JP4966874B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータを動力源とする自動車の動力伝達装置に関し、特に、部品数を削減して小型化を図ることができる動力伝達装置に関するものである。
従来から、自動車などでは、モータを駆動輪の動力とする動力伝達装置をオイルポンプにて潤滑するものがある。例えば、特開平6−323404号公報には、駆動輪を駆動するモータとは別のモータによって駆動される油圧ポンプ(オイルポンプ)64にて電気自動車用パワートレーン(動力伝達装置)10を潤滑する技術が記載されている(特許文献1)。
特開平6−323404号公報(図1、段落(0019))
しかしながら、特許文献1記載の技術では、駆動輪を駆動するモータとは別に油圧ポンプ(オイルポンプ)64を駆動するためのモータが必要であり、そのモータやそのモータの駆動を制御するための部品が必要となるので、電気自動車用パワートレーン(動力伝達装置)10を構成する部品数が嵩むという問題点があった。
加えて、電気自動車用パワートレーン(動力伝達装置)10には、油圧ポンプ(オイルポンプ)64を駆動するためのモータやそのモータの駆動を制御するための部品を配置する空間および部位が必要となるので、それら空間および部位を確保するために電気自動車用パワートレーン10が大型化するという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、部品数を削減して小型化を図ることができる動力伝達装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の動力伝達装置は、自動車の車輪を回転させる回転力を発生するモータと、そのモータからの回転力が入力されその入力された回転力の回転速度よりも減速された回転速度の回転力を出力する減速機と、その減速機により減速された回転力を複数の車輪に分配すると共に前記複数の車輪の回転速度差を吸収する差動機と、その差動機および前記減速機にオイルを圧送すると共に前記モータから発生された回転力によって駆動されるオイルポンプとを備える動力伝達装置であって、前記差動機は、前記モータから発生された回転力が入力されて回転されると共に前記減速機に連結される差動入力部と、その差動入力部の回転により回転され前記回転力を前記複数の車輪に分配する分配出力部とを備え、前記オイルポンプが前記差動入力部に連結され、その差動入力部の回転によって駆動され、前記分配出力部は、軸状に構成され前記車輪に連結されると共にその車輪と一体となって回転される出力シャフトを備え、前記差動入力部は、筒状に構成され前記出力シャフトに外嵌されると共に前記モータから発生された駆動力により回転されて前記オイルポンプを駆動するポンプ駆動部位を備え、そのポンプ駆動部位は、外周面から内周面に貫通形成され前記オイルポンプにより圧送されたオイルを前記出力シャフトに供給するオイル孔を有し、前記オイルポンプは、前記ポンプ駆動部位を内嵌する貫通孔と、その貫通孔の内周面に凹設されると共にその貫通孔の円周方向に延設されて環状に形成され前記オイルポンプ内のオイルを前記オイル孔に供給するオイル供給室とを備え、前記オイル孔が前記オイル供給室に連通されている状態で、前記ポンプ駆動部位が前記オイルポンプに対して回転するように構成されている
請求項1記載の動力伝達装置によれば、モータから自動車の車輪を回転させる回転力が発生され、その回転力がモータの発生する回転力の回転速度を減速する減速機と、前記モータが発生する回転力を分配する差動機とに入力されると、減速機と差動機とから回転力が出力され、その回転力が複数の車輪に分配される。また、オイルポンプによって減速機および差動機にオイルが圧送される。
ここで、本発明によれば、減速機および差動機にオイルを圧送するポンプは、自動車の車輪を回転させるモータにより回転されるので、オイルポンプを駆動するための別のモータ及びそのモータを駆動制御するための装置を不要とすることができる。
そのため、動力伝達装置を構成する部品数を削減することができるので、その分、部品の配置スペースを不要として、動力伝達装置の小型化を図ることができるという効果がある。
また、オイルポンプを駆動するための別のモータを不要とすることができるので、そのモータ自身が消費する電力(モータの発熱、回転による抵抗など)を不要とすることができる。よって、自動車の車輪を回転させるモータから発生された回転力を効率的に使用することができるという効果がある。
また、オイルポンプが差動入力部に連結され、その差動入力部の回転によって駆動されるので、動力伝達装置の破損を防止することができるという効果がある。
即ち、例えば、分配出力部の回転でオイルポンプを駆動した場合には、モータが回転した状態のまま、分配出力部の回転が停止される場合があり、オイルポンプの駆動が停止されてオイルの圧送が停止される。その結果、動力伝達装置の内部が潤滑されなくなり、動力伝達装置が破損する場合がある。
