JP6115729B2 - リニアモータ及びリニアモータの製造方法 - Google Patents

リニアモータ及びリニアモータの製造方法 Download PDF

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Description

開示の実施形態は、リニアモータ及びリニアモータの製造方法に関する。
特許文献1には、固定子側に電機子部を有し、移動子側に永久磁石を有するムービングマグネット型のリニアモータが記載されている。このリニアモータでは、電機子コイルを有する電機子部がベースに固定され、この電機子部を挟むようにリニアガイドレールがベース上に互いに平行に配置されている。
特開2005−253194号公報(第1図)
上記従来技術のリニアモータでは、電機子部が固定されたベースと移動子側の永久磁石との間に発生する磁気吸引力の影響により、リニアモータ組立時の作業性の低下や、リニアガイドレールのサイズアップ等を招くという課題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、電機子部(又はヨーク)と界磁部との間の磁気吸引力の影響を低減することができるリニアモータ及びリニアモータの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、複数の永久磁石を備えた界磁部と、前記界磁部の一方側に配置された電機子部と前記界磁部の他方側に配置されたヨークと、前記電機子部が備える複数の電機子コイルと、を有し、リニアモータ組立時において、前記電機子部と前記界磁部との間に作用する磁気吸引力と、前記ヨークと前記界磁部との間に作用する磁気吸引力とが等しくなるように、前記電機子部と前記界磁部との間隔と前記ヨークと前記界磁部との間隔が設定されているリニアモータが適用される。
また、本発明の別の観点によれば、複数の永久磁石を備えた界磁部と、前記界磁部の両側に配置された2つの電機子部と、前記2つの電機子部の一方が備える複数の有芯型のコイルと、前記2つの電機子部の他方が備える複数の空芯型のコイルと、を有し、リニアモータ組立時において、前記2つの電機子部の一方と前記界磁部との間に作用する磁気吸引力と、前記2つの電機子部の他方と前記界磁部との間に作用する磁気吸引力とが等しくなるように、前記一方の電機子部と前記界磁部との間隔と前記他方の電機子部と前記界磁部との間隔が設定されているリニアモータが適用される。
また、本発明の別の観点によれば、複数の永久磁石を備えた界磁部と、前記界磁部の両側に配置された2つの部材と、を有するリニアモータの製造方法であって、ティースにコイル線が巻き回された有芯型の複数の電機子コイルを備えた第1の電機子部と、空芯型の複数の電機子コイルを備えた第2の電機子部と、前記電機子コイルを備えていない第3のヨークと、の中から、前記2つの部材を選択することと、リニアモータ組立時において、選択された前記2つの部材の一方と前記界磁部との間に作用する磁気吸引力と、選択された前記2つの部材の他方と前記界磁部との間に作用する磁気吸引力とが等しくなるように、前記一方の部材と前記界磁部との間隔と前記他方の部材と前記界磁部との間隔を設定することと、前記設定された間隔にしたがって、前記界磁部及び前記2つの部材を配置することと、を有するリニアモータの製造方法が適用される。
本発明によれば、リニアモータの電機子部又はヨークと界磁部との間の磁気吸引力の影響を低減することができる。
実施形態に係るリニアモータを構成する構成部品の横断面図及び縦断面図である。 実施形態に係るリニアモータを構成する構成部品の横断面図及び縦断面図である。 実施形態に係るリニアモータを構成する構成部品の横断面図及び縦断面図である。 実施形態に係るリニアモータを構成する構成部品の横断面図及び縦断面図である。 実施形態に係るリニアモータを構成する構成部品の横断面図及び縦断面図である。 実施形態に係るリニアモータの第1の例を表す横断面図及び縦断面図である。 実施形態に係るリニアモータの第2の例を表す横断面図及び縦断面図である。 実施形態に係るリニアモータの第3の例を表す横断面図及び縦断面図である。 実施形態に係るリニアモータの第4の例を表す横断面図及び縦断面図である。 実施形態に係るリニアモータの第5の例を表す横断面図及び縦断面図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、回転電機等の構成の説明の便宜上、上下左右等の方向を適宜使用するが、回転電機等の各構成の位置関係を限定するものではない。
