JP6110705B2 - 偏心移動研削工具を使用してかさ歯車を機械加工する装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、偏心移動研削工具を使用してかさ歯車を機械加工する装置に関する。
研削工具を使用してかさ歯車を機械加工できることが知られている。この場合、所謂カップ状研削砥石が頻繁に使用されている。
所謂不連続輪郭研削は、単歯割出し法に従った研削加工である。特に、不連続輪郭研削は、プランジ加工された冠歯車を製造するために使用される。カップ状研削砥石のプランジ加工の間に、カップ状研削砥石の輪郭は、製造される冠歯車の材料に描かれる。それに対応する方法はまた、割出し形成方法として称される。
螺旋状の歯が付いたかさ歯車の研削の間に、1つの歯間の凹状歯面は、カップ状研削砥石の外周面を使用して作り出され、歯間の凸状歯面は、カップ状研削砥石の内周面を使用して作り出される。これが、2面切削、冠歯車のプランジ加工研削の場合には一般的である仕上げ加工とも呼ばれる2面切削において行われる場合、歯間の両方の歯面は同時に研削される。これに対し、1面研削では、歯間の凹状歯面のみ又は歯間の凸状歯面のみのいずれかが研削される。
まがりばかさ歯車のプランジ加工研削では、この場合、工作物の歯幅全体にわたる大きい接触面が生じる。冷却剤液体は、ここでは研削領域に達することができない。大きい接触面と不十分な冷却のために、所謂研削焼けが工作物の歯面に生ずることがある。また、チップ除去において問題が生じることがあると共にカップ状研削砥石が金属粒子で動きが妨げられることがある。
従って、前記の問題を改善するために又は研削加工におけるそれらの影響を低減するために、研削砥石のプランジ(plunging)運動が研削砥石中心点の偏心補助運動に重ね合わせることができることが知られている。前記重ね合わせのために、カップ状研削砥石の中心点は、中心点の周りの軌道を移動する。この軌道の半径は、偏心ストロークとして表され、カップ状研削砥石の半径に比べて小さい。この移動のため、カップ状研削砥石は、幾何学的に考えると1点において工作物に接触するのみであるが、実際には、送り運動のために接触が生じる局所的に区切られた領域が存在する。カップ状研削砥石に対する偏心速度の割合は、所謂偏心率である。
偏心補助運動は、研削機械において偏心率又は偏心速度をそれぞれ固定した仕様の形で設定することにより作り出すことができる。
研削ディスクと冠歯車との間の好ましくない大きい表面接触は、偏心運動によって回避することができる。周期的な偏心運動の重ね合わせの詳細は、例えば独国出願公開第2721164A号及び独国出願公開第2445483A号から推測することができる。偏心運動の原理は、1967年に対応する開発をした発明者ワグリ(Waguri)が起源であるようである。
図1Aは、所謂ワグリアプローチの概略図を示しており、図1Aでは、カップ状研削砥石2は、ワグリホイール3の中心点M2に対して(ワグリ偏心として呼ばれる)短い距離eだけオフセットした砥石中心点M1の周りを回転する。偏心率は、カップ状研削砥石2の速度によって割られた偏心の速度として規定される。カップ状研削砥石2は、中心点M1の周りを角速度ω1で回転する。偏心運動は、カップ状研削砥石2の中心点M1のためのM2の周りの円運動を引き起こす。この円運動は、X方向及びY方向における運動成分を有する。
他の点において一定の割合である場合、カップ状研削砥石2と歯面との接触の頻度、カップ状研削砥石2におけるこの接触領域の場所、2面切削の場合には凹状歯面と凸状歯面の接触の段階的移行、並びにカップ状研削砥石2における段階的移行の起こり得る変位は、選択された偏心率に依存する。
例えば、偏心回転角が0度(ここでは0度位置はy軸に一致する)である場合に、カップ状研削砥石2と歯間5の凹状側面5.1との間の接触が領域4において生じると仮定すると(図1A参照)、180度まで偏心回転した後に、カップ状研削砥石2と歯間5の凸状側面(図1Aでは次の歯間の凸状側面が引用符号5.2によって特定されている)との間の接触が生じる。
偏心率が1である場合、偏心は、カップ状研削砥石2の1回転中に一度回転する。カップ状研削砥石2は、各全回転中に、(0度において)歯間5の凹状側面5.1に一度接触し、(180度において)歯間5の凸状側面に一度接触する。接触は常に同じ領域において生じる。偏心率が2である場合、カップ状研削砥石2の(0度及び180度における)歯5の凹状側面5.1又は(90度及び270度における)歯5の凸状側面との2つの接触はそれぞれ、カップ状研削砥石2の1つの全回転中に生じる。偏心率が0.5である場合、凹状側面5.1は0度及び720度において接触され、凸状側面は360度及び1080度において接触される。これらの角度仕様はそれぞれ、カップ状研削砥石2の固定座標系に関係し、前記の3つの特別の場合、カップ状研削砥石2の全回転ごとに研削砥石周囲に沿った接触領域の変化が存在しない。
しかしながら、一般にはカップ状研削砥石2における接触領域の変化は全回転ごとに生じ、研削砥石周囲全体が工作物1の研削機械加工のために使用される。予め規定された偏心率はまた有理数Qとすることができる。実施例では、偏心率は0.7である。この場合、凹状側面5.1の接触は、0度と(研削砥石周囲における154.2857度に対応する)514.2857度において生じ、凸状側面の接触は、257.1428度と(研削砥石周囲における51.4286度に対応する)771.4286度において生じる。カップ状研削砥石2が複数の全回転を実行する場合、接触領域はますます移動され、最終的には輪郭8における研削砥石周囲全体が研削機械加工のために使用される。
図1Bは、カップ状研削砥石2の一部を通るX1−X1線に沿った断面を示す。カップ状研削砥石2の輪郭8は、図1Bにおいて認識することができる。
重ね合わせられた偏心運動のため、カップ状研削砥石2の輪郭8の外周8.1と工作物1の凹状側面5.1の表面全体との間の(過度に)大きい表面接触、及びカップ状研削砥石2の輪郭8の内周8.2と工作物1の凸状側面の表面全体との間の(過度に)大きい表面接触が回避される。
重ね合わせられた偏心運動を有する研削方法の詳細は、例えば、米国グリーソンワークス社、H.J.Stadtfeldによる2008年5月改訂の文献「Guidelines for Modern Bevel Gear Grinding」の第14及び15頁に記載されている。
研削砥石は具体的には大抵カップ状研削砥石であるけれども、以下では研削砥石一般に言及する。
しかしながら、ワグリアプローチに従って偏心して取り付けられた研削砥石において研削焼けを形成することがあるという研究が示されている。また、これら偏心して取り付けられた研削砥石はまた絶えず金属残留物で詰まることがある。加えて、これら研削砥石は、耐用年数が不十分なことがある。
従って、本発明は、このように偏心して取り付けられた研削砥石の耐用年数をさらに改善することができるアプローチを提供するという目的に基づくものである。
この目的は、特許請求項1に記載の装置及び特許請求項12に記載の方法により本発明に従って達せられる。
