JP6110175B2 - カラーフィルタの色認識方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスプレイ装置に用いられるカラーフィルタに形成されている着色層の色を認識するカラーフィルタの色認識方法に関する。
ディスプレイ装置に用いられるカラーフィルタには、例えば赤色、青色、緑色の着色層が形成されている。これらの着色層は、ディスプレイ装置の発色に大きく影響するため、例えば特許文献1のように、着色層の色を認識して欠陥を検査することが行われている。
特開2010−256113号公報
ディスプレイ検査装置において、着色層の色を認識するというニーズは、特許文献1に限らず、表面形状を認識するためのミラウ型白色干渉計においても必要とされる。実体顕微鏡で使用する対物レンズをミラウ型白色干渉対物レンズにそのまま交換し色認識を試みても、撮像される画像にはディスプレイ基板像上に干渉縞があらわれ、ディスプレイ基板の色は認識されずに、ミラウ型白色干渉対物レンズの構造に起因する干渉色が観察されてしまうという問題がある。
また、特許文献1のように色認識用のカメラを別途設けた構成では、色認識用のカメラを移動させる必要があり、装置組み立て精度、可動部位置決め精度、環境温度等の影響を受け、両カメラの座標系を完全に一致させることは困難である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、白色干渉計を用いてカラーフィルタに形成されている着色層の色を認識するためのカラーフィルタの色認識方法を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、透光性の基材に所定の配列パターンに従って周期的に着色層が形成されているカラーフィルタの着色層の色を認識する色認識方法であって、表面形状を測定するためのミラウ型白色干渉計を用い、カラーフィルタの表面形状を測定する場合には、白色光源を点灯して測定し、カラーフィルタの着色層の色を認識する場合には、白色光源を消灯するとともに、カラーフィルタの裏面側に設けられている色検査用光源から着色層に対応した色の光を照射して二次元濃淡画像を撮像し、撮像した二次元濃淡画像において着色層に対応する領域のうち最も階調の高い領域を照射された光の色に対応する着色層として特定することで、着色層の色を認識する。これにより、一般的な利用形態では反射光を用いることから着色層の色を認識することが困難な白色干渉計を用いて、CF基板の各着色層の色を認識することができる。
本発明の第1実施形態による白色干渉計の構成を模式的に示す図 反射光を用いる場合の対物レンズにおける光の経路を模式的に示す図 色検査用光源を設けた状態を模式的に示す図 透過光を用いる場合の対物レンズにおける光の経路を模式的に示す図 CF基板を撮像した二次元濃淡画像を模式的に示す図 第2実施形態による白色干渉計の内部構成を模式的に示す図 光学フィルタの特性を模式的に示す図 CF基板を撮像した二次元濃淡画像を模式的に示す図 色認識の結果をモニタに表示した態様を模式的に示す図その1 色相環を模式的に示す図 二次元濃淡画像のヒストグラムの一例を示す図 色認識の結果をモニタに表示した態様を模式的に示す図その2 その他の実施形態における二次元濃淡画像のヒストグラムの一例を示す図
以下、本発明の複数の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態において実質的に共通する部位には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態によるカラーフィルタの色認識方法について、図1から図5を参照しながら説明する。
まず、図1および図2を参照しながら、白色干渉計1の構成および白色干渉計1の一般的な利用形態について説明する。白色干渉計1は、胴部2にカメラ部3、光源ユニット4、ピエゾスキャナ5および対物レンズ6が設けられている。光源ユニット4には、例えばLEDなどにより構成された白色光源7が設けられており、この白色光源7は、対象物8の表面形状を計測する際に点灯される。本実施形態の場合、対象物8として、液晶ディスプレイ装置に用いられるカラーフィルタ基板(以下、CF(Color Filter)基板と称する)を想定している。このCF基板は、周知のように、透光性の例えばガラス基材に所定の配列パターンに従って周期的に着色層が形成されている。
