JP6105882B2 - バルク部品供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子回路部品をばら積み状態で収容するバルク部品収容室から一列に整列させて部品供給部から順次供給するバルク部品供給装置に関するものである。
特許文献1には、電子回路部品のバルク部品供給装置の一例が記載されている。このバルク部品供給装置は、(a)一軸線を中心とする円周に沿って複数個配設された磁石を備えた回転体と、(b)その回転体を前記一軸線まわりに回転させる回転駆動装置と、(c)電子回路部品をばら積み状態で収容し、回転体の回転につれて電子回路部品を一列に整列させ、部品供給部へ送るバルク部品ケースとを含むものである。
そして、このバルク部品収容ケースを、電子回路部品をばら積み状態のバルク部品として収容する部品収容室と、その部品収容室の前記回転体と対向する側壁の少なくとも上部に前記一軸線を中心として形成された円弧状の部品案内溝と、その部品案内溝に連続して形成されてバルク部品を部品供給部まで導く部品通路と、その部品通路と前記部品案内溝との境界部に設けられ、前記複数の磁石の各々に吸引されて磁石と共に移動するバルク部品のうちで前記部品案内溝内に位置しないものをそぎ落とすそぎ落とし部を備えたものとすることが既に知られている。
特開平11−59872号公報
上記種類のバルク部品供給装置においては、部品収容室に電子回路部品が無くなった場合には電子回路部品を補給するか、バルク部品供給装置自体を新たなものに交換することが必要である。この作業の間は電子回路部品の供給を行うことができないため、この作業の頻度を少なくすることが望ましく、そのために部品収容室に可及的に多量の電子回路部品を収容させることが有効である。しかしながら、上記そぎ落とし部を備えたバルク部品供給装置において、多量の電子回路部品を部品収容室に収容させると、供給が円滑に行われなくなる問題が発生する。そぎ落とし部によりそぎ落とされた電子回路部品は部品収容室内へ落下するのであるが、その部品収容室内に収容されている電子回路部品が多い場合には、落下した電子回路部品がそぎ落とし部の下方に積み上がり、その積み上がった電子回路部品自体が部品案内溝内へ円滑に流入し難い上、他の電子回路部品の部品案内溝への流入も妨げるからである。そのため、従来は部品収容室の部品収容率を比較的小さく抑えることが必要であり、部品収容室への電子回路部品の補給作業や、バルク部品供給装置自体の交換作業の頻度を十分に少なくすることができない問題があった。
本発明は、この問題を可及的に軽減することを課題として為されたものである。
課題を解決するための手段および効果
上記課題を解決するために、本発明のバルク部品供給装置は、
一軸線を中心とする円周に沿って複数個配設された磁石を備えた回転体と、
その回転体を前記一軸線まわりに回転させる回転駆動装置と、
電子回路部品をばら積み状態のバルク部品として収容する収容室と、その収容室の前記回転体と対向する側壁の少なくとも上部に前記一軸線を中心として形成された円弧状の案内溝と、その案内溝に連続して形成されてバルク部品を部品供給部へ導く案内通路と、その案内通路と前記案内溝との境界部に設けられ、前記複数の磁石の各々に吸引されて磁石と共に移動するバルク部品のうちで前記案内溝内に位置しないものをそぎ落とすそぎ落とし部とを備えたバルク部品ケースと
前記収容室に設けられ、前記そぎ落とし部の直下の空間に対面して、前記バルク部品の積み上がりを検出するための近接スイッチと
を含むバルク部品供給装置であって、
前記バルク部品ケースを水平でかつ少なくとも前記一軸線と交差する方向に揺動させる部品ケース揺動装置を含み、
前記近接スイッチにより前記収容室における前記そぎ落とし部の直下にバルク部品の積み上がりが生じていることを検出した場合に、前記部品ケース揺動装置がその積み上がりを均すべく作動するように構成されたことを特徴とする。
部品ケース揺動装置にバルク部品ケースを揺動させれば、そぎ落とされてそぎ落とし部の下方に積み上がった電子回路部品(以下、部品と略称する)が均されるため、部品収容室の部品収容率を高くしても、部品収容室には部品が存在するにもかかわらず部品供給が不可能になる事態の発生を回避することができ、部品収容室への電子回路部品の補給作業や、バルク部品供給装置自体の交換作業の頻度を従来より低くすることができる。