ここで、本発明では、モータと連動する差動入力部の回転によりオイルポンプが駆動されるので、モータが回転している場合は、常にオイルポンプが駆動され動力伝達装置の内部にオイルが圧送される。よって、モータが回転している場合、即ち、潤滑が必要とされている場合には、動力伝達装置の内部が潤滑されるので、動力伝達装置の破損を防止することができるという効果がある。
また、差動入力部は、減速機に連結されているので、モータから発生される回転力に比べて差動入力部に入力される回転力を増幅させることができる。
そのため、例えば、オイルの温度が低くてオイル粘性が高くなりオイルポンプが駆動され難い状態(動力伝達装置が作動した直後の状態)でも、遅延なくオイルポンプを駆動することができる。その結果、動力伝達装置の内部に遅延なくオイルを圧送して、動力伝達装置を確実に潤滑することができるという効果がある。
また、モータから発生される回転力に比べて差動入力部に入力される回転力が増幅されているので、例えば、オイルの温度が低くてオイル粘性が高くなりオイルポンプが駆動され難い状態(動力伝達装置が作動した直後の状態)にて、遅延なくオイルポンプを駆動するために、回転力を増加させる目的でモータを大型化する必要性が排除される。そのため、動力伝達装置の大型化を防止することができるという効果がある。
また、オイル孔がオイル供給室に連通されている状態で、ポンプ駆動部位がオイルポンプに対して回転するように構成されているので、ポンプ駆動部位が回転した場合でもオイル孔とオイル供給室と繋がった状態が維持されて出力シャフトに安定してオイルを供給することができる。よって、動力伝達装置の破損を防止することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における動力伝達装置100の部分断面図である。まず、図1を参照して、動力伝達装置100の構成について説明する。図1の矢印Xは、モーターシャフト10の軸心方向を示しており、矢印Yは、モーターシャフト10の径方向を示している。
動力伝達装置100は、ケース4に収容されたモータM(図示しない)により発生された回転力を減速して左右の車輪(図示しない)に分配するための装置である。図1に示すように、動力伝達装置100は、減速機1と、差動機2と、オイルポンプ3と、ケース4と、電力が供給されて回転力を発生するモータMとを備えている。
減速機1は、モータM(図示しない)により発生された回転力を減速して伝達する機構であり、ラビニヨタイプの遊星ギヤ機構として構成されている。減速機1は、遊星ギヤ機構の太陽ギヤとして構成されるモーターシャフト10と、遊星ギヤ機構のリングギヤとして構成されるインターナルギヤ11と、遊星ギヤ機構の遊星ギヤとして構成されるプラネタリギヤ12と、遊星ギヤ機構のキャリア部として構成されるハウジングキャリア13とを備えている。
図1に示すように、モーターシャフト10は、モータM(図示しない)によって回転されるものであり軸心を有する円筒状体として構成される。また、モーターシャフト10は、後述する第1減速遊星ギヤ16と歯合され、モーターシャフト10の内部には、後述する差動遊星シャフト28が内挿されている。
インターナルギヤ11は、後述するプラネタリギヤ12を公転させるためのものであり、略円環状に構成される。また、インターナルギヤ11は、内周にて後述するプラネタリギヤ12の第2減速遊星ギヤ15と歯合されると共に外周にて後述するケース4に嵌合される。
プラネタリギヤ12は、モーターシャフト10の回転により自転されることでモーターシャフト10の軸心を中心として公転して回転力を伝達するものであり、ラビニヨシャフト14と、第2減速遊星ギヤ15と、第1減速遊星ギヤ16とを備えている。
ラビニヨシャフト14は、第2減速遊星ギヤ15及び第1減速遊星ギヤ16を軸支するものであり、略円柱形状に構成されている。
図1に示すように、第2減速遊星ギヤ15は、略円筒形状に構成された歯車でありローラーベアリングRB1が内挿されている。そのローラーベアリングRB1には前述したラビニヨシャフト14が内挿されている。また、第2減速遊星ギヤ15は、外周にてインターナルギヤ11と歯合されると共に内周にて後述する第1減速遊星ギヤ16と嵌合される。
第1減速遊星ギヤ16は、モーターシャフト10からの回転力が入力されるものであり、略円筒形状に構成されると共に外周にてモーターシャフト10と歯合されている。また、第1減速遊星ギヤ16は、内周にて第2減速遊星ギヤ15の一端側(図1矢印X方向左側)の外周と嵌合されているので、第1減速遊星ギヤ16と第2減速遊星ギヤ15とは、一体となって回転することができる。
例えば、第1減速遊星ギヤ16の外径(図1矢印Y方向寸法)よりも第2減速遊星ギヤ15の他端側の外径が大きく設定されると、第2減速遊星ギヤ15の他端側の外周の長さが第1減速遊星ギヤ16の外周の長さよりも長くなる。また、第2減速遊星ギヤ15は、インターナルギヤ11の内周を転動することで自転されつつ公転されるので、第2減速遊星ギヤ15が自転される回数が少なくなると共に第2減速遊星ギヤ15の自転に対する第2減速遊星ギヤ15の公転される回数が増える。そのため、減速の度合いが小さく設定されるという不具合がある。
