JP6888382B2 - 工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械に関する。
特許文献1には、凸状部を有する非真円形状の工作物を旋削加工する旋盤が開示されている。特許文献1に記載の旋盤では、バイトの刃先が工作物のX軸方向最大外径部位に常に接触するように、X軸送りモータ及びY軸送りモータが主軸の回転に同期制御される。
また、特許文献2には、加工用工具の中心軸線と工作物の中心軸線とをねじれた状態にし、工作物の回転と加工用工具の回転とを同期させながら、工作物に対して加工用工具を工作物の中心軸線方向に直進させることにより、加工用工具の外周に設けられた複数の突条工具刃で工作物に歯車を創成する技術が開示されている。
特開平5−237703号公報 特開2017−19034号公報
上記した特許文献1に記載の旋盤を用いて工作物の加工を行う際、サドルをZ軸方向へ移動させつつ、バイトをY軸方向へ往復移動させてバイトの刃先を常に工作物に接触させる必要があるため、構造が複雑となる。さらに、バイトのY軸方向への往復移動は、加工精度を悪化させる振動の原因となる。
本発明は、構造を簡素化できると共に、振動の発生を抑制できる工作機械を提供することを目的とする。
本発明の工作機械は、工作物の回転軸線の平行線に対し傾斜した回転軸線を有する加工用工具を用い、前記加工用工具を前記工作物と同期回転させながら前記工作物の回転軸線方向へ相対的に送り操作することにより、前記工作物を所望の外形に創成する工作機械である。前記工作物の回転軸線を中心とする円であって、加工後の前記工作物の回転軸線方向に直交する工作物断面形状に対して内接する円を工作物基準内接円と定義する。前記工作物断面形状は、前記工作物基準内接円から径方向外方へ突出する工作物凸部が周方向に1つ設けられた形状、又は、前記工作物凸部が周方向に不等間隔に設けられた形状、又は、前記工作物凸部が周方向に等間隔に設けられた正多角形状である。
前記加工用工具は、前記加工用工具の回転軸線方向の端面に、前記工作物断面形状に対応した外周線形状に形成された刃面を備える。前記加工用工具の回転軸線を中心とする円であって、前記刃面の前記外周線形状に対して外接する円を刃面基準外接円と定義する。前記刃面の前記外周線形状は、前記刃面基準外接円から径方向内方へ凹む刃面凹部が前記工作物凸部に対応する数となるように形成され、前記工作機械は、前記工作物凸部に前記刃面凹部が接触するように前記加工用工具を前記工作物に対して同期回転させる。
本発明の工作機械によれば、そして、工作機械は、工作物凸部に刃面凹部が接触するように加工用工具と工作物とを同期回転させる。その状態で、工作機械は、工作物に対して加工用工具を工作物の回転軸線方向に送る。この場合、工作機械は、加工用工具を工作物に対して一方向へ送ることにより、工作物を所望の外形に創成することができるので、工作機械の構造を簡素化できると共に、振動の発生を抑制できる。
本発明の一実施形態における工作機械の平面図である。 工作物の工作物断面形状を示す図である。 加工用工具の回転軸線方向一方側から見た加工用工具の拡大図であり、刃面の外周縁形状を示す。 加工用工具の拡大断面図である。 加工用工具により工作物を加工される状態を、工作物の回転軸線方向から見た図である。 加工用工具により工作物を加工される状態を、図4Aに示すIV方向から見た図である。 加工用工具により工作物を加工される状態を、図4Aに示すIV方向から見た図である。 第一変形例における工作物の工作物断面形状を示す図である。 第一変形例における加工用工具の刃面の外周線形状を拡大した図である。 加工用工具により工作物を加工される状態を、Z方向から見た図である。 第二変形例における工作物の工作物断面形状を示す図である。 第二変形例における加工用工具の刃面の外周線形状を拡大した図である。 加工用工具により工作物を加工される状態を、Z方向から見た図である。
(1.工作機械1の全体構成)
以下、本発明に係る工作機械を適用した実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態における工作機械1の全体構成を説明する。
図1に示すように、工作機械1は、相互に直交する3つの直進軸(X軸、Y軸及びZ軸)と1つの回転軸を駆動軸として有する複合加工機である。工作機械1は、ベッド10と、主軸台20と、心押台30と、トラバースベース41と、トラバーステーブル42と、ターンテーブル43と、コラム51と、サドル52と、工具用主軸53と、加工用工具60と、制御装置100と、を主に備える。
