JP6110258B2 - 蒸発器 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に冷媒を流通させ、空気を通過させることで該冷媒と熱交換を行って前記空気を冷却することが可能な蒸発器に関する。
従来から、自動車等の車両に搭載される車両用空調装置において、内部に冷媒の流通する蒸発器が用いられており、該蒸発器は、前記冷媒の流通する一組のタンクと、前記タンクの間に接続される複数のチューブとを備える。そして、一方のタンクに供給された冷媒が、互いに等間隔で離間して接続された複数のチューブへとそれぞれ流通した後、他方のタンクを経て再び前記一方のタンクへと循環する。このようにタンク、チューブを循環する冷媒とチューブの間に設けられたフィンを通過する空気とが熱交換されることで、前記空気が冷却されて下流側へと供給される。
特開2006−132920号公報
しかしながら、上述した特許文献1に係る蒸発器を、複数のチューブが水平方向に延在するように横置きに用いた場合、一方のタンクからチューブへと液冷媒が流通する際に、該液冷媒が重力作用下に下方に配置されたチューブへ流れやすく、上方に配置されたチューブには流れにくくなる。その結果、蒸発器の下方を通過した空気が所望の温度へと冷却されるのに対し、上方近傍を通過する空気は冷えづらく所望の温度に冷却されないという問題が生じる。換言すれば、蒸発器における上方側を通過する空気と、下方側を通過する空気との間に温度差が生じて不均一となってしまう。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、複数のチューブに対して冷媒を均等に循環させることで通過する空気の熱交換を均一に行うことが可能な蒸発器を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、互いに間隔をおいて配置される一組のタンクと、長手方向に沿った両端部がそれぞれ前記タンクに接続される複数のチューブと、隣接する前記チューブの間に設けられる複数のフィンとを有し、前記チューブが略水平に延在し、且つ、高さ方向に並列に配置され、前記チューブを流通する冷媒によって前記フィンを通過する空気の熱交換を行う蒸発器において、
前記タンクには、該タンクの内部に導入された冷媒を、複数のチューブのうち、重力方向上方側に配置されたチューブへと導くガイド手段が設けられ、前記ガイド手段は、一方のタンクに接続され前記冷媒を導入する導入配管に対して重力方向下方に設けられ、前記チューブの延在方向に沿って形成されたガイド壁からなり、前記ガイド壁が、前記タンクの内部において前記導入配管の接続される一側面側に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、略水平方向に延在し、且つ、高さ方向に並列に配置された複数のチューブを有する蒸発器において、チューブの長手方向に沿った両端部にはそれぞれタンクが接続され、タンクには、内部に導入された冷媒を、複数のチューブのうちで、重力方向上方側に配置されたチューブへと導くガイド手段が設けられる。
タンク内に導入された冷媒は、一般的に、重力作用下にタンク内で下方へ移動し、複数のチューブのうち重力方向下方に配置されたチューブに流れがちであるが、冷媒はガイド手段によって一旦重力方向上方へと導かれるため、上方側に配置されたチューブに対しても冷媒を積極的に流通させることができる。その結果、蒸発器において高さ方向に並列に配置された複数のチューブに対してそれぞれ略均等に冷媒を流通させることができ、フィンの間を通過する空気を均一に熱交換することが可能となる。
さらにまた、ガイド手段は、ガイド壁の端部から重力方向下方に向かって延在し、複数のチューブのうち重力方向下方に配置された前記チューブの端部に臨むように導入配管とチューブとの間に設けられた別のガイド壁を有しているとよい。
またさらに、ガイド手段は、チューブを挟んで一方のタンクとは反対側に設けられた他方のタンクに設けられ、冷媒を一方のタンク側へと流通させるチューブに臨むように設けるとよい。
