以下、この発明による場所推薦装置の実施形態を、図を参照しながら説明する。以下に説明する場所推薦装置の実施形態は、通信端末装置からの要求に応じて、通信ネットワークを通じて、前記通信端末装置に、場所を推薦するコンテンツ情報を提供するようにする、Webサイトのサーバ装置の構成とされた場合の例である。なお、この例で推薦される場所は、日本国内を全範囲とするものとされる。
図1は、この発明の実施形態の場所推薦装置を含む通信システムの例の基本的な構成部分を説明するためのブロック図である。この図1の例の通信システムは、場所推薦装置の実施形態であるWebサイトのサーバ装置1と、このサーバ装置1からの場所推薦サービスを、通信ネットワーク3を通じて受けることができる通信端末装置の例としての携帯電話端末2と、コンテンツ情報作成送信装置4とからなる。通信ネットワーク3は、インターネットと携帯電話網とを含むものである。
コンテンツ情報作成送信装置4は、推薦する場所を紹介するためのコンテンツ情報を生成してネットワーク3を通じてサーバ装置1に提供する装置で、例えば通信ネットワーク3を通じて通信を行うことができるパーソナルコンピュータで構成される。このコンテンツ情報作成送信装置4は、図1では、1個のみを示したが、イベント主催会社、各地方公共団体の観光協会、美術館、博物館、劇場、コンサートホールなど、各種のイベントを企画して提供する各種団体が所有するもので、通信ネットワーク3には、多数個が接続される。
各種団体の担当者は、コンテンツ情報作成送信装置4を用いて、開催するイベントを紹介するために、当該イベントが行われる場所及び日時、開催されるイベントを紹介するための画像情報や説明のテキスト文などを含むコンテンツ情報を作成し、作成したコンテンツ情報を、ネットワーク3を通じてサーバ装置1に送信する。
この実施形態において、コンテンツ情報には、当該コンテンツ情報で紹介される場所に関する情報は必須事項として含まれる。また、コンテンツ情報が、位置情報で特定される場所で行われるイベントの紹介情報であるときであって、そのイベントの開催期間が定められているときには、その開催開始日時と、その終了日時の情報が含まれる。なお、コンテンツ情報により推薦される場所が、イベントに関する情報ではなく、当該場所が名所、旧跡などであって、通年で紹介可能な場所である場合には、開催期間に関する日時情報は含まれない。
また、この実施形態においては、コンテンツ情報を、ユーザに提示する場合には、後述するように、コンテンツ情報に含まれる画像などをサムネイル画像として表示するので、コンテンツ情報は、サムネイル画像として、提示して欲しい写真やイラストなどの画像情報を含むことが望ましい。また、場所に関する情報としては、場所名のみではなく、その場所の緯度、経度の位置情報を含むことが望ましい。しかし、場所の緯度、経度の位置情報は、場所名からサーバ装置1で検索可能であるので、コンテンツ情報に含まれていなくてもよい。
[通信端末装置の例としての携帯電話端末2のハードウエア構成例]
次に、この例の携帯電話端末2は、スマートホンと呼ばれる高機能携帯電話端末であり、例えば図1に示すようなハードウエア構成を備えている。すなわち、この例の携帯電話端末2は、マイクロコンピュータを備える制御部21により、後述する各部が制御される構成を備える。
制御部21には、システムバス20を介して、通信インターフェース22と、タッチパネルインターフェース23と、表示制御部24と、メモリ部25と、現在位置検出部26と、携帯電話機能部27とが接続されている。通信インターフェース22は、通信ネットワーク3に接続されている。タッチパネルインターフェース23には、タッチパネル29が接続されている。また、表示制御部24には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部28が接続されている。
タッチパネル29は、指やペン型の位置指示器によるタッチ操作入力を受け付け、そのタッチ操作入力がなされた位置情報を出力する。タッチパネル29は、透明のもので、表示部28の表示画面、この例ではLCD画面に重畳されて配設されている。利用者は、このタッチパネル29を通じて、表示部28の表示画面に表示されている表示画像を観視することができ、このタッチパネル29に対して、あたかも表示画像に対してタッチ操作入力するように指示操作入力をすることができる。タッチパネル29からのタッチ操作入力の位置情報は、表示画面に表示されている表示画像上の位置情報に対応している。
制御部21は、タッチパネルインターフェース23を通じてタッチパネル29からのタッチ操作入力の位置情報を受けて、利用者によるタッチパネル29での指示操作入力およびその操作位置に応じて設定された制御処理を判別して、その判別結果に応じた制御処理を実行する。なお、制御部21の、タッチパネル29からのタッチ操作入力の位置情報に応じた処理機能を実行するためのソフトウエアプログラムは、メモリ部25に格納されている。
表示制御部24は、表示部28の表示画面に表示する表示画像データを格納するビデオRAM(Random Access Memory)(図示は省略)を備え、制御部21の制御に基づき、コンテンツ情報のサムネイル画像や地図画像などの画像データ、また、テキスト文字からなる文字画像データがビデオRAMに書き込まれる。表示制御部24は、ビデオRAMの画像データによる、その表示画像を表示部28の表示画面に表示する。なお、タッチパネル29から出力される、タッチ操作入力がなされた座標位置の情報は、表示制御部24のビデオRAMの各画素アドレスと所定の対応関係を有するものとなっている。
メモリ部25は、通信ネットワーク3を介してサーバ装置1から送られてくるコンテンツ情報や地図データを、通信インターフェース22を通じて取得して、表示制御部24を通じて、表示部28の表示画面に地図画像を表示するために一時保持する機能を備える。メモリ部25は、また、後述するようにして登録されたお気に入りコンテンツ情報の識別情報や、サーバ装置1から取得した場所推薦サービスの提供を受けるためのアプリケーションプログラムを格納する。メモリ部25は、また、ワークエリアとしても用いられるとともに、その他の各種情報が格納される。
現在位置検出部26は、GPS(Global Positioning System)測位機能部を備えると共に、ジャイロなどの加速度検出手段などを備え、携帯電話基地局の位置情報をも利用して、自端末2の現在位置を検出する。
携帯電話機能部27は、送話器部、受話器部を含み、携帯電話網を通じた通話や電子メールなどの携帯電話の機能を実行する処理機能部である。この実施形態では、携帯電話の機能は、この発明とは直接には関係が無いので、この明細書では、その詳細な説明は省略する。
制御部21は、この携帯電話端末2の全体を制御するとともに、サーバ装置1から取得した前記場所推薦サービスの提供を受けるためのアプリケーションプログラムを実行して、後述するような処理を実行する。
[サーバ装置1のハードウエア構成例]
サーバ装置1は、図1に示すように、場所推薦部10と、地図情報提供部11とを備えている。
地図情報提供部11は、図示は省略するが、地図データベースを備え、地図取得要求に応じて、当該地図取得要求に含まれる位置情報と縮尺の情報とから、例えば前記位置情報の位置を中心位置とした所定の地域範囲の地図情報を地図データベースから読み出して送出する。
場所推薦部10は、コンピュータを備えて構成されている制御部101に対して、システムバス100を通じて、通信インターフェース102と、推薦場所情報収集保持部103と、推薦場所コンテンツ情報生成提供部104と、人気度情報ファイル部105と、カレンダー部106と、整列順スコア計算部107とが接続されて構成されている。
通信インターフェース102は、通信ネットワーク3に接続されている。カレンダー部106は、日時情報を提供するもので、コンテンツ情報で示されるイベントの開催期間や開催期日について、現時点(コンテンツ情報を提供するときには、コンテンツ情報の提供時点となる)と開催期間の開始日時や終了日時、開催期日との関係から、コンテンツ情報の時間的な状態、例えば開催まで「あと3日」、開催まで「あと2日」、終了まで「あと3日」、終了まで「あと2日」などを判断するために用いられる。なお、コンテンツ情報としては、イベントを案内するものに限らず、前述したように、名所、旧跡のように、期間や期日を特定しない案内も含まれている。
推薦場所情報収集保持部103は、コンテンツ情報作成送信装置4から通信ネットワーク3を通じて送られてくるコンテンツ情報を収集し、収集したコンテンツ情報のそれぞれに一意の識別情報(コンテンツID)を付与する。そして、推薦場所情報収集保持部103は、収集したコンテンツ情報のそれぞれについて、当該コンテンツ情報で推薦される場所の位置情報(緯度、経度など地図上の位置を特定するための位置情報)を取得すると共に、その位置情報が含まれる都道府県を判定して、都道府県コードを付与する。
さらに、推薦場所情報収集保持部103は、イベントの開催期間や開催期日が定められているコンテンツ情報について、その開催期間や開催期日についての状態フラグを設定して付与する。ただし、名所、旧跡についてのコンテンツ情報の場合には、状態フラグは付与されない。
そして、サーバ装置1では、図2(A)に示すように、受信したコンテンツ情報に付与したコンテンツIDにより対応付けて、コンテンツ情報、当該コンテンツ情報で推薦される場所の位置情報、その都道府県コード、状態フラグ(状態フラグが付与されないコンテンツ情報もある)、イベントの開催期間や開催期日(開催期間や開催期日が存在しないコンテンツ情報もある)、のそれぞれが、推薦場所情報収集保持部103に格納されて保持される。
そして、この実施形態では、コンテンツ情報のイベントの開催期間や開催期日と現時点とにより定まる時間的な状態についての状態フラグとしては、図2(B)の表に示すような値「1」〜「6」の6種類の状態フラグが用意される。
すなわち、図2(B)の表に示すように、推薦場所情報収集保持部103は、いずれかのコンテンツ情報作成送信装置4から新規に収集したコンテンツ情報に値が「1」の状態フラグを付与する。この場合に、推薦場所情報収集保持部103は、新規に収集してから、予め定めた日時を経過、例えば1〜2日経過すると、コンテンツ情報の状態フラグを、値「1」から他の状態フラグの値に変化させる。
また、推薦場所情報収集保持部103は、収集されて保持されているコンテンツ情報のうち、現時点から開催期間の開始または終了までの期間が3日となっているコンテンツ情報に、値が「2」の状態フラグを付与する。また、推薦場所情報収集保持部103は、収集されて保持されているコンテンツ情報のうち、現時点から開催期間の開始または終了までの期間が2日となっているコンテンツ情報に、値が「3」の状態フラグを付与する。また、推薦場所情報収集保持部103は、収集されて保持されているコンテンツ情報のうち、開催期間の終了が本日(今日まで)となっているコンテンツ情報に,値が「4」の状態フラグを付与する。
推薦場所コンテンツ情報生成提供部104は、以上のように、値が「1」から「4」までの状態フラグが付与されているコンテンツ情報については、携帯電話端末2への提供時に、後述するように、コンテンツ情報のサムネイル画像に、それぞれの状態フラグに応じたリボンを重畳付加して、ユーザにその時間的な状態を報知するようにする。
