JP6109480B2 - 引戸のドアガード機構 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸の施解錠装置に関し、より詳細には、引戸を所定の開閉範囲において開閉可能に施錠するドアガード機構に関する。
玄関引戸のドアガードとして、例えば、防犯用の用心鎖がある。
用心鎖は、玄関枠に繋がれた鎖と、この鎖を引戸の内面側に脱着自在に留めておくためのガイドレールとを有し、このガイドレールを介して引戸に鎖を留めておくことで引戸の不意な開放を制限する装置である。
具体的には、不審な人物の来客時など、この用心鎖を予め引戸に留めておけば、玄関引戸を僅かに開いた状態で玄関越しに応対できる。また、玄関内への侵入も防止できることから、玄関引戸の防犯装置として広く採用されている。
また、近年では電気錠システムの普及により、非常時など、この用心鎖を外部から電気的に解錠するためのドアチェーンリリースが提案されている。
このドアチェーンリリース100は、内部に磁石102aを有する電磁開放式のアクチュエータ102と、ドアチェーン101とで構成されている。また、このドアチェーンリリース100はドアチェーン101の支持部101aに設けられ、ナンバー錠の操作によってドアチェーンリリース100が作動すると、支持部101に設けられたアクチュエータ102が支持部101を開放し、ドアチェーン101が支持部101から脱落する構造になっている(特許文献1)。
また、引戸の開閉を制限するドアガードとして下記構造の防犯錠も提案されている(特許文献2)。
この防犯錠200は、引戸201側に棒状部材202を設けると共にこの棒状部材202を引戸201の上枠に対して進退自在とし、さらに上枠側に引戸201の開閉方向に延びるガイド孔203を形成しておき、このガイド孔203に引戸の棒状部材202を挿入することで、ガイド孔203の長さに相当する分だけ引戸の開閉を可能にしている。
特開2000−192702号公報 特許第2655395号公報
ところで、上記の用心鎖は、施解錠の都度、その鎖を手に取り、引戸の内側に設けられたガイドレールに先端を引っ掛けて使用するため、視力の弱い高齢者や、手指等に障害を抱えた障害者らにとっては操作性が悪く、また、解錠時には鎖が垂れ下がり見栄えも悪かった。
また、電気的解錠装置を有するドアチェーンリリースは、その設置に電気工事を要する他、停電時にはアクチュエータが動作せず、震災や火災等に伴って停電した場合、玄関から救助を行えないといった問題もある。
また、特許文献2に示す防犯錠は、ドアガードとしての機能を有するものの、非常時における外部からの解錠について何ら考慮されておらず改善の余地がある。
本発明は、上記の問題を解決するためされたもので、施解錠操作が容易であり、また、外側から解錠可能なドアガード機構を提供することを課題とする。
この課題達成のため、本発明は次のような構成である。
引戸を所定の開閉範囲において開閉可能に施錠する引戸のドアガード機構であって、
施解錠操作に連動して上下するロッドと、
施錠時に前記ロッドの端部が進入すると共に前記引戸の開閉動作に追従した前記ロッドのスライドを許容する長穴を備えた錠受け部材と、
前記引戸内に内蔵固定されると共に前記ロッドを前記錠受け部材の長孔から引き抜く方向に操作可能な解錠装置と、
を有することを特徴とする。
この構成の本発明によれば、錠受け部材に設けられた長孔にロッドが入り込みスライドすることで、この長孔の長さ分だけ、引戸を施錠しつつ所定の開閉範囲で開閉できる。また、錠受け部材に入り込んだロッドは、引戸内に内蔵固定された解錠装置によって錠受け部材から引き抜く方向に操作できるため、解錠装置を操作するのみで錠受け部材からロッドを簡単に引き抜くことができる。
また、引戸の内部に解錠装置が設けられ、引戸の外側からドアガード機能を解錠できる。
また、前記引戸に主施解錠用の鍵装置が設けられているとき、前記解錠装置は、その主施解錠に用いる鍵(例えば、マスターキー)によって操作可能なものとすることができる。また、この鍵は、どのような形態のものであってもよい。
この構成では、引戸の主施解錠に用いる鍵がドアガード機構の解錠装置にも適用できるため、非常時等においても鍵があれば、引戸の外側からドアガード機構を容易に解錠できる。
また、前記解錠装置は、リンクを介して前記ロッドに連結され、
前記リンクは、前記解錠装置による手動の解錠操作によって直接操作可能であってもよい。
