JP6118013B2 - 計算装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、計算装置及びプログラムに関する。
従来、関数電卓などの計算装置においては、幾何学の学習を補助する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、この特許文献1の技術においては、図形問題の図中に補助線を描画することで、学習効果を高めるようになっている。
特開2009−9059号公報
しかしながら、従来の技術では、証明問題の学習効果を高めることはできない。具体的には、証明問題において、入力される解答が誤っている場合としては、論理的には合っていても証明に必要ではない内容を解答が含んでいる場合や、論理的に誤った内容を解答が含んでいる場合があるところ、従来の技術ではこのような誤解答を検出することはできない。
本発明の課題は、証明問題の学習効果を高めることのできる計算装置及びプログラムを提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、計算装置において、
表示手段と、
数学の定理を記憶する定理記憶手段と、
仮定式及び結論式を含む証明問題を表示する証明問題表示手段と、
前記仮定式から導出される式を前記定理記憶手段から読み出して成立式群とする成立式群作成手段と、
前記証明問題の解答に不可欠な式を証明不可欠式群として記憶する証明不可欠式群記憶手段と、
ユーザ操作に基づいて前記証明問題の解答を入力する解答入力手段と、
前記解答入力手段により入力された入力式が前記成立式群に含まれるか否かを判定する式成立判定手段と、
前記式成立判定手段により前記入力式が前記成立式群に含まれないと判定された場合に、第1のメッセージを前記表示手段に表示する第1メッセージ表示手段と、
前記式成立判定手段により前記入力式が前記成立式群に含まれると判定された場合に、前記式成立判定手段により前記成立式群に含まれると判定された前記入力式が前記証明不可欠式群に含まれるか否かを判定する不可欠式判定手段と、
前記不可欠式判定手段により前記入力式が前記証明不可欠式群に含まないと判定された場合に、前記第1のメッセージとは異なる第2のメッセージを前記表示手段に表示する第2メッセージ表示手段と、
備えたことを特徴とする。
本発明によれば、仮定式及び結論式を含む証明問題が表示されると、仮定式から導出される式が読み出されて成立式群とされ、ユーザ操作に基づいて証明問題のユーザ解答として式が入力されると、入力式が成立式群に含まれない場合に第1のメッセージが表示され、論理的に誤った内容が解答に含まれるのを防止することができる。また入力式が成立式群に含まれる場合に、さらに証明不可欠式群に含まないと判定された場合に、前記第1のメッセージとは異なる第2のメッセージを表示するようにしたので、論理的に誤ったのか、論理的には正しいが証明不可欠式ではないか、を各メッセージにより区別して認識できる。従って、証明問題の学習効果を高めることができる。
関数電卓の概略構成を示す平面図である。 関数電卓の機能構成を示すブロック図である。 定理データベースのデータ構造を示す図である。 情報表示処理の流れを示すフローチャートである。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 ディスプレイの表示内容を示す図である。 第2実施形態における情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
<第1の実施形態>
[1.1 外観構成]
図1は、本発明に係る計算装置を適用した関数電卓1の概略構成を示す平面図である。
この図に示すように、関数電卓1は、各種キー群を有する入力キー群2と、ディスプレイ3と、を備えている。
入力キー群2は、ユーザから数値や演算記号等の数式構成要素の入力操作を受けたり、各種処理の指示操作を受けたりするためのキー群であり、それぞれ固有の機能を割り当てられた複数のキーを備えている。本実施の形態においては、入力キー群2は、テンキー20や演算記号キー21、カーソルキー22、EXEキー23、削除キー24等を備えている。
このうち、テンキー20は数値の入力操作を受けるキーであり、演算記号キー21は四則演算の記号や括弧、分数の括線、根号(√)、対数記号、定数(円周率「π」や光速度「c」等)、三角関数記号など、各種演算記号の入力操作を受けるキーである。
カーソルキー22は、ディスプレイ3内で編集対象位置や選択対象位置を示すカーソルを所定の方向に移動させる場合等に押下されるキーであり、本実施の形態においては、上下左右の4方向について入力可能に構成されている。
