JP3161471U - 歯車ポンプ - Google Patents

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鉢 隆 次 仲
鉢 隆 次 仲
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Abstract

【課題】ケーシングとアウタロータとのクリアランス部に作動液が滞留し、濃縮された作動液が固着してしまうことを防止することが出来る内接歯車形式の歯車ポンプを提供する。【解決手段】内周部に内接歯車2aが形成されたアウタロータ2の内方にインナロータ3を偏心して設ける。そのインナロータ3の外周部には外接歯車3aが形成されて前記アウタロータの内接歯車2aと噛み合い、インナロータ3が駆動軸4により回転駆動されてアウタロータ2を駆動する。また、アウタロータの内接歯車2aの歯底部に外周面2rと連通する連通孔2hを穿設し、ケーシングの内周面1aとアウタロータ外周面2rとのクリアランス部と歯車の噛み合い隙間とを連通させる。【選択図】図1

Description

本考案は、内接歯車形式の歯車ポンプの改良に関する。
図3に、従来の内接歯車形式の歯車ポンプを示す。
図3において、ケーシング1の内周面1a内に、リング状のアウタロータ2Aが回転自在に嵌入されており、そのアウタロータ2Aの内周部には、図示例では7枚の内接歯車2aが形成されている。
アウタロータ2Aの半径方向内方には、偏心してインナロータ3が設けられている。そして、インナロータ3の外周部には、図3の例では6枚の外接歯車3aが形成されており、外接歯車3aは前記アウタロータ2Aの内接歯車2aと噛み合っている。
インナロータ3が駆動軸4によって回転駆動されると、外接歯車3aと内接歯車2aとの噛み合いにより、アウタロータ2も回転駆動される。
図4は、図3で示す従来の内接歯車形式の歯車ポンプの軸方向断面を示す。
図4において、ケーシング1の両側面には駆動軸4を軸支するエンドプレート5、6が設けられている。
図3において、外接歯車3aと内接歯車2aとの噛み合い部には、吸入ポートAに連通する吸入溝5a(図3で破線で示されている)と、吐出ポートBに連通する吐出溝5b(図3で破線で示されている)とが形成されている。
図3で示すように、吸入溝5aは、外接歯車3aと内接歯車2aが回転して、外接歯車3aと内接歯車2aの歯間における隙間容積が増加する吸入側位置Sに設けられている。一方、吐出溝5bは、外接歯車3aと内接歯車2aの回転に際して隙間容積が減少する吐出側位置Sに設けられている。
そして、インナロータ3とアウタロータ2Aとの回転によって、作動流体が、吸入ポートAから吐出ポートBへ圧送される。
図3、図4で説明した様な内接歯車形式の歯車ポンプは、各種用途に使用されており、作動流体の種類も多岐にわたっている。
工作機械の切削液の圧送に使用した場合に、切削液に含まれる添加剤と潤滑油とが粘性を有する液体となり、ポンプ内での発熱によって当該粘性のある液体から水分が徐々に蒸発して濃縮され、ポンプ内の機器表面に固着して、機器の相対運動を不能にして、ポンプを動作不能としてしまうことがある。
そして、アウタロータ2Aの外周とケーシング1の内周面との間におけるクリアランス部CLに作動流体が浸入し、アウタロータ2Aの回転により発生した摩擦熱が当該作動流体を加熱し、当該クリアランス部CLに滞留した作動流体から水分が徐々に蒸発して濃縮され、濃縮された作動流体がアウタロータ2Aとケーシング1とを固着してしまう場合が存在する。
本考案は、上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、内接歯車形式の歯車ポンプのケーシングとアウタロータとの間に作動液が滞留し、濃縮された作動液が固着してしまうことを防止することが出来る内接歯車形式の歯車ポンプの提供を目的としている。
本考案の内接歯車形式の歯車ポンプは、ケーシング(1)の内周面にはリング状で且つその内周部に内接歯車(2a)が形成されたアウタロータ(2)が回転自在に嵌入され、そのアウタロータ(2)の内方にはインナロータ(3)が偏心して設けられ、そのインナロータ(3)の外周部には外接歯車(3a)が形成されて前記アウタロータの内接歯車(2a)と噛み合っており、インナロータ3が駆動軸4により回転駆動されて前記歯車(3a、2a)の噛み合いによってアウタロータ(2)が駆動されており、前記アウタロータの内接歯車(2a)の歯底部に外周面(2r)と連通する連通孔(2h)を穿設し、ケーシングの内周面(1a)とアウタロータ外周面(2r)とのクリアランス部(CL)と歯車(3a、2a)の噛み合い隙間とを連通させていることを特徴としている。
本考案において、前記連通孔(2)は前記アウタロータ(2)の内接歯車(2a)の各々の歯底部に2個ずつ形成され、外周面(2r)に周方向へ2列(CRL1、CRL2)並んで穿孔されているのが好ましい。
また本考案において、作動流体が水溶性の切削液であるのが好ましい。
上述した構成を具備する本考案の内接歯車形式の歯車ポンプによれば、アウタロータ(2A)の各歯底部とその外周(2r)とが連通孔(2)により連通されている。
アウタロータ(2A)とインナロータ(3)の回転に伴い、歯(2a、3a)の噛み合い隙間の容積が増加/減少して、該隙間の作動液の圧力が降下/上昇を繰り返す際に、アウタロータ(2A)の外周(2r)とケーシング内周面(1A)とのクリアランス部(CL)に存在する作動流体(作動液)は、連通孔(2h)を介して、クリアランス部(CL)に流入し、そしてクリアランス部(CL)から排出されるので、当該クリアランス部(CL)に作動流体が浸入しても、そこに滞留してしまうことがない。
従って、アウタロータ(2A)の回転により発生した摩擦熱が、アウタロータ(2A)の外周(2r)とケーシング(1)の内周面(1a)とのクリアランス部(CL)に伝達されても、ポンプの作動流体がクリアランス部(CL)に滞留していないので、ポンプの摩擦熱により作動流体(作動液)が加熱されて濃縮され、以って、濃縮された作動流体がアウタロータ外周(2r)とケーシング内周面(1a)とを固着して、アウタロータ(2A)とケーシング(1)とが固着して、ポンプが破損してしまうことが防止される。
本考案の実施形態におけるアウタ/インナロータを示す図。 図1のアウタロータ外形状を示す図。 従来の内接歯車形式の歯車ポンプを示す図。 図3に示す歯車ポンプの断面図。
以下、図1及び図2を主として参照しつつ、本考案の実施形態について説明する。
なお、図3および図4で説明した従来技術による内接歯車形式の歯車ポンプと同様の構成部品については、同様な符号を付して重複説明は省略する。
図1において、アウタロータ2の内接歯車2aの各歯底部は、半径方向に延在する様に穿孔された連通孔2hにより、アウタロータ2の外周面2rと連通している。
図示の実施形態では、図2で示されているように、連通孔2hは各歯底部に2個ずつ設けられ、アウタロータ2Aの外周面2rに円周方向へ2列並ぶ様に穿孔されている。図2において、連通孔2hは、一点鎖線で示す円周方向のライン(列)CRL1、CRL2に沿って配置されている。
駆動軸4の回転に伴い、アウタロータ2Aの内接歯2aとインナロータ3の外接3aとが噛み合って、隙間(S、S)の容積が増加/減少することにより、外接歯車3aと内接歯車2aの歯間における隙間に存在する作動流体(作動液)の圧力は降下/上昇する。
ここで、アウタロータ2の各歯底部と外周2rとが連通孔2hによって連通されているので、アウタロータ外周2rとケーシング内周面1aとのクリアランス部CLに浸入した作動流体は、図1において矢印で示すように、連通孔2hを介して、外接歯車3aと内接歯車2aの歯間における隙間に流入し、或いは、当該隙間からクリアランス部CLに向かって吐出される。
すなわち、クリアランス部CLに浸入した作動液は、クリアランス部CLに滞留することなく、連通孔2hを介して、外接歯車3aと内接歯車2aの歯間における隙間へ流出する。或いは、外接歯車3aと内接歯車2aの歯間における隙間の作動流体は、連通孔2hを介して、クリアランス部CLに流動する。
そのため、クリアランス部CL内には作動流体が滞留してしまうことは無く、アウタロータ2Aの回転により摩擦熱が生じても、当該摩擦熱によりクリアランス部CL内の作動流体が加熱されて、濃縮されてしまうことは無く、濃縮された作動流体がアウタロータ外周2rやケーシング内周面1aに固着することが防止される。
そして、作動流体にゴミ、切削屑などの異物が混入していても、作動流体がクリアランス部CL内に滞留することは無いので、当該異物によりクリアランス部CL内において異常摩耗、焼け付き等が発生することも防止される。
発明者の実験によれば、従来の内接歯車形式の歯車ポンプを旋盤の切削油の循環に使用した場合には、最短で24時間程度で、濃縮された切削油がアウタロータ外周やケーシング内周面に固着するのを確認した。
それに対して、図示の実施形態に係る内接歯車形式の歯車ポンプで旋盤の切削油を循環した場合には、6ヶ月連続して使用しても、アウタロータ外周やケーシング内周面に濃縮された切削油が付着してしまうことはなかった。
係る結果から、図示の実施形態の有用性が確認できた。
図1、図2で示す実施形態において、上述した以外の構成及び作用効果については、図3、図4を参照して説明した内接歯車形式の歯車ポンプと同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本考案の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
例えば、図示の実施形態では、いわゆるトロコイド形の歯車ポンプを図示して説明したが、インボリュート歯車などの内接歯車形式の歯車ポンプに対しても、本考案を適用することができる。
1・・・ケーシング
2、2A・・・アウタロータ
2a・・・内接歯車
2h・・・連通孔
3・・・インナロータ
3a・・・外接歯車
4・・・駆動軸
5、6・・・エンドプレート

