JP6105386B2 - 車両の側部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも一対のパイプ状部材から構成されたセンターピラーを備える車両の側部構造に関し、特に側突時にセンターピラーに側突荷重が加えられた際において車体の強度を向上させる技術に関するものである。
車両の側部構造には、例えば、少なくとも一対のパイプ状部材から一体的に構成されたセンターピラーを、一対のルーフレールと一対のサイドシルとの間にそれぞれ備える形式のものがある。例えば、特許文献1および2に示す車両の側部構造がそれである。
上記特許文献1の車両の側部構造では、第1の中空体を有する第1の支柱(パイプ状部材)と第2の中空体を有する第2の支柱(パイプ状部材)とが車両前後方向で互いが隣接するように配置されたセンターピラーの端部が、ルーフレールとサイドシルにそれぞれ一箇所で結合されている。
特開2010−173634号公報 特開2011−136621号公報
ところで、上記のような車両の側部構造では、前記センターピラーのルーフレールとサイドシルとの結合部が一箇所となっているので、例えば側突時にセンターピラーに側突荷重が加えられると、前記ルーフレールおよび/または前記サイドシルの前記センターピラーとの結合部に応力が集中して、前記センターピラーに加えられた側突荷重が車体全体へ伝達される荷重伝達性が損なわれるという問題、すなわち前記側突荷重に対して車体全体の強度が高められないという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、側突時にセンターピラーに加えられた側突荷重に対して車体全体の強度が高められる車両の側部構造を提供することにある。
かかる目的を達成するために、本発明の要旨とするところは、(a) 少なくとも一対のパイプ状部材から一体的に構成され、長手方向の両端部は車両前後方向にそのパイブ状部材が分岐させられているセンターピラーを、一対のルーフレールと一対のサイドシルとの間にそれぞれ備えた車両の側部構造であって、(b) 前記センターピラーの端部を構成する分岐させられた前記パイプ状部材の端部は、前記一対のルーフレール間に架け渡されたルーフリンフォースの端部および/または前記一対のサイドシル間に架け渡されたフロアクロスメンバの端部に、それぞれ車幅方向において直線的となるように連結されていることにある。
本発明の車両の側部構造によれば、前記センターピラーの端部を構成する分岐させられた前記パイプ状部材の端部は、前記一対のルーフレール間に架け渡されたルーフリンフォースの端部および/または前記一対のサイドシル間に架け渡されたフロアクロスメンバの端部に、それぞれ車幅方向において直線的となるように連結されている。このため、車両の一方の側部のセンターピラーに側突荷重が加えられると、前記ルーフリンフォースおよび/または前記フロアクロスメンバを介して、車両の他方の側部の前記ルーフレールおよび/または前記サイドシルに伝達される。これによって、前記側突荷重が加えられた際の前記一方の側部のセンターピラーからその一方の側部の前記ルーフレールおよび/または前記サイドシルだけでなく、前記他方の側部の前記ルーフレールおよび/または前記サイドシルへ、すなわち車体全体への荷重伝達経路が複数となるので、前記一方の側部の前記ルーフレールおよび/または前記サイドシルでの応力の集中が抑制されて、側突時における前記センターピラーに加えられた側突荷重に対して車体全体の強度が高められる。
ここで、好適には、(a) 前記センターピラーを構成する前記パイプ状部材の長手方向の中間部は、車幅方向において重ね合わせられ、(b) そのパイプ状部材の端部は、前記ルーフリンフォースの端部および/または前記フロアクロスメンバの端部に向かって車幅方向に直線的となる部分が形成されるように成形されている。このため、(a) 前記パイプ状部材の長手方向の中間部が車幅方向において重ね合わされているので、側突時の前記センターピラーの曲げ強度を向上させることができる。これにより、側突時の側突荷重に対して十分な強度を確保するために前記パイプ状部材を車両前後方向に重ね合わせたセンターピラーに比較して、前記センターピラーが車両前後方向に必要以上に幅広くなってしまうことを防止できるので、必要とされるドアの開口面積を容易に確保することが可能となる。また、(b) 前記パイプ状部材の端部は、前記ルーフリンフォースの端部および/または前記フロアクロスメンバの端部に向かって車幅方向に直線的となる部分が形成されるように成形されているので、側突時における前記一方の側部のセンターピラーに加えられた側突荷重を好適に前記他方の側部の前記ルーフレールおよび/または前記サイドシルに伝達させられる。
