のIDT11の電極指の本数:38本
第2,第3のIDT12,13の電極指の本数:30本
第1,第2の反射器14,15の電極指の本数:65本
メタライゼーションレシオ:0.73
電極膜厚:0.088λI
(第2の弾性表面波フィルタ部20)
交差幅:38.0λI
第1のIDT21の電極指の本数:40本
第2,第3のIDT22,23の電極指の本数:30本
第1,第2の反射器24,25の電極指の本数:65本
メタライゼーションレシオ:0.73
電極膜厚:0.088λI
上記のようにして作製した弾性表面波フィルタ装置1のフィルタ特性と、反射特性とを測定した。結果を図2及び図3(a),(b)に実線で示す。図2は、フィルタ特性を、図3(a),(b)は反射特性として入力側及び出力側におけるVSWRを示す。
なお、比較例として、図4に示す弾性表面波フィルタ装置1101を作製した。弾性表面波フィルタ装置1101では、配線パターン16,26に代えて、第2,第3のIDT12,13,22,23の第2の端子を、それぞれ、配線パターンによりアース電位に接続したことを除いては、上記実施形態の弾性表面波フィルタ装置1と同様とした。
上記のようにして作製した比較例の弾性表面波フィルタ装置1101のフィルタ特性及び反射特性を測定した。結果を図2及び図3(a),(b)に破線で示す。
図2から明らかなように、上記実施形態によれば、通過帯域幅が広くなっており、より具体的には、スルーレベルから挿入損失が3dBである帯域幅が比較例に比べて、本実施形態では、約1.0MHz広くなっていることがわかる。
また、図3(a),(b)から明らかなように、上記比較例に対して、上記実施形態によれば、VSWRの値が大きくなっていることがわかる。より具体的には、入力側では、通過帯域内におけるVSRWの値が約0.13改善され、それによって反射特性が高められていることがわかる。
上記のように、比較例に比べて、上記実施形態によれば、反射特性を高め、かつ通過帯域幅を広げ得ることができたのは、以下の理由によると考えられる。
縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ装置では、IDTのホット側の端子とは反対側の端子をアース電位に接続する必要があった。これは、各IDTにおいて、隣り合う電極指間に電位差を発生させ、電気信号−弾性表面波の変換を行うためである。そのため、縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部を2段縦続接続した場合、前述した特許文献1に記載のように、圧電基板上におけるアース電位に接続される配線パターンの引き回し部分の面積が大きくならざるを得なかった。そのため、対接地容量が大きくなり、反射特性やフィルタの伝送特性が悪化するという問題があった。
これに対し、上記実施形態では、第1の信号ライン6を伝送される信号の位相と、第2の信号ラインを伝送される信号の位相とが180°異なっている。従って、IDT12の信号ライン6が接続されている側とは反対側の端子である第2の端子側における位相と、IDT13の信号ライン7に接続されている側とは反対側の端部である第2の端子側における電気信号の位相とは反転することとなる。そして、このIDT12の第2の端子と、IDT13の第2の端子とが配線パターン16により電気的に接続されるので、振幅がほぼ同じであり、位相がほぼ反転している、2つの第2の端子同士が配線パターン16により接続されることになる。
従って、仮想的な中性電位、すなわち仮想的なアース電位となる。
よって、配線パターン16をアース電位に接続せずとも、IDT12,13において、それぞれ、隣り合う電極指間に電位差が発生し、フィルタとして動作することが可能とされている。従って、IDT22,23側においても、同様に、配線パターン26により、IDT22,23の第2の端子同士が接続されているので、IDT22,23の隣り合う電極指間において電位差が発生し、フィルタとして動作することが可能とされている。
そして、配線パターン16,26では、アース電位に接続する必要がないため、圧電基板上における配線パターン16,26の引き回し面積を大幅に小さくすることが可能となる。よって、入出力端子における対接地容量を小さくすることができ、それによってVSWRを改善することができ、通過帯域幅が広げられていると考えられる。
なお、参考までに、図5に第1の実施形態の弾性表面波フィルタ装置1の圧電基板2上における電極部分のレイアウトをハッチングを付して模式的に示す。ここで、断面ではないが、信号ライン6,7、信号電位に接続される電極40a〜40c、アース電位に接続される電極41を、それぞれ、ハッチングを付して示すこととする。また、絶縁膜42a〜42dは、電極同士の短絡を防止するための絶縁膜である。
比較のために、図6に図4に示した比較例の弾性表面波フィルタ装置1101における圧電基板上の電極のレイアウトを模式的に示す。ここでも、信号ライン6,7、信号電位及びアース電位に接続される電極1104a〜1104c,1105a〜1105fをハッチングを付して示すこととする。また、絶縁膜1106a〜1106dは、電極間の短絡を防止するための絶縁膜を意味する。
図5及び図6を比較すれば明らかなように、上記実施形態によれば、比較例に比べて、圧電基板上におけるアース電位に接続するための電極引き回し面積が圧倒的に小さくなっていることがわかる。それによって、対接地容量を小さくし得るだけでなく、圧電基板上における配線面積が小さくなり、弾性表面波フィルタ装置1全体の小型化も図ることができる。