また、第1減速遊星ギヤ16の外径よりも第2減速遊星ギヤ15の他端側の外径が大きく設定されると、インターナルギヤ11の内径が大きくなることに伴ってインターナルギヤ11の外径がおおきくなり、その結果、減速機1の外径が大きくなるという不具合がある。
ここで、本実施の形態では、前述した第2減速遊星ギヤ15は、第1減速遊星ギヤ16と同一の軸心を有すると共に第1減速遊星ギヤ16の外径寸法値より小さな外径寸法値に設定されている。そのため、モーターシャフト10の軸心から第1減速遊星ギヤ16の最遠部までの距離に比べて、モーターシャフト10の軸心から第2減速遊星ギヤ15の最遠部までの距離を小さくすることができる。そのため、インターナルギヤ11の内径を小さくすることができ、それに伴いインターナルギヤ11の外径を小さくすることができる。よって、モーターシャフト10の軸心に直交する径方向(図1矢印Y方向)における減速機1の寸法値を小さくすることができる。
また、前述した第2減速遊星ギヤ15は、第1減速遊星ギヤ16と同一の軸心を有すると共に第1減速遊星ギヤ16の外径寸法値より小さな外径寸法値に設定されているので、モーターシャフト10に歯合される第1減速遊星ギヤ16の外周の回転速度を第2減速遊星ギヤ15の外周の回転速度よりも減速させることができる。そのため、減速の度合いを大きく設定することができる。
即ち、モーターシャフト10の軸心に直交する径方向(図1矢印Y方向)における減速機1の寸法値を小さくすることができると共に減速の度合いを大きく設定することができる。
図1に示すように、ハウジングキャリア13は、プラネタリギヤ12を軸支することでプラネタリギヤ12の公転により回転されるものであり、モーターシャフト10と同一の軸心を有する略円筒形状に構成され、第2ハウジングキャリア17と、第1ハウジングキャリア18とを備えている。
第2ハウジングキャリア17は、軸心を有する略円筒形状に構成されベアリングBを介してケース4に軸支されている。また、第2ハウジングキャリア17にはラビニヨシャフト14が挿入される複数(本実施の形態では3個)の有底の穴である第2孔17aが形成されている。
第1ハウジングキャリア18は、モーターシャフト10と同一の軸心を有する略円筒形状に構成され第2ハウジングキャリア17へ連接されている。また、第1ハウジングキャリア18にはラビニヨシャフト14が挿入される複数(本実施の形態では3個)の穴である第1孔18aが貫通形成されている。なお、第1ハウジングキャリア18の詳細な説明は、図3を参照して後述する。
図1に示すように、差動機2は、減速機1により減速された回転力を左右の車輪(図示しない)へ分配する機構であり、ダブルピニヨンタイプの遊星ギヤ機構として構成されている。差動機2は、遊星ギヤ機構のリングギヤとして構成される差動リングギヤ20と、遊星ギヤ機構の遊星ギヤとキャリア部として構成される差動プラネタリギヤ部21と、遊星ギヤ機構の太陽ギヤとして構成される差動サンギヤ部22とを備えている。
差動リングギヤ20は、減速機1により減速された回転力を伝達するものであり、差動インターナルギヤ26と、差動インターナルプレート27とを備えている。
差動インターナルギヤ26は、差動プラネタリギヤ部21へ回転力を伝達するものであり、略円環状に構成されており、内周にて後述する差動プラネタリギヤ23に歯合されている。
差動インターナルプレート27は、略円環状に構成されその内縁側からモーターシャフト10の軸心方向でモーターシャフト10から離間する方向(図1矢印X左方向)にオイルポンプ駆動シャフト27aが立設されている。オイルポンプ駆動シャフト27aは、略円筒形状に構成されておりベアリングBを介してケース4に軸支されると共に後述する差動サンギヤ部22に外嵌されている。また、差動インターナルプレート27の外周面から内周面に向けてオイル孔27bが貫通形成されている。
図1に示すように、差動プラネタリギヤ部21は、差動サンギヤ部22へ回転力を伝達するものであり、差動インターナルギヤ26の内側に配設され、差動プラネタリギヤ23と、プラネタリシャフト24と、差動ハウジングキャリア25とを備えている。差動プラネタリギヤ23は、略円柱形状に構成される平歯車である。プラネタリシャフト24は、差動プラネタリギヤ23を軸支するものであり、略円柱状に構成されている。なお、プラネタリシャフト24の詳細な説明は、図3を参照して後述する。
差動ハウジングキャリア25は、モーターシャフト10と同一の軸心を中心として環状に配設される複数(本実施の形態では6個)の差動第1孔25bと、その差動第1孔25bより径方向外側(図1矢印Y方向側)配設される複数(本実施の形態では6個)の差動第2孔25eとを備えている。その差動第2孔25eには、差動プラネタリギヤ23を軸支したプラネタリシャフト24が挿通されている。同様に、差動第1孔25bにもプラネタリシャフト24が挿入され差動プラネタリギヤ23が軸支されている。
