JP6118710B2 - プローブカード - Google Patents

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本発明は、同軸プローブを備えたプローブカードに関する。
この種の同軸プローブとしては下記特許文献1に記載されたものがある。この同軸プローブは、筒状の外側導体と、導電針と、絶縁体とを備えている。導電針は、中心導体部と、延出部とを有している。中心導体部は、外側導体内に同心円状に配置されている。延出部は、中心導体部に連接されており且つ外側導体の長さ方向の一端から延出している。絶縁体は、中心導体部と外側導体との間に設けられている。すなわち、外側導体、中心導体部および絶縁体が同軸プローブの同軸部分を構成しており、延出部が同軸プローブの非同軸部分を構成している。
特開2008-045950号公報
近年、プローブの微細化が進んでいるため、延出部の応力限界が要求される所定値を下回ることがある。延出部の長さ寸法を長くすれば、延出部の応力限界を向上させることができるが、非同軸部分が長くなるため、同軸プローブの電気的特性が劣化する。
本発明は、上記事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、同軸プローブの延出部の長さ寸法を長くしても、電気的特性の劣化を抑制できるプローブカードを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のプローブカードは、同軸プローブと、基板と、接地部とを備えている。前記同軸プローブは、筒状の外側導体と、導電針と、絶縁体と、シールド部とを備えている。前記導電針は中心導体部および延出部を有している。前記中心導体部は前記外側導体内に配置されている。前記延出部は前記外側導体から延出している。前記絶縁体は、前記導電針の前記中心導体部と前記外側導体との間に設けられている。前記シールド部は、導電性を有する素材で構成されており、前記外側導体に接続されており、前記導電針の前記延出部に沿って延び、当該延出部の一部を覆っており、且つ前記導電針の前記延出部の一部に対する外界からの電磁波を遮蔽するようになっている。前記接地部は、前記基板に固着されており且つ前記同軸プローブの前記外側導体に接続されている。前記接地部は、対向部を有する。前記対向部は、当該対向部と前記同軸プローブの前記シールド部との間に前記導電針の前記延出部の前記一部が位置するように、前記シールド部に対向している。
このようなプローブカードによる場合、シールド部が延出部の一部に対する外界からの電磁波を遮断し得る。よって、延出部の長さ寸法を長くしても、当該同軸プローブの電気的特性の劣化を抑制することができる。
また、接地部が外側導体に接続されているので、同軸プローブの接地接続を容易に行うことができる。
更に、シールド部および対向部が、延出部の一部に対する外界からの電磁波を遮断し得る。よって、同軸プローブの電気的特性の劣化を更に抑制することができる。
本発明の実施例1係る同軸プローブの側面図である。 前記同軸プローブの図1A中の1B−1B断面図である。 前記同軸プローブの図1A中の1C−1C拡大端面図である。 前記同軸プローブの図1A中の1D−1D拡大端面図である。 前記同軸プローブおよび比較対象プローブの特性インピーダンスと経過時間との関係を表したグラフである。 前記同軸プローブおよび比較対象プローブのSパラメータ(S11)の測定結果を表したグラフである。 本発明の実施例1に係るプローブカードの前記同軸プローブの固着部分の概略的部分正面図である。 前記プローブカードの図3A中の3B−3B拡大端面図である。 本発明の実施例2係る同軸プローブの部分底面図である。 前記同軸プローブの図4A中の4B−4B拡大端面図である。 実施例1および実施例2の前記同軸プローブのSパラメータ(S11)の測定結果を表したグラフである。 本発明の実施例3係る同軸プローブの側面図である。 前記同軸プローブの図6A中の6B−6B端面図である。 前記同軸プローブおよび比較対象プローブの特性インピーダンスと経過時間との関係を表したグラフである。 前記同軸プローブおよび比較対象プローブのSパラメータ(S11)の測定結果を表したグラフである。 本発明の実施例3に係るプローブカードの前記同軸プローブの固着部分の概略的部分正面図である。 前記プローブカードの図8A中の8B−8B拡大端面図である。 前記プローブカードの同軸プローブおよび比較対象プローブのSパラメータ(S11)の測定結果を表したグラフである。
以下、本発明の実施例1〜3について説明する。