また、好適には、前記パイプ状部材の端部は、前記ルーフリンフォースの端部および/または前記フロアクロスメンバの端部と、車幅方向において突き合わせた状態で直接的に結合されている。このため、側突時における前記センターピラーに加えられた側突荷重を好適に車体全体に伝達させられるので、前記センターピラーの強度を向上させるためにそのセンターピラーの断面内に例えばバルクヘッドや補強用ブラケットを設定する必要がなく、前記センターピラーのコストアップや重量増加を防止することができる。
また、好適には、前記パイプ状部材の端部は、前記ルーフリンフォースの端部および/または前記フロアクロスメンバの端部と共に扁平形状とされ、車両上下方向において重ねられた状態で相互に直接的に結合されている。このため、側突時における前記一方の側部のセンターピラーに加えられた側突荷重を好適に前記他方の側部の前記ルーフレールおよび/または前記サイドシルに伝達させられる。
また、好適には、前記パイプ状部材は、扁平なパイプ材が用いられているので、前記センターピラーの車室内への張り出しを最小限に抑えて室内空間を十分に確保しながら、前記センターピラーにおいて側突時の側突荷重に対する十分な強度を確保することが可能となる。
本発明が適用された車両の側部構造を示す斜視図である。 図1のII-II視断面図である。 図1の車両の側部構造においてその側部構造に設けられたパイプ状部材の端部とルーフリンフォースの端部とを示す図である。 図1の車両の側部構造においてその側部構造に設けられたパイプ状部材の端部とフロアクロスメンバの端部とを示す斜視図である。 本発明の他の実施例の車両の側部構造を示す断面図であり、図2に対応する図である。 本発明の他の実施例の車両の側部構造を示す斜視図であり、その側部構造におけるパイプ状部材の端部とルーフリンフォースの端部とを示す図である。 本発明の他の実施例の車両の側部構造を示す斜視図であり、その側部構造におけるパイプ状部材の端部とルーフリンフォースの端部とを示す図である。 図7の車両の側部構造において、その側部構造に設けられたパイプ状部材の端部とルーフリンフォースの端部とを示す図である。 図7の車両の側部構造において、その側部構造に設けられたパイプ状部材の端部とフロアクロスメンバの端部とを示す斜視図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は理解を容易とするために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車体(車両)10の側部構造を示す斜視図である。車体10には、図1に示すように、その車体10の上部に平行に配設され車両前後方向Lに長手状の鋼製の骨格部材である一対のルーフレール12と、車体10の下部に平行に配置され車両前後方向Lに長手状の鋼製の骨格部材である一対のサイドシル14と、それら一対のサイドシル14と一対のルーフレール12との間にそれぞれ配設された一対のセンターピラー16とが備えられている。なお、図1では、上記一対のルーフレール12、一対のサイドシル14、一対のセンターピラー16において、車幅方向Wの反対側に位置する他方のルーフレール12、サイドシル14、センターピラー16が省略されている。
センターピラー16は、図1に示すように、車両上下方向Hに延びる長手状の一対のパイプ状部材18および20から溶接によって一体的に構成されている。また、一対のパイプ状部材18および20には、図1および図2に示すように、それら一対のパイプ状部材18および20の長手方向の中間部が車幅方向Wにおいて重ね合わされた重合部18a、20aと、その重合部18a、20aからパイプ状部材18および20の両端部18b、18c、20b、20cに向かうに連れて車両前後方向Lにパイプ状部材18および20が分岐させられた分岐部18d、18e、20d、20eとが備えられている。
また、一対のパイプ状部材18および20には、図2に示すように、例えば円筒形状の断面が車幅方向Wに対して扁平になるようように成形された、すなわち車幅方向Wにおけるパイプ状部材18および20の重合部18a、20aの寸法Aが例えば円筒形状の断面に比べて小さくなるように成形された扁平な断面を有する鋼製のパイプ材が用いられており、その扁平な断面を有するパイプ材が例えばロールフォーム成形等によって、図1に示すような形状のパイプ状部材18および20に成形される。また、一対のパイプ状部材18および20の重合部18a、20aは、図2に示すように、例えばアーク溶接等により形成された溶接部22によって一体的に連結されている。