EXEキー23は、処理の実行指示や決定指示の入力操作を受けるキーであり、例えば数式の入力後に演算処理の実行を指示するキーとして機能するようになっている。削除キー24は、ディスプレイ3に表示されている数値や演算記号などの削除操作を受けるキーである。
ディスプレイ3は、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等により構成されており、入力キー群2などの操作に応じた文字や符号、数式、演算結果などの他、関数電卓1を使用するために必要な各種データを表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ3には、タッチパネル30が表示画面全面に亘って一体的に設けられている。
[1.2 機能構成]
続いて、関数電卓1の機能構成を説明する。
図2は、関数電卓1の概略的な機能構成を示すブロック図である。
この図に示すように、関数電卓1は、入力部14と、表示部15と、インターフェース16と、記憶部13と、RAM(Random Access Memory)12と、CPU(Central Processing Unit)11と、を備えて構成されている。
入力部14は、上述の入力キー群2及びタッチパネル30を備えており、押下されたキーやタッチパネル30の位置に対応する信号をCPU11に出力するようになっている。
表示部15は、上述のディスプレイ3を備えており、CPU11からの表示信号に従って各種情報をディスプレイ3に表示するようになっている。
インターフェース16は、図示しない外部機器に接続するための接続端子であり、本実施の形態においては、USBケーブルなどを介して外部機器から後述の画像ファイル132などを読み込んで、記憶部13に記憶させることができるようになっている。なお、このインターフェース16は、カード媒体などの記録媒体からデータを読み込むこととしても良い。
記憶部13は、ROM(Read Only Memory)等により構成される不揮発性のメモリであり、各種プログラム及び各種データを記憶している。具体的には、記憶部13は、本発明に係るプログラムとしての情報表示プログラム130と、定理データベース131と、証明不可欠式群テーブル132等とを記憶している。
情報表示プログラム130は、後述の情報表示処理(図4参照)をCPU11に実行させるためのプログラムである。
定理データベース131は、数学の定理を記憶するものであり、例えば図3に示すように、図形内で満たされる条件と、当該条件下で成立する結論式とを対応付けて複数記憶している。
証明不可欠式群テーブル132は、仮定式と結論式とを含む証明問題の解答に不可欠な1以上の式(以下、証明不可欠式群とする)を記憶するものであり、証明問題と、その証明不可欠式群とを対応付けて複数記憶している。なお、この証明不可欠式群テーブル132内の情報は、ユーザが入力することとしてもよいし、インターフェース16等を介して外部機器から取得されることとしてもよい。
RAM12は、情報を一時的に格納する揮発性のメモリであり、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納する複数のワークエリアを有する。具体的には、本実施の形態におけるRAM12は、成立式群記憶領域120や証明不可欠式群記憶領域121等を有している。
成立式群記憶領域120には、後述の情報表示処理(図4参照)において証明問題の仮定式から導出される1以上の式が成立式群として記憶されるようになっている。
証明不可欠式群記憶領域121には、後述の情報表示処理(図4参照)において証明問題に対応する証明不可欠式群が記憶されるようになっている。
CPU11は、関数電卓1の各部を中央制御する。具体的には、CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM12に展開し、RAM12に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
[1.3 関数電卓の動作]
続いて、関数電卓1の動作について説明する。
図4は、情報表示処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この情報表示処理は、ユーザにより入力部14を介して情報表示処理の実行指示が入力されると、記憶部13から情報表示プログラム130が読み出されてRAM12に適宜展開される結果、当該情報表示プログラム130とCPU11との協働によって実行される。
