JP6118666B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物を切削して分割する切削装置に関する。
切削ブレードを被加工物に切り込ませて切削することにより被加工物を複数のチップに分割する切削装置には、被加工物を保持する治具や保持テーブルに、切削ブレードとの接触を避けるための逃げ溝が形成されているタイプのものがある(例えば、特許文献1参照)。かかる治具や保持テーブルには、逃げ溝によって区画された各領域に個々のチップを吸引する吸引孔が形成されており、被加工物が分割された後も、個々のチップが吸引保持される構成となっている。
一方、分割され治具や保持テーブルに保持された複数のチップを搬出するに当たり、チップを1つずつピックアップすると、すべてのチップの搬出が完了するまでに時間がかかり、非効率的である。このため、分割された複数のチップをまとめて吸引保持して搬出する手段を有する切削装置も提案されている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
特開2011−49193号公報 特開2013−33882号公報 特開2013−65603号公報
チップを吸引して保持する搬出手段では、チップを吸引保持すると、搬出手段に形成された吸引孔が塞がれるため、吸引路内の圧力が低下する。そこで、吸引路内の圧力を測定すれば、チップを吸引保持できたか否かを検出することができる。
しかし、多数のチップをまとめて吸引保持する場合、ごく少数の取り残しがあったとしても、吸引路内の圧力が下がるので、すべてのチップを吸引保持できたか否かを検出することは難しい。近年、電子機器の小型化に伴って、チップサイズが例えば1mm角以下と小さいチップも市場に出回り始めている。このように小さいチップでは、特に未搬出チップが発生しやすい上、保持テーブルなどの保持手段上に残存したチップを検出するのは難しい。また、保持手段上にチップが残存したことを検出できないまま、次の被加工物を保持手段上に載置して切削を開始すると、切削不良が発生するという問題がある。
本発明は、このような問題にかんがみなされたもので、多数のチップをまとめて吸引保持する場合であっても、取り残しなくすべてのチップを吸引保持できたか否かを精度よく検出できるようにすることを目的とする。
本発明に係る切削装置は、交差する複数の分割予定ラインが設定された被加工物を切削する切削ブレードが装着される切削手段を有する切削装置であって、切削ブレードとの接触を回避するため被加工物の複数の分割予定ラインに対応した領域にそれぞれ設けられた複数の逃げ溝と、被加工物を吸引して保持するため逃げ溝で区画された複数の領域にそれぞれ設けられた複数の保持吸引孔とを有する保持手段と、保持手段で保持された被加工物を切削手段で切削することにより形成された複数のチップを吸引して保持するため複数のチップに対応する複数の領域にそれぞれ設けられた複数の搬出吸引孔を有し、複数のチップを吸引保持して保持手段から搬出する搬出手段とを備え、搬出手段は、一端が、搬出手段に形成され複数の搬出吸引孔に分岐する分岐部に連通する第一吸引路と、分岐部から複数の搬出吸引孔にそれぞれ連通する第二吸引路と、一端が分岐部に連通する第三吸引路と、第一吸引路の他端及び第三吸引路の他端に接続され、第一吸引路と第三吸引路とのいずれか一方を選択して切り替える切り替え手段と、第三吸引路に配設され、第三吸引路中の圧力を検出する圧力検出手段と、を有し、第三吸引路は、第一吸引路より吸引路断面積が小さく形成され、圧力検出手段が測定した圧力に基づいて、すべての搬出吸引孔にチップが吸引保持されたか否かを判断する制御手段と、を備えている。
本発明に係る切削装置は、第一吸引路と第三吸引路とが並列に配設され、第一吸引路と第三吸引路とが第二吸引路を介して搬出吸引孔に連通し、切り替え手段によって第一吸引路と第三吸引路とのいずれかを選択可能であり、第三吸引路は第一吸引路よりも吸引路断面積が小さく形成され、第三吸引路中には第三吸引路中の圧力を検出する圧力検出手段が配設されており、第三吸引路内の圧力に基づいて、すべてのチップを吸引保持できたか否かを検出するため、すべてのチップを吸引保持できたか否かを精度よく検出することができる。
