JP6110191B2 - 検査装置および検査処理装置 - Google Patents

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本発明は、同一の検査対象についての同一の物理量を異なるタイミングで測定して得られる2つの測定値に基づいてこの検査対象の良否を検査する検査装置および検査処理装置に関するものである。
本願出願人は、この種の検査装置(検査処理装置)として、下記の特許文献1に開示された良否判別装置を既に提案している。この良否判別装置は、検査対象(例えばコンデンサ)を搬送するベルトコンベア、ベルトコンベアによる検査対象の搬送方向に沿って規定された2つの測定ステージ(第1測定ステージおよび第2測定ステージ)に配設された2つの検査装置、および処理装置を備えている。
この良否判別装置では、各検査装置は、ベルトコンベアで搬送されてそれぞれの測定ステージに位置した検査対象についての同一の物理量(例えば、検査対象がコンデンサのときには静電容量値)を順次測定すると共に、測定した物理量と予め設定された同一の判別用基準値(良品の範囲を規定する上限容量値および下限容量値)とを比較することによって検査対象の良否を検査する。また、各検査装置は、この検査の結果を処理装置に出力する。処理装置は、各検査装置から出力された検査の結果を入力して記憶すると共に、同一の検査対象についての各検査装置での検査の結果に基づいて、各検査装置による検査の結果が共に良品のときには、この検査対象を最終的に良品であると判別し、これ以外のとき(つまり、各検査装置による検査の結果の少なくとも一方が不良品であるとき)には、この検査対象を最終的に不良品であると判別する。
この良否判別装置によれば、同一の検査対象(1つの検査対象)に対する二重チェック(ダブルチェック)を実行することが可能になっている。
特開2011−59049号公報(第5−9頁、第1図)
ところで、上記の良否判別装置には、以下の改善すべき課題が存在している。すなわち、検査対象の中には、検査装置による物理量の測定の際の測定用信号(例えば、測定電圧)の印加に起因して物理量が変化するものが存在している。このような検査対象は、製造不良などが原因で発生すると考えられ、市場に出回っている状態や、最終ユーザによって使用されている状態でも物理量が変化する場合(つまり、出荷後に物理量が変化する場合)があり、将来的に検査対象が満たすべきこの物理量についての製品仕様を満足しない状態に至ることもある。このため、このような検査対象は、本来、不良品と判別されるべきものである。
しかしながら、このような不良品と判別されるべき検査対象であっても、1つ目の検査装置での測定用信号の印加による物理量の変化の程度によっては、2つ目の検査装置で測定される物理量が判別用基準値を満たす場合がある。このような場合には、上記の良否判別装置では、2つの検査装置での検査対象についての物理量が共に判別用基準値を満たすことになり、上記の検査対象を良品と判別することになる。したがって、上記の良否判別装置には、市場に出回っている状態や、最終ユーザによって使用されている状態において物理量が変化して将来的にこの物理量についての製品仕様を満足しない状態に至るおそれのある検査対象を不良品として判別することが困難であるという改善すべき課題が存在している。
本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであり、将来的に所定の物理量についての製品仕様を満足しない状態に至るおそれのある検査対象を不良品としてより確実に判別し得る検査装置および検査処理装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項記載の検査装置は、検査対象を搬送する搬送装置と、前記搬送装置による前記検査対象の搬送方向に沿って規定された2つの測定ステージにそれぞれ配設されて、当該測定ステージに搬送された前記検査対象についての同一の物理量を測定する測定処理を実行する2つの測定装置と、前記2つの測定装置によって異なるタイミングで測定された同一の前記検査対象についての前記物理量の測定値に基づいて当該同一の検査対象の良否を判別する処理装置とを備え、前記2つの測定装置のうちの一方の測定装置は、自ら測定した前記物理量の測定値を当該2つの測定装置のうちの他方の測定装置に送信する送信処理を実行可能に構成され、前記他方の測定装置は、前記一方の測定装置から送信された前記測定値を受信する受信処理、前記測定処理で自ら測定した一の前記検査対象の前記物理量についての測定値と当該受信処理で受信した前記一方の測定装置での当該一の検査対象についての前記測定値との間の差分値を算出する差分値算出処理、および当該算出した差分値と予め規定された基準差分範囲とを比較して当該基準差分範囲に当該差分値が含まれているか否かを判別して前記処理装置に送信する差分値比較処理を実行可能に構成され、前記処理装置は、前記他方の測定装置から受信した前記差分値比較処理での判別結果が、前記基準差分範囲に前記差分値が含まれているとの判別結果のときには前記検査対象を良品として判別し、当該基準差分範囲に当該差分値が含まれていないとの判別結果のときには当該検査対象を不良品として判別する判別処理を実行する。
また、請求項9記載の検査処理装置は、検査対象についての同一の物理量を測定する測定処理を実行する2つの測定装置と、前記2つの測定装置によって異なるタイミングで測定された同一の前記検査対象についての前記物理量の測定値に基づいて当該同一の検査対象の良否を判別する処理装置とを備え、前記2つの測定装置のうちの一方の測定装置は、自ら測定した前記物理量の測定値を当該2つの測定装置のうちの他方の測定装置に送信する送信処理を実行可能に構成され、前記他方の測定装置は、前記一方の測定装置から送信された前記測定値を受信する受信処理、前記測定処理で自ら測定した一の前記検査対象の前記物理量についての測定値と当該受信処理で受信した前記一方の測定装置での当該一の検査対象についての前記測定値との間の差分値を算出する差分値算出処理、および当該算出した差分値と予め規定された基準差分範囲とを比較して当該基準差分範囲に当該差分値が含まれているか否かを判別して前記処理装置に送信する差分値比較処理を実行可能に構成され、前記処理装置は、前記他方の測定装置から受信した前記差分値比較処理での判別結果が、前記基準差分範囲に前記差分値が含まれているとの判別結果のときには前記検査対象を良品として判別し、当該基準差分範囲に当該差分値が含まれていないとの判別結果のときには当該検査対象を不良品として判別する判別処理を実行する。
また、請求項記載の検査装置は、検査対象を搬送する搬送装置と、前記搬送装置による前記検査対象の搬送方向に沿って規定された2つの測定ステージにそれぞれ配設されて、当該測定ステージに搬送された前記検査対象についての同一の物理量を測定する測定処理を実行する2つの測定装置と、前記2つの測定装置によって異なるタイミングで測定された同一の前記検査対象についての前記物理量の測定値に基づいて当該同一の検査対象の良否を判別する処理装置とを備え、前記2つの測定装置のうちの一方の測定装置は、自ら測定した一の前記検査対象の前記物理量の測定値と当該測定値に対して予め規定された基準範囲とを比較して当該基準範囲に当該測定値が含まれているか否かを判別すると共に判別の結果を前記処理装置に送信する測定値比較処理、および当該測定値を前記2つの測定装置のうちの他方の測定装置に送信する送信処理を実行可能に構成され、前記他方の測定装置は、自ら測定した前記一の検査対象の前記物理量の測定値と当該測定値に対して予め規定された基準範囲とを比較して当該基準範囲に当該測定値が含まれているか否かを判別すると共に判別の結果を前記処理装置に送信する測定値比較処理、前記一方の測定装置から送信された前記測定値を受信する受信処理、前記自ら測定した前記一の検査対象の前記物理量についての測定値と当該受信処理で受信した前記一方の測定装置での当該一の検査対象についての前記測定値との間の差分値を算出する差分値算出処理、および当該算出した差分値と予め規定された基準差分範囲とを比較して当該基準差分範囲に当該差分値が含まれているか否かを判別して前記処理装置に送信する差分値比較処理を実行可能に構成され、前記処理装置は、前記一方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれているとの判別結果であり、かつ前記他方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれているとの判別結果であり、かつ前記他方の測定装置から受信した前記差分値比較処理での判別結果が、前記基準差分範囲に前記差分値が含まれているとの判別結果であるときには、前記一の検査対象を良品として判別し、これ以外のときには当該一の検査対象を不良品として判別する判別処理を実行する