また、車体10には、図1に示すように、一対のルーフレール12の間に架け渡され車幅方向Wに長手状の鋼製の骨格部材である一対のルーフリンフォース24および26と、一対のサイドシル14の間に架け渡され車両幅方向Wに長手状の鋼製の骨格部材である一対のフロアクロスメンバ28および30とが備えられており、一対のパイプ状部材18および20のルーフレール12側の端部18b、20bが、一対のルーフリンフォース24および26の端部24a、26aにそれぞれ車幅方向Wにおいて直線的となるように相互に直線上に位置して連結され、一対のパイプ状部材18および20のサイドシル14側の端部18c、20cが、一対のフロアクロスメンバ28および30の端部28a、30aにそれぞれ車幅方向Wにおいて直線的となるように相互に直線上に位置して連結されている。
直線的になるように形成されているパイプ状部材18の端部18b、18cについて、図3、図4に詳しく示すように、パイプ状部材18のルーフレール12側の端部18bは、分岐部18dにおいて3次元的に曲げられた湾曲部18fによって、車幅方向Wに伸びるルーフリンフォース24の端部24aに向かってそれと直線的になるように配置されている。また、パイプ状部材18のサイドシル14側の端部18cは、分岐部18eにおいて3次元的に曲げられた湾曲部18gによって、車幅方向Wに伸びるフロアクロスメンバ28の端部28aに向かってそれと直線的になるように配置されている。なお、直線的になるように形成されているパイプ状部材20の端部20b、20cについて、パイプ状部材20のルーフレール12側の端部20bは、図示しないが、例えば図3のパイプ状部材18の端部18bと同様に、分岐部20dにおいて3次元的に曲げられた湾曲部20fによって、車幅方向Wに伸びるルーフリンフォース26の端部26aに向かってそれと直線的になるように配置されている。また、パイプ状部材20のサイドシル14側の端部20cは、図示しないが、例えば図4のパイプ状部材18の端部18cと同様に、分岐部20eにおいて3次元的に曲げられた湾曲部20gによって、車幅方向Wに伸びるフロアクロスメンバ30の端部30aに向かってそれと直線的になるように配置されている。
ルーフリンフォース24、26の端部24a、26aは、図1および図3に示すように、パイプ状部材18および20のルーフレール12側の端部18b、20bと対向するように配置されており、それらの端部18b、20bと、それら端部24a、26aとが車幅方向Wにおいて突き合わせた状態で例えばスポット溶接又はアーク溶接によって直接的に連結されている。なお、図3では、一点鎖線でルーフ32、サイドメンバアウタ34、および前述したルーフレール12が示されている。なお、上記ルーフレール12は、例えば綱板から曲成されたアウター12aおよびインナー12bとから構成されている。
ルーフリンフォース24および26は、図1および図3に示すように、例えば車幅方向Wに延びる長手状の綱板から曲成されており、その綱板の幅方向の中間部が車両上下方向Hの下方側に突き出すように曲げられた曲部24b、26bを備えている。また、ルーフリンフォース24および26の曲部24b、26bは、その断面がパイプ状部材18および20の端部18b、20bの断面と車幅方向Wにおいて重なるように形成されており、そのルーフリンフォース24および26の曲部24b、26bの端部24a、26aとパイプ状部材18および20の端部18b、20bとが直接連結されている。
サイドシル14は、図4に示すように、例えば、車両前後方向Lに延びる長手状の綱板から曲成された第1板材36と、車両前後方向Lに延びる長手状の綱板から曲成された第2板材38とから構成されている。また、第1板材36には、その第1板材36の車両上下方向Hにおける中間部が車幅方向Wのパイプ状部材18側に突き出るように曲げられた曲部36aと、その曲部36aの両端から車両上下方向Hに突き出す鍔状のフランジ部36bとが一体に備えられ、第2板材38には、その第2板材38の車両上下方向Hにおける中間部が車幅方向Wのフロアクロスメンバ28側に突き出るように曲げられた曲部38aと、その曲部38aの両端から車両上下方向Hに突き出す鍔状のフランジ部38bとが一体に備えられている。サイドシル14では、第1板材36のフランジ部36bと第2板材38のフランジ部38bとが互いに重ねられた状態で、例えば溶接によってそれらフランジ部36b、38bが連結されている。
フロアクロスメンバ28および30の端部28a、30aは、図1および図4に示すように、パイプ状部材18および20のサイドシル14側の端部18c、20cと互いに重ねられたフランジ部36bおよび38bを挟んで対向するように配置されており、それら端部18c、20cとそれら端部28a、30aとがサイドシル14の上方側のフランジ部36b、38bを挟んだ状態で例えば溶接によって間接的に連結されている。
フロアクロスメンバ28および30は、図1および図4に示すように、例えば車幅方向Wに延びる長手状の綱板から曲成されており、その綱板の幅方向の中間部が車両上下方向Hの上方側に突き出すように曲げられた曲部28b、30bを備えている。また、フロアクロスメンバ28および30の曲部28b、30bは、その断面がパイプ状部材18および20の端部18c、20cの断面と車幅方向Wにおいて重なるように形成されており、そのフロアクロスメンバ28および30の曲部28b、30bの端部28a、30aとパイプ状部材18および20の端部18c、20cとがサイドシル14のフランジ部36b、38bを介して突き合わせられた状態で溶接により連結されている。