なお、上記実施形態では、第1の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDT12,13が配線パターン16により電気的に接続されて浮かされた状態とされており、さらに第2の弾性表面波フィルタ部20の第2,第3のIDT22,23の第2の端子も配線パターン26により電気的に接続され浮かされた状態とされていたが、配線パターン16,26のいずれか一方のみが用いられてもよい。
例えば、第1の配線パターン16のみが用いられ、第2の配線パターン26に代えて、第2,第3のIDT22,23の第2の端子がアース電位に接続されていてもよい。その場合においても、配線パターン16が設けられている側において対接地容量を小さくすることができるので、第1の実施形態の場合に比べて、電気的特性の改善は低くなるものの、従来の弾性表面波フィルタ装置に比べれば、対接地容量も小さくすることができるので、同様に、VSWRの改善及び通過帯域幅の拡大を図ることができる。
第1の実施形態では、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタ装置1を示したが、本発明は、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタ装置に限定されるものではない。
図7に示す第2の実施形態の弾性表面波フィルタ装置101では、圧電基板102上に図示の電極構造が形成されている。ここでは、不平衡信号入力端子103と、不平衡信号出力端子104との間に、縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部110,120が縦続接続されている。すなわち、第1の弾性表面波フィルタ部110の第1のIDT111の一端が不平衡信号入力端子103に接続されており、他端がアース電位に接続されている。また、第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部120の第1のIDT121の一端がアース電位に、他端が不平衡信号出力端子104に接続されている。その他の点については、第1の実施形態の弾性表面波フィルタ装置1と同様であるため、同一の部分については、同一の参照番号を付することにより、その説明を省略する。
このように、本発明の弾性表面波フィルタ装置は、不平衡信号入力または出力、及び不平衡信号出力または入力を有する弾性表面波フィルタ装置であってもよい。
第2の実施形態においても、第2,第3のIDT12,13,22,23の第1,第2の信号ライン6,7に接続されている側とは反対側の端部である第2の端子が配線パターン16により接続されており、電気的に浮かされた状態とされており、また第1,第2の信号ライン6,7を伝送する信号の位相が180°異なっているため、第1の実施形態と同様に、VSWRの改善及び通過帯域幅の拡大を図ることができる。
図8に示す第3の実施形態の弾性表面波フィルタ装置201では、圧電基板202上に、図示の電極構造が形成されている。すなわち、第1,第2の平衡信号入力端子203a,203bと、第1,第2の平衡信号出力端子204a,204bとの間に、縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部210,220が縦続接続されている。
弾性表面波フィルタ部210,220は、第1の実施形態の弾性表面波フィルタ部10,20と同様に構成されている。もっとも、第1のIDT11の一端が、第1の平衡信号入力端子203aに、他端が第2の平衡信号入力端子203bに接続されている。また、第2の弾性表面波フィルタ部220では、中央のIDT21の一端が、第1の平衡信号出力端子204aに、他端が、第2の平衡信号出力端子204bに接続されている。その他の構成は、第1の実施形態の弾性表面波フィルタ装置1と同様とされている。従って、本実施形態においても、第1の実施形態の場合と同様に、VSWRの改善及び通過帯域幅の拡大を図ることができる。
図9は、本発明の第4の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。第4の実施形態の弾性表面波フィルタ装置301では、不平衡端子3に、3IDT型の縦結合共振子型の2つの第1の弾性表面波フィルタ部10,10Aが接続されている。また、第1の弾性表面波フィルタ部10の後段には、縦結合共振子型の第2の弾性表面波フィルタ部20が接続されている。そして、第2の弾性表面波フィルタ部20の第1のIDT21の一端がアース電位に、他端が第1の平衡端子4に電気的に接続されている。
他方、第1の弾性表面波フィルタ部10Aの後段にも、3IDT型の縦結合共振子型の第2の弾性表面波フィルタ部20Aが接続されている。第2の弾性表面波フィルタ部20Aの第1のIDT21Aの一端がアース電位に、他端が第2の平衡端子5に接続されている。
本実施形態では、第1,第2の信号ライン6,7を伝送する信号の位相が、180°異なっており、第1,第2の信号ライン6A,7Aを伝送する信号の位相も180°異なるように、かつ第1,第2の平衡端子4,5から取り出される信号の位相が180°異なるように、IDT11〜13,11A〜13A,21〜23,21A〜23Aが構成されている。
そして、本実施形態では、第2,第3のIDT12,13の信号ライン6,7が接続されている側とは反対側の端部である第2の端子が配線パターン16により接続されており、第2,第3のIDT12,13の信号ライン6,7が接続されている側とは反対側の端部である第2の端子は配線パターン26により電気的に接続されている。同様に、IDT12A,13Aの信号ライン6A,7Aが接続されている側とは反対側の端部とは、配線パターン16Aにより電気的に接続されており、IDT22A,23Aの信号ライン6A,7Aに電気的に接続されている側とは反対側の端部は、配線パターン26Aにより電気的に接続されている。
