JP6108800B2 - 軸継手およびポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、例えばポンプ等に使用される軸継手、および、軸継手を備えたポンプに関する。
従来、この種の軸継手としては、例えば、図7に示すように、立軸ポンプに用いられるものがある。この軸継手は、上方の駆動側軸101に第1継手部材102がキー103を介して結合され、下方の主軸104(回転軸)に第2継手部材105がキー106を介して結合されている。第1継手部材102は下端部にフランジ部102aを有し、第2継手部材105は上端部にフランジ部105aを有し、第1継手部材102と第2継手部材105との上下間には調整板108が挟まれている。
主軸104は上端部に雄ねじ部109を有しており、調整板108は雄ねじ部109に螺合されている。第1継手部材102のフランジ部102aと第2継手部材105のフランジ部105aと調整板108とには複数本のリーマボルト110が挿通され、各リーマボルト110にナット111が螺合されている。
駆動側軸101は電動機等により強制的に回転駆動される。また、主軸104の下端部には羽根車(図示省略)が設けられている。
これによると、電動機により駆動側軸101を回転させることによって、駆動側軸101の回転が第1継手部材102とリーマボルト110と第2継手部材105とを介して主軸104に伝達され、主軸104と共に羽根車が回転する。
また、羽根車の羽根とポンプケーシングとの隙間を調節する場合には、以下のような手順で、軸長方向Aにおける主軸104の位置を調節する。
先ず、図8に示すように、各リーマボルト110とナット111を取り外して、羽根車の羽根がポンプケーシングに当接するまで主軸104を下ろし、次に、調整板108を回して主軸104の軸長方向A(上下方向)へ移動させ、調整板108の上面と主軸104の上端面との軸長方向Aにおける距離Bを調節し、その後、図9に示すように、第1継手部材102のフランジ部102aと第2継手部材105のフランジ部105aと調整板108とに吊上げボルト113を挿通してナット114で締め付けることで、主軸104を吊り上げる。そして、調整板108が第1継手部材102と第2継手部材105との間で挟まれた状態で、吊上げボルト113を1本ずつリーマボルト110に交換する。
例えば、羽根車の羽根とポンプケーシングとの隙間が5mmであるとし、この隙間を1mm増やして6mmに調節する場合、上記のような手順で各リーマボルト110とナット111を取り外し、主軸104を下ろす。そして、図8に示した上記距離Bを計測し、例えばこの距離Bが2mmである場合、調整板108を回して主軸104の軸長方向Aへ移動させ、上記距離Bを2mmから3mmに調節する。その後、吊上げボルト113を用いて主軸104を吊り上げ、吊上げボルト113を1本ずつリーマボルト110に交換する。
上記のように、軸長方向Aにおける主軸104の位置を調節することにより、羽根車の羽根とポンプケーシングとの隙間を調節することができる。
尚、上記のような軸継手は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2002−181060
しかしながら上記の従来形式では、軸長方向Aにおける主軸104の位置を調節する場合、羽根車がポンプケーシングに当接して受け止められるまで主軸104を一旦下ろし、この状態で、調整板108を回して距離Bを調節し、その後、吊上げボルト113を用いて主軸104(回転軸)を吊り上げるため、かなりの手間を要するといった問題がある。
本発明は、軸長方向における回転軸の位置を容易に調節することが可能な軸継手およびポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、回転機械へ駆動力を伝える出力軸と回転機械の回転軸とを接続する軸継手であって、
第1継手部材が、出力軸と一体的に回転可能であると共に、軸長方向へ相対移動自在に出力軸に接合され、
第2継手部材が、回転軸と一体的に回転可能であると共に、軸長方向へ相対移動自在に回転軸に接合され、
第1継手部材と第2継手部材とは、第1スプライン嵌合部を介して、一体的に回転可能であると共に軸長方向へ相対移動自在に接合され、
回転軸が軸長方向において第1継手部材に係合し、
第2継手部材は出力軸から回転軸へ向かう方向の移動が阻止され、
第1継手部材と第2継手部材との間には、第1継手部材と第2継手部材との軸長方向の間隔を調節する間隔調整部材が着脱自在に設けられ