Claims (3)

  1. ケーシング(1)の内周面にはリング状で且つその内周部に内接歯車(2a)が形成されたアウタロータ(2)が回転自在に嵌入され、そのアウタロータ(2)の内方にはインナロータ(3)が偏心して設けられ、そのインナロータ(3)の外周部には外接歯車(3a)が形成されて前記アウタロータの内接歯車(2a)と噛み合っており、インナロータ(3)が駆動軸(4)により回転駆動されて前記歯車(3a、2a)の噛み合いによってアウタロータ(2)が駆動されており、前記アウタロータの内接歯車(2a)の歯底部に外周面(2r)と連通する連通孔(2h)を穿設し、ケーシングの内周面(1a)とアウタロータ外周面(2r)とのクリアランス部と歯車(3a、2a)の噛み合い隙間とを連通させたことを特徴とする内接歯車形式の歯車ポンプ。
  2. 前記連通孔(2)は前記アウタロータ(2)の内接歯車(2a)の各々の歯底部に2個ずつ形成され、外周面(2r)に周方向へ2列(CRL1、CRL2)並んで穿孔されている請求項1の歯車ポンプ。
  3. 作動流体が水溶性の切削液である請求項1、2の何れかの歯車ポンプ
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108050056A (zh) * 2017-12-21 2018-05-18 胡忠胜 一种内啮合摆线齿轮式液压变换器

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0442274U (ja) * 1990-08-10 1992-04-09

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