JP6111506B2 - センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電波センサと、この電波センサからのセンサ信号を信号処理する信号処理装置と、を備えたセンサ装置に関するものである。
従来から、図27に示す構成の照明システムが提案されている(特許文献1)。この照明システムは、検知エリア内の検知対象物の存否を検知してセンサ信号を出力するセンサ110を具備した物体検知装置101と、物体検知装置101により点灯状態が制御される照明器具102とを備えている。
センサ110は、ミリ波を検知エリアに向けて送信して、検知エリア内を移動する検知対象物で反射されたミリ波を受信し、送信したミリ波と受信したミリ波との周波数の差分に相当するドップラ周波数のセンサ信号を出力するミリ波センサである。
物体検知装置101は、センサ110の出力するセンサ信号を複数の周波数帯域に分けて周波数帯域ごとに増幅する増幅回路111と、増幅回路111の出力を所定の閾値と比較することにより検知対象物の存否を判定する判定部112とを備えている。また、物体検知装置101は、判定部112での判定結果に応じて照明器具102の点灯状態を制御する照明制御部113を備えている。
また、物体検知装置101は、センサ110の出力するセンサ信号の各周波数ごとの強度を検出する周波数解析部114を備えている。また、物体検知装置101は、周波数解析部114の解析結果を用いて定常的に発生する特定周波数のノイズの影響を低減するノイズ除去部(ノイズ判定部115及び切替回路116)を備えている。ここで、周波数解析部114としては、FFT(高速フーリエ変換)アナライザを用いている。判定部112と照明制御部113とノイズ除去部とは、マイクロコンピュータを主構成とする制御ブロック117に含まれている。増幅回路111は、センサ信号を予め定められている周波数帯域ごとに出力する信号処理部を構成している。なお、特許文献1には、信号処理部が、FFTアナライザ、ディジタルフィルタ等を用いた構成であってもよい旨が記載されている。
増幅回路111は、オペアンプを用いた増幅器118を複数有しており、各増幅器118を構成する回路の各種パラメータを調節することで、各増幅器118にて信号を増幅する周波数帯域の設定が可能となっている。つまり、各増幅器118は、特定の周波数帯域の信号を通過させるバンドパスフィルタとしても機能する。しかして、増幅回路111では、並列に接続された複数の増幅器118にてセンサ信号を複数の周波数帯域に分け、各周波数帯域の信号を各増幅器118にてそれぞれ増幅して個別に出力する。
判定部112は、増幅器118の出力をディジタル値にA/D変換し、予め定められた閾値と比較する比較器119を増幅器118ごとに有し、検知対象物の存否を判定する。比較器119では、閾値が各パス帯域ごと(つまり各増幅器118ごと)に個別に設定されており、増幅器118の出力が閾値で定められた範囲外のときにHレベルの信号を出力する。ここで、初期状態(出荷状態)で設定される各パス帯域の閾値Vthは、電波暗室等のように電磁波の反射がない状態で、一定時間内に測定される各増幅器118の出力値Vのピーク・トゥー・ピークVppの最大値Vppiniと、前記出力値Vの平均値Vavgを用いてVth=Vavg±Vppiniで表される値とする。そして、判定部112は各比較結果の論理和をとる論理和回路120を有し、1つでもHレベルの信号があれば検知対象物が存在する「検知状態」を示す検知信号を論理和回路120から出力し、一方、全てLレベルであれば検知対象物が存在しない「非検知状態」を示す検知信号を論理和回路120から出力する。検知信号は、検知状態では「1」、非検知状態では「0」となるものとする。
ノイズ除去部は、周波数解析部114の出力から、定常的に発生する特定周波数のノイズの有無を判定するノイズ判定部115と、ノイズ判定部115の判定結果に応じて判定部112に対する各増幅器118の出力状態を切り替える切替回路116とを有している。
切替回路116は、増幅回路111の各増幅器118と判定部112の各比較器119との間にそれぞれ挿入されたスイッチ121を有し、初期状態ではこれら全てのスイッチ121をオンとする。そして、ノイズ判定部115からの出力で各スイッチ121が個別にオンオフ制御されることにより、各増幅器118の判定部121に対する出力を個別に入切する。つまり、切替回路116では、ノイズ判定部115からの出力により、任意のパス帯域の増幅器118に対応するスイッチ121をオフすることで、当該増幅器118の出力を無効にすることができる。
ノイズ判定部115では、周波数解析部114から出力される周波数(周波数成分)ごとのセンサ信号の信号強度(電圧強度)を読み込んでメモリ(図示せず)に記憶し、記憶したデータを用いて定常的に発生する特定周波数のノイズの有無を判定する。
ノイズ判定部115は、ある特定周波数のノイズが定常的に発生していると判断した場合に、当該ノイズが含まれるパス帯域を持つ増幅器118と判定部112との間のスイッチ121がオフするように切替回路116を制御する。これにより、特定周波数のノイズが定常的に発生している場合には、当該ノイズを含む周波数帯域について判定部112に対する増幅回路111の出力が無効となる。ここで、スイッチ121のオンオフ状態は、ノイズ判定部115にて「定常時」と判定される度に更新される。
特開2011−47779号公報
物体検知装置101では、センサ110と照明制御部113とを除いた部分が、ミリ波センサからなるセンサ110のセンサ信号を信号処理する信号処理装置を構成しているものと考えられる。しかしながら、物体検知装置101では、例えば屋外等で使用する場合、検知対象(検知対象物)以外の物体の動き(例えば、木の枝や葉の揺れる動き、電線の揺れる動き等)に起因して検知対象以外の物体を検知対象の物体として誤検出してしまう可能性があった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、検知対象以外の物体の動きに起因した誤検出を低減することが可能なセンサ装置を提供することにある。
本発明のセンサ装置は、電波を送信し物体で反射された電波を受信する電波センサと、前記電波センサから出力される前記物体の動きに応じたセンサ信号を信号処理する信号処理装置とを備え、前記信号処理装置は、前記電波センサから出力されるセンサ信号を増幅する増幅部と、前記増幅部によって増幅されたセンサ信号をディジタルのセンサ信号に変換して出力するA/D変換部と、前記A/D変換部から出力されるセンサ信号を周波数領域の信号に変換し周波数帯域の異なるフィルタバンクの群における前記フィルタバンク毎の信号として抽出する周波数分析手段と、前記周波数分析手段により抽出された信号の総和もしくは所定の複数の前記フィルタバンクを通過した信号の強度の総和で、前記各フィルタバンクそれぞれを通過した信号の強度を規格化し規格化強度として出力する規格化手段と、前記規格化手段から出力される前記フィルタバンク毎の規格化強度から決まる周波数分布もしくは前記規格化強度の成分比との少なくとも一方により前記物体を識別する認識処理を行う第1認識手段と、前記フィルタバンクを通過した信号から背景信号を除去する背景信号除去手段と、前記第1認識手段により前記物体が識別されたときに動作し、前記規格化手段から出力される前記フィルタバンク毎の規格化強度から決まる周波数分布の特徴と、前記周波数分布の時間的な継続性の特徴と、の少なくとも一方により定常的な背景信号を識別する第2認識手段と、を備えることを特徴とする。
