JP5740354B2 - 回転機械及びポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、駆動軸から従動軸への回転速度の変速と遮断とが好適に行え、取り付け取り外し等の取り扱いが容易な回転伝達装置及びこれを用いた回転機械及びポンプに関する。
従来の立軸ポンプとして、例えば特許文献1には、原動機とポンプ主軸との間に流体継手と変速機とを設けた先行待機用立軸ポンプの構成が提案されている。この先行待機用立軸ポンプでは、大雨などにより急な出水が予想される際に、吸込水槽の水位が揚水運転ができない低水位の状態から全速運転(気中運転)を開始しておくことにより、吸込水槽に大量の水が急激に流入しても迅速に排水を行うことを目的に設置されるものである。
この立軸ポンプでは、原動機から回転動力が流体継手を介して変速機に伝達され、変速機で原動機の回転数が変速されてポンプの主軸に伝達される。また、流体継手を遮断することで、原動機から主軸への動力伝達が遮断される。さらに、吸込水槽が低水位のときは、流体継手を遮断した状態で原動機のみを運転し、所定の水位に達したときに流体継手を接続して主軸に回転動力を伝達してポンプの運転を行うようにするものである。
また、特許文献2には、吐出エルボの外壁の上に軸受ケーシングを一体的に付設して、軸受ケーシングを貫通させたポンプ軸を、軸受ケーシング内で軸支し、軸受ケーシングの上にクラッチケーシングを一体的に付設した立軸ポンプが提案されている。この立軸ポンプは、ポンプ軸をクラッチケーシング内に挿入し、クラッチケーシング内に配設された油圧クラッチの内軸部の下端部を筒状とし、ポンプ軸の上端部を内軸部の下端部の筒状内に軸回りに相対回転できないように嵌入させている。この立軸ポンプでは、立軸ポンプ全体の背丈が低くなり、振動の発生が抑制されるものである。
特開2000−27788号公報 特開2011−94509号公報
上記従来の技術において、以下の課題が残されている。
すなわち、特許文献1に記載の技術では、原動機、流体継手、変速機が横軸に接続され、変速機とポンプの主軸とが歯車で連結されて構成されているが、変速機の歯車や流体継手などが破損して交換する場合や定期点検などを行う場合、原動機を取り外し、変速機のケーシングを分解して流体継手や歯車などを取り外さなければならず、多大な労力及び時間を要するという不都合があった。また、特許文献2に記載の技術では、ポンプ軸と駆動軸とが油圧クラッチを介して縦方向に配置されているが、これに変速装置を組み込もうとした場合、自重等によりクラッチや減速装置に対して負荷が過大になってしまう不都合があった。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、メンテナンス等での取り扱いが容易であると共に、縦方向配置においても負荷が小さく駆動軸と従動軸との連結及び解放を容易に行うことができる回転伝達装置及びこれを用いた回転機械及びポンプを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る回転伝達装置は、駆動軸の回転を従動軸に伝達する回転伝達装置であって、前記駆動軸及び前記従動軸の一方の端部に設けられた第1の歯車と、該第1の歯車に噛み合う第2の歯車を端部に有した外軸部と、前記駆動軸及び前記従動軸の他方の端部に設けられた第3の歯車と、該第3の歯車に噛み合う第4の歯車を端部に有した内軸部と、前記外軸部と前記内軸部との結合及び分離が可能であり前記外軸部及び前記内軸部の一方の回転力を他方に伝達及び遮断が可能なクラッチ部とを備え、前記外軸部が円筒形状で回転可能に軸支されると共に前記内軸部が前記外軸部内に同軸上に配設され前記外軸部と相対回転可能に軸支されていることを特徴とする。
この回転伝達装置では、外軸部が円筒形状で回転可能に軸支されると共に内軸部が外軸部内に同軸上に配設され外軸部と相対回転可能に軸支されているので、第2の歯車を有する外軸部と第4の歯車を有する内軸部とが同軸上で一体化されており、分解することなく歯車一体で取り外すことができる。これにより、回転伝達装置の着脱が容易になってメンテナンス等が容易になると共に全体の小型化も可能になる。また、駆動軸と従動軸とが縦方向に配されている場合でも、自重等による高い負荷が加わり難く、安定した連結及び解放の動作を行うことができる。