また、タンクの内部は、チューブに冷媒を供給する導入室と、チューブから冷媒が排出される導出室とを有し、導入室と導出室とが分離され、ガイド手段を導入室に設けるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、略水平方向に延在し、且つ、高さ方向に並列に配置された複数のチューブを有する蒸発器において、チューブの長手方向に沿った両端部にはそれぞれタンクが接続され、タンクには、内部に導入された冷媒を、複数のチューブのうち、重力方向上方側に配置されたチューブへと導くガイド手段を設けることにより、タンク内へ導入された冷媒をガイド手段によって一旦重力方向上方へと導くことができるため、上方側に配置されたチューブに対して冷媒を積極的に流通させることが可能となる。その結果、蒸発器において高さ方向に並列に配置された複数のチューブに対してそれぞれ略均等に冷媒を流通させることができ、フィンの間を通過する空気を均一に熱交換することが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る蒸発器を示す全体正面図である。 図1に示す蒸発器の上面図である。 図3Aは、蒸発器における第1タンク近傍の拡大断面図であり、図3Bは、図3AのIIIB−IIIB線に沿った断面図である。 図4Aは、図1の蒸発器における第2タンク近傍の拡大断面図であり、図4Bは、図4AのIVB−IVB線に沿った断面図である。 図5Aは、本発明の第2の実施の形態に係る蒸発器における第1タンク近傍の拡大断面図であり、図5Bは、図5AのVB−VB線に沿った断面図である。 図6Aは、図5A及び図5Bに示す蒸発器における第2タンク近傍の拡大断面図であり、図6Bは、図6AのVIB−VIB線に沿った断面図である。
本発明に係る蒸発器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の第1の実施の形態に係る蒸発器を示す。
この蒸発器10は、例えば、自動車における後席の乗員へ調温された空気を送風する目的で、前記自動車の天井部に配置された車両用空調装置に設けられ、その内部に冷媒(熱交換媒体)が循環することで通過する空気を冷却可能なエバポレータとして用いられる。蒸発器10は、図1及び図2に示されるように、一組の第1及び第2タンク12、14と、前記第1タンク(一方のタンク)12と第2タンク(他方のタンク)14との間を接続する複数のチューブ16a、16bと、前記チューブ16a、16bの間に設けられ波状に折曲された複数のフィン18とを含み、前記チューブ16a、16bが略水平となり第1及び第2タンク12、14が水平方向両端部に配置されるように用いられると共に、フィン18は、例えば、アルミニウム等の薄板を波状に折曲することで形成され、高さ方向(矢印A1、A2方向)に隣接する2つのチューブ16a、16bの間に設けられる。
第1及び第2タンク12、14は、例えば、中空箱状で蒸発器10の厚さ方向(図2中、矢印B方向)に沿って所定幅を有し、前記蒸発器10の長手方向に沿った一端部側(矢印C1方向)に設けられる前記第1タンク12には、外部から冷媒の導入される導入配管20と、前記蒸発器10の内部を循環した前記冷媒が導出される導出配管22とが接続される。導入配管20と導出配管22は、第1タンク12の高さ方向(矢印A1、A2方向)において略同一高さで並列に設けられる(図2参照)。
また、第1タンク12の内部は、図3Bに示されるように、その厚さ方向(矢印B方向)に沿った略中央部が分割板24によって2分割され、導入配管20が接続される第1導入室26と導出配管22の接続される第1導出室28とに仕切られている。すなわち、導入配管20は第1導入室26に臨むように接続され、導出配管22は第1導出室28に臨むように接続される。
この第1導入室26には、図3A及び図3Bに示されるように、蒸発器10の長手方向となる幅方向略中央部に第1分流板(ガイド壁)30が設けられ、前記第1分流板30は、その下端部が第1タンク12の底面に接続され鉛直上方向(矢印A1方向)に沿って所定高さで形成される。
第1分流板30の高さは、その上端部が少なくとも導入配管20の接続部位に対して上方(矢印A1方向)となるように設定され、該第1分流板30によって第1導入室26が、導入配管20側(矢印C1方向)となる第1分割部32と、前記第1分流板30を挟んで前記第1分割部32と反対側(矢印C2方向)に形成されチューブ16aに臨んだ第2分割部34と、前記第1及び第2分割部32、34の上方に形成される第1連通部36とに分割される。
換言すれば、第1導入室26は、図3Aに示されるように、蒸発器10の長手方向と直交する方向から見て下方(矢印A2方向)に向かって開口した断面U字状に形成される。
そして、第1導入室26は、導入配管20と連通する一方で第1分割部32が第1分流板30によって直接チューブ16aと連通することがなく、複数のチューブ16aのうちの上方近傍に配置されたチューブ16aと第1連通部36が連通し、一方、中央及び下方近傍に配置されたチューブ16aと第2分割部34とが連通している。
一方、第1導出室28には、図3Bに示されるように、複数のチューブ16bが接続され連通している。