また、請求項10記載の検査処理装置は、検査対象についての同一の物理量を測定する測定処理を実行する2つの測定装置と、前記2つの測定装置によって異なるタイミングで測定された同一の前記検査対象についての前記物理量の測定値に基づいて当該同一の検査対象の良否を判別する処理装置とを備え、前記2つの測定装置のうちの一方の測定装置は、自ら測定した一の前記検査対象の前記物理量の測定値と当該測定値に対して予め規定された基準範囲とを比較して当該基準範囲に当該測定値が含まれているか否かを判別すると共に判別の結果を前記処理装置に送信する測定値比較処理、および当該測定値を前記2つの測定装置のうちの他方の測定装置に送信する送信処理を実行可能に構成され、前記他方の測定装置は、自ら測定した前記一の検査対象の前記物理量の測定値と当該測定値に対して予め規定された基準範囲とを比較して当該基準範囲に当該測定値が含まれているか否かを判別すると共に判別の結果を前記処理装置に送信する測定値比較処理、前記一方の測定装置から送信された前記測定値を受信する受信処理、前記自ら測定した前記一の検査対象の前記物理量についての測定値と当該受信処理で受信した前記一方の測定装置での当該一の検査対象についての前記測定値との間の差分値を算出する差分値算出処理、および当該算出した差分値と予め規定された基準差分範囲とを比較して当該基準差分範囲に当該差分値が含まれているか否かを判別して前記処理装置に送信する差分値比較処理を実行可能に構成され、前記処理装置は、前記一方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれているとの判別結果であり、かつ前記他方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれているとの判別結果であり、かつ前記他方の測定装置から受信した前記差分値比較処理での判別結果が、前記基準差分範囲に前記差分値が含まれているとの判別結果であるときには、前記一の検査対象を良品として判別し、これ以外のときには当該一の検査対象を不良品として判別する判別処理を実行する。
また、請求項記載の検査装置は、請求項記載の検査装置において、前記処理装置は、前記判別処理において予め規定された個数以上連続して前記検査対象を不良品と判別したとき、および前記判別処理において不良品と判別する比率が予め規定された比率以上のときの少なくとも一方のときには、この後の予め規定された個数の前記一の検査対象に対して、前記判別処理に代えて、前記一方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれていないとの判別結果であるとき、および前記他方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれていないとの判別結果であるときの少なくとも一方のときには、当該一の検査対象を不良品として判別し、これ以外のときには当該一の検査対象の良否を判別しない判別処理を実行する。
また、請求項11記載の検査処理装置は、請求項10記載の検査処理装置において、前記処理装置は、前記判別処理において予め規定された個数以上連続して前記検査対象を不良品と判別したとき、および前記判別処理において不良品と判別する比率が予め規定された比率以上のときの少なくとも一方のときには、この後の予め規定された個数の前記一の検査対象に対して、前記判別処理に代えて、前記一方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれていないとの判別結果であるとき、および前記他方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれていないとの判別結果であるときの少なくとも一方のときには、当該一の検査対象を不良品として判別し、これ以外のときには当該一の検査対象の良否を判別しない判別処理を実行する。
また、請求項記載の検査装置は、請求項からのいずれかに記載の検査装置において、前記他方の測定装置は、前記受信処理で測定した前記測定値を記憶させるFIFOメモリを備えると共に、前記差分値算出処理において当該FIFOメモリに記憶されている前記一方の測定装置での複数の前記測定値のうちから前記一の検査対象についての前記測定値を読み出して前記差分値を算出する。
また、請求項12記載の検査処理装置は、請求項9から11のいずれかに記載の検査処理装置において、前記他方の測定装置は、前記受信処理で測定した前記測定値を記憶させるFIFOメモリを備えると共に、前記差分値算出処理において当該FIFOメモリに記憶されている前記一方の測定装置での複数の前記測定値のうちから前記一の検査対象についての前記測定値を読み出して前記差分値を算出する。
また、請求項記載の検査装置は、請求項からのいずれかに記載の検査装置において、前記搬送方向に沿った前記2つの測定ステージ間に規定された電圧印加ステージに配設されて、前記検査対象に対して試験電圧を印加する電圧印加装置を備えている。
また、請求項記載の検査装置は、請求項からのいずれかに記載の検査装置において、前記一方の測定装置は、前記搬送方向に沿って前記他方の測定装置の上流側に配設されると共に、前記測定処理の実行後の前記検査対象に対して試験電圧を印加する電圧印加処理を実行する
また、請求項記載の検査装置は、請求項からのいずれかに記載の検査装置において、前記他方の測定装置は、前記搬送方向に沿って前記一方の測定装置の下流側に配設されると共に、自らの前記測定処理の実行前の前記検査対象に対して試験電圧を印加する電圧印加処理を実行する。
また、請求項記載の検査装置は、請求項1からのいずれかに記載の検査装置において、前記処理装置は、前記判別処理において前記検査対象を良品として判別したときには、前記2つの測定値のうちの一方を最終的な測定値として出力する出力処理を実行する。
また、請求項13記載の検査処理装置は、請求項9から12のいずれかに記載の検査処理装置において、前記処理装置は、前記判別処理において前記検査対象を良品として判別したときには、前記2つの測定値のうちの一方を最終的な測定値として出力する出力処理を実行する。
請求項1記載の検査装置および請求項9記載の検査処理装置では、同一の検査対象についての2つの測定値間の差分値と基準差分範囲とを比較して基準差分範囲に差分値が含まれているか否かを判別する差分値比較処理と、この差分値比較処理での判別結果に基づいて検査対象の良否を判別する判別処理とを実行する。
したがって、この検査装置および検査処理装置によれば、差分値に基づく差分値比較処理での判別結果を使用して検査対象の良否を判別するため、市場に出回っている状態や、最終ユーザによって使用されている状態において物理量が変化して、良品の検査対象が満たすべきこの物理量についての製品仕様を満足しない状態に至る可能性のある検査対象を不良品として確実に判別することができる。
請求項2記載の検査装置および請求項10記載の検査処理装置では、同一の検査対象についての2つの測定値と基準範囲とを比較して基準範囲に各測定値が共に含まれているか否かを判別する測定値比較処理と、2つの測定値間の差分値と基準差分範囲とを比較して基準差分範囲に差分値が含まれているか否かを判別する差分値比較処理と、測定値比較処理での判別結果と差分値比較処理での判別結果とに基づいて検査対象の良否を判別する判別処理とを実行する。
したがって、この検査装置および検査処理装置によれば、測定値に基づく測定値比較処理での判別結果を使用したダブルチェックによる判別結果と、差分値に基づく差分値比較処理での判別結果とを使用して検査対象の良否を判別するため、基準範囲に測定値が含まれていない検査対象を不良品であると確実に判別することができると共に、市場に出回っている状態や、最終ユーザによって使用されている状態において物理量が変化して、良品の検査対象が満たすべきこの物理量についての製品仕様を満足しない状態に至る可能性のある検査対象についても不良品として確実に判別することができる。
請求項記載の検査装置および請求項11記載の検査処理装置では、処理装置は、判別処理において予め規定された個数以上連続して検査対象を不良品と判別したとき、および判別処理において不良品と判別する比率が予め規定された比率以上のときの少なくとも一方のときには、この後の予め規定された個数の一の検査対象に対して、上記の判別処理に代えて、一方の測定装置から受信した測定値比較処理での判別結果が、基準範囲に測定値が含まれていないとの判別結果であるとき、および他方の測定装置から受信した測定値比較処理での判別結果が、基準範囲に測定値が含まれていないとの判別結果であるときの少なくとも一方のときには、一の検査対象を不良品として判別し、これ以外のときには一の検査対象の良否を判別しない判別処理を実行する。