以下、本発明の実施例1に係る同軸プローブ100について図1A〜図2Bを参照しつつ説明する。同軸プローブ100は、外側導体110と、導電針120と、絶縁体130と、シールド部140と、コネクタ150とを備えている。以下、同軸プローブ100の各構成要件について詳しく説明する。なお、図1Aおよび図1Bに示されるLは、同軸プローブ100および外側導体110の長さ方向である。
外側導体110は、導電性を有する素材(例えば、一元素以上の合金又は半田接合可能な合金)で構成された円筒である。外側導体110は、長さ方向Lの第1端と、前記第1端の反対側の第2端とを有している。外側導体110の内径は、絶縁体130の外径よりも若干大きい。
絶縁体130は円筒状である。絶縁体130は、第1部131と、第1部131に連続する第2部132とを有している。絶縁体130の第1部131が外側導体110内に嵌合している。絶縁体130の第2部132は外側導体110から突出している。
導電針120は、中心導体部121と、延出部122と、接続部123とを有している。中心導体部121は、長さ方向Lに延びた円柱である。中心導体部121は、第1部121aと、第2部121bとを有している。第1部121aは、中心導体部121の長さ方向Lの第1端を有している。第2部121bは、第1部121aに連続しており且つ前記第1端の反対側の第2端を有している。中心導体部121の外径は、絶縁体130の内径よりも若干小さい。中心導体部121の第1部121aが絶縁体130の第1部131内に嵌合し、外側導体110内に同心円状に配置されている。すなわち、絶縁体130の第1部131が外側導体110と中心導体部121の第1部121aとの間に介在している。外側導体110、絶縁体130の第1部131および中心導体部121の第1部121aが、同軸プローブ100の同軸構造の第1部をなしている。中心導体部121の第2部121bは絶縁体130の第2部132内に嵌合している。
延出部122は、基部122aと先端部122bとを有している。基部122aは、中心導体部121の第1端に連接され且つ長さ方向Lに延びた円柱である。基部122aおよび中心導体部121の外径は同じである。基部122aは、外側導体110の第1端および絶縁体130の第1部131から長さ方向Lに沿って延出している。先端部122bは、基部122aに連接され且つ先細りした円錐であって、当該基部122aに対して折り曲げられている。先端部122bが図示しない半導体デバイス又は半導体ウエハの電極に接触可能な部分である。接続部123は、中心導体部121の第2端に連接され且つ長さ方向Lに延びた円柱である。接続部123は、絶縁体130の第2部132から突出している。
シールド部140は、導電性を有する素材(例えば、一元素以上の合金又は半田接合可能な合金)で構成された円筒である。シールド部140は、延出部122の基部122aの根元部(延出部122の一部)が当該シールド部140内に同心円状に中空配置されるように、外側導体110の第1端に固着されている。シールド部140は、延出部122の基部122aの根元部(延出部122の一部)に沿って延びており、当該根元部を覆っている。シールド部140および基部122aの根元部が、同軸プローブ100の第2部をなしている。
シールド部140の長さ方向Lの寸法は、延出部122の先端部122bが上記半導体デバイス又は半導体ウエハの電極に接触したときに、弾性変形する延出部122とシールド部140とが干渉しない寸法に設定されている。シールド部140の内径Dは、上記第1部のインピーダンスと上記第2部のインピーダンスとがマッチングするように設定されている。シールド部140の内径Dは、下記数1の数式によって算出される。なお、数式中のdは、延出部122の基部122aの根元部の外径である。εrは、基部122aの根元部とシールド部140との間に存在する誘電体の誘電率である。ここでは、誘電体は空気(誘電率:1)である。
コネクタ150は、コネクタ本体151と、導体部152とを有している。コネクタ本体151は導電性を有する素材で構成されている。コネクタ本体151の先端面が外側導体110の第2端にはんだ等で接続されている。コネクタ本体151は、嵌合穴151aと、接続穴151bとを有している。接続穴151bは、コネクタ本体151の後端部に設けられた円柱状の穴である。嵌合穴151aは、接続穴151bよりも径が小さい円柱状の貫通穴であって、コネクタ本体151の接続穴151bの底から当該コネクタ本体151の先端面にかけて貫通している。嵌合穴151aに絶縁体130の第2部132が嵌合している。中心導体部121の第2部121b、絶縁体130の第2部132およびコネクタ本体151が同軸プローブ100の同軸構造の第3部をなしている。絶縁体130の第2部132から突出した中心導体部121の接続部123が、接続穴151b内に配置されている。導体部152は接続部123に半田接続され、接続穴151b内に配置されている。