バルク部品供給装置は、部品を回路基材に装着する装着ヘッドに、そのバルク部品供給装置から部品を吸着して取り出す吸着ノズルと共に保持され、装着ヘッド移動装置により水平面内の任意の位置へ移動させられるようにすることが可能であり、その場合には装着ヘッド移動装置に部品ケース揺動装置としての機能を果たさせることが可能である。しかし、不可欠ではなく、装着ヘッドとバルク部品供給装置との間に揺動装置を設けることも可能である。さらに、装着ヘッドと共に移動させない場合は勿論、装着ヘッドと共に移動させる場合であっても、バルク部品供給装置自体に揺動装置を内蔵させることも可能である。
部品ケース揺動装置は、通常は作動せず、予め定められた条件が満たされた場合に作動するものとされることが望ましい。
また、上記「予め定められた条件」は、一定時間が経過したこと、回転駆動装置の累積作動量が設定量に達したこと等、部品通路へのバルク部品の進入状態いかんとは無関係な条件とすることも可能であるが、真に必要な場合にのみ部品ケース揺動装置が作動させられるようにする観点から、部品通路へのバルク部品の進入状態に異常が生じたことを含むものとされることが望ましい。
本発明の一実施形態であるバルク部品供給装置を含む装着機を概略的に示す正面図である。 上記装着機における装着装置を取り出して示す斜視図である。 上記装着装置のバルク部品供給装置を含む装着ヘッドを示す斜視図である。 上記装着ヘッドを図3におけるのとは反対側から見た状態の斜視図である。 上記バルク部品供給装置の要部である通路付部品ケースの正面図である。 上記通路付部品ケースの平面図である。 上記バルク部品供給装置の回転盤およびそれの駆動装置を示す正面図である。 上記バルク部品供給装置の正面図である。 上記装着機を制御する制御コンピュータにより実行されるバルク部品供給状況監視ルーチンを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態であるバルク部品供給装置を図面を参照しつつ説明する。
バルク部品供給装置を含み、回路基材の一種である回路基板に部品を装着する部品装着機の一例を図1ないし図3に示す。
部品装着機10は、基台12上に、図1の紙面に直角な方向に複数台並べて配置され、それぞれ装着機本体14を備えている。各部品装着機10は、それらの並び方向に回路基板16を搬送し、所定の位置に位置決めして保持する基板搬送保持装置18と、部品供給装置20と、装着装置22とを含んでいる。装着装置22は図1においては図示を省略し、図2に示す。部品供給装置20は、図1に例示するテープフィーダ28や、図示を省略するスティックフィーダ等により部品を供給し、装着装置22は供給される部品を吸着ノズルにより吸着して保持し、搬送して、基板搬送保持装置18により位置決め保持されている回路基板16に装着する。以下、基板搬送保持装置18による回路基板16の搬送方向を左右方向と称し、水平面内で搬送方向と直行する方向を前後方向と称する。部品供給装置20が装着機本体14の前部に設けられていることになる。
装着装置22は、図2に示すように、装着ヘッド30と、それを前後方向に移動させるY方向移動装置32および左右方向に移動させるX方向移動装置34を備えたヘッド移動装置36とを含んでいる。装着ヘッド30は、Y方向移動装置32によりY方向に移動させられるY方向移動部材37およびそのY方向移動部材37によりX方向に移動可能に支持されたXY方向移動部材たるヘッド保持部材38に着脱可能なヘッド本体40を備えている。そのヘッド本体40には、図3に拡大して示すように、回転体42が自身の鉛直な軸線まわりに回転可能に支持され、電動モータ44を駆動源とする回転駆動装置46により、鉛直軸線まわりに正逆両方向に任意の角度回転させられる。その回転体42のホルダ保持部48には、複数のノズルホルダ50が回転体42の回転軸線を中心とする一円周上において適宜の間隔を隔てた位置に、それぞれ軸方向が回転体42の回転軸線に平行となる姿勢で軸方向に相対移動可能かつ自身の軸線まわりに回転可能に嵌合されている。これらノズルホルダ50の各々により吸着ノズル52が保持され、ノズルホルダ50の各々に対応して設けられた切換弁装置54の切換えにより、正圧と負圧とが選択的に供給される。
複数の吸着ノズル52は、回転体42がノズルホルダ50の配設角度間隔に等しい角度、間欠回転させられることにより、複数の停止位置に順次停止させられる。また、ヘッド本体40に固定して設けられたカム60の作用により、ノズルホルダ50および吸着ノズル52は回転体42の回転軸線まわりに旋回させられつつ昇降させられる。そのため、各停止位置における吸着ノズル52の基板搬送保持装置18からの高さ方向の距離は同じではなく、その距離が最も短い停止位置がテープフィーダ28からの部品の取出位置および回路基板16への部品の装着が行われる取出・装着位置とされ、最も長く、高い停止位置が部品撮像位置とされ、それら取出・装着位置と部品撮像位置との間の停止位置が、バルク部品供給装置62から部品を取り出すバルク部品取出位置とされている。バルク部品供給装置62については後に詳述する。
