JP2016223642A - 熱交換器 - Google Patents

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直久 東山
Naohisa Higashiyama
直久 東山
基之 高木
Motoyuki Takagi
基之 高木
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Mahle Behr Thermal Systems Japan Ltd
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Abstract

【課題】熱交換器において、媒体を分流させる際の流路抵抗を低減することで熱交換性能を高める。【解決手段】熱交換器10において、第2ヘッダ14の第1空間部28には複数の第1分流板34a、34b、34cが設けられ、第2空間部30には複数の第2分流板42a〜42eが設けられている。この第1分流板34a、34b、34c及び第2分流板42a〜42eは、第2ヘッダ14の幅方向と略直交したベース部36と、該ベース部36の略中央に開口した孔部38と、該孔部38の周縁部に立設した環状壁部40とを有している。そして、環状壁部40が冷媒の流れ方向上流側となるように配置されることで、ベース部36によって堰き止められた冷媒が環状壁部40に沿って流れ、各チューブ16側へと導かれる。【選択図】図3

Description

本発明は、内部に媒体を流通させ、外部に空気を通過させることで該媒体と熱交換を行って前記空気の熱交換を行うことが可能な熱交換器に関する。
従来から、自動車等の車両に用いられる車両用空調装置において、内部に冷媒を流通させることで通過する空気を冷却するエバポレータ等の熱交換器が用いられている。
この熱交換器は、例えば、特許文献1に示されるように、一組のヘッダと、前記ヘッダの間に接続される複数のチューブと、前記チューブの間に設けられた複数のフィンとを備え、前記ヘッダの長手方向に沿って前記チューブが並列に配置されると共に、該ヘッダの内部には各チューブに対して均等に冷媒を流通させるための複数の絞り板が設けられている。この絞り板は、ヘッダの長手方向と直交するように配置され、その中央部には円形状の絞り穴がそれぞれ形成されている。
そして、上述した熱交換器のヘッダへと供給された冷媒が長手方向へと流れることで、複数の絞り板及び絞り穴によって各チューブへと略均等となるように分流される。
特開2001−74388号公報
しかしながら、上述した熱交換器では、複数の絞り板において冷媒の流通方向下流側に向かって絞り穴の穴径を段階的に小さくすることで冷媒の分流量を調整しているため、前記絞り穴を通過する際の冷媒の流通抵抗が下流に行くにつれて増加してしまうこととなり、それに伴って、熱交換性能の低下を招くことが懸念される。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、媒体を分流させる際の流路抵抗を低減することで熱交換性能を高めることが可能な熱交換器を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、互いに間隔をおいて配置される一組のタンクと、長手方向に沿った両端部がそれぞれタンクに接続される複数のチューブと、隣接するチューブの間に設けられる複数のフィンとを有し、フィンを通過する空気とチューブを流通する媒体との熱交換を行う熱交換器において、
タンクのいずれか一方には、媒体の供給・排出される媒体出入口を有し、タンクの内部には、媒体の流れ方向と直交するように配置された複数の分流板を備え、分流板は、薄板状のベース部に開口し媒体の流通する孔部と、ベース部から切り起こされることで孔部の周縁部に立設した環状壁部とを有し、環状壁部が媒体の流れ方向において上流側となるように分流板が配置されることを特徴とする。
本発明によれば、複数のチューブを介して一組のタンクを接続する熱交換器において、いずれか一方のタンクに媒体の供給・排出される媒体出入口を有し、このタンクの内部には、媒体の流れ方向と直交するように配置された複数の分流板を備えている。そして、分流板は、媒体の流通する孔部が薄板状のベース部に開口し、孔部の周縁部にはベース部から切り起こされることで立設した環状壁部が形成され、環状壁部が媒体の流れ方向において上流側となるように配置される。
