JP6118169B2 - 荷電粒子線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷電粒子線装置に関し、特に、カバーの振動が画質性能に影響する荷電粒子線装置に関する。
走査電子顕微鏡、透過電子顕微鏡、イオン顕微鏡、半導体検査装置等の荷電粒子線装置では、高真空環境下で発生させた荷電粒子線を試料に照射し、試料で反射した電子、試料を透過した電子、試料から放出された二次電子などを検出することによって試料の観察画像を取得する。
走査型電子顕微鏡では、多軸ステージに試料を搭載し、ステージを駆動することによって試料の観察位置を移動する。試料の観察はステージを停止させた状態で行う。現在、走査型電子顕微鏡の倍率は100万倍、分解能は1nm以下である。
走査型電子顕微鏡の分解能を阻害する要因の一つとして振動がある。装置内部には除振機構があり、床振動は減衰されて試料室や電子光学鏡筒の構造体に伝達される。騒音は空気を媒体として、構造体に音圧として直接作用する。微振動や音圧が構造体に伝わると、荷電粒子線やステージ上の試料が振動する。さらに、設置環境の磁場が変動すると、試料に対して荷電粒子線の照射位置が変動する。結果として、試料に対して荷電粒子線の照射位置が変化し、パターンのエッジが振動して見えるなど、精彩な画像が得られなくなる。このような現象を像障害という。
特許文献1には、装置本体を二重カバーで囲むことによって騒音を電子光学系とステージに伝えない構成が開示されている。また、特許文献2には、装置カバーの内面に防塵繊維で包囲された吸音材もしくは制振材を取り付ける構成が開示されている。また、特許文献3では、装置カバーの内部に吸音体を配置する構成が開示されている。
特開平8−329874号公報 特開2006−79870号公報 特開2012−104298号公報
本願発明者が、荷電粒子線装置の分解能を阻害する要因について、鋭意検討した結果、次の知見を得るに至った。
荷電粒子線光学鏡筒には外部磁場をシールドする光学鏡筒カバーが実装されている。また、モータの可動部については、オペレータが触れないように安全カバーが取り付けられている。しかも、帯電防止などの観点から、カバーなどは電子光学鏡筒あるいは試料室に直接固定されているのが研究者・設計者における技術常識である。
しかしながら、本願の発明者が音波試験などを実施した結果、カバー(例えば、電子銃カバー、モータカバーなど)を電子光学鏡筒あるいは試料室に直接固定する従来の構成では、特定周波数帯域で、カバー内部の騒音を低減することは可能であるものの、装置上における複数のカバーの取付箇所では、外部からの音圧を制御できないことを見出した。
つまり、騒音の周波数と光学鏡筒カバーの固有値が一致する場合には、カバーが振動し、カバーが固定されている荷電粒子線光学鏡筒が振動する。また、騒音によってモータカバーが固有振動する場合、振動がモータまたは試料室に伝わり、ステージと試料が振動する。すると、試料に対して荷電粒子線の照射位置が変化するので、像障害となる。
装置全体をカバーで覆うことにより、カバー内部の平均音圧を低下させることは可能であるが、カバーの取付箇所で、光学鏡筒カバーあるいはモータカバーの固有振動数、つまり、特定の周波数で音圧を低下させることは困難である。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、騒音に励起されるカバーの固有振動を抑制する技術を提供する。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例として、荷電粒子線を収束する電子光学系と前記荷電粒子線を偏向する偏向器とを備える荷電粒子線光学鏡筒と、試料を真空状態に保持する試料室と、前記試料を搭載するステージと、を少なくとも含む荷電粒子線装置であって、磁気シールドカバーが制振シートを介して前記荷電粒子線光学鏡筒または前記試料室に取付けられている、荷電粒子線装置が提供される。
また、他の例としては、荷電粒子線を収束する電子光学系と前記荷電粒子線を偏向する偏向器とを備える荷電粒子線光学鏡筒と、試料を真空状態に保持する試料室と、前記試料を搭載するステージと、前記試料を移動させるための少なくとも1つのモータを有するステージベースと、を少なくとも含む荷電粒子線装置であって、モータカバーが、制振シートを介して前記ステージベースまたは前記試料室に取付けられている、荷電粒子線装置が提供される。