上記取出・装着位置およびバルク部品取出位置にはそれぞれ、昇降装置64,66が設けられ、ノズルホルダ50を昇降させる。また、取出・装着位置およびバルク部品取出位置にはにはそれぞれ、図4に代表的に示すバルブ切換装置68が設けられ、各位置に停止させられた吸着ノズル52について設けられた切換弁装置54の切換えを行う。部品撮像位置には部品撮像装置が設けられ、吸着ノズル52によりテープフィーダ28あるいはバルク部品供給装置62から取り出された部品を撮像するものであるが、詳細な説明を省略する。ヘッド本体40にはさらにノズルホルダ回転駆動装置70が設けられ、ノズルホルダ50をそれの軸線まわりに回転させる。ノズルホルダ回転駆動装置70は、本実施形態においては電動モータ72を駆動源とし、複数のノズルホルダ50の全部を一斉に回転させるものとされている。
ヘッド本体40のバルク部品取出位置に対応する部分には、図3,図4に示すようにバルク部品供給装置62が設けられており、ヘッド移動装置36により装着ヘッド30と共に、回路基板16を保持した基板搬送保持装置18に対して移動させられる。本バルク部品供給装置62は、通路付部品ケース80とバルク部品駆動装置82(図8参照)とを含む。通路付部品ケース80は、図4に示すように、互いに固定された部品ケース84と部品通路86とを含む。部品ケース84は、図5および図6に示すように、互いに合わされて固定されたケース部材90,92を含み、凹部94,案内溝96,案内通路98,収容室102および部品投入口104が設けられている。案内溝96は、ケース部材90のケース部材92に合わされる合わせ面108に開口させられた部分円環状を成し、案内通路98は、案内溝96に続く部分円環状溝および上下方向溝がケース部材92およびカバー110により塞がれて成る。収容室102の上部であって、案内溝96と案内通路98との境界部にはそぎ落とし部100が形成されている。また、上記凹部94は、ケース部材90の合わせ面108とは反対側の外側面112および上面114に開口して形成されている。
収容室102は、ケース部材92の合わせ面118に開口させられた凹部がケース部材90によって塞がれて成り、多数の部品120がばら積みの状態のバルク部品として収納される。部品120としては、リード線を有しないリードレス電子回路部品が収容され、例えば、コンデンサや抵抗器等、磁性材料製の電極を有する部品(チップ部品)が収容される。収容室102と凹部94とは、凹部94の低壁部122により仕切られている。部品投入口104はケース部材92の上部に設けられ、収容室102内に部品120が投入される。部品投入口104は開閉部材たるシャッタ124により開閉される。シャッタ124は、圧縮コイルスプリング126により部品投入口104を閉じる向きに付勢されている。
部品通路86は、図5および図6に示すように、ブロック状の通路形成体130に形成されている。部品ケース84は、固定手段の一種である複数のボルト132により通路形成体130に着脱可能に固定されており、固定後は一体の通路付部品ケース80として機能する。部品通路86は、案内通路98に続いて形成され、通路付部品ケース80が装着ヘッド30に保持された状態において、その先端部が、部品取出位置に停止させられた吸着ノズル52の下方に至る形状を有する。通路形成体130の部品通路86の先端部に対応する部分には開口が設けられて部品120の取出しが許容され、その開口を含む部分が部品供給部136を構成している。
通路形成体130には、位置決めピン140,142が突設されている。位置決めピン140,142はX軸方向およびY軸方向における位置を互いに異にし、上下方向に立ち上がった状態で設けられ、被位置決め部を構成している。通路付部品ケース80にはまた、その前後方向に隔たった2個所であって、通路形成体130の前部と、ケース部材92の後部とにそれぞれ、下向きの係合面144,146が形成され、被係合部を構成している。