この構成では、ロッドを動かすリンクを、解錠装置を介して手動で直接操作できるため、電気的解錠手段を用いることなく機械的にドアガード機構を解錠できる。
また、前記錠受け部材の長孔に対してロッドを挿入する方向に操作可能な施錠装置を有し、
前記ロッドの頭部は、ロッドの他の部位に比べて径大に形成され、
前記錠受け部材に設けられる長孔は、前記引戸の閉じた位置に対応して設けられると共にこの位置のみで前記ロッドの頭部を受け入れるロッド挿通孔と、
このロッド挿通孔から前記引戸の開く方向に延設されると共に前記ロッドの頭部を除く細径部分のみをスライド自在に受け入れるスライド孔と、
を有する構成であってもよい。
この構成によれば、引戸の閉じた位置に対応してロッドの挿通孔が形成されているため、ドアガードを施錠すべく錠受け部材の長孔にロッドを挿入するときには、引戸を閉じた状態でのみロッドの操作が可能になる。また、引戸が所定の開閉範囲で開いているときには、ロッドの操作が行えず、解錠できない。
このように施解錠操作を引戸の閉じた位置のみで行えるようにすることで、各操作の共通化を図り、また、ドアガードの解錠操作において、引戸を一旦閉じる操作を加えることで操作の手違いによる不用意な解錠を防止する。
また、前記錠受け部材は、錠受け部材の長孔内におけるロッドのスライドを阻止する施錠孔を有し、
前記ロッドは、この施錠穴に対して進退自在に設けられ、
前記施錠孔は、施錠穴に対するロッドの進入に伴ってロッドを拘束する構成でもよい。
この構成によれば、施錠孔にロッドを挿入することで引戸の開閉を阻止できる。すなわち、ドアガード機構を用いて引戸を開閉不能に施錠できる。
前記施錠孔は、前記ロッド挿通孔に対してその同軸上に設けられている構成でもよい。
この構成では、引戸の閉じた位置に対応しているロッド挿通孔の同軸上に施錠孔を有するため、引戸を閉じてロッドを操作すれば、解錠、施錠、ドアガード機能の何れかに選択的に切り換えることができる。
また、前記ロッドの操作量が、前記各孔に対応して多段に設定されていることが望ましい。この構成では各孔に対応してロッドの操作量が適正に設定されているため、確実なロッド操作が可能になる。
以上のように本発明によれば、施解錠操作が容易であり、また、外側から解錠可能なドアガード機構を提供できる。
本発明に係るドアガード機構の第1実施態様の全体構造を示す図。 図1に示すドアガード機構の内部構造を示す模式図。 図2を下方から捉えた模式図。 図1に示す錠受けブラケットの具体的形状例を示した斜示図。 図1に示す施解錠装置に組み込まれたリンク機構を説明するための図。 ロッドの頭部の形状例を示す図。 本発明に係るドアガード機構の第2実施態様の全体構造を示す図。 図7に示すドアガード機構の内部構造を示す模式図。 図7に示すドアガード機構の施錠状態を示す模式図。 図7に示す錠受けブラケットの具体的形状例を示した斜示図。 図7に示す施解錠装置に組み込まれたリンク機構を説明するための図。 従来のドアチェーンリリースを示す図。 従来のドアガードを示す図。
次に、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
(第1の実施態様)
図1は、本発明に係るドアガード機構の第1の実施態様の全体構造を示す図である。
ドア本体は、図中、矢印方向(左方)に開く引戸1であり、本実施の形態では上枠2に吊り車を介して引戸1が設けられている。また、上枠2には、本発明に係るドアガード機構10の他、引戸1を自動的に閉じるための自動閉鎖機構3が収められている。自動閉鎖機構3は、引戸1を閉じる側に引き戻すためのバネ駆動装置や、引戸の閉まる速度を調整するための制動装置等で構成されている。
なお、この自動閉鎖機構3は周知技術につき、その詳細説明は省略する。
第1の実施形態に示すドアガード機構10は、引戸側に組み込まれる操作系部分20と、引戸1の上枠内に組み込まれる錠受け部分30とで構成されている。
操作系部分20は、ドアガード機構10の施解錠操作を行うための施解錠装置21及びロッド22で構成されている。
この施解錠装置21は、引戸1に内蔵されており、キーシリンダ23、サムターン、及びリンク機構24等で構成され、キーシリンダ23に挿入された鍵やサムターンを回すと、その施解錠操作がリンク機構24に直接伝わり、リンク機構24内のカム24a(図5)が回転してロッド22の端部を押し上げたり、引き下げたりする仕組みになっている。
図5は、このリンク機構24の内部構造を示す図である。