また、他の例としては、荷電粒子線を収束する電子光学系を備える荷電粒子線光学鏡筒と、試料を保持する試料ホルダと、前記試料ホルダを搭載するステージと、前記試料を透過した透過荷電粒子線を検出する検出器と、を少なくとも含む荷電粒子線装置であって、ホルダカバーが、制振シートを介して前記ステージまたは前記荷電粒子線光学鏡筒に取付けられている、荷電粒子線装置が提供される。
本発明によれば、カバーの固有振動を抑制した高分解能の荷電粒子線装置を提供することができる。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
第1実施例における走査電子顕微鏡の構造を示す図である。 下部磁気シールドカバーの構成を示す図である。 下部磁気シールドカバーを取付けた状態を示す図である。 上部磁気シールドカバーの構成を示す図である。 上部及び下部磁気シールドカバーを取付けた状態を示す図である。 磁気シールドカバーの変形の様子を示した説明図である。 せん断歪γと変位X、せん断応力τとせん断力Fとの関係を示した説明図である。 制振シートの吸収エネルギーを示した説明図である。 損失係数ηの角速度依存性を示した説明図である。 第2実施例における走査電子顕微鏡の構造を示す図である。 X軸モータカバーとZ軸モータカバーの構成を示す図である。 第3実施例における走査電子顕微鏡の構造を示す図である。 上部及び下部磁気シールドカバー、並びに、モータカバーを取付けた状態を示す図である。 透過電子顕微鏡の構造を示す図である。 第4実施例における透過電子顕微鏡の構造を示す図である。 ステージカバーの構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明する。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
荷電粒子線装置は、電子や陽イオンなどの電荷をもつ粒子(荷電粒子)を電界で加速し、試料に照射する装置である。荷電粒子線装置は、試料と荷電粒子との相互作用を利用して、試料の観察、分析、加工などを行う。荷電粒子線装置の例として、走査電子顕微鏡、透過電子顕微鏡、半導体計測装置(CD−SEM)、半導体検査装置(レビューSEM)、イオン顕微鏡などが挙げられる。本発明は、これらの荷電粒子線装置に適用可能である。
[第1実施例]
以下では、荷電粒子線装置の一例として、走査電子顕微鏡の構造を説明する。図1は、第1実施例における走査電子顕微鏡の構造を示す。
走査電子顕微鏡は、電子線6を収束する電子光学系と電子線6を偏向する偏向器とを備える電子光学鏡筒2と、試料8を真空状態に保持する試料室1と、試料8を搭載するステージ10と、を備える。試料室1の内部と電子光学鏡筒2の内部は、ターボ分子ポンプ3とイオンポンプ4A、4B、4Cにより真空排気される。
電子光学鏡筒2の内部には、電子銃5が設けられている。電子光学鏡筒2の内部にある電子銃5から放出された電子線6は、対物レンズ7で収束されて、試料8に照射される。ここで、試料8上の観察したい領域を偏向器9で走査することにより、試料8から二次電子が発生し、二次電子を検出器(図示せず)によって検出することにより、試料8の観察画像が得られる。
試料室1には、ステージ10が設けられており、試料8は、ステージ10に搭載されている。また、試料室1には、X軸モータ11と、Y軸モータ(図示せず)と、Z軸モータ12と、θxおよびθzモータ(図示せず)を備えるステージベース23が設けられている。ステージ10は、X軸モータ11と、Y軸モータ(図示せず)と、Z軸モータ12と、θxおよびθzモータの回転により、X、Y、Z、θx、θz方向に試料8を移動させることができる。
試料室1は、荷重板13上に設置され、荷重板13は、除振マウント14を介して支持体24上に支持されている。したがって、支持体24から伝わる床振動は、除振マウント14により減衰される。また、電子光学鏡筒2には、上下に分割された上部及び下部磁気シールドカバー19A,19Bが取付けられている。したがって、外部磁場は、上部及び下部磁気シールドカバー19A,19Bにより減衰される。
また、モータカバー23A,23Bは、X軸モータ11とZ軸モータ12を覆うように取付けられている。これにより、X軸モータ11とZ軸モータ12の可動部は、モータカバー23A,23Bによって保護されている。
図2は、下部磁気シールドカバー19Bの構成を示す。下部磁気シールドカバー19Bは、制振シート18Bと、フランジ(金属プレート)17Bとを備える。制振シート18B及びフランジ17Bは、下部磁気シールドカバー19Bのフランジ部(19B−1)と同じ輪形状で形成されている。カバーの材質には高透磁率材料のパーマロイが最適である。制振シート18Bの材料は、絶縁性のニトリルゴムなどである。カバーの材質や制振シート18Bの材質はこれに限定されない。