第2の発明に係る回転伝達装置は、第1の発明において、前記第2の歯車が、前記第1の歯車よりも歯数が多く、前記第4の歯車が、前記第3の歯車よりも歯数が少ないことを特徴とする。
すなわち、この回転伝達装置では、第2の歯車が第1の歯車よりも歯数が多く、第4の歯車が第3の歯車よりも歯数が少ないので、第1の歯車と第2の歯車との間及び第4の歯車と第3の歯車との間で、2段階に変速されて従動軸に動力伝達される変速装置とすることができる。
例えば、この回転伝達装置による動力伝達の動作を減速装置として用いる場合について説明すると、まず駆動軸の回転力が第1の歯車に噛み合った第2の歯車を介して外軸部に伝達される。このとき、クラッチピストンを作動させず、その先端が外軸部側クラッチ板又は内軸部側クラッチ板に当接せずに外軸部側クラッチ板と内軸部側クラッチ板とが解放状態であると、外軸部の回転は内軸部に伝達されない。また、クラッチピストンを作動させ、その先端が外軸部側クラッチ板又は内軸部側クラッチ板に当接してこれらを軸方向に移動させることで、外軸部側クラッチ板と内軸部側クラッチ板とを密着させて締結状態とすると、クラッチ部を介して外軸部の回転力が内軸部に伝達される。さらに、内軸部の回転力は、第4の歯車に噛み合った第3の歯車を介して従動軸に伝達される。この際、第1の歯車と第2の歯車との歯数の比に応じて回転速度が変速されると共に、第4の歯車と第3の歯車との歯数の比に応じてさらに回転速度が変速される。このように、駆動軸から回転伝達装置を介して2段階に減速(変速)されて従動軸に動力伝達される。
第3の発明に係る回転伝達装置は、第1又は第2の発明において、前記クラッチ部が、前記外軸部の内周面に設けられ軸方向に一定範囲で移動可能な外軸部側クラッチ板と、前記内軸部の外周面に設けられ前記外軸部側クラッチ板に対向して配されて軸方向に一定範囲で移動可能な内軸部側クラッチ板と、前記外軸部内に設けられ軸方向に進退可能であると共に先端が前記外軸部側クラッチ板又は前記内軸部側クラッチ板に当接可能に配され、進退により前記外軸部側クラッチ板及び前記内軸部側クラッチ板を軸方向に移動させて互いに締結及び解放可能なクラッチピストンとを有していることを特徴とする。
すなわち、この回転伝達装置では、クラッチ部が、外軸部の内周面の外軸部側クラッチ板と、内軸部の外周面の内軸部側クラッチ板と、進退により外軸部側クラッチ板及び内軸部側クラッチ板を締結及び解放可能なクラッチピストンとを有しているので、外軸部内のクラッチピストンを油圧や空気圧で進退させることで、容易に外軸部と内軸部とを締結・解放が可能である。
第4の発明に係る回転伝達装置は、第1から第3の発明のいずれかにおいて、前記外軸部を回転可能に支持すると共に前記第2の歯車及び前記第4の歯車を外部に突出させて外周を覆うケーシングを備えていることを特徴とする。
すなわち、この回転伝達装置では、外軸部を回転可能に支持すると共に第2の歯車及び第4の歯車を外部に突出させて外周を覆うケーシングを備えているので、ケーシングごと第2の歯車及び第4の歯車を取り外すことができ、さらにメンテナンス性が向上する。また、ケーシングの外部に第2の歯車及び第4の歯車が露出しているので、これら歯車の点検や交換が容易となる。
第5の発明に係る回転機械は、原動機に接続され回転可能な駆動軸と、該駆動軸の回転力が伝達されて回転可能な従動軸と、前記駆動軸の回転速度を変速して前記従属軸に伝達する第1から第4の発明のいずれかの回転伝達装置とを備えていることを特徴とする。
すなわち、この回転機械では、駆動軸の回転速度を変速して従属軸に伝達する上記本発明の回転伝達装置を備えているので、運転条件に応じて待機運転と実負荷運転とを切り替えることが容易であると共に、駆動軸及び従動軸をそのままの状態で、回転伝達装置だけを取り外すことも可能であり、歯車等の点検や交換が容易になる。