切削装置を示す斜視図。 被加工物を示す斜視図。 保持手段を示す斜視図。 保持手段を示す側面視断面図。 搬出手段の吸引保持部の下面側を示す斜視図。 搬出手段を示す側面視断面図。 切削処理を示すフローチャート。 保持工程を示す側面視断面図。 切削工程を示す側面視断面図。 吸着工程を示す側面視断面図。 判定工程を示す側面視断面図。
図1に示す切削装置10は、被加工物を保持して±X方向に移動可能な保持手段30と、保持手段30が保持した被加工物を切削して複数のチップに分割する切削手段11と、切削手段11が被加工物を分割して形成された複数のチップを保持手段30から搬出する搬出手段50と、を備えている。
切削手段11は、スピンドル111の先端に切削ブレード112が装着されて構成され、±Y方向及び±Z方向に移動可能となっており、切削ブレード112が装着されたスピンドル111を回転させ、切削ブレード112を被加工物に切り込ませることにより被加工物を切削することができる。
保持手段30の−Y方向側には、切削加工されチップに分割された被加工物の下面を洗浄する下面洗浄手段40が配設されている。この下面洗浄手段40は、回転可能に構成されたスポンジ等からなる洗浄ローラ401と、洗浄ローラ401に洗浄水を供給する図示しない洗浄水供給ノズルとを備えている。
下面洗浄手段40の−Y方向側には、個々のチップに分割された加工後の被加工物の下面を乾燥する下面乾燥手段41を具備している。下面乾燥手段41は、多数の噴出孔410からエアーを噴出することにより、洗浄水を吹き飛ばす。
下面乾燥手段41の−Y方向側には、分割された複数のチップをバルク収容するバルク収容手段42が配設されている。バルク収容手段42は、開口部420からチップを落下させ、引き出し421から取り出し可能となっている。
下面洗浄手段40、下面乾燥手段41及びバルク収容手段42の上方には、個々のチップに分割された加工後の被加工物の上面を乾燥するとともに下面乾燥手段41に載置され上面および下面が乾燥された複数のチップをバルク収容手段42の開口部420に落とし込むための上面乾燥手段兼チップ落とし込み手段43が配設されている。この上面乾燥手段兼チップ落とし込み手段43は、温風を噴出する温風噴出ノズル430と、温風噴出ノズル430に装着され下方に突出するチップ落とし込みブラシ431と、温風噴出ノズル430を支持し温風噴出ノズル430を上下方向に移動させるエアシリンダ機構432と、エアシリンダ機構432を支持するとともに±Y方向に移動可能なアーム433とから構成されている。
保持手段30の+Y方向側には、加工前の被加工物を収容したカセット440が載置されるカセット載置領域44が設けられている。カセット載置領域44の−Y方向側には、カセット440に収容された被加工物を仮置きするとともに位置合わせを行う仮置き手段45と、カセット440に収容された被加工物を仮置き手段45に取り出す取り出し手段46とが配設されている。
仮置き手段45から保持手段30にわたる領域の上方には、仮置き手段45に搬出され位置合わせが行われた加工前の被加工物を保持テーブル30に搬送する搬送手段47が配設されている。この搬送手段47は、被加工物の上面を吸引保持する吸引保持パッド470と、吸引保持パッド470を支持し吸引保持パッド470を上下方向に移動させるエアシリンダ機構471と、エアシリンダ機構471を支持して±Y方向に移動可能なアーム472とを備えている。
搬出手段50は、保持手段30が保持した複数のチップを吸引して保持する吸引保持部51と、吸引保持部51を±Z方向に移動させる垂直移動部52と、吸引保持部51及び垂直移動部52を±Y方向に移動させる水平移動部53とを備える。保持手段50は、分割された被加工物を保持して保持手段30から搬出し、下面洗浄手段40を介して下面乾燥手段41に搬送することができる。