<リニアモータの構成部品>
図1乃至図5を用いて、本実施形態に係るリニアモータを構成するのに使用される構成部品を説明する。なお、図1乃至図5の各図において、(a)はリニアモータのストローク方向に直交する断面による構成部品の横断面を示し、(b)はリニアモータのストローク方向に沿う断面による構成部品の縦断面を示す。
図1に示す構成部品は、界磁部1である。界磁部1は、複数(この例では4つ)の永久磁石2を有する。各永久磁石2は、この例では矩形板状に形成されている。複数の永久磁石2は、互いにリニアモータのストローク方向(図1(b)中左右方向)に所定間隔を空けて1列に配置されている。界磁部1は、複数の永久磁石2が非磁性体3に固定され、一体的に構成されている。この例では非磁性体3は樹脂であり、永久磁石2と一体モールドされている。他の例では非磁性体3はアルミであり、永久磁石2と接着固定されてもよい。
図2に示す構成部品は、第1の電機子部6である。第1の電機子部6は、第1のヨーク7と、複数(この例では6つ)の有芯型の電機子コイル8とを備える。第1のヨーク7は例えば矩形板状であり、複数(この例では6つ)のティース9を有する。複数のティース9は、第1のヨーク7の一方側の表面(図2中下側の面)の幅方向一方側(図2(a)中右側)寄りの部分に互いに所定間隔を空けて1列に設けられている。各電機子コイル8は、ティース9にコイル線が巻き回されて構成されており、第1のヨーク7の一方側の表面(図2中下側の面)の幅方向(図2(a)中左右方向)における一方側(図2(a)中右側)寄りの部分に1列に配置されている。図示は省略するが、複数の電機子コイル8は、ティース9と共に樹脂でモールドされている。
図3に示す構成部品は、第2の電機子部10である。第2の電機子部10は、第2のヨーク11と、複数(この例では6つ)の空芯型の電機子コイル12とを備える。第2のヨーク11は例えば矩形板状であり、上記第1の電機子部と異なりティースを備えていない。複数の電機子コイル12は、第2のヨーク11の一方側の表面(図3中下側の面)の幅方向一方側(図3(a)中右側)寄りの部分に1列に配置されている。各電機子コイル12は空芯部13を備えており、樹脂でモールドされている。この第2の電機子部10は、第1の電機子部6とほぼ同じ大きさを有する。つまり、第2の電機子部10の第2のヨーク11及び電機子コイル12は、第1の電機子部6の第1のヨーク7及び電機子コイル8とそれぞれストローク方向、幅方向、ギャップ方向(図3中上下方向)においてほぼ同じ寸法となるように形成される。
図4に示す構成部品は、第3のヨーク15である。第3のヨーク15は、ティース及び電機子コイルを備えておらず、例えば矩形板状の磁性板のみから構成されている。第3のヨーク15は、第1のヨーク7及び第2のヨーク11とほぼ同じ大きさを有する。
図5に示す構成部品は、支持部材16である。支持部材16は、例えば矩形板状の磁性板から構成されており、上述した第1のヨーク7、第2のヨーク11、第3のヨーク15の中から選択された2つのヨークを支持するのに用いられる。支持部材16は、ヨーク7,11,15とストローク方向の寸法がほぼ同じである。なお、図示は省略するが、本実施形態では、ギャップ方向(図5中上下方向)の寸法が異なる複数種類の支持部材16が用意されている。
<リニアモータの構成>
本実施形態に係るリニアモータの例を図6乃至図10により説明する。なお、図6〜図10の各図において、(a)はストローク方向に直交する断面によるリニアモータの横断面を示し、(b)はストローク方向に沿うリニアモータの縦断面を示す。本実施形態では、各リニアモータは、界磁部1と、支持部材16と、第1の電機子部6、第2の電機子部10及び第3のヨーク15の中から選択された2つの電機子部又はヨークとを用いて、2つの電機子部又はヨークの一方と界磁部1との間に作用する磁気吸引力と、2つの電機子部又はヨークの他方と界磁部1との間に作用する磁気吸引力とが等しくなるように構成される。なお、ここでいう「等しくなる」とは、厳密な意味ではない。すなわち、磁気吸引力が「等しくなる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に等しくなる」という意味である。