また、図1では、車体10の車幅方向Wの中立面から手前側の部材が説明されていたが、その中立面に対して反対側には対称的に設けられた部材からなる側部構造が省略されている。
以上のように構成された車体10の側部構造では、図1に示すように、例えば車体10の一方の側部のセンターピラー16すなわち一対のパイプ状部材18および20に側突荷重Fが加えられると、一対のルーフリンフォース24、26および一対のフロアクロスメンバ28および30を介して、車体10の他方の側部のルーフレール12およびサイドシル14に伝達される。
上述のように、本実施例の車体10の側部構造によれば、センターピラー16の端部を構成する分岐させられたパイプ状部材18および20の端部18b、18c、20b、20cは、一対のルーフレール12間に架け渡されたルーフリンフォース24および26の端部24a、26a、および一対のサイドシル14間に架け渡されたフロアクロスメンバ28および30の端部28a、30aに、それぞれ車幅方向Wにおいて直線的となるように連結されている。このため、車体10の一方の側部のセンターピラー16に側突荷重Fが加えられると、ルーフリンフォース24、26およびフロアクロスメンバ28および30を介して、車体10の他方の側部のルーフレール12およびサイドシル14に伝達される。これによって、側突荷重Fが加えられた際の前記一方の側部のセンターピラー16からその一方の側部のルーフレール12およびサイドシル14だけでなく、前記他方の側部のルーフレール12およびサイドシル14へ、すなわち車体10全体への荷重伝達経路が複数となるので、前記一方の側部のルーフレール12およびサイドシル14での応力の集中が抑制されて、側突時におけるセンターピラー16に加えられた側突荷重Fに対して車体10全体の強度が高められる。
また、本実施例の車体10の側部構造によれば、センターピラー16を構成するパイプ状部材18および20の長手方向の中間部は、車幅方向Wにおいて重ね合わせられ、そのパイプ状部材18および20の端部18b、18c、20b、20cは、ルーフリンフォース24および26の端部24a、26aおよびフロアクロスメンバ28および30の端部28a、30aに向かって車幅方向Wに直線的となる部分が形成されるように成形されている。このため、パイプ状部材18および20の長手方向の中間部が車幅方向Wにおいて重ね合わされているので、側突時のセンターピラー16の曲げ強度を向上させることができる。これにより、側突時の側突荷重Fに対して十分な強度を確保するためにパイプ状部材18および20を車両前後方向Lに重ね合わせたセンターピラーに比較して、センターピラーが車両前後方向Lに必要以上に幅広くなってしまうことを防止できるので、必要とされるドアの開口面積を容易に確保することが可能となる。また、パイプ状部材18および20の端部18b、18c、20b、20cは、ルーフリンフォース24および26の端部24a、26aおよびフロアクロスメンバ28および30の端部28a、30aに向かって車幅方向Wに直線的となる部分が形成されるように成形されているので、側突時における前記一方の側部のセンターピラー16に加えられた側突荷重Fを好適に前記他方の側部のルーフレール12およびサイドシル14に伝達させられる。
また、本実施例の車体10の側部構造によれば、パイプ状部材18および20の端部18b、18c、20b、20cは、ルーフリンフォース24および26の端部24a、26a、およびフロアクロスメンバ28および30の端部28a、30aと、車幅方向Wにおいて突き合わせた状態で結合されている。このため、側突時におけるセンターピラー16に加えられた側突荷重Fを好適に車体10全体に伝達させられるので、センターピラー16の強度を向上させるためにそのセンターピラー16の断面内に例えばバルクヘッドや補強用ブラケットを設定する必要がなく、センターピラー16のコストアップや重量増加を防止することができる。
また、本実施例の車体10の側部構造によれば、パイプ状部材18および20は、扁平なパイプ材が用いられているので、センターピラー16の車室内への張り出しを最小限に抑えて室内空間を十分に確保しながら、センターピラー16において側突時の側突荷重Fに対する十分な強度を確保することが可能となる。