そして、推薦場所情報収集保持部103は、収集されて保持されているコンテンツ情報のうち、現時点から開催期間の開始または終了までの期間が、値が「1」から「4」までの状態フラグに対して定義されている状態以外のコンテンツ情報に対して、値が「5」の状態フラグを付与する。推薦場所コンテンツ情報生成提供部104は、値が「5」の状態フラグが付与されているコンテンツ情報のサムネイル画像には、前述したリボンは重畳付加しない。
また、推薦場所情報収集保持部103は、収集されて保持されているコンテンツ情報のうち、前記値が「1」から値「5」まで以外の、開催期間の限定がないコンテンツ情報には、値が「6」の状態フラグを付与する。
推薦場所コンテンツ情報生成提供部104は、携帯電話端末2からのコンテンツ情報の取得要求に応じて、推薦場所情報収集保持部103に保持されているコンテンツ情報の中から、提供する複数個のコンテンツ情報を選定し、その選定されたコンテンツ情報の提供情報を生成する。
この実施形態では、コンテンツ情報は、推薦される場所の範囲である日本国内を全範囲とした時、その全範囲を分割した所定の地域範囲の単位、この例では都道府県単位でユーザに提供するようにする。所定の地域範囲としては、都道府県ではなく、関東地方、東北地方、東海地方、などのように都道府県よりも広い地域範囲であってもよいし、また、横浜市、横須賀市、鎌倉市、などのように、都道府県よりも狭い地域範囲であってもよい。
推薦場所コンテンツ情報生成提供部104は、コンテンツ情報の提供情報として、所定の地域範囲における複数個のコンテンツ情報の一覧情報と、各コンテンツ情報の詳細情報とを生成して、携帯電話端末2に提供するようにする。この実施形態では、コンテンツ情報の詳細情報には、当該コンテンツ情報により推薦される場所の地図情報が含まれる。このため、推薦場所コンテンツ情報生成提供部104は、推薦場所情報収集保持部103において、コンテンツ情報毎の場所の位置情報を用いて、地図情報提供部11から、そのコンテンツ情報により推薦される場所の地図情報を取得し、取得した地図情報をコンテンツ情報の詳細情報に含める機能を備える。
また、推薦場所コンテンツ情報生成提供部104は、携帯電話端末2から、地図を主体としたコンテンツ情報の取得要求を受けたときには、その要求に含まれる特定の位置情報を中心とした地図画像と、その地図上で位置が表示されるコンテンツ情報で推薦される場所の位置情報とを含む提供情報を生成する。
そして、この実施形態では、推薦場所コンテンツ情報生成提供部104は、複数個のコンテンツ情報の一覧情報を提供する際においては、その複数個のコンテンツ情報について優先順位を付けるようにしている。
この優先順位の付与においては、この実施形態では、次のことを考慮するようにする。ユーザに、場所を推薦する場合、人気の高い場所、ユーザが注目している場所、近日中にイベントが開催開始される場所、近日中にイベントが終了してしまう場所、新たにサーバ装置1にコンテンツ情報が収集された場所、などが重要であると考えられる。すなわち、場所の人気度や注目度と、コンテンツ情報の取得時点や場所で開催されるイベントの開始時点や終了時点と、現時点(コンテンツの提供時点になる)との時間的な関係状態(状態フラグが対応)とが、場所を推薦する場合に考慮すべきものである。
前者の人気度や注目度は、場所を推薦するコンテンツ情報に対するユーザの関心度の高さに応じたものとなる。ユーザの関心度の高さの情報は、ユーザに提供されたコンテンツ情報の参照回数(参照履歴件数)や、お気に入り登録件数を調べることで得ることができる。後者の時間的な関係状態の情報は、状態フラグを調べることで得ることができる。
人気度情報ファイル部105は、ユーザに提供されたコンテンツ情報のそれぞれについて、ユーザにより参照された回数、お気に入り登録された件数を集計したファイルFを生成して保持する。サーバ装置1は、当該サーバ装置1に対するクライアント端末の例としての携帯電話端末2などに場所推薦サービスを提供するためのアプリケーションプログラムを提供するが、そのアプリケーションプログラムの全部または一部を構成(提供)するAPI(Application Program Interface)側に、この人気度情報ファイル部105が設けられ、ファイルFはサーバ装置1が備える記憶部(図示は省略)に格納される。
すなわち、クライアント端末の例としての携帯電話端末2のユーザは、サーバ装置1から提供されるアプリケーションプログラムを用いて、後述するようなコンテンツ情報の提供サービスを受ける。このコンテンツ情報の提供サービスには、それぞれのコンテンツ情報の参照指示操作に基づく詳細情報の取得要求や、お気に入り登録の操作に基づくお気に入りコンテンツ情報の登録処理を含む。そして、この実施形態では、ユーザが、携帯電話端末2において、コンテンツ情報の参照指示操作をしたり、お気に入り登録操作をしたりすると、その操作の件数が、人気度情報ファイル部105のファイルFに蓄積されるように構成されている。
この実施形態では、人気度情報ファイル部105に保持されるファイルFには、
(1)お気に入り登録件数(お気に入り登録者数)
(2)直近お気に入り登録件数(直近のお気に入り登録者数)
(3)参照履歴件数
の3種の件数情報が、コンテンツ情報毎(コンテンツID毎)に集計されて保持される。ここで、「(2)直近お気に入り登録件数」は、「(1)お気に入り登録件数」として集計されている件数のうち、例えば現時点から1〜2日前の間に登録されたお気に入り登録件数である。なお、「(1)お気に入り登録件数」に加えて「(2)直近お気に入り登録件数」の情報を用いるのは、同じお気に入り登録件数であっても、「(2)直近お気に入り登録件数」が多いものほど、人気度が高くなっていると考えられるからである。
整列順スコア計算部107は、複数個のコンテンツ情報の一覧情報を提供する際における優先順位を決めるスコアを算出する。このスコアは、請求項1における第3のスコアの例を構成するもので、この実施形態では、整列順スコアを称することとする。
この実施形態では、整列順スコア計算部107は、人気度情報ファイル部105のファイルFの上記のコンテンツ情報毎の3種の件数の情報と、推薦場所情報収集保持部103においてコンテンツ情報毎に付加された状態フラグとを用いて、提供する複数個のコンテンツ情報についての整列順スコアを算出する。この整列順スコア計算部107における整列順スコアの計算方法については、後で詳述する。
なお、サーバ装置1の構成において、推薦場所情報収集保持部103の機能と、推薦場所コンテンツ情報生成提供部104の機能と、人気度情報ファイル部105の機能と、整列順スコア計算部107の機能のそれぞれは、図1の例では、ハードウエア構成のブロックとして示したが、これらは、制御部101が、それぞれの機能を遂行するプログラムを実行することにより、ソフトウエアの構成とすることができるものである。
[場所推薦サービスにおけるサーバ装置1と携帯電話端末2の処理動作]
以上説明したサーバ装置1と携帯電話端末2との間での通信ネットワーク3を通じたやり取りにより、場所推薦サービスが実行される。サーバ装置1及び携帯電話端末2のそれぞれにおける処理動作を説明する前に、この実施形態における場所推薦サービスの概要を、携帯電話端末2の表示部28の表示画面の表示画像(図3及び図4参照)を参照しながら説明する。
携帯電話端末2は、事前にサーバ装置1から通信ネットワーク3を通じて、場所推薦サービスのアプリケーションプログラムを取得して、メモリ部25に格納するようにする。なお、携帯電話端末2は、直接にサーバ装置1からアプリケーションプログラムを取得するのではなく、一旦、パーソナルコンピュータにサーバ装置1からダウンロードし、当該パーソナルコンピュータから取得するようにしてもよい。この場合に、パーソナルコンピュータは、アプリケーションプログラムを、通信ネットワークを通じて取得するのではなく、サーバ装置1の管理者から提供される記録媒体から取得するようにしてもよい。
携帯電話端末2において、ユーザにより場所推薦サービスのアプリケーションプログラムが選択されて起動されると、携帯電話端末2は、サーバ装置1にアクセスして通信ネットワーク3を通じて接続し、場所推薦のコンテンツ情報の取得要求を送る。この際のおける携帯電話端末2からの場所推薦のコンテンツ情報の取得要求には、予め、携帯電話端末2において、ユーザにより登録されている基本位置(例えばユーザが登録している住所地など)が含まれる。以下の携帯電話端末2の動作は、場所推薦サービスのアプリケーションプログラムによる処理動作である。
この場所推薦のコンテンツ情報の取得要求に対しては、サーバ装置1は、推薦場所情報収集保持部103に保持しているコンテンツ情報のうち、前記基本位置を含む都道府県内の場所のコンテンツ情報を読み出し、それらのコンテンツ情報に含まれる画像情報などのサムネイル画像を、携帯電話端末2に送る。この際に、サーバ装置1は、整列順スコア計算部107において計算されている前記基本位置を含む都道府県のコンテンツ情報の整列順スコアを、サムネイル画像の情報と共に携帯電話端末2に送る。
携帯電話端末2では、受け取ったコンテンツ情報のサムネイル画像を、整列順スコアに基づく順序で並べて、表示部28の表示画面に表示する。この時の携帯電話端末2の表示部28の表示画面28Dにおける表示画像の例を、図3(A)に示す。
すなわち、携帯電話端末2は、表示画面28Dには、コンテンツ情報により推薦される場所を含む都道府県名表示31を表示すると共に、それぞれのコンテンツ情報のサムネイル画像32を、整列順スコアに基づいて順次に並べて表示する。表示画面28Dには、提供される全てのコンテンツ情報のサムネイル画像を一度に表示することができないので、ユーザによるスクロール操作により、表示画面28Dの縦方向に、サムネイル画像32をスクロール移動させることができるようにされている。このスクロールにより、携帯電話端末2に提供された全てのコンテンツ情報のサムネイル画像を、表示画面28Dに表示させることができる。
サムネイル画像32のそれぞれの左肩部分には、コンテンツ情報に付加された状態フラグに応じたリボン33が付加表示される。ただし、図2(B)に示したように、状態フラグが、値「1」〜「4」であるコンテンツ情報のサムネイル画像32にのみ、リボン33が付加表示され、状態フラグが「5」、「6」のサムネイル画像32には、リボン33は付加表示されない。リボン33のそれぞれには、図3(A)に示すように、状態フラグの値「1」〜「4」に応じて、「new」、「あと3日」、「あと2日」、「今日まで」の文字が表示されている。
また、サムネイル画像32のそれぞれの右肩部分には、☆マークからなるお気に入り登録ボタン34が表示されている。この例では、このお気に入り登録ボタン34がタッチ操作(タップ操作)されると、そのタップ操作されたお気に入り登録ボタン34が表示されているサムネイル画像32に対応するコンテンツ情報がお気に入り登録され、そのコンテンツ情報のコンテンツIDがお気に入りコンテンツ情報として携帯電話端末2のメモリ部25に記憶される。
