JP6109670B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、サイドウォール部の外表面に装飾部を備えた空気入りタイヤに関し、特に、装飾部としてタイヤ周方向に間隔をあけて設けられた多数のリッジ(凸条)を備える空気入りタイヤに関する。
タイヤのサイドウォール部には、カーカスプライの巻初めと巻終わりのジョイント部に相当する部分や、ビードコアの内側から外側に折り返されたカーカスプライの折り返し端部に相当する部分に凹凸が生じることがある。サイドウォール部に生じる局部的な凹凸は、タイヤの性能や耐久性に影響を及ぼすことはないが、外観品位を低下させる原因となっている。
このようなサイドウォール部の局部的な凹凸を目立ちにくくするために、微小な間隔を隔てて略平行に配列されたタイヤ径方向に対して傾斜する多数のリッジをサイドウォール部に設け、局部的な凹凸をカモフラージュした空気入りタイヤが知られている(例えば、下記特許文献1、2)。
しかしながら、タイヤ回転時にトレッドとビードとの間で生じる捩れによりタイヤ径方向に対しておおよそ45°傾斜する方向に応力が発生するため、この応力方向に沿ってリッジが配置されているとリッジ間の凹部に応力が集中してトルククラックと呼ばれるクラックが発生しやすいという問題がある。
これに対して、下記引用文献1では、リッジの配列密度と傾斜方向とが互いに異なる複数の帯状装飾部をタイヤ径方向に配置することで、リッジ間の凹部に集中する応力の分散が図られているが、タイヤ径方向に隣接する帯状装飾部の境界が接しているため、応力を充分に分散することができずクラックを抑えることができないという問題がある。
また、下記特許文献2では、タイヤ径方向に隣接する帯状装飾部の間に無模様の帯域が介在しているため、リッジ間の凹部に集中する応力をある程度分散できるが、更なる応力の分散を図りクラックの発生を抑えようとすると、無模様の帯域の幅(タイヤ径方向の長さ)が大きくなり、その結果、サイドウォール部に生じる局部的な凹凸をカモフラージュする効果が低減するという問題がある。
特開2010−241397号公報 特開平9−31511号公報
本発明はこのような問題を考慮してなされたものであり、サイドウォール部に生じる局部的な凹凸を目立ちにくくさせながら、クラックの発生を抑え耐久性に優れる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、サイドウォール部の外表面に装飾部を備えた空気入りタイヤにおいて、前記装飾部は、タイヤ周方向に間隔をあけて設けられタイヤ径方向に対して傾斜する方向に延びる多数のリッジと、前記サイドウォール部の外表面からの高さが前記リッジより高くタイヤ周方向に沿って延びる一対の突条帯とを備え、一対の前記突条帯は、タイヤ径方向に間隔をあけてタイヤ周方向の一部が重なるように配置され、タイヤ周方向に重なる端部に行くほど幅狭に設けられ、前記突条帯を挟んで隣接する領域に設けられた前記リッジは、タイヤ径方向に対する傾斜角度が互いに異なることを特徴とする。
本発明の好ましい態様として、一対の前記突条帯は、タイヤ周方向の一端側に行くほどタイヤ径方向外側あるいはタイヤ径方向内側に向かう螺旋状に設けられてもよい。た、一対の前記突条帯の間に設けられた領域は、一対の前記突条帯がタイヤ周方向に重なり合う部分が、他の部分に比べて密に前記リッジが設けられてもよい。リッジは、繰り返しピッチが5mm以下、サイドウォール部の外表面からの高さが0.2mm以上2.0mm以下、及びタイヤ径方向に対する傾斜角度が20°〜70°であってもよく、一対の前記突条帯は、幅が1mm以上10mm以下、及び前記リッジとの高さの差が1mm以内であってもよく、一対の前記突条帯は、タイヤ周方向に重なる長さが200mm以下であってもよい。