本実施例では、下部磁気シールドカバー19Bと制振シート18Bとフランジ17Bとを接着して一体型とする。この状態で、フランジ17Bを電子光学鏡筒2(あるいは、試料室1でもよい)にボルト(締結部材)21Bで締結する。下部磁気シールドカバー19Bが、制振シート18Bを介して電子光学鏡筒2(あるいは試料室1)に取付けられているため、下部磁気シールドカバー19Bの振動が、電子光学鏡筒2あるいは試料室1に伝達されるのを抑制することができる。
また、本実施例では、ボルト21Bは、下部磁気シールドカバー19B及び制振シート18Bに接触しないように取付けられる。下部磁気シールドカバー19B及び制振シート18Bには、ボルト21Bの取付位置に、ボルト21Bと接触しない大きさで孔が形成されている。具体的には、制振シート18Bの孔径と下部磁気シールドカバー19Bの孔径は、ボルト21Bのボルトヘッドの直径よりも大きく形成されている。これにより、ボルト21Bが、制振シート18B及び下部磁気シールドカバー19Bには接触しないようにする。なお、この構成の理由については後述する。
次に、図2及び図3を用いて下部磁気シールドカバー19Bの取付方法について説明する。まず、フランジ17Bと制振シート18Bと下部磁気シールドカバー19Bを接着する。図2では、接着部分を「A」で表記する。次に、接着されて一体となった下部磁気シールドカバー(17B、18B、19B)を電子光学鏡筒2にかぶせ、フランジ17Bを電子光学鏡筒2の下部にボルト21Bで締結する。
帯電した人間が下部磁気シールドカバー19Bに触れると、放電して装置に過大電流が流れるおそれがある。そこで、下部磁気シールドカバー19Bを試料室1または電子光学鏡筒2にアース20Bで接続する。
図4は、上部磁気シールドカバー19Aの構成を示す。上部磁気シールドカバー19Aは、制振シート18Aと、フランジ(金属プレート)17Aとを備える。制振シート18A及びフランジ17Aは、上部磁気シールドカバー19Aと電子光学鏡筒2とが接触する面(19A−1)に沿って輪形状で形成されている。カバーの材料や制振シートの材料については、下部磁気シールドカバー19Bの場合と同様である。
また、ボルト21Aは、上部磁気シールドカバー19A及び制振シート18Aに接触しないように取付けられる。具体的には、制振シート18Aの孔径と上部磁気シールドカバー19Aの孔径は、ボルト21Aのボルトヘッドの直径よりも大きく形成されている。
次に、上部磁気シールドカバー19Aの取付方法について説明する。まず、フランジ17Aと制振シート18Aと上部磁気シールドカバー19Aを接着する。図4では、接着部分を「A」で表記する。接着されて一体となった上部磁気シールドカバー(17A、18A、19A)を電子光学鏡筒2にかぶせ、フランジ17Aを電子光学鏡筒2の上部にボルト21Aで締結する。最後に、上部磁気シールドカバー19Aと電子光学鏡筒2とをアース20Aで接続する。
図5は、上部及び下部磁気シールドカバー19A,19Bを取付けた状態を示す。上部及び下部磁気シールドカバー19A,19Bは、それぞれ、制振シート18A,18Bを介して電子光学鏡筒2に固定されている。また、上部及び下部磁気シールドカバー19A,19Bは、それぞれ、電子光学鏡筒2にアース20A,20Bで接続されているので、上部及び下部磁気シールドカバー19A,19Bと電子光学鏡筒2は同電位である。
次に、例として、下部磁気シールドカバー19Bの振動と、制振シート18Bによる振動エネルギーの吸収メカニズムについて説明する。
図6は、下部磁気シールドカバー19Bでの振動の様子を示した説明図である。図6のように下部磁気シールドカバー19Bが、X方向に伸びて、Y方向にへこむ振動モードについて考える。また、ここでは、下部磁気シールドカバー19Bの1/4カット部分をモデルとして考える。
1/4カット部分における伸びた部分の振動エネルギーEは以下のように算出される。なお、カバーの最大変位振幅をX、固有角振動数をωとする。変位 X=X・sin(ω・t)とおくと、速度 V=X・ω・cos(ω・t)となる。したがって、カバーの振動エネルギーは、カバー質量Mと速度Vから次のように表される。
E=1/2・M・V=1/2・M・(ω・X (1)
図7は、せん断歪γと変位X、せん断応力τとせん断力Fとの関係を示した説明図である。図7において、制振シートのせん断歪γを板厚Tと変位Xで表すと、γ=X/Tとなる。したがって、最大せん断歪は、γmax=X/Tとなる。これにより、カバーの振動エネルギーEの式(1)は、次のように表される。