差動第2孔25eに挿入されたプラネタリシャフト24にて軸支される差動プラネタリギヤ23は、差動インターナルギヤ26に歯合されており、差動第1孔25bに挿入されたプラネタリシャフト24にて軸支される差動プラネタリギヤ23は、差動第2孔25eに挿入されたプラネタリシャフト24にて軸支される差動プラネタリギヤ23と差動サンギヤ部22とに歯合されている。
また、差動ハウジングキャリア25には、差動遊星シャフト28が連結されている。その差動遊星シャフト28は、差動ハウジングキャリア25の回転を車輪(図示しない)に伝達するものであり略円筒形状に構成されている。
図1に示すように、差動サンギヤ部22は、差動機2に伝達された回転力を車輪に伝達するものであり、差動インターナルギヤ26の内側に配設されモーターシャフト10と同一の軸心を有する略円柱形状に構成されると共に軸心方向モーターシャフト10側(図1矢印X方向右側)端部にサンギヤ22aが形成されている。
また、差動サンギヤ部22は、オイルポンプ駆動シャフト27aとベアリングBとを介してケース4に軸支されており、モーターシャフト10側(図1矢印X方向右側)端面にオイル孔22bが凹設されている。そのオイル孔22bに後述する差動遊星シャフト28の一端(図1矢印X方向左側端部)が挿入される。
ここで、本実施の形態によれば、差動インターナルギヤ26の内側に差動プラネタリギヤ23と差動サンギヤ部22とを配設しているので、差動機2の軸方向(図1矢印X方向)における動力伝達装置100の長さ寸法値を小さくすることができる。
なお、サンギヤ22aは、差動インターナルギヤ26の噛み合い有効半径の0.5倍の噛み合い有効半径を有しているので、差動インターナルギヤ26からの回転力が差動サンギヤ部22及び差動プラネタリギヤ部21に同一の大きさで分配される。
図1に示すように、オイルポンプ3は、主に、減速機1および差動機2にオイルを圧送するものであり、後述するケース4に回転不能に係止されている。また、オイルポンプ3は、オイルポンプ駆動シャフト27aに外嵌されオイルポンプ駆動シャフト27aが回転することでオイルを圧送するものである。なお、オイルポンプ3の詳細な説明は、図5を参照して後述する。
ケース4は、減速機1、差動機2、及びオイルポンプ3を収容し動力伝達装置100の基体を構成するものである。
次に、図2を参照して、動力伝達装置100の駆動力伝達経路について説明する。図2は、動力伝達装置100の減速機1と動力伝達装置100の差動機2とを模式的に表した模式図である。なお、図2に示す矢印出力は、差動遊星シャフト28と差動サンギヤ部22との回転方向を示し、矢印入力はモーターシャフト10の回転方向を示している。
はじめに、減速機1の駆動力伝達について説明する。前述したように、減速機1は、モータ(図示せず)により発生された回転力を減速して差動インターナルギヤ26に出力するものである。
図2に示すように、まず、モータ(図示せず)により発生された回転力がモーターシャフト10を自転させる。そのモーターシャフト10が自転されると、モーターシャフト10に歯合された第1減速遊星ギヤ16が自転される。その第1減速遊星ギヤ16は、第2減速遊星ギヤ15と同一軸心を有して連結され第2減速遊星ギヤ15を同じ回転速度で自転させる。
その第2減速遊星ギヤ15は、インターナルギヤ11に歯合され自転されることでインターナルギヤ11の内周を転動する。そのため、第2減速遊星ギヤ15がインターナルギヤ11の内部を自転させられながら公転させられ、第2減速遊星ギヤ15の軸心はモーターシャフト10の軸心を中心として公転される。
よって、ラビニヨシャフト14(図1参照)を介して第2減速遊星ギヤ15を軸支するハウジングキャリア13(図1参照)がモーターシャフト10の軸心を中心として自転される。その結果、ハウジングキャリア13に締結される差動インターナルギヤ26がモーターシャフト10の軸心を中心として自転される。
また、図2に示すように、モーターシャフト10の半径R2は、第1減速遊星ギヤ16の半径R3より小さく(R2<R3)、第2減速遊星ギヤ15の半径R4は第1減速遊星ギヤ16の半径R3より小さく(R4<R3)、インターナルギヤ11の内径の半径R1は、モーターシャフト10の半径R2よりも大きい(R1>R2)。
よって、モーターシャフト10の回転速度が減速されて差動インターナルギヤ26に出力される。その結果、差動インターナルギヤ26に伝達される回転力は、モーターシャフト10から出力される回転力に対して増幅される。なお、上述した半径R1,R2,R3,R4は、それぞれの回転中心から噛み合い位置(歯合される相手の歯車との噛み合い位置)までの距離を示している。
次に、差動機2の駆動力伝達について説明する。前述したように、差動機2は、差動インターナルギヤ26に入力された回転力を差動サンギヤ部22と差動遊星シャフト28とに均等に分配するものである。差動インターナルギヤ26が自転されると互いに歯合された一対の差動プラネタリギヤ23が公転される。その一対の差動プラネタリギヤ23は、差動ハウジングキャリア25に軸支されているので差動ハウジングキャリア25が自転される。また、一対の差動プラネタリギヤ23が自転されると一対の差動プラネタリギヤ23に歯合される差動サンギヤ部22が自転される。よって、差動サンギヤ部22と差動遊星シャフト28とが自転させられて差動機2が差動機構として作動する。