図2は、いわゆるミラウ型の対物レンズ6の構成を示している。白色光源7から照射された光L1は、ビームスプリッタ9でその一部が反射することにより、参照ミラー10側と対象物8側とに分離される。このとき、参照ミラー10で反射した光L2と対象物8の表面で反射した光L3との間には光路差が発生し、その光路差によってカメラ部3に向かう光L4に干渉が生じる。そのため、カメラ部3では、干渉パターンが生じた画像が撮像される。このような構成において、ピエゾスキャナ5を駆動して対物レンズ6と対象物8の表面までの距離を変化させることにより、その距離の変化に伴う干渉パターンに変化が生じ、その変化に基づいて対象物8の表面形状が測定される。
さて、白色干渉計1の場合、CF基板に光を照射することから、観測される光はCF基板の表面で反射した反射光となる。しかし、透過型ディスプレイデバイスの場合、着色層は透過光により本来の色を発色するように(つまり、各着色層では光の波長によって透過率が異なるように)設計されていることから、反射光で基板表面を観察した際には、着色層の色が本来の色とは異なって見えてしまう。また、例えば同じ赤色の着色層であっても、CF基板の種類によっては反射光で観察された際の色が異なることがある。つまり、白色干渉計1を用いて色を認識することは、従来の利用形態では困難であった。
また、上述したように干渉パターンが生じた画像が撮像されることから、実体顕微鏡で観察したときのような可視画像が撮像されることはなく、撮像した画像に基づいて対象物8の表面構造を把握することはできない。換言すると、撮像された画像から対象物8の部位を把握し、CF基板上に形成されている構造物12の位置関係から着色層を特定して色を認識することは困難である。この場合、白色干渉計1以外に専用のカメラを設けることも考えられるが、表面形状を測定した位置と色を認識する位置との間にずれが生じるおそれもある。
そこで、本実施形態では、以下のような色認識方法を採用して、白色干渉計1を用いて対象物8の色を認識している。
CF基板は、省エネの観点から開口部(各着色層の1絵素の面積)が大きく形成されており、反射光および透過光にて着色層を観察することができる。そのため、本実施形態では、図3に示すように、対象物8であるCF基板の裏面側、つまり、CF基板を挟んで白色干渉計1と反対側に、色を認識するための色検査用光源11が設けられている。この色検査用光源11は、着色層の色に対応した光を照射可能な構成となっている。例えばCF基板に赤色(以下、R層と称する)、青色(以下、B層と称する)、緑色(以下、G層と称する)の3色の着色層が形成されている場合には、色検査用光源11は、赤色、緑色、青色の3色の光を照射可能となっている(または赤色の補色、緑色の補色、青色の補色。すなわち、着色層の色に対応して特定の色成分を除去した光)。すなわち、本実施形態では、着色層の色に対応した光として、着色層と同じ色(或いは類似する色)の光を照射している。
この場合、色検査用光源11からは白色光を照射し、CF基板との間にR、G、Bに対応する光学フィルタを設け、その光学フィルタを回転式リール等により切り替える構成としてもよい。また、色検査用光源11そのものを、例えば3色LED等で構成し、赤色、緑色、青色に対応する光(または補色)を照射する構成としてもよい。
白色干渉計1は、着色層の色を認識する場合、白色光源7を消灯し、色検査用光源11を点灯する。この場合、図4に示すように、対物レンズ6には色検査用光源11からの光L3のみが入射することから、ビームスプリッタ9は機能せず、参照ミラー10に入射する光はない。つまり、透過光を用いる場合には、カメラ部3に向かう光に干渉が生じることがない。このため、カメラ部3では、干渉パターンが観察されない画像、つまり、CF基板を透過光で目視したのと同じ画像(二次元濃淡画像)が撮像される。すなわち、透過光にてCF基板を観察する場合には、白色干渉計1を実体顕微鏡として利用することができる。
ところで、カメラ部3は白黒カメラで構成されているため、透過光を用いてCF基板を撮像したとしても、色を直接的に特定することはできない。そこで、本実施形態では、上記したように着色層の色に対応した光を照射することで、色を特定している。