この目的は、かさ歯車工作物(好ましくはまがりばかさ歯車工作物)を収容するための工作物スピンドルと、研削砥石を収容するための工具スピンドルと、かさ歯車工作物を機械加工するための複数の駆動装置とを備えた装置が使用される本発明により達せられる。研削砥石は、工具スピンドルの回転軸の周りの回転を実行し、研削砥石は、かさ歯車工作物の機械加工中に材料を取り除くためにかさ歯車工作物に係合する。工具スピンドルの回転軸の周りの回転は、偏心運動に重ね合わせられ、それによって、研削砥石は、その外側及び/又は内側研磨表面を用いて凹状及び/又は凸状側面全体に沿って連続して材料を取り除くのではなく、むしろかさ歯車工作物に間欠的に且つ研磨表面の円全体の接触点数n{ここではn∈Q}においてのみ係合する。
本発明は、前記装置が、第1機械加工段階後、更なる機械加工段階について、研削砥石の研磨表面の円全体の接触点の数m{ここではm∈Q}であって、mの接触点が角距離だけnの接触点とは異なる接触点の数mを特定するために、偏心運動の調整を可能にするように設計されるという点において区別される。以下の条件、すなわちm=nが一般に適用される。
本発明によれば、角距離は常に研削砥石に関連する、すなわち角距離は研削砥石の座標系において規定される。研削砥石の座標系は、研削砥石に固定して接続され、研削砥石の回転軸の周りに研削砥石と共に回転する。n及びmの接触点の規定はまた、研削砥石に関連する。
ここでは、所謂接触点と呼ばれる場合、接触点が理論的計算結果から得られる幾何学的数値であることが考えられる。しかしながら、実際には、研削砥石と工作物との間の接触は所謂接触領域において生じ、接触領域はそれぞれの接触点によって規定される。
本発明によれば、角距離は、全接触領域の角度(均一)分布が研削砥石の研磨外面及び内面の円全体にわたって連続的に生じるように選択される。すなわち、全接触領域の(均一)分布は、研削砥石に固定して結合される。
角度均一分布の監視を行うことができるように、研削砥石がかさ歯車工作物の材料と接触するそれぞれの角度(ストローク角度)は、研削砥石に関して固定される必要がある。
言い換えると、異なるストローク点は、更なる機械加工段階よりも第1機械加工段階中に研削砥石に関して規定される。
更なる有利な実施形態は、従属特許請求項から推定することができる。
本発明の例示的実施形態を、図面を参照して以下により詳細に説明する。
ワグリホイールに既知の方法で偏心して取り付けられて冠歯車工作物の歯間を機械加工するカップ状研削砥石の非常に概略的な図である。 図1AにおけるX1−X1線に沿ったカップ状研削砥石の一部の非常に概略的な断面図である。 工具スピンドルに回転可能に取り付けられるカップ状研削砥石と、工作物スピンドルに回転可能に取り付けられる機械加工されるかさ歯車工作物とを有し、カップ状研削砥石とかさ歯車工作物とが示される時点において係合していない、本発明に係る研削砥石の一部の概略的な図である。 工具スピンドルに回転可能に取り付けられる部分的に断面で示されたカップ状研削砥石と、工作物スピンドルに回転可能に取り付けられるかさ歯車工作物(ここでは螺旋状の歯が付いたピニオン)とを有し、カップ状研削砥石とかさ歯車工作物とが示される時点において係合している、本発明に係る研削砥石の一部の非常に概略的な詳細図である。 偏心して取り付けられ、本発明に従って1面切削における第1機械加工段階で全回転ごとに機械加工される工作物の材料と2つの固定(ストローク)点で接触する研削砥石の非常に概略的な図である。 1面切削における第2機械加工段階で全回転ごとに機械加工される工作物の材料と別の2つの固定(ストローク)点で接触する図4Aに従った研削砥石の非常に概略的な図である。 偏心して取り付けられ、本発明に従って複数の円形セグメント、各円形セグメントがある(ストローク)点を有する複数の円形セグメントに細分される研削砥石のカップ側の概略的な図である。 偏心して取り付けられ、本発明に従って6つの円形セグメント、各セグメントが1つの(ストローク)点を有し、円形セグメントが互いから離れて配置される6つの円形セグメントに分割される更なる研削砥石のカップ側の概略的な図である。 偏心して取り付けられ、荒削りと仕上げ削りのために複数の円形セグメントに本発明に従って分割される研削砥石のカップ側の非常に概略的な図である。 偏心して取り付けられ、本発明に従って2つの接触点を有し、(ここでは円形偏心運動が単純な上下運動に置き換えられた)1面切削において使用される非常に概略的な研削砥石の非常に概略的な一連の瞬間図A1〜A7である。 偏心して取り付けられ、1面切削において使用され、本発明に従って輪郭外周に複数の接触点を有し、2つの接触点を見ることができるカップ状研削砥石の概略的な側面図である。 2つのベルト及びベルトプーリを介して駆動することができる本発明に係るカップ状研削砥石を有する例示的工具スピンドルの概略的な断面図である。
本記載に関して使用される用語はまた、関連のある公報及び特許において使用される。
しかしながら、これらの用語の使用はより良い理解に役立つのみであることに注意すべきである。本発明による考え及び特許請求の範囲の保護範囲は、用語の特定の選択による解釈に限定されるものではない。本発明は、他の用語のシステム及び/又は技術分野に容易に移し変えることができる。従って、用語は、別の技術分野において適用されるものである。
本発明に係る装置20は、図2及び図3に概略的に示すように、(ここでは図案化した冠歯車31.1の形をした)かさ歯車工作物31を収容するように設計された工作物スピンドル21を有する。また、装置20は、(ここではカップ状研削砥石の形をした)研削砥石24を収容するための工具スピンドル42と、かさ歯車工作物31を機械加工するための複数の駆動装置(例えば、B1,B2,B3、及び図面では示していない更なる駆動装置)とを有する。研削砥石24は、かさ歯車工作物31の機械加工中、工具スピンドル42の回転軸R1の周りの(対応角速度がω1を用いて示される)回転を実行する。研削砥石24は、螺旋状の歯が付いたピニオン31.2に基づく図3に示すように、材料を取り除くためにかさ歯車工作物31に係合する。回転軸R1の周りの回転は、偏心運動に重ね合わせられ、その結果、研削砥石24は、研磨外面及び/又は内面を使用して連続して材料を取り除かない。本発明によれば、研削砥石24は、接触領域において材料を取り除くために、かさ歯車工作物31において研削砥石24の研磨外面及び/又は内面の円全体のn個の(ストローク点と呼ばれる)接触点において係合するのみである。
図3では、偏心運動Eは、両矢印によって概略的に示されている。原則的に、回転軸R1は、重ね合わせられた円形偏心運動Eによってカップ状研削砥石24の軸方向断面において僅かに上下に移動される。3次元で考えると、カップ状研削砥石24は、例えば図1Aにおいて示すと共にこの図面と併せて記載するように、小さい軌道に沿って偏心運動を完成する。
図2及び図3は、(カップ状研削砥石と呼ばれる)カップの形をした研削砥石24を示しており、研削砥石の輪郭28に、環状の周囲外面28.1と環状の周囲内面28.2とが設けられている。図3では、環状の周囲外面28.1は、ピニオン工作物31.2の歯33の凹状歯面を機械加工し、環状の周囲内面28.2は、ピニオン工作物31.2の歯32の凸状歯面を機械加工する。