図2に示す被加工物20は、例えば長方形板状のパッケージ基板であり、デバイスチップがそれぞれ埋設された複数のチップ領域21が格子状に並んで形成されている。チップ領域の間には、分割予定ライン22a,22bが設けられている。分割予定ライン22aは、被加工物20の長辺と平行であり、分割予定ライン22bは、被加工物20の短辺と平行であって、分割予定ライン22aと垂直に交差している。分割予定ライン22a,22bを切削することにより、被加工物20は、複数のチップ(パッケージデバイス)に分割される。
図3に示すように、保持手段30は、テーブルベース33と、テーブルベース33の上に配置された治具テーブル32と、治具テーブル32の上に配置されたラバー部材31とを備える。ラバー部材31には、被加工物20を吸引して保持するための複数の保持吸引孔311と、切削ブレード112との接触を回避するための複数の逃げ溝312a,312bとが設けられている。逃げ溝312aは、分割予定ライン22aに対応する領域に設けられている。逃げ溝312bは、分割予定ライン22bに対応する領域に設けられ、逃げ溝312aと垂直に交わる。保持吸引孔311は、逃げ溝312a,312bによって区画された、被加工物20のチップ領域21に対応する領域に設けられている。
図4に示すように、治具テーブル32は、複数の治具吸引路321を備え、各治具吸引路321は、個々のチップを吸引する保持吸引孔311と連通している。テーブルベース33は、治具吸引路321を介してすべての保持吸引孔311と連通したテーブル吸引路331を備えている。また、保持手段30は、テーブル吸引路331と接続された吸引源35と、テーブル吸引路331と吸引源35との間に設けられた電磁弁34とを備える。電磁弁34を開くことにより、テーブル吸引路331と吸引源35とが連通し、ラバー部材31に載置された被加工物20や、被加工物20を分割して形成されたチップが吸引されて保持される。
図5に示すように、搬出手段50の吸引保持部51は、図1に示した切削手段11によって切削され分割されたチップを吸引して保持するための複数の搬出吸引孔511を備えている。搬出吸引孔511は、被加工物20のチップ領域21に対応する領域に格子状に配置されている。
図6に示すように、吸引保持部51は、第二吸引路511aを介してすべての搬出吸引孔511に分岐して連通した分岐部512を備えている。分岐部512は、第一吸引路56の一端に連通している。第一吸引路56の他端は、切り替え手段54に接続されている。また、分岐部512は、第三吸引路57の一端にも連通している。第三吸引路57の他端は、切り替え手段54に接続されており、切り替え手段54は、第一吸引路56と第三吸引路57とのいずれか一方を選択して切り替え可能としている。また、切り替え手段54は、吸引源55に接続されており、切り替え手段54における切り替えにより、第一吸引路56と第三吸引路57とのいずれか一方を吸引源55に連通されることができる。切り替え手段54としては、例えば電磁弁を用いることができる。
第三吸引路57には、第三吸引路57の内部の圧力を検出する圧力検出手段58が配設されている。圧力検出手段58は、制御手段59に接続されており、制御部59では、圧力検出手段58における検出結果に基づき、すべてのチップが搬出吸引孔511に吸着されたか否かを判定することができる。
第三吸引路57の内径は、第一吸引路56の内径よりも小さい。例えば、第一吸引路56の内径はφ12mmであるのに対し、第三吸引路57の内径はφ6mmである。したがって、第三吸引路57の吸引路断面積は、第一吸引路56の吸引路断面積よりも小さい。このため、第一吸引路56を介して吸引源55と第二吸引路511aとが連通した場合よりも、第三吸引路57を介して吸引源55と第二吸引路511aとが連通した場合のほうが、吸着力は弱くなる。しかし、第一吸引路56を介して吸引源55と第二吸引路511aとが連通した場合における、取り残したチップがあるときの第一吸引路56内の圧力とすべてのチップを吸着したときの第一吸引路56内の圧力との差よりも、第三吸引路57を介して吸引源55と第二吸引路511aとが連通した場合における、取り残したチップがあるときの第三吸引路57内の圧力とすべてのチップを吸着したときの第三吸引路57内の圧力との差のほうが大きい。その理由は、以下のとおりである。