E=1/2・M・ω ・γmax ・T (2)
次に、制振シート18Bの吸収エネルギーWについて述べる。制振シート18Bの貯蔵弾性率をG’、損失係数をη、制振シート18Bの面積をSとする。制振シート18Bが吸収できるエネルギーWは、図8の楕円内部の面積になるので、次式のように表される。なお、損失係数ηは、図7のように周波数に依存するパラメータである。
W=π・X・Y=π・G’・η・S・γmax ・T (3)
ここで、制振シート18Bによる振動エネルギーの吸収効率を、振動エネルギーE(式2)に対する吸収エネルギーW(式3)との比で定義する。
W/E=(π・G’・η・S・γmax ・T)/(1/2・M・ω ・γmax ・T)=(2π・G’・η・S)/(M・ω ・T) (4)
式(4)から、制振シート18Bの貯蔵弾性率G’、損失係数η、面積Sが大きいほど、また、板厚Tが薄いほど吸収効率(W/E)が大きくなる。面積が大きいほど良いという観点から、例えば、制振シート18Bは、下部磁気シールドカバー19Bとフランジ17Aとで挟まれる部分の全面にわたる形状が好ましい。質量Mと固有角振動数ωは、カバー自体の形状や材質で決まる数値であり、吸収効率は、せん断歪γmaxの大きさに依存しないことがわかる。磁気シールドカバー19Bを制振シート18Bを介して取付けることにより外部からの振動を抑制することが可能であるが、より吸収効率を高めるために、制振シートは、振動エネルギーEに対する吸収エネルギーWとの比が所定の値以上となるように選択してもよい。
また、図9は、複数の粘弾性材料A,B,Cに関する角速度と損失係数との関係を示した図である。図9に示すように、損失係数ηは、材料及び角速度に依存する。したがって、制振シートの材料は、カバーの固有振動数を考慮して選択するのが好ましい。
以下の条件で、W/Eを計算する。
カバー(1kg)の1/4の質量 M=1/4=0.25(kg)
カバーの固有角振動数(固有値を300Hzとした場合) ω=2π・300(Hz)=1885(rad/s)
貯蔵弾性率 G’=450(kPa)
損失係数 η=1.0
制振シートの外径を320mm、内径を300mmとした場合の制振シートの1/4の貼付面積 S=π/4・(0.32−0.30)/4=0.0025(m
制振シートの板厚 T=0.0005(m)
この条件では、W/E=16(倍)となり、十分な制振効果が得られる。なお、W/E=16(倍)は一例であり、当然ながら、これより小さい値でも制振効果を得ることができる。
以上の計算などからも分かるように、本実施例において、ボルト21A,21Bのボルトヘッドが制振シート18A,18B及び磁気シールドカバー19A,19Bに接触しないような構造にしている理由は、磁気シールドカバー19A,19Bの振動を、効率良く制振シート18A,18Bのせん断歪みにさせ、より効果的に制振効果を得るためである。
なお、図1に示すように、上部磁気シールドカバー19Aの円筒面の一部は、イオンポンプ4A、4B、4Cの配管を避けて取り付けられるように配管部分を切欠いた構造であっても良い。電子光学鏡筒2内部の真空度向上のために、電子銃5やイオンポンプ4A、4B、4Cは6ヶ月に1回250℃のベーキングをする必要があり、ベーキング時は上部磁気シールドカバー19Aと制振シート18Aとフランジ17Aを取り外す。
本実施例によれば、上部及び下部磁気シールドカバー19A,19Bの固有振動を抑制した高分解能の電子顕微鏡を提供することが可能となる。特に、従来では、カバーと電子光学鏡筒とを直接固定することが当業者における技術常識であった。したがって、従来では、カバーと電子光学鏡筒とを直接固定するため、その取付箇所では外部からの音圧を制御することができなかった。本実施例では、上部及び下部磁気シールドカバー19A,19Bを制振シート18A,18Bを介して電子光学鏡筒2に取付けることにより、磁気シールドカバー19A,19Bの取付け箇所において外部から振動を抑制することができる。
また、本実施例では、ボルト21A,21Bは、磁気シールドカバー19A,19B及び制振シート18A,18Bに接触しないように取付けられている。したがって、磁気シールドカバー19A,19Bの振動を、効率良く制振シート18A,18Bのせん断歪みにさせ、より効果的に制振効果を得ることができる。
