JP6111898B2 - 画像表示装置、監視システム、及び画像表示プログラム - Google Patents
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Description
具体的に、制御装置は、プラントに分散配置され、プラントを構成する各種機器に接続されたセンサ等の各種計測機器や、バルブ開閉器及び火力調整器等の各種調整機器と接続する。そして、制御装置は、各種計測機器の各測定値を認識しながら、プロセスの制御処理を司るプログラム等で構成される複数の制御ブロックを展開して当該制御ブロックに従って各種調整機器を制御する。
また、制御装置は、複数の制御ブロックの各動作状態に関する複数の状態情報(各種計測機器の各測定値、制御パラメータである目標値や操作出力値等)をオペレータステーションに出力する。
ここで、オペレータステーションによる状態情報を示す画面の表示形式として、グループパネル及びループパネルと呼ばれる2つの表示形式が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
グループパネルは、状態情報のうち一部の情報のみが含まれた計器図と呼ばれる制御ブロック毎のウィンドウ(表示ブロック)をタイル表示した画面である。
ループパネルは、特定の制御ブロックにおける状態情報の略全ての情報が含まれたウィンドウを一画面で構成した画面である。
すなわち、オペレータは、表示部に表示されたグループパネルにより複数の制御ブロックの主な動作状態を統括的に監視しつつ、特定の制御ブロックの動作状態の詳細を把握したい場合、マウス等を用いた操作により、グループパネルからループパネルに画面を切り替える。
また、他の表示ブロックについては、表示部にカスケード表示させ、動作状態に異常が生じている場合には、当該異常が生じている制御ブロックに対応する表示ブロックの表示領域に異常を示す異常情報を付加する。このため、他の制御ブロックの動作状態の異常をオペレータに認識させることができる。
以上のことから、一つの制御ブロックの動作状態をオペレータに認識させ易い表示としながら、他の制御ブロックの動作状態の異常をオペレータに認識させることができる、という効果を奏する。
本発明に係る画像表示プログラムは、上述した画像表示装置にて実行されるプログラムであるため、上述した画像表示装置と同様の効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態に係るプラント監視システムを模式的に示す図である。
プラント監視システム1は、鉄鋼プラントや化学プラント等のプラントP(図1)を対象とするプロセスの制御や監視を行う分散型制御システムであり、複数の制御装置2(図1では2つの制御装置2のみを図示)と、オペレータステーション3とを備える。
そして、複数の制御装置2及びオペレータステーション3は、図1に示すように、制御ネットワーク4に接続され、各種データを送受信可能に構成されている。
データベースステーション5は、制御ネットワーク4に接続され、制御装置2から送信されたデータ(アラームの履歴情報や数値のトレンド情報等)を蓄積する装置である。
また、オペレータステーション3、データベースステーション5、及びプリンタ6は、情報ネットワーク7に接続されている。このため、プラント監視システム1では、各ステーション3,5内部の各種データをプリンタ6で印刷可能であり、さらに、各ステーション3,5間で各種データの送受信が可能である。
制御装置2は、プラントPに分散配置され、プラントPを構成する各種機器P1,P2(図1では2つの機器P1,P2のみを図示)に接続されたセンサ等の各種計測機器(図示略)や、バルブ開閉器及び火力調整器等の各種調整機器(図示略)と接続する。
そして、制御装置2は、各種計測機器の各測定値を認識しながら、複数の制御ブロックを展開し、当該制御ブロックに従って各種調整機器(各種機器P1,P2)を制御する。
ここで、制御ブロックは、プロセスの制御処理を司るプログラム等で構成されるものであり、PID制御ブロック等を含む。
また、制御ブロックは、制御装置2内に用意された内部計器(プロセスの制御を行うフィードバック制御計器やシーケンス制御を行う計器、スイッチ計器等)とも呼ばれるものであり、以下では、内部計器と記載する。
ここで、状態情報は、計測機器の測定値と、制御パラメータである目標値や操作出力値と、測定値、目標値、及び操作出力値に対する各上限値や各下限値等の監視値と、監視値に対するアラーム(異常を示す異常情報)等を含むものである。