続いて、本発明の他の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、実施例相互に共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の車体の側部構造は、図5に示すように、前述の実施例1の車体10の側部構造に比べて円筒形状の断面を有するパイプ材を用いて一対のパイプ状部材40および42が形成されている点で相違しており、その他は実施例1の車体10の側部構造と略同様である。なお、一対のパイプ状部材40および42の中間部が車両幅方向Wにおいて重ね合わされた重合部40a、42aは、溶接部22によって一体的に連結されている。
本実施例の車体の側部構造は、図6に示すように、前述の実施例1の車体10の側部構造に比べて一対のルーフリンフォース44および46の形状が異なる点で相違しており、その他は実施例1の車体10の側部構造と略同様である。
一対のルーフリンフォース44および46は、図6に示すように、パイプ状部材18および20の断面形状と同じ形状のパイプ材を用いて成形されている。そして、実施例1と同様に、ルーフリンフォース44および46の端部44a、46aは、パイプ状部材18および20のルーフレール12側の端部18b、20bと対向するように配置されており、それら端部18b、20bとそれら端部44a、46aとがそれぞれ突き合わされた状態で例えば溶接によって直接的に結合されている。
本実施例の車体の側部構造では、パイプ状部材18および20の端部18b、20bの断面とルーフリンフォース44および46の端部44a、46aの断面とが同一断面で、それら端部18b、20b、44a、46aが突き合わされた状態で直接連結されているので、パイプ状部材18および20からルーフリンフォース44および46までの断面変化が生じることがない。このため、側突時における前記一方の側部のセンターピラー16に加えられた側突荷重Fを好適に前記他方の側部のルーフレール12およびサイドシル14に伝達させられる。
本実施例の車体の側部構造は、図7乃至図9に示すように、前述の実施例1の車体10に比べて、ルーフリンフォース48の形状とフロアクロスメンバ28および30の端部の形状とパイプ状部材18および20のルーフレール12側の端部18h、20hの形状とが異なる点と、パイプ状部材18および20の端部18h、20hがルーフリンフォース48の端部48aと共に扁平形状とされ、車両上下方向Hにおいて重ねられた状態で相互に連結されている点と、で相違しており、その他は実施例1の車体10と略同様である。
ルーフリンフォース48は、図7に示すように、例えば車両幅方向Wに延びる長手状の綱板が曲成されることによって構成されており、そのルーフリンフォース48のルーフレール12側の端部48aは平板形状すなわち扁平形状に形成されている。なお、一対のパイプ状部材18および20の端部18h、20hは、ルーフリンフォース48の端部48aに、それぞれ車幅方向Wにおいて直線的となるように連結されている。また、ルーフリンフォース48には、上記長手状の綱板の車両前後方向Lの両端部において綱板が車両上下方向Hの上方側に突き出すように曲げられた一対の曲部48bおよび48cが備えられており、車幅方向Wにおいて、パイプ状部材18の端部18hの先に曲部48bが配置され且つパイプ状部材20の端部20hの先に曲部48cが配置されるようになっている。
パイプ状部材18の端部18hは、図8に示すように、平板形状すなわち扁平形状に形成されており、その端部18hとルーフリンフォース48の端部48aとが車両上下方向Hにおいてサイドメンバアウタ34を挟んで重ねられた状態で例えば溶接等により相互に連結されている。なお、パイプ状部材20の端部20hは、図示しないが、例えば図8のパイプ状部材18の端部18hと同様に、平板形状すなわち扁平形状に形成されており、その端部20hとルーフリンフォース48の端部48aとが車両上下方向Hにおいてサイドメンバアウタ34を挟んで重ねられた状態で例えば溶接等により相互に連結されている。
パイプ状部材18の端部18cは、図9に示すように、フロアクロスメンバ28の端部28dに向かって車幅方向Wにおいて直線的となるように配設されている。また、パイプ状部材18の端部18cは、サイドシル14のフランジ部36bに例えば溶接等により固定されており、フロアクロスメンバ28の端部28dは、サイドシル14の曲部38aに例えば溶接等により固定されている。なお、パイプ状部材20の端部20cは、図示しないが、例えば図9のパイプ状部材18の端部18cと同様に、フロアクロスメンバ30の端部に向かって車幅方向Wにおいて直線的となるように配設されている。また、パイプ状部材20の端部20cは、図示しないが、例えば図9のパイプ状部材18の端部18cと同様に、サイドシル14のフランジ部36bに例えば溶接等により固定されており、フロアクロスメンバ30の端部は、サイドシル14の曲部38aに例えば溶接等により固定されている。