簡単にするために、本発明の原理を、凹状歯面の1面切削又は凸状歯面の1面切削のいずれかのために使用される研削砥石24に基づいて以下の図面について説明する。接触点又は対応接触領域は、研削砥石24の環状の周囲外面28.1又は環状の周囲内面28.2のいずれかに存在する。すなわち、接触点又は接触領域は、輪郭28の外部又は内部のいずれかに存在する。図9は、接触点又は接触領域が環状の周囲外面28.1に存在する実施例を示す。
2面切削において本発明に従って使用される研削砥石24の場合、接触領域は、外面28.1及び内面28.2の両方に存在し、外面28.1の接触領域は、内面28.2の接触領域に対して角度的にねじれている。
この場合、以下の規則、すなわち、
−偏心率EVが1であるとき、1面切削の場合は外面28.1又は内面28.2において1つのみの接触が存在する。
−偏心率EVが1であるとき、2面切削の場合は外面28.1及び内面28.2において1つのみの接触が存在し、それらの接触点が180度だけ角度的にねじれている。
−偏心率EVが2であるとき、1面切削の場合は外面28.1又は内面28.2において2つのみの接触が存在する。
−偏心率EVが2であるとき、2面切削の場合は外面28.1において2つの接触が存在すると共に内面28.2において2つの接触が存在し、それらの接触点が90度だけ角度的にねじれている。外面28.1の接触点は、例えば0度及び180度に存在し、内面28.2の接触点は、例えば90度及び270度に存在する。
が適用される。
この規則は、以下のように一般化することができる、すなわち、
−1面切削の場合、偏心率EVは、原則として全回転ごとの外面28.1又は内面28.2の接触点数を特定する。さらに正確に言えば、偏心率EVは、従ってむしろ回転ごとの切削数の平均値又は単に回転に対する切削の割合である。
−2面切削の場合、偏心率EVは、直接的に全回転ごとの外面28.1及び内面28.2の接触点数を特定し、外面28.1の接触点は、内面28.2の接触点に対して360°/2×EVだけ互いに角度的にねじれている。内面28.2の接触点にはいつも外面28.1の接触点が続いている、など。
機械加工中、研削砥石24とかさ歯車工作物31とは、例えば図3に概略的に示すように、互いに係合する。冠歯車31.1の場合(図2参照)、研削砥石24は、かさ歯車工作物31にプランジ加工される。ピニオン31.2の場合(図3参照)、研削砥石24とかさ歯車工作物31.2とは互いに転がる。
このようなアプローチは、例えば独国出願公開第2721164A号から知られている。歯32、33の歯形状は、既知の転がりプロセスによってかさ歯車工作物31.2に作り出され、示される実施例では、歯間の右側面及び左側面は、2面切削において同時に研削することによって機械加工される。図3は、示される時点においてかさ歯車工作物31.2の歯32,33の間の歯間がどのように機械加工されるかを示している。歯間において係合する研削砥石24の輪郭領域28は、歯の長手方向における歯形を規定する。かさ歯車工作物31.2の材料に対する研削砥石24の切削運動によって、既知の方法において材料の除去が得られる。
記載される回転運動は、図1、図2及び図3に併せて記載されるように、偏心運動Eに重ね合わせられる。この偏心運動Eは、図3において見る(図面の平面に与える)ことができる。偏心運動Eを含む回転運動と起こり得る他の運動とは好ましくは、CNC制御装置50によって制御され、その結果、機械的動作の制御/調整は不要である。CNC制御装置50は、図2に表示されている。矢印I1及びI2は、装置20の駆動モータB1,B2へのCNC制御装置50の制御接続を示している。また、機械加工の状況及び段階に応じて、従来技術から周知であるので図面には示されていない装置20の軸の更なる運動が存在し得る。
偏心運動は、CNC制御装置50によって研削砥石24の回転運動ω1に正確な角度で重ね合わせることができる。CNC制御装置50が、例えば工具スピンドル42の偏心駆動装置B3に作用することによって偏心運動を制御するために、偏心信号E1を発することは、図2においてCNC制御装置50から工具スピンドル42に通じる矢印E1によって概略的に示されている。
重ね合わせられた偏心運動Eなしに、研削砥石24(ここではカップの形をした研削砥石)の(外面28.1及び内面28.2と呼ばれる)外側及び/又は内側研削面は、工作物31と円弧セグメントに沿って周方向に係合される。従って、工作物31において研削焼けの危険は、初めに記載したように高く、その結果、例えば、送り込みを少なくして運転することができるのみである。
本発明の全実施形態に係る装置20は特に、円全体のnの接触点によって規定される第1機械加工段階(I段階、例えば図4A参照)後、更なる機械加工段階(II段階、例えば図4B参照)のため、1つ又は複数の研磨表面の円全体のmの接触点を予め規定するために、偏心運動Eの調整が可能であるように設計されている。mの接触点は、研削砥石24に関連する各距離Δφだけnの接触点と異なっている。すなわち、mの接触点は、各距離Δφだけnの接触点に対して角度的にねじれている。
この原理を、図4A及び図4Bに基づいて以下に説明する。ここでは1面切削において使用される研削砥石24が示されている。研削砥石24の外面28.1のみが円によって示されている。研削砥石24は、本発明の全実施形態において固定した特定角度で工具スピンドル42に接続される。位置決め要素44は好ましくは、ここでは、例えば工具スピンドル42に配置されると共に図2に概略的に示すように研削砥石24の凹部26に係合するものが使用される。位置決め要素44は好ましくは、全実施形態において、研削砥石24が、工具スピンドル42にねじりロックする方法で固定角度でのみ接続できるように設計されている。
偏心率は、研削砥石24が研削砥石24の(12時の位置に対応する)0度及び(6時の位置に対応する)180度の位置において工作物31に接触するのみであるように、第1機械加工段階(I段階、例えば図4A参照)のために(例えば、偏心率EV=2を特定することによって)予め規定される。1面切削の場合、EV=2は、全回転ごとに外面28.1又は全回転ごとに内面28.2のいずれかにおける2つの接触に対応する。これらの接触点(ストローク点)は、研削砥石24に対して固定され、図4AにおいてP1.1とP1.2とを用いて示されている。能動(positive)接触点P1.1とP1.2とは、図4Aにおいて黒一色の円によって示されている。第1機械加工段階が終了した後、研削砥石24は、例えば図4Bに示すように(直ぐに又はしばらくして)、更なる機械加工段階において使用される。研削砥石24が、更なる機械加工段階において同一接触点P1.1及びP1.2で再び能動的に圧力を受けることを防止するために、新しい(異なる)能動接触点P2.1及びP2.2が特定される。これらの能動接触点P2.1及びP2.2は、図4Bにおいて黒一色の三角によって示されている。前に使用された(非能動接触点と呼ばれる)接触点P1.1及びP1.2は、図4Bにおいて白一色の円によって示されている。図4A及び図4Bに示される実施例では、能動接触点P1.1及びP1.2は、n=2である第1機械加工段階において使用され、能動接触点P2.1及びP2.2は、m=2である第2機械加工段階において使用される。角距離Δφはここでは90度である。