リンク機構24は、このリンク機構24内に回転自在に保持されたカム24aと、このカム24aを所定角度で保持するためのバネ24bと、カム24aの端部に係合したL字型のアーム24cと、このアーム24cを案内するためのガイドピン24d等で構成されている。そして、アーム24cの先端にロッド22の下端が連結されている。
また、リンク機構24内に設けられるカム24aは、引戸1の外側に設けられたキーシリンダ23、及び引戸1の室内側に設けられたサムターン(図示略)の双方に、回転軸24eを介して機械的に連結されている。そして、それら何れかの操作によってリンク機構24内のカム24aを直接回転させることができる。すなわち、キーシリンダ23に対応した鍵を用いて施解錠装置21を操作すれば、引戸1の外側からでも、引戸内部のロッド22を直接操作することが可能である。
なお、引戸1に主施解錠用の鍵装置が設けられているときには、この施解錠装置21に適用されるキーシリンダ23の鍵と、主施解錠用の鍵とを共通のものとし、この共通の鍵を用いてドアガード機構10の施解錠操作を行うようにする。
なお、主施解錠用の鍵装置とは、通常の施錠、解錠に使用される鍵装置である。
また、図5では、アーム24cが図中、上下方向に一対図示されているが、本実施態様では上側のアーム24cのみを用いるため、以下では上側アーム24cの動作を説明する。
このリンク機構24の動作を説明すると、まず図5(a)に示すように、キー操作によってカム24aを図中、左回り(図中矢印L方向)に回転させると、このカム24aの動きに追従してアーム24cがガイドピン24dによって案内され、リンク機構24の上方にスライドする。また、このときカム24aを所定角で保持するバネ24bの作用によってカム24aの角度が保持されるため、以後、アーム24cはロッド22を押し上げた状態を維持する。
また、この状態からカム24aを右回り(図中矢印R方向)に戻すとアーム24cが下がり、ロッド22も引き下げられる(図5(b)参照)。
ここでバネ24bについて説明すると、バネ24bは、カム24aの端部に常時接した板状のバネており、カム24aに対するバネ24bの接触角が90度になる中立点に対して、カム24aとバネ24bとのなす角θを対峙して定めれば、中立点を除く各カムアングルでのなす角θが常時、鋭角となるようにバネ24bの形状が設定されている。
このためカム24aは、外部からの操作によって中立点を乗り越えると図5中、左回りに回りきった位置、又は図5中、右回りに回りきった位置との何れかに付勢されて、その角度を維持する。
つまり、リンク機構24は、ロッド22を押し上げきった位置と、ロッド22を引き下げきった位置の何れかにカム24aを保持する。このように第1の実施態様に示すリンク機構24は、2段のポジションでロッド22を保持する。
続いて、ロッド22を説明する。ロッド22は、引戸1の戸先側に組み込まれ、その下端は施解錠装置21のリンク機構24に接続され、上端は引戸1の上縁1aに掛けて縦方向に延びている。
また、ロッド22の全長は、上記リンク機構24のアーム24cによってその下端が持ち上げられた状態でロッド22の先端が引戸1の上縁1aから僅かに突出する程度の長さに設定されている。
また、ロッド22の頭部22aは、図4に示すように他の部位に比べて径大に形成されている。本実施態様では、ロッド22の頭部最寄りを両側から面取りして実質的に細径化しているが、他の例として、図6に示すようにロッド22の頭部最寄りを全周に亘って細径化してもよい。
続いて、上枠2内に収められる錠受け部分30を、図2から図4を参照して説明する。
なお、図4は、図1〜図3の模式図に倣い具体化した錠受けブラケット31の一例である。外側の形状等、一部、図1〜3の模式図と異なるが各孔31b、31cの位置関係は図1〜図3の模式図に示す錠受けブラケット31と共通である。
錠受け部分30は、操作系部分20のロッド22に対応して上枠2の戸先側に設けられている。また、その構成は、ロッド22の先端に係合して引戸1を所定の開閉範囲において開閉可能に施錠する錠受けブラケット31と、この錠受けブラケット31を上枠2の戸先側に固定するためのビス32等で構成されている。
錠受けブラケット31は、引戸1の開閉範囲を制限するための長孔31aを備えている。この長孔31aは、引戸1の閉じられた位置に対応して設けられると共にこの位置のみでロッド22の頭部22aを受け入れるロッド挿通孔31bと、このロッド挿通孔31bから引戸1の開く方向に延設されると共にロッド22の頭部22aを除く細径部分22bのみをスライド自在に受け入れるスライド孔31cと、が連なったひょうたん型の形状を有する。