本実施例の車体の側部構造によれば、パイプ状部材18および20の端部18h、20hは、ルーフリンフォース48の端部48aと共に扁平形状とされ、車両上下方向Hにおいて重ねられた状態で相互に結合されている。このため、側突時における前記一方の側部のセンターピラー16に加えられた側突荷重Fを好適に前記他方の側部のルーフレール12に伝達させられる。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、本実施例において、パイプ状部材18および20の端部18b、18c、20b、20cは、それぞれ一対のルーフリンフォース24および26の端部24a、26aと一対のフロアサイドメンバ28および30の端部28a、30aとの両方に連結されていたが、例えば両方ではなくどちらか一方だけが連結されていても良い。このような車体でも、従来の車体に比べて側突時にセンターピラー16に加えらた側突荷重Fを好適に車体全体に伝達させられる。
また、本実施例において、センターピラー16は、一対のパイプ状部材18および20から構成されていたが、例えば、少なくとも一対のパイプ状部材すなわち複数本(3本以上)のパイプ状部材からセンターピラー16が構成されても良い。
また、本実施例において、パイプ状部材18および20の端部18c、20cは、フロアクロスメンバ28および30の端部28a、30aとサイドシル14のフランジ部36b、38bを介して間接的に連結されていたが、パイプ状部材18および20の端部18c、20cは、フロアクロスメンバ28および30の端部28a、30aと車幅方向Wにおいて突き合わされた状態で直接的に連結しても良い。
また、実施例4において、一対のパイプ状部材18および20の端部18c、20cは、サイドシル14のフランジ部36bに例えば溶接等により固定されており、フロアクロスメンバ28および30の端部は、サイドシル14の曲部38aに例えば溶接等により固定されていた。しかしながら、例えば、一対のパイプ状部材18および20の端部18c、20cを扁平形状にし、フロアクロスメンバ28および30の端部を扁平形状にして、それらパイプ状部材18および20の端部18c、20cとフロアクロスメンバ28および30の端部とを車両上下方向Hにおいて重ねられた状態で相互に例えば溶接等により直接的に連結させても良い。また、実施例4において、パイプ状部材18および20の端部18h、20hとルーフリンフォース48の端部48aとは、車両上下方向Hにおいてサイドメンバアウタ34を挟んで相互に連結されていたが、パイプ状部材18および20の端部18h、20hとルーフリンフォース48の端部48aとを例えば溶接等により直接的に連結させても良い。
その他一々例示はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12:ルーフレール
14:サイドシル
16:センターピラー
18、20:パイプ状部材
18b、18c、20b、20c:端部
24、26、48:ルーフリンフォース
24a、26a、48a:端部
28、30:フロアクロスメンバ
28a、30a:端部
W:車幅方向
L:車両前後方向
H:車両上下方向

Claims (4)

  1. 少なくとも一対のパイプ状部材から一体的に構成され、長手方向の両端部は車両前後方向に該パイブ状部材が分岐させられているセンターピラーを、一対のルーフレールと一対のサイドシルとの間にそれぞれ備えた車両の側部構造であって、
    前記センターピラーを構成する前記一対のパイプ状部材は、扁平なパイプ材が用いられており、且つ前記一対のパイプ状部材の長手方向の中間部は、車幅方向に対して扁平になるように互いに重ね合わせられ、
    前記センターピラーの端部を構成する分岐させられた前記パイプ状部材の端部は、前記一対のルーフレール間に架け渡されたルーフリンフォースの端部および/または前記一対のサイドシル間に架け渡されたフロアクロスメンバの端部に、それぞれ車幅方向において直線的となるように連結されていることを特徴とする車両の側部構造。
  2. 前記パイプ状部材の端部は、前記ルーフリンフォースの端部および/または前記フロアクロスメンバの端部に向かって車幅方向に直線的となる部分が形成されるように成形されていることを特徴とする請求項1の車両の側部構造。
  3. 前記パイプ状部材の端部は、前記ルーフリンフォースの端部および/または前記フロアクロスメンバの端部と、車幅方向において突き合わせた状態で直接的に結合されることを特徴とする請求項1または2の車両の側部構造。
  4. 前記パイプ状部材の端部は、前記ルーフリンフォースの端部および/または前記フロアクロスメンバの端部と共に扁平形状とされ、車両上下方向において重ねられた状態で相互に直接的に結合されることを特徴とする請求項1または2の車両の側部構造。
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