従って、媒体の一部を分流板の孔部を通じて下流側へと流通させると同時に、ベース部によって堰き止められた媒体の残りが環状壁部に沿って流れることでチューブ側へと好適に導かれる。
その結果、分流板のベース部によって流れの妨げられた媒体の一部を、各チューブへと導くことで媒体を略均等に流通させることが可能となり、しかも、従来の熱交換器と比較して孔部を通じて下流側へと流通する媒体の流通抵抗が増加してしまうことがないため、各チューブに流通する媒体と空気との熱交換を均等に行うことで熱交換器における熱交換性能を高めることができる。
また、分流板には、ベース部において孔部と近接した媒体供給孔を有することにより、ベース部によって堰き止められた媒体の一部を媒体供給孔を通じて分流板の下流側へとさらに流通させ、該下流側に配置されたチューブへと供給することが可能となるため、媒体の流通抵抗をより一層低減することができ、さらに各チューブに流れる媒体量をより一層均等とすることができる。
さらに、環状壁部を、断面略矩形状に形成すると共に媒体の流れ方向と略平行に形成することにより、環状壁部が孔部を通過する媒体の流通抵抗となることがなく、しかも、孔部を通らずに分流板によって堰き止められた媒体を環状壁部に沿って好適にチューブ側へと導くことが可能となる。
さらにまた、媒体出入口を有していない他方のタンクにも分流板を設けるとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、一組のタンクのいずれか一方に媒体の供給・排出される媒体出入口を有した熱交換器において、媒体の流れ方向と直交するように配置された複数の分流板を備え、分流板には、媒体の流通する孔部が薄板状のベース部に開口し、孔部の周縁部にはベース部から切り起こされることで立設した環状壁部が形成され、環状壁部を媒体の流れ方向において上流側となるように配置することで、媒体の一部を分流板の孔部を通じて下流側へと流通させると同時に、ベース部によって堰き止められた媒体の残りを環状壁部に沿うように流通させることでチューブ側へと好適に導くことができる。その結果、分流板のベース部によって流れの妨げられた媒体の一部を、各チューブへと導くことで媒体を略均等に流通させることが可能となり、しかも、従来の熱交換器と比較して孔部を通じて下流側へと流通する媒体の流通抵抗が増加してしまうことがないため、各チューブに流通する媒体と空気との熱交換を均等に行って熱交換器における熱交換性能を高めることができる。
また、分流板のベース部において孔部と近接した媒体供給孔を設けることにより、ベース部によって堰き止められた媒体の一部を媒体供給孔を通じて分流板の下流側へとさらに流通させ、下流側に配置されたチューブへと供給することが可能となる。その結果、タンク内における媒体の流通抵抗をより一層低減することができ、さらに各チューブに流れる媒体量をより一層均等とすることができる。
本発明の実施の形態に係る熱交換器の一部省略外観斜視図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図3Aは、図2における第1空間部の縦断面図であり、図3Bは、図2のIIIB−IIIB線に沿った断面図である。 図4Aは、図2における第2空間部の縦断面図であり、図4Bは、図2のIVB−IVB線に沿った断面図である。 図5Aは、変形例に係る第2ヘッダにおける第1空間部の縦断面図であり、図5Bは、図5AのVB−VB線に沿った断面図である。
本発明に係る熱交換器について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る熱交換器を示す。
この熱交換器10は、図1に示されるように、例えば、その内部に冷媒(媒体)の流通するエバポレータとして用いられ、一組の第1及び第2ヘッダ(タンク)12、14と、前記第1ヘッダ12と第2ヘッダ14との間を接続する複数のチューブ16と、前記チューブ16の間に設けられ波状に折曲された複数のフィン18とを含み、前記第1及び第2ヘッダ12、14の幅方向と直交する熱交換器10の厚さ方向(矢印A1、A2方向)に空気が通過することで前記冷媒との熱交換が行われる。