第6の発明に係るポンプは、エルボの外壁をポンプ軸が貫通突出しているポンプであって、原動機に接続された前記駆動軸と従動軸である前記ポンプ軸とを連結する請求項1から4の発明のいずれかの回転伝達装置を備えていることを特徴とする。
すなわち、このポンプでは、原動機に接続された駆動軸と従動軸であるポンプ軸とを連結する上記本発明の回転伝達装置を備えているので、装置のメンテナンス性が高いと共に縦方向配置に設定しても負荷が少なく安定した先行待機運転が可能になる。また、駆動軸を回転させる原動機も縦方向に配置可能であると共に回転伝達装置の小型化が可能であり、全体の設置面積を小さくすることができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の回転伝達装置によれば、外軸部が円筒形状で回転可能に軸支されると共に内軸部が外軸部内に同軸上に配設され外軸部と相対回転可能に軸支されているので、メンテナンス等が容易になると共に縦方向配置でも自重等による高い負荷が加わり難く、安定した連結及び解放の動作を行うことができる。したがって、本発明の回転伝達装置を用いた回転機械及びポンプによれば、メンテナンス性に優れていると共に、先行待機運転など運転条件に応じた待機運転と実負荷運転との切り替えを容易に行うことができる。
本発明に係る回転伝達装置及びこれを用いた回転機械及びポンプの一実施形態において、回転伝達装置を示す縦断面図である。 本実施形態において、解放状態(a)及び締結状態(b)のクラッチ部を示す要部を拡大した縦断面図である。 本実施形態において、立軸ポンプの吐出エルボ周囲の構造を示す縦断面図である。 本発明に係る回転伝達装置及びこれを用いた回転機械及びポンプの一実施形態において、回転伝達装置の他の例を示す縦断面図である。
以下、本発明における回転伝達装置及びこれを用いた回転機械及びポンプの一実施形態を、図1から図4に基づいて説明する。
本実施形態における回転伝達装置1は、図1及び図2に示すように、駆動軸2の回転速度を変速して従動軸3に伝達する装置であって、駆動軸2の端部に設けられた第1の歯車2aと、該第1の歯車2aに噛み合い第1の歯車2aよりも歯数が多い第2の歯車4aを端部に有した外軸部4と、従動軸3の端部に設けられた第3の歯車3aと、該第3の歯車3aに噛み合い第3の歯車3aよりも歯数の少ない第4の歯車5aを端部に有した内軸部5と、外軸部4と内軸部5との結合及び分離が可能であり外軸部4の回転力を内軸部5に伝達及び遮断が可能なクラッチ部6とを備えている。
なお、この回転伝達装置1は減速装置であって、外軸部4が入力軸となり、内軸部5が出力軸となる。
また、この回転伝達装置1は、外軸部4を回転可能に支持すると共に第2の歯車4a及び第4の歯車5aを外部に突出させて外周を覆うケーシング7を備えている。
上記駆動軸2と従動軸3とは、垂直に配された同一軸線上に配置されている。また、上記外軸部4及び内軸部5は、駆動軸2の下端と従動軸3の上端との間に軸心が水平に配されている。
上記外軸部4は、円筒形状で回転可能に軸支される。また、上記内軸部5は、外軸部4内に同軸上に配設され外軸部4と相対回転可能に軸支されている。
上記クラッチ部6は、外軸部4の内周面に設けられ軸方向に一定範囲で移動可能な複数の外軸部側クラッチ板6aと、内軸部5の外周面に設けられ外軸部側クラッチ板6aに対向して配されて軸方向に一定範囲で移動可能な複数の内軸部側クラッチ板6bと、外軸部4内に設けられ軸方向に進退可能であると共に先端が内軸部側クラッチ板6bに当接可能に配され、進退により外軸部側クラッチ板6a及び内軸部側クラッチ板6bを軸方向に移動させて互いに締結及び解放可能なクラッチピストン6cとを有している。
本実施形態の回転伝達装置1の構成について、より詳述すると、ケーシング7内に配設された外軸部4は、外軸部用ラジアル軸受8aと外軸部用スラスト軸受8bによってケーシング7と相対回転可能に軸支されている。この外軸部4の一端(先端)には、傘歯車である第2の歯車4aが配設され、該第2の歯車4aは、駆動軸2の下端部に固定された傘歯車である第1の歯車2aと噛合している。なお、第2の歯車4aは、第1の歯車2aより歯数が多く大径に形成されている。