また、従来のカバーでは、カバーと電子光学鏡筒をボルトで直接固定していたので、アースは不要であった。本実施例では、より効果的に制振効果を得るためにボルト21A,21Bを磁気シールドカバー19A,19Bに接触させない構成とした場合において、磁気シールドカバー19A,19Bを電子光学鏡筒2と同電位に保つ構成を提供する。本実施例では、磁気シールドカバー19A,19Bと電子光学鏡筒2とをアース20A,20Bによって接続している。これにより、磁気シールドカバー19A,19Bを電子光学鏡筒2と同電位に保つことができる。
[第2実施例]
以下では、第2実施例として、モータカバーの制振構造について説明する。図10は、第2実施例における走査電子顕微鏡の構造を示す。第1実施例と同じ構成要素については、同じ符号を付し、説明を省略する。なお、本実施例では、走査電子顕微鏡は、従来の上部及び下部磁気シールドカバー15A,15Bを備える。
図11は、X軸モータカバーとZ軸モータカバーの取付け図を示す。X軸モータカバー23Aは、制振シート25Aと、金属プレート22Aとを備える。制振シート25A及び金属プレート22Aは、X軸モータカバー23Aのフランジ部26Aと同じ矩形形状で形成されている。カバーの材料や制振シートの材料については、第1実施例の場合と同様である。
また、ボルト27Aは、X軸モータカバー23A及び制振シート25Aに接触しないように取付けられる。X軸モータカバー23A及び制振シート25Aには、ボルト27Aの取付位置に、ボルト27Aと接触しない大きさで孔が形成されている。具体的には、制振シート25Aの孔径とX軸モータカバー23Aの孔径は、ボルト27Aのボルトヘッドの直径よりも大きく形成されている。
次に、X軸モータカバー23Aの取付方法について説明する。まず、金属プレート22Aと制振シート25AとX軸モータカバー23Aを接着する。図11では、接着部分を「A」で表記する。接着されて一体となったX軸モータカバー(23A、25A、22A)をX軸モータ11にかぶせ、金属プレート22Aをステージベース23の側面にボルト27Aで締結する。最後に、X軸モータカバー23Aとステージベース23とをアース28Aで接続する。
Z軸モータカバー23Bについても、X軸モータカバー23Aと同様の構成が可能であり、図11において同じ構成要素に同じ番号を付し、説明を省略する。なお、Z軸モータカバー23Bの構成要素については、X軸モータカバー23Aの構成要素と区別するために図11において「B」を付して描かれている。
Y軸モータおよびθx軸モータについては図示していないが、X軸モータカバー23Aと同様の構成が可能である。
本実施例によれば、モータカバー23A,23Bの固有振動を抑制した高分解能の電子顕微鏡を提供することが可能となる。特に、従来では、X軸モータカバーとZ軸モータカバーなどはステージベースに直接固定されていた。本実施例では、モータカバー23A,23Bを制振シート25A,25Bを介してステージベース23に取付けることにより、モータカバー23A,23Bの取付け箇所において外部から振動を抑制することができる。
また、本実施例では、ボルト27A,27Bは、それぞれ、モータカバー23A,23B及び制振シート25A,25Bに接触しないように取付けられる。したがって、モータカバー23A,23Bの振動を、効率良く制振シート25A,25Bのせん断歪みにさせ、より効果的に制振効果を得ることができる。
また、モータカバー23A,23Bとステージベース23とをアース28A,28Bによって接続している。これにより、カバーを電子光学鏡筒と同電位に保つことができる。
[第3実施例]
第3実施例として、電子光学鏡筒の磁気シールドカバーと、モータの制振カバーの両方を走査電子顕微鏡に適用した実施例を説明する。図12は、第3実施例における走査電子顕微鏡の構造を示す。図13は、上部及び下部磁気シールドカバー19A,19B、並びに、モータカバー23A,23Bを取付けた状態を示す。
図12及び図13において、上部及び下部磁気シールドカバー19A,19B、並びに、モータカバー23A,23Bの構造は、第1実施例及び第2実施例と同様である。したがって、図12及び図13において、第1実施例及び第2実施例と同じ構成要素については、同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施例によれば、磁気シールドカバー19A,19B及びモータカバー23A,23Bの固有振動を抑制した高分解能の電子顕微鏡を提供することが可能となる。従来の装置構造に対して、制振シートとフランジ(または金属プレート)を追加することにより、音に励起されるカバーの固有振動の影響を抑制することができる。