配線パターン16,26,16A,26Aはアース電位に接続されず、電気的に浮かされた状態とされている。よって、本実施形態においても、VSWRの改善及び通過帯域幅の拡大を図ることができる。
図10は、第5の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置351を示す模式的平面図である。第5の実施形態の弾性表面波フィルタ装置351は、第4の実施形態の弾性表面波フィルタ装置301の変形例にあたり、異なるところは、配線パターン16,26,16A,26Aに代えて、配線パターン352,353が形成されていることにある。すなわち、配線パターン352は、IDT13の信号ライン7と電気的に接続されている側とは反対側の端部である第2の端子と、IDT11Aの信号ライン6Aが電気的に接続されている側とは反対側の端部である第2の端子を共通接続しており、アース電位には接続されておらず、電気的に浮かされた状態とされている。また、配線パターン353はIDT23の信号ライン7に電気的に接続されている側とは反対側の端部である第2の端子と、IDT21Aの信号ライン6Aが接続されている側とは反対側の端部である第2の端子とは共通接続しており、アース電位に接続されておらず、電気的に浮かされた状態とされている。
また、IDT12,22,13A,23Aの信号ライン6または信号ライン7Aに電気的に接続されている側とは反対側の端部はアース電位に接続されている。このように、配線パターン16,26,16A,26Aを用いる代わりに、上記配線パターン352,353を形成してもよく、その場合においても、IDT12,22,13A,23Aの一方端はアース電位に接続されているものの、配線パターン352,353を形成することにより、対接地容量を小さくすることができる。従って、VSWRの改善及び通過帯域幅の拡大を図ることができる。
上記のように、本発明は、図1に示したフロートタイプの平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタ装置に限らす、第4,5の実施形態の弾性表面波フィルタ装置301,351のように、いわゆる中性点タイプの平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタ装置であってもよい。
また、図11及び図12に示すように、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを用いた弾性表面波フィルタ装置であってもよい。
図11に示す第6の実施形態の弾性表面波フィルタ装置401では、圧電基板402上に図示の電極構造が形成されている。ここでは、不平衡端子3と第1,第2の平衡端子4,5との間に、5IDT型の縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部410,420が縦続接続されている。
弾性表面波フィルタ部410は、第1のIDT411と、第1のIDT411の表面波伝搬両側に配置された第2,第3のIDT412,413と、第1〜第3のIDT411〜413が設けられている部分の表面波伝搬両側に配置された第4のIDT414及び第5のIDT415とを有する。第4,第5のIDT414,415の表面波伝搬方向外側には、それぞれ、第1,第2の反射器416,417が配置されている。
第2の弾性表面波フィルタ部420も、同様に構成された第1〜第5のIDT421〜425と、第1,第2の反射器426,427とを有する。
ここでは、中央の第1のIDT411,421が、表面波伝搬方向に一方のくし歯電極を2分割することにより設けられた第1,第2の分割IDT部411a,411b,421a,421bを有する。
不平衡端子3に、第2,第3のIDT412,413の第1の端子が共通接続されている。IDT412,413の第2の端子はアース電位に接続されている。第4のIDT414の第1の端子が第1の信号ライン6aにより、第2の弾性表面波フィルタ部420の第4のIDT424の第1の端子に接続されている。
第4のIDT414の信号ライン6aに電気的に接続されている側とは反対側の端部である第2の端子は、配線パターン418に電気的に接続されている。同様に、IDT424の信号ライン6aに電気的に接続されている側とは反対側の端部である第2の端子は配線パターン428に電気的に接続されている。
第1の分割IDT部411aの第1の端子が第2の信号ライン7aにより第1の分割IDT部421aの第1の端子に接続されている。
第2の分割IDT部411bの第1の端子と、第2の分割IDT部421bの第1の端子とが、第3の信号ライン6bにより電気的に接続されている。
IDT411,421の共通バスバーを有する側の端部が、それぞれ、配線パターン418,428に電気的に接続されている。また、第5のIDT415の一端は、上記配線パターン418に接続されており、他端が第4の信号ライン7bを介して、第5のIDT425の一端に接続されている。第5のIDT425の他端は、上記配線パターン428に電気的に接続されている。
そして、第2のIDT422の一端がアース電位に、他端が第1の平衡端子4に接続されている。同様に、第3のIDT423の一端がアース電位に、他端が第2の平衡端子5に接続されている。