上記外軸部4は、一端側(先端側)から他端側に向けて軸方向に有底円筒状の中空部4bが形成され、中空部4bに内軸部5が外軸部4と同心に配設されている。また、第2の歯車4aは、外軸部4の先端に円環状に設けられ、その内側の孔内に内軸部5の第4の歯車5aが配されている。
なお、図中において、第2の歯車4aの一部を破断して内部の第4の歯車5aを図示している。
上記内軸部5は、内軸部用スラスト軸受8cと内軸部用ラジアル軸受8dとによって外軸部4内に相対回転可能に軸支されている。この内軸部5の一端(先端)には、傘歯車である第4の歯車5aが配設され、該第4の歯車5aは、従動軸3の上端部に固定された傘歯車である第3の歯車3aと噛合している。なお、第4の歯車5aは、第3の歯車3aより歯数が少なく小径に形成されている。
外軸部4の中空部4bには、先端側より内径が大きい内径拡大部4cが形成され、該内径拡大部4cの内周壁に複数の外軸部側クラッチ板6aが配設されている。これら外軸部側クラッチ板6aは、リング状に形成され、図2に示すように、外周側に内径拡大部4cの内周壁に軸方向に刻設された外軸部側溝4dに係合し得る外周凸部6dが外周部に形成され、該外周凸部6dが外軸部側溝4dに嵌め込まれている。すなわち、これら外軸部側クラッチ板6aは、外軸部4に対して相対回転しないが、軸方向への移動は自在である。
また、内軸部5の基端側には、内径拡大部4cに臨んでフランジ状に拡径された外径拡大部5bが形成され、該外径拡大部5bの外周部に複数の内軸部側クラッチ板6bが配設されている。これら内軸部側クラッチ板6bは、リング状に形成され、内周側に外径拡大部5bの外周部に軸方向に刻設された内軸部側溝5cに係合し得る内周凸部6eが内周部に形成され、該内周凸部6eが内軸部側溝5cに嵌め込まれている。すなわち、これら内軸部側クラッチ板6bは、内軸部5に対して相対回転しないが、軸方向への移動は自在である。
各外軸部側クラッチ板6aと各内軸部側クラッチ板6bとは、交互に重なるように配設されており、外軸部側クラッチ板6aおよび内軸部側クラッチ板6bの配設位置に臨む中空部4b底面に、複数のクラッチピストン6cが軸方向に沿って進退可能に配設されている。これらクラッチピストン6cは、周方向に互いに間隔を空けて設けられていると共に、油圧用の作動油の供給ライン9にそれぞれ接続されている。
すなわち、各クラッチピストン6cは油圧で作動し、クラッチピストン6cに作動油が供給されないときは、図2の(a)に示すように、外軸部側クラッチ板6aと内軸部側クラッチ板6bとが互いに離れた状態に保持され、外軸部4と内軸部5との連結が解放されている。また、各クラッチピストン6cに作動油が供給されると、図2(b)に示すように、クラッチピストン6cが内軸部側クラッチ板6b側に移動して外軸部側クラッチ板6a及び内軸部側クラッチ板6bを押圧して密着させ、外軸部4と内軸部5とが連結される。
次に、上記クラッチ機能付きの回転伝達装置1の動作について説明する。
まず、駆動軸2が回転駆動されると、第1の歯車2a及び第2の歯車4aを介して外軸部4に回転動力が伝達され、外軸部4が回転する。このとき、第1の歯車2aの歯数と第2の歯車4aの歯数との比に応じて外軸部4の回転速度が減速される。また、クラッチ部6が遮断されているときは、外軸部4のみが回転し、内軸部5に回転動力は伝達されないので、従動軸3も回転を停止している。
この状態で、各クラッチピストン6cに作動油を供給してクラッチ部6を接続すると、外軸部4と内軸部5とが連結されて、外軸部4と内軸部5とが一体で回転し、第4の歯車5aと第3の歯車3aとを介して従動軸3に回転動力が伝達され、従動軸3が回転する。このとき、第4の歯車5aの歯数と第3の歯車3aの歯数との比に応じて従動軸3の回転速度が減速される。すなわち、本実施形態の回転伝達装置1では、駆動軸2の回転速度が4つの歯車によって2段階で減速され、従動軸3に伝達されるように構成されている。
さらに、この状態で、各クラッチピストン6cへの作動油の供給を停止すると、再びクラッチ部6が遮断されて内軸部5及び従動軸3の回転が停止し、駆動軸2及び外軸部4の回転が継続される。