また、これら長孔31aを構成しているロッド挿通孔31b並びにスライド孔31cの機能について図2及び図3を参照して説明すると、まず、引戸1を閉じた状態で施解錠装置21を操作し、この施解錠装置4を介した施錠操作によってロッド22が持ち上げられると(図2中矢印Y方向)、ロッド22の頭部22aは、ロッド挿通孔31bを通り錠受けブラケット31の長孔31a内に進入する。
続いて、この状態から引戸1を開くと、引戸1の移動に伴ってロッド22の細径部分22bがスライド孔31cに進入し、このスライド孔31cの始端から終端にかけてロッド22がスライド自在に保持される(図2中矢印X)。
つまり、スライド孔31cにロッド22の端部が係合してスライド孔31c内をスライドすることで、引戸1はこのスライド孔31cの長さ分だけ開閉可能に施錠される。
また、引戸1を閉じて施解錠装置21を解錠操作すると、この解錠操作によってロッド22が引き下げられ、ロッド22はロッド挿通孔31bを通り錠受けブラケット31の長孔31aから完全に抜け出す。そして、以後、開閉量の制限なく引戸1の全開が可能になる。
このように第1の実施態様では、引戸1にドアガード機能を付加すると共に施解錠装置21によってドアガード機能の有無を切り替え可能に構成している。
また、ロッド22は、引戸1の外側に設けられた施解錠装置21を介して直接操作できるため、ドアチェーンを引戸側の引っ掛ける等の煩わしい操作を伴うことなく、施解錠装置21を操作するのみで簡単にドアガード機構10を引戸1の外側から解錠できる。
また、施解錠操作を引戸1の閉じた位置のみで行えるようにすることで、各操作の共通化を図っている。また、施錠操作及び解錠操作に合わせてロッド22の操作量を多段に設定することで、その操作性を更に良好なものとしている。
続いて、本発明に係るドアガード機構の第2の実施態様を説明する。
なお、第2の実施態様は、第1の実施態様のドアガード機構10に施錠機能を追加した態様である。このため主要部分は第1の実施態様とほぼ同じ構造であり、以下では相違する部分を中心に説明する。また、同一部分には同一符号を付して説明する。
(第2の実施態様)
図7は、第2の実施態様の全体構造図である。
ドア本体は、第1の実施態様と同様に図中左方(戸先側)に開く引戸1であり、引戸側に操作系部分20が組み込まれ、引戸1の上枠2内に錠受け部分30が組み込まれている。
操作系部分20の相違点としては、施解錠装置21に組み込まれたリンク機構24が一部異なる構造並びに機能を有する。
以下、このリンク機構24について、図11を参照して説明する。
リンク機構24は、第1実施態様と同様、キーシリンダ23やサムターンの回転軸24eに連結されたカム24aと、カム24aを所定角で保持するためのバネ24b、カム24aの端部に係合したL字型のアーム24c、このアーム24cを案内するためのガイドピン24d等で構成され、アーム24cの先端11aにロッド22の下端が連結されている。
そして、図11(a)に示すように、キー操作によってカム24aを図中左回りいっぱいに回転させると(図中矢印L方向)、このカム24aの動きに追従してアーム24cがガイドピン24dによって案内され、リンク機構24の上方にスライドする。また、このときカム24aを所定角で保持するバネ24bの作用によってカム24aの角度が保持され、以後、アーム24cはロッド22を押し上げた状態を維持する。また、図11(c)に示すように、カム24aを右回りいっぱい(図中矢印R方向)に戻すとアーム24cが下がり、ロッド22も引き下げられる。
また、第2の実施態様では、上記した2つのポジションに加え、ロッド22の頭部22aをその最大突出量に対して僅かに下がった位置で保持できるように、3つ目のポジションを加えている。
具体的には、ロッド22の突出量が最大になる図中左回りにカム24aを回しきった位置(図11(a)参照)に対して、僅かにカム24aを戻した角度において、このカム24aの端部に係合する凹部24fをバネ24bに形成しておき、この凹部24fにカム24aの端部を係止させることで、3つ目のポジションを選択できるようにしている。