このセンサ装置において、前記第2認識手段は、定期的に定常的な背景信号を識別し前記背景信号の更新を行うことが好ましい。
このセンサ装置において、前記周波数分析手段が、前記A/D変換部から出力されるセンサ信号を離散コサイン変換することで前記周波数領域の信号に変換する機能を有し、前記各フィルタバンクの各々が複数の周波数ビンを有し、前記信号処理装置は、前記周波数分析手段と前記規格化手段との間に、平滑化処理手段を備え、前記平滑化処理手段は、前記各フィルタバンク毎に前記周波数ビン毎の信号の強度を周波数領域において平滑化処理する機能と、前記各フィルタバンク毎に前記周波数ビン毎の信号の強度を時間軸方向において平滑化処理する機能と、の少なくとも一方を有することが好ましい。
このセンサ装置において、前記背景信号除去手段は、前記フィルタバンクを通過した信号から前記背景信号を減算することで前記背景信号を除去することが好ましい。
このセンサ装置において、前記背景信号除去手段は、事前に得た前記各フィルタバンク毎における複数点の信号の時間軸上での平均値を前記背景信号として除去することが好ましい。
このセンサ装置において、前記各フィルタバンクの各々が複数の周波数ビンを有し、前記信号処理装置は、前記背景信号が定常的に含まれる前記周波数ビンを特定周波数ビンとし、前記背景信号除去手段は、前記特定周波数ビンの信号を無効とし、前記特定周波数ビンに近接する前記周波数ビンの信号の強度から推定した信号の強度で補完することによって背景信号を除去することが好ましい。
このセンサ装置において、前記第1認識手段は、前記認識処理として主成分分析もしくはKL変換によるパターン認識を行うことで前記物体を識別することが好ましい。
このセンサ装置において、前記第1認識手段は、前記認識処理として重回帰分析による認識処理を行うことによって前記物体を識別することが好ましい。
このセンサ装置において、前記第1認識手段は、前記認識処理としてニューラルネットワークによる認識処理を行って前記物体を識別することが好ましい。
このセンサ装置において、前記第1認識手段は、時間軸上での奇数回の前記認識処理の結果に基づく多数決判定により識別結果を決定することが好ましい。
このセンサ装置において、前記信号処理装置は、前記規格化手段による規格化前の前記信号の強度の総和が所定値以上である場合のみ、前記第1認識手段による前記認識処理を行うかもしくは前記第1認識手段による前記認識処理の結果を有効とすることが好ましい。
本発明のセンサ装置においては、検知対象以外の物体の動きに起因した誤検出を低減することが可能となる。
図1は、実施形態のセンサ装置のブロック図である。 図2は、実施形態のセンサ装置における規格化手段の説明図である。 図3は、実施形態のセンサ装置における平滑化処理手段の説明図である。 図4は、実施形態のセンサ装置における背景信号除去手段の一例の説明図である。 図5は、実施形態のセンサ装置における背景信号除去手段の他例の説明図である。 図6は、実施形態のセンサ装置における背景信号除去手段の更に他の例の説明図である。 図7は、実施形態のセンサ装置における信号処理装置の主成分分析による認識処理の説明図である。 図8は、実施形態のセンサ装置の使用形態の説明図である。 図9は、実施形態のセンサ装置における電波センサからのセンサ信号の波形図である。 図10は、実施形態のセンサ装置における規格化手段の出力の説明図である。 図11は、実施形態のセンサ装置の出力信号の説明図である。 図12は、実施形態のセンサ装置の使用形態の説明図である。 図13は、実施形態のセンサ装置における電波センサからのセンサ信号の波形図である。 図14は、実施形態のセンサ装置の出力信号の説明図である。 図15は、実施形態のセンサ装置における規格化手段の出力の説明図である。 図16は、実施形態のセンサ装置の出力信号の説明図である。 図17は、実施形態のセンサ装置における信号処理装置の重回帰分析による識別処理の説明図である。 図18は、実施形態のセンサ装置における信号処理装置の重回帰分析による識別処理の他の説明図である。 図19は、実施形態のセンサ装置における信号処理装置の第1認識手段による多数決判定の説明図である。 図20は、実施形態のセンサ装置における信号処理装置の説明図である。 図21は、実施形態のセンサ装置における信号処理装置のニューラルネットワークの概略構成図である。 図22は、実施形態のセンサ装置における信号処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図23は、実施形態のセンサ装置における規格化手段の出力の説明図である。 図24は、実施形態のセンサ装置における規格化手段の出力の説明図である。 図25は、実施形態のセンサ装置における規格化手段の出力の説明図である。 図26は、実施形態のセンサ装置における規格化手段の出力の説明図である。 図27は、従来の照明システムの構成を示すブロック図である。
以下では、本実施形態のセンサ装置Seについて図1〜図26に基づいて説明する。
センサ装置Seは、電波を送信し物体で反射された電波を受信する電波センサ1と、電波センサ1から出力されるセンサ信号を信号処理する信号処理装置2と、を備える。
信号処理装置2は、電波センサ1から出力されるセンサ信号を増幅する増幅部3と、増幅部3によって増幅されたセンサ信号をディジタルのセンサ信号に変換して出力するA/D変換部4と、を備えている。また、信号処理装置2は、A/D変換部4から出力されるセンサ信号を周波数領域の信号(周波数軸信号)に変換し周波数帯域の異なるフィルタバンク(Filter bank)5a(図2(a)参照)の群におけるフィルタバンク5a毎の信号として抽出する周波数分析手段5を備えている。また、信号処理装置2は、周波数分析手段5により抽出された信号の総和もしくは所定の複数(例えば、低周波側の4個)のフィルタバンク5aを通過した信号の強度の総和で、各フィルタバンク5aそれぞれを通過した信号の強度を規格化し規格化強度として出力する規格化手段6を備えている。また、信号処理装置2は、規格化手段6から出力されるフィルタバンク5a毎の規格化強度から決まる周波数分布により物体を認識する認識処理を行う第1認識手段7aを備えている。また、信号処理装置2は、フィルタバンク5aを通過した信号から背景信号を除去する背景信号除去手段10と、第1認識手段7aにより前記物体が識別されたときに動作する第2認識手段7bと、を備える。第2認識手段7bは、規格化手段6から出力されるフィルタバンク5a毎の規格化強度から決まる周波数分布の特徴と、周波数分布の時間的な継続性の特徴と、の少なくとも一方により定常的な背景信号を識別する。よって、センサ装置Seは、検知対象以外の物体の動きに起因した誤検出を低減することが可能となる。