[第4実施例]
第4実施例として、本発明を透過電子顕微鏡に適用した実施例を説明する。図14は、透過電子顕微鏡の構造を示す図である。
透過電子顕微鏡は、電子線6を収束する電子光学系を備える電子光学鏡筒2と、試料8を保持する試料ホルダ32と、試料ホルダ32を搭載するステージ31と、を備える。透過電子顕微鏡において、電子銃5から放射された電子線6は、照射レンズ41により収束され、試料8に照射される。試料8は、試料ホルダ32の先端に取付けられている。その後、試料8を透過した透過電子40は、対物レンズ42、投影レンズ43を通過して蛍光板(またはCCD)44に到達し、透過電子顕微鏡像や電子回折パターンとして結像される。なお、検出器の構成は、蛍光体から構成される検出器でもよいし、半導体検出器でもよい。
試料ホルダ32の先端に取付けられている試料8は、ステージ31の内部のモータを駆動させることにより、試料位置をX、Y、Z、θx、θy方向に移動させることができる。透過電子顕微鏡の場合、分解能は0.1nm以下に達する。室内の小さな騒音でも像障害の原因となる。像障害が発生する要因に、騒音が試料ホルダ32の外部表面に作用したときの試料ホルダ32の振動がある。
図15は、第4実施例における透過電子顕微鏡の構造を示す図である。図16は、試料ホルダカバーの取付け図を示す。図15の透過電子顕微鏡において、ステージ31には、制振シート34を介してホルダカバー35が装着されている。目的は、試料ホルダ32を騒音に露出させないことである。さらに、制振シート34を介してホルダカバー35を取り付けることによって、ホルダカバー35の固有振動を抑制することが可能である。
図16に示すように、ホルダカバー35は、第1カバー35Aと、第2カバー35Bと、第3カバー35Cと、制振シート34と、フランジ(金属プレート)33とを備える。第1カバー35Aは、円筒状に形成されている。第2カバー35Bは、第1カバー35Aの開口に取付けられるものであり、第2カバー35Bの中央には、ねじ部が形成された貫通孔36が形成されている。貫通孔36は、試料ホルダ32が取出し可能な大きさで形成されている。第3カバー35Cは、第2カバー35Bの貫通孔36に対応する直径を有する円筒状で形成されている。第3カバー35Cの端部には、ねじ部37が形成されており、第3カバー35Cのねじ部37は、第2カバー35Bの貫通孔36に締結できるように構成されている。
制振シート34及びフランジ33は、第1カバー35Aとステージ31とが接触する面に沿って輪形状で形成されている。カバーの材料や制振シートの材料については、上述した実施例の場合と同様である。
また、ボルト38は、第1カバー35A及び制振シート34に接触しないように取付けられる。具体的には、第1カバー35Aの孔径と制振シート34の孔径は、ボルト38のボルトヘッドの直径よりも大きく形成されている。
次に、ホルダカバー35の取付方法について説明する。まず、フランジ33と制振シート34と第1カバー35Aを接着する。図16では、接着部分を「A」で表記する。接着されて一体となった第1カバー(35A、34、33)をステージ31にかぶせ、フランジ33をステージ31にボルト38で締結する。次に、第2カバー35Bを第1カバー35Aにかぶせ、ボルト39で締結する。次に、第3カバー35Cのねじ部37を第2カバーの貫通孔36にねじ込む。これにより、ステージ31、試料ホルダ32を気密に保つことができる。また、試料を交換する際には、第3カバー35Cのみを外して、試料ホルダ32を引出し、試料8の交換が可能となる。また、第1カバー35Aと電子光学鏡筒2とをアース50で接続する。
本実施例によれば、ホルダカバー35の固有振動を抑制した高分解能の透過電子顕微鏡を提供することが可能となる。制振シート34と第1カバー35Aには、ボルト38のボルトヘッドより大きな孔が開いているため、第1カバー35Aの振動は制振シート34にせん断力を発生させる。図9のように、せん断力と変位の関係から振動エネルギーは制振ゴムの熱エネルギーに変換されることによりホルダカバー35の振動を抑えることができる。
また、第1カバー35Aと電子光学鏡筒2とをアース50で接続しているため、カバーを電子光学鏡筒と同電位に保つことができる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることがあり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