バルク部品駆動装置82は、図7,図8に示すように、装着ヘッド30のヘッド本体40に設けられている。本バルク部品駆動装置82は、回転盤150および回転盤駆動装置152を含む。回転盤150は、円板状を成し、軸154によりヘッド本体40にX軸方向に平行な軸線まわりに回転可能に取り付けられている。回転盤150の側面には、その回転軸線を中心とする一円周上に複数の永久磁石156が適宜の間隔を隔てて離散的に、本実施形態においては等角度間隔で保持されている。回転盤駆動装置152は回転盤150の上方に設けられた電動モータ160を駆動源とし、その回転が歯車162,164により、回転盤150に同心に固定された歯車166に伝達され、回転盤150が正逆両方向に任意の角度回転させられる。ヘッド本体40にはまた、位置決め穴170,172がヘッド本体40の下面に開口して形成されるとともに、通路付部品ケース80に設けられたコネクタ174と接続されるコネクタ176が設けられている。
ヘッド本体40にはさらに、通路付部品ケース保持装置180が設けられている。通路付部品ケース保持装置180は、本実施形態においては一対のクランプ装置182,184を含む。これらクランプ装置182,184はY軸方向に隔たって設けられ、一方のクランプ装置182を代表的に説明すれば、保持部材たるクランプ爪186および保持部材駆動装置たるクランプ爪駆動装置188を含む。クランプ爪186は、ヘッド本体40にX軸方向に平行な軸線まわりに回動可能に取り付けられている。クランプ爪駆動装置188の駆動源たるエアシリンダ192はヘッド本体40に固定され、そのピストンロッドに一端部が相対回動可能に連結されたリンク194の他端部にクランプ爪186が相対回動可能に連結されている。ピストンロッドの伸縮により、クランプ爪186が、図8に示すように係合面146に係合し、通路付部品ケース80を下方から保持するクランプ位置と、図7に示すように、係合面146から離間し、通路付部品ケース80を解放するとともに、通路付部品ケース80の下方の空間から外側へ退避したアンクランプ位置とに移動させられる。
通路付部品ケース80は、図8に示すように、位置決めピン140,142が位置決め穴170,172に嵌合され、ヘッド本体40に対してて水平方向に位置決めされる。そして、クランプ装置182、184の各クランプ爪186が係合面144,146に係合させられることにより、通路形成体130がヘッド本体40に当接させられ、通路付部品ケース80がヘッド本体40に対して上下方向に位置決めされて保持される。この状態では、凹部94に回転盤150が嵌合され、案内溝96の円弧を規定する円の中心が回転盤150の回転軸線と一致する状態となる。そのため、回転盤150の回転により永久磁石156が旋回させられるのに伴って収容室102内の部品120が下から上へ移動させられるとともに、一部が案内溝96に嵌入させられ、案内溝96から案内通路98に進入する。ただし、永久磁石156の旋回につれて移動する部品120のすべてが案内溝96に嵌入し得るわけではなく、案内溝96に嵌入しないで案内溝96と案内通路98との境界付近に移動してきた部品120は、そぎ落とし部100によりそぎ落とされ、収容室102内へ落下する。一方、案内通路98に進入した部品120はやがて部品通路86に進入する。図示は省略するが、部品通路86内の空気は空気吸引装置により吸引され、部品120の部品供給部136への移動を助ける。
以上の説明から明らかなように、案内溝96とそぎ落とし部100とにより、部品120を捌いて、一列に整列させ、案内通路98へ進入させるバルク部品捌き装置197が構成されているのであり、この捌き装置197が、前述の回転盤150および回転盤駆動装置152により構成されるバルク部品駆動装置82と共同して、部品120を案内通路98へ送り込むバルク部品送込み装置198を構成している。
前述のように、バルク部品供給装置62は装着ヘッド30と共にヘッド移動装置36により基板搬送保持装置18に対して移動させられ、その移動中に吸着ノズル52によって部品120が取り出されるのであるが、部品ケース84の収容室102には部品120が存在するにもかかわらず、部品供給部136に部品120が到達しなくなる事態が生じることがある。その原因の一つが、案内通路98へ部品120が円滑に進入しなくなることであることが判明した。上記のように、永久磁石156の旋回につれて、案内溝96に嵌入しないで案内溝96と案内通路98との境界付近に移動してきた部品120は、そぎ落とし部100によりそぎ落とされ、収容室102内へ落下するのであるが、この落下した部品120が、図5に二点鎖線で示す部品層の上面196上に積み上がる。この積み上がった部品120は移動の自由を制限され易いため、自身が案内溝96に円滑に嵌入し難い上、他の部品120の案内溝96への嵌入をも妨げることがあり、そのために案内通路98へ部品120が円滑に進入しなくなることが主な原因である。
