JP2017203609A - エバポレータ - Google Patents

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基之 高木
Motoyuki Takagi
基之 高木
直久 東山
Naohisa Higashiyama
直久 東山
鴨志田 理
Osamu Kamoshita
理 鴨志田
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Abstract

【課題】エバポレータにおいて、分流された冷媒を各チューブに対して均一となるように流通させつつ、流通抵抗を低減させ熱交換性能の向上を図る。【解決手段】エバポレータ10において、冷媒の循環する第2ヘッダ14の内部には、分割された第1空間部30に複数の第1分流板38a、38bが第2ヘッダ14の幅方向と略直交するように設けられ、その略中央には孔部40aが開口している。そして、第1分流板38a、38bは、第2ヘッダ14内において複数設けられ底部14aから突出したリブ24の下流側に隣接して配置される。これにより、冷媒の一部がリブ24によって第1分流板38a、38bの孔部40aへと導かれて下流側へと流通すると共に、冷媒の残りが前記第1分流板38a、38bに堰き止められチューブ16側へと導かれる。【選択図】図2

Description

本発明は、内部に冷媒を流通させ外部に空気を通過させることで該冷媒と熱交換を行って前記空気の冷却を行うことが可能なエバポレータに関する。
従来から、自動車等の車両に用いられる車両用空調装置において、内部に冷媒を流通させることで通過する空気を冷却するエバポレータが用いられている。
このエバポレータは、例えば、特許文献1に示されるように、一組のヘッダと、前記ヘッダの間に接続される複数のチューブと、前記チューブの間に設けられた複数のフィンとを備え、前記ヘッダの長手方向に沿って前記チューブが並列に配置されると共に、該ヘッダの内部には各チューブに対して均等に冷媒を流通させるための複数の絞り板が設けられている。この絞り板は、ヘッダの長手方向と直交するように配置され、その中央部には円形状の絞り穴がそれぞれ形成されている。
そして、ヘッダへと供給された冷媒が長手方向へと流れることで、複数の絞り板及び絞り穴によって各チューブへと略均等となるように分流される。
特許第3391339号公報
しかしながら、上述したエバポレータでは、複数の絞り板において冷媒の流通方向下流側に向かって絞り穴の穴径を段階的に小さくすることで冷媒の分流量を調整しているため、前記絞り穴を通過する際の冷媒の流通抵抗が下流に行くにつれて増加し、それに伴って、熱交換性能の低下を招くこととなる。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、分流された冷媒を各チューブに対して均一となるように流通させつつ、流通抵抗を低減させて熱交換性能の向上を図ることが可能なエバポレータを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、互いに間隔をおいて配置される一組のタンクと、長手方向に沿った両端部がそれぞれタンクに接続され冷媒の流通する複数のチューブと、隣接するチューブの間に設けられる複数のフィンと、タンクの内部において冷媒の流れ方向と直交するように設けられた分流板とを有し、フィンを通過する空気と冷媒との間で熱交換を行うエバポレータにおいて、
タンクの内部には、内壁面からチューブ側に向かって突出し、冷媒の流れ方向と直交するように形成された複数のリブを有し、冷媒の流通する孔部を有した分流板がリブの間となるように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、複数のチューブを介して一組のタンクを接続するエバポレータにおいて、タンクの内部には、冷媒の流れ方向と直交するように配置された分流板を備え、分流板がタンクの内壁面からチューブ側へと突出した複数のリブの間となるように配置されている。
従って、タンクの内部を冷媒が流れる際、冷媒の流れがリブによってチューブ側へと偏向され分流板の孔部に向かって導かれるため、孔部を通じて冷媒を下流側へと円滑に流通させることができると同時に、分流板によって堰き止められた冷媒の一部を直交方向へと流通させチューブ側へと好適に導くことが可能となる。
その結果、分流板によって冷媒を分流させることで各チューブに対して冷媒を均一に流通させることができ、しかも、従来の熱交換器のように孔部の開口面積を変化させる必要がないため冷媒の流通抵抗を低減でき、それに伴って、冷媒と空気との熱交換を均等に行うことで熱交換性能の向上を図ることができる。