ベッド10は、床上に配置される。主軸台20は、ベッド10上に固定される。主軸台20は、Z軸方向に平行な軸線回りに回転する工作物用主軸21と、工作物用主軸21を回転させるための駆動力を付与するモータ22とを備える。主軸台20は、工作物用主軸21により、加工対象となる工作物W1の一端を回転可能に支持し、モータ22により工作物W1を回転駆動する。心押台30は、ベッド10上において主軸台20と対向する位置に設けられ、工作物W1の他端を支持する。
トラバースベース41は、ベッド10に対し、Z軸方向へ移動可能に設けられる。ベッド10の上面には、トラバースベース41をZ軸方向へ移動させるための駆動力を付与するねじ送り機構41aが設けられ、トラバースベース41は、ねじ送り機構41aに駆動されることにより、Z軸方向へ移動する。
トラバーステーブル42は、ベッド10及びトラバースベース41に対し、X軸方向へ移動可能に設けられる。トラバースベース41の上面には、トラバーステーブル42をX軸方向へ移動させるための駆動力を付与するねじ送り機構42aが設けられ、トラバーステーブル42は、ねじ送り機構42aに駆動されることにより、X軸方向へ移動する。
ターンテーブル43は、トラバーステーブル42に対し、Y軸に平行な軸線まわりに回転可能に設けられる。トラバーステーブル42の底面には、テーブル用モータ(図示せず)が設けられ、ターンテーブル43は、テーブル用モータに駆動されることにより、Y軸に平行な軸線まわりに回転する。
コラム51は、ターンテーブル43の上面に設けられ、ターンテーブル43の回転に伴い、Y軸に平行な軸線まわりに回転する。即ち、コラム51は、ベッド10に対してY軸に平行な軸線まわりに回転可能に設けられる。サドル52は、コラム51の側面に対し、Y軸方向へ移動可能に設けられる。工具用主軸53は、サドル52に収容されたモータ(図示せず)により回転可能に設けられる。
加工用工具60は、工具用主軸53に保持されることにより、工具用主軸53と一体的に回転する。加工用工具60は、工作物W1に対する加工を行う刃部61を備える。工作機械1は、加工用工具60を回転させながら刃部61を工作物W1の外周面に接触させることにより、工作物W1に対する加工を行う。
制御装置100は、工作物W1及び加工用工具60の回転に関する制御や、トラバースベース41、トラバーステーブル42及びサドル52の位置、及び、ターンテーブル43の回転角度に関する制御を行う。制御装置100は、加工用工具60の回転軸線L2を工作物W1の回転軸線L1の平行線に対して傾斜させた状態で、加工用工具60を工作物W1と同期回転させながら工作物W1の回転軸線L1方向に相対的に送り操作を行うことにより、工作物W1を所望の外形に創成する。なお、制御装置100は、加工用工具60と工作物Wとの相対的な送り操作を行う動作として、加工用工具60の送り操作を行う代わりに、工作物W1の送り操作を行ってもよい。
なお、工作機械1は、横形マシニングセンタや立形マシニングセンタなどであってもよい。そして、工作機械1は、工作物W1の回転軸線L1又は加工用工具60の回転軸線L2の何れかに直交する駆動軸を追加して設けることにより、工作物W1の回転軸線L1と加工用工具60の回転軸線L2との相対角度を調整可能な構成としてもよい。さらに、工作機械1は、加工工程(粗加工工程、仕上げ加工工程等)に合わせて加工用工具60を交換するための工具交換装置を備えていてもよい。
(2.工作物W1及び加工用工具60の形状)
次に、図2を参照して、本実施形態における加工対象となる工作物W1の形状について説明する。図2に示すように、工作物W1は、径方向外方へ突出する部位(カム部)を含むカムである。また、本実施形態では、工作物W1にカム部を1つ設ける場合を例に挙げて説明するが、製品(加工後の工作物)の仕様に応じてカム部を2つ以上設ける場合においても、本発明を適用することは可能である。
ここで、工作物W1の回転軸線L1を中心とする仮想円であって、加工後の工作物W1の回転軸線方向に直交する工作物断面形状に対して内接する円を「工作物基準内接円S1」と定義する。この場合、工作機械1(図1参照)は、カムである工作物W1の工作物断面形状を、工作物基準内接円S1から径方向外方へ突出する工作物凸部Cが工作物W1の周方向に1つ設けられた形状とみなす。
