JP6107714B2 - 車両制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの冷却水の熱によって車室内の温度を調整する空調装置を備えた車両制御システムに関する。
従来、エンジンの冷却水の熱によって車室内の温度を調整する空調装置を備えた車両制御システムとして、例えば以下に示す特許文献1に開示されているハイブリッド車の暖房制御システムがある。
この暖房制御システムは、エンジンと、バッテリと、モータと、ジェネレータと、インバータと、ヒータコアと、ECUとを備えている。ここで、コアヒータコアが空調装置に相当する。
エンジンは、ハイブリッド車に搭載され、燃料を燃焼することで車両を駆動するための駆動力を発生する。バッテリは、ジェネレータの発生した電力によって充電され、モータに電力を供給する。モータは、バッテリから電力を供給されることで車両を駆動するための駆動力を発生する。ジェネレータは、エンジンから駆動力を供給されることでバッテリを充電するための電力を発生する。インバータは、バッテリから供給される直流を交流に変換してモータに供給することでモータに駆動力を発生させ、ジェネレータから供給される交流を直流に変換してバッテリに供給することでバッテリを充電する。ヒータコアは、エンジンの冷却水の熱によって、ハイブリッド車の車室内を暖房する。ECUは、エンジンの冷却水の温度が所定温度より低い場合、車室内の温度調整のためにエンジンの出力を増加させ冷却水の温度を上昇させる。これにより、車室内を速やかに暖房することができる。
特開2005−319910号公報
ところで、車室内の暖房のためにエンジンの出力を増加させると、それに伴って、ジェネレータの発生する電力が増加する。その結果、バッテリへ供給される電力が増加することになる。しかし、バッテリの残存容量が高い場合やバッテリの温度が高い場合には、バッテリを保護するため、バッテリに供給される電力が制限される。このような場合、エンジンの出力を充分に増加させることができなくなる。そのため、エンジンの冷却水の温度上昇に時間かかかり、車室内を速やかに暖房することができなくなってしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、バッテリに供給する電力が制限されている場合であっても、エンジンの出力を充分に増加させ、冷却水の温度を速やかに上昇させることができる車両制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、車両に搭載され、燃料を燃焼することで駆動力を発生するエンジンと、充放電可能なバッテリと、バッテリから電力を供給されることで駆動力を発生し、エンジンから駆動力を供給されることでバッテリを充電するための電力を発生するモータジェネレータと、バッテリから供給される電力を変換してモータジェネレータに供給することでモータジェネレータに駆動力を発生させ、モータジェネレータの発生した電力を変換してバッテリに供給することでバッテリを充電する電力変換装置と、エンジンの冷却水の熱によって車室内の温度を調整する空調装置と、少なくとも、エンジン及び電力変換装置を制御する制御装置と、を備え、エンジンの冷却水の温度が閾値以下の場合、制御装置が、車室内の温度調整のために、エンジンの出力を増加させ冷却水の温度を上昇させる車両制御システムにおいて、制御装置は、電力変換装置を制御して電力を消費させる電力消費手段を複数有し、エンジンの冷却水の温度が閾値以下であっても、バッテリに供給する電力が制限されている場合には、車両の状態に基づいて複数の電力消費手段の中から少なくともいずれかの電力消費手段を選択し、選択した電力消費手段によってエンジンの出力増加に伴って発生する電力を消費させることを特徴とする。
この構成によれば、電力消費手段によってエンジンの出力増加に伴って発生する電力を消費させる。そのため、バッテリに供給する電力が制限されている場合であっても、エンジンの出力を充分に増加させ、エンジンの冷却水の温度を速やかに上昇させることができる。しかも、制御装置は、電力変換装置を制御して電力を消費させる電力消費手段を複数有し、エンジンの冷却水の温度が閾値以下であっても、バッテリに供給する電力が制限されている場合には、車両の状態に基づいて、複数の電力消費手段の中から少なくともいずれかの電力消費手段を選択し、選択した電力消費手段によって電力を消費させる。そのため、車両の状態に応じて適切に電力を消費させることができる。
第1実施形態における車両制御システムのブロック図である。 図1に示す車両制御システムの冷却水温度制御の動作を説明するためのフローチャートである。 図2のフローチャートに続くフローチャートである。 図3のフローチャートに続くフローチャートである。 第2実施形態における車両制御システムの冷却水温度制御の動作を説明するためのフローチャートである。 第1及び第2実施形態の変形形態における車両制御システムのブロック図である。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して第1実施形態の車両制御システムの構成について説明する。
図1に示す車両制御システム1は、ハイブリッド車に搭載され、ハイブリッド車を制御するシステムである。車両制御システム1は、ハイブリッド車の制御の1つとして、車室内の温度調整に関する制御を行う。車両制御システム1は、エンジン10と、冷却水管11と、モータジェネレータ12と、動力分割機構13と、バッテリ14と、電力変換装置15と、空調装置16と、制御装置17とを備えている。
エンジン10は、制御装置17によって制御され、燃料を燃焼させることで車両やモータジェネレータ12を駆動するための駆動力を発生する機器である。
冷却水管11は、エンジン10を冷却するための冷却水を空調装置16に循環させるための部材である。冷却水管11は、エンジン10及び空調装置16に連結されている。
バッテリ14は、モータジェネレータ12がモータとして動作する際には、モータジェネレータ12に電力を供給し、モータジェネレータ12がジェネレータとして動作する際には、モータジェネレータ12の発生した電力によって充電される充放電可能な電池である。