本発明によれば、タイヤ径方向に間隔をあけてタイヤ周方向の一部が重なるように配置されリッジより高く突出する一対の突条帯を備え、突条帯を挟んで隣接する領域に設けられたリッジは、タイヤ径方向に対する傾斜角度が互いに異なっているため、サイドウォール部に生じる局部的な凹凸を目立ちにくくさせながら、リッジ間の凹部に集中する応力を分散してクラックの発生を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの側面図である。 図1の要部拡大図である。 図2のA−A断面図である。 (a)及び(b)は本発明の変更例に係る空気入りタイヤにおける図3に相当する断面図である。 (a)及び(b)は本発明の実施例に係る空気入りタイヤの側面図である。 (a)〜(c)は、比較例に係る空気入りタイヤの側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ(以下、「タイヤ」という)Tは、トレッド部2と、この両端からタイヤ半径方向内側に延びるサイドウォール部3と、このサイドウォール部3の内周側に連なりリムフランジに固着されるビード部4とを備える。
タイヤTのサイドウォール部3の外表面には、該外表面から突出する装飾部10がタイヤ周方向Cに間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)設けられている。なお、個々の装飾部10は、サイドウォール部3に設けられる位置が異なるのみで、各装飾部10の構成は同一であるため、ここでは、一方の装飾部10について説明し、他方の装飾部10の説明を省略する。
装飾部10は、タイヤ周方向Cに沿って延びる一対の突条帯12、14と、タイヤ周方向Cに微小な間隔をあけて配置された多数のリッジ(凸条)16とを備え、リッジ16に比べて一対の突条帯12、14が、サイドウォール部3の外表面からの突出高さが高くなっている。
一対の突条帯12、14は、タイヤ径方向に間隔をあけてタイヤ周方向Cの一部が重なり合うように配置されている。
より具体的には、一対の突条帯12,14は、タイヤ径方向内方に配置された突条帯(以下、この突条帯を「内側突条帯」という)12と、内側突条帯より径方向外方に配置された突条帯(以下、この突条帯を「外側突条帯」という)14とから構成され、内側突条帯12の端部と外側突条帯14の端部が、装飾部10におけるタイヤ周方向Cの中央部で、タイヤ径方向に間隔をあけてタイヤ周方向Cに重なっている。
内側突条帯12は、装飾部10のタイヤ周方向Cの中央部に位置する一端部12aが装飾部10の内周側に位置し、装飾部10のタイヤ周方向Cの端部に位置する他端部12bが一端部12aより装飾部10の外周側に位置している。これにより、内側突条帯12は、タイヤ周方向Cに沿って内側突条帯12の一端部12aから他端部12bに行くほどタイヤ径方向外側に向かう螺旋状に設けられている。内側突条帯12の他端部12bは、鋭角に折れ曲がり装飾部10の外周縁まで延びている。
外側突条帯14は、装飾部10のタイヤ周方向Cの端部に位置する一端部14aが装飾部10の内周側に位置し、装飾部10のタイヤ周方向Cの中央部に位置する他端部14bが一端部14aより装飾部10の外側に位置しており、タイヤ周方向Cに沿って外側突条帯14の一端部14aから他端部14bに行くほどタイヤ径方向外側に向かう螺旋状に設けられている。外側突条帯14の一端部14aは、鋭角に折れ曲がり装飾部10の内周縁まで延びている。
内側突条帯12及び外側突条帯14は、タイヤ周方向Cに重なる端部(内側突条帯12の一端部12a及び外側突条帯14の他端部14b)に行くほど幅狭に設けられている。つまり、内側突条帯12は、他端部12bから一端部12aに行くほど幅(タイヤ径方向に沿った長さ)が小さくなる先細形状をなしており、外側突条帯14は、一端部14aから他端部14bに行くほど幅が小さくなる先細形状をなしている。
このような内側突条帯12及び外側突条帯14は、装飾部10を3つの領域に区画しており、具体的には、内側突条帯12のタイヤ径方向内側に設けられた第1領域F1と、内側突条帯12と外側突条帯14との間(つまり、内側突条帯12のタイヤ径方向外側であって外側突条帯14のタイヤ径方向内側)に設けられた第2領域F2と、外側突条帯14のタイヤ径方向外側に設けられた第3領域F3とに区画している。
内側突条帯12及び外側突条帯14によって区画された第1領域F1、第2領域F2、及び第3領域F3には、タイヤ径方向に対して傾斜する方向に延びる多数のリッジ16が設けられている。多数のリッジ16は、断面形状が図3に例示するような三角形をなしており、サイドウォール部3の外表面からの突出高さH1が、内側突条帯12及び外側突条帯14の突出高さH2より低く設けられている。