図2は、図1に示したオペレータステーション3の構成を示すブロック図である。
オペレータステーション3は、オペレータにプラントPの稼動状態を確認させる装置であり、本発明に係る画像表示装置として機能する。
このオペレータステーション3は、図2に示すように、表示部31と、操作入力部32と、第1通信部33と、第2通信部34と、制御部35と、メモリ部36とを備える。
表示部31は、液晶ディスプレイ等を用いて構成され、制御部35による制御の下、オペレータにプラントPの稼動状態を確認させるための画面を表示する。
操作入力部32は、キーボード及びマウス等を用いて構成され、オペレータによる操作を受け付ける。
第2通信部34は、制御部35による制御の下、情報ネットワーク7を介して、データベースステーション5やプリンタ6との間で各種データを送受信する。
メモリ部36は、オペレータステーション3を動作させるための各種プログラム(画像表示プログラムも含む)、プログラムの実行中に使用される各種データ等を記憶する。
ここで、プログラムの実行中に使用される各種データとしては、表示部31の表示に用いられる画像が含まれる。
この画像として、例えば、メニュー画面に関する画像や、複数の内部計器のうち表示対象とする内部計器の選択を促す表示対象選択画面に関する画像が挙げられる。また、グループパネルやループパネルの生成に用いられる第1ウィンドウ及び第2ウィンドウに関する画像が挙げられる。
この制御部35は、図2に示すように、表示設定部351と、表示制御部352と、制御パラメータ変更部353等を備える。
表示設定部351は、制御装置2内に用意された複数の内部計器のうち、表示部31に表示させる表示対象を設定する。
例えば、表示対象選択画面(図示略)が表示部31に表示されている際に、オペレータによる操作入力部32の操作により選択された内部計器を表示対象として設定する。そして、表示設定部351は、設定した表示対象に関する情報(表示対象とされた各内部計器の各TAG情報)をメモリ部36に記憶する。
なお、図2では、表示制御部352の機能として、本発明の要部のみ、すなわち、グループパネル(第1画面)を表示させる第1画面生成部352A、及びループパネル(第2画面)を表示させる第2画面生成部352Bのみを図示している。
第1画面生成部352Aは、メモリ部36に記憶された情報を用いて、内部計器の動作状態及び内部計器を識別する識別情報を示す第1ウィンドウを、表示対象とする内部計器毎にそれぞれ生成する。
なお、第1ウィンドウの生成に用いる情報は、メモリ部36に記憶された第1ウィンドウに関する画像、複数の状態情報、当該状態情報に関連付けられたTAG情報、及び表示対象とされた各内部計器の各TAG情報である。
そして、第1画面生成部352Aは、生成した複数の第1ウィンドウをタイル表示したグループパネルを表示部31に表示させる。
具体的に、第2画面生成部352Bは、メモリ部36に記憶された第2ウィンドウに関する画像及び状態情報を用いて、上記一つの第1ウィンドウの表示面積を拡大した第2ウィンドウを生成する。
また、第2画面生成部352Bは、グループパネル中の上記一つの第1ウィンドウを除く他の複数の第1ウィンドウをカスケード表示(少しずつずらしながら重ねて表示)するとともに、当該カスケード表示した複数の第1ウィンドウと、第2ウィンドウとを並べたループパネルを表示部31に表示させる。
以上説明した第1,第2ウィンドウは、本発明に係る表示ブロックに相当する。
例えば、制御パラメータ変更部353は、グループパネルやループパネルが表示部31に表示されている際に、オペレータによる操作入力部32の操作により、内部計器の目標値や操作出力値が変更された場合に、上記制御信号を送信させる。
そして、制御装置2は、当該制御信号に応じて制御パラメータを変更し、変更した制御パラメータを用いて、制御を実施する。
次に、上述したオペレータステーション3の動作(画像表示方法)について説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る画像表示方法を示すフローチャートである。
なお、以下では、グループパネル及びループパネルの表示を主に説明し、その他の画面の表示については、説明を簡略化する。また、表示設定部351は、オペレータによる操作入力部32の操作により、表示対象を既に設定しているものとする。以下では、表示対象として、10個の内部計器が選択されたものとして説明する。
先ず、第1通信部33は、制御ネットワーク4を介して、制御装置2から送信される複数の状態情報及び複数のTAG情報を順次、受信(取得)し(ステップS1:情報取得ステップ)、メモリ部36に順次、記憶する。