第2タンク14は、図1及び図2に示されるように、蒸発器10の長手方向に沿った他端部側(矢印C2方向)に設けられ、図4Bに示されるように、その内部が厚さ方向(矢印B方向)に沿った略中央部が分割板38によって2分割され、複数のチューブ16aを通じて第1タンク12からの冷媒が導出される第2導出室40と、該第2導出室40からの冷媒が導入される第2導入室42とに仕切られている。この第2導出室40は、チューブ16aを挟んで第1導入室26に臨むように配置され、前記チューブ16aを介して互いに連通すると共に、第2導入室42は、前記チューブ16bを挟んで第1導出室28に臨むように配置され、前記チューブ16bを介して互いに連通している。
また、第2タンク14には、その底面側において第2導出室40と第2導入室42とを接続して連通させるターン通路44が設けられ、図4Bに示されるように、前記第2導出室40に供給された冷媒が前記ターン通路44を通じて第2導入室42へと流通する。なお、ターン通路44は、第2タンク14の外側に設けられるが、前記第2タンク14の内部に設けるようにしてもよい。
この第2導入室42には、図4A及び図4Bに示されるように、蒸発器10の長手方向となる幅方向略中央部に第2分流板(ガイド壁)46が設けられ、前記第2分流板46は、その下端部が第2タンク14の底面に接続され鉛直上方向(矢印A1方向)に沿って所定高さで形成される。
第2分流板46の高さは、その上端部が少なくとも第1タンク12に接続された導出配管22の接続部位に対して上方(矢印A1方向)となるように設定される。そして、第2導入室42は、図4Aに示されるように、第2分流板46によって、ターン通路44と連通した第3分割部48と、前記第2分流板46を挟んで前記第3分割部48と反対側に形成されチューブ16bに臨む第4分割部50と、前記第3及び第4分割部48、50の上方(矢印A1方向)に形成される第2連通部52とに分割される。
換言すれば、第2導入室42は、図4Aに示されるように、蒸発器10の幅方向と直交する方向から見て下方(矢印A2方向)に向かって開口した断面U字状に形成される。
そして、第2導入室42は、第3分割部48が第2分流板46によって直接チューブ16bと連通することがなく、複数のチューブ16bのうちの上方近傍に配置されたチューブ16bと第2連通部52が連通し、一方、中央及び下方近傍に配置されたチューブ16bと第4分割部50とが連通している。
チューブ16a、16bは、例えば、アルミニウム材料からなる扁平状管により形成され、所定長さを有した一直線状に形成される。そして、チューブ16a、16bは、図1に示されるように、略水平方向(矢印C1、C2方向)に延在し、且つ、高さ方向(矢印A1、A2方向)に互いに所定間隔離間するように複数設けられ、その一端部が第1タンク12にそれぞれ接続され、他端部が第2タンク14にそれぞれ接続される。
また、チューブ16a、16bは、図2に示されるように、蒸発器10の厚さ方向(矢印B方向)において並列に設けられ、その一方のチューブ16aが第1及び第2タンク12、14における第1導入室26及び第2導出室40に接続され、他方のチューブ16bが、第1及び第2タンク12、14における第1導出室28及び第2導入室42に接続される。
そして、導入配管20から第1タンク12へと供給された冷媒は、第1導入室26から一方のチューブ16aを通じて第2タンク14の第2導出室40へと流通した後、第2導入室42から他方のチューブ16bを通じて第1タンク12の第1導出室28へと流通して導出配管22から排出されると共に、並列に配置された他方のチューブ16bに臨む蒸発器10の側面から空気が内部へと流れ、一方のチューブ16a側に流通することで通過して熱交換がなされる。
本発明の第1の実施の形態に係る蒸発器10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、蒸発器10は、図1に示されるように、複数のチューブ16a、16bが略水平方向(矢印C1、C2方向)となるように設置され、且つ、第1及び第2分流板30、46がそれぞれ上方(矢印A1方向)に向かって延在するように設置された状態となる。
先ず、導入配管20に供給され圧縮された冷媒は、図3Aに示されるように、第1タンク12における第1導入室26の第1分割部32に導入され、第1分流板30によって上方(矢印A1方向)へと導かれて第1連通部36へと流通する。そして、第1連通部36において、冷媒の一部が該第1連通部36に臨む複数のチューブ16aを通じて第2タンク14側(矢印C2方向)へと流通すると共に、前記冷媒の残りが第2分割部34へと流通して該第2分割部34と連通した複数のチューブ16aを通じて第2タンク14側へと流通する。