モータジェネレータ12は、バッテリ14から電力を供給されることでモータとして動作し、車両を駆動するための駆動力を発生する機器である。また、エンジン10から駆動力を供給されることでジェネレータとして動作し、バッテリ14を充電するための電力を発生する機器でもある。モータジェネレータ12は、電力変換装置15に接続されている。また、動力分割機構13を介してエンジン10に連結されている。
動力分割機構13は、エンジン10の発生した駆動力を、車両を駆動するための駆動力とモータジェネレータ12を駆動力するための駆動力に分割する機器である。動力分割機構13は、エンジン10及びモータジェネレータ12に連結されている。
電力変換装置15は、制御装置17によって制御され、バッテリ14から供給される電力を変換してモータジェネレータ12に供給することでモータジェネレータ12をモータとして動作させ、モータジェネレータ12に駆動力を発生させる装置である。また、モータジェネレータ12の発生した電力を変換してバッテリ14に供給することでバッテリ14を充電する装置でもある。電力変換装置15は、コンバータ回路150と、インバータ回路151とを備えている。
コンバータ回路150は、制御装置17によって制御され、バッテリ14から供給される直流を所定電圧の直流に変換してインバータ回路151に供給する回路である。具体的には、高電圧に変換してインバータ回路151に供給する回路である。また、インバータ回路151から供給される直流をバッテリ14の充電に適した電圧の直流に変換してバッテリ14に供給し、バッテリ14を充電する回路でもある。コンバータ回路150はスイッチング素子を有し、スイッチング素子をスイッチングさせることでバッテリ14から供給される電力を変換してインバータ回路151に供給する。また、スイッチング素子をスイッチングさせることでインバータ回路151から供給される電力を変換してバッテリ14に供給する。コンバータ回路150は、バッテリ14、インバータ回路151及び制御装置17に接続されている。
インバータ回路151は、制御装置17によって制御され、コンバータ回路150から供給される直流を3相交流に変換してモータジェネレータ12に供給する回路である。また、モータジェネレータ12から供給される3相交流を直流に変換してコンバータ回路150に供給する回路でもある。インバータ回路151は、スイッチング素子を有し、スイッチング素子をスイッチングさせることでコンバータ回路150から供給される直流を3相交流に変換してモータジェネレータ12に供給する。また、スイッチング素子をスイッチングさせることでモータジェネレータ12から供給される3相交流を直流に変換してコンバータ回路150に供給する。インバータ回路151は、コンバータ回路150、モータジェネレータ12及び制御装置17に接続されている。
空調装置16は、エンジン10の冷却水の熱によって車室内の温度を調整する装置である。空調装置16は、エンジン10の冷却水の熱を車室内の空気に伝えるためのヒータコア160を有している。ヒータコア160は、冷却水管11を介してエンジン10に連結されている。
制御装置17は、車両各部の情報に基づいてエンジン10、コンバータ回路150及びインバータ回路151を制御する装置である。制御装置17は、車室内を暖房する際に、エンジン10の冷却水温度がそれに対する閾値以下である場合、エンジン10の出力を増加させ、冷却水の温度を上昇させる。ここで、冷却水温度に対する閾値は、冷却水の熱によって車室内を暖房する際に必要とされる最低温度に設定されている。しかし、制御装置17は、エンジン10の冷却水の温度がそれに対する閾値以下であっても、バッテリ14に供給する電力が制限されている場合には、電力変換装置15を制御して電力を消費させる電力消費手段によってエンジン10の出力増加に伴って発生する電力を消費させる。制御装置17は、コンバータ回路150、インバータ回路151及びエンジン10に接続されている。
次に、図1〜図4を参照して第1実施形態の車両制御システムの車室内の温度調整に関連する冷却水温度制御の動作について説明する。具体的には、車室内の温度調整の際に周期的に繰り返される冷却水温度制御ルーチンについて説明する。
図1に示す制御装置17は、図2に示すように、車両の状態に応じて変化する車両各部の情報を読込む(S100)。具体的には、車室内の暖房運転の要求の有無、バッテリ14への供給電力の制限の有無、エンジン10の冷却水温度、インバータ回路151及びコンバータ回路150のスイッチング素子の温度、モータジェネレータ12の温度、コンバータ回路150からインバータ回路151への供給電圧、及び、インバータ回路151からモータジェネレータ12への供給電流の検出結果を読込む。
その後、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、車室内の暖房運転の要求があるか否かを判定する(S101)。ステップS101において、暖房運転の要求がないと判定した場合、そもそもエンジン10の出力を増加させて冷却水温度を上昇させる必要がない。そのため、制御装置17は冷却水温度制御ルーチンを終了する。
一方、ステップS101において、暖房運転の要求があると判定した場合、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、エンジン10の冷却水温度がそれに対する閾値以下であるか否かを判定する(S102)。ステップS102において、エンジン10の冷却水温度がそれに対する閾値より大きいと判定した場合、充分な冷却水温度があり、エンジン10の出力を増加させる必要がない。そのため、制御装置17は冷却水温度制御ルーチンを終了する。
一方、ステップS102において、エンジン10の冷却水温度がそれに対する閾値以下であると判定した場合、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、バッテリ14への供給電力の制限があるか否かを判定する(S103)。ステップS103において、バッテリ14への供給電力の制限がないと判定した場合、バッテリ14への供給電力量を気にする必要はない。そのため、制御装置17は、冷却水温度の上昇に必要な分だけエンジン10の出力を増加させる(S104)。これにより、冷却水の温度を速やかに上昇させることができる。そして、その後、制御装置17は冷却水温度制御ルーチンを終了する。