お気に入り登録されると、お気に入り登録ボタン34の表示態様が変化して、当該お気に入り登録状態であることをユーザに報知する。例えば、お気に入り登録されると、お気に入り登録ボタン34を構成する☆マークが、灰色から赤色に変化して、お気に入り登録状態であることをユーザに報知する。
そして、☆マークが赤色であるコンテンツ情報のサムネイル画像32において、ユーザが、再度、お気に入り登録ボタン34をタップ操作すると、そのタップ操作はコンテンツ情報をお気に入り登録から解除する操作とされ、そのコンテンツIDがメモリ部25のお気に入り登録から削除される。そして、お気に入り登録ボタン34の☆マークは赤色から灰色に戻る。
なお、上述したように、携帯電話端末2において、ユーザによってお気に入り登録ボタン34がタップ操作された時には、コンテンツIDと、その操作日時と、当該操作がお気に入り登録操作か、あるいはお気に入り登録削除操作であるかの情報とが、APIに伝えられ、サーバ装置1の人気度情報ファイル部105において、ファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数が更新される。
また、ユーザがサムネイル画像32のいずれかをタップ操作すると、そのタップ操作は、コンテンツ情報の参照操作とされ、携帯電話端末2は、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求をサーバ装置1に送る。このコンテンツ情報の詳細情報の取得情報には、タップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDが含まれる。
サーバ装置1は、このコンテンツ情報の詳細情報の取得要求に対しては、前述したように、推薦場所コンテンツ情報生成提供部104において、コンテンツIDで特定されるそのコンテンツ情報で推薦される場所で開催されるイベント等についての詳細説明文及び当該場所の地図情報を含む詳細情報を生成して、携帯電話端末2に送信する。携帯電話端末2は、このコンテンツ情報の詳細情報を受信して、表示画面28Dに、サムネイル画像32の一覧画像に代えて表示する。図3(B)に、このコンテンツ情報の詳細情報の表示画像の例を示す。
そして、図3(A)のサムネイル画像の一覧表示において、ユーザによってサムネイル画像32のタップ操作がなされた時には、当該タップ操作されたサムネイル画像32のコンテンツIDと、当該操作が参照操作であることを示す情報とが、APIに伝えられ、サーバ装置1の人気度情報ファイル部105において、ファイルFの参照履歴件数が更新される。
図3(B)に示すように、コンテンツ情報の詳細情報の表示画像にも、☆マークからなるお気に入り登録ボタン34が表示される。そして、この図3(B)のコンテンツ情報の詳細情報の表示画面においても、図3(A)のサムネイル画像32の一覧画面における場合と同様にして、お気に入り登録ボタン34をタップ操作することで、お気に入り登録操作及びお気に入り登録削除操作をすることができる。
そして、このコンテンツ情報の詳細情報の表示画面においても、ユーザによってお気に入り登録ボタン34がタップ操作された時には、コンテンツIDと、その操作日時と、当該操作がお気に入り登録操作か、あるいはお気に入り登録削除操作であるかの情報とが、APIに伝えられ、サーバ装置1の人気度情報ファイル部105において、ファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数が更新される。
このコンテンツ情報の詳細情報の表示画像においても、表示内容が多く、一画面では表示し切れないことを考慮して、表示画像を表示画面28Dの縦方向にスクロールすることができるように構成されている。そして、図3(B)の表示画面には表示されていないが、コンテンツ情報の詳細情報の表示画像の一番下には、「おでかけトップに戻る」ボタンが表示されており、この「おでかけトップに戻る」ボタンがタップ操作された時には、表示画面28Dは、図3(A)に示すコンテンツ情報のサムネイル画像32の一覧画面に戻る。
また、図3(A)に示すように、コンテンツ情報のサムネイル画像32の一覧画面の上部には、起動されているアプリケーションプログラムが、「おでかけ」をする場所を推薦する場所推薦サービス用のプログラムであることを報知する「おでかけ」の文字がサービス表示欄35に表示されていると共に、その右横には、当該表示画面において起動操作可能な機能の起動ボタンとして、「検索」ボタン36と、「お気に入り」ボタン37と、「マップ」ボタン38とが表示されている。
ユーザが、「お気に入り」ボタン37をタッチ(タップ操作)すると、携帯電話端末2は、お気に入り登録されて記憶されているコンテンツ情報のコンテンツIDを全て読み出して、その全てのコンテンツIDを含めたコンテンツ情報の取得要求(お気に入りコンテンツ情報の取得要求)をサーバ装置1に送る。
サーバ装置1は、コンテンツIDにより取得要求された、お気に入り登録されている全てのコンテンツ情報のサムネイル画像を、携帯電話端末2に送る。携帯電話端末2は、受け取ったサムネイル画像の一覧を、お気に入りリストとして表示画面28Dに表示する。このお気に入り登録されているコンテンツ情報のサムネイル画像32の一覧画面の表示態様は、図示は省略するが、お気に入りリストであることの文字表示がされていることを除くと、図3(A)に示したコンテンツ情報のサムネイル画像32の一覧画面の表示態様と同様である。
このお気に入りリストのコンテンツ情報の一覧画面においても、ユーザが、サムネイル画像32をタップ操作(参照操作)することで、そのタップ操作したコンテンツ情報の詳細情報をサーバ装置1から取得して、図3(B)に示したのと全く同様のコンテンツ情報の詳細情報の表示画面を得ることができる。また、お気に入りリストのコンテンツ情報の一覧画面においても、ユーザが、お気に入り登録ボタン34の☆マークをタップ操作することで、お気に入り登録削除、また、削除したサムネイルを再度お気に入り登録することができる。
そして、サムネイル画像32のタップ操作は、サーバ装置1の人気度情報ファイル部105により、ファイルFの参照履歴件数に反映され、また、お気に入り登録ボタン34の☆マークをタップする操作は、サーバ装置1の人気度情報ファイル部105により、ファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数に反映される。
なお、図3(B)の表示画面には表示されていないが、コンテンツ情報の詳細情報の表示画像の一番下には、「おでかけトップに戻る」ボタンが表示されており、この「トップに戻る」ボタンがタッチされた時には、図3(A)に示すコンテンツ情報のサムネイル画像32の一覧画面に戻る。
図3(A)の「おでかけのトップ画面」において、ユーザが「マップ」ボタン38をタップ操作すると、携帯電話端末2は、ユーザにより当該携帯電話端末2に登録されている基本位置を含む地図取得要求を、サーバ装置1に送る。
サーバ装置1は、地図取得要求に含まれる基本位置を中心とした地図情報を地図情報提供部11から取得して用意すると共に、当該地図情報で表示される地図範囲に含まれる場所を推薦するコンテンツ情報を、推薦場所情報収集保持部103に記憶されているコンテンツ情報の中から抽出する。そして、抽出したコンテンツ情報の数が多いときには、整列順スコア計算部107で計算された前記基本位置を含む都道府県の整列順スコアの上位の複数個、例えば10個程度までのコンテンツ情報を選定する。そして、サーバ装置1は、用意した地図情報と、選定したコンテンツ情報で推薦される場所の位置情報とを、地図取得要求してきた携帯電話端末2に送信する。
携帯電話端末2は、サーバ装置1からの地図情報と、コンテンツ情報の位置情報とを受信して、表示画面28Dに、例えば図3(C)に示すように、地図情報による地図画像上に、コンテンツ情報で推薦される場所の位置のそれぞれに場所指示マーク39を重畳した表示画像を表示する。この場合に、場所指示マーク39のうちの一つ場所指示マーク39Sは、選択中マークとして他の場所指示マーク39よりも大きく表示されていると共に、表示画面の下部の場所名表示欄39Pに、その選択中の場所指示マーク39Sの場所名が文字表示される。選択中の場所指示マーク39Sは、ユーザがいずれかの他の場所指示マーク39をタップすることで、変更することができ、場所名表示欄39Pには、変更後の場所名が表示される。
そして、場所名表示欄39Pは、操作ボタンとしての機能も有するように構成されており、この場所名表示欄39Pがタップ操作された時には、そのタップ操作は、そのときに場所名表示欄39Pに表示されている場所のコンテンツ情報の参照操作とされて、携帯電話端末2は、その場所のコンテンツ情報のコンテンツIDを含む詳細情報の取得要求をサーバ装置1に送信する。そして、携帯電話端末2は、サーバ装置1から、当該詳細情報の取得要求に応じて送られてくる、そのときに表示欄39Pに表示されている場所のコンテンツ情報の詳細情報を受信して、表示画面28Dに、図3(B)と全く同様にして、そのコンテンツ情報の詳細情報の表示画像を表示する。
図3(A)〜図3(C)のいずれの表示画像においても、「検索」ボタン36及び「お気に入り」ボタン37の操作が可能である。
ユーザが「検索」ボタン36をタップ操作すると、携帯電話端末2の表示画面28Dの表示画像として、図4(A)に示すような検索条件の入力画面が表示される。この実施形態では、検索条件としては、種別、地域、ジャンル、期間を選択することができるようにされている。種別は、例えば、おでかけスポットとしてイベントを開催されている場所のみに対象を限定するか、あるいは、そのような限定はしないか、または、お花見やいちご狩りのような特集として用意されているものを対象とするか、などが選択可能とされている。
地域は、この実施形態では都道府県単位で選択可能とされている。ジャンルは、「観光・レジャー」、「ショー・イベント」、「スポーツ・アウトドア」など、予め用意されている種々のカテゴリの中から選択をすることができる。期間は、「本日」、「今週の土日」、「日付を指定する」などを選択することができる、なお、地域と期間については、「指定しない」を選択することもできるようにされている。
図4(A)に示すように、この検索条件の入力画面においては、検索条件の入力を行わずに、おでかけのトップ画面(図3(A))に戻ることができるように、「おでかけトップに戻る」ボタン301が表示されている。
そして、この検索条件の入力画面には、「検索する」ボタン302が表示されており、この「検索する」ボタン302をユーザがタップ操作すると、携帯電話端末2は、設定された検索条件を含む検索要求をサーバ装置1に送る。サーバ装置1は、検索条件に合致する検索を行い、その検索結果を携帯電話端末2に送る。携帯電話端末2は、その検索結果を表示画面28Dに表示する。
図4(B)は、携帯電話端末2の表示画面28Dに表示されたサーバ装置1から送られてきた検索結果の表示画像の一例である。この図4(B)に示すように、この検索結果の表示画像には、ユーザが設定した検索条件を表示するとともに、その検索条件により検索されたコンテンツ情報のサムネイル画像32の一覧が表示される。図4(B)の例では、地域が「長崎県」に設定されているので、当該長崎県内の場所を推薦するコンテンツ情報のサムネイル画像32の一覧が表示されている。