次に、図3および図4(a)を参照して、ハウジングキャリア13およびラビニヨシャフト14の詳細な構成について説明する。図3は、図1におけるIIIで示した部分を拡大した拡大断面図である。図4(a)は、図3のIVa−IVa線における第1ハウジングキャリア18の断面図である。なお、図4(a)では、第1減速遊星ギヤ16の外周に形成される歯形を省略して図示している。また、図3に破線にて示した矢印は、オイルの流れる方向を示している。
図3及び図4(a)に示すように、ラビニヨシャフト14は、円柱形状に構成されると共にオイル給油孔14aと、オイル排出孔14bとを備えている。また、14の一端側(図3矢印X方向左側)の外周面には、円柱形状に構成されたピンpが凸設されている。
オイル給油孔14aは、オイルをオイル排出孔14bへ供給する供給路でありラビニヨシャフト14の一端側(図3矢印X方向左側)の端面に凹設される有底の孔である。
オイル排出孔14bは、オイルを排出する排出路でありラビニヨシャフト14の外周面からオイル排出孔14bの内周面に向けて貫通成形された貫通孔である。
前述したように、ハウジングキャリア13は、モーターシャフト10の軸心を中心として自転するものであり、第2ハウジングキャリア17と、第1ハウジングキャリア18とを備えている。
第2ハウジングキャリア17は、複数(本実施の形態では3個)の第2孔17aを備えている。第1ハウジングキャリア18は、複数(本実施の形態では3個)の第1孔18aと、ピン溝18bと、スナップリング溝18cとを備えている。
ピン溝18bは、第1孔18aの内周面に凹設され第1孔18aの開口方向に延設される溝であり、後述するピンpが嵌合される。スナップリング溝18cは、第1孔18aの内周面に凹設されると共に第1孔18aの円周方向に延設され環状に形成される断面矩形の溝である。スナップリングs1は、矩形の断面形状を有すると共に正面視(図4(a)紙面垂直方向視)c型の形状に構成されており、スナップリング溝18cに着脱自在に取り付けられる。
図3及び図4(a)に示すように、第2孔17aと第1孔18aとは、それぞれの開口の延長上に形成されておりラビニヨシャフト14が挿入される。よって、ラビニヨシャフト14は、一端(図3X方向左側端)が第1孔18aに挿通され他端(図3X方向右側端)が第2孔17aに挿入される。
その状態でスナップリングs1をスナップリング溝18cに取り付けることで、第1孔18aの一部を閉鎖してラビニヨシャフト14をスナップリングs1で係止すると共に、スナップリングs1をスナップリング溝18cから取り外すことで、第1孔18aを開放してラビニヨシャフト14を第1孔18aから取り外し可能とすることができる。
例えば、ラビニヨシャフト14をハウジングキャリア13に固定するために、ハウジングキャリア13に孔を形成して、その孔にラビニヨシャフト14を圧入する手法がある。この場合、圧入するための圧力が必要となるので、プレス装置が必要になり、圧入時には、ハウジングキャリア13の孔の深さ方向とラビニヨシャフト14の軸心方向とを正確に一致させなければならないので、動力伝達装置100の組み立て工程が複雑になるという不具合がある。また、一度組み立てると簡単には取り外すことができないので、動力伝達装置100の分解整備に手間が掛かるという不具合がある。
ここで、本実施の形態によれば、ラビニヨシャフト14がスナップリングs1にて係止されるので、圧入が不要となり、動力伝達装置100の組み立て工程を簡素化することができる。また、ラビニヨシャフト14を簡単に取り外すことができるので、動力伝達装置100の分解整備に手間を省くことができる。
また、第2孔17aと第1孔18aとにラビニヨシャフト14が挿入されると、ピンpが第1孔18aの開口方向に延設される溝であるピン溝18bに係合される。よって、ピンpが凸設されたラビニヨシャフト14の第1孔18aに対する回転を規制することができる。その結果、オイル排出孔14bから排出されるオイルの排出方向を固定して、所望する部位にオイルを供給することができる。
また、図3に示すように、オイル排出孔14bをモーターシャフト10の軸心から径方向外側(図3矢印Y方向)に向けて固定しているので、オイル排出孔14bをモーターシャフト10の軸心から径方向外側に向けた状態を維持してラビニヨシャフト14を公転させることができる。よって、その公転により発生された遠心力によりオイルをオイル排出孔14bから円滑に排出させることができる。よって、動力伝達装置100のオイルの循環効率を向上させることができる。