軸長方向は上下方向であり、
出力軸が回転軸の上方にあり、
第1継手部材が第2継手部材の上方にあるものである。
これによると、出力軸が回転することにより、出力軸の回転が、第1継手部材と第1スプライン嵌合部と第2継手部材とを介して、回転軸に伝達され、回転軸が回転する。
回転軸の位置を軸長方向(上下方向)にずらして、回転軸の位置を調節する場合は、第1継手部材と第2継手部材との間隔を拡大し、間隔調整部材を、回転軸をずらす距離に応じた厚さの間隔調整部材に交換する。
これにより、回転軸が軸長方向にずれるため、回転軸の位置を容易に調節することができ、例えば、回転軸に設けられた回転部材と回転部材の周辺部材との間隔を容易に調節することができる。
本第2発明における軸継手は、第1継手部材を第2継手部材に対し軸長方向へ移動させる移動操作手段が取付可能であるものである。
これによると、回転軸の位置を調節する場合、移動操作手段を取付けて、第1継手部材を第2継手部材に対し軸長方向へ移動させることにより、第1継手部材と第2継手部材との間隔を容易に拡縮することができる。
本第3発明における軸継手は、第1継手部材は第3継手部材と第4継手部材とに分割され、
第4継手部材は軸長方向において第3継手部材と第2継手部材との間に設けられ、
第3継手部材は、出力軸と一体的に回転可能であると共に、軸長方向へ相対移動自在に出力軸に接合され、
第2継手部材と第4継手部材とは、第1スプライン嵌合部を介して、軸長方向に相対移動自在に接合され、
第3継手部材と第4継手部材とは、第2スプライン嵌合部を介して、軸長方向に相対移動自在に接合され、
回転軸が軸長方向において第4継手部材に係合し、
間隔調整部材は、第2継手部材と第4継手部材との間に挟まれて、第2継手部材と第4継手部材との間隔を調節するものである。
これによると、出力軸が回転することにより、出力軸の回転が、第3継手部材と第2スプライン嵌合部と第4継手部材と第1スプライン嵌合部と第2継手部材とを介して、回転軸に伝達され、回転軸が回転する。
回転軸の位置を軸長方向にずらして、回転軸の位置を調節する場合は以下のようにする。
まず、第4継手部材と第2継手部材との間隔を拡大し、間隔調整部材を、回転軸をずらす距離に応じた厚さの間隔調整部材に交換する。これにより、第2継手部材と第4継手部材との間隔が変更され、変更後の間隔と変更前の間隔との差だけ、回転軸が軸長方向にずれるため、回転軸の位置を容易に調節することができる。
本第4発明における軸継手は、移動操作手段は、第4継手部材に形成されたねじ穴と、軸長方向においてねじ穴に螺合されるねじ部材とからなるものである。
これによると、ねじ部材をねじ穴に螺合して一方向に回転することにより、第4継手部材が第2継手部材に対し軸長方向へ送られ、第4継手部材と第2継手部材との間隔が拡大する。また、ねじ部材を他方向に逆回転することにより、第4継手部材と第2継手部材との間隔が縮小する。
このように、ねじ部材をねじ穴に螺合して回すだけで、第4継手部材と第2継手部材との間隔を拡縮することができるため、回転軸の位置を容易に調節することができる。
本第5発明における軸継手は、間隔調整部材は径方向の外側から着脱自在なシムである。
これによると、回転軸の位置を調節する場合、間隔調整部材の着脱作業が容易に行える。
本第発明は、上記第1発明から第発明のいずれか1項に記載の軸継手を備えた回転機械がポンプであり、
出力軸は、駆動装置により回転駆動され、軸継手を介して回転軸へ回転駆動力を伝達し、
回転軸には羽根車が設けられているものである。
これによると、回転軸の位置を軸長方向にずらして、回転軸の位置を容易に調節することができるため、羽根車(回転部材)とポンプケーシング(周辺部材)との隙間を容易に調節することが可能となる。
本第発明におけるポンプは、ポンプケーシングは、下部に吸込みケーシングを有すると共に、上部に吐出ケーシングを有し、
回転軸と羽根車とはポンプケーシング内に設けられ、
回転軸の軸長方向が上下方向であり、
吐出ケーシング上に減速装置が搭載され、
減速装置は出力軸を有し、
回転軸がポンプの主軸であるものである。
これによると、主軸の位置を軸長方向にずらして、主軸の位置を容易に調節することができるため、羽根車とポンプケーシングとの隙間を容易に調節することが可能となる。
以上のように本発明によると、軸長方向における回転軸の位置を容易に調節することができ、軸継手を備えたポンプにおいては、羽根車とポンプケーシングとの隙間を容易に調節することが可能となる。