すなわち、カム24aが図中左回りに回りきった位置ではロッド22の突出量が最大となり、続くカム24aが若干戻った位置では、最大突出量のロッド22に対して僅かにロッド22が下がった位置でロッド22が保持される。また、カム24aが図中右回りに回りきった位置では、ロッド22が最も引き下げられた状態になる。このようにロッド22の操作量は、多段に設定されている。
なお、以下ではロッド22の突出量が最大となる状態を施錠ポジションと称する。また、この状態からロッド22の先端が僅かに下がった位置をドアガードポジションと称する。また、ロッド22が下がりきった位置を解錠ポジションと称する。
続いて、錠受け部分30について説明する。
錠受け部分30の相違点としては、錠受けブラケット31の構造並びに機能が一部異なっている。
錠受けブラケット31は、第1実施態様で説明したロッド挿通孔31b、並びにスライド孔31cの他、錠受けブラケット31の長孔31a内におけるロッド22のスライドを阻止する施錠孔31dを有する点で第1実施態様と異なっている。
施錠孔31dは、図7〜図9に示すようにロッド挿通孔31bの直上に設けられ、ロッド挿通孔31bを通り更に上昇したロッド22がこの施錠孔31dに入り込むことで施錠孔31b内にロッド22が拘束される。すなわち、施錠孔31bは、ロッド挿通孔31bと同様にして、引戸1の閉じた位置且つロッド挿通孔31bの同軸上に配置されている。
なお、図10は、図7〜図9の模式図に倣い具体化した錠受けブラケット31の一例である。外側の形状等、一部、図7〜9の模式図と異なるが各孔31b、31c、31dの位置関係は図7〜9の模式図に示す錠受けブラケット31と共通である。
続いて、各孔31b,31c,31dと施解錠操作との対応をロッド22の動きを踏まえて説明する。
まず、図8及び図11(b)に示すように、引戸1を閉じて施解錠装置21をドアガードポジションに操作するとロッド22が一段階持ち上げられ(図8中矢印Y1)、ロッド22の頭部22aがロッド挿通孔31bを通り、錠受けブラケット31内に進入する。
また、この状態で引戸1を開くと、引戸1の移動に伴ってロッド22の細径部分22bがスライド孔31cに進入し、このスライド孔31cの始端から終端にかけてロッド22がスライド可能になる(図8中矢印X参照)。
また、引戸1を閉じて施解錠装置21を施錠ポジションに操作すると、図9及び図11(a)に示すようにロッド22は最大突出量に達して施錠孔31d内に入り込み(図9中矢印Y2)、ロッド22が拘束される。つまり、施錠孔31bによるロッド22の拘束よって引戸1は閉じた位置で施錠され、以後、開閉ができなくなる。
また、引戸1を閉じて施解錠装置21を解錠ポジションに操作すると(図11(c)参照)、ロッド22は施錠孔31d及びロッド挿通孔31bから引き抜かれ、錠受けブラケット31とロッド22の係合状態が解除される。よって、引戸1を通常の開閉量で開閉できる。
このように第2の実施態様では、ドアガード機能に加えて施錠機能を付加する共に、施解錠装置21によって各機能を段階的に切り替え可能に構成している。
なお、上記した第1実施態様、並びに第2実施態様に示すドアガード機構は、あくまでも一態様であって、その構造等は各種仕様に応じて変更可能である。
例えば、上記した第1実施態様において、ロッド挿通孔31bに対して、ロッド22の頭部22aを到達させた位置でロッド22を保持し得るようにリンク機構24の構造を変更すれば、ロッド挿通孔31bを施錠孔31dに見立てて施錠を行える。すなわち、ロッド挿通孔31bにロッド22の頭部22aが填り込むことでロッド22のスライドを阻止して施錠する構造である。
また、ロッド22の頭部22aのみを細径化し、ロッド22の頭部22aをロッド挿入孔31bに達した高さで保持し得るようにし、さらにこの状態からもう1段突出した位置でロッド22を保持できるようにリンク機構24を変更すれば、施解錠装置21による一段目の高さでドアガード機能を付与でき、2段目の高さでロッド挿通孔31との係合による施錠機能を持たせることができる。
すなわち、ロッド22を一段持ち上げた状態では、ロッド頭部22aの細径部分22bのみがロッド挿通孔31b並びにスライド孔31cに達し、続く2段目ではロッド22の太い部分がロッド挿通孔31bに填り込んで施錠される。
また、上記したリンク機構24では、上側のアーム24cのみにロッド22を設けてドアガード機構を構成しているが、引戸1の下枠側に同様の錠受け部分を設け、更にリンク機構24の下側のアームにもロッド22を連結してドアガード機構を構成してもよい。このように構成すれば、引戸1に対して上下一対でドアガード機構を設けることができる。