続いて、メニュー画面が表示部31に表示されている際に、オペレータによる操作入力部32の操作(操作入力部32によって入力されたグループパネルの表示を指示する指示信号)に応じて、第1画面生成部352Aは、以下に示すように、グループパネルを生成する(ステップS2)。
なお、図4では、第1ウィンドウW1A〜W1J内部にそれぞれ表示される情報を省略し、各第1ウィンドウW1A〜W1Jのレイアウトを示している。
具体的に、第1画面生成部352Aは、表示対象とされた10個の内部計器のTAG情報のうち、一つのTAG情報をメモリ部36から読み出すとともに、当該TAG情報に関連付けられた状態情報をメモリ部36から読み出す。
また、第1画面生成部352Aは、メモリ部36から第1ウィンドウに関する画像を読み出す。
ここで、メモリ部36に記憶された第1ウィンドウに関する画像は、例えば、以下に示すように構成されている。
例えば、PID制御内部計器に対応する第1ウィンドウW1Aに関する画像は、図5に示すように、各表示領域TL,V1〜V3,G1、及びパラメータ変更アイコンUA,DA等がウィンドウ内に配置された画像である(具体的には、非特許文献1参照)。
表示領域TLは、内部計器を識別するタイトル(識別情報)を示す領域であり、ウィンドウ内の上側に配置されている。
表示領域V1〜V3は、測定値PV、目標値SV、及び操作出力値MVをそれぞれ示す領域である。
表示領域G1は、測定値PV、目標値SV、及び測定値PVの上下限範囲等を棒グラフで示す領域である。
オペレータによる操作入力部32の操作(マウス操作)によって、パラメータ変更アイコンUA,DAが操作された場合には、制御パラメータ変更部353は、制御パラメータを変更する制御信号を、第1通信部33から制御装置2に送信させる。
なお、オペレータによる操作入力部32の操作(キーボード操作)によって、表示領域V2,V3の値が変更された場合にも、制御パラメータ変更部353は、制御パラメータを変更する制御信号を、第1通信部33から制御装置2に送信させる。
また、第1画面生成部352Aは、上記読み出した状態情報のうち一部の情報に基づいて、各表示領域V1〜V3に表示すべき値を演算する。そして、第1画面生成部352Aは、演算結果をそれぞれ各表示領域V1〜V3に表示する。
さらに、第1画面生成部352Aは、上記読み出した状態情報のうち一部の情報に基づいて、表示領域G1に表示すべき棒グラフを生成する。そして、第1画面生成部352Aは、生成した棒グラフを表示領域G1に表示する。
そして、第1画面生成部352Aは、図4に示すように、生成した第1ウィンドウW1A〜W1Jをタイル表示するとともに、タイル表示した複数の第1ウィンドウW1A〜W1Jの下方にグループパネルGPの表示の終了操作を促す終了アイコンEAを表示したグループパネルGPを生成する。
続いて、第1画面生成部352Aは、生成したグループパネルGPを表示部31に表示させる(ステップS3)。
以上説明したステップS2,S3は、本発明に係る第1画面生成ステップに相当する。
具体的に、制御部35は、ステップS4において、オペレータによる操作入力部32の操作(マウス操作)により、複数の第1ウィンドウW1A〜W1Jのいずれかの表示位置にマウスカーソルが位置付けられ、マウスのクリック操作があったか否かを判断する。
すなわち、制御部35は、操作入力部32が複数の第1ウィンドウW1A〜W1Jのうち一つの第1ウィンドウにおける表示面積の拡大を指示する拡大操作を受け付けたか否かを判断する。
ステップS4において「No」と判断された場合には、第1画面生成部352Aは、メモリ部36に記憶された複数の状態情報のうち、表示対象とされた内部計器の状態情報にアラームが含まれているか否かを判断する(ステップS5)。
すなわち、第1画面生成部352Aは、ステップS5において、表示対象とされた内部計器の動作状態に異常が生じたか否かを判断する。
例えば、第1画面生成部352Aは、表示対象とされた内部計器に対応する複数の第1ウィンドウW1A〜W1Jのうち、動作状態に異常が生じた内部計器に対応する第1ウィンドウにおける枠の表示色を他の第1ウィンドウとは異なる表示色に変更したグループパネルGPを構成する。
そして、第1画面生成部352Aは、ステップS3へ移行し、再生成したグループパネルGPを表示部31に表示させる。
具体的に、制御部35は、ステップS7において、オペレータによる操作入力部32の操作(マウス操作)により、終了アイコンEAの表示位置にマウスカーソルが位置付けられ、マウスのクリック操作があったか否かを判断する。