また、分流板を、リブの下流側に隣接して設けることにより、リブによって偏向させた冷媒の流れをより効率的に分流板の孔部へと導くことができる。
さらに、分流板の孔部を、リブの高さよりも高い位置に開口させることにより、リブによって偏向された冷媒を孔部へと好適に導くことが可能となる。
さらにまた、リブと分流板との離間距離を、冷媒の流れ方向において1mm以下に設定することにより、リブによって冷媒を分流板の孔部へとより好適に案内することができる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、エバポレータを構成するタンクの内部に冷媒の流れ方向と直交するように配置された分流板を備え、分流板を複数のリブの間となるように配置することにより、タンクの内部を冷媒が流れる際、分流板によって堰き止められた冷媒をチューブ側へと好適に導くことで各チューブに対して冷媒を均一に流通させることができ、しかも、冷媒の流れがリブによって偏向され分流板の孔部に向かって導かれることで、孔部を通じて冷媒を下流側へと円滑に流通させることができるため、流通抵抗の低減に伴って熱交換性能の向上を図ることができる。
本発明の実施の形態に係るエバポレータの外観斜視図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。
本発明に係るエバポレータについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るエバポレータを示す。
このエバポレータ10は、図1に示されるように、例えば、一組の第1及び第2ヘッダ(タンク)12、14と、前記第1ヘッダ12と第2ヘッダ14との間を接続する複数のチューブ16と、前記チューブ16の間に設けられ波状に折曲された複数のフィン18とを含み、前記第1及び第2ヘッダ12、14の幅方向(矢印A1、A2方向)と直交する熱交換器の厚さ方向(矢印B1、B2方向)に空気が通過することで前記チューブ16内を流れる冷媒との熱交換が行われる。
なお、ここでは、エバポレータ10の幅方向(矢印A1、A2方向)及び厚さ方向(矢印B1、B2方向)に隣接するように4つの熱交換パスPが設けられた4パス式のエバポレータ10について説明すると共に、図1では、複数のチューブ16及びフィン18の一部のみを図示している。
この第1ヘッダ12は、例えば、板材をプレス成形することで箱状に形成され、その内部が幅方向(矢印A1、A2方向)と直交する厚さ方向(矢印B1、B2方向)に2分割されると共に、背面側(矢印B1方向)となる空間が前記幅方向に沿ってさらに2分割されている(図1中、破線形状参照)。
また、第1ヘッダ12の幅方向に沿った一端部には、冷媒の供給・排出される導入管20及び導出管22が略平行に設けられ、それぞれ前記冷媒の循環する配管(図示せず)と接続される。
一方、第2ヘッダ14は、図1〜図3に示されるように、第1ヘッダ12と同様に板材をプレス成形することで箱状に形成され、その底部14a(図2及び図3参照)には前記第2ヘッダ14の厚さ方向に延在し、且つ、幅方向(矢印A1、A2方向)に沿って互いに等間隔離間した複数のリブ24が設けられる。このリブ24は第2ヘッダ14の強度を向上させる目的で設けられ、例えば、底部14aから所定高さだけ突出し、先端が断面半円状に形成される。そして、リブ24は、第2ヘッダ14をプレス成形する際に同時に形成される。
また、第2ヘッダ14の内部は、第1仕切壁26によって厚さ方向(矢印B1、B2方向)に2分割されると共に、背面側(矢印B1方向)となる空間に設けられた第2仕切壁28によってさらに空間が分割されている。すなわち、第2ヘッダ14は、その背面側と表面側となる内部に2分割された第1及び第2空間部30、32が設けられ、前記第1空間部30が第2仕切壁28を介してさらに第3空間部34とに分割される。そして、第3空間部34は、第1仕切壁26に開口した連通口36を通じて第2空間部32と連通している。この連通口36は、例えば、断面円形状で複数(4個)設けられ、チューブ16の下方(矢印C1方向)において隣接するチューブ16の間となり、且つ、その一部が前記チューブ16の下端部よりも上方となるように形成される。
なお、リブ24は、第2ヘッダ14の厚さ方向(矢印B1、B2方向)において第1及び第3空間部30、34と第2空間部32とにそれぞれ形成されている。