図2に示すように、第1領域F1に設けられたリッジ16は、タイヤ径方向に対して時計回りに角度θ1だけ傾斜し、第2領域F2に設けられたリッジ16は、タイヤ径方向に対して反時計回りに角度θ2だけ傾斜し、第3領域F3に設けられたリッジ16は、タイヤ径方向に対して時計回りに角度θ3だけ傾斜している。これにより、内側突条帯12を挟んで隣接する第1領域F1と第2領域F2に設けられたリッジ16は、タイヤ径方向に対して傾斜する方向が互いに異なっており、また、外側突条帯14を挟んで隣接する第2領域F2と第3領域F3に設けられたリッジ16も、タイヤ径方向に対して傾斜する方向が互いに異なっている。なお、タイヤ径方向に対するリッジ16の傾斜する方向は、タイヤ側面視におけるリッジ16のタイヤ径方向の内側端を通るタイヤ径方向に対する回転方向と回転角度により決定する。
本実施形態では、内側突条帯12と外側突条帯14との間に設けられた第2領域F2は、内側突条帯12及び外側突条帯14がタイヤ周方向Cに重なる部分(装飾部10におけるタイヤ周方向Cの中央部に位置する部分)が、他の部分(タイヤ周方向Cの両端部)に比べてリッジ16が密に設けられている。
また、内側突条帯12のタイヤ径方向内側に設けられた第1領域F1と、外側突条帯14のタイヤ径方向外側に設けられた第3領域F3では、装飾部10のタイヤ周方向Cの端部に位置する部分が、装飾部10のタイヤ周方向Cの中央部に位置する部分に比べてリッジ16が密に設けられている。
なお、装飾部10を構成する内側突条帯12、外側突条帯14、及びリッジ16の各種寸法は特に制限されないが、図2及び図3を参照して各種寸法の一例を挙げると、リッジ16は、繰り返しピッチPが5mm以下、サイドウォール部3の外表面からの突出高さH1が0.2mm以上2.0mm以下、及びタイヤ径方向に対する回転角度の大きさが20°〜70°とすることができる。
リッジ16の繰り返しピッチPが5mmより大きくなると、サイドウォール部3に生じる局部的な凹凸をカモフラージュする効果が低減する。リッジ16の突出高さH1が0.2mmより小さいとカモフラージュ効果が低下し、突出高さH1が2.0mmより大きいと加硫成型時にリッジ16を成型する成形型の凹条部分にゴムが流れ込みにくく成型不良を起こしやすくなる。リッジ16の回転角度の大きさが20°〜70°の範囲を外れるとカモフラージュ効果が低下する。
また、内側突条帯12及び外側突条帯14は、幅Wが1mm以上10mm以下、リッジ16との高さの差δHが1mm以内で、タイヤ周方向Cに重なる部分の長さLが200mm以下とすることができる。
内側突条帯12及び外側突条帯14の幅Wが1mmより小さいと隣接するリッジ16間の凹部に集中する応力が分散されにくくなり、10mmより大きいとサイドウォール部3に占めるリッジ16が設けられない領域が大きくなりカモフラージュ効果が低下する。
リッジ16との高さの差δHが0以下(つまり、内側突条帯12及び外側突条帯14の高さH2がリッジ16の高さH1以下)であると、隣接するリッジ16間の凹部に集中する応力が分散されにくくなり、リッジ16との差δHが1mmより大きいとゴム流れ不良が発生する。
内側突条帯12及び外側突条帯14のタイヤ周方向Cに重なる部分が存在しないと、隣接するリッジ16間の凹部に集中する応力が分散されにくくなり、内側突条帯12及び外側突条帯14のタイヤ周方向Cに重なる部分の長さLが200mmより大きいとサイドウォール部3に占めるリッジ16が設けられない領域が大きくなりカモフラージュ効果が低下する。
なお、本実施形態では、内側突条帯12及び外側突条帯14が、タイヤ周方向Cの一端部12a、14aから他端部12b、14bに行くほどタイヤ径方向外側に向かう螺旋状に設ける場合ついて説明したが、本発明はこれに限定されず、図5(a)に示すようにタイヤ径方向の位置が変化しない円弧状に設けてもよい。
また、本実施形態において、内側突条帯12と外側突条帯14との間に設けられた第2領域F2では、内側突条帯12及び外側突条帯14がタイヤ周方向Cに重なる部分において、他の部分に比べてリッジ16を密に設けているが、全てのリッジ16を等間隔に設けてもよい。
また、本実施形態では、リッジ16の断面形状が三角形の場合について説明したが、例えば、図4(a)のような矩形状や、図4(b)のような半円状であってもよい。
以上のような実施形態の空気入りタイヤでは、サイドウォール部3の外表面からの高さがリッジ16より高くタイヤ周方向Cに沿って延びる内側突条帯12及び外側突条帯14が、タイヤ径方向に間隔をあけてタイヤ周方向Cの一部が重なるように配置されているため、隣接するリッジ16間の凹部に集中する応力を、内側突条帯12及び外側突条帯14によってタイヤ周方向Cに分散することができ、クラックの発生を抑えることができる。