また、ラビニヨシャフト14が第2孔17aに挿入されつつ第1孔18aに挿通された状態で、スナップリングs1がスナップリング溝18cに取り付けられるので、ラビニヨシャフト14が第1孔18aから第2孔17aに向かう方向(図3矢印X方向右側)に移動すると、その第2孔17aの底にラビニヨシャフト14が当接してそのラビニヨシャフト14の両端の内の一方が底に係止される。また、他方が第1孔18aのスナップリング溝18cに取り付けられたスナップリングs1にて係止されるので、ラビニヨシャフト14を第1孔18aおよび第2孔17aに対して係止することができる。
よって、ラビニヨシャフト14の両端をスナップリングs1にて係止する場合に比べて、スナップリングs1の取り付けをラビニヨシャフト14の両端の内の一方のみとして、スナップリングs1の取り付けの手間を省くことができる。その結果、動力伝達装置100の組み立ての手間を省いて、動力伝達装置100の製造コストの削減を図ることができる。
次に、図3および図4(b)を参照して、プラネタリシャフト24および差動ハウジングキャリア25の詳細な構成について説明する。図4(b)は、図3のIVb−IVb線における差動ハウジングキャリア25の断面図である。
図3及び図4(b)に示すように、プラネタリシャフト24は、円柱形状に構成されると共に、フランジ部24aと、オイル孔24bと、オイル孔24cと、オイル孔24dと、スナップリング溝24eと、スナップリングs2とを備えている。
フランジ部24aは、第2減速遊星ギヤ15側(図3矢印X方向右側)の一端にフランジ形状に形成されるものであり、正面視(図4(b)紙面垂直方向視)略円形の一部を直線にて切り取った形状に構成されている。なお、フランジ部24aは、後述する位置決め孔25aに嵌合される。オイル孔24bは、プラネタリシャフト24の一端側(図3矢印X方向右側)の端面に凹設される有底の孔であり、その開口はプラグtが圧入されることで閉鎖されている。
オイル孔24c及びオイル孔24dは、プラネタリシャフト24の外周面からオイル孔24bの内周面に向けて貫通成形された貫通孔であり、オイル孔24dは、プラネタリシャフト24の他端側(図3矢印X方向左側)に配設され、オイル孔24cは、オイル孔24dとフランジ部24aとの間に配設されている。
スナップリング溝24eは、側面視(図3紙面垂直方向視)略矩形の断面を有すると共にプラネタリシャフト24の外周に環状に凹設されている。
スナップリングs2は、矩形の断面形状を有すると共に正面視c型の形状に構成されている。よって、スナップリングs2がスナップリング溝24eに取り付けられることで、スナップリングs2が差動ハウジングキャリア25に係止され、プラネタリシャフト24がラビニヨシャフト14側(図3矢印X方向右側)へ移動することを防止することができる。
図3及び図4(b)に示すように、差動ハウジングキャリア25は、プラネタリシャフト24を軸支するものであり、位置決め孔25aと、差動第1孔25bと、オイル回収溝25cと、孔25dとを備えている。
位置決め孔25aは、正面視(図4(b)紙面垂直方向視)略円形の一部を直線にて切り取った形状に構成される有底の孔であり、プラネタリシャフト24のフランジ部24aが内嵌されることで、プラネタリシャフト24を回動不能に固定することができる。
また、差動第1孔25bは、貫通成形された一対の貫通孔であり、フランジ部24aの外径寸法よりも小さな内径寸法に構成されている。そのため、フランジ部24aが位置決め孔25aに係止される。よって、プラネタリシャフト24が差動インターナルギヤ26側(図3矢印X方向左側)へ移動することを防止することができる。また、一対の貫通孔である差動第1孔25bは、差動プラネタリギヤ23を挟んで配設されている。その結果、プラネタリシャフト24が差動ハウジングキャリア25に対して安定して固定される。
オイル回収溝25cは、差動ハウジングキャリア25に凹設されその開口をモーターシャフト10の軸心側(図1矢印Y方向下側)に向けており、モーターシャフト10の軸心を中心とした環形状に形成されている。そのオイル回収溝25cの底面からモーターシャフト10の軸心から径方向外側(図3矢印Y方向上側)に向けて孔25dが貫通形成されている。なお、孔25dの加工位置は、フランジ部24aが位置決め孔25aに嵌合された場合に、オイル孔24dと連通される位置である。
よって、プラネタリシャフト24が一対の差動第1孔25bに挿入されるとフランジ部24aが位置決め孔25aに嵌合されて孔25dとオイル孔24dとが連通される。その結果、オイル回収溝25cにて集められたオイルが孔25dを介してオイル孔24dおよびオイル孔24bに供給され、その供給されたオイルがオイル孔24cから排出され減速機1または差動機2を潤滑する。このように、オイル回収溝25cにてオイルを集めるので、オイルの供給量を十分に確保して安定した潤滑を行うことができる。