続いて、図3A及び図3Bを参照して、工作物W1の加工に用いる加工用工具60の刃部61の形状について説明する。図3Aに示すように、加工用工具60の刃部61は、加工用工具60の回転軸線L2方向一方側を向く端面の外周縁部に形成される刃面62を備える。刃面62は、工作物W1(図2参照)を加工する際に工作物W1の外周面に接触する部位であり、刃面62の外周線形状の周長は、加工後の工作物W1の工作物断面形状の周長の2倍に設定される。また、刃面62は、工作物W1の工作物断面形状に対応した外周線形状に形成され、刃面62の外周線形状には、工作物凸部C(図2参照)に対応する刃面凹部63が含まれる。
ここで、加工用工具60の回転軸線L2を中心とする仮想円であって、刃面62を加工用工具60の回転軸線L2方向から見た刃面62の外周線形状に対して外接する円を「刃面基準外接円S2」と定義する。この場合、刃面凹部63は、刃面62の外周線形状のうち刃面基準外接円S2から径方向内方へ凹む部位である。なお、刃面62の外周線形状の周長は、工作物W1の工作物断面形状の周長の2倍に設定されているため、刃面62の外周線形状は、2つの刃面凹部63(工作物凸部Cの2倍の刃面凹部63)を含む形状となる。
また、図3Bに示すように、加工用工具60の刃部61の外周面は、加工用工具60の回転軸線L2方向に平行な形状に形成される。即ち、加工用工具60には、逃げ面が形成されていない。なお、刃部61は、加工用工具60の回転軸線L2方向一方側を向く端面に、すくい面が形成されていてもよい。また、すくい面は、加工用工具60の回転軸線L2側が凹む形状であってもよく、刃面62の外周線の一部として形成されていてもよい。
(3.加工時の動作態様)
次に、図4Aから図4Cを参照しながら、加工時における工作物W1及び加工用工具60の動作態様について説明する。なお、工作物W1の回転軸線L1と工作物W1の外周面上における所定の基準点P0とを通る仮想平面(YZ平面)を基準面Iと定義する。また、加工前の工作物W1には、加工用工具60により加工を行う部位の外周面に取り代が残されている。
図4Aに示すように、工作物W1の回転軸線L1方向(Z軸方向)から見た場合に、工作物W1に対する加工用工具60の加工点Pは、基準点P0からオフセットされた位置に設定される。換言すると、加工点Pは、基準点P0を工作物W1の回転軸線L1まわりに所定角度(オフセット角α)だけ位相をずらした位置に設定される。
また、図4に示すように、工作物W1及び加工用工具60は、基準面Iに直交する方向(X軸方向)から見た場合に、工作物W1の回転軸線L1の投影線と加工用工具60の回転軸線L2の投影線とが平行となるように配置される。
そして、図4に示すように、工作物W1及び加工用工具60は、工作物1の回転軸線L1に直交する方向であって基準点P0から工作物1の回転軸線L1に向かう方向(Y軸方向)から見た場合に、工作物W1の回転軸線L1の投影線と加工用工具60の回転軸線L2の投影線とは、刃面62が向く側にて交差するように配置される。
制御装置100は、工作物W1及び加工用工具60を図4Aから図4Cに図示された位置関係に配置した状態で、工作物W1及び加工用工具60を同期回転させながら、工作物W1に対して加工用工具60を工作物W1の回転軸線L1方向に送り操作を行う。
ここで、加工用工具60の刃面62の外周線形状は、工作物W1の工作物断面形状に対応した外周線形状に形成される。そして、工作機械1は、工作物凸部Cに刃面凹部63が接触するように加工用工具60と工作物W1とを同期回転させながら、工作物W1に対して加工用工具60を工作物W1の回転軸線L1方向に送る。このように、工作機械1は、加工用工具60を工作物W1に対して一方向へ送ることにより、加工が連続的に行われ、加工を効率的に行うことができる。さらに、工作機械1は、1つの加工用工具60を用いて工作物W1を所望の外形に創成することができるので、工作機械1の構造を簡素化できる。またこの場合、工作機械1は、加工用工具60を往復移動させながら工作物Wの加工を行う場合と比べて、振動の発生を抑制できる。
さらに、この工作機械1は、工作物W1の回転軸線L1と加工用工具60の回転軸線L2との交差角、及び、オフセット角αに関して、工作物W1及び加工用工具60を図4Aから図4Cに示す位置関係に配置することにより、加工点Pにおいて、加工用工具60の外周面と工作物W1の外周面との間に逃げ角を形成することができる。即ち、工作機械1は、刃部61に逃げ面を形成しない場合であっても、逃げ角(逃げ面)を設けることができる。よって、工作機械1は、逃げ角を形成するための駆動軸を別に設ける必要がないので、構造を簡素化できる。