なお、ここでは、熱交換器10の幅方向(矢印B1、B2方向)及び厚さ方向(矢印A1、A2方向)に隣接するように4つの熱交換パスが設けられた4パス式の熱交換器10について説明すると共に、図1では、複数のチューブ16及びフィン18の一部のみを図示している。
この第1ヘッダ12は、その一端部に冷媒の供給・排出される導入管(媒体出入口)20及び導出管(媒体出入口)22が設けられ、その内部が幅方向(矢印B1、B2方向)と直交する厚さ方向(矢印A1、A2方向)に2分割されると共に、背面側(矢印A1方向)となる空間が前記幅方向に沿ってさらに2分割されている(図1中、破線形状参照)。
また、第2ヘッダ14は、図2に示されるように、第1ヘッダ12と同様に、第1仕切壁24によって厚さ方向(矢印A1、A2方向)に2分割されると共に、背面側(矢印A1方向)となる空間に設けられた第2仕切壁26によってさらに空間が分割されている。すなわち、第2ヘッダ14は、その背面側と表面側となる内部に2分割された第1及び第2空間部28、30が設けられ、前記第1空間部28が第2仕切壁26を介してさらに第3空間部32とに分割される。そして、第3空間部32は、第1仕切壁24に開口した連通口44を通じて第2空間部30と連通している。
この第1空間部28には、その幅方向中央から他端部側(矢印B2方向)に向かって複数(例えば、3つ)の第1分流板(分流板)34a、34b、34cが設けられ、該第1分流板34a、34b、34cは、第2ヘッダ14の幅方向(矢印B1、B2方向)と直交するように設けられる。
この第1分流板34a、34b、34cは、図2〜図3Bに示されるように、例えば、第1空間部28の幅方向に沿って互いに等間隔離間するように設けられ、第2ヘッダ14の断面形状に対応した断面矩形状の板材から形成され、平面状のベース部36と、該ベース部36の中央部に開口した断面長方形状の孔部38と、前記孔部38の周縁部において前記ベース部36に対して立設した環状壁部40とからなる。なお、孔部38は、図3Bに示されるように、第2ヘッダ14の厚さ方向(矢印A1、A2方向)に沿って長尺となるように形成されると共に、前記孔部38の開口面積は、各第1分流板34a、34b、34cにおいて同一面積となるように形成されている。
また、環状壁部40は、ベース部36に対して略直交して第2ヘッダ14の幅方向(矢印B1方向)に沿って所定高さで形成される。
そして、第1分流板34a、34b、34cには、ベース部36に対してパンチング等によって孔部38を打ち抜くバーリング加工を行うことで該ベース部36に対して立設した環状壁部40が形成されている。
また、第1分流板34a、34b、34cは、ベース部36の外縁部が第2ヘッダ14の内壁面及び第1仕切壁24にロウ付けによって固定されると共に、環状壁部40が上流側となる一端部側(矢印B1方向)に向かって延在するように配置される。
一方、第2空間部30には、第2ヘッダ14の幅方向(矢印B1、B2方向)と直交するように複数(例えば、5つ)の第2分流板(分流板)42a〜42eが設けられる。
この第2分流板42a〜42eは、第1分流板34a、34b、34cと略同一形状で形成され、第2空間部30の幅方向に沿って互いに等間隔離間するように設けられ、ベース部36の外縁部が第2ヘッダ14の内壁面及び第1仕切壁24にロウ付けによって固定される。また、第2分流板42a〜42eは、ベース部36が幅方向(矢印B1、B2方向)と直交するように配置されると共に、環状壁部40が冷媒の流れ方向上流側となる第2ヘッダ14の他端部側(矢印B2方向)に向かって延在するように配置される。
すなわち、第2ヘッダ14において、第1分流板34a、34b、34cにおける環状壁部40と第2分流板42a〜42eにおける環状壁部40とが互いに相反する方向へ突出している(図2参照)。