原則的に、ストローク運動の角距離Δφの調整を研削機械(装置20)においてどのように行うことができるのかについて2つの可能性が存在する。偏心率が工具スピンドル42に関して固定して設定することができる場合、そのとき図4Aに従った実施例では、工具スピンドル42は、工具スピンドル42の0度及び180度の位置でn=2である能動ストローク点を特定する。研削砥石24が、(例えば、凹部26に係合する位置決め要素44によって)工具スピンドル42に回転して固定する方法で接続される場合、ストローク点に対応する接触点P1.1及びP1.2は、図4Aに示すように、研削砥石24の0度及び180度の位置である。第2機械加工段階において偏心率が、工具スピンドル42の0度及び180度の位置で工具スピンドル42に関して固定して再び特定される(すなわち、能動ストローク点が再び0度及び180度である)場合、研削砥石24は、第2機械加工段階の前に、工具スピンドル42に対して角距離Δφ=90°だけねじる必要がある。すなわち、研削砥石24は、90度ねじって再び固定するために、工具スピンドル42からはずす必要がある。例えば工具スピンドル42において90度だけねじられた研削砥石24をチャックすることができるように、工具スピンドル42に更なる凹部26を設ける必要がある。このような90度ねじりの後、研削砥石24の能動接触点P2.1及びP2.1は、0度及び180度で工具スピンドル42の能動ストローク点に一致する。
このアプローチは複雑で適切でない又は自動装置20に対する限られた適合性を有するのみであることは明らかである。加えて、この場合、位置決め要素44及び/又は1つあるいは複数の凹部26は、工具スピンドル42において研削砥石24の段階的な(例えば、割出しされた)ねじり及び固定が可能であるように設計する必要がある。
従って、角距離Δφを調整するために工具スピンドル42から研削砥石24をはずす必要がない本発明によるアプローチが開発された。
本発明によれば、偏心運動は、周期的回転運動のように、接触、すなわち材料の除去がそれぞれ正確に予め規定された角度位置で生じるように、回転軸R1の周りの研削砥石24の(回転運動とも呼ばれる)主回転に重ね合わせられる。周期的回転運動は、偏心軸の周りの円運動であると考えられる。偏心軸は、図1Aにおいて図面に垂直で点M2を通る。偏心軸は、全実施形態において回転軸R1に平行に走行する。距離eは、全実施形態において0.05〜1mmの間である。0.05〜0.5mmの間の距離eは、全実施形態において特に好ましい。
本発明によれば、偏心運動は、研削砥石24に対して準同期又は固定される、すなわちCNC制御装置50は、例えば研削砥石24の接触点P1.1が上部に空間的に固定された12時の位置に位置付けられているかどうかを常に「知っている」。本発明を具体的に実現するとき、2つの速度及び角度位置(研削砥石と偏心)は好ましくは、偏心率EVに従って同期され、偏心率では1つの速度は参照変数である。前記速度及び角度位置は、回転エンコーダを介してとられる。1から2までのオフセットが達せられる場合、オフセットは偏心駆動の回転に適用され、速度はその後は再び一定に保持される。
図4Aに示す実施例では、本発明の一実施形態において、例えば、CNC制御装置50は、研削砥石24の接触点P1.1又は接触点P1.2が上部に空間的に固定された12時の位置に位置付けられる場合に偏心信号E1を出力する。このようにして、研削砥石24は、研削砥石24の全回転ごとにEV=n=2である偏心運動を行う。図4Bに示す実施例では、例えば、CNC制御装置50は、研削砥石24の接触点P2.1又は接触点P2.2が上部に空間的に固定された12時の位置に位置付けられる場合に偏心信号E1を出力する。これらの時点では、I段階中に前に能動的であった接触点P1.1は、空間的に固定された9時の位置又は空間的に固定された3時の位置にそれぞれ存在する。これらの時点では、I段階中に前に能動的であった接触点P1.2は、空間的に固定された3時の位置又は空間的に固定された9時の位置にそれぞれ存在する。非能動接触点P1.1は、現在の能動接触点P2.1を90度進み、非能動接触点P1.2は、現在の能動接触点P2.2が90度で続く。研削砥石24は、II段階において研削砥石24の全回転ごとにEV=m=2の偏心運動を行う。
好ましくは、全実施形態において、ゼロ点(すなわちゼロ位置)は、(角度)細分で特定することができる。図4A及び図4Bにおいて、以下で示される例示的実施形態では、ゼロ点は常に、上部に空間的に固定された12時の位置において規定される。適用に応じて、このゼロ点はまた、あらゆる他の角度位置にすることができる。
理想的には、全実施形態において、ゼロ点は、装置20の対応操作手段の連動によって規定される角度位置にする。図2及び図9に従った実施例では、位置決め要素44と凹部26とは、対応操作手段として使用される。
回転軸R1の周りの回転と該回転に同期した補助運動(偏心運動)とを発生させるために2つのCNC制御の駆動装置B1及びB3が使用される実施形態が特に好ましい。装置20の要求精度、構造形態及び性能に応じて選択され得る以下の構成が生じる。
a)2つの同軸上に配置された駆動装置B1及びB3が使用され、それらは共にCNC制御装置50によって制御される。これらの駆動装置のそれぞれは、角度デコーダを有し、該角度デコーダは、CNC制御装置50によって読み出すことができる又はCNC制御装置50に現在の角度位置及び/又は速度を用いた信号を伝達する。2つの駆動装置B1及びB3は、全実施形態において、好ましくは同軸上に入れ子式に配置される。2つの駆動装置B1及びB3は工具スピンドル42内に又は工具スピンドル42上に同軸上に配置されるので、この構成は、偏心運動の実行中に加速される比較的大きい移動質量を有する。
b)例えば、図10に示すように、ベルト45,46を介して工具スピンドル42に接続される2つの駆動装置B1及びB3が使用される。駆動装置B1は、工具スピンドル42.1に接続されるベルトプーリ46.1をベルト46を用いて駆動する。駆動装置B1は、ベルトプーリ46.1、従ってまたスピンドル本体42.1を、ベルト46を介して回転軸R1の周りに回転させる。駆動装置B3は、偏心ブッシュ47に接続されるベルトプーリ45.1をベルト45を用いて駆動する。2つのベルト45,46を有する構成は、工具スピンドル42を装置20に移動可能であるように取り付けることができると共にベルト45,46が小さい偏心運動を補償するという利点がある。
a)及びb)に従った構成は、以下のように組み合わせることができる。
c)偏心駆動装置B3が工具スピンドル42上に直接に位置すると共に駆動装置B1がベルト46及びベルトプーリ46.1を介して駆動装置本体42.1と(図10と同様に)駆動接続を有する。偏心駆動装置B3は、偏心ブッシュ47への直接駆動接続を有することができる。