この図に示すように、情報表示処理においては、まずユーザが証明問題における仮定式及び結論式を入力すると、CPU11は、入力内容をディスプレイ3に表示させる(ステップS1)。ここで、本実施の形態においては、この証明問題は図形についての問題となっており、このステップS1においてユーザは、当該証明問題についての図形も入力してディスプレイ3に表示させることとして説明する。また、本実施の形態においては、証明問題の証明不可欠式群が当該証明問題に対応付けられて予め記憶されているが、このステップS1においてユーザが証明不可欠式群を入力することとしても良い。
次に、CPU11は、仮定式及び図形から導出される式を成立式群として定理データベース131から読み出し、成立式群記憶領域120に記憶させる(ステップS2)。また、このときCPU11は、証明不可欠式群テーブル132から証明問題に対応する証明不可欠式群を読み出して、証明不可欠式群記憶領域121に記憶させる。但し、ステップS1において証明不可欠式群がユーザから入力された場合には、CPU11は、その入力式を証明不可欠式群記憶領域121に記憶させる。
次に、CPU11は、仮定式から結論式を直接導く式、すなわち一つの式で仮定式から結論式が導かれることが自明な式が成立式群中に含まれるか否かを判定し(ステップS3)、含まれないと判定した場合(ステップS3;No)には、後述のステップS5に移行する。
また、ステップS3において仮定式から結論式を直接導く式が成立式群中に含まれると判定した場合(ステップS3;Yes)には、CPU11は、その式を成立式群記憶領域120から削除する(ステップS4)。
次に、CPU11は、ディスプレイ3に表示されている図形に対して補助線が引かれるか否かを判定し(ステップS5)、引かれないと判定した場合(ステップS5;No)には、後述のステップS6に移行する。
また、ステップS5において補助線が引かれたと判定した場合(ステップS5;Yes)には、CPU11は、この補助線を含めた図形の内容と、仮定式とから新たに導出される式を成立式として定理データベース131から読み出し、成立式群記憶領域120に追加記憶させる(ステップS6)。
次に、CPU11は、解答の式が1つ入力されたか否かを判定し(ステップS7)、入力されないと判定した場合(ステップS7;No)、つまり式以外の内容(補助線の定義など)が入力されたと判定した場合には、その入力内容をディスプレイ3に表示させた後(ステップS8)、後述のステップS14に移行する。
また、ステップS7において解答の式が1つ入力されたと判定した場合(ステップS7;Yes)には、CPU11は、入力式が成立式群記憶領域120における何れかの式と合致するか否か、つまり成立式群に含まれるか否かを判定する(ステップS9)。
このステップS9において入力式が成立式群に含まれないと判定した場合(ステップS9;No)には、CPU11は、入力式が誤った内容である旨をディスプレイ3に表示させた後(ステップS10)、後述のステップS14に移行する。
また、ステップS9において入力式が成立式群に含まれると判定した場合(ステップS9;Yes)には、CPU11は、入力式が証明不可欠式群記憶領域121における何れかの式と合致するか否か、つまり証明不可欠式群に含まれるか否かを判定する(ステップS11)。
このステップS11において入力式が証明不可欠式群に含まれないと判定した場合(ステップS11;No)には、CPU11は、入力式が証明に不要な内容である旨をディスプレイ3に表示させた後(ステップS12)、後述のステップS14に移行する。
また、ステップS11において入力式が証明不可欠式群に含まれると判定した場合(ステップS11;Yes)には、CPU11は、入力式を証明問題の解答としてディスプレイ3に表示させた後(ステップS13)、解答の入力を終了する旨の操作が行われるか否かを判定する(ステップS14)。
このステップS14において解答の入力を終了する旨の操作が行われないと判定した場合(ステップS14;No)には、CPU11は、上述のステップS5に移行する。
また、ステップS14において解答の入力を終了する旨の操作が行われたと判定した場合(ステップS14;Yes)には、CPU11は、証明不可欠式群記憶領域121に記憶された各式と、入力式とを比較して、証明不可欠式群が全て入力されているか否かを判定する(ステップS15)。
このステップS15において証明不可欠式群が全ては入力されていないと判定した場合(ステップS15;No)には、CPU11は、入力すべき式が未だ残っている旨をディスプレイ3に表示させた後(ステップS16)、上述のステップS5に移行する。