一方、ステップS103において、バッテリ14への供給電力の制限があると判定した場合、制御装置17は、図3に示すように、読込んだ情報に基づいて、インバータ回路151の温度がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する(S105)。具体的には、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する。ここで、インバータ回路151のスイッチング素子の温度に対する閾値は、スイッチング素子の特性を確保でき、破損の可能性がない最大温度に設定されている。ステップS105において、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値より小さいと判定した場合、スイッチング周波数を増加させることによってスイッチング素子の温度が上昇しても問題ない。そのため、制御装置17は、電力消費手段として、インバータ回路151のスイッチング素子のスイッチング周波数を通常の制御時より増加させる(S106)。
一方、ステップS105において、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値以上である判定した場合、スイッチング周波数を増加させるとスイッチング素子の温度がさらに上昇し、スイッチング素子の特性低下や破損を招く可能性がある。そのため、制御装置17は、インバータ回路151のスイッチング素子のスイッチング周波数を増加させない。
ステップS105において、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値以上であると判定した場合、又は、ステップS106の実施後、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、モータジェネレータ12の温度がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する。(S107)。ここで、モータジェネレータ12の温度に対する閾値は、モータジェネレータ12の特性を確保でき、破損の可能性がない最大温度に設定されている。
ステップS107において、モータジェネレータ12の温度がそれに対する閾値より小さいと判定した場合、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、インバータ回路151の温度がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する(S108)。具体的には、インバータ回路151のスイッチング素子の温度が閾値以上であるか否かを判定する。
ステップS108において、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値より小さいと判定した場合、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する(S109)。ここで、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流に対する閾値は、電流増加に伴って温度が上昇しても、インバータ回路151やモータジェネレータ12の特性を確保でき、破損の可能性がない最大電流に設定されている。
ステップS109において、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流がそれに対する閾値より小さいと判定した場合、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流を増加させても問題ない。また、モータジェネレータ12に供給する交流電流の位相をずらし、その結果、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流が増加してインバータ回路151及びモータジェネレータ12の温度が上昇しても問題ない。そのため、制御装置17は、電力消費手段として、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流の位相を通常の制御時における位相からずらす(S110)。
一方、ステップS107、S108において、モータジェネレータ12の温度がそれに対する閾値以上、又は、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する温度以上であると判定した場合、モータジェネレータ12に供給する交流電流の位相をずらすと、その結果、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流が増加してインバータ回路151及びモータジェネレータ12の温度が上昇し、これらの特性低下や破損を招く可能性がある。また、ステップS109において、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される電流がそれに対する閾値以上であると判定した場合、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流を増加させると、モータジェネレータ12又はインバータ回路151の特性低下や破損を招く可能性がある。そのため、制御装置17は、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流の位相を通常の制御時における位相からずらさない。