この検索結果の表示画像は、ユーザにより設定された検索条件が最初に表示されていることを除いて、図3(A)に示すコンテンツ情報のサムネイル画像32の一覧画面の表示態様と同様である。
したがって、この図4(B)の検索結果の表示画像においても、ユーザが、サムネイル画像32をタップ操作(参照操作)することで、そのタップ操作したコンテンツ情報の詳細情報をサーバ装置1から取得して、図3(B)に示したのと全く同様のコンテンツ情報の詳細情報の表示画面を得ることができる。また、図4(B)の検索結果の表示画像においても、ユーザが、お気に入り登録ボタン34の☆マークをタップ操作することで、お気に入り登録、また、お気に入り登録削除をすることができる。
そして、この図4(B)の検索結果の表示画像におけるサムネイル画像32のタップ操作は、サーバ装置1の人気度情報ファイル部105により、ファイルFの参照履歴件数に反映され、また、お気に入り登録ボタン34の☆マークをタップする操作は、サーバ装置1の人気度情報ファイル部105により、ファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数に反映される。
また、この図4(B)の検索結果の表示画面においても、「検索」ボタン36、「お気に入り」ボタン37、「マップ」ボタン38は、図3(A)と全く同様に表示されて、タップ操作可能とされている。したがって、この図4(B)の検索結果の表示画面においても、「検索」ボタン36、「お気に入り」ボタン37、「マップ」ボタン38のそれぞれをタップ操作して、そのタップ操作に応じた表示画面に変更することができる。
ただし、この図4(B)の検索結果の表示画面において、「マップ」ボタン38がユーザによりタップ操作された時には、携帯電話端末2は、基本位置ではなく、検索条件で設定した地域の地図情報を要求する。サーバ装置1は、要求された検索条件で設定された地域の地図情報と、前述したようにして、整列順スコアに基づいて選定した、その地図情報に表示するコンテンツ情報で推薦される場所の位置情報を、携帯電話端末2に送る。携帯電話端末2では、検索条件で設定された地域の地図上に、取得した場所の位置情報に対応した位置において場所指示マーク39及び39Sを重畳した表示画像を、表示画面28Dに表示する。
次に、以上、携帯電話端末2の表示画面28Dの表示画像を参照しながら説明した場所推薦サービスをおけるサーバ装置1及び携帯電話端末2のそれぞれにおける処理動作について説明する。
[携帯電話端末2の処理動作(図5〜図9)]
前述もしたように、携帯電話端末2には、サーバ装置1から取得した場所推薦サービスを享受するためのアプリケーションプログラムがメモリ部25に格納されている。ユーザにより、当該アプリケーションプログラムの起動指示がされることにより、図5〜図9のフローチャートに示す処理が、携帯電話端末2の制御部21により実行される。
すなわち、制御部21は、ユーザによる場所推薦サービスの起動指示操作がなされたか否か判別する(図5のステップS1)。このステップS1で、場所推薦サービスの起動指示操作がなされていないと判別したときには、制御部21は、その他の処理を行い(ステップS2)、その処理の終了後、ステップS1に戻る。
ステップS1で、場所推薦サービスの起動指示操作がなされたと判別したときには、制御部21は、サーバ装置1に、通信ネットワーク3を通じてアクセスして通信路を生成し、接続する(ステップS3)。そして、制御部21は、携帯電話端末2に登録されている基本位置の位置情報を含むコンテンツ情報の取得要求をサーバ装置1に送る(ステップS4)。
次に、制御部21は、サーバ装置1から送られてくる基本位置を含む都道府県における場所を推薦するコンテンツ情報のサムネイル画像と、整列順スコアとを受信し(ステップS5)、受信した整列順スコアに基づいた優先順位により、受信したコンテンツ情報のサムネイル画像を並べた一覧リストの表示画像を生成し、その表示画像を、図3(A)に示すように表示画面28Dに表示する(ステップS6)。
次に、制御部21は、サムネイル画像のいずれかがタップ操作されたか否か判別する(ステップS7)。このステップS7で、サムネイル画像のいずれかがタップ操作されたと判別したときには、制御部21は、タップ操作により選択されたコンテンツ情報のコンテンツIDを含むコンテンツ情報の詳細情報の取得要求をサーバ装置1に送る(ステップS8)。そして、このコンテンツ情報の詳細情報の取得要求に対してサーバ装置1から送られて来るコンテンツ情報の詳細情報を受信して、図3(B)に示したコンテンツ情報の詳細情報の表示画像を表示画面28Dに表示する(ステップS9)。なお、このとき、APIにより、人気度情報ファイル部105のファイルFにおいて、タップ操作されたコンテンツ情報の参照履歴件数(コンテンツIDに対応して記憶されている)がインクリメントされる。
次に、制御部21は、表示画面28Dにおいて「おでかけトップに戻る」がタップされたか否か判別する(ステップS10)。このステップS10で、「おでかけトップに戻る」がタップされたと判別したときには、制御部21は、処理をステップS4に戻し、このステップS4以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS7で、サムネイル画像のいずれもタップ操作されてはいないと判別したときには、制御部21は、表示画面28Dでスクロール操作がなされたか否か判別する(図6のステップS11)。このステップS11で、スクロール操作されたと判別したときには、制御部21は、コンテンツ情報のサムネイル画像の一覧をスクロールさせる(ステップS12)。このステップS12の次には、制御部21は、処理をステップS13に移行する。また、ステップS11で、スクロール操作されてはいないと判別したときにも、制御部21は、処理をステップS13に移行する。
このステップS13においては、制御部21は、サムネイル画像のお気に入り登録ボタン34の☆マークがタップ操作されたか否か判別する。そして、制御部21は、このステップS13において、お気に入り登録ボタン34の☆マークがタップ操作されたと判別したときには、お気に入り登録ボタン34の☆マークがタップ操作されたコンテンツ情報は、お気に入り登録済みであるか否か判別する(ステップS14)。
このステップS14で、お気に入り登録済みではないと判別したときには、制御部21は、☆マークがタップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDと、その時の日時情報をメモリ部25のお気に入りコンテンツ記憶エリアに記憶して、お気に入り登録する(ステップS15)。また、ステップS14で、既にお気に入り登録済みであると判別したときには、制御部21は、☆マークがタップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDを、メモリ部25のお気に入りコンテンツ記憶エリアから削除して、お気に入り登録を削除する(ステップS16)。なお、このとき、APIにより、人気度情報ファイル部105のファイルFにおいて、タップ操作されたコンテンツ情報の直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数(コンテンツIDに対応して記憶されている)が更新される。
ステップS13で、サムネイル画像のお気に入り登録ボタン34の☆マークがタップ操作されてはいないと判別したとき、また、ステップS15またはステップS16の次には、制御部21は、「マップ」ボタン38がタップ操作されたか否か判別する(ステップS17)。このステップS17で、「マップ」ボタン38がタップ操作されてはいないと判別したときには、制御部21は、「検索」ボタン36がタップ操作されたか否か判別する(ステップS18)。そして、このステップS18で、「検索」ボタン36がタップ操作されてはいないと判別したときには、制御部21は、「お気に入り」ボタン37がタップ操作されたか否か判別する(ステップS19)。
そして、ステップS19で、「お気に入り」ボタン37がタップ操作されたと判別したときには、制御部21は、メモリ部25のお気に入りコンテンツ記憶エリアに記憶されているコンテンツIDの全てを読み出して、それらのコンテンツIDを含めたコンテンツ情報の取得要求をサーバ装置1に送る(ステップS20)。そして、制御部21は、その取得要求に対してサーバ装置1から送られて来るコンテンツ情報のサムネイル画像を受信して、表示画面28Dに、その一覧情報を表示する(ステップS21)。このステップS21の後は、制御部21は、処理を図5のステップS7に戻し、このステップS7以降の処理を繰り返す。
また、ステップS19で、「お気に入り」ボタン37がタップ操作されてはいないと判別したときにも、制御部21は、処理を図5のステップS7に戻し、このステップS7以降の処理を繰り返す。
そして、図5のステップS10で、「おでかけのトップに戻る」はタップ操作されてはいないと判別したときには、制御部21は、図3(B)のコンテンツ情報の詳細情報の表示画像において表示されているお気に入り登録ボタン34の☆マークがタップ操作されたか否か判別する(図7のステップS31)。
そして、制御部21は、このステップS31において、お気に入り登録ボタン34の☆マークがタップ操作されたと判別したときには、詳細情報が表示されているコンテンツ情報は、お気に入り登録済みであるか否か判別する(ステップS32)。
このステップS32で、お気に入り登録済みではないと判別したときには、制御部21は、☆マークがタップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDをメモリ部25のお気に入りコンテンツ記憶エリアに記憶して、お気に入り登録する(ステップS33)。また、ステップS32で、既にお気に入り登録済みであると判別したときには、制御部21は、☆マークがタップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDを、メモリ部25のお気に入りコンテンツ記憶エリアから削除して、お気に入り登録を削除する(ステップS34)。なお、このとき、APIにより、人気度情報ファイル部105のファイルFにおいて、タップ操作されたコンテンツ情報の直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数(コンテンツIDに対応して記憶されている)が更新される。
ステップS31で、お気に入り登録ボタン34の☆マークがタップ操作されてはいないと判別したとき、また、ステップS33またはステップS34の次には、制御部21は、処理を図6のステップS18に移行させ、このステップS18以降の処理を繰り返す。
次に、図6のステップS17において、「マップ」ボタン38がタップ操作されたと判別したときには、制御部21は、携帯電話端末2に登録されている基本位置の位置情報を含む地図情報の取得要求をサーバ装置1に送信する(図8のステップS41)。