このように本実施形態の回転伝達装置1では、外軸部4の第2の歯車4aを大きくすると共に、内軸部5の第4の歯車5aを小さく構成することで、駆動軸2よりも従動軸3の回転速度を小さくする減速装置とすることができる。
なお、本実施形態では、駆動軸2と従動軸3とが、その軸心が一直線になるように配置されているが、外軸部4及び内軸部5の軸心と直交する面内で、駆動軸2と従動軸3とは、その軸心が斜めに交差するように配置されても良く、直交するように配置されても良い。また、本実施形態では、各クラッチピストン6cを油圧で作動するように構成したが、油圧に替えて空気圧で作動するように構成しても良い。
上述したように本実施形態の回転伝達装置1では、外軸部4が円筒形状であると共に内軸部5が外軸部4内に同軸上に回転可能に支持されているので、第2の歯車4aを有する外軸部4と第4の歯車5aを有する内軸部5とが同軸上でクラッチ部6を含んで一体化されており、分解することなく歯車一体で取り外すことができる。これにより、回転伝達装置1の着脱が容易になってメンテナンス等が容易になると共に全体の小型化も可能になる。また、駆動軸2と従動軸3とが縦方向に配されている場合でも、自重等による高い負荷が加わり難く、安定した連結及び解放の動作を行うことができる。
また、クラッチ部6が、外軸部4の内周面の外軸部側クラッチ板6aと、内軸部5の外周面の内軸部側クラッチ板6bと、進退により外軸部側クラッチ板6a及び内軸部側クラッチ板6bを締結及び解放可能なクラッチピストン6cとを有しているので、外軸部4内のクラッチピストン6cを油圧や空気圧で進退させることで、容易に外軸部4と内軸部5とを締結・解放が可能である。
さらに、外軸部4を回転可能に支持すると共に第2の歯車4a及び第4の歯車5aを外部に突出させて外周を覆うケーシング7を備えているので、ケーシング7ごと第2の歯車4a及び第4の歯車5aを取り外すことができ、さらにメンテナンス性が向上する。また、ケーシング7の外部に第2の歯車4a及び第4の歯車5aが露出しているので、これら歯車の点検や交換が容易となる。
次に、本実施形態の回転伝達装置1を用いた回転機械として、立軸ポンプに適用した場合について、図3を参照して説明する。
本実施形態の立軸ポンプ10は、図3に示すように、吐出エルボ11の外壁をポンプ軸13が上方に貫通突出している先行待機用の立軸ポンプであって、ポンプ軸13の上方に配され原動機である駆動装置(図示略)に接続され回転可能な駆動軸2と、該駆動軸2の回転力が伝達されて回転可能な従動軸であるポンプ軸13と、駆動軸2と従動軸であるポンプ軸13とを連結する上記回転伝達装置1を備えている。
なお、吐出エルボ11は、例えば吸込水槽(図示略)の上部を塞ぐ床に固定され、下端に吊下管、揚水管及びポンプケース(いずれも図示略)が順次連結されて、吸込水槽内に垂下されている。
本実施形態の立軸ポンプ10の構成について、より詳述すると、吐出エルボ11の上部にブレーキ室ケーシング12が付設され、該ブレーキ室ケーシング12の上に軸受ケーシング14が固定されている。軸受ケーシング14の下部には、潤滑油を溜める潤滑油室14aが形成されている。
上記回転伝達装置1は、ケーシング7の先端側が軸受ケーシング14の周面に空けられた取付孔にボルトで固定され、第2の歯車4aと第4の歯車5aとが、取付孔から軸受ケーシング14内に突出して対応する第1の歯車2aと第3の歯車3aとに噛み合っている。
また、ポンプ軸13は、軸受ケーシング14内に挿入され、該軸受ケーシング14に配設されたポンプ軸用スラスト軸受18aとポンプ軸用ラジアル軸受18bとにより軸支されている。ポンプ軸13の上端部には、上記第3の歯車3aが配設されている。また、ポンプ軸13は、吐出エルボ11より下方に延びて吸込水槽内に垂下され、ポンプ軸13の下端には羽根車(図示略)が配設されている。
一方、駆動軸2は、軸受ケーシング14の上部からポンプ軸13に対向して挿入され、軸受ケーシング14に配設された駆動軸用スラスト軸受18cと駆動軸用ラジアル軸受18dとにより軸支されている。駆動軸2の下端部には、上記第1の歯車2aが配設され、上端部は軸受ケーシング14の上方で駆動装置に連結されている。