制御部35は、ステップS7において「No」と判断した場合にはステップS3へ移行してグループパネルGPの表示を継続し、ステップS7において「Yes」と判断した場合にはグループパネルGPの表示を終了してメニュー画面を表示部31に表示させる。
図6は、図3に示すステップS8で生成されるループパネルの一例を示す図である。
なお、図6では、画面の切替操作として、操作入力部32が第1ウィンドウW1Aにおける表示面積の拡大を指示する拡大操作を受け付けた場合でのループパネルLPを示している。また、図6では、図4と同様に、第1ウィンドウW1B〜W1J及び第2ウィンドウW2内部にそれぞれ表示される情報を省略し、各第1ウィンドウW1B〜W1J及び第2ウィンドウW2のレイアウトを示している。
具体的に、第2画面生成部352Bは、複数の第1ウィンドウW1A〜W1Jのうち表示面積の拡大を指示された第1ウィンドウW1Aに対応する状態情報及び当該状態情報に関連付けられたTAG情報をメモリ部36から読み出す。
また、第2画面生成部352Bは、メモリ部36から第2ウィンドウに関する画像を読み出す。
ここで、メモリ部36に記憶された第2ウィンドウに関する画像は、例えば、以下に示すように構成されている。
例えば、PID制御内部計器に対応する第2ウィンドウW2に関する画像は、図7に示すように、第1ウィンドウW1A、各表示領域TL,V1〜V4,G2等がウィンドウ内に配置された画像である(具体的には、非特許文献1参照)。
第1ウィンドウW1Aは、上記説明した第1ウィンドウと同様の画像であり、ウィンドウ内の右側に配置されている。
各表示領域TL,V1〜V3は、第1ウィンドウW1A内の表示領域TL,V1〜V3と同様の情報を表示する領域である。
表示領域V4は、測定値PV、目標値SV、及び操作出力値MVの各上下限値PH,PL,SH,SL,MH,ML、偏差に関するデータDV,DH,DTI等をそれぞれ示す領域である。
表示領域G2は、測定値PV、目標値SV、及び操作出力値MVの時間変化をトレンドグラフで示す領域である。そして、測定値PV、目標値SV、及び操作出力値MVの各トレンドグラフには、それぞれを識別するためのタグG2P,G2S,G2Mが付されている。
また、第2画面生成部352Bは、上記読み出した状態情報の略全ての情報に基づいて、各表示領域V1〜V4に表示すべき値を演算する。そして、第2画面生成部352Bは、演算結果をそれぞれ各表示領域V1〜V4に表示する。
さらに、第2画面生成部352Bは、上記読み出した状態情報に基づいて、表示領域G1,G2に表示すべき棒グラフ及びトレンドグラフを生成する。そして、第2画面生成部352Bは、生成した棒グラフ及びトレンドグラフを表示領域G1,G2にそれぞれ表示する。
以上の処理により、第2画面生成部352Bは、第2ウィンドウW2を生成する。
図8は、図6に示すループパネルの一部を拡大した図である。
具体的に、第2画面生成部352Bは、図8に示すように、タイトルを示す表示領域TLを判別可能に、複数の第1ウィンドウW1B〜W1Jを上側から下側に向けてカスケード表示する。すなわち、第2画面生成部352Bは、複数の第1ウィンドウW1B〜W1Jのうち第1ウィンドウW1Bを最背面に位置付け、第1ウィンドウW1Bの前面に第1ウィンドウW1C〜W1Iを順に位置付け、第1ウィンドウW1Jを最前面に位置付ける。
例えば、ステップS5において第1ウィンドウW1Bに対応する内部計器の動作状態に異常が生じたと判断されていた場合には、第2画面生成部352Bは、第1ウィンドウW1Bの表示領域(他の第1ウィンドウW1C〜W1Jにより表示が遮られていない領域(図8の例では表示領域TLに近接した位置))に異常を示す異常情報を表示する。
なお、図8の例では、目標値が上限値を超えたことを示す「SH」の文字(異常情報)が表示されている。
続いて、第2画面生成部352Bは、生成したループパネルLPを表示部31に表示させる(ステップS9)。
以上説明したステップS8,S9は、本発明に係る第2画面生成ステップに相当する。
具体的に、制御部35は、ステップS10において、オペレータによる操作入力部32の操作(マウス操作)により、第2ウィンドウW2の表示位置にマウスカーソルが位置付けられ、マウスのダブルクリック操作があったか否かを判断する。
制御部35は、ステップS10において「Yes」と判断した場合には、ステップS2へ移行し、表示部31に表示させる画面をグループパネルGPに切り替える。
第2画面生成部352Bは、ステップS11において「Yes」と判断した場合には、動作状態に異常が生じた内部計器をオペレータに認識させるために、ループパネルLPを再生成する(ステップS12)。