この地図情報の取得要求に対しては、サーバ装置1からは、基本位置を中心とした地図情報と、その地図情報による地図上に表示可能である場所を推薦するコンテンツ情報のコンテンツIDと、その場所の位置情報とを送ってくるので、制御部21は、それら地図情報及びコンテンツID並びに位置情報を受信する(ステップS42)。そして、制御部21は、図3(C)に例示したように、受信した地図情報による地図上に、受信したコンテンツ情報の位置情報で示される位置において場所指示マーク39、39Sをそれぞれ重畳した表示画像を生成して、表示画面28Dに表示する(ステップS43)。
次に、制御部21は、選択中の場所指示マーク39Sに対応するコンテンツ情報の詳細情報の取得要求がされた否か、つまり、場所名表示欄39Pがタップ操作されたか否か判別する(ステップS44)。このステップS44で、場所名表示欄39Pがタップ操作されてはいないと判別したときには、制御部21は、選択中の場所指示マーク39Sとは異なる場所指示マーク39がタップ操作されたか否か判別して、選択中の場所指示マーク39Sを変更する操作がなされたか否か判別する(ステップS45)。
このステップS45で、選択中の場所指示マーク39Sを変更する操作がなされたと判別したときには、制御部21は、タップ操作された場所指示マーク39を大きくすると共に、それまで選択中の場所指示マーク39Sとされていた場所指示マークを通常の大きさにして、選択中の場所指示マーク39Sの変更処理を行う(ステップS46)。このとき、場所名表示欄39Pには、変更後の場所指示マーク39Sに対応するコンテンツ情報で推薦される場所名が表示される。
このステップS46の後には、制御部21は、処理をステップS44に戻す。また、ステップS45で、選択中の場所指示マーク39Sを変更する操作がなされていないと判別したときにも、制御部21は、処理をステップS44に戻し、このステップS44以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS44で、場所名表示欄39Pがタップ操作され、選択中マークに対応するコンテンツ情報の詳細情報の取得要求操作がなされたと判別したときには、制御部21は、そのコンテンツ情報のコンテンツIDを含む詳細情報の取得要求を、サーバ装置1に送信する(ステップS47)。そして、その取得要求に対してサーバ装置1から送られて来るコンテンツ情報の詳細情報を受信して、図3(B)に示したようなコンテンツ情報の詳細情報の表示画像を、表示画面28Dに表示する(ステップS48)。なお、このとき、APIにより、人気度情報ファイル部105のファイルFにおいて、場所名表示欄39Pがタップ操作されたコンテンツ情報の参照履歴件数(コンテンツIDに対応して記憶されている)がインクリメントされる。
ステップS48の次には、制御部21は、表示画面28Dにおいて「おでかけトップに戻る」がタップされたか否か判別する(ステップS49)。このステップS49で、「おでかけトップに戻る」がタップされたと判別したときには、制御部21は、処理を図5のステップS4に戻し、このステップS4以降の処理を繰り返す。
また、ステップS49で、「おでかけトップに戻る」がタップされてはいないと判別したときには、制御部21は、処理を図6のステップS18に戻し、このステップS18以降の処理を繰り返す。
そして、図6のステップS18において、「検索」ボタン36がタップ操作されと判別したときには、制御部21は、図4(A)に例示したように、地域、ジャンル、期間などの検索条件の設定画面を、表示画面28Dに表示し、ユーザからの設定入力を受け付ける(図9のステップS51)。
次に、制御部21は、図4(A)の検索条件の設定画面において、「検索する」ボタン302がタップ操作されて検索実行指示がなされたか否か判別し(ステップS52)、検索実行指示がなされてはいないと判別したときには、ステップS51に戻り、検索条件の変更を受け付ける。そして、ステップS52において、検索実行指示がなされたと判別したときには、制御部21は、設定された検索条件を含めた検索要求をサーバ装置1に送信する(ステップS53)。
次に、制御部21は、サーバ装置1から送られてくる、検索条件で指定された地域の都道府県内の場所を推薦するコンテンツ情報のサムネイル画像と、その整列順スコアとを受信し(ステップS54)、受信した整列順スコアに基づいた優先順位により、受信したコンテンツ情報のサムネイル画像を並べた一覧リストを生成し、図4(B)に示した検索結果の表示画像として、そのサムネイル画像の一覧を表示画面28Dに表示する(ステップS55)。その後、制御部21は、処理を図5のステップS7に戻し、このステップS7以降の処理を繰り返す。
[サーバ装置1の処理動作(図10〜図16及び図17)]
次に、サーバ装置1における処理動作を、図10〜図16及び図17のフローチャートを参照しながら説明する。以下に説明するフローチャートの各ステップの処理は、サーバ装置1の制御部101が、予め用意されているプログラムを実行することにより実行するものである。なお、以下の説明においては、図1の推薦場所情報収集保持部103、推薦場所コンテンツ情報生成提供部104、人気度情報ファイル部105及び整列順スコア計算部107の機能のそれぞれも、制御部101によるソフトウエア処理機能として実行する場合として説明する。
まず、サーバ装置1の制御部101は、場所に関するコンテンツ情報を、いずれかのコンテンツ情報作成送信装置4から受信したか否か判別する(ステップS101)。このステップS101で、場所に関するコンテンツ情報を受信したと判別したときには、制御部101は、受信したのはイベントに関するコンテンツ情報か否か判別する(ステップS102)。
ステップS102で、受信したのはイベントに関するコンテンツ情報であると判別したときには、制御部101は、受信したコンテンツ情報にコンテンツIDを付与すると共に、イベントの期間、期日と現時点との関係に基づいて前述した状態フラグを生成して付与し、図2(A)に示したように、コンテンツIDに対応付けて、受信したコンテンツ情報、付与した状態フラグ、当該コンテンツ情報で推薦される場所の位置情報、都道府県コード、イベントの開催期間、開催期日を、推薦場所情報収集保持部103に格納する(ステップS103)。
なお、コンテンツ情報に付与された状態フラグは、新規に受信した時点では、値が「1」(リボン33には「new」が表示される)が付与され、その後は、カレンダー部106からの現時点の日時情報と、推薦場所情報収集保持部103に保持されているイベントの開催期間、開催期日とに基づき、適宜のタイミング例えば毎日、更新されるものである。
ステップS102で、受信したのはイベントに関するコンテンツ情報ではないと判別したときには、制御部101は、制御部101は、受信したコンテンツ情報にコンテンツIDを付与し、このコンテンツIDに対応付けて、受信したコンテンツ情報、当該コンテンツ情報で推薦される場所の位置情報、都道府県コードを、推薦場所情報収集保持部103に格納する(ステップS104)。イベントに関する情報ではないコンテンツ情報には、イベントの開催期間、開催期日の情報は含まれないので、ステップS104では、コンテンツ情報には、状態フラグの付与はなされない。
ステップS103またはステップS104の次には、制御部101は、コンテンツ情報の都道府県単位での整列順スコアを更新し、それを保持する(ステップS105)。その後、制御部101は、処理をステップS101に戻し、このステップS101以降の処理を繰り返す。
また、ステップS101で、場所に関するコンテンツ情報を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置(携帯電話端末2など:図10〜図16のフローチャートにおいては端末と略す)からのコンテンツ情報の要求アクセスを受信したか否か判別する(ステップS106)。このステップS106で、コンテンツ情報の要求アクセスを受信してはいないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS101に戻し、このステップS101以降の処理を繰り返す。
ステップS106で、コンテンツ情報の要求アクセスを受信したと判別したときには、制御部101は、通信端末装置から受け取った基本位置を判別し、判別した基本位置を含む都道府県内のコンテンツ情報のサムネイル画像と、その整列順スコアとを生成して用意し(ステップS107)、そのサムネイル画像と、整列順スコアとを、要求アクセスしてきた通信端末装置に送信する(ステップS108)。
次に、制御部101は、通信端末装置でお気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたか否か判別する(図11のステップS111)。このステップS111で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたと判別したときには、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数を更新する(ステップS112)。すなわち、ステップS111で、お気に入り登録操作であると判別したときには、ステップS112では、タップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数をインクリメントし、また、ステップS111で、お気に入り登録削除操作であると判別したときには、ステップS112では、タップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDの直近お気に入り登録件数及び/またはお気に入り登録件数をデクリメントして、ファイルFを更新する。
ステップS111で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされてはいないと判別したとき、また、ステップS112の後には、制御部101は、通信端末装置でサムネイル画像がタップ操作されたことに基づくコンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信したか否か判別する(ステップS113)。
このステップS113で、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信したと判別したときには、制御部101は、取得要求に含まれるコンテンツIDで指定される要求されたコンテンツ情報の詳細情報を通信端末装置に送る(ステップS114)。そして、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの、タップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDの参照履歴件数をインクリメントして更新する(ステップS115)。
次に、制御部101は、通信端末装置から「おでかけトップに戻る」を受信したか否か判別する(ステップS116)。このステップS116で、「おでかけトップに戻る」を受信したと判別したときには、制御部101は、処理を図10のステップS107に戻し、このステップS107以降の処理を繰り返す。