そして、第2の歯車4aが第1の歯車2aに噛合すると共に、第4の歯車5aが第3の歯車3aに噛合した状態で、上記回転伝達装置1が軸受ケーシング14にボルトにより固定されている。
ブレーキ室ケーシング12内には、油圧ブレーキ15が配設されている。この油圧ブレーキ15は、ポンプ軸13の外周面に配設されたブレーキディスク15aを挟むように、ブレーキ室ケーシング12に配設された2枚のブレーキパッド15bとブレーキピストン15cとで構成され、ポンプ軸13の回転をON−OFF規制するものである。すなわち、この油圧ブレーク15は、ブレーキピストン15cを動作させることで(ON状態)、回転するブレーキディスク15aを2枚のブレーキパッド15bで挟んで回転を規制することが可能である。
なお、符号17は、潤滑油の供給ラインであり、符号19は、潤滑油用ポンプである。また、符号20は、油圧ブレーキ15への作動油の供給ラインである。
このように構成された先行待機用の立軸ポンプ10の動作について説明する。
吸込水槽(図示略)の水位が運転開始水位に達していないときは、回転伝達装置1のクラッチ部6を遮断して駆動装置を運転し、駆動軸2及び外軸部4のみを作動させる待機運転を行う。この待機運転時は、クラッチ部6が遮断状態であっても外軸部4の回転により内軸部5がつれ回りしてポンプ軸13が回転することがあるため、油圧ブレーキ15をONにしてポンプ軸13が回転しないように規制する。
また、吸込水槽の水位が運転開始水位に達したとき、油圧ブレーキ15をOFFにして規制を解除し、クラッチ部6を接続して駆動軸2から回転伝達装置1を介してポンプ軸13に回転動力を伝達し、揚水運転を行う。そして、吸込水槽の水位が低下して運転停止水位に達したら、クラッチ部6を遮断して再び待機運転を行う。
なお、本実施形態の立軸ポンプ10では、駆動軸2とポンプ軸13とが、その軸心が一直線になるように配置されているが、外軸部4及び内軸部5の軸心と直交する面内で、駆動軸2とポンプ軸13が、その軸心が斜めに交差するように配置されても良く、直交するように配置されても良い。
このように本実施形態の立軸ポンプ10では、ポンプ軸13の上方に配された駆動軸2と従動軸3であるポンプ軸13とを連結する上記回転伝達装置1を備えているので、回転伝達装置1のメンテナンス性が高いと共に縦方向配置による負荷が少なく安定した先行待機運転が可能になる。また、駆動軸2を回転させる原動機(駆動装置)も縦方向に配置可能であると共に回転伝達装置1の小型化が可能であり、全体の設置面積を小さくすることができる。
すなわち、運転条件に応じて待機運転と実負荷運転とを切り替えることが容易であると共に、駆動軸2及びポンプ軸13(従動軸)をそのままの状態で、回転伝達装置1だけを取り外すことも可能であり、歯車等の点検や交換が容易になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、回転伝達装置を用いた回転機械の適用例として、回転伝達装置を減速装置として適用した先行待機用の立軸ポンプを説明したが、これに限られるものではなく、本発明の回転伝達装置を増速装置として立軸ポンプ等の回転機械に適用することもできる。
すなわち、図4に示すように、上記実施形態の駆動軸を従動軸23に、従動軸を駆動軸22として回転伝達装置1に連結して構成しても構わない。このとき、この回転伝達装置1では、内軸部5が入力軸となり、外軸部4が出力軸となる。したがって、駆動軸22から小径の第3の歯車3a、第4の歯車5aを介して内軸部5に回転動力が伝達され、クラッチ部6が遮断されているときは、内軸部5のみが回転し、外軸部4に回転動力は伝達されないので、従動軸23も回転を停止している。このとき、第3の歯車3aの歯数と第4の歯車5aの歯数との比に応じて内軸部5の回転速度が増速される。
この状態で、各クラッチピストン6cに作動油を供給してクラッチ部6を接続すると、内軸部5と外軸部4とが連結されて、内軸部5と外軸部4とが一体で回転し、第2の歯車4a及び第1の歯車2aを介して従動軸23に回転動力が伝達され、従動軸23が回転する。このとき、第2の歯車4aの歯数と第1の歯車2aの歯数との比に応じて従動軸23の回転速度が増速される。