本発明の実施の形態におけるポンプの縦断面図である。 同、ポンプに備えられた軸継手の縦断面図である。 同、軸継手の一部拡大縦断面図であり、左半分(a)はシムを取付けた状態、右半分(b)は第2継手部材のフランジ部と第4継手部材のフランジ部との間隔を拡大させて、シムを取り外した状態を示す。 同、軸継手の平面図である。 図2におけるX−X矢視図である。 同、軸継手のシムの平面図である。 従来のポンプの軸継手の縦断面図である。 同、ポンプの主軸の位置調整の手順を示す縦断面図である。 同、ポンプの主軸の位置調整の手順を示す縦断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、1は回転機械の一例である立軸ポンプであり、そのポンプケーシング2は、下端部に吸込みケーシング3を有し、上部にエルボ状の吐出ケーシング4を有している。吸込みケーシング3には吸込口3aが形成され、吐出ケーシング4には吐出口4aが形成されている。ポンプケーシング2内には主軸7(回転軸の一例)が挿通され、主軸7の下端部には羽根車8が設けられており、主軸7の上部はポンプケーシング2内から吐出ケーシング4を貫通して上方へ突出している。
ポンプケーシング2の上部側方には、主軸7を回転駆動させる原動機9(駆動装置の一例)が設置されている。原動機9はエンジン等から構成されている。原動機9と主軸7との間には、原動機9の回転を減速して主軸7に伝達する減速装置11と、原動機9と減速装置11との間を接続離間するクラッチ装置12とが設けられている。
減速装置11は、吐出ケーシング4上に搭載されており、入力軸13と、出力軸14と、入力軸13の回転を出力軸14に伝達する伝達軸15と、ケーシング16と、互いに歯合する一対の傘歯車17,18と、互いに歯合する一対の平歯車19,20とを有している。
入力軸13は、クラッチ装置12を介して、分離可能に原動機9の駆動軸21に接続されている。伝達軸15は第1および第2の分割伝達軸15a,15bに分割されており、入力軸13と第1の分割伝達軸15aとは一対の傘歯車17,18を介して連動している。尚、一方の傘歯車17は入力軸13に設けられ、他方の傘歯車18は第1の分割伝達軸15aに設けられている。
第1の分割伝達軸15aと第2の分割伝達軸15bとは、第1の軸継手22を介して、分離可能に接続されている。第2の分割伝達軸15bと出力軸14とは一対の平歯車19,20を介して連動している。尚、一方の平歯車19は第2の分割伝達軸15bに設けられ、他方の平歯車20は出力軸14に設けられている。また、主軸7の軸長方向Aは上下方向であり、出力軸14が主軸7の上方にある。
出力軸14の下端部と主軸7の上端部とは、第2の軸継手23を介して、分離可能に接続されている。図2〜図5に示すように、第2の軸継手23は、第1継手部材25と、第1継手部材25の下方に設けられた第2継手部材26とを有している。第1継手部材25は、出力軸14と一体的に回転可能であると共に、軸長方向Aへ相対移動自在に出力軸14の下端部に接合されている。また、第2継手部材26は、主軸7と一体的に回転可能であると共に、軸長方向Aへ相対移動自在に主軸7の上端部に接合されている。第1継手部材25と第2継手部材26とは、第1スプライン嵌合部27を介して、一体的に回転可能であると共に軸長方向Aへ相対移動自在に接合されている。
第1継手部材25は第3継手部材29と第4継手部材30とに分割されている。第4継手部材30は、軸長方向Aにおいて、上位の第3継手部材29と下位の第2継手部材26との間に設けられている。
第2継手部材26と第4継手部材30とは、上記第1スプライン嵌合部27を介して、軸長方向Aに相対移動自在に接合されている。また、第3継手部材29と第4継手部材30とは、第2スプライン嵌合部31を介して、軸長方向Aに相対移動自在に接合されている。さらに、第3継手部材29は、第3スプライン嵌合部32を介して、軸長方向Aへ移動自在に出力軸14に接合されている。
第3継手部材29は、円筒状の部材であり、下端に第3のフランジ部35を有している。出力軸14の下端部は第3継手部材29に挿入され、出力軸14の下端部外周面に全周に形成されたスプラインと第3継手部材29の内周面に全周に形成された上部スプラインとが互いに嵌合して第3スプライン嵌合部32が形成されている。
第4継手部材30は、円筒状の部材であり、上部に第4のフランジ部36を有している。第4継手部材30の上端部は第3継手部材29の下端部に挿入され、第3継手部材29の内周面に全周に形成された下部スプラインと第4継手部材30の外周面に全周に形成された上部スプラインとが互いに嵌合して第2スプライン嵌合部31が形成されている。