以下、同軸プローブ100の製造方法について詳しくご説明する。まず、導電針120および絶縁体130を用意する。この導電針120は、直線状である。すなわち、延出部122の先端部122bは延出部122の基部122aに対して折り曲げられていない。その後、導電針120の中心導体部121を絶縁体130内に嵌合させる。これにより、中心導体部121の周りが絶縁体130に覆われる。延出部122が絶縁体130の第1部131から突出する。接続部123が絶縁体130の第2部132から突出する。その後、外側導体110を用意する。その後、絶縁体130の第1部131を外側導体110内に嵌合させる。これにより、絶縁体130の第1部131周りが外側導体110に覆われ、中心導体部121の第1部121aが外側導体110に同心円状に配置される。導電針120の延出部122が外側導体110の第1端から突出する。
その後、シールド部140を用意する。その後、延出部122をシールド部140内に挿入する。そして、延出部122の基部122aの根元部をシールド部140内に同心円状に中空配置させると共に、シールド部140を外側導体110の第1端に接触させる。この状態で、シールド部140を外側導体110にはんだ等で固着させる。これにより、シールド部140が外側導体110に接続され、延出部122の基部122aの根元部がシールド部140に覆われる。その後、延出部122の先端部122bを折り曲げる。
その一方で、コネクタ150を用意する。コネクタ150のコネクタ本体151の嵌合穴151aに、導電針120の接続部123を挿入し、絶縁体130の第2部132を嵌合させる。これにより、接続部123がコネクタ本体151の接続穴151b内に配置され、導電針120の中心導体部121の第2部121bがコネクタ本体151に同心円状に配置される。この状態で、コネクタ150のコネクタ本体151を外側導体110の第2端にはんだ等で固着させる。これにより、コネクタ150のコネクタ本体151と外側導体110とが接続される。その後、導体部152を用意する。その後、導体部152を接続部123に半田接続させる。
上述した同軸プローブ100(シールド部140あり)の特性インピーダンスと、比較対象プローブ(同軸プローブ100からシールド部140を除去したプローブ)の特性インピーダンスとをTDR(time domain reflectometry:時間領域反射)法を用いて測定した。その結果、図2Aの通り、同軸プローブ100が、比較対象プローブよりも長時間インピーダンスの整合が取れていることが分かった。なお、この測定において、同軸プローブ100の第1部の長さ方向Lの寸法が11mm、シールド部140の長さ方向Lの寸法が1.75mm、延出部122の長さ方向Lの寸法が2.25mm、外側導体110の外径が0.86mm、シールド部140の外径が0.57mmである。同軸プローブ100に伝送されるサンプリング周波数は18GHzであり、立ち上がり時間は35psである。
加えて、上記測定と同じ条件で、同軸プローブ100および上記比較対象プローブに伝送される信号のSパラメータ(S11)を、ネットワークアナライザーを用いて測定した。その結果、図2Bの通り、4GHz付近から同軸プローブ100に伝送される信号のS11が、上記比較対象プローブに伝送される信号のS11よりも改善することが分かった。
以上のような同軸プローブ100による場合、導電針120の延出部122の基部122aの根元部がシールド部140によって覆われている。このシールド部140が、延出部122の根元部に対する外界からの電磁波を遮断するので、延出部122の応力限界を向上させるために、延出部122の基部122aの長さ寸法を長くしても、同軸プローブ100の電気的特性の劣化を抑制することができる。導電針120の材質毎に延出部122の応力限界が相違しているので、延出部122の応力限界を向上させるために導電針120の長さ寸法を長くする程度が相違する。換言すると、導電針120の材質毎に延出部122の基部122aの長さ寸法も相違する。そこで、シールド部140の長さ寸法を材質毎に相違する導電針120の長さ寸法に応じて設定することによって、導電針120の材質がどのようなものである場合でも、同軸プローブ100の電気的特性の劣化を抑制することができる。
以下、本発明の実施例1に係るプローブカードPについて図3Aおよび図3Bを参照しつつ説明する。図3Aに示すプローブカードPは、複数の同軸プローブ100と、基板200と、接地部300とを備えている。以下、プローブカードPの各構成要件について詳しく説明する。