第1実施例では、下部磁気シールドカバー19Bは、電子光学鏡筒2に取付けられているが、これに限定されず、試料室1に取付ける構成としてもよい。この場合、アース20Bは、下部磁気シールドカバー19Bと試料室1とを接続するようにしてもよい。
第2実施例では、モータカバー23A,23Bは、ステージベース23に取付けられているが、これに限定されず、試料室1に取付ける構成としてもよい。この場合、アース28A,28Bは、モータカバー23A,23Bと試料室1とを接続するようにしてもよい。
第4実施例では、ホルダカバー35は、ステージ31に取付けられているが、これに限定されず、電子光学鏡筒2に取付ける構成としてもよい。この場合、アース50は、ホルダカバー35と電子光学鏡筒2とを接続するようにしてもよい。
1 試料室
2 電子光学鏡筒
3 ターボ分子ポンプ
4A、B、C イオンポンプ
5 電子銃
6 電子線
7 対物レンズ
8 試料
9 偏光器
10 ステージ
11 X軸モータ
12 Z軸モータ
13 荷重板
14 除振マウント
17A、B フランジ(板状部材)
18A、B 制振シート
19A 上部磁気シールドカバー
19B 下部磁気シールドカバー
20A、B アース
21A、B ボルト(締結部材)
22A、B 金属プレート(板状部材)
23 ステージベース
23A X軸モータカバー
23B Z軸モータカバー
24 支持体
25A、B 制振シート
26A フランジ部
27A、B ボルト(締結部材)
28A、B アース
31 ステージ
32 試料ホルダ
33 フランジ(板状部材)
34 制振シート
35 ホルダカバー
35A、B、C カバー
36 貫通孔
37 ねじ部
38、39 ボルト(締結部材)
40 透過電子
41 照射レンズ
42 対物レンズ
43 投影レンズ
44 蛍光板またはCCd
50 アース

Claims (4)

  1. 荷電粒子線を収束する電子光学系と前記荷電粒子線を偏向する偏向器とを備える荷電粒子線光学鏡筒と、
    試料を真空状態に保持する試料室と、
    前記試料を搭載するステージと、を少なくとも含む荷電粒子線装置であって、
    磁気シールドカバーが制振シートを介して前記荷電粒子線光学鏡筒または前記試料室に取付けられており、
    前記磁気シールドカバーが、前記荷電粒子線光学鏡筒または前記試料室にアースで接続されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 荷電粒子線を収束する電子光学系と前記荷電粒子線を偏向する偏向器とを備える荷電粒子線光学鏡筒と、
    試料を真空状態に保持する試料室と、
    前記試料を搭載するステージと、を少なくとも含む荷電粒子線装置であって、
    磁気シールドカバーが制振シートを介して前記荷電粒子線光学鏡筒または前記試料室に取付けられており、
    前記磁気シールドカバーが、板状部材を備えており、
    前記磁気シールドカバーと前記板状部材とが、前記制振シートを介して接着されており、
    前記板状部材が、締結部材を用いて前記荷電粒子線光学鏡筒または前記試料室に締結されており、前記締結部材が、前記磁気シールドカバー及び前記制振シートに接触しないように取付けられていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  3. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記磁気シールドカバー及び前記制振シートには、前記締結部材の取付位置に、前記締結部材と接触しない大きさで孔が形成されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  4. 荷電粒子線を収束する電子光学系と前記荷電粒子線を偏向する偏向器とを備える荷電粒子線光学鏡筒と、
    試料を真空状態に保持する試料室と、
    前記試料を搭載するステージと、を少なくとも含む荷電粒子線装置であって、
    磁気シールドカバーが制振シートを介して前記荷電粒子線光学鏡筒または前記試料室に取付けられており、
    前記磁気シールドカバーが、上部磁気シールドカバー及び下部磁気シールドカバーから構成されており、前記上部磁気シールドカバーが、前記制振シートを介して前記荷電粒子線光学鏡筒の上部に取付けられ、前記下部磁気シールドカバーが、前記制振シートを介して前記荷電粒子線光学鏡筒の下部または前記試料室に取付けられていることを特徴とする荷電粒子線装置。
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