(リニアモータの第1の例)
本実施形態に係るリニアモータの第1の例を図6を用いて説明する。図6に示すように、リニアモータ20Aは、複数(この例では4つ)の永久磁石2を備えた界磁部1と、界磁部1のギャップ方向(図6中上下方向)両側に配置された電機子部及びヨークと、支持部材16(図6(b)では図示省略)とを有する。電機子部およびヨークとして、複数(この例では6つ)の空芯型の電機子コイル12を備えた第2の電機子部10と、電機子コイルを備えていない第3のヨーク15とが使用されている。
第2の電機子部10は、電機子コイル12が界磁部1に対向するように界磁部1のギャップ方向一方側(図6中上側)に配置され、第3のヨーク15は、界磁部1のギャップ方向他方側(図6中下側)に配置される。第2の電機子部10及び第3のヨーク15は、幅方向他方側(図6(a)中左側)においてこれらの間に挿入された支持部材16によって支持される。界磁部1は、第2の電機子部10及び第3のヨーク15の例えば幅方向一方側(図6(a)中右側)に設けられた図示しないリニアガイドレール等の案内機構によってストローク方向に摺動自在に支持される。これにより、界磁部1を可動子とし、第2の電機子部10及び第3のヨーク15を固定子とするリニアモータ20Aが構成される。
リニアモータ20Aでは、第2の電機子部10の第2のヨーク11と界磁部1との間隔G1と、第3のヨーク15と界磁部1との間隔G2とが、同じ距離となるように設定される。なお、ここでいう「同じ距離」とは、厳密な意味ではない。すなわち、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同じ距離」という意味である。なお、第2の電機子部10と界磁部1との間隔g1は、第3のヨーク15と界磁部1との間隔G2よりも小さい。その結果、第2の電機子部10と界磁部1との間に作用する磁気吸引力と、第3のヨーク15と界磁部1との間に作用する磁気吸引力とが実質的に等しくなり、界磁部1と電機子部10,ヨーク15の各々との間に作用する磁気吸引力を相殺したリニアモータ20Aを実現することができる。
(リニアモータの第2の例)
本実施形態に係るリニアモータの第2の例を図7を用いて説明する。図7に示すように、リニアモータ20Bは、複数(この例では4つ)の永久磁石2を備えた界磁部1と、界磁部1のギャップ方向(図7中上下方向)両側に配置された電機子部及びヨークと、支持部材16(図7(b)では図示省略)とを有する。電機子部およびヨークとして、ティース9にコイル線が巻き回された複数(この例では6つ)の有芯型の電機子コイル8を備えた第1の電機子部6と、電機子コイルを備えていない第3のヨーク15とが使用されている。
第1の電機子部6は、電機子コイル8が界磁部1に対向するように界磁部1のギャップ方向一方側(図7中上側)に配置され、第3のヨーク15は、界磁部1のギャップ方向他方側(図7中下側)に配置される。第1の電機子部6及び第3のヨーク15は、幅方向他方側(図7(a)中左側)においてこれらの間に挿入された支持部材16によって支持される。界磁部1は、第1の電機子部6及び第3のヨーク15の例えば幅方向一方側(図7(a)中右側)に設けられた図示しない案内機構によってストローク方向に摺動自在に支持される。これにより、界磁部1を可動子とし、第1の電機子部6及び第3のヨーク15を固定子とするリニアモータ20Bが構成される。