ここでは、第1の信号ライン6aを流れる信号の位相と第2の信号ライン7aを流れる信号の位相とが180°異なるように第3の信号ライン6bを流れる信号の位相と第4の信号ライン7bを流れる信号の位相とが180°異なるように、さらに第1,第2の平衡端子4,5から取り出される信号の位相が180°異なるように、IDT411〜415及びIDT421〜425が構成されている。
そして、上記配線パターン418,428が設けられており、配線パターン418,428がアース電位に接続されず、電気的に浮かされた状態とされているので、アース電位に接続される配線パターンの引き回し面積を小さくすることができ、かつ対接地容量を小さくすることが可能とされている。よって、本実施形態においても、VSWRの改善及び通過帯域幅の拡大を図ることができる。
図12に示す弾性表面波フィルタ装置501では、不平衡端子3及び第1,第2の平衡端子4,5との接続態様が異なることを除いては、弾性表面波フィルタ装置401と同様とされている。すなわち、第6の実施形態の弾性表面波フィルタ装置501では、第1の平衡端子4が、第2,第3のIDT422,424の一端に接続されており、第2の平衡端子5が、第2,第4のIDT422,424の他端に電気的に接続されていることを除いては、弾性表面波フィルタ装置401と同様に構成されている。このように、5IDT型の縦結合共振子型弾性表面波フィルタを用いた弾性表面波フィルタ装置においても、平衡−不平衡変換機能を実現するための第1,第2の平衡端子の接続形態は、フロートタイプであってもよい。
図13は、本発明の第8の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。第8の実施形態は、弾性表面波フィルタ装置701では、圧電基板上に図示の電極構造が形成されている。すなわち、不平衡端子3及び第1,第2の平衡端子4,5との間に、図示の電極構造が接続されている。ここでは、図示のように、第1のIDT711が配置されており、第1のIDT711の弾性表面波伝搬方向両側に第2,第3のIDT712,713が配置されている。IDT711〜713が設けられている領域の表面波伝搬方向両側に第1,第2の反射器714,715が配置されている。IDT711の一端が不平衡端子3に接続されており、他端がアース電位に接続されている。第2,第3のIDT712,713の第1の端子は、それぞれ、第1,第2の平衡端子4,5に接続されている。IDT712,713のホット側ではない第2の端子は共通接続され、アース電位に接続されないようにして電気的に浮かされた状態とされている。
不平衡端子3から信号が入力されると、平衡端子4から取り出される信号の位相と、平衡端子5から取り出される信号の位相とが180°異なるようにIDT711〜713が形成されている。従って、弾性表面波フィルタ装置701は、平衡−不平衡変換機能を有する。
そして、IDT712,713の第2の端子同士が共通接続され、電気的に浮かされた状態とされているので、IDT712,713の第2の端子側の配線パターン、すなわち不平衡端子3が配置されている配線パターンを簡略化することができるとともに、耐接地容量を小さくすることが可能とされている。
従って、本実施形態においても、VSWRの改善及び帯域幅の拡大を図ることが可能となる。
図14は、本発明の第9の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。弾性表面波フィルタ装置801では、圧電基板上において図示の電極構造が形成されている。すなわち、圧電基板上に縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部802,803が構成されている。第1,第2の弾性表面波フィルタ部802,803は、いずれも、第1のIDT811,821と、第1のIDT811,821の弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDT812,822,823と、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器814,815,824,825とを有する。
第1の弾性表面波フィルタ部の802の第1のIDT811及び第2の弾性表面波フィルタ部813の第1のIDT821の各一端が共通接続され、不平衡端子3に接続されている。第1のIDT811,821の各他端はアース電位に接続されている。
他方、第1の弾性表面波フィルタ部802の第2,第3のIDT812,813のホット側の端子である第1の端子は共通接続されて、第1の平衡端子4に接続されている。同様に、第2の弾性表面波フィルタ部803の第2,第3の822,823のホット側の端子である第1の端子同士が共通接続され、第2の平衡端子5に接続されている。
他方、第1の弾性表面波フィルタ部803の第2,第3のIDT812,813の第2の端子同士及び第2の弾性表面波フィルタ部803の第2,第3のIDT822,823の第2の端子同士が全て共通接続され、アース電位には接続されないようにして電気的に浮かされた状態とされている。
本実施形態においても、不平衡端子3から信号が入力された場合、第1,第2の平衡端子4,5から位相が180°異なる信号が取り出されるように、弾性表面波フィルタ部802,803の第1〜第3のIDT811〜813,821〜823が形成されている。また、平衡度を高めるために、IDT821においては、直列重み付けが施こされている。直列重み付けとは、IDT821の弾性表面波伝搬方向の両端の電極指を含む複数本の電極指にまたがるようにクランク状の浮き電極指821a,821bを設けた構造を有し、それによって平衡度が高められている。