以下では、センサ装置Seの各構成要素についてより詳細に説明する。
電波センサ1としては、例えば、ドップラセンサを採用することが好ましい。ドップラセンサは、例えば、所定周波数の電波を検知エリアに向けて送信して、検知エリア内で動いている物体で反射された電波を受信し、送信した電波と受信した電波との周波数の差分に相当するドップラ周波数のセンサ信号を出力するように構成されている。したがって、電波センサ1から出力されるセンサ信号は、物体の動きに対応するアナログの時間軸信号である。
ドップラセンサは、電波を検知エリアに向けて送信する送信機と、検知エリア内の物体で反射された電波を受信する受信機と、送信した電波と受信した電波との周波数の差分に相当する周波数のセンサ信号を出力するミキサ(mixer)と、を備えている。送信機は、送信用のアンテナを備えている。また、受信機は、受信用のアンテナを備えている。なお、送信機から送波する電波は、例えば、所定周波数が24.15GHzのミリ波とすることができる。送信機から送波する電波は、ミリ波に限らず、マイクロ波でもよい。また、送波する電波の所定周波数の値は、特に限定するものではない。電波を反射した物体が検知エリア内を移動している場合には、ドップラ効果によって反射波の周波数がシフトする。電波センサ1は、その構成等を特に限定するものではなく、2周波(多周波)方式のドップラセンサや、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式のドップラセンサ等を用いることもできる。
増幅部3は、例えば、オペアンプを用いた増幅器により構成することができる。増幅部3の構成は、特に限定するものではない。
A/D変換部4は、増幅部3によって増幅されたアナログのセンサ信号をディジタルのセンサ信号に変換して出力する。A/D変換部4は、サンプリングレート(sampling rate)を1×10sps(sample per second)に設定してあるが、サンプリングレートを特に限定するものではない。
周波数分析手段5は、フィルタバンク5aの群として、規定数(例えば、16個)のフィルタバンク5aを設定してあるが、フィルタバンク5aの個数は特に限定するものではない。
周波数分析手段5は、A/D変換部4から出力されるセンサ信号を離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:DCT)することで周波数領域の信号に変換する機能を有している。また、図2(a)に示すように、各フィルタバンク5aの各々は、複数(図示例では、5個)の周波数ビン(frequency bin)5bを有している。DCTを利用したフィルタバンク5aの周波数ビン5bは、DCTビンとも呼ばれる。各フィルタバンク5aは、周波数ビン5bの幅(図2(a)中のΔf)により分解能が決まる。各フィルタバンク5aの各々における周波数ビン5bの数は、特に限定するものではなく、5個以外の複数でもよいし、1個でもよい。A/D変換部4から出力されるセンサ信号を周波数領域の信号に変換する直交変換は、DCTに限らず、例えば、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transformation:FFT)でもよい。FFTを利用したフィルタバンク5aの周波数ビン5bは、FFTビンとも呼ばれる。また、A/D変換部4から出力されるセンサ信号を周波数領域の信号に変換する直交変換は、ウェーブレット変換(Wavelet Transform:WT)でもよい。
各フィルタバンク5aの各々が複数の周波数ビン5bを有している場合、信号処理装置2は、周波数分析手段5と規格化手段6との間に、平滑化処理手段8を備えていることが好ましい。平滑化処理手段8は、各フィルタバンク5a毎に周波数ビン5b毎の信号の強度を周波数領域(周波数軸方向)において平滑化処理する機能(以下、「第1の平滑化処理機能」ともいう。)と、各フィルタバンク5a毎に周波数ビン5b毎の信号の強度を時間軸方向において平滑化処理する機能(以下、「第2の平滑化処理機能」ともいう。)と、の少なくとも一方を有することが好ましい。これにより、信号処理装置2は、雑音の影響を低減することが可能となり、両方とも有していれば、雑音の影響をより低減することが可能となる。
平滑化処理手段8の第1の平滑化処理機能は、例えば、平均値フィルタ、荷重平均フィルタ、メジアンフィルタ、荷重メジアンフィルタ等により実現することができる。第1の平滑化処理機能を平均値フィルタにより実現した場合、時刻tにおいて、図2(a)、図3(a)に示すように、周波数の低い方から順に数えて1番目のフィルタバンク5aの5個の周波数ビン5bにおける信号の強度が、それぞれ、s1、s2、s3、s4及びs5であるとする。ここで、1番目のフィルタバンク5aに関し、第1の平滑化処理機能により平滑化処理された信号の強度をm11(図2(b)、図3(b)参照)とすると、強度m11は、下記の(1)式の演算により求められる。
11=(s1+s2+s3+s4+s5)/5 (1)式
同様に、2番目のフィルタバンク5a、3番目のフィルタバンク5a、4番目のフィルタバンク5a及び5番目のフィルタバンク5aの信号は、図2(b)、図3(b)に示すように、それぞれ、m21、m31、m41及びm51となる。要するに、上述の説明では、説明の便宜上、時間軸上の時刻t(iは自然数)におけるj(jは自然数)番目のフィルタバンク5aの信号に対して第1の平滑化処理機能により平滑化処理された信号の強度を、mjiと表している。
規格化手段6では、第1認識手段7aにおいて認識処理に利用する複数の所定のフィルタバンク5aを通過した信号の強度の総和で、各フィルタバンク5aそれぞれを通過した信号の強度値を規格化する。ここでは、例えば、周波数分析手段5におけるフィルタバンク5aの総数が16個であり、認識処理に利用する所定の複数のフィルタバンク5aが、周波数の低い方から順に数えて1〜5番目の5個のみであるとして説明する。時刻tにおいて1番目のフィルタバンク5aを通過した信号の強度m11の規格化強度をn11(図2(c)参照)とすると、規格化強度n11は、規格化手段6において、下記の(2)式の演算により求められる。
11=m11/(m11+m21+m31+m41+m51) (2)式
また、各フィルタバンク5aの各々が1つの周波数ビン5bからなる場合、規格化手段6は、各フィルタバンク5aそれぞれを通過した信号の強度を抽出し、これらの強度の総和で、各フィルタバンク5aそれぞれを通過した信号の強度を規格化する。