また、図3及び図4(b)に示すように、プラネタリシャフト24のフランジ部24aが形成された一端側の反対側の他端側(図3矢印X方向左側)には、スナップリング溝24eが凹設されている。そのスナップリング溝24eは、プラネタリシャフト24が一対の差動第1孔25bに挿入された状態で、差動第1孔25bの外側(図3矢印X方向左側)に位置している。そのスナップリング溝24eには、スナップリングs2が取り付けられており、スナップリングs2の外径が差動第1孔25bの内径より大きく構成されているので、スナップリングs2が取り付けられたプラネタリシャフト24が第2減速遊星ギヤ15側(図3矢印X方向右側)に移動することを規制することができる。即ち、ラビニヨシャフト14がフランジ部24aとスナップリングs2とによってモーターシャフト10の軸心方向(図3矢印X方向)に移動不能に固定されている。
次に、図5を参照してオイルポンプ3の構成ついて説明する。図5は、図1のV−V線におけるオイルポンプ3の断面図である。なお、図5に破線にて示した矢印は、オイルの流れる方向を示し、矢印Rは、オイルロータ31の回転方向を示している。
図5に示すように、オイルポンプ3は、オイルを圧送する容積型のオイルポンプであり、オイルの流路を形成するポンプハウジング30とオイルを吸入して送り出すオイルロータ31とを備えている。ポンプハウジング30は、前述したオイルポンプ駆動シャフト27aが挿入される貫通孔32と、オイルを吸入するための空間である吸入室30aと、オイルを供給するための空間である第1供給室30b,第2供給室30cとを備えている。
図5に示すように、吸入室30a,第1供給室30bは、モーターシャフト10の軸心を中心とする略円弧形状に構成されており、第1供給室30bは、略円弧形状の一方の端部(図5左側)が第2供給室30cに連通されている。第2供給室30cは、貫通孔32の内周面に凹設されており、貫通孔32の円周方向に延設され環状に形成されている。
なお、貫通孔32は、モーターシャフト10の軸心に対して直交する面上に配設されており、モーターシャフト10の軸心方向(図1矢印X方向)において、オイル孔27bの開口が第2供給室30cに連通される位置に配設される(図1参照)。
即ち、オイル孔27bが第2供給室30cに連通されている状態で、オイルポンプ駆動シャフト27aがオイルポンプ3に対して回転するように構成されているので、オイルポンプ駆動シャフト27aが回転しても、オイル孔27bと第2供給室30cと繋がった状態が維持されて差動サンギヤ部22に安定してオイルを供給することができる。その結果、動力伝達装置100の破損を防止することができる。
図5に示すように、オイルロータ31は、オイルポンプ駆動シャフト27aに嵌合され図5に示す矢印R方向に回転されることで、吸入室30aからオイルを吸入し、第1供給室30bにオイルを送り出す。即ち、オイルロータ31は、モータM(図示しない)により発生された回転力により回転されるオイルポンプ駆動シャフト27aよって回転されている。
ここで、本実施の形態によれば、減速機1および差動機2にオイルを圧送するオイルポンプ3は、自動車の車輪(図示せず)を回転させるモータにより回転されるので、オイルポンプ3を駆動するための別のモータ及びそのモータを駆動制御するための装置を不要とすることができる。
そのため、動力伝達装置100を構成する部品数を削減することができるので、その分、部品の配置スペースを不要として、動力伝達装置100の小型化を図ることができる。
また、オイルポンプ3を駆動するための別のモータを不要とすることができるので、そのモータ自身が消費する電力(モータの発熱、回転による抵抗など)を不要とすることができる。よって、自動車の車輪(図示せず)を回転させるモータから発生された回転力を効率的に使用することができる。
ここで、本実施の形態によれば、オイルポンプ3が差動インターナルギヤ26に連結される差動インターナルプレート27のオイルポンプ駆動シャフト27aに嵌合されるので、動力伝達装置100の破損を防止することができる。
即ち、例えば、差動サンギヤ部22、差動プラネタリギヤ部21又は差動遊星シャフト28の回転でオイルポンプ3を駆動した場合には、モータM(図示しない)が回転した状態のまま、一方の車輪が路面から浮いて空転すると他方の車輪に掛かる負荷が小さくなり他方の車輪の回転が止まる場合がある。その場合、車輪に連結される差動サンギヤ部22、差動プラネタリギヤ部21又は差動遊星シャフト28の回転が停止されている。そのため、オイルポンプ3の駆動が停止されてオイルの圧送が停止される。その結果、動力伝達装置100の内部が潤滑されなくなり、動力伝達装置100が破損する場合がある。
ここで、本実施の形態では、モータM(図示しない)と連動する差動インターナルギヤ26の回転によりオイルポンプ3が駆動されるので、モータが回転している場合は、常にオイルポンプ3が駆動され動力伝達装置100の内部にオイルが圧送される。よって、モータが回転している場合、即ち、潤滑が必要とされている場合には、動力伝達装置100の内部が潤滑されるので、動力伝達装置100の破損を防止することができる。
また、差動インターナルギヤ26は、減速機1に連結されているので、モータM(図示しない)から発生される回転力に比べて差動インターナルギヤ26に入力される回転力を増幅させることができる。