第2画面生成部352Bは、カスケード表示した複数の第1ウィンドウW1B〜W1Jのうち第1ウィンドウW1Eに対応する内部計器の動作状態に異常が生じた場合には、図9に示すように、第1ウィンドウW1Eを最前面に位置付ける。また、第2画面生成部352Bは、第1ウィンドウW1Eにおける枠の表示色を他の第1ウィンドウW1B〜W1D,W1F〜W1Jとは異なる表示色に変更する(図9では太線で記載)。
また、第2画面生成部352Bは、第2ウィンドウW2に対応する内部計器の動作状態に異常が生じた場合には、第2ウィンドウW2内に異常を示す異常情報(例えば、図8に示す文字「SH」等)を付加する。
以上のようにループパネルLPを再生成した後、第2画面生成部352Bは、ステップS9へ移行し、再生成したループパネルLPを表示部31に表示させる。
具体的に、制御部35は、ステップS13において、オペレータによる操作入力部32の操作(マウス操作)により、終了アイコンEAの表示位置にマウスカーソルが位置付けられ、マウスのクリック操作があったか否かを判断する。
制御部35は、ステップS13において「No」と判断した場合にはステップS9へ移行してループパネルLPの表示を継続し、ステップS12において「Yes」と判断した場合にはループパネルLPの表示を終了してメニュー画面を表示部31に表示させる。
また、ループパネルLPにおいて、他の第1ウィンドウW1B〜W1Jについては、内部計器のタイトルの表示領域TLを判別可能にカスケード表示し、動作状態に異常が生じている場合には、カスケード表示により表示が遮られていない領域(表示領域TLに近接した位置)に異常を示す異常情報を付加する。このため、他の内部計器の動作状態の異常をオペレータに認識させることができる。
特に、他の第1ウィンドウW1B〜W1Jについては、カスケード表示しているため、表示領域(ウィンドウにおける枠の大きさ)が縮小されない。すなわち、ループパネルLPでの表示領域TLの大きさとグループパネルGPでの表示領域TLの大きさとを同一とすることができる。このため、ループパネルLPでも、表示領域TLに近接した位置に付加した異常情報により、他の内部計器の動作状態の異常をオペレータに認識させ易い表示とすることができる。
以上のことから、本実施の形態によれば、一つの内部計器の動作状態をオペレータに認識させ易い表示としながら、他の内部計器の動作状態の異常をオペレータに認識させることができる。
このため、他の内部計器の動作状態の異常をオペレータに容易に認識させることができる。また、第1ウィンドウW1Eに示された情報から異常の詳細をオペレータに認識させ、パラメータ変更アイコンUA,DA等への操作により、当該異常への対応をオペレータに即座に実施させることができる。
このため、例えば、一の内部計器の動作状態が他の内部計器の動作状態に影響を及ぼすような互いに関連した内部計器を表示対象として設定しておけば、これらの内部計器の動作状態をグループパネルGPやループパネルLPにより統括的に監視することができる。
特に、ループパネルGPにおいて、一の内部計器の動作状態を変更(第2ウィンドウW2を操作(パラメータ変更アイコンUA,DA等を操作))し、他の内部計器の動作状態に異常が生じた場合には、異常が生じた内部計器に対応する第1ウィンドウW1Eが最前面に表示されるため、プラントPの稼動状態の監視を効果的に行うことができる。
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態では、第2画面生成部352Bは、第2ウィンドウW2を左側に配置し、カスケード表示した第1ウィンドウW1B〜W1Jを右側に配置したループパネル352を生成していたが、これに限られない。
図10及び図11は、本発明の実施の形態の変形例に係るループパネルを示す図である。
例えば、第2画面生成部352Bの処理として、オペレータによる操作入力部32の操作(マウス操作)により、第2ウィンドウW2の表示位置にマウスカーソルが位置付けられ、マウスの左から右へのドラッグ操作があった場合には、図10に示すように、第2ウィンドウW2及び第1ウィンドウW1B〜W1Jの配置を変更しても構わない。
具体的に、第2画面生成部352Bは、上述した操作があった場合には、第2ウィンドウW2の表示領域と、カスケード表示した第1ウィンドウW1B〜W1Jの全表示領域とが重ならないように、第2ウィンドウW2及び第1ウィンドウW1B〜W1Jの配置を変更する。
図10(b)では、第2ウィンドウW2の配置を右側に変更し、カスケード表示した第1ウィンドウW1B〜W1Jの配置を左側に変更した例を示している。