また、この熱交換器10では、図1に示されるように、複数のチューブ16からなり互いに隣接するように配置された4つの熱交換パスPが設けられ、該熱交換パスPは、第1ヘッダ12の背面側(下流側、矢印A1方向)から第2ヘッダ14側(図1中、矢印C1方向)へと冷媒が流れる第1パスP1と、該第1パスP1と隣接し第2ヘッダ14の背面側において第1ヘッダ12側(図1中、矢印C2方向)へと冷媒の流れる第2パスP2と、熱交換器10の他端部において前記第2パスP2と隣接し第1ヘッダ12側から第2ヘッダ14側(矢印C1方向)へと冷媒の流れる第3パスP3と、前記第2ヘッダ14の表面側(上流側、矢印A2方向)の全面において該第2ヘッダ14から第1ヘッダ12側(矢印C2方向)へと冷媒の流れる第4パスP4とから構成される。
チューブ16は、例えば、アルミニウム材料からなる断面扁平状に形成され、その内部には冷媒の流通する流路(図示せず)が長手方向に沿って形成され、その一端部が第1ヘッダ12の内部と接続され、他端部が第2ヘッダ14の内部と接続されることで、前記チューブ16を通じて前記第1ヘッダ12と前記第2ヘッダ14とが連通している。
フィン18は、例えば、アルミニウム材料等の薄板を成形することで断面波状に折曲され、隣接配置された2つのチューブ16に対して交互に接するように配置されると共に、波状の断面形状で熱交換器10の厚さ方向(矢印A1、A2方向)に沿って所定幅だけ延在するように形成されている。
本発明の実施の形態に係る熱交換器10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ここでは、導入管20及び導出管22の設けられた第1ヘッダ12の一端部から他端部側へを奥方向(矢印B2方向)、前記第1ヘッダ12の他端部側から一端部側へを手前方向(矢印B1方向)として説明する。
先ず、図示しない配管を通じて導入管20から導入された冷媒は、図1に示されるように、第1ヘッダ12の奥方向(矢印B2方向)へと流れると同時に第1パスP1を構成する複数のチューブ16を通じて下方(矢印C1方向)へと流れる。
そして、第1パスP1における各チューブ16を介して第2ヘッダ14の第1空間部28へ到達した冷媒は、図2に示されるように、前記第1空間部28に沿って奥方向(矢印B2方向)へと流通する。
次に、図2及び図3Aに示されるように、第1空間部28内の冷媒は第2ヘッダ14の奥方向(矢印B2方向)へ向かって流れることで、中央近傍を流れる冷媒が最も上流側に配置された第1分流板34aの孔部38を通じて下流側(奥方向、矢印B2方向)へと流れると同時に複数のチューブ16内へと流れる。
また、冷媒の一部は第1分流板34aのベース部36によって堰き止められ、環状壁部40に沿って回り込むように流れてチューブ16側(図3B中、矢印C2方向)へと導かれる。すなわち、第1分流板34aによって冷媒の一部を孔部38を通じて下流側へと流通させ、残りの冷媒をチューブ16側へと流れるように分流させている。換言すれば、この環状壁部40は、ベース部36によって堰き止められた冷媒をチューブ16側へと導くガイド手段として機能する。
さらに、第1分流板34aを通過して下流側へと流れた冷媒は、次の第1分流板34bによって孔部38を通じてさらに下流側へと流れるものと、ベース部36及び環状壁部40に沿って直交方向へと偏向されチューブ16側へ流れるものとに分流される。
このように複数の第1分流板34a、34b、34cの設けられた第1空間部28内を冷媒が流れることで、孔部38を通じて第2ヘッダ14の奥方向(矢印B2方向)へ流れる冷媒と、該奥方向と直交方向へと流れチューブ16へと導かれる冷媒とに好適に分流されるため、第1空間部28に接続された各チューブ16に対して略均等に冷媒が流れることとなる。
そして、冷媒は、第1空間部28から第2パスP2を構成する複数のチューブ16を通じて上方(矢印C2方向)へと流れ、第1ヘッダ12へと到達した後にさらに奥方向へと流れる。その後、冷媒は第1ヘッダ12の奥方向(矢印B2方向)に設けられ第3パスP3を構成するチューブ16を通じて再び下方へと流れる。
最後に、図2及び図4Aに示されるように、第3パスP3から冷媒が第3空間部32及び連通口44を通じて第2ヘッダ14の第2空間部30へと導入され、手前方向(矢印B1方向)へと流れると同時に、第4パスP4を構成する複数のチューブ16を通じて上方(矢印C2方向)へと流れる。