また、ステップS15において証明不可欠式群が全て入力されたと判定した場合(ステップS15;Yes)には、CPU11は、情報表示処理を終了する。
[1.4 動作例]
続いて、図面を参照しつつ、上述した関数電卓1の動作を具体的に説明する。
まず、ユーザが証明問題における仮定式「AB=AC」及び結論式「∠ABC=∠ACB」と、2等辺3角形「ABC」とを入力すると、図5(a)に示すように、入力内容がディスプレイ3に表示される(ステップS1)。
次に、図3に示すように、仮定式「AB=AC」及び図形から導出される式「AB=AC」,「∠ABC=∠ACB」が成立式群として定理データベース131から読み出され、成立式群記憶領域120に記憶される(ステップS2)。また、このとき証明不可欠式群テーブル132から証明問題に対応する証明不可欠式群が読み出されて、証明不可欠式群記憶領域121に記憶される。
次に、仮定式「AB=AC」から結論式「∠ABC=∠ACB」を直接導く式「∠ABC=∠ACB」が成立式群中に含まれると判定され(ステップS3;Yes)、その式「∠ABC=∠ACB」が成立式群記憶領域120から削除される(ステップS4)。
次に、図5(b)に示すように、ユーザが∠BACの2等分線として補助線ADを引くと(ステップS5;Yes)、図3に示すように、この補助線ADを含めた図形の内容と、仮定式「AB=AC」とから新たに導出される式「△ABD≡△ACD」,「AB=AC」,「AD=AD」,「BD=CD」,「∠BAD=∠CAD」,…が成立式として定理データベース131から読み出され、成立式群記憶領域120に追加記憶される(ステップS6)。
次に、ユーザが補助線の定義「∠BACの二等分線を引き、BCとの交点をDとする」を入力すると(ステップS7;No)、その入力内容がディスプレイ3に表示される(ステップS8)。
次に、図5(c)に示すように、ユーザが解答の式「AB=AC」を入力すると(ステップS7;Yes)、入力式「AB=AC」が成立式群記憶領域120における式「AB=AC」と合致し(ステップS9;Yes)、かつ、証明不可欠式群記憶領域121における式「AB=AC」と合致する(ステップS11;Yes)と判定され、入力式「AB=AC」が証明問題の解答としてディスプレイ3に表示される(ステップS13)。
次に、図5(d)に示すように、ユーザが解答の式「∠BAD=∠CAD」を入力すると(ステップS7;Yes)、入力式「∠BAD=∠CAD」が成立式群記憶領域120における式「∠BAD=∠CAD」と合致し(ステップS9;Yes)、かつ、証明不可欠式群記憶領域121における式「∠BAD=∠CAD」と合致する(ステップS11;Yes)と判定され、入力式「∠BAD=∠CAD」が証明問題の解答としてディスプレイ3に表示される(ステップS13)。
次に、図6(a)に示すように、ユーザが解答の式「BD=CD」を入力すると(ステップS7;Yes)、入力式「BD=CD」が成立式群記憶領域120における式「BD=CD」と合致し(ステップS9;Yes)、かつ、証明不可欠式群に含まれない(ステップS11;No)と判定され、入力式「BD=CD」が証明に不要な内容である旨がディスプレイ3に表示される(ステップS12)。
次に、図6(b)に示すように、ユーザが解答の式「△ABD≡△ACD」を入力すると(ステップS7;Yes)、入力式「△ABD≡△ACD」が成立式群記憶領域120における式「△ABD≡△ACD」と合致し(ステップS9;Yes)、かつ、証明不可欠式群記憶領域121における式「△ABD≡△ACD」と合致する(ステップS11;Yes)と判定され、入力式「△ABD≡△ACD」が証明問題の解答としてディスプレイ3に表示される(ステップS13)。
次に、図6(c)に示すように、ユーザが解答の式「AB=BC」を入力すると(ステップS7;Yes)、入力式「AB=BC」が成立式群に含まれないと判定され(ステップS9;No)、入力式が誤った内容である旨がディスプレイ3に表示される(ステップS10)。
次に、図6(d)に示すように、ユーザが解答の式「∠ABC=∠ACB」を入力すると(ステップS7;Yes)、入力式「∠ABC=∠ACB」が成立式群記憶領域120における式「∠ABC=∠ACB」と合致し(ステップS9;Yes)、かつ、証明不可欠式群記憶領域121における式「∠ABC=∠ACB」と合致する(ステップS11;Yes)と判定され、入力式「∠ABC=∠ACB」が証明問題の解答としてディスプレイ3に表示される(ステップS13)。
そして、解答の入力を終了する旨の操作をユーザが行うと(ステップS14;Yes)、証明不可欠式群が全て入力されていると判定され(ステップS15;Yes)、情報表示処理が終了する。