取り残したチップがある場合において、チップを吸着していない搬出吸引孔511から時間Δtの間に流入する空気の質量M1は、M1=v1Δt×S1である。ただし、v1は、搬出吸引孔511から流入する空気の速度を表し、S1は、チップを吸着していない搬出吸引孔511の断面積を表す。
第一吸引路56を介して吸引源55と分岐部512とが連通した場合における、第一吸引路56を流れる空気の質量M2は、M2=v2Δt×S2である。ただし、v2は、第一吸引路56を流れる空気の速度を表し、S2は、第一吸引路56の断面積を表す。
一方、第三吸引路57を介して吸引源55と分岐部512とが連通した場合における、第三吸引路57を流れる空気の質量M3は、M3=v3Δt×S3である。ただし、v3は、第三吸引路57を流れる空気の速度を表し、S3は、第三吸引路57の断面積を表す。
連続の法則より、単位時間に流れる流体の質量は、流路の断面積が変わっても一定であるから、M1=M2=M3である。
また、吸引源55の排気速度が一定であるとすると、第一吸引路56を介して吸引源55と第二吸引路511aとが連通した場合も、第三吸引路57を介して吸引源55と第二吸引路511aとが連通した場合も、単位時間に吸引源55から排気される流体の体積は、一定である。
したがって、
v2=M2/(Δt×S2)=v1×S1/S2、v3=v1×S1/S3
である。
S2=k×S3(ただし、k>1)とすると、v3=k×v2である。すなわち、断面積S2が大きい第一吸引路56内の流速v2よりも、断面積S3が小さい第三吸引路57内の流速v3のほうが、k倍大きい。
ベルヌーイの法則より、流速と圧力との間には、流速が大きくなると、圧力が下がるという一定の関係がある。したがって、第三吸引路57内の圧力P3を測定すれば、第一吸引路56内の圧力P2を測定する場合よりも、感度がk倍高くなる。
例えば、第一吸引路56を介しての吸引量が100、第三吸引路57を介しての吸引量が10、1チップが吸引保持されずにバキュームがリークした場合のリーク量が1であるとすると、第一吸引路56を介して吸引した場合のリーク量は、全体の1/100であるのに対し、第三吸引路57を介して吸引した場合のリーク量は、全体の1/10である。吸引源55の吸引量に1%のばらつきがあるとすると、第一吸引路56を介して吸引した場合、圧力の変化が、吸引量のばらつきに起因するものなのか、リークに起因するものなのか、判別できないのに対し、第三吸引路57を介して吸引すれば、容易に判別できるから、検出精度が高くなる。
図7に示す切削処理70は、切削装置10を用いて被加工物を切削し、切削により形成されたチップを搬出する一連の処理を示しており、保持手段30で被加工物20を保持する保持工程71と、保持手段30で保持した被加工物20を切削手段11で切削して複数のチップに分割する切削工程72と、切削工程72で分割された複数のチップを搬出手段50で吸着する吸着工程73と、搬出手段50で吸着した複数のチップを保持手段30から搬出する搬出工程74とを備える。搬出工程74では、すべてのチップを吸着したか否かを制御手段59が判定し、取り残しがある場合には、吸着工程73に戻る。
図8に示す保持工程71においては、基板23の上に複数のデバイスチップ211がマウントされモールド樹脂24で封止された被加工物20を、各チップ領域21の位置が各保持吸引孔311の位置に対応するよう、ラバー部材31の上に載置する。そして、電磁弁34を切り替えて、吸引源35とテーブル吸引路331とを連通させ、吸引源35が被加工物20を吸引して保持する。