また、加工用工具60の外周面が加工用工具60の回転軸線L2に平行な形状に形成されるので、加工用工具60は、刃部61の再研磨を行った場合に、刃面62の外周線形状に変形が生じることを防止できる。よって、工作機械1は、加工用工具60の刃部61に対して再研磨を行った場合であっても、工作物W1に対する加工精度を維持できる。またその結果、工作機械1は、加工用工具60の寿命を延ばすことができる。
ここで、刃面62に設けられる刃面凹部63の数は、工作物W1に設けられる工作物凸部Cの2倍に設定されているので、加工用工具60を回転させたときに加工用工具60の重心が移動することを抑制できる。その結果、工作機械1は、加工時における加工用工具60の回転振れを抑制できるので、工作物W1に対する加工精度を向上させることができる。
なお、本実施形態では、工作物W1の工作物断面形状には、1つの工作物凸部Cが設けられ、加工用工具60の刃面62には、2つの刃面凹部63が設けられる場合を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。即ち、刃面62に設けられる刃面凹部63の数は、工作物断面形状に設けられる工作物凸部Cの数の2倍以上の整数倍であればよい。この場合においても、工作機械1は、加工用工具60を回転させたときに加工用工具60の重心が移動することを抑制できるので、工作物W1に対する加工精度を向上させることができる。
ここで、加工用工具60による工作物Wの加工を行うにあたり、切り屑が発生する。この点に関し、工作機械1は、加工用工具60の外周線形状を覆う筒状のカバー部S2(詳細は図示せず)を備えていてもよい。この場合、工作機械1は、発生した切り屑を加工用工具60とカバー部S2との間へ誘導し、排出することができるので、切り屑による不具合の発生を防止できる。また、カバー部S2は、外径が異なる2つの筒状部材を備え、大径の円筒部材の内側に小径の円筒部材を配置したものであってもよい。この場合、加工用工具60は、小径の円筒部材の内側に配置され、発生した切り屑は、大径の円筒部材と小径の円筒部材との間に誘導され、排出される。
また、工作機械1は、発生した切り屑を切断するためのレーザ光を照射するレーザ照射装置を備えていてもよい。この場合、工作機械1は、加工用工具60や工作物Wの回転状態や切り屑の発生状態(位置や大きさ等)を非接触センサ(光センサや赤外線センサ)等により監視する。そして、工作機械1は、切り屑による不具合が発生しそうな場合に、レーザ光を切り屑に照射する。これにより、工作機械1は、切り屑を短く切断したり、切断しやすくなるような切れ目を切り屑に加えることができる。
(4.変形例)
次に、上記した実施形態における工作物W1とは異なる形状であって、工作機械1を用いて加工することができる他の工作物の外形形状について、例を挙げながら説明する。
(4−1:第一変形例)
図5Aから図6を参照して、第一変形例について説明する。図5Aに示すように、第一変形例における工作物W2の工作物断面形状は、非真円である。この場合、工作機械1は、工作物W2の工作物断面形状を、工作物基準内接円S1から径方向へ突出する2つの工作物凸部Cが工作物W2の周方向に不等間隔に設けられた形状とみなす。そして、制御装置100は、加工用工具260の回転軸線L2を工作物W2の回転軸線L1の平行線に対して傾斜させた状態で、加工用工具260を工作物W2と同期回転させながら工作物W2の回転軸線L1方向に相対的に送り操作を行うことにより、工作物W1を所望の外形に創成する。
図5Bに示すように、第一変形例における加工用工具260の刃面262は、工作物W2の工作物断面形状に対応した外周線形状に形成される。また、外周線形状に外接する円を刃面基準外接円S2とする。刃面262の外周線形状の周長は、工作物W2の工作物断面形状の周長と同等に設定され、刃面262の外周線形状は、2つの刃面凹部263(工作物凸部Cと同数の刃面凹部263)を含む形状となる。
図6に示すように、工作機械1は、加工用工具260が1回転する毎に工作物W2が1回転するように加工用工具260と工作物W2とを同期回転させながら、工作物W2に対して加工用工具260を工作物W2の回転軸線L1方向に送る。これにより、工作機械1は、加工用工具260の刃面262と工作物W2の外周面とが接触した状態を維持することができ、工作物W2を所望の外形に創成することができる。よって、工作機械1は、構造を簡素化できると共に、振動の発生を抑制できる。