そのため、例えば、オイルの温度が低くてオイル粘性が高くなりオイルポンプ3が駆動され難い状態(動力伝達装置100が作動した直後で機関温度が低い状態)でも、遅延なくオイルポンプ3を駆動することができる。その結果、動力伝達装置100の内部に遅延なくオイルを圧送して、動力伝達装置100を確実に潤滑することができる。
また、モータM(図示しない)から発生される回転力に比べて差動インターナルギヤ26に入力される回転力が増幅されているので、例えば、オイルの温度が低くてオイル粘性が高くなりオイルポンプが駆動され難い状態(動力伝達装置100が作動した直後で機関温度が低い状態)にて、遅延なくオイルポンプ3を駆動するために、回転力を増加させる目的でモータを大型化する必要性が排除される。そのため、動力伝達装置100の大型化を防止することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態で挙げた数値(例えば、各構成の数量や寸法・角度など)は一例を示すものであり、他の数値を採用することは当然可能である。
本発明の実施の形態における動力伝達装置の部分断面図である。 動力伝達装置の減速機と動力伝達装置の差動機とを模式的に表した模式図である。 図1におけるIIIで示した部分を拡大した拡大図断面図である。 (a)は、図3のIVa−IVa線における第1ハウジングキャリアの断面図であり、(b)は、図3のIVb−IVb線における差動ハウジングキャリアの断面図である。 図1のV−V線におけるオイルポンプの断面図である。
100 動力伝達装置
1 減速機
2 差動機
3 オイルポンプ
4 ケース
10 モーターシャフト(減速サンギヤ、出力シャフト)
11 インターナルギヤ(減速リングギヤ)
12 プラネタリギヤ(第1減速遊星ギヤ、第2減速遊星ギヤ)
13 ハウジングキャリア(減速キャリア部)
14 ラビニヨシャフト
14a オイル給油孔
14b オイル排出孔
15 第2減速遊星ギヤ
16 第1減速遊星ギヤ
17 第2ハウジングキャリア(減速キャリア部の一部)
17a 第2孔
18 第1ハウジングキャリア(減速キャリア部の一部)
18a 第1孔
18b ピン溝(位置決め溝)
18c スナップリング溝
20 差動リングギヤ
21 差動プラネタリギヤ部(差動遊星ギヤ部、分配出力部の一部)
22 差動サンギヤ部(差動サンギヤ、分配出力部の一部)
22a サンギヤ(差動サンギヤ、分配出力部の一部)
23 差動プラネタリギヤ
24 プラネタリシャフト
25 差動ハウジングキャリア
25a 位置決め孔
25b 差動第1孔
25c オイル回収溝
25d 孔
25e 差動第2孔
26 差動インターナルギヤ(差動入力部の一部)
27 差動インターナルプレート
27a オイルポンプ駆動シャフト(ポンプ駆動部位)
27b オイル孔
28 差動遊星シャフト(分配出力部の一部)
30 ポンプハウジング(オイルポンプの一部)
30a 吸入室(オイル供給室の一部)
30b 第1供給室(オイル供給室の一部)
30c 第2供給室(オイル供給室の一部)
31 オイルロータ
32 貫通孔
s1 スナップリング
p ピン(位置決め凸部)

Claims (1)

  1. 自動車の車輪を回転させる回転力を発生するモータと、そのモータからの回転力が入力されその入力された回転力の回転速度よりも減速された回転速度の回転力を出力する減速機と、その減速機により減速された回転力を複数の車輪に分配すると共に前記複数の車輪の回転速度差を吸収する差動機と、その差動機および前記減速機にオイルを圧送すると共に前記モータから発生された回転力によって駆動されるオイルポンプとを備える動力伝達装置において、
    前記差動機は、前記モータから発生された回転力が入力されて回転されると共に前記減速機に連結される差動入力部と、その差動入力部の回転により回転され前記回転力を前記複数の車輪に分配する分配出力部とを備え、前記オイルポンプが前記差動入力部に連結され、その差動入力部の回転によって駆動され、
    前記分配出力部は、軸状に構成され前記車輪に連結されると共にその車輪と一体となって回転される出力シャフトを備え、
    前記差動入力部は、筒状に構成され前記出力シャフトに外嵌されると共に前記モータから発生された駆動力により回転されて前記オイルポンプを駆動するポンプ駆動部位を備え、
    そのポンプ駆動部位は、外周面から内周面に貫通形成され前記オイルポンプにより圧送されたオイルを前記出力シャフトに供給するオイル孔を有し、
    前記オイルポンプは、前記ポンプ駆動部位を内嵌する貫通孔と、その貫通孔の内周面に凹設されると共にその貫通孔の円周方向に延設されて環状に形成され前記オイルポンプ内のオイルを前記オイル孔に供給するオイル供給室とを備え、
    前記オイル孔が前記オイル供給室に連通されている状態で、前記ポンプ駆動部位が前記オイルポンプに対して回転するように構成されていることを特徴とする動力伝達装置。

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