主軸7の上端部は下方から第4継手部材30に挿入されている。主軸7の上端部外周には嵌合溝41が全周にわたり形成され、円環状の2つ割のカラー42が嵌合溝41に嵌め込まれ、カラー42が嵌合溝41から抜けるのを防止する抜止リング43が第4継手部材30の上端面に取付けられている。カラー42は、嵌合溝41に嵌め込まれた状態で、上方から第4継手部材30の上端面に係合している。これにより、主軸7は、カラー42を介して、軸長方向Aにおいて第4継手部材30に係合している。
第2継手部材26は、円筒状の部材であり、上部に第2のフランジ部45を有している。第4継手部材30の下部は上方から第2継手部材26の上部に挿入され、第4継手部材30の外周面下部に全周に形成された下部スプラインと第2継手部材26の内周面上部に全周に形成された上部スプラインとが互いに嵌合して第1スプライン嵌合部27が形成されている。
第2継手部材26は、ベアリング47を介して回転自在に支持台座48に支持され、出力軸14から主軸7へ向かう方向(すなわち下方向)の移動が阻止されている。支持台座48は吐出ケーシング4に取付けられている。主軸7の上端部は下方から第2継手部材26に挿入されている。主軸7と第2継手部材26とは、キー46を介して一体的に回転可能となるように連動され、軸長方向Aに相対移動自在に接合されている。すなわち、主軸7の上端部に設けられたキー46が第2継手部材26の内周面に形成されたキー溝(図示省略)に嵌め込まれた状態でキー溝内を軸長方向Aに移動することにより、主軸7が第2継手部材26に対して軸長方向Aへ移動可能となっている。
尚、本実施の形態では、上記のように主軸7と第2継手部材26とはキー46を介して回転可能としたが、回転を伝達すると共に軸長方向Aに移動可能な構成であればよく、キー46の代りにスプライン嵌合を用いてもよい。
第4継手部材30のフランジ部36は第3継手部材29のフランジ部35と第2継手部材26のフランジ部45との間に挟まれている。これら第2〜第4継手部材26,29,30のフランジ部45,35,36は、軸長方向Aに挿通された複数の連結ボルト58によって軸長方向Aに連結されている。
軸長方向Aにおける第2継手部材26と第4継手部材30との間隔を調節するシム49(間隔調整部材の一例)が第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間に着脱自在に挟まれている。
第2の軸継手23の内部には、第3および第4継手部材29,30と出力軸14の下端部と主軸7の上端部とで囲まれたスペース56が形成されている。スペース56には潤滑油が充填されている。潤滑油が第2の軸継手23の外部へ漏出するのを防止するための複数のシール材57a,57b(例えばOリング等)が、第4継手部材30と出力軸14および主軸7にそれぞれ形成された溝に設けられている。このうち、シール材57aは、第4継手部材30のフランジ部36に設けられ、第4継手部材30のフランジ部36と第3継手部材29のフランジ部35との間をシールしている。
尚、連結ボルト58は、第2〜第4継手部材26,29,30のフランジ部45,35,36を連結してシール材57aを上下方向に圧縮し、シール性を確保するために設けられており、回転力は、連結ボルト58ではなく、スプライン嵌合部27,31によって伝達される。
尚、出力軸14には、スペース56へ潤滑油を供給し還流する供給・還流通路(図示省略)が形成されている。同様に、第4継手部材30には、スペース56の潤滑油を第1スプライン嵌合部27へ供給し還流する供給・還流通路(図示省略)が形成されている。さらに、第2継手部材26には、スペース56内の潤滑油を外部へ排出する排出通路(図示省略)が形成されている。
第4継手部材30は、取付可能である移動操作手段52により、第2継手部材26に対して軸長方向Aへ移動可能である。移動操作手段52は、第4継手部材30のフランジ部36に形成された上下両面に貫通する複数のねじ穴53と、軸長方向Aにおいてねじ穴53に着脱自在に螺合される複数のジャッキボルト54(ねじ部材の一例)とからなる。尚、第3継手部材29のフランジ部35には、ジャッキボルト54が挿通可能な複数の切欠部55が形成されている。