ステップS107〜S109において、モータジェネレータ12の温度がそれに対する閾値以上、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する温度以上、又は、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される電流がそれに対する閾値以上であると判定した場合、若しくは、ステップS110の実施後、制御装置17は、図4に示すように、読込んだ情報に基づいて、インバータ回路151の温度がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する(S111)。
ステップS111において、インバータ回路151の温度がそれに対する閾値より小さいと判定した場合、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する(S112)。ここで、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧に対する閾値は、コンバータ回路150及びインバータ回路151を構成する素子の耐圧を超えない範囲で供給することができる最大電圧に設定されている。
ステップS112において、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧がそれに対する閾値より小さいと判定した場合、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を増加させても問題ない。また、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を増加し、その結果、インバータ回路151のスイッチング素子のスイッチング周波数が増加してインバータ回路151の温度が上昇しても問題ない。そのため、制御装置17は、電力消費手段として、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を通常の制御時より増加させる(S113)。
一方、ステップS111において、インバータ回路151の温度がそれに対する閾値以上であると判定した場合、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を増加させると、その結果、インバータ回路151のスイッチング素子のスイッチング周波数が増加してインバータ回路151の温度が上昇し、インバータ回路151の特性低下や破損を招く可能性がある。また、ステップS112において、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧がそれに対する閾値以上であると判定した場合、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を増加させると、これらの構成素子の破損を招く可能性がある。そのため、制御装置17は、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を増加させない。
ステップS111、S112において、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値以上、又は、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧がそれに対する閾値以上であると判定した場合、若しくは、ステップS113の実施後、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、コンバータ回路150の温度がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する(S114)。具体的には、コンバータ回路150のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する。ここで、コンバータ回路150のスイッチング素子の温度に対する閾値は、スイッチング素子の特性を確保でき、破損の可能性がない最大温度に設定されている。
ステップS114において、コンバータ回路150のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値より小さいと判定した場合、スイッチング周波数を増加させることによってスイッチング素子の温度が上昇しても問題ない。そのため、制御装置17は、電力消費手段として、コンバータ回路150のスイッチング素子のスイッチング周波数を通常の制御時より増加させる(S115)。
一方、ステップS114において、コンバータ回路150のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値以上であると判定した場合、スイッチング周波数を増加させるとスイッチング素子の温度がさらに上昇し、スイッチング素子の特性低下や破損を招く可能性がある。そのため、制御装置17は、コンバータ回路150のスイッチング素子のスイッチング周波数を増加させない。
ステップS114において、コンバータ回路150のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値以上であると判定した場合、又は、ステップS115の実施後、制御装置17は、電力変換装置15を制御して消費させる消費電力の増加量を求める(S116)。具体的には、計算式を用いて求めたり、シミュレーション結果や実測結果をマップ化し、そのマップから求めたりする。そして、ステップS116において求めた消費電力の増加量分だけエンジン10の出力を増加させる(S117)。これにより、バッテリ14に供給する電力が制限されている場合であっても、エンジン10の出力を充分に増加させ、冷却水の温度を速やかに上昇させることができる。そして、その後、制御装置17は冷却水温度制御ルーチンを終了する。
次に、第1実施形態の車両制御システムの効果について説明する。
第1実施形態によれば、制御装置17が、電力変換装置15を制御して電力を消費させる電力消費手段を有し、エンジン10の冷却水の温度が閾値以下であっても、バッテリ14に供給する電力が制限されている場合には、電力消費手段によってエンジン10の出力増加に伴って発生する電力を消費させる。そのため、バッテリ14に供給する電力が制限されている場合であっても、エンジン10の出力を充分に増加させ、エンジン10の冷却水の温度を速やかに上昇させることができる。