また、ステップS116で、「おでかけトップに戻る」を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置でお気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたか否か判別する(ステップS117)。このステップS117で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたと判別したときには、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数を、ステップS112と同様にして更新する(ステップS118)。このステップS118の次には、制御部101は、処理をステップS116に戻し、このステップS116以降の処理を繰り返す。
そして、図11のステップS113で、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置で「マップ」ボタン38がタップ操作されたことに基づく地図取得要求を通信端末装置から受信したか否か判別する(図12のステップS121)。
ステップS121で、地図取得要求を通信端末装置から受信してはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置で「お気に入り」ボタン37がタップ操作されたことに基づくお気に入り登録されているコンテンツ情報の取得要求を通信端末装置から受信したか否か判別する(ステップS122)。このステップS122で、お気に入り登録されているコンテンツ情報の取得要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、処理を図11のステップS111に戻し、このステップS111以降の処理を繰り返す。
また、ステップS122で、お気に入り登録されているコンテンツ情報の取得要求を受信したと判別したときには、制御部101は、その取得要求に含まれるコンテンツIDにより指定される、要求されたコンテンツ情報の全てのサムネイル画像を通信端末装置に送る(ステップS123)。
次に、制御部101は、通信端末装置から「おでかけトップに戻る」を受信したか否か判別する(ステップS124)。このステップS124で、「おでかけトップに戻る」を受信したと判別したときには、制御部101は、処理を図10のステップS107に戻し、このステップS107以降の処理を繰り返す。
また、ステップS124で、「おでかけトップに戻る」を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置でお気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたか否か判別する(ステップS125)。このステップS125で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたと判別したときには、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数を、ステップS112と同様にして更新する(ステップS126)。また、ステップS125で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたと判別したときには、制御部101は、処理をステップS124に戻し、このステップS124以降の処理を繰り返す。
ステップS126の次には、制御部101は、通信端末装置でサムネイル画像がタップ操作されたことに基づくコンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信したか否か判別する(ステップS127)。このステップS127で、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信したと判別したときには、制御部101は、取得要求に含まれるコンテンツIDで指定される、要求されたコンテンツ情報の詳細情報を通信端末装置に送る(ステップS128)。そして、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの、タップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDの参照履歴件数をインクリメントして更新する(ステップS129)。このステップS129の次には、制御部101は、処理をステップS124に戻し、このステップS124以降の処理を繰り返す。
また、ステップS127で、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS124に戻し、このステップS124以降の処理を繰り返す。
また、図12のステップS121で、地図取得要求を通信端末装置から受信したと判別したときには、制御部101は、通信端末装置から受け取った基本位置を判別し、判別した基本位置を中心とした地図情報と、当該地図情報で表示される地図範囲に場所指示マークを表示するコンテンツ情報を整列順スコアに基づいて抽出して、その抽出したコンテンツ情報のコンテンツIDと、推薦される場所の位置情報とを通信端末装置に送信する(図13のステップS131)。
次に、制御部101は、場所名表示欄39Pがタップ操作されたことに基づくコンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信したか否か判別する(ステップS132)。このステップS132で、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信したと判別したときには、制御部101は、取得要求に含まれるコンテンツIDで指定される要求されたコンテンツ情報の詳細情報を通信端末装置に送る(ステップS133)。そして、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの、タップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDの参照履歴件数をインクリメントして更新する(ステップS134)。
そして、ステップS132で、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信してはいないと判別したとき、また、ステップS134の次には、制御部101は、通信端末装置から「おでかけトップに戻る」を受信したか否か判別する(ステップS135)。このステップS135で、「おでかけトップに戻る」を受信したと判別したときには、制御部101は、処理を図10のステップS107に戻し、このステップS107以降の処理を繰り返す。
また、ステップS135で、「おでかけトップに戻る」を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置でお気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたか否か判別する(ステップS136)。このステップS136で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたと判別したときには、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数を、ステップS112と同様にして更新する(ステップS137)。このステップS137の次には、制御部101は、処理をステップS135に戻し、このステップS135以降の処理を繰り返す。
ステップS136で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされてはいないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS132に戻し、このステップS132以降の処理を繰り返す。
また、図11のステップS117で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされてはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置で場所推薦サービスの終了操作がなされたか否か判別する(図14のステップS141)。そして、このステップS141で、終了操作がなされたと判別したときには、制御部101は、通信端末装置との通信路を切断する(ステップS142)。そして、整列順スコアの更新処理を行う(ステップS143)。その後、制御部101は、処理を図10のステップS101に戻し、このステップS101以降の処理を繰り返す。
ステップS141で、終了操作がなされてはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置から検索要求を受信したか否か判別する(ステップS144)。このステップS144で、通信端末装置から検索要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、処理を図11のステップS116に戻し、このステップS116以降の処理を繰り返す。
ステップS144で、通信端末装置から検索要求を受信したと判別したときには、制御部101は、検索要求に含まれる検索条件(地域情報、ジャンル、期間など)を判別し、検索条件に合致する検索結果のコンテンツ情報のサムネイル画像を、その整列順スコアとともに、通信端末装置に送る(ステップS145)。
このステップS145の次には、制御部101は、通信端末装置でお気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたか否か判別する(図15のステップS151)。このステップS151で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたと判別したときには、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数を更新する(ステップS152)。
ステップS151で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされてはいないと判別したとき、また、ステップS152の後には、制御部101は、通信端末装置でサムネイル画像がタップ操作されたことに基づくコンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信したか否か判別する(ステップS153)。
このステップS153で、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信したと判別したときには、制御部101は、取得要求に含まれるコンテンツIDで指定される、要求されたコンテンツ情報の詳細情報を通信端末装置に送る(ステップS154)。そして、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの、タップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDの参照履歴件数をインクリメントして更新する(ステップS155)。
次に、制御部101は、通信端末装置から「おでかけトップに戻る」を受信したか否か判別する(ステップS156)。このステップS156で、「おでかけトップに戻る」を受信したと判別したときには、制御部101は、処理を図10のステップS107に戻し、このステップS107以降の処理を繰り返す。