そこで、本実施形態のバルク部品供給装置62を備えた部品装着機10を制御する制御コンピュータ(図示省略)においては、バルク部品供給装置62から部品120の供給が必要な部品装着作動が行われている間、図9に示すバルク部品供給状況監視ルーチンが実行されるようになっている。このルーチンにおいては、ステップ1(以下、S1と略記する。他のステップについても同様)において案内通路98へ部品120が正常に進入しつつあるか否かの判定が行われ、判定結果がYESであれば、S9において実行回数Nが0にリセットされてルーチンの1回の実行は終了し、設定時間後に再びS1が実行される。一方、S1の判定結果がNOの場合は、S2において収容室102に部品120が存在するか否かが判定され、判定結果がYESの場合はS3において通路付部品ケース80の揺動実行回数が設定回数(1回以上の任意の回数に設定可能とされている)以上であるか否かが判定され、判定結果がNOの場合はS4において予め定められた揺動が実行される。
揺動は装着ヘッド30を移動させるヘッド移動装置36の作動により行われるのであるが、図4から明らかなようにバルク部品供給装置62が、回転盤150の回転軸線がX軸方向に平行となる姿勢で設けられているため、Y軸方向移動装置32によりバルク部品供給装置62が予め定められた距離の往復移動を設定回数行わされる。すなわち、部品ケース84が前後方向(図5における左右方向)に揺動させられるのであり、収容室102内の部品層の上面196が平面状に均され、積み上がりが解消される。Y軸方向移動装置32は、通常は吸着ノズル52に吸着された部品のずれを防止するために、移動開始時および停止時における加,減速度が比較的小さく抑えられているのであるが、揺動の実行時には加,減速度が意図的に大きくされる。また、往復移動も複数回行われることが望ましい。したがって、揺動の実行は、装着ヘッド30のすべての吸着ノズル52に保持された部品が回路基板16に装着されるか、予め定められた部品解放位置で解放されて、すべての吸着ノズル52が部品を保持していない状態とされた上で行われることが望ましい。いずれにしても、1セットの揺動が実行される毎に実行回数Nが1増加させられる。
前記S3の判定結果がYESの場合は、すでに設定回数以上の揺動が実行されたにもかかわらず、S1の判定結果がNO、S2の判定結果がYESであるということであり、S4における揺動の実行では問題が解消されないということであるから、S5において作業者に点検の実行が要求される。作業者はこの要求に応じてバルク部品供給装置62、その他の関連装置の点検を行う。この点検には、揺動の実行条件や実行回数の設定が適切であるか否かの見直しも含まれており、必要に応じて設定の変更が行われる。点検が終了すれば制御コンピュータへその旨の入力が行われ、その入力が行われるまではS6の判定が繰返し実行され、S5の点検要求が継続される。
一方、S1の判定結果がNO、S2の判定結果がNOである場合は、S7において部品ケース84への部品120の補給が要求され、補給の実行後にその旨の入力が制御コンピュータに対して行われるまでS7,S8が繰返し実行され、部品補給の要求が継続される。
なお、S4において増加させられた実行回数NはS9の他、S5およびS7の実行時にも0にリセットされる。
上記バルク部品供給状況監視ルーチンの実行のためには、S1およびS2の判定を可能にするための検出手段が必要であり、案内通路98への部品120の進入が正常に行われているか否かの判定のための検出は、例えば、
1.そぎ落とし部100の直下に部品120の積上がりが生じているか否かの検出
2.案内通路98の所定の位置に部品120が存在しているか否かの検出
3.吸着ノズル52による部品供給部136からの部品取出しの失敗が設定回数以上連続して発生したか否かの検出
の少なくとも1つによって行うことができる。
上記1.の検出はそぎ落とし部100の直下の空間に対面して、図8に二点鎖線で示す近接スイッチ200を配設することにより検出することができ、2.の検出は、例えば、案内通路98を挟んで透過型の光電センサ202を配設することにより行うことができ、3.の検出は前述の撮像装置による撮像結果に基づいて部品装着機10の制御コンピュータに行わせることができる。上記番号が小さい検出ほど早期に異常の発生を検出することができて望ましいが、1.,2.の検出には専用のセンサを配設することが必要である。
また、収容室102に部品120が存在するか否かの判定のための検出は、例えば、
1.収容室102内の部品レベルが設定レベル以上か否かの検出
2.回転盤150の永久磁石156の旋回につれて部品120が旋回しているか否かの検出
3.通路付部品ケース80あるいは部品ケース84の質量が設定質量以上か否かの検出