具体的には、色検査用光源11から赤色の光を照射する。例えば図5(a)に示すようにR層(領域A1)、B層(領域A2)、G層(領域A3)の着色層が形成されたCF基板に赤色の光を照射した場合、R層は赤色の光の透過率が相対的に高く形成されている一方、G層、B層は赤色の光の透過率が相対的に低く形成されていることから、領域A1の階調が領域A2、A3に比べて高くなる。つまり、赤色の光を照射した際に撮像された図5(a)の画像において、最も赤色の光を透過して階調が高くなった領域A1が、R層であることを把握することができる。なお、図5では、ハッチングにより階調の違いを示している。また、図5の場合、説明の簡略化のために構造物12へのハッチングは省略しているものの、構造物12が遮光層である場合には、階調が低くなる。
続いて、色検査用光源11から青色の光を照射して画像を撮像する。この場合、B層が最も青色の光を透過することから、領域A2の階調が最も高くなる。つまり、青色の光を照射した際に撮像された図5(b)の画像において、最も青色の光を透過して階調が高くなった領域A2が、B層であることを把握することができる。
その後、色検査用光源11から緑色の光を照射して画像を撮像する。この場合、図5(b)に示すように、G層が最も緑色の光を透過することから、領域A3の階調が最も高くなる。つまり、緑色の光を照射した際に撮像された図5(b)の画像において、最も緑色の光を透過して階調が高くなった領域A3が、G層であることを把握することができる。
このような方法により、色検査用光源11から各着色層の色に対応する光を照射することで、図5(d)に示すように、R層、B層、G層の着色層をそれぞれ把握することが可能となる。この、図5(d)は、色認識の結果を白色干渉計1の制御装置のモニタに表示した表示例を示しており、ユーザが各着色層の色を把握し易いように、赤色(図5(d)のR)、青色(図5(d)のG)、緑色(図5(d)のB)にて各着色層を塗りつぶしてカラー表示されている。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
本実施形態の色認識方法では、CF基板の着色層の色を認識する際、白色光源7を消灯するとともに、CF基板の裏面側に設けられている色検査用光源11から着色層に対応した色の光を照射して画像(二次元濃淡画像)を撮像し、撮像した画像において着色層に対応する領域のうち最も階調の高い領域を照射された光の色に対応する着色層として特定する。これにより、一般的な利用形態では反射光を用いることから着色層の色を認識することが困難な白色干渉計1を用いて、CF基板の各着色層の色を認識することができる。
このとき、透過光を照射することで白色干渉計1を実体顕微鏡として撮像していることから、また、白色光源7と色検査用光源11の点灯を切り替えることだけで着色層の色を認識することができることから、白色干渉計1を移動させる必要が無い。つまり、白色干渉計1で表面形状を測定した部位に対して、視野がずれること無く、その色を認識することができる。
色認識の結果をモニタにカラー表示するので、ユーザは、着色層の色を容易に把握することができ、例えば検査レシピの作成等を行うことができる。
また、白色干渉計1のカメラ部3を用いて色認識を行っているので、装置組み立て精度、可動部位置決め精度、環境温度等の影響を受けることなく、表面形状を測定する際のカメラの座標系と色認識用のカメラの座標系とを完全に一致させることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態によるカラーフィルタの色認識方法について、図6から図12を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態の白色干渉計20の内部構成を模式的に示している。白色光源7からの光は、反射ミラー21で反射した後、ハーフミラー22によって対物レンズ6側に向けられる。そして、第1実施形態で説明したように、対象物8の表面に照射される。なお、本実施形態でも対象物8としてCF基板を想定している。
この白色干渉計20には、白色光源7と反射ミラー21との間に光学フィルタ23が設けられている。この光学フィルタ23は、白色光源7から照射される光に含まれる色のうち、CF基板に形成されているいずれかの着色層の色に対応する1色の光源波長強度を低減させる狭帯域フィルタで形成されている。本実施形態では、光学フィルタ23により青色の光源波長強度を低減させている。このため、光学フィルタ23を設けた状態では、図7に示すように、白色光源7から照射される光のうち青色に対応する波長の強度が低減される。なお、緑色および赤色の光は、ほぼ同じ強度となっている。