リニアモータ20Bでは、仮に第1の電機子部6の第1のヨーク7と界磁部1との間隔G3と、第3のヨーク15と界磁部1との間隔G4とを同じ距離とした場合、電機子部又はヨークと界磁部1との間の磁気吸引力は、第1の電機子部6の方がティース9が配置されている分、ティースが配置されない第3のヨーク15よりも大きくなる。そこで、第3のヨーク15と界磁部1との間の磁気吸引力が増大されるように、間隔G4が間隔G3よりも小さくなるように設定される。すなわち、第1の電機子部6と界磁部1との間に作用する磁気吸引力と、第3のヨーク15と界磁部1との間に作用する磁気吸引力とが実質的に等しくなるように、間隔G3と間隔G4が設定される。なお、第1の電機子部6と界磁部1との間隔g3が、第3のヨーク15と界磁部1との間隔G4よりも小さいのは、上述のリニアモータ20Aと同様である。これにより、界磁部1と電機子部6,ヨーク15の各々との間に作用する磁気吸引力を相殺したリニアモータ20Bを実現することができる。
(リニアモータの第3の例)
本実施形態に係るリニアモータの第3の例を図8を用いて説明する。図8に示すように、リニアモータ20Cは、複数(この例では4つ)の永久磁石2を備えた界磁部1と、界磁部1のギャップ方向(図8中上下方向)両側に配置された2つの電機子部と、支持部材16(図8(b)では図示省略)とを有する。2つの電機子部として、複数(この例では6つ)の空芯型の電機子コイル12が配置された第2の電機子部10が2つ使用されている。
2つの第2の電機子部10は、電機子コイル12が界磁部1に対向するように界磁部1のギャップ方向(図8中上下方向)両側にそれぞれ配置される。2つの電機子部10は、幅方向他方側(図8(a)中左側)においてこれらの間に挿入された支持部材16によって支持される。界磁部1は、2つの電機子部10の例えば幅方向一方側(図8(a)中右側)に設けられた図示しない案内機構によってストローク方向に摺動自在に支持される。これにより、界磁部1を可動子とし、2つの第2の電機子部10,10を固定子とするリニアモータ20Cが構成される。
リニアモータ20Cでは、一方の第2の電機子部10の第2のヨーク11と界磁部1との間隔G5と、他方の第2の電機子部10の第2のヨーク11と界磁部1との間隔G6とが、同じ距離となるように設定される。つまり、一方の第2の電機子部10と界磁部1との間隔g5と、他方の第2の電機子部10と界磁部1との間隔g6も、同じ距離となる。その結果、一方の第2の電機子部10と界磁部1との間に作用する磁気吸引力と、他方の第2の電機子部10と界磁部1との間に作用する磁気吸引力とが実質的に等しくなり、界磁部1と2つの第2の電機子部10,10の各々との間に作用する磁気吸引力を相殺したリニアモータ20Cを実現することができる。
(リニアモータの第4の例)
本実施形態に係るリニアモータの第4の例を図9を用いて説明する。図9に示すように、リニアモータ20Dは、複数(この例では4つ)の永久磁石2を備えた界磁部1と、界磁部1のギャップ方向(図9中上下方向)両側に配置された2つの電機子部と、支持部材16(図9(b)では図示省略)とを有する。2つの電機子部として、複数(この例では6つ)の有芯型の電機子コイル8が配置された第1の電機子部6が2つ使用されている。
2つの第1の電機子部6は、電機子コイル8が界磁部1に対向するように界磁部1のギャップ方向(図9中上下方向)両側にそれぞれ配置される。2つの電機子部6は、幅方向他方側(図9(a)中左側)においてこれらの間に挿入された支持部材16によって支持される。界磁部1は、2つの電機子部6の例えば幅方向一方側(図9(a)中右側)に設けられた図示しない案内機構によってストローク方向に摺動自在に支持される。これにより、界磁部1を可動子とし、2つの第1の電機子部6,6を固定子とするリニアモータ20Dが構成される。
リニアモータ20Dでは、一方の第1の電機子部6の第1のヨーク7と界磁部1との間隔G7と、他方の第1の電機子部6の第1のヨーク7と界磁部1との間隔G8とが、同じ距離となるように設定される。つまり、一方の第1の電機子部6と界磁部1との間隔g7と、他方の第1の電機子部6と界磁部1との間隔g8も、同じ距離となる。その結果、一方の第1の電機子部6と界磁部1との間に作用する磁気吸引力と、他方の第1の電機子部6と界磁部1との間に作用する磁気吸引力とが実質的に等しくなり、界磁部1と2つの第1の電機子部6,6の各々との間に作用する磁気吸引力を相殺したリニアモータ20Dを実現することができる。
(リニアモータの第5の例)