基板200はプリント基板である。基板200は、図示しない接地ラインを有している。接地部300は、導電性を有する板(例えば、銅板)である。接地部300は、第1、第2接続部310、320を有している。第1接続部310は、基板200の下面にネジ又は樹脂等で固着され、接地ラインに接続されている。第2接続部320は、第1接続部310に連接されており且つ斜め下に傾斜するように第1接続部310に対して折り曲げられている。
同軸プローブ100は、その第1部が折り曲げられ、基板200を貫通するように当該基板200に固着されている。同軸プローブ100の第1部の折り曲げ部分よりも図示下部は、図3Aおよび図3Bに示すように、接地部300の第2接続部320に対して略平行に配置されている。第1部の外側導体110が接地部300の第2接続部320にはんだ400で接続されている。同軸プローブ100の導電針120の先端部122bは図示下方に向いている。
以下、本発明の実施例2に係る同軸プローブ100’について図4Aおよび図4Bを参照しつつ説明する。図4Aに示す同軸プローブ100’は、シールド部140’にスリット141’が設けられている点で、実施例1の同軸プローブ100と相違する。それ以外については、同軸プローブ100’は同軸プローブ100と同じ構成である。以下、その相違点についてのみ詳しく説明し、重複する説明は省略する。なお、同軸プローブおよびシールドの符号については、’を付して実施例1の同軸プローブおよびシールド部と区別する。
スリット141’は、図4Aおよび図4Bに示すように、シールド部140’の下端部に設けられ、長さ方向Lに沿って延びている。スリット141’の幅寸法は、導電針120の延出部122の基部122aの直径よりも若干大きい。スリット141’から延出部122の基部122aの根元部がシールド部140’外に露出している。
以上の通り、同軸プローブ100’は、シールド部140’にスリット141’が設けられている点で相違している以外、同軸プローブ100と同じ構成であることから、同軸プローブ100と同様に製造される。
ここで、同軸プローブ100’に伝送される信号のSパラメータ(S11)を、ネットワークアナライザーを用いて測定した。測定時の条件は実施例1の測定時の条件と同じである。その結果、図5の通り、同軸プローブ100’に伝送される信号のS11は、同軸プローブ100に伝送される信号のS11と略同じであることが分かった。よって、スリット141’がシールド部140’に設けられたことにより、同軸プローブ100’の電気的特性が劣化をすることなく、同軸プローブ100と同様の技術的効果を奏する。
上述したプローブカードPは、同軸プローブ100を同軸プローブ100’に置換することができる。接地部300は、第2接続部320がスリット141’を覆うようにシールド部140’に対向している。これら以外のプローブカードPの構成は、上述の通りである。
以下、本発明の実施例3に係る同軸プローブ100’’について図6Aおよび図6Bを参照しつつ説明する。図6Aに示す同軸プローブ100’’は、シールド部140’’が半円筒である点で、実施例1の同軸プローブ100と相違する。それ以外については、同軸プローブ100’’は同軸プローブ100と同じ構成である。以下、その相違点についてのみ詳しく説明し、重複する説明は省略する。なお、同軸プローブおよびシールドの符号については、’’を付して実施例1の同軸プローブおよびシールド部と区別する。
シールド部140’’は、外側導体110の第1端に連接されており且つ導電針120の延出部122の基部122aに沿って延びている。シールド部140’’は、基部122aの根元部の先端部122bの曲げ方向の反対側に間隙を有して同心円状に配置されている。シールド部140’’は、基部122aの根元部の半径方向の片側の略半分(図示上側の略半分)を覆っている。根元部の残りの片側の略半分(図示下側の略半分)は、シールド部140’’の反対側で露出している。
上述した同軸プローブ100’’は、シールド部140’’が外側導体110に一体的に連接されている点で相違する以外、同軸プローブ100と同じ構成である。よって、次の工程を除いて、同軸プローブ100と同様に製造される。導電針120の中心導体部121が嵌合した絶縁体130の第1部131を、外側導体110内に嵌合させる。これにより、絶縁体130の第1部131周りが外側導体110に覆われ、中心導体部121の第1部121aが外側導体110に同心円状に配置される。導電針120の延出部122が外側導体110の第1端から突出する。このとき、延出部122の基部122aの根元部がシールド部140’’に覆われる。このように同軸プローブ100’’は、シールド部140’’を外側導体110に接続する工程が不要である。