また、ステップS156で、「おでかけトップに戻る」を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置でお気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたか否か判別する(ステップS157)。このステップS157で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたと判別したときには、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数を、ステップS112と同様にして更新する(ステップS158)。このステップS158の次には、制御部101は、処理をステップS156に戻し、このステップS156以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS153で、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置で「マップ」ボタン38がタップ操作されたことに基づく地図取得要求を通信端末装置から受信したか否か判別する(ステップS159)。ステップS159で、地図取得要求を通信端末装置から受信してはいないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS151に戻し、このステップS151以降の処理を繰り返す。
また、ステップS159で、地図取得要求を通信端末装置から受信したと判別したときには、制御部101は、検索条件として設定した地域の位置情報で示される位置を中心とした地図情報と、当該地図情報で表示される地図範囲に場所指示マークを表示するコンテンツ情報を、整列順スコアの上位のものから順に所定数抽出して、その抽出したコンテンツ情報のコンテンツIDと、推薦される場所の位置情報とを通信端末装置に送信する(図16のステップS161)。
次に、制御部101は、通信端末装置から、場所名表示欄39Pがタップ操作されたことに基づくコンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信したか否か判別する(ステップS162)。このステップS162で、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信したと判別したときには、制御部101は、取得要求に含まれるコンテンツIDで指定される要求されたコンテンツ情報の詳細情報を通信端末装置に送る(ステップS163)。そして、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの、タップ操作されたコンテンツ情報のコンテンツIDの参照履歴件数をインクリメントして更新する(ステップS164)。
そして、ステップS162で、コンテンツ情報の詳細情報の取得要求を受信してはいないと判別したとき、また、ステップS164の次には、制御部101は、通信端末装置から「おでかけトップに戻る」を受信したか否か判別する(ステップS165)。このステップS165で、「おでかけトップに戻る」を受信したと判別したときには、制御部101は、処理を図10のステップS107に戻し、このステップS107以降の処理を繰り返す。
また、ステップS165で、「おでかけトップに戻る」を受信してはいないと判別したときには、制御部101は、通信端末装置でお気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたか否か判別する(ステップS166)。このステップS166で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされたと判別したときには、制御部101は、APIの人気度情報ファイル部105のファイルFの直近お気に入り登録件数及びお気に入り登録件数を、ステップS112と同様にして更新する(ステップS167)。このステップS167の次には、制御部101は、処理をステップS165に戻し、このステップS165以降の処理を繰り返す。
ステップS166で、お気に入り登録操作またはお気に入り登録削除操作がなされてはいないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS162に戻し、このステップS162以降の処理を繰り返す。
サーバ装置1における動作の処理ルーチンは、以上のようなものとなるが、実際上は、通信端末装置としての携帯電話端末2においては、ユーザは、戻るボタン(ハードウエアのボタン及び表示画面のソフトウエアのボタンの両方を含む)による戻る操作が可能であり、その戻るボタンの操作がなされたときには、その戻るボタンの操作の直前の表示画面の状態に戻る。そして、その戻った表示画面において、上述のフローチャートで説明した処理を実行する。
[整列順スコアの算出処理ルーチンの説明(図17及び図18〜図21]
上述したサーバ装置1におけるステップS105及びステップS143で実行される整列順スコアの算出処理の例を以下に説明する。図17は、整列順スコア計算部107における整列順スコアの算出処理ルーチンの一例のフローチャートである。また、図18〜図21は、整列順スコアの算出処理を説明するために用いる図である。
この実施形態においては、整列順スコア計算部107では、各コンテンツ情報Ci(i=1,2,・・・)のそれぞれについての整列順スコアASiを、人気度情報ファイル部105のファイルFに格納されているお気に入り登録件数、直近お気に入り登録件数及び参照履歴件数に基づく人気度及び注目度を反映したスコア(以下、人気度スコアという)Spiと、状態フラグの内容に基づく期間的な優先度を反映したスコア(以下優先度スコアという)Sriとの和として算出する。この場合に、この実施形態では、優先度スコアSriは、人気度スコアSpiの値に換算した値とする。なお、整列順スコアASiは、請求項1における第3のスコアの例であり、人気度スコアSpiは請求項1における第1のスコアの例であり、優先度スコアSriは請求項1における第2のスコアの例である。
なお、前述もしたように、図17のフローチャートについての説明では、整列順スコア計算部107の機能を、制御部101がソフトウエア処理機能として実現した場合としている。
サーバ装置1の制御部101は、ステップS105またはステップS143の処理が開始されると、まず、人気度情報ファイル部105のファイルFに記憶されている、お気に入り登録件数、直近お気に入り登録件数及び参照履歴件数を取り込み、コンテンツ情報毎(コンテンツID毎)の人気度スコアSpiの全てを更新する(図17のステップS171)。
このステップS171における人気度スコアSpiは、この例では、以下のようにして算出される。すなわち、まず、ファイルFの当該コンテンツ情報Ciのお気に入り登録件数Naiを取り込み、これに、お気に入り登録件数に対して設定された重み付け係数Kaを乗算して、スコアSai(Sai=Nai×Ka)を算出する。
次に、ファイルFの当該コンテンツ情報Ciの直近お気に入り登録件数Nbiを取り込み、これに、直近お気に入り登録件数に対して設定された重み付け係数Kbを乗算して、スコアSbi(Sbi=Nbi×Kb)を算出する。
最後に、ファイルFの当該コンテンツ情報Ciの参照履歴件数Nciを取り込み、これに、参照履歴件数に対して設定された重み付け係数Kcを乗算して、スコアSci(Sci=Nci×Kc)を算出する。
そして、コンテンツ情報Ci毎の人気度スコアSpiは、上記のようにして算出した3つのスコアSai、スコアSbi、スコアSciの和として算出する。すなわち、コンテンツ情報毎の人気度スコアSpiは、
Spi=Sai+Sbi+Sci
として算出する。
ステップS171では、以上の処理を、コンテンツ情報Ci(i=1,2,・・・)の全てについて行って、全てのコンテンツ情報Ci(i=1,2,・・・)の人気度スコアSpiを更新する。
ここで、コンテンツ情報の通信端末装置への提供側であるサーバ装置1は、ファイルFとして記憶されている、お気に入り登録件数、直近お気に入り登録件数及び参照履歴件数の3種の件数に対して設定される上記の人気度スコアSpiを算出する際に用いる重み付け係数Ka,Kb,Kcの値を、上記3種の件数の人気度に対する重要度合を定めて、決定する。
この例では、例えば、お気に入り登録件数の重要度が参照履歴件数の重要度よりも大きく、その値を2倍以上と定め、お気に入り登録件数に対する重み付け係数Kaの値を、Ka=5とすると共に、参照履歴件数に対する重み付け係数Kcを、Kc=2と定める。また、直近お気に入り登録件数に対する重み付け係数Kbの値は、Kb=2と定める。この重み付け係数Ka、Kb、Kcの値は一例であり、コンテンツ情報を提供するサーバ装置1側で、その目的に応じて適宜選定することができることは言うまでもない。
場所推薦装置を構成するサーバ装置1は、このステップS171の算出結果を、図18に示すように、各コンテンツ情報のコンテンツIDに対して、当該コンテンツ情報で推薦される場所が含まれる都道府県の都道府県コードと人気度スコアSpiとを対応付けたテーブル情報として記憶保持する。
このステップS171の次には、制御部101は、ステップS171で算出したコンテンツ情報Ciの人気度スコアSpiを都道府県単位で収集し、都道府県毎に、人気度スコアSpiの最大値を検出する。そして、制御部101は、図19に示す都道府県毎の人気度スコアの最大値テーブル情報の最大値Spmaxのそれぞれの値を、各都道府県毎に新たに検出した最大値Spmaxに更新する(ステップS172)。
次に、以下に説明するステップS173〜ステップS179の処理を行って、各コンテンツ情報Ci(i=1,2,・・・)のそれぞれについての整列順スコアASi(i=1,2,・・・)を算出する。
まず、制御部101は、i=1として、コンテンツ情報Ci(i=1,2,・・・)の全てについて整列順スコアを算出するための初期化をする(ステップS173)。次に、制御部101は、コンテンツ情報Ciの人気度スコアSpiを、図18に示したテーブル情報から取得する(ステップS174)。次に、制御部101は、コンテンツ情報Ciで推薦される場所が含まれる都道府県の人気度スコアの最大値Spmaxを、図19に示した最大値テーブル情報から取得する(ステップS175)。
次に、制御部101は、推薦場所情報収集保持部103に保持されているコンテンツ情報Ciの状態フラグを取得して、その状態フラグに対して設定されている重み付け係数Wjを求める(ステップS176)。
すなわち、この例においては、整列順スコアASiの計算をするために、コンテンツ情報Ciの状態フラグのそれぞれに対して、人気度スコアの最大値Spmaxに対する重み付け係数Wj(jは状態フラグの値に対応しており、j=1〜6である)が設定されている。コンテンツ情報Ciの提供側であるサーバ装置1では、コンテンツ情報Ciをユーザに提供する時期的な優先度(提示優先度という)を考慮して、この重み付け係数Wjを設定する。