この場合も上記同様に、第2画面生成部352Bの処理として、マウスのドラッグ操作があった場合に、第2ウィンドウW2の表示領域と、カスケード表示した第1ウィンドウW1B〜W1Jの全表示領域とが重ならないように、第2ウィンドウW2及び第1ウィンドウW1B〜W1Jの配置を変更しても構わない。
図11(b)では、第2ウィンドウW2の配置を下側に変更し、カスケード表示した第1ウィンドウW1B〜W1Jを上側に変更した例を示している。
図12は、本発明の実施の形態の変形例に係るループパネルを示す図である。
例えば、第2画面生成部352Bの処理として、上記の場合に、異常が生じた第1ウィンドウW1Eが最前面に位置するように複数の第1ウィンドウW1B〜W1Jをカスケード表示したループパネルLPを再生成するように構成しても構わない。
すなわち、第1ウィンドウW1Eの表示位置は、図12に示すように、元々、最前面に位置付けられていた第1ウィンドウW1Jの表示位置に変更されることとなる。
このように構成した場合には、他の第1ウィンドウW1B〜W1D,W1F〜W1Jにおける各表示領域TLが第1ウィンドウW1Eにより遮られることがない。このため、第1ウィンドウW1Eに示された情報から異常の詳細をオペレータに認識させ、かつ、当該異常への対応をオペレータに即座に実施させることができるとともに、他の第1ウィンドウW1B〜W1D,W1F〜W1Jに異常が生じているか否かをオペレータに認識させることもできる。
例えば、第2画面生成部352Bの処理として、他の第1ウィンドウW1B〜W1Jを表示部31にタイル表示させても構わない。
特に、第2画面生成部352Bの処理としては、画面の混み具合に応じて、すなわち、表示面積の拡大を指示された第1ウィンドウを除く他の第1ウィンドウの数に基づいて、当該他の第1ウィンドウを表示部31にカスケード表示させるか、または、タイル表示させるかを選択することが好ましい。
一方、表示対象として4個未満の内部計器が選択されている場合(他の第1ウィンドウの数が前記所定の数(3つ)未満である場合)には、第2画面生成部352Bは、上述した実施の形態とは異なり、他の第1ウィンドウを表示部31にタイル表示させる。
なお、図13は、表示対象として3個の内部計器が選択され、操作入力部32が第1ウィンドウW1Aにおける表示面積の拡大を指示する拡大操作を受け付けた場合でのループパネルLP、すなわち、第1ウィンドウW1Aにおける表示面積を拡大させた第2ウィンドウW2と、2つの第1ウィンドウW1B,W1Cとを示している。
具体的に、第2画面生成部352Bは、図13に示すように、表示面積の拡大を指示された第1ウィンドウW1Aを除く他の第1ウィンドウW1B,W1Cの数(2つ)に基づいて、第2ウィンドウW2の表示領域とは異なる表示領域に、他の第1ウィンドウW1B,W1Cを表示部31にタイル表示させる。
なお、タイル表示させる際、第1ウィンドウW1B,W1C間に隙間を設けた表示態様(図13)に限られず、第1ウィンドウW1B,W1C間に隙間を設けない(第1ウィンドウW1B,W1C同士が接している)表示態様としても構わない。グループパネルGPでも同様に、第1ウィンドウW1A〜W1J間に隙間を設けた表示態様(図4)に限られず、第1ウィンドウW1A〜W1J間に隙間を設けない表示態様としても構わない。
さらに、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理のアルゴリズムは、プログラムとして記述することが可能である。このようなプログラムは、コンピュータ内部の記録部に記録してもよいし、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録してもよい。プログラムの記録部または記録媒体への記録は、コンピュータまたは記録媒体を製品として出荷する際に行ってもよいし、情報ネットワークを介したダウンロードにより行ってもよい。
2 制御装置
3 オペレータステーション
4 制御ネットワーク
5 データベースステーション
6 プリンタ
7 情報ネットワーク
31 表示部
32 操作入力部
33 第1通信部
34 第2通信部
35 制御部
36 メモリ部
351 表示設定部
352 表示制御部
352A 第1画面生成部
352B 第2画面生成部
353 制御パラメータ変更部
P プラント
P1,P2 機器
GP グループパネル
LP ループパネル
W1A〜W1J 第1ウィンドウ
W2 第2ウィンドウ
EA 終了アイコン
TL,V1〜V4,G1,G2 表示領域