この第2空間部30において、中央近傍を流れる冷媒が最も上流側(奥方向)に配置された第2分流板42aの孔部38を通じて下流側(手前方向、矢印B1方向)へと流れると同時に複数のチューブ16内へと流れる。また、冷媒の一部は第2分流板42aのベース部36によって堰き止められ、環状壁部40に沿って回り込むように流れてチューブ16側(図4B中、矢印C2方向)へと導かれる。すなわち、第2分流板42aによって冷媒の一部を下流側へと流通させ、残りの冷媒をチューブ16側へと流れるように分流させている。
さらに、最も上流側の第2分流板42aを通過して下流側へと流れた冷媒は、下流側に設けられた第2分流板42b、42c、42d、42eの孔部38を順に通過することでさらに下流側へと流れるものと、各第2分流板42b、42c、42d、42eのベース部36及び環状壁部40に沿ってそれぞれ直交方向へと偏向されチューブ16側へ流れるものとにそれぞれ分流される。
これにより、第2ヘッダ14の第2空間部30へと導入された冷媒が、複数の第2分流板42a〜42eによって孔部38を通じて第2ヘッダ14の手前方向(矢印B1方向)へ流れる冷媒と、該手前方向と直交方向へと流れチューブ16へと導かれる冷媒とに好適に分流されるため、第2空間部30に接続された各チューブ16に対して略均等に冷媒が流れることとなる。
そして、第4パスP4を構成する複数のチューブ16を通じて上方(矢印C2方向)へと流れ、第1ヘッダ12へと戻った冷媒が手前方向へと流れて導出管22から排出される。このように、第1〜第4パスP1〜P4において、複数のチューブ16を循環する冷媒とフィン18を通過する空気との間で熱交換がなされ、該冷媒が加温されて導出管22から導出され図示しない機器へと循環する。
以上のように、本実施の形態では、熱交換器10において冷媒の導入される第2ヘッダ14の内部に、複数のチューブ16に対して前記冷媒を略均等に流通させるための第1分流板34a、34b、34c、第2分流板42a〜42eを複数設け、この第1分流板34a、34b、34c及び第2分流板42a〜42eには、前記冷媒を流通させる孔部38の周縁部に立設するように環状壁部40を形成し、該環状壁部40をそれぞれ上流側となるように配置している。
これにより、冷媒の一部を第1分流板34a、34b、34c及び第2分流板42a〜42eの孔部38を通じて下流側へと流通させると同時に、該第1分流板34a、34b、34c及び第2分流板42a〜42eのベース部36によって堰き止められた残りの冷媒を該ベース部36と環状壁部40とによって直交方向へと流通させチューブ16側へと好適に導くことが可能となる。
そのため、第1分流板34a、34b、34c及び第2分流板42a〜42eのベース部36によって冷媒を好適に分流させることで各チューブ16に対して冷媒を略均等に流通させることが可能となり、しかも、従来の熱交換器のように孔部の開口面積を下流側に向かって徐々に小さく形成することなく同一の開口面積で形成しているため、冷媒の流通抵抗を増加させることがない。
その結果、第2ヘッダ14内において、冷媒を円滑に流通させ、且つ、各チューブ16に対して均等に分流させることで、各チューブ16に流通する冷媒と空気との熱交換を均等に行うことができ、熱交換器10における熱交換性能を高めることができるため、例えば、前記熱交換器10を通過して車室内へと送風される送風温度を安定させることができる。
また、第1分流板34a、34b、34c及び第2分流板42a〜42eにおいて、孔部38の開口面積とベース部36の面積との比率を適宜設定することで、該ベース部36によって堰き止められる冷媒量と、前記孔部38を通じて下流側へと流れる冷媒量とを調整して分流比率の調整を図ることができる。
なお、孔部38は、断面長方形状に形成される場合に限定されるものではなく、例えば、第2ヘッダ14における第1及び第2空間部28、30の断面形状に対応させるように形成すればよい。
また、第2ヘッダ14に設けられる第1分流板34a、34b、34c及び第2分流板42a〜42eの数量は、必要に応じて適宜設定するとよい。