図6に示すように、シム49は、円環状の平板材を2分割した半円環状の板材であり、ジャッキボルト52が挿通可能となる複数の第1の切欠部60と、連結ボルト58が挿通可能となる複数の第2の切欠部61とを有している。このうち、分割箇所Cに形成された第1の切欠部60はシム49の半径方向における両端に開放されており、それ以外の箇所に形成された第1の切欠部60と各第2の切欠部61とはそれぞれシム49の内周に開放されている。これにより、各シム49は、径方向の外側から、第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間に対して着脱自在である。
尚、本実施の形態では、円環状の平板材を2分割したシム49を挙げたが、3分割以上の複数分割したシムを用いてもよい。また、シム49に第1および第2の切欠部60,61を形成したが、切欠部60,61の代りに、互いに隣接するシム間に、ジャッキボルト52が挿通可能となるスペースと、連結ボルト58が挿通可能となるスペースを形成してもよい。また、図6の仮想線で示すように、シム49の外周部に、着脱用の持ち手63を設けてもよい。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、原動機9が駆動して駆動軸21が回転駆動することにより、駆動軸21の回転は、クラッチ装置12を介して減速装置11の入力軸13に伝達され、入力軸13から一対の傘歯車17,18と伝達軸15と一対の平歯車19,20とを介して、減速されて出力軸14に伝達され、出力軸14が回転する。さらに、出力軸14の回転は第2の軸継手23を介して主軸7に伝達され、主軸7と共に羽根車8が回転する。これにより、水が、吸込口3aからポンプケーシング2内に吸い込まれ、吐出口4aから吐出される。
この際、図2に示すように、出力軸14の回転は、第3スプライン嵌合部32を介して第3継手部材29へ伝達され、第3継手部材29から第2スプライン嵌合部31を介して第4継手部材30へ伝達され、第4継手部材30から第1スプライン嵌合部27を介して第2継手部材26へ伝達され、第2継手部材26からキー46を介して主軸7に伝達される。
このように、回転力が各スプライン嵌合部27,31,32を介して伝達されるため、キーに比べて、単位軸長当りのトルク伝達量を大きくすることが可能となり、このため、キーを利用した軸継手よりも軸長方向Aの寸法を縮小することができる。これにより、軸継手23が軸長方向Aにおいてコンパクトになり、ポンプ1の上に減速装置11を設置する場合、建屋の高さを低くして、建築コストを削減することができる。
羽根車8の羽根とポンプケーシング2との隙間を調節する場合、原動機9を停止させるか又はクラッチ装置12を操作して原動機9から減速装置11への回転伝達経路を遮断して、減速装置11の出力軸14と立軸ポンプ1の主軸7との回転を停止させる。例えば、現状の羽根車8の羽根とポンプケーシング2との隙間が3mmとし、このときのシム49の厚さtを4mmとし、上記隙間を3mmから2mm増加させて5mmに調節する場合、以下のような手順で、主軸7の位置を軸長方向Aにずらして、主軸7の位置を調節する。
先ず、スペース56内の潤滑油を第2継手部材26に形成された排出通路(図示省略)から外部へ排出し、連結ボルト58を取り外す。次に、図3の右半分(b)および図4の仮想線で示すように、複数のジャッキボルト54を、第3継手部材29のフランジ部35の各切欠部55に挿通し、第4継手部材30のフランジ部36の各ねじ穴53に螺合させ、一方向に回して締め込む。これにより、図3の右半分(b)および図5,図6に示すように、各ジャッキボルト54の先端部がシム49の各第1の切欠部60に挿通されて第2継手部材26の上端面に当接し、この状態で、第4継手部材30が第2継手部材26に対し上方(軸長方向A)へ送られる。これにより、第2継手部材26に対して第3および第4継手部材29,30が上昇し、第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間隔が拡大し、シム49と第4継手部材30のフランジ部36との間に隙間が形成される。
尚、複数のジャッキボルト54を各々少しずつ締め込むことで、第4継手部材30のフランジ部36が傾くことなく、第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間隔を均一に拡げることが可能である。
この状態で、図3の右半分(b)で示すように、現状の厚さ4mmのシム49を第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間から径方向外側へ引き抜き、現状よりも2mm分厚い厚さ6mmの別のシム49を径方向外側から第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間に挿入する。