この際、複数のチューブ16aを通じて第1タンク12から第2タンク14へと流通する冷媒は、第1分流板30によって上方に配置された第1連通部36へ一旦流通させることで、該第1連通部36と連通した上方近傍のチューブ16aへ流れやすくなる。そのため、複数のチューブ16aのうち、上方に配置されたチューブ16aに対して積極的に冷媒を供給でき、重力作用下に下方に配置されたチューブ16aへ流れがちな冷媒を各チューブ16aへと略均等に流通させることができる。なお、この場合、蒸発器10の厚さ方向(矢印B方向)において並列に配置された一対のチューブ16a、16bのうちの一方のチューブ16aに冷媒が流通する。
そして、図4Bに示されるように、複数のチューブ16aを通じて第2タンク14の第2導出室40へと流通した後、図4Aに示されるように、ターン通路44を通じて第2導入室42の第3分割部48へと供給される。この第3分割部48において、冷媒は第2分流板46によって上方(矢印A1方向)へと導かれて第2連通部52へと流通し、前記第2連通部52において、冷媒の一部が該第2連通部52に臨む複数のチューブ16bを通じて第1タンク12側(矢印C1方向)へと流通すると共に、前記冷媒の残りが第4分割部50へと流通して該第4分割部50と連通した複数のチューブ16bを通じて第1タンク12側(矢印C1方向)へと流通する。
この際、複数のチューブ16bを通じて第2タンク14から第1タンク12へと流通する冷媒は、第2分流板46によって上方に配置された第2連通部52へ一旦流通させることで、該第2連通部52と連通したチューブ16bへ流れやすくなる。そのため、複数のチューブ16bのうち、上方に配置されたチューブ16bに対して積極的に冷媒を供給することで、重力作用下に下方に配置されたチューブ16bへ流れがちな冷媒を各チューブ16bに対して略均等に流通させることができる。なお、この場合、蒸発器10の厚さ方向(矢印B方向)において並列に配置された一対のチューブ16a、16bのうちの他方のチューブ16bに冷媒が流通する。
そして、第1タンク12の第1導出室28へと流通した冷媒が、導出配管22を通じて外部へと導出された後、再び導入配管20へと循環される。すなわち、第1タンク12における第1分流板30、第2タンク14における第2分流板46は、前記第1及び第2タンク12、14内において冷媒を上方側(矢印A1方向)に配置されたチューブ16a、16b側へと導くガイド手段として機能する。
このように、蒸発器10における複数のチューブ16a、16bに対して略均等に冷媒が流通することで、図示しない車両用空調装置のブロアによって供給された空気が上流側からフィン18の間を通過した際、前記チューブ16a、16bに流通する冷媒と均等に熱交換され、冷却された状態で前記蒸発器10の下流側へと流通した後、車室内へと送風される。
以上のように、第1の実施の形態では、複数のチューブ16a、16bが略水平方向(矢印C1、C2方向)に配置される蒸発器10において導入配管20の接続される第1タンク12では、底面から上方(矢印A1方向)に向かって立設した第1分流板30を第1導入室26に設け、導入配管20に臨むように配置すると共に、冷媒の循環する第2タンク14において、その第2導入室42に底面から上方に向かって立設した第2分流板46を設けることにより、前記第1及び第2タンク12、14内において重力作用下に下方に偏りがちな冷媒を第1及び第2分流板30、46によって一旦上方へと流通させることで、高さ方向に複数設けられた各チューブ16a、16bに対して略均等に冷媒を流通させることが可能となる。換言すれば、蒸発器10のチューブ16a、16bにおける冷媒の偏流を抑制することができる。
その結果、蒸発器10を通過した空気を、その通過部位に関わらず空気の通過断面積における全域において均等に熱交換することができ、前記蒸発器10を含む車両用空調装置を通じて冷却された空気を車室内に送風することで乗員の快適性を高めることが可能となる。
次に、第2の実施の形態に係る蒸発器60を図5A〜図6Bに示す。なお、上述した第1の実施の形態に係る蒸発器10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この第2の実施の形態に係る蒸発器60では、第1及び第2タンク62、64の内部に設けられる第1及び第2分流板30、46の上端部に第1及び第2天井部(ガイド壁)66、68がそれぞれ設けられると共に、前記第1分流板30に対して上方(矢印A1方向)となる位置に導入配管20が接続され、一方、第2タンク64に対してターン通路70が上方(矢印A1方向)に設けられている点で、第1の実施の形態に係る蒸発器10と相違している。