また、内側突条帯12及び外側突条帯14を挟んで隣接する領域に設けられたリッジ16は、タイヤ径方向に対して傾斜する方向が互いに異なっているため、光の反射方向が分散され不規則となるため、サイドウォール部3に生じる局部的な凹凸を目立ちにくくすることができる。
しかも、内側突条帯12及び外側突条帯14は、タイヤ周方向Cの一端部12a、14aから他端部12b、14bに行くほどタイヤ径方向外側に向かう螺旋状に設けられており、内側突条帯12及び外側突条帯14で区画された第1領域F1、第2領域、及び第3領域F3に設けられたリッジ16による光の反射方向がより不規則となるため、サイドウォール部3に生じる局部的な凹凸をより一層目立ちにくくすることができる。
更に、本実施形態では、内側突条帯12及び外側突条帯14が、タイヤ周方向Cに重なる端部に行くほど幅狭に設けられているため、隣接するリッジ16間の凹部に集中する応力をタイヤ周方向Cに分散することができるとともに、内側突条帯12及び外側突条帯14がタイヤ周方向Cに重なる部分においてリッジ16を設ける領域を広く確保することができ、クラックの防止とカモフラージュ効果の向上とを両立することができる。
また、内側突条帯12と外側突条帯14との間に設けられた第2領域F2は、内側突条帯12及び外側突条帯14がタイヤ周方向Cに重なる部分が、他の部分に比べてリッジ16が密に設けられているため、サイドウォール部3に生じる局部的な凹凸をより一層目立ちにくくすることができる。
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1〜3、及び比較例1〜3のタイヤ(235/50R18)を試作した。これらの各試作タイヤは、基本的なトレッドパターンとタイヤ内部構造は同一とし、表1に示す諸元を変更して作製したものである。表1において、幅Wは、内側突条帯12及び外側突条帯14の幅寸法であり、タイヤ周方向Cで幅寸法が変化する場合は、幅寸法の最小値と最大値を示している。また、δHは、内側突条帯12及び外側突条帯14の高さH2とリッジ16との高さH1の差(=H2−H1)、長さLは、内側突条帯12及び外側突条帯14がタイヤ周方向Cに重なる部分の長さ、ピッチPは、リッジ16の繰り返しピッチ、高さH1は、サイドウォール部3の外表面からのリッジ16の高さ、傾斜方向θ1〜θ3は、第1領域F1、第2領域F2、及び第3領域F3に設けられたリッジ16がタイヤ径方向に対して傾斜する方向であって、反時計回りをプラスで時計回りをマイナスで表す。なお、長さLがマイナスの場合、内側突条帯12及び外側突条帯14がタイヤ周方向Cに離間する長さを表す。
具体的には、実施例1〜3は、内側突条帯12及び外側突条帯14が、タイヤ径方向に間隔をあけてタイヤ周方向Cの一部が重なるように配置され、内側突条帯12及び外側突条帯14を挟んで隣接する領域に設けられたリッジ16が、タイヤ径方向に対して傾斜する方向が互いに異なる装飾部10がサイドウォール部3に設けられている。
具体的には、実施例1は、図5(a)に示すように、内側突条帯12及び外側突条帯14が、周方向に一定の幅に設けられ、かつ、タイヤ径方向の位置が変化しない円弧状に設けられている。実施例2は、図5(b)に示すように、内側突条帯12及び外側突条帯14が、周方向に一定の幅に設けられ、かつ、タイヤ周方向Cの一端部12a、14aから他端部12b、14bに行くほどタイヤ径方向外側に向かう螺旋状に設けられている。実施例3は、図1に示すように、内側突条帯12及び外側突条帯14が、タイヤ周方向Cに重なる端部に行くほど幅狭に設けられ、かつ、タイヤ周方向Cの一端部12a、14aから他端部12b、14bに行くほどタイヤ径方向外側に向かう螺旋状に設けられている。
また、比較例1〜3は、いずれもリッジ16がタイヤ径方向に対して傾斜する方向が一定である装飾部10がサイドウォール部3に設けられている。
具体的には、比較例1は、図6(a)に示すように、内側突条帯12及び外側突条帯14が存在せず、リッジ16のみを設けた装飾部10がサイドウォール部3に設けられている。