また、光学フィルタ23は、白色光源7から照射される光の光源分布が、正規分布を保ち光源波長帯域が必要以上に狭くならないように光源波長強度を低減させている。
本実施形態の色認識方法の場合、白色干渉計20は、光学フィルタ23を設けた状態で、白色光源7からの光を利用して反射光にてCF基板の表面形状を測定する。このとき、白色干渉計20は、CF基板の表面形状を示す表面形状データとして、高さ方向、横方向および縦方向の3つのパラメータと、カメラ部3で受光した光の強度に依存する濃淡を示す1つのパラメータの合計4つのパラメータを取得する。そして、光干渉計は、それら4つのパラメータに基づいて、CF基板の表面を模式的に二次元で示す二次元濃淡画像を生成する。この二次元濃淡画像は、濃淡のパラメータを利用したことにより、図8に示すように、CF基板の表面に形成されている各着色層に対応した領域A11、A12、A13に擬似的な階調が含まれた状態となっている。なお、領域A11、A12、A13は、それぞれ着色層の1絵素に対応している。なお、図8では、階調が異なっている態様をハッチングの種別にて模式的に示しており、領域A11〜A13のうち領域A12が最も階調が低くなっている状態が示されている。
続いて、白色干渉計20は、各着色層に対応する領域A11〜A13のうち最も階調が低い領域A12を、光源波長強度を低減させた色に対応する着色層であると判定する。これは、青色の光源波長強度を低減させた光の反射光を撮像していることから、生成した二次元濃淡画像において最も階調が低くなる領域が、光源波長強度が低減された色に対応すると判断されるためである。このため、図8において最も階調の低い領域A12が青色の着色層であると特定すること、すなわち、1色の着色層の色を認識することができる。
ところで、CF基板には、上記したように所定の配列パターンに従って周期的に着色層が形成されている。このため、例えばR層、R層の右側に隣接してB層、B層のさらに右側に隣接してG層が形成されている配列パターンの場合、いずれか1色の着色層の位置が特定できれば、隣接する着色層の色を特定することができる。つまり、図8において領域A12がB層であることが特定されれば、B層の左に隣接する着色層はR層であり、B層の右側に隣接する着色層はG層であることを特定できる。
このように、本実施形態の色認識方法では、着色層のうちいずれか1色の着色層を特定することで、他の着色層の色を特定している。そして、色認識の結果は、図9に示すように、例えば白色干渉計20の制御装置のモニタにて赤色(図9のR)、緑色(図9のB)、青色(図9のG)のように各着色層に対応する配列パターンを塗りつぶしてカラー表示されている。
この場合、配列パターンを塗りつぶすのではなく、二次元濃淡画像の階調を例えば図10に示すような色相環(色相スケールに相当する)に対応付けてカラー表示してもよい。この色相環は、各着色層に対応する色(青色、緑色、赤色)と、配列パターンにおいて隣接する着色層の色の混色が連続的に並べられている。このため、例えば青色を基準(0°)とした場合、120°の位置に緑色が配置され、240°の位置に赤色が配置されている。また、例えば青色から緑色に向かう範囲では、青色と緑色とが角度に応じて混ぜ合わされた混色が連続的に配置され、60°の位置には中間色であるシアンが配置されている。同様に、緑色から赤色に向かう範囲には、それらの混色が角度に応じて混ぜ合わされた混色が連続的に配置され、180°の位置には黄色が配置されている。
このような色相環と二次元濃淡画像の階調とは、二次元濃淡画像のヒストグラムに基づいて対応付けられている。CF基板の場合、上記したように各着色層の開口が大きく形成されており、また、図8等に示すように、各着色層の開口比がほぼ1:1:1の割合で形成されていることから、CF基板の表面のうち約1/3がR層の領域となり、約1/3がB層の領域となり、約1/3がG層の領域となるとともに、二次元濃淡画像では、それぞれの領域内でほぼ同じ階調となっていると考えられる。
そこで、図11に示すように二次元濃淡画像のヒストグラム(階調の度数分布)を求め、累積度数がほぼ1:1:1となる範囲N1、N2、N3に区分けし、上記したように階調が最も低くなる範囲N1が本実施形態では青色であると判定し、図10に示す色相環とヒストグラムとを対応付ける。具体的には、範囲N1の左端側を色相環の0°に対応付け、範囲N3の右端側を色相環の240°に対応付けることにより、階調と色とを対応付けている。なお、ヒストグラムの両端側に設けられている範囲M1、M2は、対応付ける色を微調整するための余白、つまり、例えば0°の位置を範囲N1の左端よりも図示左方に移動させる等のために設けられている。これにより、モニタに表示した際の色合いをユーザの見た目に合わせて微調整することができる等、ロバスト性を持たせることが可能となる。