この第1空間部30には、図2に示されるように、その幅方向中央から他端部側(矢印A2方向)に向かって複数(例えば、2つ)の第1分流板(分流板)38a、38bが設けられ、該第1分流板38a、38bは、第2ヘッダ14の幅方向(矢印A1、A2方向)と直交するように設けられる。
この第1分流板38a、38bは、例えば、第2ヘッダ14の断面形状に対応した断面矩形状の板材から形成され、その略中央部に断面長方形状の孔部40aが形成される。そして、第1分流板38a、38bは、第1空間部30の幅方向に沿って互いに離間し、且つ、リブ24の下流側(矢印A2方向)となる位置に隣接するように設けられ、その外縁部が第2ヘッダ14の内壁面及び第1仕切壁26に対してロウ付けによって固定される。換言すれば、第1分流板38a、38bは、図2に示されるように、後述する第2パスP2を構成する複数のチューブ16に臨む第2ヘッダ14の略中央近傍に設けられる。
さらに、第1分流板38a、38bとリブ24との第2ヘッダ14の幅方向における離間距離L1は、例えば、1mm以下となるように設定される(L1≦1mm)。
一方、第2空間部32には、図3に示されるように、第2ヘッダ14の幅方向(矢印A1、A2方向)と直交するように複数(例えば、4つ)の第2分流板(分流板)42a〜42dが設けられる。
この第2分流板42a〜42dは、第1分流板38a、38bと略同一形状で形成され、その略中央部に断面長方形状の孔部40bが形成されると共に、第2空間部32の幅方向(矢印A1、A2方向)に沿って互いに離間し、且つ、リブ24の下流側(矢印A1方向)となる位置で隣接するように設けられる。
そして、第2分流板42a〜42dは、第2ヘッダ14の幅方向(矢印A1、A2方向)と直交するように配置され、その外縁部が第2ヘッダ14の内壁面及び第1仕切壁26にロウ付けによって固定される。
また、第2分流板42a〜42dとリブ24との第2ヘッダ14の幅方向における離間距離L2は、例えば、1mm以下となるように設定される(L2≦1mm)。
さらに、第1分流板38a、38b及び第2分流板42a〜42dにおける孔部40a、40bの開口面積は、それぞれの第1分流板38a、38b及び第2分流板42a〜42dにおいて同一面積となるように形成されると共に、第2ヘッダ14の底部14aに対する孔部40a、40bの下端高さH1が、リブ24の高さH2よりも高くなるようにそれぞれ形成されている(H1>H2)。
すなわち、孔部40a、40bの開口面積が、冷媒の流れ方向に沿って同一となるように形成される。
さらに、第1分流板38a、38b及び第2分流板42a〜42dの数量は、上述したように複数のリブ24に対して1つおきとなるように配置される場合に限定されるものではなく、前記リブ24の下流側に必要な数量が適宜設けられていればよい。
また、このエバポレータ10では、図1に示されるように、複数のチューブ16からなり互いに隣接するように配置された4つの熱交換パスPが設けられ、該熱交換パスPは、第1ヘッダ12の背面側(下流側、矢印B1方向)から第2ヘッダ14側(図1中、矢印C1方向)へと冷媒が流れる第1パスP1と、該第1パスP1と隣接し第2ヘッダ14の背面側において第1ヘッダ12側(図1中、矢印C2方向)へと冷媒の流れる第2パスP2と、エバポレータ10の他端部において前記第2パスP2と隣接すると共に、第2ヘッダ14の表面側(上流側、矢印B2方向)において、第1ヘッダ12側から第2ヘッダ14側(矢印C1方向)へと冷媒の流れる第3パスP3と、前記表面側(上流側、矢印B2方向)において一方の前記第3パスP3と隣接し該第2ヘッダ14から第1ヘッダ12側(矢印C2方向)へと冷媒の流れる第4パスP4とから構成される。
チューブ16は、例えば、アルミニウム材料からなる断面扁平状に形成され、その内部には冷媒の流通する流路(図示せず)が長手方向に沿って形成され、その一端部が第1ヘッダ12の内部と接続され、他端部が第2ヘッダ14の内部と接続されることで、前記チューブ16を通じて前記第1ヘッダ12と前記第2ヘッダ14とが連通している。
フィン18は、例えば、アルミニウム材料等の薄板を成形することで断面波状に折曲され、隣接配置された2つのチューブ16に対して交互に接するように配置されると共に、波状の断面形状で熱交換器の厚さ方向(矢印B1、B2方向)に沿って所定幅だけ延在するように形成されている。
本発明の実施の形態に係るエバポレータ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ここでは、導入管20及び導出管22の設けられた第1ヘッダ12の一端部から他端部側を奥方向(矢印A2方向)、前記第1ヘッダ12の他端部から一端部側を手前方向(矢印A1方向)として説明する。