次に、図9に示す切削工程72においては、保持工程71で吸引保持した被加工物20に対して、切削水を噴出しながら、切削手段11が分割予定ライン22を切削する。ラバー部材31の表面には、分割予定ライン22に対応する領域に逃げ溝312が設けられているので、被加工物20に切削ブレード112を完全に切り込ませても、ラバー部材31に接触するのを回避することができる。すべての分割予定ライン22を切削することにより、被加工物20は、複数のチップと、デバイスチップを含まない端材29とに分割される。分割された各チップに対応する位置に、保持吸引孔311が設けられているので、保持手段30は、すべてのチップを吸引保持し続ける。これに対し、端材29に対応する位置には保持吸引孔311が設けられていないので、端材29は、保持手段30に吸引保持されず、切削水の勢いによって、保持手段30上から除去される。
次に、図10に示す吸着工程73においては、切削工程72で分割された各チップ28の位置に、各搬出吸引孔511の位置が対応するよう、吸引保持部51を移動させ、搬出吸引孔511をチップ28に密着させる。そして、電磁弁54を切り替えて、第一吸引路56を介して吸引源55と第二吸引路511aとを連通させ、吸引保持部51によってチップ28を吸引して保持する。吸引保持部51がチップ28を吸引保持したら、保持手段30が電磁弁34を切り替えて、吸引源35とテーブル吸引路331との間を遮断し、保持手段30による吸引保持を解除する。
搬出手段50は、吸引保持部51を+Z方向に移動させて、吸引保持したチップ28を保持手段30から持ち上げる。吸引源55と分岐部512とが、断面積の大きい第一吸引路56を介して連通しているので、吸着力が強く、チップ28を保持手段30から引き剥がすのに十分な吸着力を得ることができる。
次に、図11に示す搬出工程74において、搬出手段50は、電磁弁54を切り替え、断面積の小さい第三吸引路57を介して吸引源55と第二吸引路511aとを連通させる。第三吸引路57は、内部の断面積が第一吸引路56より小さいため、これにより、吸着力が弱くなるが、吸引保持したチップ28を落下させないために必要な程度の吸着力は、確保される。第三吸引路57を介して吸引源55と第二吸引路511aとを連通すると、圧力検出器58が第三吸引路57内の圧力を測定し、圧力検出器58が測定した圧力に基づいて、制御手段59が、吸着されていないチップ28があるか否かを判定する。第三吸引路57は、第一吸引路56より断面積が小さく、吸着されていないチップ28がある場合には、それにともなう圧力変化が明確に現れるため、吸着されていないチップ28の存在を確実に把握することができる。制御手段59は、第三吸引路57内の圧力が所定の閾値より小さい場合、吸着されていないチップ28があると判定する。吸着されていないチップ28があると制御手段59が判定した場合は、吸引保持部51を−Z方向に移動させて、吸着工程73に戻り、吸着されなかったチップ28を吸着する。一方、すべてのチップ28を吸着したと制御手段59が判定した場合は、搬出手段50は、そのままチップ28を搬出し、切削処理70を終了する。
なお、すべてのチップ28を吸引保持できたと制御手段59が判定したのち、第一吸引路56を介して吸引源55と第二吸引路511aとが連通するよう、電磁弁54を切り替えるようにしてもよい。これにより、チップ28搬出中における吸着力が強くなるので、吸引保持したチップ28が落下するのを防ぐことができる。
吸引路内の空気の流量によって、吸着されていないチップ28があるか否かを判定することも考えられるが、チップ28に切削水が付着している場合、吸引路内に水分が混入する可能性があるので、吸引路内の空気の流量を熱式流量計で正確に測定することはできない。このため、吸引路内の空気の流量を測定することは困難であり、したがって、吸引路内の空気の流量によって、吸着されていないチップ28があるか否かを判定することも困難である。
これに対し、制御手段59は、吸引路内の圧力によって、吸着されていないチップ28があるか否かを判定するので、吸着されていないチップ28があるか否かを精度よく判定することができる。