なお、上記した第一変形例では、加工後の工作物断面形状に、周方向に不等間隔に設けられた2つの工作物凸部Cを含む工作物W2を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。即ち、工作機械1は、加工後の工作物断面形状において、3つ以上の工作物凸部Cが不等間隔に設けられる他の工作物についても、加工を行うことができる。
(4−2:第二変形例)
続いて、図7Aから図8を参照して、第二変形例について説明する。図7Aに示すように、第二変形例における工作物W3の工作物断面形状は、正六角形である。この場合、工作機械1は、工作物W3の工作物断面形状を、6つの工作物凸部Cが工作物W3の周方向に等間隔に設けられた形状とみなす。
図7Bに示すように、第二変形例における加工用工具360の刃面362は、工作物W3の工作物断面形状に対応した外周線形状に形成される。また、刃面362の外周線形状の周長は、工作物W3の工作物断面形状の周長の1/2に設定され、刃面362の外周線形状は、3つの刃面凹部363(工作物凸部Cの1/2の刃面凹部363)を含む形状となる。
図8に示すように、工作機械1は、加工用工具360が3回転する毎に工作物W3が1回転するように加工用工具360と工作物W3とを同期回転させながら、工作物W3に対して加工用工具360を工作物W3の回転軸線L1方向に送る。これにより、工作機械1は、加工用工具360の刃面362と工作物W3の外周面とが接触した状態を維持することができ、工作物W3を所望の外形に創成することができる。よって、工作機械1は、構造を簡素化できると共に、振動の発生を抑制できる。さらに、刃面362の外周線形状は、刃面凹部363の数が工作物凸部Cの数の1/2に設定されているので、工作機械1は、小型化を図ることができる。
なお、上記した第二変形例では、加工後の工作物断面形状が正六角形である場合を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。即ち、工作機械1は、加工後の工作物断面形状が正六角形以外の正多角形である他の工作物についても、加工を行うことができる。また、上記した第二変形例では、工作物W3の工作物断面形状には、工作物凸部Cが6つ設けられ、加工用工具360の刃面362には、刃面凹部263が3つ設けられる場合を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。即ち、加工後の工作物断面形状が正六角形である場合において、刃面凹部363の数は、工作物凸部Cの数の約数であればよい。そして、工作機械1は、刃面凹部363の数を、2以上であって、工作物凸部Cの数の約数となる値に設定することにより、加工時における加工用工具60の回転振れを抑制できるので、工作物W3に対する加工精度を向上させることができる。
以上説明したように、工作機械1は、加工後の工作物W1,W2,W3の工作物断面形状が、工作物凸部Cが1つ設けられた形状、又は、工作物凸部Cが周方向に不等間隔に設けられた形状、又は、工作物凸部Cが周方向に等間隔に設けられた正多角形状である場合に、加工を行うことができる。
また、加工用工具60,260,360は、刃面62,262,362の外周面形状において、刃面凹部63,263,363が工作物凸部Cに対応する数となるように形成されていればよい。これにより、工作機械1は、加工用工具60,260,360と工作物W1,W2,W3とを同期回転させながら、工作物W1,W2,W3に対して加工用工具60,260,360を工作物W1,W2,W3の回転軸線L1方向に送ることにより、加工用工具60,260,360の刃面62,262,362と工作物W1,W2,W3の外周面とが接触した状態を維持することができ、工作物W1,W2,W3を所望の外形に創成することができる。よって、工作機械1は、構造を簡素化できると共に、振動の発生を抑制できる。
(5.その他)
以上、上記各実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能であることは容易に推察できるものである。