したがって、この検査装置および検査処理装置によれば、例えば、一方の測定装置での測定値の送信処理、および他方の測定装置での測定値の受信処理の少なくとも一方において不具合が発生したときのように、他方の測定装置において正確な差分値比較処理を実行できない状況が生じたときには、処理装置は、差分値比較処理での判別の結果を使用する判別処理に代えて、測定値比較処理での判別の結果を使用する別の判別処理を実行することで、不良品を市場に流出させないようにすることができる。
請求項記載の検査装置および請求項12記載の検査処理装置では、他方の測定装置は、受信処理で測定した一方の測定装置からの測定値を記憶させるFIFOメモリを備えると共に、差分値算出処理においてFIFOメモリに記憶されている一方の測定装置での複数の測定値のうちから一の検査対象についての測定値を読み出して差分値を算出する。したがって、この検査装置および検査処理装置によれば、一般的なメモリを用いて一方の測定装置からの測定値をバッファリングする構成と比較して、他方の測定装置を簡易に構成することができる。
請求項5,6,7記載の検査装置では、1回目の測定処理が実行された検査対象に対して、2回目の測定処理の実行前に、試験電圧を印加する。したがって、これらの検査装置によれば、検査対象における電圧印加に起因した物理量の変化の度合いを加速させることができ、これによって他方の測定装置で算出される差分値の値を大きくすることができるため、将来的に物理量が変化して、良品が満たすべき物理量についての製品仕様を満足しない状態に至る可能性のある検査対象を不良品としてより確実に判別することができる。
請求項記載の検査装置および請求項13記載の検査処理装置では、処理装置が、判別処理において検査対象を良品として判別したときには、2つの測定値のうちの一方を最終的な測定値として出力する出力処理を実行する。したがって、この検査装置および検査処理装置によれば、検査対象についての良否の判別を実行しつつ、良品の検査対象についてはその測定値についても測定することができる。
検査装置1の構成図である。 図1の各測定装置4,5の構成図である。 抵抗値Rと基準範囲RA1との関係、および抵抗値Rの差分値ΔRと基準差分範囲RA2との関係を説明するための説明図である(差分値ΔRが小さい状態)。 抵抗値Rと基準範囲RA1との関係、および抵抗値Rの差分値ΔRと基準差分範囲RA2との関係を説明するための他の説明図である(差分値ΔRが大きい状態)。 各測定装置4,5の動作を説明するための説明図である。 各測定装置4,5の動作を説明するための他の説明図である。 他の検査装置1Aの構成図である。
以下、検査装置および検査処理装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、検査装置1の構成について、図面を参照して説明する。なお、本例では一例として、検査対象としての電子部品(抵抗、コンデンサ、インダクタ)の一つである抵抗2を例に挙げて、その物理量としての抵抗値Rを測定値として測定し、測定した抵抗値Rに基づいて抵抗2を検査する例について説明する。
検査装置1は、一例として、図1に示すように、抵抗2を搬送する搬送装置3、複数(本例では一例として2つ)の測定装置4,5、選別装置6、処理装置7および出力装置8を備えている。なお、本例では、測定装置4,5および処理装置7によって「検査処理装置」が構成されている。
搬送装置3は、一例としてモータで駆動されるベルトコンベアを含んで構成されて、処理装置7によってモータが制御されることで、不図示の投入装置によってベルトコンベア上に投入された抵抗2を一定の距離Lずつ間欠的に搬送方向(抵抗2の搬送方向(図1中の白抜きの矢印方向))に搬送する。具体的には、搬送装置3は、処理装置7から予め規定された一定周期で出力される外部トリガ信号Stgを入力する都度、モータを一定時間(外部トリガ信号Stgの周期よりも短時間)だけ駆動して停止させることで、ベルトコンベア上の抵抗2を距離Lだけ搬送して停止させる(定寸送りする)。これにより、搬送装置3は、投入された抵抗2を、後述する第1測定ステージST1および第2測定ステージST2を経由して、最下流側の排出位置EX(選別装置6によって搬送のために把持される位置)まで搬送する。
なお、搬送方向に沿った各測定ステージST1,ST2間の距離、および測定ステージST1,ST2のうちの下流側に位置する第2測定ステージST2と排出位置EXとの間の距離(または、各測定ステージST1,ST2と排出位置EXとの間の距離)は、距離Lの整数倍である既知の距離に予め規定されている。
測定装置4,5は、一例として、図2に示すように、測定部11、FIFOメモリ(以下、単に「FIFO」ともいう)12、制御部13および記憶部14を共に備えて同一に構成されて、抵抗2の抵抗値Rを測定する測定処理を実行する。
本例では、一方の測定装置4は、他方の測定装置5に対して搬送方向に沿った上流側に規定された第1測定ステージST1に配設され、他方の測定装置5は、第1測定ステージST1から距離Lの複数倍(本例では一例として4倍)だけ離間した下流側の第2測定ステージST2に配設されている。また、下流側の第2測定ステージST2から排出位置EXまでの距離は、距離Lの複数倍(本例では一例として2倍)に規定されている。
また、各測定装置4,5は、それぞれの測定ステージST1,ST2に抵抗2が搬送されて来る都度、測定処理を実行してその抵抗2の抵抗値Rを測定する。これにより、各抵抗2は、まず、測定装置4によって1回目の抵抗値Rの測定が行われ、次いで、外部トリガ信号Stgの4周期後に、測定装置5によって2回目の抵抗値Rの測定が行われる。また、一例として、各測定装置4,5は、測定処理において、図5に示すように、それぞれの測定ステージST1,ST2に最初に搬送されて来た抵抗2を番号1とするシリアル番号を各抵抗2に付与しつつ抵抗2の抵抗値R(同図では、発明の理解を容易にするため、例えば、シリアル番号1,2,3,・・・の抵抗2の各抵抗値Rを「R1」,「R2」,「R3」,・・・と表記している)を測定し、測定した抵抗値Rおよび後述する各判別データD1,D2をこのシリアル番号と共に処理装置7に送信する。この構成により、各抵抗2は各測定装置4,5によって同じシリアル番号が付与されることから、処理装置7は、このシリアル番号に基づいて、各抵抗2についての各測定装置4,5での抵抗値Rおよび各判別データD1,D2を認識することが可能になっている。
以下、測定装置4,5の各構成要素について説明する。なお、この検査装置1では、上流側の測定装置4はFIFO12を使用せずに、下流側の測定装置5のみがFIFO12を使用する構成のため、FIFO12を含むすべての構成要素が動作する測定装置5を例に挙げて各構成要素について説明する。
測定部11は、不図示の移動機構によって抵抗2の各電極に接離させられる一対のプローブP1,P2を備え、測定処理では、第2測定ステージST2に位置している抵抗2に各プローブP1,P2を接触させて抵抗値Rを測定する。
この抵抗値Rの測定に際しては、測定部11は、移動機構を作動させて一対のプローブP1,P2を抵抗2に接触させる動作、一対のプローブP1,P2を介して抵抗2に測定用の電圧信号(例えば、直流電圧信号)を印加すると共にこのときに抵抗2に流れる電流信号を一対のプローブP1,P2を介して測定する動作、印加した電圧信号の電圧値と測定した電流信号の電流値とに基づいて抵抗2の抵抗値Rを算出する動作、および算出した抵抗値Rを制御部13に出力する動作というこれら一連の動作を、制御部13によって制御されて実行する。
FIFO12は、予め規定された数の格納領域を有すると共に外部トリガ信号Stgの立ち上がりまたは立ち下がり(本例では一例として、立ち上がり)に同期して作動するバッファメモリであって、測定装置4から出力されるデータDbf(本例では、測定装置4で測定された抵抗値R)を外部トリガ信号Stgに同期して順次格納する(測定装置5における受信処理を実行する)と共に、各格納領域に格納されているデータDbfを外部トリガ信号Stgに同期して次の格納領域に移動させる。これにより、FIFO12は、測定装置4から出力されるデータDbfを、格納領域の個数に等しい外部トリガ信号Stgの周期分だけ遅延させて、初めに格納したデータDbfから制御部13に順次出力する。