UA,DA パラメータ変更アイコン
G2P,G2S,G2M タグ
Claims (7)
- 複数の制御ブロックに従って制御対象を制御する制御装置から、前記複数の制御ブロックの各動作状態を示す複数の状態情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部によって取得された前記複数の状態情報のうち少なくとも1つの状態情報を含む表示ブロックを前記制御ブロック毎にそれぞれ生成し、生成した複数の前記表示ブロックを表示部に表示させる第1画面生成部と、
前記第1画面生成部によって生成された前記複数の表示ブロックのうち指定された表示ブロックの拡大操作を受け付ける操作入力部と、
前記操作入力部によって受け付けられた前記拡大操作に応じて、前記指定された表示ブロックを拡大して前記表示部に表示させるとともに、拡大表示した前記表示ブロックの表示領域とは異なる表示領域に他の前記表示ブロックを前記表示部にカスケード表示させる第2画面生成部と、を備え、
前記第2画面生成部は、
前記他の表示ブロックに対応する制御ブロックの動作状態に異常が生じている場合に、当該異常が生じている制御ブロックに対応する前記表示ブロックの表示領域に当該異常を示す異常情報を付加する
ことを特徴とする画像表示装置。 - 前記第2画面生成部は、
前記表示部に前記他の表示ブロックをカスケード表示させている際に、前記他の表示ブロックに対応する制御ブロックの動作状態に異常が生じた場合には、当該異常が生じた制御ブロックに対応する表示ブロックを最前面に位置付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記第2画面生成部は、
前記異常が生じた制御ブロックに対応する表示ブロックが最前面に位置していない場合には、当該表示ブロックの表示位置を変更し、当該表示ブロックが最前面に位置するように前記他の表示ブロックを前記表示部に再度、カスケード表示させる
ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。 - 前記複数の制御ブロックのうち、前記表示部に表示させる表示対象を設定する表示設定部を備え、
前記第1画面生成部及び前記第2画面生成部は、
前記表示設定部にて表示対象として設定された制御ブロックに対応した表示ブロックを前記表示部に表示させる
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像表示装置。 - 前記第2画面生成部は、
前記他の表示ブロックの数が所定の数以上である場合に、前記拡大表示した表示ブロックの表示領域とは異なる表示領域に前記他の表示ブロックを前記表示部にカスケード表示させ、
前記他の表示ブロックの数が前記所定の数未満である場合に、前記拡大表示した表示ブロックの表示領域とは異なる表示領域に前記他の表示ブロックを前記表示部にタイル表示させる
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像表示装置。 - 複数の制御ブロックに従って制御対象を制御する制御装置と、
請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像表示装置とを備える
ことを特徴とする監視システム。 - 複数の制御ブロックに従って制御対象を制御する制御装置から、前記複数の制御ブロックの各動作状態を示す複数の状態情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップで取得した前記複数の状態情報のうち少なくとも1つの状態情報を含む表示ブロックを前記制御ブロック毎にそれぞれ生成し、生成した複数の前記表示ブロックを表示部に表示させる第1画面生成ステップと、
前記第1画面生成ステップで生成した前記複数の表示ブロックのうち指定された表示ブロックの拡大操作を操作入力部が受け付けた場合に、前記指定された表示ブロックを拡大して前記表示部に表示させるとともに、拡大表示した前記表示ブロックの表示領域とは異なる表示領域に他の前記表示ブロックを前記表示部にカスケード表示させる第2画面生成ステップとを画像表示装置に実行させ、
前記第2画面生成ステップでは、
前記他の表示ブロックに対応する制御ブロックの動作状態に異常が生じている場合に、当該異常が生じている制御ブロックに対応する前記表示ブロックの表示領域に当該異常を示す異常情報を付加する
ことを特徴とする画像表示プログラム。
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