d)あるいは、駆動装置B1が工具スピンドル42上に直接に位置すると共に偏心駆動装置B3がベルト45及びベルトプーリ45.1を介して偏心ブッシュ47と(図10と同様に)駆動接続を有する。
いずれの場合においても、駆動装置B1,B3は、時間に対する相互作用として回転軸R1の周りの回転運動と偏心運動との所望の重ね合わせを引き起こすように、CNC制御装置50によって制御される。
駆動装置B1、B3の時間に対する相互作用は好ましくは、全実施形態においてCNC制御装置50によって、速度n1及びn3と相対角度とが特定されて制御されるように引き起こされる。この場合、n1は主速度、n3は偏心速度である。速度n1及びn3に代えて、速度比DV=n3/n1をまた特定することができる。
具体的には、これは、例えば工具スピンドル42又は工具アダプター42.2を含むスピンドル本体42.1がそれぞれ主速度n1を有する回転軸R1の周りの回転運動を実行することを意味する。以下の条件、すなわちω1=2πn1が適用される。駆動装置B3の速度n3がここでn3=n1(DV=1=EV)に設定される場合、偏心ブッシュ47内にスピンドル本体42.1を偏心取付するために、工具スピンドル42又はそれにチャックされた研削砥石24の全回転ごとに1偏心ストロークが生じる。駆動装置B3の速度n3がここでn3=2×n1(DV=2=EV)に設定される場合、全回転ごとに2偏心ストロークが生じる。速度比DVは、偏心率EVに対応し、全回転ごとの偏心ストローク数を特定する。
偏心ストロークがチャックされた研削砥石24に対して所望の位置で常に生じることを確保するために、相対角度を特定又は設定する必要がある。図8の非常に概略的な図A1〜A7に関して、例えば、これは、研削砥石24の接触点P1.1及びP1.2が空間的に固定された12時の位置に達するときに偏心ストロークが生じる必要があることを意味する。図8は、図4A及び図4Bに示すように、円によって表された研削砥石24の外面28.1のみを示す。また、図8の図は意図的に簡単にされ、円形偏心運動は単純な上下運動によって置き換えられていることに注意すべきである。実際には、示される円28.1は、図1Aに関連して説明されるように、僅かな円運動を行う。
外面28.1の接触点のみがここではまた考えられる。駆動装置B3の速度n3は、n3=2n1(DV=2=EV)に設定され、その結果、2偏心ストロークが全回転ごとに生じる。また、相対角度は、この実施例では、偏心ストロークが空間的に固定された12時の位置において生じるように特定された。
図8ではそれぞれ、研削砥石24の外周又は外面28.1の接触点の変位の大きさであると考えられ得る最大ストロークHが示されている。ストロークHは、距離eに必ずしも一致する必要はない。偏心ストロークが、回転軸R1の円形の平行移動/運動によって達せられる場合、そのときは従ってH=eである。
研削砥石24は好ましくは、全実施形態において複数の角度部分に(仮想的に又は現実的に)細分される。これらの部分はまた、異なる組成を有することができる。従って、研削砥石24は、例えば、荒削り用の高い除去率を有する材料を備えた部分を有することができる。研削砥石24の別の部分は、例えば高い表面品質を有する表面を実現するための材料を用いてコーティングすることができる。複数の角度部分に細分する場合、接触点は、実際には円弧セグメント(すなわち接触領域)であり、該円弧セグメントは工作物31の材料と接触することが考慮される。ただ点接触が理論的に起こり得るのみである。
研削砥石24の直径が大きくなるにつれて、また回転軸R1から規定された接触点及び円弧セグメント(接触領域)がさらに離れるにつれて、より多くの円弧セグメントが、環状の360度全周囲(U1=2πr1)に配置することができる。この原理を、図5に基づいて説明する。図5は、研削砥石24のカップ側を示す図である。研削砥石24は、2×rである外径を有する。輪郭28の内径は2×r1であり、円K1によって表されている。輪郭28の外面28.1、内面28.2及びヘッド面28.3は、図5において見ることができる。外面28.1、ヘッド面28.3及び内面28.2は、外側から内側に見られるように位置付けられている。ヘッド面28.3は、ここでは図面の平面に存在し、外面28.1及び内面28.2は(円錐形に)傾斜している。
接触点P1.1及びP1.2は、図5に示され、それらは全て、半径rより小さい半径r1を有する円K1に位置する。研削砥石24は、工作物31の凸状歯面5.2の1面切削のために設計されることが想定される。
図5から、円弧セグメントS1及びS2が互いに継ぎ目なく隣接し、円弧セグメントS1及びS2がそれぞれ等しい長さである場合、2つの隣接接触点P1.1,P1.2の角距離が円弧長s1に割り当てられた角度φ1の絶対値に対応することがまた推論することができる。
加えて、偏心運動は周期運動であるので、接触点又は関連角度位置をそれぞれ規定するときは周期性を維持する必要がある。周期性が全回転について設けられる場合、複数の回転後でさえ研削砥石24の同じ位置が接触点で何度も得られることを確保することができるのみである。
装置20は好ましくは、全実施形態において接触点を規定するときに以下の手順が使用されるように設計される。円弧セグメントS1の要求円弧長s1は、例えばs1=1cmである処理パラメータに起因する。円K1の直径又は半径r1は、(工具24によって特定されて)知られている。また、装置20の角度分解能Δφminが知られている。ここでは角度分解能Δφmin=1°であることが想定される。理論的には、360の接触点を前記の角度分解能において円全体に収容することができる。所定長s1=1cmにおいて、円K1の周囲U1は、360×1cm長さの円弧セグメントを収容するために少なくとも360cmである必要がある。このような円K1の半径r1は57.3cmである。
所定の研削砥石24の好適な数の円弧セグメントへの細分は、対応円弧及び角度計算に基づいて行うことができる。例えば、それぞれ2cmの円弧長s1を有する(すなわち要求最少円弧長がs1=2cmである)36の円弧セグメントが研削砥石に収容される場合、円K1は少なくとも11.46cmである半径r1を必要とする。例えば、それぞれ2cmである36の円弧セグメントを収容するために、半径r1=12cmとすると、2.09cmの有効円弧長が得られる。この2.09cmである有効円弧長は、2cmである要求円弧長より大きい。従って、円弧長が少なくとも2cm必要であるという特徴は満たされている。装置20が角度分解能1°を有する場合、ここで円全体を36の円弧セグメントへ細分することができるか確認する必要がある。36の円弧セグメントはそれぞれ10度である角度φ1を有する。角度φ1は、角度分解能1°によって完全に分割することができる。これは、36の円弧セグメントの中央接触点が再現性良く設定することができ、正確且つ周期的に接近することができることを意味する。