本実施形態においても、第1,第2の弾性表面波フィルタ部802,803の第2,第3のIDT812,813,822,823の各第2の端子が全て共通接続されて電気的に浮かされた状態とされているため、IDT812,813,822,823の第2の端子側の配線パターンの簡略化及び耐接地容量の低減を図ることができる。従って、VSWRを改善することができ、かつ帯域幅を広げることが可能となる。
図15は、本発明の第10の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。
本実施形態の弾性表面波フィルタ装置901では、第9の実施形態と同様に、不平衡端子3に第1,第2の縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部902,903が接続されている。また、第1,第2の弾性表面波フィルタ部902,903は、いずれも、第1のIDT911,921と、第1のIDT911,921の両側に配置された第2,第3のIDT912,913,922,923と、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器914,915,924,925とを有する3IDT型の縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部である。
ここでは、第9の実施形態と異なり、第1の弾性表面波フィルタ部902の第2,第3のIDT912,913の一端及び第2の弾性表面波フィルタ部903の第2,第3のIDT922,923の一端が全て共通接続されて不平衡端子3に接続され、各他端がアース電位に接続されている。そして、第1,第2の弾性表面波フィルタ部902,903の各第1のIDT911,921のホット側の端子である第1の端子が、それぞれ、第1,第2の平衡端子4,5に接続されており、反対側の端子である第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されないように電気的に浮かされた状態とされている。
本実施形態においても、平衡−不平衡変換機能を実現し得るように、第1〜第3のIDT911〜913,921〜923が形成されており、かつ第1のIDT921において直列重み付けが施こされて平衡度の改善が図られている。
加えて、本実施形態においても、第1,第2の平衡端子に接続される第1の端子とは反対側の第2の端子が共通接続されて、アース電位に接続されないようにし電気的に浮かされた状態とされているため、IDT911,921の第2の端子側の配線パターンの簡略化及び耐接地容量の低減を図ることができる。よって、VSWRの改善したり、帯域幅を広げたりすることが可能となり、フィルタ特性の良好な弾性表面波フィルタ装置を提供することが可能となる。
本発明に係る弾性表面波フィルタ装置は、携帯電話機のRF段の帯域フィルタとして好適に用いられるが、特に、図16に示すデュプレクサ601を構成するのに好適に用いられる。デュプレクサ601では、アンテナに接続される不平衡端子603に、弾性表面波共振子604を介して、第1の実施形態の弾性表面波フィルタ装置1が接続されている。それによって、第1,第2の平衡端子4,5を受信端子とする受信側帯域フィルタが構成されている。他方、アンテナ端子に接続される不平衡端子603には、送信側帯域フィルタ605も接続されている。送信側帯域フィルタ605は、本実施形態では、複数の直列腕共振子605a〜605cと、複数の並列腕共振子605d,605eとを有するラダー型の回路構成を備えている。そして、送信端子606と、上記不平衡端子603との間に、複数の直列腕共振子605a〜605cが接続されている。
なお、第1の実施形態では、圧電基板は40°±5°YカットX伝搬のLiTaO基板により構成されていたが、本発明においては、圧電基板として、64°〜72°YカットX伝搬のLiNbO基板、41°YカットX伝搬のLiNbO基板などの他のカット角あるいは他の圧電材料からなる圧電基板を用いてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 第1の実施形態及び比較例の弾性表面波フィルタ装置のフィルタ特性を示す図。 (a)及び(b)は、第1の実施形態の比較例の弾性表面波フィルタ装置の反射特性としてのVSWR特性を示す各図であり、(a)は入力側におけるVSWR特性を、(b)は出力側におけるVSWR特性を示す。 比較例として用意した弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 第1の実施形態の弾性表面波フィルタ装置における圧電基板上の電極部分の配置を説明するための模式的平面図。 比較例の弾性表面波フィルタ装置における圧電基板上の電極部分の配置を説明するための模式的平面図。 第2の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 第3の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 第4の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 第5の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 第6の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 第7の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 第8の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 第9の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 第10の実施形態に係る弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。 本発明の第1の実施形態の弾性表面波フィルタ装置が受信側帯域フィルタとして備えられているデュプレクサを示す模式的平面図。 従来の弾性表面波フィルタ装置の模式的平面図。