以上、本実施の形態によれば、図4のステップS2,S9や、図5〜図6等に示したように、仮定式及び結論式を含む証明問題が入力されると、仮定式から導出される式が読み出されて成立式群とされ、ユーザ操作に基づいて証明問題の解答が1つの式ずつ入力されると、入力式が成立式群に含まれる場合にのみ当該入力式が証明問題の解答として表示されるので、論理的に誤った内容が解答に含まれるのを防止することができる。従って、証明問題の学習効果を高めることができる。
また、図4のステップS12や図6(a)等に示したように、証明問題の解答に不可欠な式が証明不可欠式群として記憶され、入力式が証明不可欠式群に含まれると判定された場合にのみ当該入力式が証明問題の解答として表示されるので、論理的には合っていても証明に必要ではない内容が解答に含まれるのを防止することができる。従って、証明問題の学習効果をいっそう高めることができる。
また、図4のステップS3〜S4等に示したように、仮定式から結論式を直接導出する式が成立式群から除外されるので、一般的にはよく知られている定理であっても、他の定理から順を追った論理的な解答を入力させることができる。従って、初学者に対しても証明問題の学習効果を確実に高めることができる。
<第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図2に示すように、本実施形態における関数電卓1Aの記憶部13Aは情報表示プログラム130Aを記憶している。
この情報表示プログラム130Aは、後述の情報表示処理(図7参照)をCPU11に実行させるためのプログラムである。
また、関数電卓1AのRAM12Aは、評価点記憶領域122を有している。
この評価点記憶領域122には、後述の情報表示処理(図7参照)において証明問題の解答の評価点が記憶されるようになっている。
続いて、関数電卓1Aの動作について説明する。
図7は、情報表示処理の動作を説明するためのフローチャートである。なお、この情報表示処理は、ユーザにより入力部14を介して情報表示処理の実行指示が入力されると、記憶部13Aから情報表示プログラム130Aが読み出されてRAM12に適宜展開される結果、当該情報表示プログラム130AとCPU11との協働によって実行される。
この図に示すように、情報表示処理においては、まずユーザが証明問題における仮定式、結論式と、当該証明問題の解答とを入力すると、CPU11は、入力内容をディスプレイ3に表示させるとともに、当該証明問題の配点を評価点記憶領域122に記憶させる(ステップT1)。ここで、本実施の形態においては、この証明問題は図形についての問題となっており、このステップT1においてユーザは、当該証明問題についての図形も入力してディスプレイ3に表示させることとして説明する。また、本実施の形態においては、このとき入力される解答には、図形に対する補助線の定義が含まれていても良い。また、本実施の形態においては、証明問題の証明不可欠式群が当該証明問題に対応付けられて予め記憶されているが、このステップT1においてユーザが証明不可欠式群を入力することとしても良い。更に、このステップT1において「入力」とは、インターフェース16を介して外部機器から関数電卓1に入力することを含む。
次に、CPU11は、仮定式及び図形から導出される式を成立式群として定理データベース131から読み出し、成立式群記憶領域120に記憶させる(ステップT2)。また、このときCPU11は、証明不可欠式群テーブル132から証明問題に対応する証明不可欠式群を読み出して、証明不可欠式群記憶領域121に記憶させる。但し、ステップT1において証明不可欠式群がユーザから入力された場合には、CPU11は、その入力式を証明不可欠式群記憶領域121に記憶させる。
次に、CPU11は、仮定式から結論式を直接導く式が成立式群中に含まれるか否かを判定し(ステップT3)、含まれないと判定した場合(ステップT3;No)には、後述のステップT5に移行する。
また、ステップT3において仮定式から結論式を直接導く式が成立式群中に含まれると判定した場合(ステップT3;Yes)には、CPU11は、その式を成立式群記憶領域120から削除する(ステップT4)。
次に、CPU11は、カウント値「n」を「1」とした後(ステップT5)、解答における「n」番目の記載項目が図形に対する補助線の定義であるか否かを判定し(ステップT6)、補助線の定義ではないと判定した場合(ステップT6;No)には、後述のステップT8に移行する。