また、平滑化処理手段8の第2の平滑化処理機能は、例えば、平均値フィルタ、荷重平均フィルタ、メジアンフィルタ、荷重メジアンフィルタ等により実現することができる。第2の平滑化処理機能を時間軸方向の複数点(例えば、3点)での平均値を求める平均値フィルタにより実現した場合、図3(c)に示すように、1番目のフィルタバンク5aについてみれば、第2の平滑化処理機能により平滑化処理された信号の強度をmとすると、強度mは、下記の(3)式の演算により求められる。
=(m10+m11+m12)/3 (3)式
同様に、2番目のフィルタバンク5a、3番目のフィルタバンク5a、4番目のフィルタバンク5a及び5番目のフィルタバンク5aの信号を、それぞれ、m、m、m及びmとすれば、m、m、m及びmは、下記の(4)式、(5)式、(6)式及び(7)式それぞれの演算により求められる。
2=(m20+m21+m22)/3 (4)式
3=(m30+m31+m32)/3 (5)式
4=(m40+m41+m42)/3 (6)式
5=(m50+m51+m52)/3 (7)式
要するに、上述の説明では、説明の便宜上、n(nは自然数)番目のフィルタバンク5aの信号に対して第1の平滑化処理機能により平滑化処理され、更に第2の平滑化処理機能により平滑化処理された信号の強度を、mと表している。
また、信号処理装置2は、各フィルタバンク5aそれぞれから出力される信号に含まれている背景信号(つまり、雑音)を推定する背景信号推定手段9を備えていることが好ましい。
信号処理装置2は、例えば、動作モードとして、背景信号を推定する第1モードと、第1認識手段7aにより認識処理を行う第2モードと、第2認識手段7bにより定常的な背景信号を識別する第3モードと、を有するのが好ましい。そして、信号処理装置2は、この信号処理装置2が備えたタイマ(図示せず)により計時される所定時間(例えば、30秒)ごとに第1モードと第2モードとが切り替わるようにし、第2モードにおいて第1認識手段7aにより物体が識別されたときに第3モードで動作することが好ましい。ここにおいて、信号処理装置2は、第1モードの期間に背景信号推定手段9を動作させ、第2モードの期間に、背景信号除去手段10で背景信号を除去してから、第1認識手段7aで認識処理を行うことが好ましい。第1モードの時間と第2モードの時間とは、同じ時間(例えば、30秒)に限らず、互いに異なる時間でもよい。
背景信号除去手段10は、例えば、フィルタバンク5aから出力される信号から背景信号を減算することで背景信号を除去するようにしてもよい。この場合、背景信号除去手段10は、例えば、各フィルタバンク5aそれぞれを通過した信号m、m、・・・(図4(b)参照)の強度から、背景信号推定手段9で推定された背景信号の強度b、b、・・(図4(a)参照)を減算する減算器により構成することができる。図4(c)は、同一のフィルタバンク5a同士で信号から背景信号を減算することで得られた信号の強度を示している。ここで、左から1番目のフィルタバンク5aの信号の強度をLとすれば、強度Lは、下記の(8)式により求められる。
=m−b (8)式
同様に、2番目のフィルタバンク5a、3番目のフィルタバンク5a、4番目のフィルタバンク5a及び5番目のフィルタバンク5aについて背景信号を減算した後の信号の強度を、それぞれ、L、L、L及びLとすれば、L、L、L及びLは、下記の(9)式、(10)式、(11)式及び(12)式それぞれの演算により求められる。
=m−b (9)式
=m−b (10)式
=m−b (11)式
=m−b (12)式
背景信号推定手段9は、第1モードの期間において、各フィルタバンク5aそれぞれについて得られた信号の強度を、各フィルタバンク5a毎の背景信号の強度と推定し随時更新するようにしてもよい。また、背景信号推定手段9は、第1モードにおいて、各フィルタバンク5aそれぞれについて得られた複数の信号の強度の平均値を、各フィルタバンク5a毎の背景信号の強度と推定するようにしてもよい。すなわち、背景信号推定手段9は、事前に得た各フィルタバンク5a毎の複数点の信号の時間軸上での平均値を背景信号とするようにしてもよい。これにより、背景信号推定手段9は、背景信号の推定精度を向上させることが可能となる。
また、背景信号除去手段10は、第1モードにおいて、フィルタバンク5a毎の直前の信号を背景信号とするようにしてもよい。ここで、信号処理装置2は、各信号を規格化手段6で規格化処理する前に、時間軸上の直前の信号を減算することで背景信号を除去する機能を有するようにしてもよい。要するに、背景信号除去手段10は、各フィルタバンク5aそれぞれを通過した信号に関し、規格化処理の対象となる信号から時間軸上における1サンプル前の信号を減算することで背景信号を除去する機能を有するようにしてもよい。この場合、例えば、図5に示すように、規格化処理の対象となる時刻tでの各フィルタバンク5aそれぞれの信号をm(t)、m(t)、m(t)、m(t)及びm(t)とし、その直前の時刻tでの信号をm(t)、m(t)、m(t)、m(t)及びm(t)とし、減算後の信号の強度をL、L、L、L及びLとすれば、L、L、L、L及びLは、下記の(13)式、(14)式、(15)式、(16)式及び(17)式それぞれの演算により求められる。
=m(t)−m(t) (13)式
=m(t)−m(t) (14)式
=m(t)−m(t) (15)式
=m(t)−m(t) (16)式
=m(t)−m(t) (17)式
ところで、センサ装置Seの使用形態に基づく周囲環境によっては、比較的大きな背景信号(雑音)が含まれる周波数ビン5bが予め既知である場合もある。例えば、センサ装置Seの周辺に、商用電源から電源供給される機器が存在している場合には、商用電源周波数(例えば、60Hz)の低倍の周波数(例えば、60Hz、120Hz等)のような特定周波数を含む周波数ビン5bの信号には比較的大きな背景信号が含まれる可能性が高い。一方、検知対象の物体が検知エリア内を移動しているときに電波センサ1から出力されるセンサ信号は、当該センサ信号の周波数(ドップラ周波数)が、電波センサ1と物体の間の距離と、物体の移動速度と、に応じて随時変化するので、特定周波数で定常的に発生することはない。
そこで、信号処理装置2は、各フィルタバンク5aそれぞれが複数の周波数ビン5bを有している場合に、背景信号が定常的に含まれる周波数ビン5bを特定周波数ビン5bとし、背景信号除去手段10が、第1モードにおいて、特定周波数ビン5bの信号を無効とし、当該特定周波数ビン5bに近接する2個の周波数ビン5bの信号の強度から推定した信号の強度で補完することによって背景信号を除去するようにしてもよい。図6(a)、(b)の例では、図6(a)における左から3番目の周波数ビン5bが特定周波数ビン5bであるとし、当該特定周波数ビン5bの信号(信号の強度b)を無効とし、図6(b)に示すように、当該特定周波数ビン5bに近接する2個の周波数ビン5bの信号成分の強度b,bから推定した信号成分の強度b3で補完している。この推定にあたっては、特定周波数ビン5bに近接する2個の周波数ビン5bの信号の強度b,bの平均値、つまり、(b+b)/2を、推定した信号の強度bとしている。要するに、フィルタバンク5a内において低周波数側からi番目の周波数ビン5bが特定周波数ビン5bであり、当該特定周波数ビン5bの信号の強度をbとすれば、bは、下記の(18)式に示す推定式により求めた値としている。