先ず、図示しない配管を通じて導入管20から導入された冷媒は、図1に示されるように、第1ヘッダ12の奥方向(矢印A2方向)へと流れると同時に第1パスP1を構成する複数のチューブ16を通じて下方(矢印C1方向)へと流れる。
そして、第1パスP1における各チューブ16を介して第2ヘッダ14の第1空間部30へ到達した冷媒は、図2に示されるように、前記第1空間部30に沿って奥方向(矢印A2方向)へと流通する。
次に、第1空間部30内の冷媒は第2ヘッダ14の奥方向(矢印A2方向)へ向かって流れることで、中央近傍を流れる冷媒が最も上流側に配置された第1分流板38aの孔部40aを通じて下流側(奥方向、矢印A2方向)へと流れると同時に複数のチューブ16内へと流れる。この際、第1分流板38aの上流側に隣接したリブ24によって冷媒の流れが上方(矢印C2方向)に向かって偏向されることで孔部40aへと導かれる。
また、冷媒の一部は第1分流板38aによって堰き止められ、該第1分流板38aに沿って流れてチューブ16側(矢印C2方向)へと導かれる。
すなわち、第1分流板38aによって冷媒の一部を孔部40aを通じて下流側(矢印A2方向)へと流通させ、残りの冷媒をチューブ16側(矢印C2方向)へと流れるように分流させている。
さらに、最も上流側の第1分流板38aを通過して下流側へと流れた冷媒は、次の第1分流板38bによって孔部40aを通じてさらに下流側へと流れるものと、偏向されチューブ16側へ流れるものとに分流される。この場合も、冷媒の一部は各リブ24によって孔部40aへと導かれ下流側へと流れる。
このように複数の第1分流板38a、38bの設けられた第1空間部30内を冷媒が流れることで、上流側に設けられたリブ24によって孔部40aへと導かれ第2ヘッダ14の奥方向(矢印A2方向)へ流れる冷媒と、該奥方向と直交する上方(矢印C2方向)へと流れチューブ16へと導かれる冷媒とに好適に分流されるため、第1空間部30に接続された各チューブ16に対して略均等に冷媒が流れることとなる。
換言すれば、このリブ24は、第1ヘッダ12の強度を向上させると同時に、冷媒を第1分流板38a、38bの孔部40aへと導くガイド手段として機能している。
そして、冷媒は、図1及び図2に示されるように、第1空間部30から第2パスP2を構成する複数のチューブ16を通じて上方(矢印C2方向)へと流れ、第1ヘッダ12へと到達した後にさらに奥方向へと流れる。その後、冷媒は第1ヘッダ12の奥方向(矢印A2方向)に設けられ第3パスP3を構成するチューブ16を通じて再び下方(矢印C1方向)へと流れる。また、同時に、第1ヘッダ12内において仕切壁に設けられた複数の連通口36を通じて厚さ手前方向(矢印B2方向)へと流れた後、チューブ16を通じて再び下方へと流れる。
最後に、第3パスP3から冷媒が第3空間部34及び連通口36を通じて第2ヘッダ14の第2空間部32へと導入され、手前方向(矢印A1方向)へと流れる。この第2空間部32において、中央近傍を流れる冷媒が最も上流側(奥方向)に配置された第2分流板42aの孔部40bを通じて下流側(手前方向、矢印A1方向)へと流れると同時に複数のチューブ16内へと流れる。この際、第2分流板42aの上流側に隣接したリブ24によって冷媒の流れが上方(矢印C2方向)に向かって偏向されることで孔部40bへと導かれる。
また、冷媒の一部は第2分流板42aによって堰き止められ、該第2分流板42aに沿って流れることでチューブ16側(矢印C2方向)へと導かれる。
すなわち、第2分流板42aによって冷媒の一部を下流側(矢印A1方向)へと流通させ、残りの冷媒をチューブ16側(矢印C2方向)へと流れるように分流させている。
さらに、最も上流側の第2分流板42aを通過して下流側へと流れた冷媒は、下流側に設けられた第2分流板42b〜42dの孔部40bを順に通過することでさらに下流側へと流れるものと、各第2分流板42b〜42dに沿ってそれぞれ直交方向へと偏向されチューブ16側へ流れるものとにそれぞれ分流される。
この場合も、冷媒の一部は各リブ24によって孔部40bへと導かれ下流側へと流れる。
このように複数の第2分流板42a〜42dの設けられた第2空間部32内を冷媒が流れることで、上流側に設けられたリブ24によって孔部40bへと導かれ第2ヘッダ14の手前方向(矢印A1方向)へ流れる冷媒と、該手前方向と直交方向へと流れチューブ16へと導かれる冷媒とに好適に分流されるため、第2空間部32に接続された各チューブ16に対して略均等に冷媒が流れることとなる。