第1実施形態によれば、制御装置17は、電力変換装置15を制御して電力を消費させる電力消費手段を複数有し、エンジン10の冷却水の温度が閾値以下であっても、バッテリ14に供給する電力が制限されている場合には、車両の状態に基づいて、複数の電力消費手段の中から少なくともいずれかの電力消費手段を選択し、選択した電力消費手段によって電力を消費させる。そのため、車両の状態に応じて適切に電力を消費させることができる。
第1実施形態によれば、制御装置17は、エンジン10の出力増加に伴って発生する電力が電力消費手段によって消費される全電力を超えないように、エンジン10の出力を増加させる。そのため、バッテリ14に供給する電力が制限値を超えてしまうような事態を確実に抑えながら、エンジン10の冷却水の温度を速やかに上昇させることができる。
第1実施形態によれば、制御装置17は、図3のステップ110に示すように、電力変換装置15からモータジェネレータ12に供給される交流電流の位相を通常の制御時における位相からずらすことによって電力を消費させる電力消費手段を有している。そして、この電力消費手段によって、エンジン10の出力増加に伴って発生する電力を消費させる。電力変換装置15からモータジェネレータ12に供給される交流電流の位相を通常の制御時における位相からずらすと、通常の制御時に比べ、電力変換装置15からモータジェネレータ12に供給される交流電流が増加する。その結果、電力変換装置15、モータジェネレータ12及びこれらを接続する配線における損失が増加する。そのため、電力を確実に消費させることができる。
第1実施形態によれば、制御装置17は、図3のステップS106や図4のステップ115に示すように、電力変換装置15を構成するスイッチング素子のスイッチング周波数を通常の制御時におけるスイッチング周波数より増加させることによって電力を消費させる電力消費手段を有している。そして、この電力消費手段によって、エンジン10の出力増加に伴って発生する電力を消費させる。電力変換装置15を構成するスイッチング素子のスイッチング周波数を通常の制御時におけるスイッチング周波数より増加させると、通常の制御時に比べ、スイッチング損失が増加する。そのため、電力を確実に消費させることができる。
第1実施形態によれば、制御装置17は、図4のステップS113に示すように、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を通常の制御時おける直流電圧より増加させることによって電力を消費させる電力消費手段を有している。そして、この電力消費手段によって、エンジン10の出力増加に伴って発生する電力を消費させる。コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を通常の制御時おける直流電圧より増加させると、結果的に、通常の制御時に比べ、インバータ回路151のスイッチング素子のスイッチング周波数が増加する。それに伴って、スイッチング損失も増加する。そのため、電力を確実に消費させることができる。
電力変換装置15からモータジェネレータ12に供給される交流電流の位相を、通常の制御時における位相からずらすと、通常の制御時に比べ、電力変換装置15からモータジェネレータ12に供給される交流電流が増加する。それに伴って、電力変換装置15及びモータジェネレータ12の温度も上昇する。電力変換装置15からモータジェネレータ12に供給される交流電流が増加し過ぎると、電力変換装置15の特性低下や破損を招く可能性がある。また、電力変換装置15やモータジェネレータ12の温度が上昇し過ぎても、電力変換装置15やモータジェネレータ12の特性低下や破損を招く可能性がある。
しかし、第1実施形態によれば、制御装置17は、図3のステップS107〜S109に示すように、モータジェネレータ12の温度がそれに対する閾値以上、電力変換装置15の温度がそれに対する閾値以上、又は、電力変換装置15からモータジェネレータ12に供給される電流がそれに対する閾値以上の場合には、電力変換装置15からモータジェネレータ12に供給される交流電流の位相をずらさない。そのため、電力変換装置15やモータジェネレータ12の特性低下や破損を防止することができる。
電力変換装置15を構成するスイッチング素子のスイッチング周波数を通常の制御時におけるスイッチング周波数より増加させると、通常の制御時に比べ、スイッチング損失が増加する。それに伴って、電力変換装置15の温度が上昇し、電力変換装置15の特性低下や破損を招く可能性がある。
しかし、第1実施形態によれば、制御装置17は、電力変換装置15の温度がそれに対する閾値以上の場合には、電力変換装置15を構成するスイッチング素子のスイッチング周波数を増加させない。そのため、電力変換装置15の特性低下や破損を防止することができる。
コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を通常の制御時おける直流電圧より増加させると、通常の制御時に比べ、電力変換装置15のスイッチング素子のスイッチング周波数が増加する。コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧が増加し過ぎると、電力変換装置15の特性低下や破損を招く可能性がある。また、スイッチング周波数の増加に伴って電力変換装置15の温度が上昇し、電力変換装置15の特性低下や破損を招く可能性がある。
しかし、第1実施形態によれば、制御装置17は、電力変換装置15の温度がそれに対する閾値以上、又は、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される電圧がそれに対する閾値以上の場合には、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される電圧を増加させない。そのため、電力変換装置15の特性低下や破損を防止することができる。