また、引戸1に主施解錠用の鍵装置が設けられているときには、この主施解錠用のキーシリンダに組み込まれるリンク機構と本実施態様に示した施解錠装置21のリンク機構24とを兼用した構造にしてもよい。このように各種仕様に応じて操作系部分20並びに錠受け部分30の構造を変更できる。
1 引戸
1a 引戸の上縁
2 引戸の上枠
3 自動閉鎖機構
10 ドアガード機構
20 操作系部分
21 施解錠装置
22 ロッド
22a ロッドの頭部
22b ロッドの細径部分
23 キーシリンダ
24 リンク機構
24a カム
24b バネ
24c アーム
24d ガイドピン
24e 回転軸
24f 凹部
30 錠受け部分
31 錠受けブラケット
31a 長孔
31b ロッド挿通孔
31c スライド孔
31d 施錠孔
32 ビス
100 ドアチェーンリリース
101 ドアチェーン
101 ドアチェーンの支持部
102 電磁開放式アクチュエータ
200 防犯錠
201 引戸
202 棒状部材
203 ガイド孔

Claims (9)

  1. 引戸を所定の開閉範囲において開閉可能に施錠する引戸のドアガード機構であって、
    施解錠操作に連動するロッドと、
    施錠時に、前記ロッドの端部が進入すると共に前記引戸の開閉動作に追従した前記ロッドのスライドを許容する長孔を備えた錠受け部材と、
    前記引戸内に内蔵固定されると共に、前記ロッドを前記錠受け部材の長孔から引き抜く方向に操作可能な解錠装置と、
    を有し、
    前記引戸の内部に主施解錠用の鍵装置が設けられ、前記解錠装置は、その主施解錠に用いる鍵によって引戸の外側から操作可能であることを特徴とする引戸のドアガード機構。
  2. 前記解錠装置は、リンクを介して前記ロッドに連結され、
    前記リンクは、前記解錠装置による手動の解錠操作によって直接操作可能であることを特徴とする請求項1に記載の引戸のドアガード機構。
  3. 前記錠受け部材の長孔に対してロッドを挿入する方向に操作可能な施錠装置を有し、
    前記ロッドの頭部は、ロッドの他の部位に比べて径大に形成され、
    前記錠受け部材に設けられる長孔は、前記引戸の閉じた位置に対応して設けられると共に、この位置のみで前記ロッドの頭部を受け入れるロッド挿通孔と、
    このロッド挿通孔から前記引戸の開く方向に延設されると共に、前記ロッドの頭部を除く細径部分のみをスライド自在に受け入れるスライド孔と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の引戸のドアガード機構。
  4. 前記錠受け部材は、錠受け部材の長孔内におけるロッドのスライドを阻止する施錠孔を有し、
    前記ロッドは、施錠孔に対して進退自在に設けられ、
    前記施錠孔は、施錠孔に対するロッドの進入に伴ってロッドを拘束することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の引戸のドアガード機構。
  5. 前記施錠孔は、前記ロッド挿通孔に対してその同軸上に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の引戸のドアガード機構。
  6. 前記ロッドの操作量が、前記各孔に対応して多段に設定されていることを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の引戸のドアガード機構。
  7. 前記リンク内にはカムが設けられ、このカムは、引戸の外側に設けられたキーシリンダ、及び引戸の室内側に設けられたサムターンの双方に、回転軸を介して機械的に連結されている請求項2に記載の引戸のドアガード機構。
  8. 前記キーシリンダに対応した鍵により引戸の外側からロッドを操作可能である請求項7に記載の引戸のドアガード機構。
  9. 前記リンク内に設けられたカムを回転させると、このカムの動きに追従して、前記ロッドに固定されたアームが、ガイドピンによって案内されて前記リンクの前記受け部材の方向にスライドし、かつ、前記カムを所定角で保持するバネにより前記カムの角度が保持され、前記アームは、前記ロッドが前記受け部材の方向に移動した状態を維持する請求項7に記載の引戸のドアガード機構。
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