そして、第4パスP4を構成する複数のチューブ16を通じて上方(矢印C2方向)へと流れ、第1ヘッダ12へと戻った冷媒が手前方向(矢印A1方向)へと流れて導出管22から排出される。このように、第1〜第4パスP1〜P4において、複数のチューブ16を循環する冷媒とフィン18を通過する空気との間で熱交換がなされ、熱交換のなされた冷媒が導出管22から導出され図示しない機器へと循環する。
以上のように、本実施の形態では、エバポレータ10において冷媒の導入される第2ヘッダ14の内部に、複数のチューブ16に対して前記冷媒を略均等に流通させるための第1分流板38a、38b及び第2分流板42a〜42dを複数設け、該第1分流板38a、38b及び第2分流板42a〜42dを前記第2ヘッダ14の底部14aに設けられた複数のリブ24の下流側となるように配置している。
これにより、第2ヘッダ14の内部を流れる冷媒の一部が、上流側に設けられたリブ24によってチューブ16側(上方)へと偏向され第1分流板38a、38b及び第2分流板42a〜42dの孔部40a、40bに向かってそれぞれ導かれるため、前記孔部40a、40bを通じて前記冷媒を下流側へと円滑に流通させることができると同時に、第1分流板38a、38b及び第2分流板42a〜42dによって堰き止められた残りの冷媒を直交方向へと流通させチューブ16側へと好適に導くことが可能となる。
そのため、第1分流板38a、38b及び第2分流板42a〜42dによって冷媒を好適に分流させることで各チューブ16に対して冷媒を略均等に流通させることができ、しかも、リブ24によって冷媒を孔部40a、40bへと導くことで、従来の熱交換器のように孔部の開口面積を下流側に向かって徐々に小さく形成することなく同一の開口面積で形成できるため、冷媒の流通抵抗を増加させることがない。
その結果、第2ヘッダ14内において、各チューブ16に対して均等に分流させつつ、冷媒を円滑に流通させることで各チューブ16に流通する冷媒と空気との熱交換を均等に行うことができ、エバポレータ10における熱交換性能を高めることができる。
また、第2ヘッダ14の底部14aに対する第1分流板38a、38b及び第2分流板42a〜42dにおける孔部40a、40bの下端高さH1がリブ24の高さH2よりも高くなるように形成することで、前記リブ24によって流れを上方へと偏向させた冷媒が孔部40a、40bへと好適に導かれる。
さらに、第2ヘッダ14の幅方向(矢印A1、A2方向)において第1分流板38a、38b及び第2分流板42a〜42dとリブ24との離間距離L1、L2を1mm以下とすることで、前記リブ24によって偏向させた冷媒を孔部40a、40bへとより好適に導くことが可能となる。
なお、本発明に係るエバポレータは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…エバポレータ 12…第1ヘッダ
14…第2ヘッダ 14a…底部
16…チューブ 18…フィン
24…リブ 30…第1空間部
32…第2空間部 34…第3空間部
38a、38b…第1分流板 40a、40b…孔部
42a〜42d…第2分流板

Claims (4)

  1. 互いに間隔をおいて配置される一組のタンクと、長手方向に沿った両端部がそれぞれ前記タンクに接続され冷媒の流通する複数のチューブと、隣接する前記チューブの間に設けられる複数のフィンと、前記タンクの内部において前記冷媒の流れ方向と直交するように設けられた分流板とを有し、前記フィンを通過する空気と前記冷媒との間で熱交換を行うエバポレータにおいて、
    前記タンクの内部には、内壁面からチューブ側に向かって突出し、前記冷媒の流れ方向と直交するように形成された複数のリブを有し、前記冷媒の流通する孔部を有した前記分流板が前記リブの間となるように配置されることを特徴とするエバポレータ。
  2. 請求項1記載のエバポレータにおいて、
    前記分流板は、前記リブの下流側に隣接して設けられることを特徴とするエバポレータ。
  3. 請求項1又は2記載のエバポレータにおいて、
    前記分流板の孔部は、前記リブの高さよりも高い位置に開口していることを特徴とするエバポレータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエバポレータにおいて、
    前記リブと前記分流板との離間距離が、前記冷媒の流れ方向において1mm以下に設定されることを特徴とするエバポレータ。
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