符号の説明
1…弾性表面波フィルタ装置
2…圧電基板
3…不平衡端子
4,5…第1,第2の平衡端子
6,7…第1,第2の信号ライン
6a,7a…第1,第2の信号ライン
6b,7b…第3、第4の信号ライン
10,10A…第1の弾性表面波フィルタ部
11〜13,11A〜13A…第1〜第3のIDT
14,15…反射器
16…配線パターン
20,20A…第2の弾性表面波フィルタ部
21〜23,21A〜23A…第1〜第3のIDT
24,25…第1,第2の反射器
26…配線パターン
32…IDT
33,34…反射器
101…弾性表面波フィルタ装置
110…第1の弾性表面波フィルタ部
120…第2の弾性表面波フィルタ部
103…不平衡入力端子
104…不平衡出力端子
111,121…第1のIDT
201…弾性表面波フィルタ装置
203a,203b…平衡信号入力端子
204a,204b…平衡信号出力端子
210,220…第1,第2の弾性表面波フィルタ部
301…弾性表面波フィルタ装置
351…配線パターン
352,353…配線パターン
401…弾性表面波フィルタ装置
410…第1の弾性表面波フィルタ部
411〜415…第1〜第5のIDT
411a,411b…第1,第2の分割IDT部
416,417…反射器
420…第2の弾性表面波フィルタ部
421〜425…第1〜第5のIDT
421a,421b…第1,第2の分割IDT部
426,427…反射器
451…弾性表面波フィルタ装置
452,453…配線パターン
501…弾性表面波フィルタ装置
601…デュプレクサ
603…アンテナ端子
604…弾性表面波共振子
605…送信側帯域フィルタ
605a〜605c…直列腕共振子
605c,605d…並列腕共振子
701…弾性表面波フィルタ装置
711〜713…第1〜第3のIDT
714,715…反射器
801…弾性表面波フィルタ装置
802,803…第1,第2の弾性表面波フィルタ部
811〜813…第1〜第3のIDT
821〜823…第1〜第3のIDT
814,815,824,825…反射器
901…弾性表面波フィルタ装置
902,903…第1,第2の弾性表面波フィルタ部
911〜913…第1〜第3のIDT
921〜923…第1〜第3のIDT
914,915…反射器
924,925…反射器

Claims (10)

  1. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に構成されている縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部とを備え、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部が縦続接続されており、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部が、それぞれ、第1のIDTと、第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とを有しており、かつ前記第2,第3のIDTが、それぞれ、信号電流が流れる端部側のホット側の第1の端子と、ホット側の第1の端子とは反対側に位置する基準電位側の第2の端子とを有し、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第2のIDTの第1の端子同士を接続している第1の信号ラインと、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第3のIDTの第1の端子同士とを接続している第2の信号ラインとをさらに備え、
    前記第1の弾性表面波フィルタ部の第2のIDTの第2の端子と、第3のIDTの第2の端子とを電気的に接続している第1の基準電位ライン及び、
    前記第2の弾性表面波フィルタ部の第2のIDTの第2の端子と、第3のIDTの第2の端子とを電気的に接続している第2の基準電位ラインの内の少なくとも一方の基準電位ラインをさらに備え、
    前記第1の信号ラインを伝送される電気信号の位相が、前記第2の信号ラインを伝送される電気信号の位相に対して180°異なっており、
    前記第1,第2の信号ラインと、前記第1,第2の基準電位ラインの内の少なくとも一方の基準電位ラインが前記圧電基板に形成されており、前記第1,第2の基準電位ラインの内の少なくとも一方の基準電位ラインが、アース電位に接続されず、電気的に浮かされた状態とされていることを特徴とする、弾性表面波フィルタ装置。
  2. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に構成されている縦結合共振子型の5IDT型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部とを備え、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部が縦続接続されており、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部が、第1のIDTと、前記第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、第1〜第3のIDTが設けられている部分の弾性表面波伝搬方向両側に配置された第4,第5のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とをそれぞれ有しており、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の各第3のIDTが、表面波伝搬方向において2分割されることにより設けられた第1,第2の分割IDT部をそれぞれ有しており、