角度分解能Δφminが1°に特定される場合、研削砥石24の4,5,6,8,9,10,12,15,18,20,24,30,36,40などへの細分が特に適している。実際には大抵の場合、実施例として前記に挙げられたものよりかなり少ない細分が存在する。
角度分解能Δφminが0.5°に特定される場合、16などの更なる数が加えられ、更なる実施例が付与される。
本発明によれば、角距離Δφ≧Δφminであることが必要である。また、数n及びmは、2より大きい整数であり、選択された数n又はmは、Δφminに掛け合わせる場合、360度の値又は360度の整数の約数をもたらす必要がある。加えて、円弧セグメントの有効計算長さが処理パラメータに基づいて要求される最少円弧長s1より大きいことが常に確保されることとなる。この最後の条件が満たされる場合、隣接円弧セグメント間の安全な距離又は予備として小さい角距離が常に存在する。
しかしながら、十分な空間(角)距離を確保するために、処理パラメータに基づいて要求される最少円弧長s1に余裕を組み入れることもまた可能である。従って、例えば要求最少円弧長s1が1.5cmである場合、この値は、例えば2cmまで四捨五入することができる。前記の計算が、例えば2cmの値を使用して行われる場合、十分安全な距離又は予備を備える隣接円弧セグメントの相互角距離又は接触点が常に実現される。
研削砥石24は好ましくは、全実施形態において外面28.1及び/又は内面28.2の円弧セグメントS1、S2などの整数に細分され、CNC制御装置50は、全接触点P1.1,P1.2,P2.1,P2.2がそれぞれ(設定可能及び接近可能であるという意味において)機械において特定され得る角度位置で円弧セグメントS1、S2内に位置するように偏心運動を制御する。機械において特定され得る角度位置は、システム側の角度分解能Δφminに依存する。機械において特定され得る角度位置は、角度分解能Δφminによって完全に分割することができる必要がある。
図6は、内面28.2が6つの円弧セグメントS1−S6に細分される研削砥石24の実施例を示す。円弧セグメントS1−S6は、半径r1を有する円K1の太い円弧として示されている。円弧セグメントS1−S6は、円全体に亘って等距離に分配されている。接触点P1.1からP3.2は、各円弧セグメントS1−S6の角度中心に位置している。各円弧セグメントは、円弧長s1を有し、円弧長s1は、円弧セグメントの数によって分割された360度の周囲全体より若干短い。従って、ここでは斜線によって示される中間の空間が6つの円弧セグメントS1−S6の間に生じる。これは、6つの円弧セグメントS1−S6が重なることなく又は互いに衝突することなく、互いに対して数度だけねじれることを意味する。
図6による研削砥石24は、例えば本発明の機械20において以下のように使用することができる。以下では、研削砥石24の周囲内面28.2のみが使用される1面切削を想定する。第1機械加工段階(I段階)では、例えば接触点P1.1及びP1.2はそれぞれ工作物31の材料に接触して作り出すことができる。ここでは、内面28.2における2つの接触が研削砥石24の全回転ごとに生じることを意味する条件n=2が適用される。第2機械加工段階(II段階)では、例えば接触点P2.1及びP2.2はそれぞれ、工作物31の材料と接触して作り出すことができる。ここでは、条件m=2が適用される。また更なる機械加工段階では、例えば接触点P3.1及びP3.2はそれぞれ、工作物31の材料に接触して作り出すことができる。ここでは、条件k=2が適用される。
本発明は、研削砥石24の細分化/セグメント化が半仮想的に生じるので拡張を可能にする。この細分化は、セグメント内の接触点が繰り返して正確な角度で接近することができるように本発明に従って行われる。研削砥石24の仮想的な細分化/セグメント化は、例えば荒削り領域及び仕上げ削り領域への研削砥石24の研磨外面28.1及び/又は内面28.2の円形セグメントの物理的区画を可能にする。
従って、図6に示す原理は以下のように改良することができる。荒削り中に工作物31においてより多くの材料が除去されるので、示される実施例では、荒削りは、研削砥石24の大きい表面領域が割り当てられる。研削工具24の対応実施例は、図7に示され、半径r1を有する円K1のみが、研削砥石24の歯輪郭28の概略的な図において示されている。研削砥石24は、およそ7時と11時との間、2時と5時との間に2つの大きい円形セグメントを有する。対応円弧セグメントは、S1、S2、S3及びS4を用いて示されている。これらの円弧セグメントS1−S4はそれぞれ、接触点P1.1からP1.4に割り当てられている。研削砥石24のこれらの円弧セグメントS1−S4は荒削りのために設計されるので、すなわち外面28.1及び/又は内面28.2の対応部分が荒削りのために設計されるので、円弧セグメントS1−S4は、ここでは太い点線の曲線によって示されている。2つの残りの円弧セグメントS5及びS6は、太い実線の曲線を対応させることによって示されている。2つの接触点P2.1及びP2.2は、これらの2つの円弧セグメントS5及びS6に割り当てられている。円弧セグメントS5及びS6は、仕上げ削りのために使用される、すなわち外面28.1及び/又は内面28.2の対応部分は仕上げ削りのために設計される。円弧セグメントS5及びS6又は外面28.1及び/又は内面28.2の部分はそれぞれ、円弧セグメントS1−S4又は対応部分とは異なる仕上げ削り用の粒子でコーティングすることができる。前記のセグメント間の斜線を施したセグメントは、前述したように、安全な距離又は予備として使用される。
ここで、研削砥石24の斜線を施したセグメントは工具において物理的に存在する必要がないことに注意すべきである。これらは、むしろ仮想的な中間又は移行セグメントである。全実施形態において研削砥石24の中間又は移行セグメントは好ましくは目に見えない。しかしながら、必要に応じて、中間又は移行セグメントが、(例えば色によって)研削砥石24において特定することができる。
図7による研削砥石24は、例えば以下のように使用することができる。第1段階(I段階)では、工作物31は、接触点P1.1及びP1.2(ここでは条件n=2を適用する)を使用して荒削りを受ける。荒削り後、工作物31の荒削りを受けた歯面は、仕上げ削りを受けることができる。仕上げ削りの間、接触点P2.1及びP2.2が使用される。更なるステップでは(例えば別の工作物31の第1段階においてまた)、この更なる工作物31は、接触点P1.3及びP1.4(ここでは条件k=2を適用する)を使用して荒削りを受ける。この更なる工作物31の荒削り後、荒削りを受けた歯面は、仕上げ削りを受けることができる。仕上げ削りの間、同じ接触点P2.1及びP2.2が前述したように使用される。