その後、各ジャッキボルト54を他方向へ逆回転することにより、第4継手部材30が第2継手部材26に対し下方(軸長方向A)へ送られる。これにより、第2継手部材26に対して第3および第4継手部材29,30が下降し、第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間隔が縮小し、シム49が第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間に挟まれて取付けられる。
これにより、第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間隔が4mmから6mmに変更され、変更後の間隔と変更前の間隔との差すなわち2mmだけ、主軸7が上方にずれる(移動する)ため、羽根車8の羽根とポンプケーシング2との隙間が3mmから5mmに調節される。尚、上記第3および第4継手部材29,30の上下移動は第1および第3スプライン嵌合部27,32によって許容される。また、第2継手部材26に対する主軸7の上下移動はキー46およびキー溝によって許容される。
その後、図2に示すように、ジャッキボルト54をねじ穴53から取り外し、連結ボルト58を取付けて、第2〜第4継手部材26,29,30のフランジ部45,35,36を連結し、潤滑油を供給通路からスペース56内へ供給する。
上記のようにジャッキボルト54を用いて容易に第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間隔を拡縮することができ、羽根車8がポンプケーシング2の下部に当接して受け止められるまで主軸7を下ろす必要はない。これにより、主軸7の位置を容易に調節することができ、羽根車8とポンプケーシング2との隙間を容易に調節することができる。
尚、上記実施の形態に記載の通り、回転軸7の位置を調節する場合は、まず、第1継手部材25(第4継手部材30)を第2継手部材26に対し軸長方向Aへ移動させて、第1継手部材25(第4継手部材30)と第2継手部材26との間隔を拡大する。次に、間隔調整部材49を第1継手部材25(第4継手部材30)と第2継手部材26との間から取り外し、回転軸7をずらす距離に応じた厚さの間隔調整部材49を、第1継手部材25(第4継手部材30)と第2継手部材26との間に取付ける。
その後、第1継手部材25(第4継手部材30)を第2継手部材26に対し軸長方向Aへ移動させて、第1継手部材25(第4継手部材30)と第2継手部材26との間隔を縮小する。これにより、第1継手部材25(第4継手部材30)と第2継手部材26との間隔が変更され、変更後の間隔と変更前の間隔との差だけ、回転軸7が軸長方向Aにずれるため、回転軸7の位置を容易に調節することができる。これにより、例えば、回転軸7に設けられた回転部材と回転部材の周辺部材との間隔を容易に調節することができる。
さらに、第4継手部材30(第1継手部材25)を第2継手部材26に対し軸長方向Aへ移動させる移動操作手段52を、第4継手部材30(第1継手部材25)に形成されたねじ穴53と、軸長方向Aにおいてねじ穴53に螺合されるねじ部材54とから構成すると、ねじ部材54をねじ穴53に螺合して一方向に回転することにより、ねじ部材54の先端が第2継手部材26に当接した状態で、第4継手部材30(第1継手部材25)が第2継手部材26に対し軸長方向Aへ送られ、第4継手部材30(第1継手部材25)と第2継手部材26との間隔が拡大する。また、ねじ部材54を他方向に逆回転することにより、第4継手部材30(第1継手部材25)が第2継手部材26に対し軸長方向Aへ送られ、第4継手部材30(第1継手部材25)と第2継手部材26との間隔が縮小する。
このように、ねじ部材54をねじ穴53に螺合して回すだけで、第1継手部材25(第4継手部材30)と第2継手部材26との間隔を拡縮することができるため、回転軸7の位置をさらに容易に調節することができる。
尚、上記実施の形態では、羽根車8とポンプケーシング2との隙間を現状よりも増加させる例を示したが、上記隙間を現状よりも減少させる場合は、同様に、現状よりも薄い厚さのシム49に交換すればよい。この場合、第2継手部材26のフランジ部45と第4継手部材30のフランジ部36との間隔が減少し、変更後の間隔と変更前の間隔との差だけ、主軸7が下方にずれる(移動する)。
上記実施の形態では、隙間やシム49の厚さ等について具体的な数値を示したが、これらの数値は一例であり、限定されるものではない。