のいずれかによって行うことができる。
上記1.の検出は、例えば、ケース部材92の設定レベルの空間に面する部分に図8に二点鎖線で示す近接スイッチ210を配設することにより行うことができ、2.の検出は、例えば、透過型の光電センサを、それの投光部212と受光部214とが、ケース部材90の内面に平行で、かつ、永久磁石156の旋回軌跡である円に対する接線の方向において互いに対向する状態で配設することによって検出することができる。3.の検出は、例えば、部品ケース84の通路形成体130への結合部近傍にひずみゲージ216を取り付け、装着ヘッド30のX軸方向の加速時あるいは減速時におけるひずみゲージ216の検出値に基づいて行うことができる。
なお、上記3.の検出は、部品ケース84の質量の設定値を部品ケース84内の部品120の量がある程度多い状態に対応する値にすることが必要であり、部品120が存在しなくなったことを検出することはできないが、案内通路98への部品120の進入が正常に行われなくなるのは、収容室102内の部品120の上面196が相当高い場合であるのが普通であるから差し支えない。
さらに付言すれば、上記センサやスイッチは前述のコネクタ174,176により部品装着機10の制御コンピュータに接続される。
また、上記の事情であるから、収容室102内の部品120の量が設定量以上の場合にのみ上記S1が実施され、判定結果がNOの場合にはS3以降が実行されるようにすることも可能であり、あるいは、収容室102内の部品120の量を取得する部品量取得装置を設け、部品装着機10の制御コンピュータを、取得されたバルク部品の量が多い場合に少ない場合より部品ケースを揺動させる設定回数を自動で多くする等、部品量対応条件設定部を含むものとすることも可能である。上記部品量取得装置は、部品ケース84に取り付けた専用のセンサによって構成することも可能であるが、部品ケース84に収容されている部品120の初期個数から、バルク部品供給装置62により1個の部品120が供給される毎に1ずつ減算する部品カウンタを制御コンピュータに設け、その部品カウンタを部品量取得装置とすることも可能である。
10:部品装着機 22:装着装置 30:装着ヘッド 36:ヘッド移動装置 62:バルク部品供給装置 80:通路付部品ケース 82:バルク部品駆動装置 84:部品ケース 86:部品通路 96:案内溝 98:案内通路 100:そぎ落とし部 102:収容室 120:部品(電子回路部品,バルク部品) 150:回転盤 152:回転盤駆動装置 156:永久磁石

Claims (3)

  1. 一軸線を中心とする円周に沿って複数個配設された磁石を備えた回転体と、
    その回転体を前記一軸線まわりに回転させる回転駆動装置と、
    電子回路部品をばら積み状態のバルク部品として収容する収容室と、その収容室の前記回転体と対向する側壁の少なくとも上部に前記一軸線を中心として形成された円弧状の案内溝と、その案内溝に連続して形成されてバルク部品を部品供給部へ導く案内通路と、その案内通路と前記案内溝との境界部に設けられ、前記複数の磁石の各々に吸引されて磁石と共に移動するバルク部品のうちで前記案内溝内に位置しないものをそぎ落とすそぎ落とし部とを備えたバルク部品ケースと
    前記収容室に設けられ、前記そぎ落とし部の直下の空間に対面して、前記バルク部品の積み上がりを検出するための近接スイッチと
    を含むバルク部品供給装置であって、
    前記バルク部品ケースを水平でかつ少なくとも前記一軸線と交差する方向に揺動させる部品ケース揺動装置を含み、
    前記近接スイッチにより前記収容室における前記そぎ落とし部の直下にバルク部品の積み上がりが生じていることを検出した場合に、前記部品ケース揺動装置がその積み上がりを均すべく作動するように構成されたことを特徴とするバルク部品供給装置。
  2. さらに、前記部品ケース揺動装置の作動の際、その部品ケース揺動装置に前記バルク部品ケースを予め定められた回数揺動させる部品ケース揺動装置制御装置を含む請求項1に記載のバルク部品供給装置。
  3. 当該バルク部品供給装置が、電子回路部品を回路基材に装着する装着ヘッドに、そのバルク部品供給装置からバルク部品を吸着して取り出す吸着ノズルと共に保持され、装着ヘッド移動装置により水平面内の任意の位置へ移動させられるものであり、その装着ヘッド移動装置が前記部品ケース揺動装置として機能させられる請求項1または2に記載のバルク部品供給装置。
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