上記した各実施形態では、加工用工具60,260,360の外周面が、加工用工具60,260,360の回転軸線L2方向に平行な形状に形成され、刃部61,261,361に逃げ面を設けない場合を例に挙げて説明したが、必ずしもこれに限られたものではなく、刃部61,261,361に逃げ面を設けてもよい。なおこの場合、工作機械1は、基準点P0を加工点Pに設定してもよい。また、上記各実施形態において、加工用工具60,260,360は、工作物W1、W2,W3との交差角に基づいて、ねじれ角が設定される。
(6.効果)
以上説明したように、本発明の工作機械1は、工作物W1,W2,W3の回転軸線L1の平行線に対し傾斜した回転軸線L2を有する加工用工具60,260,360を用い、加工用工具60,260,360を工作物W1,W2,W3と同期回転させながら工作物W1,W2,W3の回転軸線L1方向へ相対的に送り操作することにより、工作物W1,W2,W3を所望の外形に創成する工作機械1である。
工作物W1,W2,W3の回転軸線L1を中心とする円であって、加工後の工作物W1,W2,W3の回転軸線L1方向に直交する工作物断面形状に対して内接する円を工作物基準内接円S1と定義する。工作物断面形状は、工作物基準内接円S1から径方向外方へ突出する工作物凸部Cが周方向に1つ設けられた形状、又は、工作物凸部Cが周方向に不等間隔に設けられた形状、又は、工作物凸部Cが周方向に等間隔に設けられた正多角形状である。
加工用工具60,260,360は、加工用工具60,260,360の回転軸線L2方向の端面に、工作物断面形状に対応した外周線形状に形成された刃面62,262,362を備える。加工用工具60,260,360の回転軸線L2を中心とする円であって、刃面62,262,362の外周線形状に対して外接する円を刃面基準外接円S2と定義する。刃面62,262,362の外周線形状は、刃面基準外接円S2から径方向内方へ凹む刃面凹部63,263,363が工作物凸部Cに対応する数となるように形成さ
れ、工作機械1は、工作物凸部Cに刃面凹部63,263,363が接触するように加工用工具60,260,360を工作物W1,W2,W3に対して同期回転させる。
この工作機械1によれば、加工用工具60,260,360の刃面62,262,362は、工作物断面形状に対応した外周線形状に形成される。そして工作機械1は、工作物凸部Cに刃面凹部63,263,363が接触するように加工用工具60,260,360と工作物W1,W2,W3とを同期回転させる。その状態で、工作機械1は、工作物W1,W2,W3に対して加工用工具60,260,360を工作物W1,W2,W3の回転軸線L1方向に送る。この場合、工作機械1は、加工用工具60,260,360を工作物W1、W2,W3に対して一方向へ送ることにより、工作物W1,W2,W3を所望の外形に創成することができるので、工作機械1の構造を簡素化できると共に、振動の発生を抑制できる。
上記した工作機械1において、加工用工具60,260,360の外周面は、加工用工具60,260,360の回転軸線L2方向に平行な形状に形成される。工作物W1,W2,W3の回転軸線L1と工作物W1,W2,W3の外周面上の所定の基準点P0とを通る面を基準面Iと定義する。基準面Iに直交する方向から見た場合に、工作物W1,W2,W3の回転軸線L1の投影線と加工用工具60,260,360の回転軸線L2の投影線とは、平行に配置される。工作物W1,W2,W3に対する加工用工具60,260,360の加工点Pは、工作物W1,W2,W3の回転軸線L1方向から見た場合に、基準点P0からオフセットされた位置に設定される。
工作物W1,W2,W3の回転軸線L1及び加工用工具60,260,360の回転軸線L2を含む平面に直交する方向から見た場合に、工作物W1,W2,W3の回転軸線L1の投影線と加工用工具60,260,360の回転軸線L2の投影線とは、刃面62,262,362が向く側にて交差する。
この工作機械1によれば、加工用工具60,260,360の外周面が加工用工具60,260,360の回転軸線L2に平行な形状に形成されるので、加工用工具60,260,360の再研磨を行った場合に、刃面62,262,362の外周線形状に変形が生じることを防止できる。よって、工作機械1は、加工用工具60,260,360に対して再研磨を行った場合であっても、工作物W1,W2,W3に対する加工精度を維持できる。
また、この工作機械1は、加工点Pにおいて、加工用工具60,260,360の外周面と工作物W1,W2,W3の外周面との間に逃げ角を形成することができる。この場合、工作機械1は、加工用工具60,260,360に逃げ面を形成しない場合であっても、逃げ角を形成するための駆動軸を別に設ける必要がないので、構造を簡素化できる。