ここで、同軸プローブ100’’(シールド部140’’あり)の特性インピーダンスと、比較対象プローブ(同軸プローブ100’’からシールド部140’’を除去したプローブ)の特性インピーダンスとをTDR(time domain reflectometry:時間領域反射)法を用いて測定した。その結果、図7Aの通り、同軸プローブ100’’が、比較対象プローブよりも長時間インピーダンスの整合が取れていることが分かった。なお、この測定において、同軸プローブ100’’の第1部の長さ方向Lの寸法が11mm、シールド部140’’の長さ方向Lの寸法が1.75mm、延出部122の長さ方向Lの寸法が2.25mm、外側導体110の外径が0.86mm、シールド部140’’の外径が0.86mmである。同軸プローブ100’’に伝送されるサンプリング周波数は18GHzであり、立ち上がり時間は35psである。
加えて、上記測定と同じ条件で、同軸プローブ100’’および比較対象プローブに伝送される信号のSパラメータ(S11)を、ネットワークアナライザーを用いて測定した。その結果、図7Bの通り、4GHz付近から同軸プローブ100’’に伝送される信号のS11が、比較対象プローブに伝送される信号のS11よりも改善していることが分かった。
以上の通り、同軸プローブ100’’も、同軸プローブ100と同様の技術的効果を奏する。また、シールド部140’’は、半円筒であるため、導電針120の延出部122の先端部122bが上記半導体デバイス又は半導体ウエハの電極に接触したときに、弾性変形する延出部122がシールド部140’’に干渉しない。
以下、本発明の実施例3に係るプローブカードP’について図8Aおよび図8Bを参照しつつ説明する。図8Aに示すプローブカードP’は、複数の同軸プローブ100’’と、基板200と、接地部300’とを備えている。以下、プローブカードP’の各構成要件について詳しく説明する。
基板200はプリント基板である。基板200は、図示しない接地ラインを有している。接地部300’は、導電性を有する板(例えば、銅板)である。接地部300’は、第1、第2接続部310’、320’と、対向部330’とを有している。第1接続部310’は、基板200の下面にネジ又は樹脂等で固着され、接地ラインに接続されている。第2接続部320’は、第1接続部310’に連接されており且つ斜め下に傾斜するように第1接続部310’に対して折り曲げられている。対向部330’は、第2接続部320’に連接され、第2接続部320’の長さ方向に延びている。
同軸プローブ100’’は、その第1部(同軸構造の部分)が折り曲げられ、基板200を貫通するように当該基板200に固着されている。同軸プローブ100’’の第1部の折り曲げ部分よりも下部は、図8Aおよび図8Bに示すように、接地部300’の第2接続部320’に対して略平行に配置されている。第1部の外側導体110が接地部300’’の第2接続部320’’にはんだ400で接続されている。対向部330’は、シールド部140’’の開放側に位置し、当該シールド部140’’に対向している。対向部330’とシールド部140’’との間に、導電針120の延出部122の基部122aの根元部が配置されている。シールド部140’’と基部122aの根元部との間に静電容量C1が確保されると共に、対向部330’と基部122aの根元部との間に静電容量C2が確保される。同軸プローブ100の導電針120の先端部122bは下方に向いている。
上述したプローブカードP’の同軸プローブ100’’(接地部300’あり)に伝送される信号のSパラメータ(S11)と、比較対象プローブカードの同軸プローブ100’’(プローブカードP’から接地部300’を除去したプローブカード)に伝送される信号のSパラメータ(S11)とをネットワークアナライザーを用いて測定した。その結果、図9の通り、3GHz付近から前者のS11が、後者のS11に比べて大幅に改善されることが分かった。このようなプローブカードP’による場合、シールド部140’’および接地部300’の対向部330’が、同軸プローブ100’’の延出部122の根元部の両側に配置され、当該根元部に対する外界からの電磁波を遮断するので、同軸プローブ100’’の電気的特性の劣化を更に抑制することができる。なお、ここの測定条件は、上記同軸プローブ100’’のSパラメータの測定条件と同じである。
なお、上述した同軸プローブおよびプローブカードは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