以上説明した本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
本実施形態の色認識方法では、白色光源7からの光に含まれる色のうちいずれかの着色層の色に対応する1色の光源波長強度を低減させる一方、光源分布が正規分布となる光学フィルタ23を設けた状態でCF基板の表面形状を測定し、その際に取得された表面形状データに基づいて二次元濃淡画像を生成し、その二次元濃淡画像において各着色層に対応する領域のうち最も階調の低い領域を、光源波長強度を低減させた1色に対応する着色層として特定する。これにより、白色干渉計20を用いて、CF基板の各着色層の色を認識することができる。
白色干渉計1は、光源波長帯域が広い光を用いる方が、光源波長帯域が狭い光を用いる場合よりも表面形状を測定する際の精度が高くなる。そのため、本実施形態のように光学フィルタ23により青色の光源波長強度を低減させることにより、すなわち、検査用光源7から照射する光を隣り合う赤色および緑色の光が連続した波長帯域の広い光とすることにより、表面形状を測定する際の精度を犠牲とすることなく、色認識を行うことができる。
このとき、1つの着色層の色を特定できれば、他の着色層の色は配列パターンに基づく位置関係から特定できる。
このため、光学フィルタ23は1つ設ければよい。そのため、白色干渉計20の構成が複雑化したり大型化したりすることがない。
色認識の結果をモニタにカラー表示するので、ユーザは、着色層の色を容易に把握することができ、例えば検査レシピの作成等を行うことができる。
また、二次元濃淡画像のヒストグラムを各着色層の開口比に基づいて着色層の数の領域に区分けし、区分けした領域を色相環のような色相スケールに対応付けることで、二次元濃淡画像を着色層に対応する色で色付けして表示するので、CF基板の表面をあたかも目視したような態様にて表示することができる。
この場合、二次元濃淡画像のヒストグラムの両端側に微調整用の範囲M1、M2を設けることでロバスト性を持たせているので、ユーザの感覚に合わせて色相を調整することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した各実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において変形あるいは拡張することができる。
第1実施形態では着色層の色に対応する光を照射する構成を示したが、着色層のうち特定の色成分を除去した光を照射して二次元濃淡画像を撮像し、撮像した二次元濃淡画像において、着色層に対応する領域のうち最も諧調の低い領域を照射された光で除去した光源の色に対応する着色層として特定することで、着色層の色を認識する構成としてもよい。このような構成においても、第1実施形態と同様に、一般的な利用形態では反射光を用いることから着色層の色を認識することが困難な白色干渉計1を用いて、CF基板の各着色層の色を認識することができる。また、カメラの座標系を完全に一致させることができる。
第2実施形態では二次元濃淡画像のヒストグラムに基づいて階調と色相スケールとを対応付けたが、着色層に対応する階調を求めておき、色相スケールと自動で対応付ける構成としてもよい。具体的には、第1実施形態のように色検査用光源11をCF基板の背側の少なくとも一部に設けてその部位にて各着色層を特定し、特定した着色層が、第2実施形態のように表面形状データから求めた二次元濃淡画像においてどの階調に対応するかを求める。そして、図13に示すように、例えばB層として特定された階調に色相スケールの0°を対応付け、G層として特定された階調に色相スケールの120°を対応付け、R層として特定された階調に色相スケールの240°を対応付けることにより、カラー表示することができる。この場合、色検査用光源11が設けられていない部位については、第2実施形態と同様に色を認識すればよい。このように色検査用光源11を設けてリファレンスとなる階調を特定することにより、より正確な表示をすることができる。
第2実施形態では青色の光源波長強度を低減させた構成を示したが、他の色の光源波長強度を低減させてもよい。この場合、青色の光の代わりに赤色の光の光源波長強度を低減させる構成とすれば、上記したように表面形状を測定する際の精度を犠牲とすることなく色認識を行うことができる。