=(bi−1+bi+1)/2 (18)式
これにより、信号処理装置2は、定常的に発生する特定周波数の背景信号(雑音)の影響を、より短時間で低減することが可能となる。よって、信号処理装置2は、検知対象の物体の検知精度の向上を図ることが可能となる。
第1認識手段7aは、各フィルタバンク5aを通過し規格化手段6により規格化された各規格化強度の周波数領域での分布に基づいて物体を識別する認識処理を行う。ここにおいて、識別は、分類、認識を含む概念である。
第1認識手段7aは、例えば、主成分分析(principal component analysis)によるパターン認識処理を行うことによって物体を識別するようにすることができる。この第1認識手段7aは、主成分分析を用いた認識アルゴリズムに従って動作する。このような第1認識手段7aを採用するには、あらかじめ、電波センサ1の検知エリアに検出対象の物体を含まない場合の学習サンプルデータ、検出対象の物体の異なった動きそれぞれに対応した学習サンプルデータを取得し、これら複数の学習データに対して主成分分析を施すことで得られたデータをデータベース11に記憶させておく。データベース11に記憶させておくデータは、パターン認識に利用するデータであり、物体の動きと射影ベクトル及び判別境界値(閾値)とを対応付けたカテゴリデータである。
ここでは、説明の便宜上、電波センサ1の検知エリアに検出対象の物体を含まない場合の学習サンプルデータに対応する規格化強度の周波数領域での分布が図7(a)、検出対象の物体を含む場合の学習サンプルデータに対応する規格化強度の周波数領域での分布が図7(b)であるとする。そして、図7(a)では、各フィルタバンク5aそれぞれを通過した信号の規格化強度が、低周波側から順に、m10、m20、m30、m40及びm50とする。図7(b)では、各フィルタバンク5aそれぞれを通過した信号の規格化強度が、低周波側から順に、m11、m21、m31、m41及びm51とする。そして、図7(a)、(b)のいずれにおいても、低周波側の3つのフィルタバンク5aそれぞれを通過した信号の規格化強度の総和を変量mとし、高周波側の2つのフィルタバンク5aそれぞれを通過した信号の規格化強度の総和を変量mとする。要するに、図7(a)では、変量m、mは、下記の(19)式、(20)式それぞれで求められる。
=m10+m20+m30 (19)式
=m40+m50 (20)式
また、図8(b)では、変量m、mは、下記の(21)式、(22)式それぞれで求められる。
=m11+m21+m31 (21)式
=m41+m51 (22)式
図7(c)は、2つの変量m、mを互いに直交する座標軸とした場合の2次元散布図と射影軸及び識別境界とをイメージ的に説明するために2次元で図示したものである。図7(c)では、破線で囲んだ領域内の各散布点(図7(c)中の“+”)の座標位置をμ0(m,m)、実線で囲んだ領域内の各散布点の座標位置をμ1(m,m)としている。主成分分析では、あらかじめ、電波センサ1の検知エリアに検出対象の物体を含まない場合の学習サンプルデータに対応するデータのグループGr0と、電波センサ1の検知エリアに検出対象の物体を含む場合の学習サンプルデータに対応するデータのグループGr1と、を決める。そして、主成分分析では、図7(c)において破線、実線で囲んだそれぞれの領域内の各散布点を射影軸上に射影したデータの分布(破線、実線で模式的に示してある)の平均値の間隔が最大となり、且つ、分散(variance)が最大となる条件で射影軸を決める。これにより、主成分分析では、学習サンプルごとに射影ベクトルを求めることができる。
ところで、信号処理装置2は、第1認識手段7aによる識別結果を出力する出力部12を備えているのが好ましい。そして、信号処理装置2は、例えば、第1認識手段7aにより検知対象の物体が認識された場合、物体が検出されたことを示す出力信号(“1”)を出力部12から出力させ、検知対象の物体が認識されない場合、物体を非検出であることを示す出力信号(“0”)を出力部12から出力させるように構成するのが好ましい。
信号処理装置2は、図1において、増幅部3、A/D変換部4、出力部12及びデータベース11以外の部分が、マイクロコンピュータで適宜のプログラムを実行することにより実現される。
ここで、電波センサ1から出力されるセンサ信号の一例と出力部12から出力される出力信号との関係について、図8〜図11を参照しながら説明する。
図8は、センサ装置Seの使用状況を説明するものであり、検知対象の物体Obが人であり、屋外の検知エリア内に検知対象以外の物体である木Trが存在していることを示している。図9は、この使用状況下において、木Trの枝及び葉が揺れている状態で、物体Obが木Trの前を1m/sの移動速度で6.7mだけ移動したときに電波センサ1から出力されるセンサ信号の一例を示している。なお、電波センサ1と木Trとの距離は約10m、電波センサ1と物体Obとの距離は約8mである。図10は、規格化強度の周波数領域での分布及び時間軸領域での分布を示した図である。図11は、出力部12の出力信号であり、検知対象以外の物体の動きに起因した誤検出を低減できることが確認された。
ところで、規格化強度の周波数領域での分布でみれば、検知エリア内の物体が木の場合には、枝や葉が揺れることがあっても移動することはないので、物体が検知エリア内を歩行する人の場合と比較すると、より低周波領域から信号成分がある周波数分布を持つ。これに対して、物体が検知エリア内を歩行する人の場合には、その歩行速度に応じた周波数付近に中心周波数がある山型の周波数分布を持ち、周波数分布には明らかな違いが見られる。
検知エリア内に存在する検知対象以外の物体は、主に、移動体でない可動物である。電波センサ1の検知エリアが屋外に設定される場合、検知エリア内に存在する検知対象以外の物体は、木Trに限らず、例えば、風によって揺れる電線等が挙げられる。
ここで、電波センサ1から出力されるセンサ信号の他例と出力部12から出力される出力信号との関係については、図12〜図15を参照しながら説明する。
図12は、センサ装置Seの使用状況を説明するものであり、検知対象の物体Obが人であり、屋外の検知エリア内に雨が降っていることを示している。図13は、この使用状況下において、物体Obが1m/sの移動速度で6.7mだけ移動したときに電波センサ1から出力されるセンサ信号の一例を示している。図14は、第1モードでの背景信号除去手段10による背景信号の除去を行わなかった場合の出力部12の出力信号である。図15は、第1モードにおいて背景信号除去手段10による背景信号の除去を行った場合の、規格化強度の周波数領域での分布及び時間軸領域での分布を示した図である。図16は、第1モードにおいて背景信号除去手段10による背景信号の除去を行った場合の、出力部12の出力信号である。図16では、出力信号が0の場合において、正しい結果を示している「*」を、白丸(○)で囲んである。図16と図14との比較から、センサ装置Seでは、第1モードにおいて背景信号除去手段10による背景信号の除去を行うことにより、検知対象以外の物体(ここでは、雨粒)の動きに起因した誤検出が低減されていることが分かる。