さらに、この状態で、各クラッチピストン6cへの作動油の供給を停止すると、再びクラッチ部6が遮断されて外軸部4と従動軸23との回転が停止し、駆動軸22と内軸部5との回転が継続される。
このように上記実施形態の他の例による回転伝達装置1では、内軸部5の第4の歯車5aの歯数を小さく、外軸部4の第1の歯車2aの歯数を大きくなるように構成することで、駆動軸22より従動軸23の回転速度を大きくする増速装置とすることができる。
なお、上述したように本発明の回転伝達装置を、減速装置や増速装置の変速装置として適用することができるが、各歯車の歯数設定により駆動軸から従動軸へ回転速度を等速で伝達する装置とすることも可能である。
また、上記実施形態では、回転機械として立軸ポンプに適用したが、横軸ポンプ等の他のポンプや、送風機などの他の回転機械に適用しても構わない。
また、上記実施形態では、クラッチ部が、外軸部の回転力を内軸部に伝達及び遮断が可能に構成されているが、逆に、内軸部の回転力を外軸部に伝達及び遮断が可能に構成しても構わない。
1…回転伝達装置、2,22…駆動軸、2a…第1の歯車、3,23…従動軸、3a…第3の歯車、4…外軸部、4a…第2の歯車、5…内軸部、5a…第4の歯車、6…クラッチ部、6a…外軸部側クラッチ板、6b…内軸部側クラッチ板、6c…クラッチピストン、7…ケーシング、10…立軸ポンプ(回転機械)、11…吐出エルボ、13…ポンプ軸

Claims (4)

  1. 原動機に接続され回転可能な駆動軸と、該駆動軸の回転力が伝達されて回転可能な従動軸と、前記駆動軸の回転速度を変速して前記従動軸に伝達する回転伝達装置とを備え、
    前記回転伝達装置が、前記駆動軸及び前記従動軸の一方の端部に設けられた第1の歯車と、
    該第1の歯車に噛み合う第2の歯車を端部に有した外軸部と、
    前記駆動軸及び前記従動軸の他方の端部に設けられた第3の歯車と、
    該第3の歯車に噛み合う第4の歯車を端部に有した内軸部と、
    前記外軸部と前記内軸部との結合及び分離が可能であり前記外軸部及び前記内軸部の一方の回転力を他方に伝達及び遮断が可能なクラッチ部とを備え、
    前記外軸部が円筒形状で回転可能に軸支されると共に前記内軸部が前記外軸部内に同軸上に配設され前記外軸部と相対回転可能に軸支され
    前記外軸部及び前記内軸部の軸心と直交する面内で、前記駆動軸の軸心と前記従動軸の軸心とが配置され、
    前記駆動軸の回転速度が、前記第1の歯車、前記第2の歯車、前記第3の歯車及び前記第4の歯車によって2段階で変速され、
    端部に前記第2の歯車を有する前記外軸部と端部に前記第4の歯車を有する前記内軸部とが同軸上で前記クラッチ部を含んで一体化されて軸方向の一方向から着脱可能とされていることを特徴とする回転機械
  2. 請求項1に記載の回転機械において、
    前記第2の歯車が、前記第1の歯車よりも歯数が多く、
    前記第4の歯車が、前記第3の歯車よりも歯数が少ないことを特徴とする回転機械
  3. 請求項1又は2に記載の回転機械において、
    前記クラッチ部が、前記外軸部の内周面に設けられ軸方向に一定範囲で移動可能な外軸部側クラッチ板と、
    前記内軸部の外周面に設けられ前記外軸部側クラッチ板に対向して配されて軸方向に一定範囲で移動可能な内軸部側クラッチ板と、
    前記外軸部内に設けられ軸方向に進退可能であると共に先端が前記外軸部側クラッチ板又は前記内軸部側クラッチ板に当接可能に配され、進退により前記外軸部側クラッチ板及び前記内軸部側クラッチ板を軸方向に移動させて互いに締結及び解放可能なクラッチピストンとを有していることを特徴とする回転機械
  4. エルボの外壁をポンプ軸が貫通突出しているポンプであって、
    原動機に接続された前記駆動軸と従動軸である前記ポンプ軸とを連結する請求項1からのいずれか一項に記載の回転機械を備えていることを特徴とするポンプ。
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