なお、第1実施形態では、制御装置17が、電力変換装置15を制御して電力を消費させる電力消費手段を複数有している例を挙げているが、これに限られるものではない。制御装置は、電力消費手段を少なくとも1つ有していればよい。
また、第1実施形態では、制御装置17が、エンジン10、コンバータ回路150及びインバータ回路151を制御する例を挙げているが、これに限られるものではない。制御装置17は、車両に搭載された他の装置や機器を制御するものであってもよい。少なくとも、エンジン10及び電力変換装置15を制御するものであればよい。
さらに、第1実施形態では、モータジェネレータ12、コンバータ回路150及びインバータ回路151の温度、コンバータ回路150からインバータ回路151への供給電圧、並びに、インバータ回路151からモータジェネレータ12への供給電流に基づいて複数の電力消費手段の中から少なくともいずれかの電力消費手段を選択する例を挙げているが、これに限られるものではない。
冷却水温度が低い場合、全ての電力消費手段によって電力を消費させるようにしてもよい。消費電力が増え、エンジン10の出力をより増加させることができる。その結果、冷却水温度をより速く上昇させることができる。
また、冷却水温度とそれに対する閾値の差に基づいて選択する電力消費手段の数を増減させるようにしてもよい。その際、冷却水温度とそれに対する閾値の差が大きくても、車両外気温度が高い場合又は日射が充分ある場合には、選択する電力消費手段の数を減らすようにしてもよい。その際、冷却水温度とそれに対する閾値の差が小さくても、暖房設定温度が高い場合又は送風量が大きい場合には、選択する電力消費手段の数を増やすようにしてもよい。消費電力が増え、エンジン10の出力をより増加させることができる。
また、渋滞が予想される場合、選択する電力消費手段の数を増やすようにしてもよい。消費電力が増え、エンジン10の出力をより増加させることができる。
また、モータジェネレータ12、コンバータ回路150及びインバータ回路151の温度とそれらに対する閾値の差が大きい場合、選択する電力消費手段の数を増加させるようにしてもよい。消費電力が増え、エンジン10の出力をより増加させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の車両制御システムについて説明する。第2実施形態の車両制御システムは、第1実施形態の車両制御システムに対して冷却水温度制御ルーチンを変更したものである。具体的には、コンバータ回路150からインバータ回路151への供給電圧を減少させることで電力を消費させるようにしたものである。冷却水温度制御ルーチン以外は、第1実施形態の車両制御システム1と同一である。そのため、図5を参照して冷却水温度制御制ルーチンついて説明し、それ以外については説明を省略する。なお、第1実施形態と同一の構成要素は、同一の符号を付し説明を省略する。
図5に示すステップS200〜S204は、第1実施形態の冷却水温度制御ルーチンにおけるステップS100〜S104と同一のステップである。
ステップS203において、バッテリ14への供給電力の制限があると判定した場合、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、モータジェネレータ12の温度がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する。(S205)。ここで、モータジェネレータ12の温度に対する閾値は、モータジェネレータ12の特性を確保でき、破損の可能性がない最大温度に設定されている。
ステップS205において、モータジェネレータ12の温度がそれに対する閾値より小さいと判定した場合、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、インバータ回路151の温度がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する(S206)。具体的には、インバータ回路151のスイッチング素子の温度が閾値以上であるか否かを判定する。ここで、インバータ回路151のスイッチング素子の温度に対する閾値は、スイッチング素子の特性を確保でき、破損の可能性がない最大温度に設定されている。
ステップS206において、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する閾値より小さいと判定した場合、制御装置17は、読込んだ情報に基づいて、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流がそれに対する閾値以上であるか否かを判定する(S207)。ここで、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流に対する閾値は、電流増加に伴って温度が上昇しても、インバータ回路151やモータジェネレータ12の特性を確保でき、破損の可能性がない最大電流に設定されている。
ステップS207において、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流がそれに対する閾値より小さいと判定した場合、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流を増加させても問題ない。また、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を減少させることでモータジェネレータ12の制御状態が弱め界磁制御状態になり、その結果、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流が増加してインバータ回路151及びモータジェネレータ12の温度が上昇しても問題ない。そのため、制御装置17は、電力消費手段として、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を通常の制御時より減少させる。(S208)。