上記実施の形態では、羽根車8の羽根とポンプケーシング2との隙間を調節する場合、立軸ポンプ1を停止した状態で、ジャッキボルト54を第4継手部材30のフランジ部36のねじ穴53に螺合しているが、常時、ジャッキボルト54を第4継手部材30のフランジ部36のねじ穴53に螺合して取付けた状態で、立軸ポンプ1を運転してもよい。
上記実施の形態では、回転機械の一例として、立軸ポンプ1を挙げたが、立軸以外の横軸等の形式のポンプであってもよく、或は、ポンプ以外の回転機械であってもよい。また、出力軸として、減速装置11の出力軸14を挙げたが、減速装置11以外の装置(例えば、モータやエンジン等)の出力軸であってもよい。
上記実施の形態では、羽根車8とポンプケーシング2との隙間の調節について説明したが、羽根車8以外の回転部材とポンプケーシング2以外の周辺部材との隙間を調節するものであってもよい。
1 立軸ポンプ(回転機械)
2 ポンプケーシング
3 吸込みケーシング
4 吐出ケーシング
7 主軸(回転軸)
8 羽根車
9 原動機(駆動装置)
11 減速装置
14 出力軸
23 第2の軸継手
25 第1継手部材
26 第2継手部材
27 第1スプライン嵌合部
29 第3継手部材
30 第4継手部材
31 第2スプライン嵌合部
49 シム(間隔調整部材)
52 移動操作手段
53 ねじ穴
54 ジャッキボルト(ねじ部材)
A 軸長方向

Claims (7)

  1. 回転機械へ駆動力を伝える出力軸と回転機械の回転軸とを接続する軸継手であって、
    第1継手部材が、出力軸と一体的に回転可能であると共に、軸長方向へ相対移動自在に出力軸に接合され、
    第2継手部材が、回転軸と一体的に回転可能であると共に、軸長方向へ相対移動自在に回転軸に接合され、
    第1継手部材と第2継手部材とは、第1スプライン嵌合部を介して、一体的に回転可能であると共に軸長方向へ相対移動自在に接合され、
    回転軸が軸長方向において第1継手部材に係合し、
    第2継手部材は出力軸から回転軸へ向かう方向の移動が阻止され、
    第1継手部材と第2継手部材との間には、第1継手部材と第2継手部材との軸長方向の間隔を調節する間隔調整部材が着脱自在に設けられ
    軸長方向は上下方向であり、
    出力軸が回転軸の上方にあり、
    第1継手部材が第2継手部材の上方にあることを特徴とする軸継手。
  2. 第1継手部材を第2継手部材に対し軸長方向へ移動させる移動操作手段が取付可能であることを特徴とする請求項1記載の軸継手。
  3. 第1継手部材は第3継手部材と第4継手部材とに分割され、
    第4継手部材は軸長方向において第3継手部材と第2継手部材との間に設けられ、
    第3継手部材は、出力軸と一体的に回転可能であると共に、軸長方向へ相対移動自在に出力軸に接合され、
    第2継手部材と第4継手部材とは、第1スプライン嵌合部を介して、軸長方向に相対移動自在に接合され、
    第3継手部材と第4継手部材とは、第2スプライン嵌合部を介して、軸長方向に相対移動自在に接合され、
    回転軸が軸長方向において第4継手部材に係合し、
    間隔調整部材は、第2継手部材と第4継手部材との間に挟まれて、第2継手部材と第4継手部材との間隔を調節することを特徴とする請求項1または請求項2記載の軸継手。
  4. 移動操作手段は、第4継手部材に形成されたねじ穴と、軸長方向においてねじ穴に螺合されるねじ部材とからなることを特徴とする請求項3記載の軸継手。
  5. 間隔調整部材は径方向の外側から着脱自在なシムであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の軸継手。
  6. 上記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の軸継手を備えた回転機械がポンプであり、
    出力軸は、駆動装置により回転駆動され、軸継手を介して回転軸へ回転駆動力を伝達し、
    回転軸には羽根車が設けられていることを特徴とするポンプ。
  7. ポンプケーシングは、下部に吸込みケーシングを有すると共に、上部に吐出ケーシングを有し、
    回転軸と羽根車とはポンプケーシング内に設けられ、
    回転軸の軸長方向が上下方向であり、
    吐出ケーシング上に減速装置が搭載され、
    減速装置は出力軸を有し、
    回転軸がポンプの主軸であることを特徴とする請求項6記載のポンプ。
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