さらに、熱交換器10に設けられる第1分流板34a、34b、34c及び第2分流板42a〜42eは、上述した構成に限定されるものではなく、例えば、図5A及び図5Bに示される熱交換器50のように、第1分流板52a、52b、52cにおける孔部54に隣接するように冷媒供給孔(媒体供給孔)56を形成するようにしてもよい。
この第1分流板52a、52b、52cには、図5A及び図5Bに示されるように、孔部54に対して第1ヘッダ12側(矢印C2方向)となるように所定間隔離間して冷媒供給孔56が形成され、該冷媒供給孔56は、例えば、孔部54の約半分の開口面積で形成される。すなわち、冷媒供給孔56は、第1分流板52a、52b、52cにおいてチューブ16側となるように形成される。
そして、図5Aに示されるように、第2ヘッダ14において、第1空間部28へ導入された冷媒は、第2ヘッダ14の奥方向(矢印B2方向)へ向かって流れ、中央近傍を流れる冷媒が最も上流側に配置された第1分流板52aの孔部54を通じて下流側へと流れる。また同時に、冷媒の一部が第1分流板52aのベース部36によって堰き止められ、図5Bに示されるように、環状壁部40に沿って回り込むように流れてチューブ16側(矢印C2方向)へと導かれると共に冷媒供給孔56を通じて下流側(奥方向、図5A中、矢印B2方向)へと流れる。
このように、第2ヘッダ14に設けられた第1分流板52a、52b、52cにおいて、チューブ16の接続されている上部側に冷媒供給孔56を設けることにより、該冷媒供給孔56を通じてベース部36によって堰き止められた冷媒の一部を第1分流板52a、52b、52cの下流側へと流通させ、前記冷媒供給孔56の近傍となり前記下流側に配置されたチューブ16へと供給することが可能となる。
その結果、冷媒供給孔56を通じて下流側へと流通した冷媒を下流側のチューブ16へと好適に導いて流通させることができ、しかも、冷媒が流れる際の流通抵抗をより一層低減できるため、各チューブ16に流れる冷媒量をより一層均等とすることが可能となる。また、上述した冷媒供給孔56は、第1分流板52a、52b、52cのみでなく第2分流板42a〜42eにも同様に形成するようにしてもよい。
なお、本発明に係る熱交換器は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、50…熱交換器 12…第1ヘッダ
14…第2ヘッダ 16…チューブ
20…導入管 22…導出管
28…第1空間部 30…第2空間部
32…第3空間部
34a、34b、34c、52a、52b、52c…第1分流板
36…ベース部 38、54…孔部
40…環状壁部 42a〜42e…第2分流板
56…冷媒供給孔

Claims (4)

  1. 互いに間隔をおいて配置される一組のタンクと、長手方向に沿った両端部がそれぞれ前記タンクに接続される複数のチューブと、隣接する前記チューブの間に設けられる複数のフィンとを有し、前記フィンを通過する空気と前記チューブを流通する媒体との熱交換を行う熱交換器において、
    前記タンクのいずれか一方には、前記媒体の供給・排出される媒体出入口を有し、前記タンクの内部には、前記媒体の流れ方向と直交するように配置された複数の分流板を備え、前記分流板は、薄板状のベース部に開口し前記媒体の流通する孔部と、前記ベース部から切り起こされることで前記孔部の周縁部に立設した環状壁部とを有し、前記環状壁部が前記媒体の流れ方向において上流側となるように前記分流板が配置されることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1記載の熱交換器において、
    前記分流板には、前記ベース部において前記孔部と近接した媒体供給孔を有することを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2記載の熱交換器において、
    前記環状壁部は、断面略矩形状に形成されると共に前記媒体の流れ方向と略平行に形成されることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換器において、
    前記媒体出入口を有していない他方のタンクにも前記分流板が設けられることを特徴とする熱交換器。
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