具体的には、FIFO12は、第1測定ステージST1に位置している抵抗2を、第2測定ステージST2まで搬送するのに要する外部トリガ信号Stgの周期の数(クロック数)に等しい数の格納領域を有している。本例では、上記したように、測定装置4によって1回目の抵抗値Rの測定が行われた抵抗2(つまり、第1測定ステージST1に位置している抵抗2)は、外部トリガ信号Stgの4周期後に、測定装置5によって2回目の抵抗値Rの測定が行われる(つまり、第2測定ステージST2に搬送される)。このため、FIFO12は、本例では、4つの格納領域を有している(図5,6参照)。
この構成により、測定装置5では、FIFO12は、測定装置4によって抵抗値Rの測定が行われた抵抗2が第1測定ステージST1から1つ下流側の位置に搬送装置3によって搬送される外部トリガ信号Stgに同期して、この抵抗値RをデータDbfとして最初の格納領域に格納し、この外部トリガ信号Stgを含めた外部トリガ信号Stgの4周期後に(すなわち、この抵抗値Rの測定が行われた抵抗2が第2測定ステージST2に搬送されたときに)、この抵抗値Rを最終(本例では4つ目)の格納領域に移動(シフト)させる(図5,6参照)。
制御部13は、CPUなどで構成されて、記憶部14に予め記憶されている動作プログラムに従って作動して、測定部11に抵抗値Rを測定させる制御処理、測定部11で測定された抵抗値Rを他の測定装置に送信する第1送信処理、測定部11で測定された抵抗値Rと記憶部14に記憶されている基準範囲RA1とを比較して基準範囲RA1にこの抵抗値Rが含まれているか否かを判別する測定値比較処理、測定部11で測定された抵抗値RとFIFO12から読み出した他の測定装置での抵抗値R(FIFO12の最終(本例では4つ目)の格納領域に格納されている抵抗値R)との間の差分値ΔR(両抵抗値Rの差分の絶対値)を算出する差分値算出処理(「処理装置」として実行する「差分値算出処理」)、および算出した差分値ΔRと記憶部14に記憶されている基準差分範囲RA2とを比較して基準差分範囲RA2にこの差分値ΔRが含まれているか否かを判別する差分値比較処理を実行可能に構成されている。また、制御部13は、測定値比較処理での判別結果を示す第1判別データD1、差分値比較処理での判別結果を示す第2判別データD2および抵抗値Rを処理装置7に送信する第2送信処理についても実行可能に構成されている。
この場合、基準範囲RA1とは、正常な抵抗2の抵抗値Rが含まれる範囲(抵抗値許容差で示される範囲)をいい、抵抗2の公称抵抗値を中心として規定された範囲(例えば±0.1%の範囲。この例では、公称抵抗値×1.001を上限値VUとし、公称抵抗値×99.999を下限値VLとする範囲)をいう(図3,4参照)。
また、基準差分範囲RA2とは、正常な抵抗2の抵抗値Rをタイミングをずらして(本例では一例として、外部トリガ信号Stgの4周期分の時間(例えば、数秒程度)を空けて)、測定装置4,5で1回ずつ、合計2回測定したときの2つの抵抗値Rの差分値ΔRが含まれる範囲を示したものである。抵抗2は、抵抗値Rの測定の際に測定用信号(例えば、測定電圧)が印加されることで、この測定用信号の印加時間が数秒程度の短期間であっても、抵抗値Rが変化する場合があるが、良品の抵抗2では、図3に示すように、この変化は極めて小さい。例えば、良品の抵抗2についての差分値ΔRのばらつく範囲は通常、抵抗2の抵抗値R自体の上記のばらつき(公称抵抗値を中心とした抵抗値許容差で示される範囲)の1/10〜1/100程度の極めて狭い範囲になる。
しかしながら、不良品の抵抗2では、図4に示すように、測定用信号の印加による抵抗値Rの変化が大きいため、上記の差分値ΔRがこの範囲(抵抗2の抵抗値R自体の上記のばらつきの1/10〜1/100程度の極めて狭い範囲)を超える。したがって、本例では、基準差分範囲RA2を、図3に示すように、良品の抵抗2の差分値ΔRについては含むが、図4に示すように、不良品の抵抗2の差分値ΔRについては含まない(外れる)ように、正常な抵抗2の抵抗値Rについての公称抵抗値の±0.02%の範囲に規定している。
記憶部14は、ROMやRAMなどの半導体メモリで構成されて、制御部13のための動作プログラム、基準範囲RA1および基準差分範囲RA2を記憶する。
選別装置6は、処理装置7によって制御される不図示の移動機構、良品回収箱6aおよび不良品回収箱6bを備え、各測定ステージST1,ST2を経て搬送装置3の最下流位置に搬送された抵抗2を、移動機構を作動させることにより、良品回収箱6aおよび不良品回収箱6bのいずれかに移動させる。
処理装置7は、コンピュータなどで構成されて、一定の周期の外部トリガ信号Stgを生成して、搬送装置3、測定装置4,5および選別装置6に出力するトリガ出力処理を実行する。また、処理装置7は、測定装置4,5から受信した第1判別データD1および第2判別データD2に基づいて抵抗2の良否を判別する判別処理と、選別装置6を制御して、良品と判別された抵抗2を良品回収箱6aに移動させると共に不良品と判別された抵抗2を不良品回収箱6bに移動させる移動処理と、判別処理において良品として判別した抵抗2の抵抗値Rをこの抵抗2の最終的な測定値として、この抵抗2の判別結果を示す判別データD3と共に出力装置8に出力する出力処理とを実行する。
出力装置8は、一例としてLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置で構成されて、抵抗2の抵抗値Rとその判別データD3を画面上に表示する。なお、表示装置に代えて、外部機器との間でデータ通信を行う通信装置で出力装置8を構成して、検査対象の良否を示す判別結果およびその測定値を外部機器に出力するようにしてもよい。
次に、検査装置1の動作について説明する。
処理装置7は、トリガ出力処理を実行して、搬送装置3、第1測定ステージST1および第2測定ステージST2に外部トリガ信号Stgを出力する。これにより、搬送装置3は、外部トリガ信号Stgを入力する都度、ベルトコンベアを一定の距離Lずつ動かして停止させる(つまり、ベルトコンベア上に投入された抵抗2を定寸送りする)搬送動作を実行する。
一方、測定装置4は、図5に示すように、外部トリガ信号Stgを入力する都度、搬送装置3によって第1測定ステージST1に搬送されてきた抵抗2に対する測定処理を実行する。本例では、この測定処理では、測定装置4の制御部13が、上記した制御処理、第1送信処理、測定値比較処理、差分値算出処理、差分値比較処理および第2送信処理のうちの、制御処理、第1送信処理、測定値比較処理および第2送信処理を実行する。
具体的には、測定装置4の制御部13は、制御処理を実行することにより、次の外部トリガ信号Stgの入力までに、第1測定ステージST1上の抵抗2についての抵抗値Rを測定部11に測定させると共に、この抵抗値Rを取得する。なお、抵抗2が存在しない状態で測定される抵抗値Rは、無限大の抵抗値になる。このため、制御部13は、抵抗2の公称抵抗値よりも十分に大きな閾値(例えば、公称抵抗値の数倍の抵抗値)と、測定部11で測定された抵抗値Rとを比較することにより、取得した抵抗値Rが初めて閾値未満となったときに、第1測定ステージST1に最初の抵抗2が搬送されて来たと判別して、シリアル番号の付与を開始する。
また、制御部13は、第1送信処理を実行することにより、次の外部トリガ信号Stgの入力までに、測定部11で測定された抵抗値Rを測定装置5に出力する。また、制御部13は、測定値比較処理および第2送信処理を実行することにより、次の外部トリガ信号Stgの入力までに、測定部11で測定された抵抗値Rと記憶部14に記憶されている基準範囲RA1とを比較して基準範囲RA1にこの抵抗値Rが含まれているか否かを判別し、その判別結果を示す第1判別データD1および抵抗値Rをシリアル番号と共に処理装置7に送信する。
抵抗2が劣化または破損しているときや、本来の抵抗2とは異なる公称抵抗値の抵抗が抵抗2として搬送されて来たときなどのように、抵抗2が不良品のときには、測定された抵抗値Rは常に基準範囲RA1には含まれず、一方、抵抗2が良品である可能性の高いときには、測定された抵抗値Rは常に基準範囲RA1に含まれている。制御部13は、このような抵抗2の良否を判別するための基準となる判別結果を示す第1判別データD1を処理装置7に出力する。
他方、測定装置5も測定装置4と同様にして、図5に示すように、外部トリガ信号Stgを入力する都度、搬送装置3によって第2測定ステージST2に搬送されてきた抵抗2に対する測定処理を実行する。本例では、この測定処理では、測定装置5の制御部13が、上記した制御処理、第1送信処理、測定値比較処理、差分値算出処理、差分値比較処理および第2送信処理のうちの、制御処理、測定値比較処理、差分値算出処理、差分値比較処理および第2送信処理を実行する。
具体的には、測定装置5の制御部13は、制御処理を実行することにより、次の外部トリガ信号Stgの入力までに、第2測定ステージST2上の抵抗2についての抵抗値Rを測定部11に測定させると共に、この抵抗値Rを取得する。また、測定装置4と同様にして、第1測定ステージST1に最初の抵抗2が搬送されて来たと判別したときには、シリアル番号の付与を開始する。