図8は、研削砥石24の非常に概略的な一連の瞬間図A1からA7を示し、研削砥石24は、偏心して取り付けられ、本発明に従って外面28.1に2つの接触点P1.1及びP1.2を有する(EV=2)。円形偏心運動はここでは、線形上下運動によって図8において簡単な形態で示されている。破線Lは、研削砥石24の(最も外側の周囲の)上端の垂直位置を示す。機械加工される工作物31は、図8では意図的に示していない。研削砥石24は、瞬間図A1において矢印ω1によって示されるように反時計回りに回転する。瞬間図A1は、研削砥石24の2つの接触点P1.1及びP1.2が空間的に固定された座標系において3時と9時とに位置する状況を示す。研削砥石24はここで、瞬間図A2に示される位置に達するために−45度回転する。研削砥石24はここで、瞬間図A3に示される位置に達するためにさらに−45度回転する。接触点P1.1が12時の位置に達する時点において、工具スピンドル42は、研削砥石24と連帯して(偏心運動とも呼ばれる)ストローク運動を作る。線形ストローク運動はここでは簡単な形態で示されているが、研削砥石24は、ストロークHだけ一時的に上方へ移動される。研削砥石24の一部はここでは、瞬間図A3において破線Lより上に位置する。更なる−45度の回転後、研削砥石24は、瞬間図A4に示される位置に達する。瞬間図A4に示される位置に達した後においては破線Lより下に再び位置する。従って、研削砥石24が更に回転し、瞬間図A5及びA6に示される位置に達する。接触点P1.2が12時の位置に達する時点において、工具スピンドル42はまた、研削砥石24と連帯して(偏心運動とも呼ばれる)ストローク運動を作る。研削砥石24は、ストローク運動によってストロークHだけ上方へ一時的に移動される。研削砥石24の一部はここでは、瞬間図A7において破線Lより上に位置する。この例示的順序はこのようにして繰り返される、あるいは全実施形態において周期的にすなわち循環的に(定期的に繰り返し起こる)別の形態で繰り返される。
図9は、カップ状研削砥石の形態にある研削砥石24の概略的な側面図を示し、研削砥石24は、偏心して取り付けられ、本発明に従って(図9では見ることができない)外面28.1及び/又は内面28.2に複数の接触点を有する。前記側面図では、外面28.1の2つの接触点P1.1及びP2.1を見ることができる。接触点P1.1は、示される機械加工段階では能動的であり、従って太い黒色の円として(図4Aにおいてまた)表されている。接触点P2.1は、示される機械加工段階で能動的ではなく、従って空の三角として表されている。
図10は、本発明の例示的工具スピンドルの概略的な側面図を示しており、前記工具スピンドルは、2つのベルト45、46及びベルトプーリ45.1、46.1を介して駆動することができる。内側から外側に見られるように、そのような工具スピンドル42は、スピンドル本体42.1を有し、スピンドル本体42.1は、ここでは連続中央ボアホール48を有する。スピンドル本体42.1は、ベルトプーリ46.1及びベルト46によって回転軸R1の周りに回転させられる。スピンドル本体42.1は、偏心ブッシュ47にスピンドル軸受49.1を用いて取り付けられる。偏心ブッシュ47は次に、外側スピンドル本体41に偏心軸受49.2を用いて取り付けられる。外側スピンドル本体41は、ベルトプーリ45.1及びベルト45によって偏心して取り付けられたブッシュ47の仮想回転軸の周りに循環回転運動させられる。これらの2つの回転運動は、重ね合わせられ、図10に概略的に示されるのみであるスピンドル本体42.1の所望の周期的なストローク運動を、スピンドル本体42.1に固定された研削工具24と共に引き起こす。
本発明は好ましくは、かさ歯車、特に(螺旋状の歯が付いた)冠歯車の不連続(プランジ加工)研削の場合に使用される。全実施形態は、この好ましい目的のために使用することができる。
前記状況及び実施形態に応じて、条件n≠m又は条件n=mのいずれかを適用することができる。
1 冠歯車
2 研削工具/研削カップ
3 ワグリホイール
4 領域
5 歯面
5.1 凹状歯面
5.2 凸状歯面
6 歯
8 輪郭
8.1 外周
8.2 内周
20 装置
21 工作物スピンドル
24 研削砥石/カップ状研削砥石
26 凹部
28 領域/輪郭
28.1 周囲外面
28.2 周囲内面
28.3 ヘッド表面
31 かさ歯車工作物
31.1 冠歯車
31.2 ピニオン
32,33 歯
40 対応能動手段
41 外側スピンドル本体
42 工具スピンドル
42.1 スピンドル本体
42.2 工具アダプター
44 位置決め要素
45 ベルト
45.1 ベルトプーリ
46 ベルト
46.1 ベルトプーリ
47 偏心ブッシュ
48 中央ボアホール
49.1 スピンドル軸受
49.2 偏心軸受
50 CNC制御装置
A1〜A7 瞬間図
B1 第1駆動モータ
B2 第2駆動モータ
B3 第3駆動モータ
Δφ 角距離
Δφmin 角度分解能
DV 速度比
e 距離
E 偏心運動
E1 偏心信号
EV 偏心率
H ストローク
I1,I2 制御接続
k 接触点数
K1 円
k 接触点数
L 線
m 接触点数
M1 ホイール中心点
M2 中心点
n 接触点数
n1 (主)速度
n3 偏心速度
P1.1,P1.1,P1.3,P1.4,P2.1,P2.2,P3.1,P3.2 接触点
Q 有理数
r 半径
r1 半径
R1 回転軸
R2 工作物回転軸
s1 円弧長
S1,S2,S3,S4,S5,S6 円弧セグメント
v1 切削速度
U1 全周囲
ω1 角速度
X,Y,Z,B,C,A1 駆動装置
X1−X1 断面

Claims (17)

  1. かさ歯車工作物(31)を収容するための工作物スピンドル(21)と、研磨表面(28.1,28.2)を備えた研削砥石(24)を収容するための工具スピンドル(42)と、前記かさ歯車工作物(31)のCNC制御の機械加工のための複数の駆動装置(B1,B2,B3)とを有し、前記研削砥石(24)が、前記かさ歯車工作物(31)の機械加工中に、前記工具スピンドル(42)の回転軸(R1)の周りの回転を実行し、前記研削砥石(24)が、材料を取り除くために前記かさ歯車工作物(31)に係合し、前記工具スピンドル(42)の回転軸(R1)の周りの回転が、偏心運動(E)に重ね合わせられ、それによって、前記研削砥石(24)が、第1機械加工(I)段階中に前記研磨表面(28.1,28.2)の円全体(K1)のnの接触領域(P1.1,P1.2)において前記かさ歯車工作物(31)と接触する装置(20)であって、
    前記装置(20)は、前記研磨表面(28.1,28.2)の円全体(K1)のmの接触領域(P2.1,P2.2)であって、前記第1機械加工(I)段階後、前記第1機械加工(I)段階とは異なる更なる機械加工(II)段階の間における前記nの接触領域(P1.1,P1.2)に重ならない前記mの接触領域(P2.1,P2.2)を特定するために前記偏心運動(E)の調整を可能にするように設計される、
    ことを特徴とする装置(20)。
  2. 前記mの接触領域(P2.1,P2.2)は、角度ねじりによって前記nの接触領域(P1.1,P1.2)に関して角距離(Δφ)をあけて離れて配置され、それによって、前記mの接触領域(P2.1,P2.2)と前記nの接触領域(P1.1,P1.2)とは重なることはなく、mは、nに等しい、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置(20)。