比較例2は、図6(b)に示すように、内側突条帯12及び外側突条帯14が、タイヤ周方向Cに一定の幅で螺旋状に設けられ、かつ、タイヤ径方向に間隔をあけてタイヤ周方向Cの一部が重なるように配置されている。
比較例3は、図6(c)に示すように、内側突条帯12及び外側突条帯14が、タイヤ周方向Cに一定の幅で螺旋状に設けられ、かつ、タイヤ周方向Cに16mm離れておりタイヤ周方向Cの一部が重ならないように配置されている。
(1)トルククラック
実車指定空気圧の70%で30000km走行後、サイドウォールにクラック有無を確認し、クラックが無ければ○、有れば×、と示した。
(2)カモフラージュ効果
試作タイヤのサイドウォール部3のカーカスプライの巻初めと巻終わりのジョイント部の凹凸を正面からの目視による官能試験を行い、比較例1の結果を100として評価を行った。数値が大きいほどカモフラージュ効果が大きいことを示す。
Figure 0006109670
結果は、表1に示すとおりであり、実施例1〜3では、比較例1に比べてサイドウォール部3の凹凸を目立ちにくくすることができるとともに、サイドウォールクラックの発生を抑えることができた。
T…タイヤ、2…トレッド部、3…サイドウォール部、4…ビード部、10…装飾部、12…内側突条帯、14…外側突条帯、16…リッジ、F1…第1領域、F2…第2領域、F3…第3領域

Claims (7)

  1. サイドウォール部の外表面に装飾部を備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記装飾部は、タイヤ周方向に間隔をあけて設けられタイヤ径方向に対して傾斜する方向に延びる多数のリッジと、前記サイドウォール部の外表面からの高さが前記リッジより高くタイヤ周方向に沿って延びる一対の突条帯とを備え、
    一対の前記突条帯は、タイヤ径方向に間隔をあけてタイヤ周方向の一部が重なるように配置され、タイヤ周方向に重なる端部に行くほど幅狭に設けられ、
    前記突条帯を挟んで隣接する領域に設けられた前記リッジは、タイヤ径方向に対して傾斜する方向が互いに異なることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 一対の前記突条帯は、タイヤ周方向の一端側に行くほどタイヤ径方向外側に向かう螺旋状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 一対の前記突条帯の間に設けられた領域は、一対の前記突条帯がタイヤ周方向に重なり合う部分が、他の部分に比べて密に前記リッジが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記リッジは、繰り返しピッチが5mm以下、サイドウォール部の外表面からの高さが0.2mm以上2.0mm以下、及びタイヤ径方向に対する角度が20°〜70°であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 一対の前記突条帯は、幅が1mm以上10mm以下、及び前記リッジとの高さの差が1mm以内であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 一対の前記突条帯は、タイヤ周方向に重なる長さが200mm以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. サイドウォール部の外表面に装飾部を備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記装飾部は、タイヤ周方向に間隔をあけて設けられタイヤ径方向に対して傾斜する方向に延びる多数のリッジと、前記サイドウォール部の外表面からの高さが前記リッジより高くタイヤ周方向に沿って延びる一対の突条帯とを備え、
    一対の前記突条帯は、タイヤ径方向に間隔をあけてタイヤ周方向の一部が重なるように配置され、
    前記突条帯を挟んで隣接する領域に設けられた前記リッジは、タイヤ径方向に対して傾斜する方向が互いに異なり、
    一対の前記突条帯の間に設けられた領域は、一対の前記突条帯がタイヤ周方向に重なり合う部分が、他の部分に比べて密に前記リッジが設けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
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