また、ステップT6において「n」番目の記載項目が図形に対する補助線の定義であると判定した場合(ステップT6;Yes)には、CPU11は、この補助線を含めた図形の内容と、仮定式とから新たに導出される式を成立式として定理データベース131から読み出し、成立式群記憶領域120に追加記憶させる(ステップT7)。
次に、CPU11は、解答における「n」番目の記載項目が式であるか否かを判定し(ステップT8)、式でないと判定した場合(ステップT8;No)、つまり式以外の内容であると判定した場合には、後述のステップT14に移行する。
また、ステップT8において解答における「n」番目の記載項目が式であると判定した場合(ステップT8;Yes)には、CPU11は、当該式が成立式群記憶領域120における何れかの式と合致するか否か、つまり成立式群に含まれるか否かを判定する(ステップT9)。
このステップT9において「n」番目の記載項目の式が成立式群に含まれないと判定した場合(ステップT9;No)、つまり当該式が誤った内容である場合には、CPU11は、評価点記憶領域122に記憶されている点数から3点を引くとともに、3点の減点を行った旨を当該式部分の近傍に表示させた後(ステップT10)、後述のステップT14に移行する。
また、ステップT9において「n」番目の記載項目の式が成立式群に含まれると判定した場合(ステップT9;Yes)には、CPU11は、当該式が証明不可欠式群記憶領域121における何れかの式と合致するか否か、つまり証明不可欠式群に含まれるか否かを判定する(ステップT11)。
このステップT11において「n」番目の記載項目の式が証明不可欠式群に含まれないと判定した場合(ステップT11;No)、つまり当該式が証明に不要な内容である場合には、CPU11は、評価点記憶領域122に記憶されている点数から1点を引くとともに、1点の減点を行った旨を当該式部分の近傍に表示させた後(ステップT12)、後述のステップT14に移行する。
また、ステップT11において「n」番目の記載項目の式が証明不可欠式群に含まれると判定した場合(ステップT11;No)には、CPU11は、減点が無い旨を当該式部分の近傍に表示させる(ステップT13)。
次に、CPU11は、「n」番目の記載項目が解答中の最後の項目であるか否かを判定し(ステップT14)、最後ではないと判定した場合(ステップT14;No)には、カウント値「n」に「1」を加えた後(ステップT15)、上述のステップT6に移行する。
また、ステップT14において「n」番目の記載項目が解答中の最後の項目であると判定した場合(ステップT14;Yes)には、CPU11は、証明不可欠式群記憶領域121に記憶された各式と、解答中の各式とを比較して、解答中に証明不可欠式群が全て含まれるか否かを判定する(ステップT16)。
そして、このステップT16において証明不可欠式群が全ては含まれていないと判定した場合(ステップT16;No)には、CPU11は、不足している式1つにつき5点を、評価点記憶領域122に記憶されている点数から引いた後(ステップT17)、評価点記憶領域122内の点数を解答の評価点としてディスプレイ3に表示させて情報表示処理を終了する。
また、ステップT16において証明不可欠式群が全て含まれると判定した場合(ステップT16;Yes)には、CPU11は、評価点記憶領域122内の点数を解答の評価点としてディスプレイ3に表示させて情報表示処理を終了する。
なお、上記のステップT10、T12、13及びT17における減点数は例示であり、具体的な数値をこれらに限るものではないが、好ましくはステップT10における減点がステップT12における減点よりも大きく、ステップT12における減点がステップT13における減点よりも大きい。また、好ましくはステップT17における減点がステップT13における減点よりも大きい。さらに好ましくは、ステップT17における減点はステップT10における減点よりも大きい。
以上、本実施の形態によれば、図7のステップT2,T9〜T10等に示したように、仮定式及び結論式を含む証明問題と、当該証明問題についてユーザが作成した解答とが入力されると、仮定式から導出される式が読み出されて成立式群とされて、解答中の各式が成立式群に含まれるか否かが判定され、含まれないと判定される毎に所定の点数から減点した点数が当該解答の評価点とされるので、論理的に誤った内容を解答内から検出して採点することができる。従って、証明問題の学習効果を高めることができる。
また、図7のステップT11〜T12等に示したように、証明問題の解答に不可欠な式が証明不可欠式群として記憶され、入力式が証明不可欠式群に含まれないと判定される毎に所定の点数から減点した点数が当該解答の評価点とされるので、論理的には合っていても証明に必要ではない内容を解答内から検出して採点することができる。従って、証明問題の学習効果をいっそう高めることができる。