    前記第1〜第5のIDTが、それぞれ、信号電流が流れるホット側の第1の端子と、第1の端子とは反対側の第2の端子とを有しており、前記第1のIDTでは、第1,第2の分割IDT部の端部が、前記第1の端子とされており、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第4のIDT同士を電気的に接続している第1の信号ラインと、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第1のIDTの第1の分割IDT部同士を電気的に接続している第2の信号ラインと、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1のIDTの第2の分割IDT部同士を電気的に接続している第3の信号ラインと、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第5のIDT同士を電気的に接続している第4の信号ラインとを備え、
    前記第1の信号ラインを伝搬する電気信号の位相と、第2の信号ラインを伝搬する電気信号位相とが180°異なり、かつ第1の信号ラインを伝搬する電気信号の位相と、第4の信号ラインを伝搬する電気信号の位相とが180°異なるように、第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1〜第5のIDTが形成されており、
    前記第1の弾性表面波フィルタ部の前記第1,第4及び第5のIDTの前記第2の端子が共通接続され、かつアース電位には接続されず、電気的に浮かされた状態とされており、前記第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1,第4及び第5のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されず、電気的に浮かされた状態とされている構成の内の少なくとも一方の構成を備えることを特徴とする、弾性表面波フィルタ装置。
  3. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に構成された縦結合共振子型の第1〜第4の弾性表面波フィルタ部とを備え、
    前記第1,第3の弾性表面波フィルタ部の各一端が、不平衡端子に接続されており、前記第1,第2の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部が縦続接続されており、前記第3,第4の縦結合共振子型弾性表面波フィルタ部が縦続接続されており、前記第2,第4の弾性表面波フィルタ部がそれぞれ、第1,第2の平衡端子に接続されている弾性表面波フィルタ装置であって、
    前記第1〜第4の弾性表面波フィルタ部は、第1のIDTと、第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とを有し、
    前記第2,第3のIDTが、信号電流が流れるホット側の第1の端子と、第1の端子とは反対側の第2の端子とを有し、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第2のIDTの前記第1の端子同士を電気的に接続している第1の信号ラインと、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第3のIDTの第1の端子同士を接続している第2の信号ラインと、前記第3,第4の弾性表面波フィルタ部の第2のIDTの第1の端子同士を電気的に接続している第3の信号ラインと、前記第3,第4の弾性表面波フィルタ部の前記第3のIDTの第1の端子同士を接続している第4の信号ラインとをさらに備え、
    前記第1の信号ラインを伝送する電気信号の位相が、前記第2の信号ラインを伝送される電気信号の位相と180°異なり、前記第3の信号ラインを伝送される電気信号の位相が、前記第4の信号ラインを伝送される電気信号の位相に対して180°異なり、かつ第1,第2の平衡端子から位相が180°異なる信号が取り出されるように、前記第1〜第4の弾性表面波フィルタ部の第1〜第3のIDTが形成されており、
    前記第1〜第4の少なくとも1つにおいて弾性表面波フィルタ部において、それぞれ、前記第2,第3のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されないようにして電気的に浮かされた状態とされていることを特徴とする、弾性表面波フィルタ装置。
  4. 不平衡端子と、第1,第2の平衡端子とをさらに備え、平衡−不平衡変換機能を有する弾性表面波フィルタ装置である、請求項1または2に記載の弾性表面波フィルタ装置。
  5. 一対の平衡信号入力端子と、一対の平衡信号出力端子とさらに備える、平衡信号入力−平衡信号出力フィルタである、請求項1または2に記載の弾性表面波フィルタ装置。
  6. 不平衡端子と、一対の平衡端子とをさらに備える、不平衡信号入力(出力)−平衡信号出力(入力)フィルタである、請求項1または2に記載の弾性表面波フィルタ装置。