本実施形態に係るリニアモータの第5の例を図10を用いて説明する。図10に示すように、リニアモータ20Eは、複数(この例では4つ)の永久磁石2を備えた界磁部1と、界磁部1のギャップ方向(図10中上下方向)両側に配置された2つの電機子部と、支持部材16(図10(b)では図示省略)とを有する。2つの電機子部として、複数(この例では6つ)の有芯型の電機子コイル8が配置された第1の電機子部6と、複数(この例では6つ)の空芯型の電機子コイル12が配置された第2の電機子部10とが使用されている。
第1の電機子部6は、有芯型の電機子コイル8が界磁部1に対向するように界磁部1のギャップ方向他方側(図10中下側)に配置され、第2の電機子部10は、空芯型の電機子コイル12が界磁部1に対向するように界磁部1のギャップ方向一方側(図10中上側)に配置される。第1の電機子部6及び第2の電機子部10は、幅方向他方側(図10(a)中左側)においてこれらの間に挿入された支持部材16によって支持される。界磁部1は、第1の電機子部6及び第2の電機子部10の例えば幅方向一方側(図10(a)中右側)に設けられた図示しない案内機構によってストローク方向に摺動自在に支持される。これにより、界磁部1を可動子とし、第1の電機子部6及び第2の電機子部10を固定子とするリニアモータ20Eが構成される。
リニアモータ20Eでは、仮に第2の電機子部10の第2のヨーク11と界磁部1との間隔G9と、第1の電機子部6の第1のヨーク7と界磁部1との間隔G10とを同じ距離とした場合、ティース13が配置された第1の電機子部6は、ティースが配置されない第2の電機子部10よりも界磁部1との磁気吸引力が大きくなる。そこで、第2の電機子部10と界磁部1との間の磁気吸引力が増大されるように、間隔G9が間隔G10よりも小さくなるように設定される。すなわち、第1の電機子部6と界磁部1との間に作用する磁気吸引力と、第2の電機子部10と界磁部1との間に作用する磁気吸引力とが実質的に等しくなるように、間隔G9と間隔G10とが設定される。その結果、第2の電機子部10と界磁部1との間隔g9は、第1の電機子部6と界磁部1との間隔g10よりも小さくなる。これにより、界磁部1と2つの電機子部6,10の各々との間に作用する磁気吸引力を相殺したリニアモータ20Eを実現することができる。
<リニアモータの製造方法>
以上のような構成であるリニアモータ20A〜20Eは、概略次のようにして製造される。すなわち、ティース9にコイル線が巻き回された有芯型の複数の電機子コイル8を備えた第1の電機子部6と、空芯型の複数の電機子コイル12を備えた第2の電機子部10と、電機子コイルを備えていない第3のヨーク15の中から、2つの電機子部又はヨークが選択される。そして、選択された2つの電機子部又はヨークの一方と界磁部1との間に作用する磁気吸引力と、選択された2つの電機子部又はヨークの他方と界磁部1との間に作用する磁気吸引力とが実質的に等しくなるように、界磁部1及び2つの電機子部又はヨークが配置される。
具体的には、一方の電機子部又はヨークと界磁部1との間隔と、他方の電機子部又はヨークと界磁部1との間隔が、両方の磁気吸引力が実質的に等しくなるように予め設定された間隔となるように、界磁部1及び2つの電機子部又はヨークが配置される。この際、適宜の寸法の支持部材16が選択され、当該選択された支持部材16が2つのヨークの間に挿入される。また、上記間隔に対応した界磁部1の案内機構により、界磁部1が組み付けられる。このようにして、リニアモータ20A〜20Eが製造される。
<実施形態の効果>
次に、本実施形態による効果を説明する。なお、以下において、リニアモータ20A,20B,20C,20D,20Eを特に区別しない場合には、単に「リニアモータ20」という。
以上説明したように、本実施形態のリニアモータ20は、複数の永久磁石2を備えた界磁部1と、界磁部1の両側に配置された2つの電機子部又はヨーク(第1の電機子部6、第2の電機子部10、第3のヨーク15から選択された2つ)とを有する。そして、界磁部1と一方の電機子部又はヨークとの間に作用する磁気吸引力と、界磁部1と他方の電機子部又はヨークとの間に作用する磁気吸引力とが実質的に等しくなるように構成される。これにより、界磁部1と電機子部又はヨークとの間に作用する磁気吸引力が相殺され、磁気吸引力の影響を低減することができる。その結果、リニアモータ20組立時の作業性を向上できると共に、リニアガイドレール等の界磁部1の案内機構の小型化によりリニアモータ20を小型化することができる。