一方、ステップS205、S206において、モータジェネレータ12の温度がそれに対する閾値以上、又は、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する温度以上であると判定した場合、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を減少させることでモータジェネレータ12の制御状態が弱め界磁制御状態になる。その結果、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流が増加してインバータ回路151及びモータジェネレータ12の温度が上昇し、これらの特性低下や破損を招く可能性がある。また、ステップS207において、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される電流がそれに対する閾値以上であると判定した場合、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流を増加させると、モータジェネレータ12又はインバータ回路151の特性低下や破損を招く可能性がある。そのため、制御装置17は、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を減少させない。
ステップS205〜S207において、モータジェネレータ12の温度がそれに対する閾値以上、インバータ回路151のスイッチング素子の温度がそれに対する温度以上、又は、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される電流がそれに対する閾値以上であると判定した場合、若しくは、ステップS208の実施後、制御装置17は、第1実施形態の冷却水温度制御ルーチンにおけるステップS116、S117と同一のステップを実施する。これにより、第1実施形態の車両制御システム1と同様に、バッテリ14に供給する電力が制限されている場合であっても、エンジン10の出力を充分に増加させ、冷却水の温度を速やかに上昇させることができる。そして、その後、制御装置17は冷却水温度制御ルーチンを終了する。
次に、第2実施形態の車両制御システムの効果について説明する。
第2実施形態によれば、制御装置17は、図5のステップS208に示すように、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を通常の制御時おける直流電圧より増加させることによって電力を消費させる電力消費手段を有している。そして、この電力消費手段によって、エンジン10の出力増加に伴って発生する電力を消費させる。コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を通常の制御時おける直流電圧より減少させると、モータジェネレータ12の制御状態が弱め界磁制御状態になる。その結果、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流が増加する。そのため、電力変換装置15、モータジェネレータ12及びこれらを接続する配線における損失が増加する。従って、電力を確実に消費させることができる。
コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を通常の制御時おける直流電圧より減少させると、モータジェネレータ12の制御状態が弱め界磁制御状態になり、通常の制御時に比べ、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流が増加する。それに伴って、電力変換装置15及びモータジェネレータ12の温度も上昇する。コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧が減少し過ぎると、インバータ回路151からモータジェネレータ12に供給される交流電流が増加して、電力変換装置15の特性低下や破損を招く可能性がある。また、電力変換装置15やモータジェネレータ12の温度が上昇し過ぎても、電力変換装置15やモータジェネレータ12の特性低下や破損を招く可能性がある。
しかし、第2実施形態によれば、制御装置17は、図5のステップS205〜S207に示すように、モータジェネレータ12の温度がそれに対する閾値以上、電力変換装置15の温度がそれに対する閾値以上、又は、電力変換装置15からモータジェネレータ12に供給される電流がそれに対する閾値以上の場合には、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される電圧を減少させない。そのため、電力変換装置15やモータジェネレータ12の特性低下や破損を防止することができる。
第2実施形態によれば、制御装置17は、エンジン10の出力増加に伴って発生する電力が電力消費手段によって消費される全電力を超えないように、エンジン10の出力を増加させる。そのため、バッテリ14に供給する電力が制限値を超えてしまうような事態を確実に抑えながら、エンジン10の冷却水の温度を速やかに上昇させることができる。
なお、第2実施形態では、コンバータ回路150からインバータ回路151に供給される直流電圧を減少させる電力消費手段だけを用いている例を挙げているが、これに限られるものではない。この電力消費手段を、第1実施形態のように他の電力消費手段と組合せて用いてもよい。
最後に、第1及び第2実施形態に関連する変形形態についてまとめて説明する。
第1及び第2実施形態では、車両制御システム1が1つのモータジェネレータ12を備え、冷却水管11が空調装置16に連結されている例を挙げているが、これに限られるものではない。図6に示すように、モータジェネレータ12以外に、別のモータジェネレータ18を備えていてもよい。また、冷却水管11が、空調装置16以外に、モータジェネレータ12、18、コンバータ回路150及びインバータ回路151に連結され、エンジン10の冷却水によってこれらを冷却するように構成されていてもよい。
1・・・車両制御システム、10・・・エンジン、11・・・冷却水管、12・・・モータジェネレータ、13・・・動力分割機構、14・・・バッテリ、15・・・電力変換装置、150・・・コンバータ回路、151・・・インバータ回路、16・・・空調装置、160・・・ヒータコア、17・・・制御装置