また、電波センサ1の検知エリアが屋内に設定される場合、検知エリア内に存在する検知対象以外の物体は、例えば、扇風機等のように可動体(扇風機の場合は羽根)を備えた機器等が挙げられる。
信号処理装置2は、上述の閾値を外部からの設定により可変とすることが好ましい。これにより、信号処理装置2は、使用用途に応じて要求される失報率、誤報率を調整することが可能となる。例えば、検知対象の物体が人であり、出力部12からの出力信号に基づいて照明負荷のオンオフを制御するような使用用途では、電波センサ1の検知エリア内に人が入ってきたにもかかわらず失報するぐらいなら多少の誤報を容認される場合がある。
信号処理装置2は、上述のように、増幅部3と、A/D変換部4と、周波数分析手段5と、規格化手段6と、第1認識手段7aと、を備える。ここで、周波数分析手段5は、A/D変換部4から出力されるセンサ信号を周波数領域の信号に変換し周波数帯域の異なるフィルタバンク5aの群におけるフィルタバンク5a毎の信号として抽出する。また、規格化手段6は、周波数分析手段5により抽出された信号の総和もしくは所定の複数のフィルタバンク5aを通過した信号の強度の総和で、各フィルタバンク5aそれぞれを通過した信号の強度を規格化し規格化強度として出力する。また、第1認識手段7aは、規格化手段6から出力されるフィルタバンク5a毎の規格化強度から決まる周波数分布により物体を識別する認識処理を行う。これにより、センサ装置Seは、検知対象以外の物体の動きに起因した誤検出を低減することが可能となる。要するに、センサ装置Seでは、所定の複数のフィルタバンク5aを通過した信号を規格化した規格化強度から決まる周波数分布が統計的に異なる物体を分離して識別することができるため、誤検出を低減することが可能となる。
また、FFTを利用したフィルタバンク5aでは、FFT処理の前にセンサ信号に対して所定の窓関数(window function)を掛け合わせる処理を実施し、所望の周波数帯域(通過帯域)外のサイドローブ(side-lobe)を抑圧する必要が生じる場合がある。窓関数としては、例えば、矩形窓(rectangular window)、ガウス窓(Gauss window)、ハン窓(hann window)、ハミング窓(hamming window)等を使うことができる。これに対して、DCTを利用したフィルタバンク5aでは、窓関数をなくすことができたり、窓関数を簡素なディジタルフィルタで実現することが可能である。
また、DCTを利用したフィルタバンク5aは、FFTを利用したフィルタバンク5aと比較すると、FFTが複素演算の処理方式である(強度及び位相を演算する)のに対し、DCTが実数演算の処理方式であるため、演算規模を低減することが可能となる。また、DCTでは、FFTとを同じ処理点数で比較すると、周波数の分解能に関して、FFTの2分の1になるため、データベース11等のハードウエアリソース(hardware resource)等を小型化することが可能となる。信号処理装置2では、例えば、A/D変換部4の1秒間当たりのサンプリング数を128とした場合(サンプリング周波数を1kHzとした場合)、FFTビン5bの幅が8Hzであるのに対して、DCTビン5bの幅を4Hzとすることができる。なお、これらの数値は、一例であり、特に限定するものではない。
また、信号処理装置2は、第1認識手段7aにおいて検知対象の物体が時間軸上で継続して識別された場合、そのときに規格化手段6から出力されていた規格化強度をオフセットの背景信号として除去することにより、認識精度を向上させることが可能となる。
第1認識手段7aは、主成分分析によるパターン認識処理によって物体を識別するものに限らず、例えば、KL変換によるパターン認識処理により物体を識別するようにしてもよい。信号処理装置2は、第1認識手段7aにおいて主成分分析によるパターン認識処理もしくはKL変換によるパターン認識処理を行うようにすることによって、第1認識手段7aでの計算量の低減及びデータベース11の記憶容量の低減を図ることが可能となる。
第1認識手段7aは、規格化手段6から出力されるフィルタバンク5a毎の規格化強度の成分比により物体を識別する認識処理を行うようにしてもよい。
このような第1認識手段7aは、例えば、重回帰分析による認識処理を行うことによって物体を識別するようにすればよい。この場合、第1認識手段7aは、重回帰分析を用いた認識アルゴリズムに従って動作する。
このような第1認識手段7aを採用する場合には、あらかじめ、電波センサ1の検知エリア内での検出対象の物体の異なった動きそれぞれに対応した学習データを取得し、これら複数の学習データに対して重回帰分析を施すことで得られたデータをデータベース11に記憶させておく。重回帰分析によれば、図17に示すように、信号成分s1’と信号成分s2’と信号成分s3’とが合成された合成波形Gsは、信号成分s1、s2、s3の種別、信号成分の数、各信号成分s1、s2、s3それぞれの強度が未知であっても、合成波形Gsから各信号成分s1、s2、s3に分離推定することが可能である。図17中の〔S〕は、信号成分s1、s2、s3を行列要素とする行列を示す。図17中の〔S〕−1は、〔S〕の逆行列を意味する。図17中のIは、規格化強度の成分比(係数)i1、i2、i3を行列要素とする行列を意味している。ここにおいて、データベース11に記憶させておくデータは、認識処理に利用するデータであり、物体の動きと信号成分s1、s2、s3とを対応付けたデータである。
図18(a)は、横軸が時間、縦軸が規格化強度であり、屋外の検知エリア内において揺れている電線の下を検知対象の物体である人が2m/sの移動速度で10mだけ移動したときに、規格化手段6から出力された規格化強度の時間軸上でのデータ(上述の合成波形Gsに対応する)をA1として示している。また、図18(a)には、重回帰分析によりデータA1から分離された信号成分A2、A3も示してある。ここにおいて、信号成分A2は、人の移動に起因した信号成分であり、信号成分A3は、電線の揺れに起因した信号成分である。図18(b)は、認識手段7において、A2>A3のときに検知対象の物体が存在すると識別して出力部12の出力信号を“1”、それ以外のときに検知対象の物体が存在しないと識別して出力部12の出力信号を“0”とした場合の出力部12の出力信号である。図18(b)から、検知対象以外の物体(ここでは、電線)の動きに起因した誤検出を低減できることが確認された。