この蒸発器60における第1タンク(一方のタンク)62には、図5A及び図5Bに示されるように、第1導入室26の内部に第1分流板30と、該第1分流板30の上端部に設けられた第1天井部66とを有し、前記第1分流板30は、第1タンク62の底面から鉛直上方向(矢印A1方向)に向かって所定高さで形成され、その上端部と導入配管20の接続される壁面との間に第1天井部66が設けられる。第1天井部66は、第1分流板30に対して略直交するように略水平に形成される。すなわち、第1天井部66は、チューブ16a、16bの延在方向(矢印C1、C2方向)と略平行に設けられる。
この第1導入室26は、断面L字状に形成された第1分流板30及び第1天井部66によって高さ方向における略中央部から下方側(矢印A2方向)が幅狭に形成され、例えば、上方に形成され導入配管20と接続された第1連通部72が、該第1連通部72の下方に形成された分割部74に対して約2倍の幅寸法で形成されている。また、第1連通部72及び分割部74は、それぞれ複数のチューブ16aと連通している。
一方、第2タンク(他方のタンク)64には、図6A及び図6Bに示されるように、第2導入室42の内部に第2分流板46と、該第2分流板46の上端部に設けられた第2天井部68とを有し、前記第2分流板46は、第2タンク64の底面から鉛直上方向(矢印A1方向)に向かって所定高さで形成され、その上端部と壁面との間に第2天井部68が設けられる。第2天井部68は、第2分流板46に対して略直交するように略水平に形成される。すなわち、第2天井部68は、チューブ16a、16bの延在方向(矢印C1、C2方向)と略平行に設けられる。
この第2導入室42は、断面L字状に形成された第2分流板46及び第2天井部68によって高さ方向における略中央部から下方側が幅狭に形成され、例えば、上方に形成された第2連通部76が、該第2連通部76の下方に形成された分割部78に対して約2倍の幅寸法で形成されている。また、第2連通部76及び分割部78は、それぞれ複数のチューブ16bと連通している。
また、第2タンク64の上部には、第2導出室40と第2導入室42とを接続して連通させるターン通路70が設けられ、前記第2導出室40に導入された冷媒が前記ターン通路70を通じて第2導入室42へと流通する。なお、ターン通路70は、第2タンク64の外側に設けられるが、前記第2タンク64の内部に設けるようにしてもよい。
そして、導入配管20から第1タンク62における第1導入室26へ導入された冷媒は、第1連通部72において、その一部が該第1連通部72に臨む複数のチューブ16aを通じて第2タンク64側(矢印C2方向)へと流通すると共に、前記冷媒の残りが重力作用下に下方へと流通して分割部74から複数のチューブ16aを通じて第2タンク64側(矢印C2方向)へと流通する。
この際、複数のチューブ16aを通じて第1タンク62から第2タンク64へと流通する冷媒は、第1分流板30及び第1天井部66によって区切られた第1連通部72に供給されることで、重力作用下に下方へと移動しにくく、該第1連通部72と連通し上方に配置されたチューブ16aへ流れやすくなる。そのため、複数のチューブ16aのうち、上方に配置されたチューブ16aに対して積極的に冷媒を供給することで、重力作用下に下方に配置されたチューブ16aへ流れがちな冷媒を各チューブ16aに対して略均等に流通させることができる。
そして、複数のチューブ16aを通じて第2タンク64の第2導出室40へと流通した後、ターン通路70を通じて第2導入室42の第2連通部76へと供給される。この第2連通部76において、冷媒は第2天井部68によって複数のチューブ16b側(矢印C1方向)へと導かれ、その一部が該第2連通部76に連通したチューブ16bを通じて第1タンク62側(矢印C1方向)へと流通すると共に、前記冷媒の残りが重力作用下に下方(矢印A2方向)へと流通して分割部78から複数のチューブ16bを通じて第1タンク62側(矢印C1方向)へと流通する。
この際、複数のチューブ16bを通じて第2タンク64から第1タンク62へと流通する冷媒は、第2分流板46及び第2天井部68によって区切られた第2連通部76に供給されることで、重力作用下に下方へと移動しにくく、該第2連通部76と連通し上方に配置されたチューブ16bへ流れやすくなる。そのため、複数のチューブ16bのうち、上方に配置されたチューブ16bに対して積極的に冷媒を供給することで、重力作用下に下方に配置されたチューブ16bへ流れがちな冷媒を各チューブ16bへと略均等に流通させることができる。そして、第1タンク62の第1導出室28へと流通した冷媒が、導出配管22を通じて外部へと導出された後、再び導入配管20へと循環される。