また、制御部13は、測定値比較処理を実行することにより、次の外部トリガ信号Stgの入力までに、測定部11で測定された抵抗値Rと記憶部14に記憶されている基準範囲RA1とを比較して基準範囲RA1にこの抵抗値Rが含まれているか否かを判別する。また、制御部13は、差分値算出処理および差分値比較処理を実行することにより、次の外部トリガ信号Stgの入力までに、測定部11で測定された抵抗値RとFIFO12から読み出した測定装置4での抵抗値Rとの間の差分値ΔRを算出すると共に、算出した差分値ΔRと記憶部14に記憶されている基準差分範囲RA2とを比較して基準差分範囲RA2にこの差分値ΔRが含まれているか否かを判別する。また、制御部13は、第2送信処理を実行することにより、次の外部トリガ信号Stgの入力までに、測定値比較処理での判別結果(基準範囲RA1に抵抗値Rが含まれているか否かを示す判別結果)を示す第1判別データD1、差分値比較処理での判別結果(基準差分範囲RA2に差分値ΔRが含まれているか否かを示す判別結果)を示す第2判別データD2および抵抗値Rをシリアル番号と共に処理装置7に送信する。
本例の測定装置5では、FIFO12が、外部トリガ信号Stgを入力する都度、この外部トリガ信号Stgに同期して、測定装置4からの最新の抵抗値RをデータDbfとして最初の格納領域に格納すると共に、各格納領域(本例では4つの格納領域)に格納されている抵抗値R(今までに測定装置4で測定された抵抗値R)を次の格納領域に移動させる動作を実行する。このため、FIFO12からデータDbfとして出力されている抵抗値R(各格納領域のうちの最後の格納領域に格納されている抵抗値R)は、第2測定ステージST2に現在位置している抵抗2が第1測定ステージST1に位置しているときに測定装置4によって測定された抵抗値Rである。
これにより、測定装置5の制御部13は、差分値算出処理において、現在、第2測定ステージST2に位置している抵抗2についての差分値ΔRを算出し、差分値比較処理において、この算出した差分値ΔRが基準差分範囲RA2に含まれているか否かを判別する。
抵抗2の抵抗値Rが、測定用信号の印加によって許容範囲を超えて変化したとき(測定用信号の印加の前後での抵抗値Rの変化を示す差分値ΔRが基準差分範囲RA2に含まれていないとき)には、検査装置1において測定された抵抗値Rが基準範囲RA1に含まれていたとしても、市場に出回っている状態や、最終ユーザによって使用されている状態において特性(本例では抵抗値R)が変化して、良品の抵抗2が満たすべき製品仕様(抵抗値Rが基準範囲RA1に含まれるという仕様)を満足しない状態に至ることがある。測定装置5の制御部13は、差分値算出処理および差分値比較処理を実行することにより、このような状態に至る可能性の高い抵抗2を不良品と判別するための基準となる判別結果を示す第2判別データD2を処理装置7に出力する。
処理装置7は、測定装置4から出力される第1判別データD1、抵抗値Rおよびシリアル番号を外部トリガ信号Stgに同期して取得して記憶する。また、処理装置7は、測定装置5から出力される第1判別データD1、第2判別データD2、抵抗値Rおよびシリアル番号についても外部トリガ信号Stgに同期して取得して記憶する。なお、処理装置7は、測定装置5から取得した各データの記憶に際しては、測定装置4から取得したデータと同じシリアル番号のデータは同じ抵抗2のデータであるため、測定装置4のシリアル番号に対応させて記憶する。
また、処理装置7は、測定装置4または測定装置5(本例では一例として測定装置5)からシリアル番号と共に抵抗値R等のデータを受信した抵抗2について、受信後における外部トリガ信号Stgの生成回数をカウントすることにより、このカウント値に基づいてベルトコンベア上でのこの抵抗2の現在の位置を特定して、排出位置EXに搬送されたか否かを判別する。例えば、本例のように、測定装置5からシリアル番号と共に抵抗値R等のデータを受信した抵抗2については、測定装置5と排出位置EXとの間の距離が距離Lの2倍であるため、受信後における外部トリガ信号Stgのカウント値が2に達したときに、この抵抗2が排出位置EXに達したと判別する。
処理装置7は、排出位置EXに達した抵抗2について、次の外部トリガ信号Stgの生成までに、判別処理、移動処理および出力処理をこの順に実行する。まず、判別処理では、処理装置7は、この抵抗2のシリアル番号に対応させて記憶した測定装置4からの第1判別データD1、並びに測定装置5からの第1判別データD1および第2判別データD2に基づいて抵抗2の良否を判別する判別処理を実行する。
具体的には、この判別処理において、処理装置7は、測定装置4および測定装置5からの各第1判別データD1で示される判別結果が、基準範囲RA1に抵抗値Rが共に含まれていることを示す判別結果であり、かつ、測定装置5からの第2判別データD2で示される判別結果が、基準差分範囲RA2に差分値ΔRが含まれていることを示す判別結果であるときには、この抵抗2は良品であると判別する。
一方、この判別処理において、処理装置7は、測定装置4および測定装置5からの各第1判別データD1で示される判別結果、および測定装置5からの第2判別データD2で示される判別結果が上記のようにして抵抗2を良品と判別したときの判別結果以外のとき、すなわち、測定装置4からの第1判別データD1で示される判別結果が基準範囲RA1に抵抗値Rが含まれていないことを示す判別結果、測定装置5からの第1判別データD1で示される判別結果が基準範囲RA1に抵抗値Rが含まれていないことを示す判別結果、および測定装置5からの第2判別データD2で示される判別結果が基準差分範囲RA2に差分値ΔRが含まれていないことを示す判別結果の少なくとも1つであるときには、この抵抗2は不良品であると判別する。
次いで、移動処理では、処理装置7は、選別装置6に対する制御を実行することにより、良品と判別された抵抗2については、ベルトコンベア上の排出位置EXから良品回収箱6aに移動させる。一方、処理装置7は、不良品と判別された抵抗2については、排出位置EXから不良品回収箱6bに移動させる。このようにして、検査装置1は、部品選別装置として機能して、搬送装置3に投入された抵抗2についての良否を判別して、良品回収箱6aと不良品回収箱6bとに分別して回収する(抵抗2を選別する)。
続いて、出力処理では、処理装置7は、良品と判別して選別作業を行った抵抗2については、その判別結果(良品を示す判別結果)を示す判別データD3を出力装置8に出力すると共に、各測定装置4,5で測定された抵抗値Rのうちの一方(本例では一例として、最後に測定された測定装置5での抵抗値R)を最終的な抵抗値Rとして出力装置8に出力する。したがって、検査装置1は、電気的特性(本例では抵抗値R)測定装置としても機能して、良品として判別された抵抗2の最終的な抵抗値Rを出力(本例では表示)する。一方、処理装置7は、不良品と判別して選別作業を行った抵抗2については、その判別結果(不良品を示す判別結果)を示す判別データD3を出力装置8に出力する。なお、この不良品として判別した場合においても、例えば、最後に測定された測定装置5での抵抗値Rを出力装置8に出力するようにしてもよい。本例では出力装置8は表示装置で構成されているため、出力装置8は、処理装置7から入力した抵抗値Rを判別データD3で示される判別結果と共に画面上に表示する。
このように、この検査装置1では、同一の抵抗2に対して同一の物理量(本例では抵抗値R)を異なるタイミングで2回測定して、基準範囲RA1に各抵抗値Rが含まれているか否かを判別する測定値比較処理を実行すると共に、基準差分範囲RA2に各抵抗値R間の差分値ΔR(両抵抗値Rの差分の絶対値)が含まれているか否かを判別する差分値比較処理を実行し、さらに、基準範囲RA1に2つの抵抗値Rが共に含まれ、かつ基準差分範囲RA2に差分値ΔRが含まれているときに抵抗2を良品として判別し、これ以外のときには抵抗2を不良品として判別する。
したがって、この検査装置1によれば、異なるタイミングで測定された各抵抗値Rに基づく測定値比較処理での判別結果を使用したダブルチェックによって各抵抗2の良否を判別するため、基準範囲RA1(正常な抵抗2の抵抗値Rが含まれる範囲)に含まれていない抵抗2を不良品であると確実に判別(選別)することができると共に、各抵抗値R間の差分値ΔRに基づく差分値比較処理での判別結果を使用して抵抗2の良否を判別するため、2回の測定で測定された抵抗値Rが共に基準範囲RA1(正常な抵抗2の抵抗値Rが含まれる範囲)に含まれている抵抗2であっても、市場に出回っている状態や、最終ユーザによって使用されている状態において特性(本例では抵抗値R)が変化して、良品の抵抗2が満たすべき製品仕様を満足しない状態に至る可能性のある抵抗2についても不良品として確実に判別することができる。