信号処理装置2は、上述の判定条件(A2>A3)を外部からの設定により可変とすることが好ましい。例えば、判定条件をA2>α×A3とし、係数αを外部からの設定により可変とすることが好ましい。これにより、信号処理装置2は、使用用途に応じて要求される失報率、誤報率を調整することが可能となる。
なお、第1認識手段7aでは、上述の周波数分布の特徴及び規格化強度の成分比に基づいて検知対象の物体を識別するようにしてもよい。
第1認識手段7aは、時間軸上での奇数回の認識処理の結果に基づく多数決判定により物体を識別するようにしてもよい。例えば、図19において一点鎖線で囲んだ領域の3回の認識処理の結果の多数決判定によれば、出力部12の出力信号は“1”となる。
これにより、信号処理装置2は、第1認識手段7aでの識別精度を向上させることが可能となる。
また、信号処理装置2は、規格化手段6による規格化前の複数の所定のフィルタバンク5aの信号成分の強度の総和もしくは重み付け総和が所定値以上である場合のみ、第1認識手段7aによる認識処理を行うかもしくは第1認識手段7aによる認識結果を有効とするようにしてもよい。図20は、規格化手段6による規格化前の各フィルタバンク5aそれぞれの信号の強度が低周波側から順に、m、m、m、m及びmとした場合の例であり、図20(a)は強度の総和(m+m+m+m+m)が所定値(Eth)以上の場合を示し、図20(b)は強度の総和(m+m+m+m+m)が所定値(Eth)未満の場合を示している。
これにより、センサ装置Seは、誤検出を低減することが可能となる。
第1認識手段7aは、認識処理としてニューラルネットワーク(neural network)による認識処理を行って物体を識別する機能を有するものでもよい。これにより、信号処理装置2は、第1認識手段7aによる識別精度を向上させることが可能となる。
ニューラルネットワークとしては、例えば、教師なしの競合学習型ニューラルネットワークを用いることができる。ニューラルネットワークとしては、教師有りのバックプロパゲーション(back propagation)型のものを用いることが可能であるが、競合学習型ニューラルネットワークの方がバックプロパゲーション型のニューラルネットワークよりも構成が簡単であり、カテゴリ毎の学習データを用いて学習させるだけでよく、一旦学習した後も追加学習によって学習を強化させることが可能である。
学習データとしては、あらかじめ、電波センサ1の検知エリア内での検出対象の物体の異なった動きそれぞれに対応して取得した規格化手段6の出力を用いる。
ニューラルネットワークは、例えば、図21に示すように、入力層71と出力層72との2層からなり、出力層72の各ニューロンN2が入力層71のすべてのニューロンN1とそれぞれ結合された構成を有している。ニューラルネットワークは、マイクロコンピュータで適宜のアプリケーションプログラムを実行することにより実現する場合を想定しているが、専用のニューロコンピュータを用いることも可能である。
ニューラルネットワークの動作には、学習モードと検知モードとがあり、学習モードにおいて適宜の学習データを用いて学習した後に、検知モードにおいて、認識処理を行う。
入力層71のニューロンN1と出力層72のニューロンN2との結合度(重み係数)は可変であり、学習モードにおいて、学習データをニューラルネットワークに入力することによりニューラルネットワークを学習させ、入力層71の各ニューロンN1と出力層72の各ニューロンN2との重み係数を決める。言い換えると、出力層72の各ニューロンN2には、入力層71の各ニューロンN1との間の重み係数を要素とする重みベクトルが対応付けられる。したがって、重みベクトルは入力層71のニューロンN1と同数の要素を持ち、入力層71に入力される特徴量のパラメータ(parameter)の個数と重みベクトルの要素の個数とは一致する。
一方、検知モードでは、カテゴリを判定すべき規格化手段6からの出力された検知用データをニューラルネットワークの入力層71に与えると、出力層72のニューロンN2のうち、重みベクトルと検知用データとの距離が最小であるニューロンN2が発火する。学習モードにおいて出力層72のニューロンN2にカテゴリが対応付けられていれば、発火したニューロンN2の位置のカテゴリによって検知用データのカテゴリを知ることができる。本実施形態のセンサ装置Seにおけるニューラルネットワークでは、物体の「検知(検出)」以外はすべて「非検知(非検出)」と判定するようにカテゴリを設定する。
ところで、信号処理装置2は、上述のように、第1認識手段7aにより検知対象の物体が識別されたときに動作し定常的な背景信号を識別する第2認識手段7bを備えている。定常的な背景信号は、所定時間(例えば、3秒)、継続的に発生する背景信号である。定常的な背景信号は、例えば、センサ装置Seの近傍の機器(例えば、照明器具、扇風機等)等の動作や雨等に起因する定常的な雑音である。
第1認識手段7aにより物体が識別(検知)されると(図22の処理St1でyes」)、第2認識手段7bは、定常的な背景信号(背景)の存否を確認し(図22の処理St2)、定常的な背景信号が存在すると認識した場合、定常的な背景信号を識別したことになる(図22の処理St2でyes)。そして、センサ装置Seは、第2認識手段7bにより定常的な背景信号が識別されると、背景信号を第2認識手段7bにより識別された背景信号に変更し(図22の処理St3)、第2モードへ遷移する(図22の処理St1)。第2モードでは、背景信号除去手段10により背景信号を除去してから、第1認識手段7aによる認識処理を行う。よって、センサ装置Seは、定常的な背景信号を効率的に除去することが可能となり、検知対象以外の物体の動きに起因した誤検出を低減することが可能となる。また、センサ装置Seは、定常的な背景信号(背景)の存否を確認し定常的な背景信号が認識されない場合(図22の処理St2でno)、第1認識手段7aによる認識処理を行う(図22の処理St4)。そして、物体が識別(検知)されない場合(図22の処理St4でno)には、処理St1に戻る。なお、図22では、処理St1が、検知対象の物体の検知待ちの状態での処理であるのに対して、処理St4が、検知対象の物体の検知後の状態での処理である。
センサ装置Seは、第2認識手段7bが、定期的に、定常的な背景信号を識別し背景信号の更新(変更/解除)を行う(図22のSt5、St6)ことが好ましい。これにより、センサ装置Seは、定常的な背景信号の強度が変化した場合や定常的な背景信号が消滅した場合に、それ以前の背景信号が背景信号除去手段10で利用されるのを抑制することが可能となり、誤検出を更に低減することが可能となる。
第2認識手段7bは、規格化手段6から出力されるフィルタバンク5a毎の規格化強度から決まる周波数分布の特徴と、周波数分布の時間的な継続性の特徴と、の少なくとも一方により背景信号を識別する。
周波数分布の特徴とは、瞬時の周波数分布であり、例えば、図23に示すような周波数分布のある時刻での規格化強度の周波数領域(周波数軸上)での分布を意味する。周波数分布の時間的な継続性とは、定常性の意味であり、統計的安定性を意味する。