また、強い吸着力が必要な吸着工程73では、断面積の大きい第一吸引路56を介して吸引源55と第二吸引路511aとを連通させることにより、必要な吸着力を確保する。これに対し、吸着工程73ほど強い吸着力が必要でない搬出工程74では、断面積の小さい第三吸引路57を介して吸引源55と第二吸引路511aとを連通させることにより、すべてのチップ28が吸着されたか否かの判定精度を高くする。
特に、チップ28のサイズが例えば1mm角以下など非常に小さい場合、取り残しが発生しやすくなる。保持手段30に取り残したチップ28が存在するのを見逃したまま、次の被加工物20を保持手段30に載置して、切削を開始してしまうと、切削不良が発生する。しかし、吸引経路を第三吸引路57に切り替えることにより、すべてのチップ28が吸着されたか否かを精度よく判定することができるので、取り残しチップの見逃しによる切削不良の発生を防ぐことができる。
以上説明した実施形態は、一例であり、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、本質的でない部分の構成を、他の構成に置き換えてもよい。
10 切削装置、11 切削手段、111 スピンドル、112 切削ブレード、
20 被加工物、21 チップ領域、211 デバイスチップ、
22 分割予定ライン、23 基板、24 モールド樹脂、28 チップ、29 端材、
30 保持手段、31 ラバー部材、311 保持吸引孔、312 逃げ溝、
32 治具テーブル、321 治具吸引路、
33 テーブルベース、331 テーブル吸引路、
34,54 電磁弁、35,55 吸引源、
40 下面洗浄手段、401 洗浄ローラ、
41 下面乾燥手段、410 噴出孔、
42 バルク収容手段、420 開口部、421 引き出し、
43 上面乾燥手段兼チップ落とし込み手段、430 温風噴出ノズル、
431 チップ落とし込みブラシ、432 エアシリンダ機構、433 アーム
44 カセット載置領域、440 カセット
45 仮置き手段、46 取り出し手段、
47 搬送手段、470 吸引保持パッド、471 エアシリンダ機構、472 アーム
50 搬出手段、51 吸引保持部、511 搬出吸引孔、511a 第二吸引路、
512 分岐部、
52 垂直移動部、53 水平移動部、56 第一吸引路、57 第三吸引路、
58 圧力検出器、59 制御手段、
70 切削処理、71 保持工程、72 切削工程、73 吸着工程、74 搬出工程。

Claims (1)

  1. 交差する複数の分割予定ラインが設定された被加工物を切削する切削ブレードが装着される切削手段を有する切削装置であって、
    該切削ブレードとの接触を回避するため該被加工物の複数の分割予定ラインに対応した領域にそれぞれ設けられた複数の逃げ溝と、該被加工物を吸引して保持するため該逃げ溝で区画された複数の領域にそれぞれ設けられた複数の保持吸引孔とを有する保持手段と、
    該保持手段で保持された被加工物を該切削手段で切削することにより形成された複数のチップを吸引して保持するため該複数のチップに対応する複数の領域にそれぞれ設けられた複数の搬出吸引孔を有し、該複数のチップを吸引保持して該保持手段から搬出する搬出手段とを備え、
    該搬出手段は、
    一端が、該複数の搬出吸引孔に分岐する分岐部に連通する第一吸引路と、
    該分岐部から該複数の搬出吸引孔にそれぞれ連通する第二吸引路と、
    一端が該分岐部に連通する第三吸引路と、
    該第一吸引路の他端及び該第三吸引路の他端に接続され、該第一吸引路と該第三吸引路とのいずれか一方を選択して切り替える切り替え手段と、
    該第三吸引路に配設され、該第三吸引路中の圧力を検出する圧力検出手段と、を有し、
    該第三吸引路は、該第一吸引路より吸引路断面積が小さく形成され、
    該圧力検出手段が測定した圧力に基づいて、すべての搬出吸引孔にチップが吸引保持されたか否かを判断する制御手段と、を備えた、
    切削装置。
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