また、この検査装置1によれば、出力処理を実行して、良品であると判別した抵抗2については、各測定装置4,5で測定された抵抗値Rのうちの一方(本例では2回目の抵抗値R)を最終的な抵抗値Rとして出力装置8に出力するため、抵抗2についての良否の判別(選別)を実行しつつ、良品の抵抗2についてはその抵抗値Rについても測定することができる。
また、この検査装置1によれば、各抵抗2に対して最初に抵抗値Rの測定を行った測定装置4から送信された抵抗値Rを、次に抵抗値Rの測定を行う測定装置5において受信する構成として、FIFO12を使用する構成を採用したことにより、一般的なメモリを用いて測定装置4からの抵抗値Rをバッファリングする構成と比較して、測定装置5(本例では、各測定装置4,5が同一の構成のため、測定装置4,5の双方)を簡易に構成することができる。
なお、上記の検査装置1では、差分値ΔRに基づく差分値比較処理だけでなく、各抵抗値Rに基づく測定値比較処理を実行する構成を採用しているが、他の装置によって抵抗値Rが基準範囲RA1に含まれていることが既に検査されている抵抗2を検査対象とするときには、差分値ΔRに基づく差分値比較処理だけを抵抗2に対して実行し、判別処理において、この差分値比較処理での判別結果のみに基づいて抵抗2の良否を判別する構成を採用することもできる。
また、上記の検査装置1では、各測定装置4,5が測定値比較処理を実行してその判別結果を示す第1判別データD1を処理装置7に出力し、かつ測定装置5が差分値算出処理および差分値比較処理を実行してその判別結果を示す第2判別データD2を処理装置7に出力する構成を採用しているが、各測定装置4,5が抵抗2について測定した抵抗値Rのみを処理装置7に出力すると共に、処理装置7がこの2つの抵抗値Rに基づいて、測定値比較処理、差分値算出処理および差分値比較処理を実行して抵抗2の良否を判別する構成を採用することもできる。
また、このように、各測定装置4,5が測定した抵抗値Rのみを処理装置7に送信する構成を採用したときであって、他の装置によって抵抗値Rが基準範囲RA1に含まれていることが既に検査されている抵抗2を検査対象とするときには、処理装置7がこの2つの抵抗値Rに基づいて、差分値算出処理および差分値比較処理を実行して抵抗2の良否を判別する構成を採用することもできる。
また、上記の検査装置1のように、測定装置4からの抵抗値Rを測定装置5が受信する構成(上記の例では、FIFO12を使用して受信する構成)を採用したときには、測定装置4からの抵抗値Rの送信処理や、測定装置5での抵抗値Rの受信処理において何らかの原因により不具合が発生したときには、この不具合の発生に起因して、測定装置5において、自ら抵抗値Rを測定している抵抗2と、FIFO12から読み出した抵抗値Rに対応する抵抗2とがずれるという現象が発生する。
この場合には、図6において一点鎖線で囲んだデータDbf(本例では抵抗値R)のように、FIFO12に格納されている抵抗値Rが、本来であれば、2番目の格納領域に抵抗値R(R16)、3番目の格納領域に抵抗値R(R15)、最終の格納領域に抵抗値R(R14)がそれぞれ格納されるべきところ、実際には、2番目の格納領域に抵抗値R(R15)、3番目の格納領域に抵抗値R(R14)、最終の格納領域に抵抗値R(R13)がそれぞれ格納された状態(ずれた状態)になり、この結果として、測定装置5において、制御部13がFIFO12から読み出す抵抗値R(R13)に対応する抵抗2(シリアル番号が13の抵抗2)が、測定部11で抵抗値R(R14)を測定された抵抗2(シリアル番号が14の抵抗2)とずれるという不具合が生じる。
この状態においては、測定装置5の制御部13が差分値算出処理において算出する差分値ΔRは、異なる抵抗2の抵抗値R(この例では、シリアル番号が13の抵抗2の抵抗値R(R13)と、シリアル番号が14の抵抗2の抵抗値R(R14))間の差分値となる。このため、算出した差分値ΔRは、異なる抵抗2間に生じている抵抗値Rのバラツキを含んだ値になることから、同じ抵抗2を異なるタイミングで2回測定して得られた2つの抵抗値R間のバラツキよりも一般的に遙かに大きな値になる。したがって、制御部13は、差分値比較処理において、基準差分範囲RA2に差分値ΔRが含まれていないと判別して、この判別結果を示す第2判別データD2を処理装置7に出力する。これにより、処理装置7は、判別処理において、測定装置5で抵抗値Rが測定された抵抗2を不良品と判別する。
また、このように測定装置4での抵抗値Rの送信処理、および測定装置5での抵抗値Rの受信処理の少なくとも一方において不具合が発生したとき(本例では、上記のようにFIFO12に記憶される抵抗値Rがずれるという不具合が発生したとき)には、図6に示すように、通常は、測定装置5において、制御部13がFIFO12から読み出す抵抗値Rに対応する抵抗2と、測定部11で抵抗値Rを測定した抵抗2とがずれるという不具合が複数回連続して発生することになる。
この場合には、測定装置5の制御部13が算出する差分値ΔRは不正確な値となるため、差分値比較処理において、誤った第2判別データD2を処理装置7に出力する。これにより、処理装置7では、この誤った第2判別データD2に基づいて、測定装置5に搬送装置3によって搬送されて来る抵抗2を連続して不良品と判別するという現象が生じる。
このような現象が処理装置7に生じたとき、すなわち、処理装置7が判別処理において、予め規定された個数以上連続して抵抗2を不良品と判別したとき、およびその結果として、不良品と判別する比率が予め規定された比率以上になったときのいずれか一方のときには、処理装置7は、その後、測定装置4からの第1判別データD1と、測定装置5からの第1判別データD1および第2判別データD2とを用いて抵抗2の良否を判別する上記の判別処理を継続したとしても、抵抗2の良否を正確に判別できないという状況が複数回連続して発生する可能性が高い。
したがって、このように、処理装置7が判別処理において、第2判別データD2が原因となって、予め規定された個数以上連続して抵抗2を不良品と判別したとき、および不良品と判別する比率が予め規定された比率以上になったときのいずれか一方のときには、処理装置7は、上記の判別処理(第1判別データD1と共に第2判別データD2を使用する判別処理)に代えて、第1判別データD1のみを使用する別の判別処理を実行して、抵抗2が不良品であるか否かを判別するようにする。
具体的には、処理装置7は、この別の判別処理では、測定装置4から受信した第1判別データD1で示される測定値比較処理での判別結果が、基準範囲RA1に抵抗値Rが含まれていないとの判別結果であるとき、および測定装置5から受信した第1判別データD1で示される測定値比較処理での判別結果が、基準範囲RA1に抵抗値Rが含まれていないとの判別結果であるときの少なくとも一方のときには、この抵抗2(一の検査対象)を不良品として判別して、移動処理を実行して不良品回収箱6bに移動させる。一方、これ以外のときには、抵抗2の良否を正確に判別できないため、処理装置7は、この抵抗2の良否を判別しないようにする。なお、この場合には、例えば、処理装置7は、移動処理を実行して、不図示の未検査品回収箱にこの抵抗2を移動させる。
この構成を採用することにより、検査装置1は、第1判別データD1と共に第2判別データD2を使用する判別処理を実行している状態において、予め規定された個数以上連続して抵抗2を不良品と判別したとき、および不良品と判別する比率が予め規定された比率以上になったときの少なくとも一方のとき以降において、この同じ判別処理を継続した場合に発生する不具合(良品も不良品もすべて不良品として判別するという不具合)を回避して、第1判別データD1に基づいて不良品であると確実に判別できる抵抗2については不良品回収箱6bに移動させることができ、また、これ以外の抵抗2については未検査品回収箱に移動させることができるため、不良品を市場に流出させないようにすることができる。
この別の判別処理を予め規定された回数だけ繰り返している間に、測定装置4での抵抗値Rの送信処理、および測定装置5での抵抗値Rの受信処理の少なくとも一方において発生していた不具合が解消されたときには、図6に示すように、測定装置5において、制御部13がFIFO12から読み出す抵抗値Rが測定された抵抗2と、測定部11で抵抗値Rを測定した抵抗2とのずれが解消されるため(周期21目に解消される)、これ以降は、通常の動作を実行することで、抵抗2に対する検査を続行することができる。