第2認識手段7bは、周波数分布の特徴により背景信号を識別する場合、周波数分布の特徴の成分分析を行い、背景信号を識別する。成分分析では、予めメモリに記憶させてある背景信号のリファレンスとなる複数の周波数分布成分のいずれか或いは組み合わせにより周波数分布の特徴が成り立っているのか否かを分析し、その結果により背景信号を識別する。この場合、第2認識手段7bは、例えば、重回帰分析等による認識処理を行うようにすればよい。なお、周波数分布成分は、規格化強度の周波数領域での分布を意味する。
第2認識手段7bは、例えば、周波数分布の時間的な継続性の特徴により背景信号を識別する場合、規格化強度で規定値(例えば、0.1)を超えるパルス状の信号が、同じフィルタバンク5aで所定時間(例えば、3秒程度)の間に規定回数(例えば、10回)以上、ある場合に、そのパルス状の信号のフィルタバンク5a毎の平均値、或いは、その平均値に定数を掛けたものを定常的な背景信号と認識する。図24は、所定時間においてパルス状の信号が規定回数に満たない場合の周波数分布の一例を示している。また、図25は、所定時間においてパルス状の信号が規定回数以上の場合の周波数分布の一例を示している。図26は、定常的な背景信号を含んだ瞬時の周波数分布の一例を示している。
また、第2認識手段7bは、周波数分布の時間的な継続性の特徴により背景信号を識別する場合、規格化強度で各フィルタバンク5aの信号が規定値(例えば、0.1)を超える平坦な周波数分布が、所定時間(例えば、3秒程度)の間に規定回数(例えば、10回)以上、ある場合に、フィルタバンク5a毎の平均値、或いは、その平均値に定数を掛けたものを定常的な背景信号と認識する。第2認識手段7bは、上記マイクロコンピュータで適宜のプログラムを実行することにより実現される。
Se センサ装置
1 電波センサ
2 信号処理装置
3 増幅部
4 A/D変換部
5 周波数分析手段
5a フィルタバンク
5b 周波数ビン
5b 特定周波数ビン
6 規格化手段
7a 第1認識手段
7b 第2認識手段
8 平均化処理手段
10 背景信号除去手段

Claims (11)

  1. 電波を送信し物体で反射された電波を受信する電波センサと、前記電波センサから出力される前記物体の動きに応じたセンサ信号を信号処理する信号処理装置とを備え、前記信号処理装置は、前記電波センサから出力されるセンサ信号を増幅する増幅部と、前記増幅部によって増幅されたセンサ信号をディジタルのセンサ信号に変換して出力するA/D変換部と、前記A/D変換部から出力されるセンサ信号を周波数領域の信号に変換し周波数帯域の異なるフィルタバンクの群における前記フィルタバンク毎の信号として抽出する周波数分析手段と、前記周波数分析手段により抽出された信号の総和もしくは所定の複数の前記フィルタバンクを通過した信号の強度の総和で、前記各フィルタバンクそれぞれを通過した信号の強度を規格化し規格化強度として出力する規格化手段と、前記規格化手段から出力される前記フィルタバンク毎の規格化強度から決まる周波数分布もしくは前記規格化強度の成分比との少なくとも一方により前記物体を識別する認識処理を行う第1認識手段と、前記フィルタバンクを通過した信号から背景信号を除去する背景信号除去手段と、前記第1認識手段により前記物体が識別されたときに動作し、前記規格化手段から出力される前記フィルタバンク毎の規格化強度から決まる周波数分布の特徴と、前記周波数分布の時間的な継続性の特徴と、の少なくとも一方により定常的な背景信号を識別する第2認識手段と、を備えることを特徴とするセンサ装置。
  2. 前記第2認識手段は、定期的に定常的な背景信号を識別し前記背景信号の更新を行うことを特徴とする請求項1記載のセンサ装置。
  3. 前記周波数分析手段が、前記A/D変換部から出力されるセンサ信号を離散コサイン変換することで前記周波数領域の信号に変換する機能を有し、前記各フィルタバンクの各々が複数の周波数ビンを有し、前記信号処理装置は、前記周波数分析手段と前記規格化手段との間に、平滑化処理手段を備え、前記平滑化処理手段は、前記各フィルタバンク毎に前記周波数ビン毎の信号の強度を周波数領域において平滑化処理する機能と、前記各フィルタバンク毎に前記周波数ビン毎の信号の強度を時間軸方向において平滑化処理する機能と、の少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1又は2記載のセンサ装置。
  4. 前記背景信号除去手段は、前記フィルタバンクを通過した信号から前記背景信号を減算することで前記背景信号を除去することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のセンサ装置。
  5. 前記背景信号除去手段は、事前に得た前記各フィルタバンク毎における複数点の信号の時間軸上での平均値を前記背景信号として除去することを特徴とする請求項4記載のセンサ装置。
  6. 前記各フィルタバンクの各々が複数の周波数ビンを有し、前記信号処理装置は、前記背景信号が定常的に含まれる前記周波数ビンを特定周波数ビンとし、前記背景信号除去手段は、前記特定周波数ビンの信号を無効とし、前記特定周波数ビンに近接する前記周波数ビンの信号の強度から推定した信号の強度で補完することによって背景信号を除去することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のセンサ装置。
  7. 前記第1認識手段は、前記認識処理として主成分分析もしくはKL変換によるパターン認識を行うことで前記物体を識別することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のセンサ装置。
  8. 前記第1認識手段は、前記認識処理として重回帰分析による認識処理を行うことによって前記物体を識別することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のセンサ装置。
  9. 前記第1認識手段は、前記認識処理としてニューラルネットワークによる認識処理を行って前記物体を識別することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のセンサ装置。
  10. 前記第1認識手段は、時間軸上での奇数回の前記認識処理の結果に基づく多数決判定により識別結果を決定することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のセンサ装置。
  11. 前記信号処理装置は、前記規格化手段による規格化前の前記信号の強度の総和が所定値以上である場合のみ、前記第1認識手段による前記認識処理を行うかもしくは前記第1認識手段による前記認識処理の結果を有効とすることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のセンサ装置。
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