また、特に第1の例のリニアモータ20A(又は第2の例のリニアモータ20B)とする場合には、複数の電機子コイル12(又は電機子コイル8)が2つの電機子部10、ヨーク15(又は電機子部6、ヨーク15)のうち片方の電機子部10(又は電機子部6)にのみ配置される。つまり、もう一方のヨーク15には電機子コイルが配置されない構成となる。これにより、電機子コイル12(又は電機子コイル8)を2つのヨークの両方に配置する場合に比べて部品点数を低減でき、コストを低減できる。また、電機子コイル12(又は電機子コイル8)を2つのヨークの両方に配置する場合、使用条件等によっては過剰スペックとなる場合があるが、リニアモータ20A,20Bではスペックが過剰となるのを防止し、コスト面及び性能面で両立したリニアモータを実現できる。さらに、リニアモータ20Aのように電機子コイルを空芯型のコイル12とする場合には、コギングトルクを低減できる効果もある。
また、特に第2の例のリニアモータ20Bとする場合には、複数の電機子コイルがティース9にコイル線を巻き回される有芯型のコイル8として構成される。これにより、第1の例のリニアモータ20Aに比べてコイルに鎖交する磁束量を増大でき、モータ定数を高めることができる。
また、特に第2の例のリニアモータ20Bとする場合には、有芯型の電機子コイル8を備えた第1の電機子部6と界磁部1との間隔g3が、電機子コイルを備えない第3のヨーク15と界磁部1との間隔G4よりも小さくなるように、界磁部1と電機子部6、ヨーク15とが配置される。これにより、第1の電機子部6の第1のヨーク7と界磁部1との間隔G3を、第3のヨーク15と界磁部1との間隔G4よりも大きくすることが可能となる。その結果、界磁部1と電機子部6、ヨーク15の各々との間に作用する磁気吸引力を実質的に等しくして相殺することが可能となる。また、第3のヨーク15と界磁部1との間隔G4が第1の例のリニアモータ20A等と比べて小さくなるので、リニアモータ20Bを小型化することができ、且つ、磁気ギャップが狭まることによりモータ定数が高まる効果もある。
また、特に第3の例のリニアモータ20C(又は第4の例のリニアモータ20D、又は第5の例のリニアモータ20E)では、複数の電機子コイル12(又は電機子コイル8)が2つの電機子部10,10(又は電機子部6,6、又は電機子部10,6)の両方に配置される。これにより、リニアモータ20A,20Bのように電機子コイル12(又は電機子コイル8)を2つのヨークの片方にのみ配置する場合に比べて、推力及びモータ定数を増大することができ、高スペックなリニアモータを実現できる。特に、リニアモータ20Dでは、2つの電機子部6,6の両方に有芯型の電機子コイル8を設けるので、推力及びモータ定数をさらに高めることができる。また、リニアモータ20Cのように電機子コイルを空芯型のコイル12とする場合には、コギングトルクを低減できる。
また、特に第5の例のリニアモータ20Eでは、複数の有芯型の電機子コイル8は一方の第1の電機子部6に配置され、複数の空芯型の電機子コイル12は他方の第2の電機子部10に配置される。電機子コイルが2つの電機子部6,10の両方に配置されるので、推力及びモータ定数が高い高スペックなリニアモータとすることができ、且つ、一方側の電機子コイル12を空芯型とするので、両側の電機子コイルを有芯型とするリニアモータ20Dに比べてコギングトルクを低減できる。つまり、高スペック化とコギングトルクの低減を両立させることができる。
また、本実施形態では特に、第1の電機子部6と、第2の電機子部10と、第3のヨーク15との中から、2つの電機子部又はヨークが選択され、選択された2つの電機子部又はヨークの一方と界磁部1との間に作用する磁気吸引力と、選択された2つの電機子部又はヨークの他方と界磁部1との間に作用する磁気吸引力とが等しくなるように、界磁部1及び2つの電機子部又はヨークが配置されることにより、リニアモータ20が製造される。このような製造方法により、磁気吸引力の影響の低減を図ると共に、推力やモータ定数の大小、コギングトルクの大小、設置スペースの大小、コストの高低等、ニーズに応じたリニアモータ20を構築することが可能となる。