  3. 前記装置(20)は、偏心工具スピンドル(42)を有し、前記偏心工具スピンドル(42)のストローク点は、前記研削砥石(24)に関して特定される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置(20)。
  4. 前記装置(20)は、前記かさ歯車工作物(31)のCNC制御の機械加工のためのCNC制御装置(50)を有し、前記CNC制御装置(50)は、特定されるある角距離を付与し、前記第1機械加工(I)段階後に、前記研削砥石(24)は、前記更なる機械加工(II)段階が始まる前に前記CNC制御装置(50)によってこの距離だけねじられる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装置(20)。
  5. 以下の条件、すなわちn≠mが適用される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の装置(20)。
  6. 前記研削砥石(24)は、整数の円弧セグメント(S1,S2,S3,S4,S5,S6)に制御側において細分され、CNC制御装置(50)は、全接触領域(P1.1,P1.2,P2.1,P2.2)がそれぞれ前記機械において特定される角度位置において前記円弧セグメント(S1,S2,S3,S4,S5,S6)内にあるように前記偏心運動(E)を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の装置(20)。
  7. 前記研削砥石(24)は、複数の円弧セグメント(S1,S2,S3,S4,S5,S6)に細分され、これらの円弧セグメント(S1,S2,S3,S4)の少なくとも1つは特に荒削りのために設計され、これらの円弧セグメント(S1,S2)の別の少なくとも1つは仕上げ削りのために設計される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4及び請求項6の何れか1項に記載の装置(20)。
  8. 前記工具スピンドル(42)は、2つの駆動装置(B1、B3)に機械的に接続され、前記2つの駆動装置(B1、B3)は、前記回転軸(R1)上において互いに同軸上に配置される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の装置(20)。
  9. 前記工具スピンドル(42)は、ベルト(45、46)を介して2つの駆動装置(B1、B3)に機械的に接続される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の装置(20)。
  10. CNC制御装置(50)を有し、前記CNC制御装置(50)は、前記回転軸(R1)の周りの前記工具スピンドル(42)の回転の速度(n1,n3)及び/又は速度比(DV)と、前記偏心運動(E)とを特定するようにプログラムされている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の装置(20)。
  11. CNC制御装置(50)を有し、前記CNC制御装置(50)は、前記工具スピンドル(42)の相対角度位置と、前記偏心運動(E)とを特定するようにプログラムされている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の装置(20)。
  12. 研磨表面(28.1,28.2)を備えた研削砥石(24)を用いてかさ歯車工作物を機械加工するための方法であって、以下のステップ、すなわち、
    工具スピンドル(42)に前記研削砥石(24)を備えるステップと、
    前記工具スピンドル(42)の回転軸(R1)の周りに前記研削砥石(24)を回転するステップと、
    工作物スピンドル(21)に第1かさ歯車工作物(31)を備えるステップと、
    前記研削砥石(24)を用いて前記第1かさ歯車工作物(31)のCNC制御の第1研削機械加工を実行するステップであって、前記研削砥石(24)の回転が、前記研磨表面(28.1,28.2)が前記第1かさ歯車工作物(31)の材料に円全体(K1)のnの接触領域(P1.1,P1.2)において係合するのみであるように重ね合わせられる偏心運動(E)を有するステップと、
    前記研削砥石(24)を用いて前記第1かさ歯車工作物(31)又は更なるかさ歯車工作物のいずれかのCNC制御の第2研削機械加工を実行するステップであって、偏心運動(E)が、前記研磨表面(28.1,28.2)が前記第1かさ歯車工作物(31)又は前記更なるかさ歯車工作物の材料に前記円全体(K1)のmの接触領域(P2.1,P2.2)において係合するのみであるように前記研削砥石(24)の回転に重ね合わせられ、前記mの接触領域(P2.1,P2.2)が前記nの接触領域(P1.1,P1.2)から空間的に離れて配置されるステップと、を有する、
    ことを特徴とする方法。
  13. 前記第1研削機械加工は荒削りであり、前記第2研削機械加工は仕上げ削りである、
    ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記方法は、CNC制御装置(50)を有する研削機械(20)において実行され、前記CNC制御装置(50)は少なくとも、
    前記接触領域(P1.1,P1.2)の数n、及び/又は、
    前記接触領域(P2.1,P2.2)の数m、及び/又は、
    前記研削砥石(24)の円形セグメント(S1−S6)の数、及び/又は、
    前記研削砥石(24)の円形セグメント(S1−S6)の最少円弧長(s1)、及び/又は、
    前記研削砥石(24)の隣接円形セグメント(S1−S6)間の最少距離、
    を規定する又は選択することができる、
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の方法。
  15. 前記方法は、CNC制御装置(50)を有する研削機械(20)において実行され、前記CNC制御装置(50)は少なくとも、前記回転軸(R1)の周りの前記工具スピンドル(42)の回転の速度(n1,n3)及び/又は速度比(DV)と、前記偏心運動(E)とを特定することができる、
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の方法。
  16. 前記方法は、CNC制御装置(50)を有する研削機械(20)において実行され、前記CNC制御装置(50)は少なくとも、前記工具スピンドル(42)の相対角度位置と、偏心マウントとを特定することができる、
    ことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の方法。
  17. 請求項1から請求項11の何れか1項に記載の装置(20)において使用するためのCNC制御装置(50)であって、前記装置(20)を操作する場合に請求項12から請求項16の何れか1項に記載の方法を実行するようにプログラムされる又は設計される、
    ことを特徴とするCNC制御装置(50)。
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