また、階調と色相スケールに対応付けるのではなく、色検査用光源11を用いて特定した着色層の階調(あるいは、特定した階調±数階調の範囲)を直接的に色に対応付けてもよい。
第1実施形態ではR層、G層、B層の全ての色を認識する構成を例示したが、例えばB層だけを認識し、他の着色層については第2実施形態のように配列パターンに基づいて認識する構成としてもよい。
第1実施形態のように白色干渉計20を実体顕微鏡として用いて撮像した二次元濃淡画像に、第2実施形態のように色相スケールを対応付けてカラー表示してもよい。
図面中、1、20はミラウ型白色干渉計、7は白色光源、8は対象物(カラーフィルタ)、11は色検査用光源、23は光学フィルタ、A1、A2、A3、A11、A12、A13は着色層に対応する領域、を示す。

Claims (6)

  1. 透光性の基材に所定の配列パターンに従って周期的に着色層が形成されているカラーフィルタの表面形状を測定するための白色光源を有するミラウ型白色干渉計であって前記カラーフィルタの表面形状を測定する場合には前記白色光源を点灯して測定するミラウ型白色干渉計を用いたカラーフィルタの色認識方法であって、
    前記白色光源を消灯するとともに、前記カラーフィルタの裏面側に設けられている色検査用光源から着色層に対応した色の光を照射して二次元濃淡画像を撮像し、撮像した二次元濃淡画像において着色層に対応する領域のうち最も階調の高い領域を照射された光の色に対応する着色層として特定することで、着色層の色を認識することを特徴とするカラーフィルタの色認識方法。
  2. 透光性の基材に所定の配列パターンに従って周期的に着色層が形成されているカラーフィルタの表面形状を測定するための白色光源を有するミラウ型白色干渉計であって前記カラーフィルタの表面形状を測定する場合には前記白色光源を点灯して測定するミラウ型白色干渉計を用いたカラーフィルタの色認識方法であって、
    前記カラーフィルタの裏面側に設けられている前記色検査用光源から予め定めた着色層に対応する色成分を除去した光を照射して二次元濃淡画像を撮像し、撮像した二次元濃淡画像において、着色層に対応する領域のうち最も諧調の低い領域を除去した色成分の光に対応する着色層として特定することで、着色層の色を認識することを特徴とするカラーフィルタの色認識方法。
  3. 透光性の基材に所定の配列パターンに従って複数の着色層が形成されているカラーフィルタの着色層の色を認識する色認識方法であって、
    前記カラーフィルタの表面形状を測定するための白色光源を有する白色干渉計を用い、白色光源からの光に含まれる色のうちいずれかの着色層の色に対応する1色の光源波長強度を低減させる一方、光源分布が正規分布を保ちながら広い光源波長帯域を確保するような光学フィルタを設けた状態で前記カラーフィルタの表面形状を測定し、取得した表面形状データに基づいて二次元濃淡画像を生成し、各着色層に対応する領域のうち最も階調の低い領域を、光源波長強度を低減させた1色に対応する着色層として特定することで、着色層の色を認識することを特徴とするカラーフィルタの色認識方法。
  4. 色を特定した着色層と他の着色層との位置関係を前記配列パターンに基づいて特定することで、各着色層の色を認識することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のカラーフィルタの色認識方法。
  5. 前記二次元濃淡画像における階調分布を各着色層の開口比に基づいて着色層の数の領域に区分けし、区分けした領域を、各着色層に対応する色および前記配列パターンにおいて隣接する着色層の色の混色が連続的に並べられた色相スケールに対応付けることで、前記二次元濃淡画像を着色層に対応する色で色付けして表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載のカラーフィルタの色認識方法。
  6. 前記カラーフィルタの裏面側に設けた色検査用光源からの透過光を利用して各着色層の色を認識し、認識した色と前記二次元濃淡画像の階調とを対応付けることで、前記二次元濃淡画像の階調と前記色相スケールとの対応付けを自動で行うことを特徴とする請求項5記載のカラーフィルタの色認識方法。
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