また、別の判別処理を予め規定された回数だけ繰り返した後に、基準差分範囲RA2に差分値ΔRが含まれていることを示す第2判別データD2が測定装置5から出力されているときには、処理装置7は、この別の判別処理(第1判別データD1のみを使用する判別処理)から、元の判別処理(第1判別データD1と共に第2判別データD2を使用する判別処理)に切り替えるようにする。これにより、上記したように、抵抗2に対する正確な良否判別を実行することができる。
また、上記の検査装置1では、測定装置5から抵抗2への試験用信号の印加を利用して、不良品の抵抗2における差分値ΔRを測定する構成を採用しているが、図7に示す検査装置1Aのように、搬送装置3の搬送方向に沿った2つの測定ステージST1,ST2に電圧印加ステージST3を規定し、抵抗2に試験電圧Vtsを印加する電圧印加装置21をこの電圧印加ステージST3に配設するようにすることもできる。
この構成の検査装置1Aによれば、試験電圧Vtsの電圧値を測定装置4,5が抵抗2に印加する試験用信号の電圧値以上に規定することで、抵抗2における電圧印加による抵抗値Rの変化の度合いを加速させることができ、これによって測定装置5で算出される差分値ΔRの値を大きくすることができるため、出荷後に抵抗値Rが変化して、良品が満たすべき抵抗値Rについての製品仕様を満足しない状態に至る可能性のある抵抗2を不良品としてより確実に判別することができる。なお、検査装置1と同一の構成については同一の符号を付して重複する説明を省略した。
なお、図示はしないが、測定装置4にこの電圧印加装置21の機能を内蔵させて、抵抗値Rの測定が完了した(測定処理の実行後の)抵抗2に、一対のプローブP1,P2を介して試験電圧を印加する構成を採用することもできる。また、測定装置5にこの電圧印加装置21の機能を内蔵させて、自らによる抵抗値Rの測定前(自らの測定処理の実行前)の抵抗2に、一対のプローブP1,P2を介して試験電圧を印加する構成を採用することもできる。
また、上記の検査装置1,1Aでは、搬送装置3に規定された2つの測定ステージST1,ST2に配設された2つの測定装置4,5を有する構成を採用しているが、図示はしないが、搬送装置に3つ以上の測定ステージを規定して、各測定ステージに測定装置をそれぞれ配設する構成を採用することもできる。この構成の検査装置では、これら3つ以上の測定装置のうちの任意の2つを上記した検査装置1,1Aにおける測定装置4,5と同様に作動させることにより、処理装置において抵抗2の良否を判別することができる。
また、上記の検査装置1,1Aでは、搬送方向に沿った上流側の測定装置4から下流側の測定装置5に抵抗値Rを送信し、測定装置5において差分値算出処理および差分値比較処理を実行しているが、逆に、下流側の測定装置5から上流側の測定装置4に抵抗値Rを送信する構成を採用することもできる。この構成を採用した検査装置では、測定装置4において、自ら測定した抵抗値RをFIFO12に入力してバッファリングすると共に、FIFO12から出力される抵抗値Rと、測定装置5から受信した抵抗値Rとに基づいて差分値算出処理を実行して差分値ΔRを算出し、この差分値ΔRに基づいて差分値比較処理を実行して第2判別データD2を生成し、処理装置7に出力する。この検査装置においても、上記の検査装置1,1Aと同様の抵抗2に対する検査を実行することができる。
また、処理装置7が、測定装置4,5から抵抗値Rを入力して、差分値比較処理および判別処理を実行する構成を採用することもできる。
また、上記の検査装置1,1Aでは、各測定装置4,5は、測定処理を実行して、1つの抵抗2に対して抵抗値Rを1回測定する構成を採用しているが、制御部13が、測定部11に対して、各抵抗2の抵抗値Rをタイミングをずらして(異なるタイミングで)2回測定させる測定処理を実行し、かつ測定された2つの抵抗値Rから差分値ΔRを算出する差分値算出処理を実行し、かつこの差分値ΔRに基づいて差分値比較処理を実行して第2判別データD2を生成する構成や、さらに、制御部13がこの第2判別データD2に基づいて抵抗2の良否を判別する判別処理を実行する構成を採用することもできる。このようにして各測定装置4,5自体を単独で検査装置として機能させる構成を採用したときには、2つの測定ステージST1,ST2のうちのいずれか一方にのみ測定装置4,5のうちのいずれか1つを配置すればよいため、装置全体の構成を簡略化することができる。
また、上記の各測定装置4,5は、一対のプローブP1,P2を備えた測定部11を1つ有する構成を採用しているが、この構成に代えて、一対のプローブP1,P2を備えた測定部11をさらにもう一つ備えた構成や、測定部11を上記の1チャネルでの測定に代えて多チャンネル(例えば、2チャンネル)での測定を可能とする構成(一対のプローブP1,P2を複数セット(2セット)接続し得る構成)を採用することもできる。これらの構成を採用したときには、測定装置4,5のうちのいずれか1つを使用しつつ、上記したように測定装置4,5を共に使用したときと同様にして、2つの測定ステージST1,ST2において各抵抗2の抵抗値Rを合計2回測定することができる。したがって、この構成を採用した測定装置4(または測定装置5)を備えた検査装置によれば、測定装置の台数を1台に低減しつつ、上記した検査装置1,1Aと同様にして、抵抗2の検査を実行することができる。
また、測定装置4,5が、このように一対のプローブP1,P2を備えた測定部11をさらにもう一つ備えた構成や、多チャンネル(例えば、2チャンネル)での測定を可能とする測定部(一対のプローブP1,P2を複数セット(2セット)接続し得る測定部)を備えた構成を採用しつつ、制御部13が、測定部に対して各抵抗2の抵抗値Rをタイミングをずらして(異なるタイミングで)2回測定させる測定処理、各抵抗2の2つの抵抗値Rから差分値ΔRを算出する差分値算出処理、この差分値ΔRに基づいて差分値比較処理を実行して第2判別データD2を生成する構成を採用することもできる。さらには、制御部13がこの第2判別データD2に基づいて抵抗2の良否を判別する判別処理を実行する構成を採用することもできる。
1 検査装置
2 抵抗
3 搬送装置
4,5 測定装置
7 処理装置
8 出力装置
R 抵抗値
RA1 基準範囲
RA2 基準差分範囲

Claims (13)

  1. 検査対象を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置による前記検査対象の搬送方向に沿って規定された2つの測定ステージにそれぞれ配設されて、当該測定ステージに搬送された前記検査対象についての同一の物理量を測定する測定処理を実行する2つの測定装置と、
    前記2つの測定装置によって異なるタイミングで測定された同一の前記検査対象についての前記物理量の測定値に基づいて当該同一の検査対象の良否を判別する処理装置とを備え、
    前記2つの測定装置のうちの一方の測定装置は、自ら測定した前記物理量の測定値を当該2つの測定装置のうちの他方の測定装置に送信する送信処理を実行可能に構成され、
    前記他方の測定装置は、前記一方の測定装置から送信された前記測定値を受信する受信処理、前記測定処理で自ら測定した一の前記検査対象の前記物理量についての測定値と当該受信処理で受信した前記一方の測定装置での当該一の検査対象についての前記測定値との間の差分値を算出する差分値算出処理、および当該算出した差分値と予め規定された基準差分範囲とを比較して当該基準差分範囲に当該差分値が含まれているか否かを判別して前記処理装置に送信する差分値比較処理を実行可能に構成され、
    前記処理装置は、前記他方の測定装置から受信した前記差分値比較処理での判別結果が、前記基準差分範囲に前記差分値が含まれているとの判別結果のときには前記検査対象を良品として判別し、当該基準差分範囲に当該差分値が含まれていないとの判別結果のときには当該検査対象を不良品として判別する判別処理を実行する検査装置。
  2. 検査対象を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置による前記検査対象の搬送方向に沿って規定された2つの測定ステージにそれぞれ配設されて、当該測定ステージに搬送された前記検査対象についての同一の物理量を測定する測定処理を実行する2つの測定装置と、
    前記2つの測定装置によって異なるタイミングで測定された同一の前記検査対象についての前記物理量の測定値に基づいて当該同一の検査対象の良否を判別する処理装置とを備え、
    前記2つの測定装置のうちの一方の測定装置は、自ら測定した一の前記検査対象の前記物理量の測定値と当該測定値に対して予め規定された基準範囲とを比較して当該基準範囲に当該測定値が含まれているか否かを判別すると共に判別の結果を前記処理装置に送信する測定値比較処理、および当該測定値を前記2つの測定装置のうちの他方の測定装置に送信する送信処理を実行可能に構成され、