<変形例>
なお、開示の実施形態は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、以上では、リニアモータ20の界磁部1を可動子とし、電機子(第1の電機子部6、第2の電機子部10、第3のヨーク15から選択された2つ)を固定子としたが、反対に界磁部1を固定子とし、電機子を可動子としてもよい。
また、以上では、各リニアモータ20のスロットコンビネーションが、ストローク方向に6箇所配置された電機子コイル(スロット数は6)に対し4つの永久磁石2が配置された、4ポール6スロットである場合を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、他のスロットコンビネーションであってもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 界磁部
2 永久磁石
6 第1の電機子部
7 第1のヨーク
8 電機子コイル(有芯型のコイル)
9 ティース
10 第2の電機子部
11 第2のヨーク
12 電機子コイル(空芯型のコイル)
13 空芯部
15 第3のヨーク
16 支持部材
20A〜20E リニアモータ

Claims (5)

  1. 複数の永久磁石を備えた界磁部と、
    前記界磁部の一方側に配置された電機子部と
    前記界磁部の他方側に配置されたヨークと、
    前記電機子部が備える複数の電機子コイルと、を有し、
    リニアモータ組立時において、前記電機子部と前記界磁部との間に作用する磁気吸引力と、前記ヨークと前記界磁部との間に作用する磁気吸引力とが等しくなるように、前記電機子部と前記界磁部との間隔と前記ヨークと前記界磁部との間隔が設定されている
    ことを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記複数の電機子コイルは、
    ティースにコイル線が巻き回された有芯型のコイルである
    ことを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 前記複数の電機子コイルを備えた前記電機子部と前記界磁部との間隔が、前記ヨークと前記界磁部との間隔よりも小さくなるように、前記界磁部と前記電機子部及びヨークとが配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載のリニアモータ。
  4. 複数の永久磁石を備えた界磁部と、
    前記界磁部の両側に配置された2つの電機子部と、
    前記2つの電機子部の一方が備える複数の有芯型のコイルと、
    前記2つの電機子部の他方が備える複数の空芯型のコイルと、を有し、
    リニアモータ組立時において、前記2つの電機子部の一方と前記界磁部との間に作用する磁気吸引力と、前記2つの電機子部の他方と前記界磁部との間に作用する磁気吸引力とが等しくなるように、前記一方の電機子部と前記界磁部との間隔と前記他方の電機子部と前記界磁部との間隔が設定されている
    ことを特徴とするリニアモータ。
  5. 複数の永久磁石を備えた界磁部と、前記界磁部の両側に配置された2つの部材と、を有するリニアモータの製造方法であって、
    ティースにコイル線が巻き回された有芯型の複数の電機子コイルを備えた第1の電機子部と、空芯型の複数の電機子コイルを備えた第2の電機子部と、前記電機子コイルを備えていない第3のヨークと、の中から、前記2つの部材を選択することと、
    リニアモータ組立時において、選択された前記2つの部材の一方と前記界磁部との間に作用する磁気吸引力と、選択された前記2つの部材の他方と前記界磁部との間に作用する磁気吸引力とが等しくなるように、前記一方の部材と前記界磁部との間隔と前記他方の部材と前記界磁部との間隔を設定することと、
    前記設定された間隔にしたがって、前記界磁部及び前記2つの部材を配置することと、
    を有することを特徴とするリニアモータの製造方法。
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