上記した工作機械1において、刃面凹部63の数は、工作物凸部Cの数の2倍以上の整数倍である。この工作機械1は、加工用工具60を回転させたときに加工用工具60の重心が移動することを抑制できる。従って、工作機械1は、加工時における加工用工具60の回転振れを抑制できるので、工作物W1に対する加工精度を向上させることができる。
上記した工作機械1において、工作物断面形状は、工作物凸部Cが周方向に等間隔に設けられた正多角形状であり、刃面凹部363の数は、2以上であって、且つ、工作物凸部Cの数の約数である。この工作機械1は、加工用工具360を回転させたときに加工用工具360の重心が移動することを抑制できる。従って、工作機械1は、加工時における加工用工具360の回転振れを抑制できるので、工作物W1に対する加工精度を向上させることができる。
上記した工作機械1は、加工用工具60,260,360の外周線形状を覆うカバー部S2を備える。この工作機械1によれば、発生した切り屑を加工用工具60とカバー部S2との間へ誘導し、排出することができるので、工作機械1は、切り屑による不具合の発生を防止できる。
1:工作機械、 60,260,360:加工用工具、 62,262,362:刃面、 63,263,363:刃面凹部、 C:工作物凸部、 I:基準面、 L1:工作物の回転軸線、 L2:加工用工具の回転軸線、 P:加工点、 P0:基準点、 S1:工作物基準内接円、 S2:刃面基準外接円(カバー部)、 W1,W2,W3:工作物

Claims (5)

  1. 工作物の回転軸線の平行線に対し傾斜した回転軸線を有する加工用工具を用い、前記加工用工具を前記工作物と同期回転させながら前記工作物の回転軸線方向へ相対的に送り操作することにより、前記工作物を所望の外形に創成する工作機械であって、
    前記工作物の回転軸線を中心とする円であって、加工後の前記工作物の回転軸線方向に直交する工作物断面形状に対して内接する円を工作物基準内接円と定義し、
    前記工作物断面形状は、前記工作物基準内接円から径方向外方へ突出する工作物凸部が周方向に1つ設けられた形状、又は、前記工作物凸部が周方向に不等間隔に設けられた形状、又は、前記工作物凸部が周方向に等間隔に設けられた正多角形状であり、
    前記加工用工具は、前記加工用工具の回転軸線方向の端面に、前記工作物断面形状に対応した外周線形状に形成された刃面を備え、
    前記加工用工具の回転軸線を中心とする円であって、前記刃面の前記外周線形状に対して外接する円を刃面基準外接円と定義し、
    前記刃面の前記外周線形状は、前記刃面基準外接円から径方向内方へ凹む刃面凹部が前記工作物凸部に対応する数となるように形成され、
    前記工作機械は、前記工作物凸部に前記刃面凹部が接触するように前記加工用工具を前記工作物に対して同期回転させる、工作機械。
  2. 前記加工用工具の外周面は、前記加工用工具の回転軸線方向に平行な形状に形成され、
    前記工作物の回転軸線と前記工作物の外周面上の所定の基準点とを通る面を基準面と定義し、
    前記基準面に直交する方向から見た場合に、前記工作物の回転軸線の投影線と前記加工用工具の回転軸線の投影線とは、平行に配置され、
    前記工作物に対する前記加工用工具の加工点は、前記工作物の回転軸線方向から見た場合に、前記基準点からオフセットされた位置に設定され、
    前記工作物の回転軸線に直交する方向であって前記基準点から前記工作物の回転軸線に向かう方向から見た場合に、前記工作物の回転軸線の投影線と前記加工用工具の回転軸線の投影線とは、前記刃面が向く側にて交差する、請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記刃面凹部の数は、前記工作物凸部の数の2倍以上の整数倍である、請求項1又は2に記載の工作機械。
  4. 前記工作物断面形状は、前記工作物凸部が周方向に等間隔に設けられた正多角形状であり、
    前記刃面凹部の数は、2以上であって、且つ、前記工作物凸部の数の約数である、請求項1又は2に記載の工作機械。
  5. 前記工作機械は、前記加工用工具の外周線形状を覆うカバー部を備える、請求項1−4の何れか一項に記載の工作機械。
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