すなわち、第1タンク62における第1分流板30及び第1天井部66、第2タンク64における第2分流板46及び第2天井部68は、前記第1及び第2タンク62、64内において冷媒を上方側のチューブ16a、16b側へと導くガイド手段として機能する。
以上のように、第2の実施の形態では、複数のチューブ16a、16bが略水平方向に配置される蒸発器60において、導入配管20の接続される第1タンク62では、底面から上方(矢印A1方向)に向かって立設した第1分流板30と該第1分流板30の上端部に接続され水平に延在した第1天井部66とを第1導入室26に設け、前記第1天井部66より上方となるように導入配管20を配置すると共に、冷媒の循環する第2タンク64において、その第2導入室42に底面から上方に向かって立設した第2分流板46と該第2分流板46の上端部に接続され水平に延在した第2天井部68とを設けることにより、前記第1及び第2タンク62、64内において重力作用下に下方に偏りがちな冷媒を第1及び第2天井部66、68によって、複数のチューブ16a、16bのうち上方に配置されたチューブ16a、16bに対して積極的に流通させ、高さ方向に複数設けられた各チューブ16a、16bに対して略均等に冷媒を流通させることが可能となる。換言すれば、蒸発器60のチューブ16a、16bにおける冷媒の偏流を抑制することができる。
その結果、蒸発器60を通過した空気を、その通過部位に関わらず空気の通過断面積における全域において均等に熱交換することができ、前記蒸発器60を含む車両用空調装置を通じて冷却された空気を車室内に送風することで乗員の快適性を高めることが可能となる。
また、上述した本実施の形態においては、チューブ16a、16bが完全に水平方向に延在している場合について説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、一対の第1及び第2タンクが前記チューブ16a、16bの水平方向両端に配置されていれば該チューブ16a、16bが前記水平方向に対して若干傾斜するように配置されていてもよい。
なお、本発明に係る蒸発器は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、60…蒸発器 12、62…第1タンク
14、64…第2タンク 16a、16b…チューブ
18…フィン 20…導入配管
22…導出配管 24、38…分割板
26…第1導入室 28…第1導出室
30…第1分流板 32…第1分割部
34…第2分割部 36、72…第1連通部
40…第2導出室 42…第2導入室
46…第2分流板 48…第3分割部
50…第4分割部 52、76…第2連通部
66…第1天井部 68…第2天井部
74、78…分割部

Claims (4)

  1. 互いに間隔をおいて配置される一組のタンクと、長手方向に沿った両端部がそれぞれ前記タンクに接続される複数のチューブと、隣接する前記チューブの間に設けられる複数のフィンとを有し、前記チューブが略水平に延在し、且つ、高さ方向に並列に配置され、前記チューブを流通する冷媒によって前記フィンを通過する空気の熱交換を行う蒸発器において、
    前記タンクには、該タンクの内部に導入された冷媒を、複数のチューブのうち、重力方向上方側に配置されたチューブへと導くガイド手段が設けられ、前記ガイド手段は、一方のタンクに接続され前記冷媒を導入する導入配管に対して重力方向下方に設けられ、前記チューブの延在方向に沿って形成されたガイド壁からなり、前記ガイド壁が、前記タンクの内部において前記導入配管の接続される一側面側に設けられることを特徴とする蒸発器。
  2. 請求項記載の蒸発器において、
    前記ガイド手段は、前記ガイド壁の端部から重力方向下方に向かって延在し、複数のチューブのうち重力方向下方に配置された前記チューブの端部に臨むように前記導入配管と前記チューブとの間に設けられた別のガイド壁を有することを特徴とする蒸発器。
  3. 請求項1又は2記載の蒸発器において、
    前記ガイド手段は、前記チューブを挟んで前記一方のタンクとは反対側に設けられた他方のタンクに設けられ、前記冷媒を前記一方のタンク側へと流通させる前記チューブに臨むように設けられることを特徴とする蒸発器。
  4. 請求項1又は2記載の蒸発器において、
    前記タンクの内部は、前記チューブに前記冷媒を供給する導入室と、前記チューブから前記冷媒が排出される導出室とを有し、前記導入室と前記導出室とが分離され、前記ガイド手段が前記導入室に設けられることを特徴とする蒸発器。
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