  7. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に構成されている縦結合共振子型の弾性表面波フィルタ部とを備え、
    前記弾性表面波フィルタ部が、第1のIDTと、第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とを有しており、第2,第3のIDTが、それぞれ、信号電流が流れる端部側のホット側である第1の端子と、ホット側の第1の端子とは反対側に位置する基準電位側の第2の端子とを有し、
    前記第1のIDTの一端が不平衡端子に接続されており、他端がアース電位に接続されており、前記第2,第3のIDTの第1の端子が、それぞれ、第1,第2の平衡端子に接続されており、
    前記第1,第2の平衡端子から位相が180°異なる信号が取り出されるように前記第1〜第3のIDTが形成されており、
    前記第2,第3のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されないように電気的に浮かされた状態とされていることを特徴とする、弾性表面波フィルタ装置。
  8. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に構成された縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部とを備え、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の各一端が、不平衡端子に接続されており、第1の弾性表面波フィルタ部の他端が第1の平衡端子に、第2の弾性表面波フィルタ部の他端が、第2の平衡端子に接続されている弾性表面波フィルタ装置であって、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部は、第1のIDTと、第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とを有し、
    前記第2,第3のIDTが信号電流が流れるホット側の第1の端子と、第1の端子とは反対側の第2の端子とを有し、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の各第1のIDTの一端が共通接続され、前記不平衡端子に接続され、各他端がアース電位に接続され、
    前記第1の弾性表面波フィルタ部の前記第2,第3のIDTの第1の端子同士が共通接続されて第1の平衡端子に接続されており、前記第2の弾性表面波フィルタ部の前記第2,第3のIDTの前記第1の端子同士が共通接続されて前記第2の平衡端子に接続されており、
    前記第1,第2の平衡端子から位相が180°異なる信号が取り出されるように、前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1〜第3のIDTが形成されており、
    前記第1の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDTの第2の端子及び前記第2の弾性表面波フィルタ部の第2,第3のIDTの第2の端子が共通接続され、かつアース電位に接続されないように浮かされていることを特徴とする、弾性表面波フィルタ部装置。
  9. 圧電基板と、
    圧電基板上に構成された縦結合共振子型の第1,第2の弾性表面波フィルタ部とを備え、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の各一端が、不平衡端子に接続されており、第1の弾性表面波フィルタ部の他端が第1の平衡端子に、第2の弾性表面波フィルタ部の他端が、第2の平衡端子に接続されている弾性表面波フィルタ装置であって、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部は、それぞれ、第1のIDTと、第1のIDTの弾性表面波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDTと、弾性表面波伝搬方向両端に配置された第1,第2の反射器とを有し、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1のIDTは、信号電流が流れるホット側の第1の端子と、第1の端子とは反対側の第2の端子とを備え、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第2,第3のIDTの各一端が共通接続され、前記不平衡端子に接続されており、各他端がアース電位に接続されており、前記第1の弾性表面波フィルタ部の前記第1のIDTの第1の端子が、第1の平衡端子に、第2の弾性表面波フィルタ部の第1のIDTの第1の端子が第2の平衡端子に接続されており、
    第1,第2の平衡端子から取り出される信号の位相が180°異なるように、第1,第2の弾性表面波フィルタ部の第1〜第3のIDTが形成されており、
    前記第1,第2の弾性表面波フィルタ部の前記第1のIDTの第2の端子同士が共通接続され、かつアース電位には接続されないようにして、電気的に浮かされた状態とされていることを特徴とする、弾性表面波フィルタ装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の弾性表面波フィルタ装置を帯域フィルタとして備えることを特徴とする、デュプレクサ。
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