Claims (10)

  1. 車両に搭載され、燃料を燃焼することで駆動力を発生するエンジン(10)と、
    充放電可能なバッテリ(14)と、
    前記バッテリから電力を供給されることで駆動力を発生し、前記エンジンから駆動力を供給されることで前記バッテリを充電するための電力を発生するモータジェネレータ(12)と、
    前記バッテリから供給される電力を変換して前記モータジェネレータに供給することで前記モータジェネレータに駆動力を発生させ、前記モータジェネレータの発生した電力を変換して前記バッテリに供給することで前記バッテリを充電する電力変換装置(15)と、
    前記エンジンの冷却水の熱によって車室内の温度を調整する空調装置(16)と、
    少なくとも、前記エンジン及び前記電力変換装置を制御する制御装置(17)と、
    を備え、前記エンジンの冷却水の温度が閾値以下の場合、前記制御装置が、車室内の温度調整のために前記エンジンの出力を増加させ冷却水の温度を上昇させる車両制御システムにおいて、
    前記制御装置は、前記電力変換装置を制御して電力を消費させる前記電力消費手段を複数有し、前記エンジンの冷却水の温度が閾値以下であっても、前記バッテリに供給する電力が制限されている場合には、車両の状態に基づいて複数の前記電力消費手段の中から少なくともいずれかの前記電力消費手段を選択し、選択した前記電力消費手段によって前記エンジンの出力増加に伴って発生する電力を消費させることを特徴とする車両制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記エンジンの出力増加に伴って発生する電力が前記電力消費手段によって消費される全電力を超えないように、前記エンジンの出力を増加させることを特徴とする請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記電力変換装置は、前記バッテリから供給される直流を交流に変換して前記モータジェネレータに供給し、前記モータジェネレータに駆動力を発生させ、
    前記制御装置は、前記電力変換装置から前記モータジェネレータに供給される交流電流の位相を通常の制御時における位相からずらすことによって電力を消費させる前記電力消費手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両制御システム。
  4. 前記電力変換装置は、スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子をスイッチングさせることで電力を変換し、
    前記制御装置は、前記電力変換装置を構成する前記スイッチング素子のスイッチング周波数を通常の制御時におけるスイッチング周波数より増加させることによって電力を消費させる前記電力消費手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両制御システム。
  5. 前記電力変換装置は、
    前記バッテリから供給される直流を所定電圧の直流に変換するコンバータ回路と、
    前記コンバータ回路から供給される直流を交流に変換して前記モータジェネレータに供給するインバータ回路と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記コンバータ回路から前記インバータ回路に供給される直流電圧を通常の制御時おける直流電圧より減少させることによって、前記エンジンの出力増加に伴って発生する電力を消費させる前記電力消費手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両制御システム。
  6. 前記電力変換装置は、
    前記バッテリから供給される直流を所定電圧の直流に変換するコンバータ回路と、
    スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子をスイッチングさせることで前記コンバータ回路から供給される直流を交流に変換して前記モータジェネレータに供給するインバータ回路と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記コンバータ回路から前記インバータ回路に供給される直流電圧を通常の制御時おける直流電圧より増加させることによって、前記エンジンの出力増加に伴って発生する電力を消費させる前記電力消費手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両制御システム。
  7. 前記制御装置は、前記モータジェネレータの温度が閾値以上、前記電力変換装置の温度が閾値以上、又は、前記電力変換装置から前記モータジェネレータに供給される電流が閾値以上の場合には、前記電力変換装置から前記モータジェネレータに供給される交流電流の位相をずらさないことを特徴とする請求項3に記載の車両制御システム。
  8. 前記制御装置は、前記電力変換装置の温度が閾値以上の場合には、前記電力変換装置を構成する前記スイッチング素子のスイッチング周波数を増加させないことを特徴とする請求項4に記載の車両制御システム。
  9. 前記制御装置は、前記モータジェネレータの温度が閾値以上、前記電力変換装置の温度が閾値以上、又は、前記電力変換装置から前記モータジェネレータに供給される電流が閾値以上の場合には、前記コンバータ回路から前記インバータ回路に供給される電圧を減少させないことを特徴とする請求項5に記載の車両制御システム。
  10. 前記制御装置は、前記電力変換装置の温度が閾値以上、又は、前記コンバータ回路から前記インバータ回路に供給される電圧が閾値以上の場合には、前記コンバータ回路から前記インバータ回路に供給される電圧を増加させないことを特徴とする請求項6に記載の車両制御システム。
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