    前記他方の測定装置は、自ら測定した前記一の検査対象の前記物理量の測定値と当該測定値に対して予め規定された基準範囲とを比較して当該基準範囲に当該測定値が含まれているか否かを判別すると共に判別の結果を前記処理装置に送信する測定値比較処理、前記一方の測定装置から送信された前記測定値を受信する受信処理、前記自ら測定した前記一の検査対象の前記物理量についての測定値と当該受信処理で受信した前記一方の測定装置での当該一の検査対象についての前記測定値との間の差分値を算出する差分値算出処理、および当該算出した差分値と予め規定された基準差分範囲とを比較して当該基準差分範囲に当該差分値が含まれているか否かを判別して前記処理装置に送信する差分値比較処理を実行可能に構成され、
    前記処理装置は、前記一方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれているとの判別結果であり、かつ前記他方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれているとの判別結果であり、かつ前記他方の測定装置から受信した前記差分値比較処理での判別結果が、前記基準差分範囲に前記差分値が含まれているとの判別結果であるときには、前記一の検査対象を良品として判別し、これ以外のときには当該一の検査対象を不良品として判別する判別処理を実行する検査装置。
  3. 前記処理装置は、前記判別処理において予め規定された個数以上連続して前記検査対象を不良品と判別したとき、および前記判別処理において不良品と判別する比率が予め規定された比率以上のときの少なくとも一方のときには、この後の予め規定された個数の前記一の検査対象に対して、前記判別処理に代えて、前記一方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれていないとの判別結果であるとき、および前記他方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれていないとの判別結果であるときの少なくとも一方のときには、当該一の検査対象を不良品として判別し、これ以外のときには当該一の検査対象の良否を判別しない判別処理を実行する請求項記載の検査装置。
  4. 前記他方の測定装置は、前記受信処理で測定した前記測定値を記憶させるFIFOメモリを備えると共に、前記差分値算出処理において当該FIFOメモリに記憶されている前記一方の測定装置での複数の前記測定値のうちから前記一の検査対象についての前記測定値を読み出して前記差分値を算出する請求項からのいずれかに記載の検査装置。
  5. 前記搬送方向に沿った前記2つの測定ステージ間に規定された電圧印加ステージに配設されて、前記検査対象に対して試験電圧を印加する電圧印加装置を備えている請求項からのいずれかに記載の検査装置。
  6. 前記一方の測定装置は、前記搬送方向に沿って前記他方の測定装置の上流側に配設されると共に、前記測定処理の実行後の前記検査対象に対して試験電圧を印加する電圧印加処理を実行する請求項からのいずれかに記載の検査装置。
  7. 前記他方の測定装置は、前記搬送方向に沿って前記一方の測定装置の下流側に配設されると共に、自らの前記測定処理の実行前の前記検査対象に対して試験電圧を印加する電圧印加処理を実行する請求項からのいずれかに記載の検査装置。
  8. 前記処理装置は、前記判別処理において前記検査対象を良品として判別したときには、前記2つの測定値のうちの一方を最終的な測定値として出力する出力処理を実行する請求項1からのいずれかに記載の検査装置。
  9. 査対象についての同一の物理量を測定する測定処理を実行する2つの測定装置と、
    前記2つの測定装置によって異なるタイミングで測定された同一の前記検査対象についての前記物理量の測定値に基づいて当該同一の検査対象の良否を判別する処理装置とを備え、
    前記2つの測定装置のうちの一方の測定装置は、自ら測定した前記物理量の測定値を当該2つの測定装置のうちの他方の測定装置に送信する送信処理を実行可能に構成され、
    前記他方の測定装置は、前記一方の測定装置から送信された前記測定値を受信する受信処理、前記測定処理で自ら測定した一の前記検査対象の前記物理量についての測定値と当該受信処理で受信した前記一方の測定装置での当該一の検査対象についての前記測定値との間の差分値を算出する差分値算出処理、および当該算出した差分値と予め規定された基準差分範囲とを比較して当該基準差分範囲に当該差分値が含まれているか否かを判別して前記処理装置に送信する差分値比較処理を実行可能に構成され、
    前記処理装置は、前記他方の測定装置から受信した前記差分値比較処理での判別結果が、前記基準差分範囲に前記差分値が含まれているとの判別結果のときには前記検査対象を良品として判別し、当該基準差分範囲に当該差分値が含まれていないとの判別結果のときには当該検査対象を不良品として判別する判別処理を実行する検査処理装置
  10. 査対象についての同一の物理量を測定する測定処理を実行する2つの測定装置と、
    前記2つの測定装置によって異なるタイミングで測定された同一の前記検査対象についての前記物理量の測定値に基づいて当該同一の検査対象の良否を判別する処理装置とを備え、
    前記2つの測定装置のうちの一方の測定装置は、自ら測定した一の前記検査対象の前記物理量の測定値と当該測定値に対して予め規定された基準範囲とを比較して当該基準範囲に当該測定値が含まれているか否かを判別すると共に判別の結果を前記処理装置に送信する測定値比較処理、および当該測定値を前記2つの測定装置のうちの他方の測定装置に送信する送信処理を実行可能に構成され、
    前記他方の測定装置は、自ら測定した前記一の検査対象の前記物理量の測定値と当該測定値に対して予め規定された基準範囲とを比較して当該基準範囲に当該測定値が含まれているか否かを判別すると共に判別の結果を前記処理装置に送信する測定値比較処理、前記一方の測定装置から送信された前記測定値を受信する受信処理、前記自ら測定した前記一の検査対象の前記物理量についての測定値と当該受信処理で受信した前記一方の測定装置での当該一の検査対象についての前記測定値との間の差分値を算出する差分値算出処理、および当該算出した差分値と予め規定された基準差分範囲とを比較して当該基準差分範囲に当該差分値が含まれているか否かを判別して前記処理装置に送信する差分値比較処理を実行可能に構成され、
    前記処理装置は、前記一方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれているとの判別結果であり、かつ前記他方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれているとの判別結果であり、かつ前記他方の測定装置から受信した前記差分値比較処理での判別結果が、前記基準差分範囲に前記差分値が含まれているとの判別結果であるときには、前記一の検査対象を良品として判別し、これ以外のときには当該一の検査対象を不良品として判別する判別処理を実行する検査処理装置
  11. 前記処理装置は、前記判別処理において予め規定された個数以上連続して前記検査対象を不良品と判別したとき、および前記判別処理において不良品と判別する比率が予め規定された比率以上のときの少なくとも一方のときには、この後の予め規定された個数の前記一の検査対象に対して、前記判別処理に代えて、前記一方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれていないとの判別結果であるとき、および前記他方の測定装置から受信した前記測定値比較処理での判別結果が、前記基準範囲に前記測定値が含まれていないとの判別結果であるときの少なくとも一方のときには、当該一の検査対象を不良品として判別し、これ以外のときには当該一の検査対象の良否を判別しない判別処理を実行する請求項10記載の検査処理装置
  12. 前記他方の測定装置は、前記受信処理で測定した前記測定値を記憶させるFIFOメモリを備えると共に、前記差分値算出処理において当該FIFOメモリに記憶されている前記一方の測定装置での複数の前記測定値のうちから前記一の検査対象についての前記測定値を読み出して前記差分値を算出する請求項から11のいずれかに記載の検査処理装置
  13. 前記処理装置は、前記判別処理において前記検査対象を良品として判別したときには、前記2つの測定値のうちの一方を最終的な測定値として出力する出力処理を実行する請求項から12のいずれかに記載の検査処理装置
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