本発明の同軸プローブの導電針は、外側導体内に配置された中心導体部および当該外側導体から延出した延出部を有する限り任意に設計変更することが可能である。例えば、導電針は、中心導体部、延出部および接続部を有する構成とすることが可能である。中心導体部は、外側導体内に配置されている。中心導体と外側導体との間に絶縁体が介在している。延出部は、外側導体の長さ方向の一方から延出している。接続部は、外側導体の長さ方向の他方から突出している。この接続部は、プローブカードの基板に設けられた電極に接続される。この場合、コネクタ150は省略可能である。導電針の延出部は、基部と先端部とを一直線状に構成することが可能である。延出部の先端部は先細り形状以外の形状(例えば、柱状やクラウン形状)とすることが可能である。
本発明の同軸プローブの外側導体は、絶縁体およびこれに内観した導電針の中心導体部が収容可能な筒状である限り任意に設計変更することが可能である。本発明の絶縁体は、上述した導電針の中心導体部と上述した外側導体との間に設けられている限り任意に設計変更することが可能である。
本発明の同軸プローブのシールド部は、上述した外側導体に設けられており且つ上述した導電針の延出部に沿って延び、当該延出部の一部を覆う導電体である限り任意に設計変更することが可能である。例えば、シールド部は、外側導体に設けられ、導電針の延出部の根元部に沿って延びた平板状の導電板、断面形状が下向き略U字状又は下向き略V字状の導電板とすることが可能である。このようなシールド部であっても、プローブカードの接地部の対向部が、当該対向部と前記シールド部との間に延出部の一部が位置するように、前記シールド部に対向した構成とすることが可能である。また、上述したシールド部は、外側導体に半田や導電性接着剤で固着される構成とすることが可能であるし、外側導体に一体的に連接された構成とすることも可能である。
本発明のプローブカードは、上述した同軸プローブと、この同軸プローブが固着される基板を備えている限り任意に設計変更することが可能である。例えば、同軸プローブが基板の下面に樹脂などで固着さる構成とすることが可能である。接地部は省略可能である。本発明の接地部は、基板に固着されており且つ上記同軸プローブの外側導体に接続されている限り任意に設計変更することが可能である。接地部は、導電性接着剤等の接続手段によって、上記同軸プローブの外側導体に接続された構成とすることが可能である。
なお、上記実施例における同軸プローブおよびプローブカードの各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数及び配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上述した実施例及び設計変更例は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能である。
100・・・・・同軸プローブ
110・・・・外側導体
120・・・・導電針
121・・・中心導体部
122・・・延出部
122a・・基部
122b・・先端部
130・・・・絶縁体
140・・・・シールド部
150・・・・コネクタ
200・・・・・基板
300・・・・・接地部
100’・・・・同軸プローブ
140’・・・シールド部
141’・・スリット
100’’・・・同軸プローブ
140’’・・シールド部
300’・・・・接地部
330’・・・対向部

Claims (1)

  1. 同軸プローブと、
    基板と、
    前記基板に固着された接地部とを備えており、
    前記同軸プローブは、筒状の外側導体と、
    前記外側導体内に配置された中心導体部および当該外側導体から延出した延出部を有する導電針と、
    前記導電針の前記中心導体部と前記外側導体との間に設けられた絶縁体と、
    シールド部とを備えており、前記シールド部は、導電性を有する素材で構成されており、前記外側導体に接続されており、前記導電針の前記延出部に沿って延び、当該延出部の一部を覆っており、且つ前記導電針の前記延出部の一部に対する外界からの電磁波を遮蔽するようになっており、
    前記接地部は、前記同軸プローブの前記外側導体に接続されており、且つ対向部を有しており、
    前記対向部は、当該対向部と前記同軸プローブの前記シールド部との間に前記導電針の前記延出部の前記一部が位置するように、前記シールド部に対向しているプローブカード。
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