また、図7のステップT3〜T4等に示したように、仮定式から結論式を直接導出する式が成立式群から除外されるので、順を追った論理的な解答を入力させることができる。従って、証明問題の学習効果を確実に高めることができる。
なお、上記の実施の形態における関数電卓1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
例えば、本発明に係る計算装置を関数電卓1として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る情報表示プログラム130は、関数電卓1に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
1,1A 関数電卓
2 入力キー群
3 ディスプレイ
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
14 入力部
15 表示部
130,130A 情報表示プログラム

Claims (4)

  1. 表示手段と、
    数学の定理を記憶する定理記憶手段と、
    仮定式及び結論式を含む証明問題を表示する証明問題表示手段と、
    前記仮定式から導出される式を前記定理記憶手段から読み出して成立式群とする成立式群作成手段と、
    前記証明問題の解答に不可欠な式を証明不可欠式群として記憶する証明不可欠式群記憶手段と、
    ユーザ操作に基づいて前記証明問題の解答を入力する解答入力手段と、
    前記解答入力手段により入力された入力式が前記成立式群に含まれるか否かを判定する式成立判定手段と、
    前記式成立判定手段により前記入力式が前記成立式群に含まれないと判定された場合に、第1のメッセージを前記表示手段に表示する第1メッセージ表示手段と、
    前記式成立判定手段により前記入力式が前記成立式群に含まれると判定された場合に、前記式成立判定手段により前記成立式群に含まれると判定された前記入力式が前記証明不可欠式群に含まれるか否かを判定する不可欠式判定手段と、
    前記不可欠式判定手段により前記入力式が前記証明不可欠式群に含まないと判定された場合に、前記第1のメッセージとは異なる第2のメッセージを前記表示手段に表示する第2メッセージ表示手段と、
    備えたことを特徴とする計算装置。
  2. 前記第1のメッセージは、間違った式である旨のメッセージであり、前記第2のメッセージは、不要な式である旨のメッセージである、ことを特徴とする請求項1に記載の計算装置。
  3. 前記不可欠式判定手段により前記入力式が前記証明不可欠式群に含まれると判定された場合に、当該入力式を前記証明問題の解答として前記表示手段に表示させる解答表示手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の計算装置。
  4. 表示手段を有するコンピュータに、
    数学の定理を記憶する定理記憶機能と、
    仮定式及び結論式を含む証明問題を表示する証明問題表示機能と、
    前記仮定式から導出される式を前記定理記憶機能による記憶内容から読み出して成立式群とする成立式群作成機能と、
    前記証明問題の解答に不可欠な式を証明不可欠式群として記憶する証明不可欠式群機能と、
    ユーザ操作に基づいて前記証明問題の解答を入力する解答入力機能と、
    前記解答入力機能により入力された入力式が前記成立式群に含まれるか否かを判定する式成立判定機能と、
    前記式成立判定機能により前記入力式が前記成立式群に含まれないと判定された場合に、第1のメッセージを前記表示手段に表示する第1メッセージ表示機能と、
    前記式成立判定機能により前記入力式が前記成立式群に含まれると判定された場合に、前記式成立判定機能により前記成立式群に含まれると判定された前記入力式が前記証明不可欠式群に含まれるか否かを判定する不可欠式判定機能と、
    前記不可欠式判定機能により前記入力式が前記証明不可欠式群に含まないと判定された場合に、前記第1のメッセージとは異なる第2のメッセージを前記表示手段に表示する第2メッセージ表示機能と、
    を実現させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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