図20に、状態フラグの値「1」〜「6」のそれぞれに対して設定されている重み付け係数W1〜W6の例を示す。この図20の例では、状態フラグの値が「1」であって、新規にサーバ装置1に取得されてから所定日しか経過していないコンテンツ情報については、提示優先度が高く、人気度スコアの最大値Spmaxの例えば50%に換算できるとして、その重み付け係数W1を、W1=0.5とする。
また、状態フラグの値が「2」〜「4」のコンテンツ情報の提示優先度は中程度であって、人気度スコアの最大値Spmaxの例えば10%に換算できるとして、その重み付け係数W2,W3,W4は、W2=W3=W4=0.1とする。さらに、状態フラグの値が「5」、「6」のコンテンツ情報の提示優先度は低く、この例では、考慮する必要がないとして、その重み付け係数W5,W6は、W5=W6=0とする。
ステップS176では、制御部101は、コンテンツ情報Ciの状態フラグの値を判別し、その判別結果から、コンテンツ情報Ciの当該時点における状態フラグに対する重み付け係数Wjを決定して、優先度スコアSriを、
Sri=Spmax×Wj
として算出する。
次に、制御部101は、コンテンツ情報Ciの整列順スコアASiを、
ASi=Spi+Sri
として算出する(ステップS177)。
次に、制御部101は、推薦場所情報収集保持部103に保持されている全てのコンテンツ情報についての整列順スコアの算出処理が終了したか否か判別し(ステップS178)、終了していないと判別したときには、次のコンテンツ情報Ciを指定するために、i=i+1とし(ステップS179)、その後、ステップS174に処理を戻し、このステップS174以降の処理を繰り返す。
そして、ステップS178で、コンテンツ情報についての整列順スコアの算出処理が終了したと判別したときには、制御部101は、この整列順スコアの算出処理ルーチンを終了する。
コンテンツ情報について算出された整列順スコアASiの値の例を図21に示す。すなわち、図21(A)の例のコンテンツ情報CA(i=A)においては、お気に入り登録件数が10、直近お気に入り登録件数が5、参照履歴件数が1000となっている。したがって、人気度スコアSpAは、SpA=10×5+5×2+1000×2=2060となる。
そして、コンテンツ情報CAが推薦する場所が含まれる都道府県における人気度スコアの最大値Spmaxが、Spmax=4000であるとすると、図21(A)の例のコンテンツ情報CAでは、状態フラグの値が「1」であるので、優先度スコアに対する重み付け係数Wjは、Wj=W1=0.5となり、優先度スコアSrAは、SrA=4000×0.5=2000となる。
したがって、このコンテンツ情報CAの整列順スコアASAは、
ASA=SpA+SrA=4060
となる。
一方、図21(B)の例のコンテンツ情報CB(i=B)においては、お気に入り登録件数は200件、直近お気に入り登録件数は100件、参照履歴件数は1000件となっている。したがって、このコンテンツ情報CBの人気度スコアSpBは、SpB=200×5+100×2+1000×2=3200となる。
そして、コンテンツ情報CBが推薦する場所が含まれる都道府県における人気度スコアの最大値Spmaxが、図21(A)の例と同様に、Spmax=4000であるとすると、図21(A)の例のコンテンツ情報CBでは、状態フラグの値が「5」であるので、優先度スコアに対する重み付け係数Wjは、Wj=W5=0となり、優先度スコアSrAは、SrA=0となる。
したがって、このコンテンツ情報CAの整列順スコアASAは、
ASA=SpA+SrA=3200
となる。
以上のようにして、この実施形態では、所定の地域範囲毎、上述の例では都道府県毎に、コンテンツ情報の人気度に基づく優先度の情報である人気度スコアとコンテンツ情報の時間的な要因による提示の優先度の情報である提示優先度スコアとの和からなる整列順スコアに基づいた優先順位でユーザに提示するように提供する。したがって、コンテンツ情報は、人気度と時間的な要因とを加味した整列順スコアに基づいた優先順位でユーザに提示され、ユーザの要望に沿った優先順位で、場所を推薦するためのコンテンツ情報を提供することができる。
そして、この実施形態によれば、提示優先度Sriを、人気度スコアSpiの最大値Spmaxに所定の重み付けをすることで人気度スコアの値に換算して算出すると共に、当該優先度スコアSriを人気度スコアSpiの最大値から算出する際の、状態フラグの値に応じた重み付け係数Wjを適宜に選定することにより、整列順スコアASiにおける人気度スコアSpiに対する優先度スコアAriの重みを変えるようにしている。すなわち、重み付け係数Wjを適宜選定することで、整列順スコアASiにおける人気度スコアSpiと優先度スコアSriとを重みを同程度とするようにしたり、いずれか一方の重みを、他方よりも重くしたりすることができる。
さらに、この実施形態によれば、コンテンツ情報Ci毎の時間的な要因についての優先度スコアSriを算出する際の基準となる人気度スコアSpiの最大値Spmaxは、コンテンツ情報Ciの提供地域範囲の全範囲としての日本全域ではなく、全範囲としての日本全域を分割した所定の地域範囲であって、整列順スコアASiを算出する対象のコンテンツ情報Ciで推薦される場所が含まれる所定の地域範囲、上述の例では都道府県の単位での人気度スコアSpiの最大値Spmaxとしている。このため、所定の地域範囲(都道府県)単位で生じる人気度スコアSpmaxの最大値の違いを考慮した優先度スコアSriを算出することができ、優先順位を定めるための整列順スコアの値としては、より適正なものとすることができる。
すなわち、例えばコンテンツ情報の提供地域が日本である場合において、日本全領域における人気度スコアSpiの最大値を基準にすると、優先度スコアSriを算出するための人気度スコアの最大値と、都道府県などのコンテンツ情報を一纏めとしてユーザに提供する所定の地域範囲毎の人気度スコアの最大値との間の乖離度が大きくばらつく恐れがある。このようになると、ある都道府県では前記乖離度が小さいので、人気度スコアSpiと優先度スコアSriとは同様の重みとなって、整列順スコアは、適切に得られるが、他のある都道府県では前記乖離度が大きいため、優先度スコアSriの値が、人気度スコアSpiの値に対して格段に大きな値となったりして、人気度スコアSpiの値が整列順スコアに反映されずに、ほぼ優先度スコアSriのみにより整列順スコアASiが定まってしまい、適切な整列順スコアASiが得られなくしまうおそれがある。
しかし、上述の実施形態によれば、所定の地域範囲としての都道府県毎の人気度スコアの最大値を用いるので、そのような不具合を軽減することができる。
そして、上述の実施形態の通信システムにおいては、通信端末装置としての携帯電話端末2は、サーバ装置1からコンテンツ情報のサムネイル画像を受け取ることで、コンテンツ情報で推薦される場所を知ることができる。その場合に、コンテンツ情報のサムネイル画像は、整列順スコアASiに従った優先順位でユーザに提供されるので、人気度が高く、また、時期的な優先度が高いコンテンツ情報のサムネイル画像は、他に優先してユーザに提供される。
そして、上述の実施形態の通信システムにおいては、携帯電話端末2のユーザは、表示画面28Dに表示されるサムネイル画像32をタップ操作することで、その詳細情報を知ることができる。また、携帯電話端末2のユーザは、サムネイル画像32に付加表示されているお気に入り登録ボタン34をタップ操作することで、そのコンテンツ情報をお気に入り登録して、いつでも簡単に読み出して参照することができるという効果もある。
また、上述の実施形態では、ユーザが通信端末装置としての携帯電話端末から地図情報を要求したときには、所定の地域の地図情報に、整列順スコアに従って選定されたコンテンツ情報で推薦される場所の位置指示マークを重畳表示した画像をユーザに提供することができ、便利である。
[その他の実施形態又は変形例]
上述の実施形態では、サーバ装置1に対する通信端末装置としての携帯電話端末のアプリケーションプログラムにより、サーバ装置1から受信した整列順スコアに従った優先順位で、サムネイル画像を整列させるようにしたが、サーバ装置1側で、整列順スコアを用いて優先順位を定めたサムネイル画像を、携帯電話端末2に送るようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、携帯電話端末2のユーザのコンテンツ情報のサムネイル画像に対する参照操作の履歴や、お気に入り登録操作または登録削除操作の履歴は、APIに設けられたファイルFに蓄積するようにしたが、サーバ装置1と通信端末装置としての携帯電話端末2とが接続されている間においては、参照件数履歴やお気に入り登録件数を携帯電話端末2に蓄積しておき、サーバ装置1との接続を解除する際に、その蓄積した件数の情報を、サーバ装置1に送り、サーバ装置1で集計するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、サーバ装置1では、整列順スコアの更新処理を、新たなコンテンツ情報を取得したときと、携帯電話端末2などの通信端末装置が場所推薦サービスの享受を終了してサーバ装置1との接続を解除したときに、実行するようにしたが、整列順スコアの更新処理の実行時点は、このようなタイミング時点に限られるものではない。例えば、サーバ装置1が、通信端末装置からのコンテンツ情報の取得要求を受信したときに、その取得要求に応じてコンテンツ情報のサムネイル画像の一覧を通信端末装置に送る直前に、提供する所定の地域範囲(都道府県)のコンテンツ情報についての整列順スコアの更新処理を行って、その更新処理後の整列順スコアを通信端末装置に提供するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、第3のスコアは、コンテンツ情報のサムネイル画像を表示画面に整列させて並べる場合の整列順スコアとした場合について説明したが、第3のスコアに基づいて、提示するサムネイル画像の大きさ変更するようにすることもできる。また、サムネイル画像を提示するのではなく、それぞれのコンテンツ情報の内容を要約したテキスト情報を1行として、複数個のコンテンツ情報を、一覧表示するような場合には、第3のスコアの大きいものから順に並べるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、場所推薦装置は、通信ネットワークシステムにおけるサーバ装置の構成としたが、表示画面を備えたスタントアローンの装置として構成することもできる。場所推薦装置をスタンドアローンの構成とした場合には、上述の実施形態で、通信端末装置の例としての携帯電話端末2に提供したアプリケーションプログラムによる機能も、場所推薦装置自身が有し、図3及び図4に示したのと同様の表示画像を、自己が備える表示画面に表示するものである。
また、上述の実施形態では、第1のスコアの例としての人気度スコアSpiと、第2のスコアの例としての優先度スコアSriとの和(合計)として整列順スコアASiを求めて、この整列順スコアに基づいて、優先順位を定めるようにした。しかし、整列順スコアは、第1のスコアと、第2のスコアとの和(合計)以外の演算結果を用いることも勿論できる。例えば、第1のスコアと第2のスコアとの乗算、比、減算、あるいは、それらの四則演算を用いた所定の演算式を用いるようにしてもよい。