JP2005088730A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 側方からの荷重入力を効率良く分散してピラー部材の局部的な曲げ変形を抑え、キャビン部内への進入を効果的に抑制することができる車体構造の提供を図る。
【解決手段】 センターピラー4を車幅方向外側に向けて湾曲するとともに、センターピラー4とルーフクロスメンバ11とを平面視で車幅方向に連続させ、センターピラー4に剛性調整手段15を設けて上部の剛性を下部よりも大きくし、ルーフクロスメンバ11の車幅方向略中央部にセンターピラー4の回転中心Cを設定する一方、上部結合部分K1に上部変位拘束手段16を設けるとともに、下部結合部分K2に下部変位促進手段17を設けることにより、側面衝突荷重をセンターピラー4の軸力として効率よく分散しつつ、センターピラー4が回転中心Cから下方に変位してキャビン部内への進入抑制効果を高めることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車の車体構造に関する。
自動車の車体構造としては、インナーパネルとアウターパネルを結合してサイドボディを構成し、このサイドボディのピラー部およびサイドシル部にそれぞれを補強するためのリーンフォースメントを内装し、更に、サイドボディにピラー部およびサイドシル部に亘って補強する補強部材を内装し、この補強部材の下端部をサイドシル部補強用のリーンフォースメントに結合し、かつ、上端部を前記インナーパネルに結合するとともに、この補強部材の途中をピラー部補強用のリーンフォースメントに結合したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−247258号公報(第3頁、第2図)
しかしながら、かかる従来の車体構造にあっては、ピラー部およびサイドシル部に亘って内装した補強部材によってピラーの耐力や結合強度を高める構造であるが、側面衝突時に車体側面に衝突荷重が入力した場合、ピラーが荷重入力方向に対して略垂直に配置されているため、入力荷重を上下に分散させる機能は少なく、また、前記補強部材は軸方向入力の反力アップは期待できるが、横方向入力による曲げ変形に対する反力は充分に大きくないため、衝突初期の反力向上は期待できない。
そこで、本発明は側方からの荷重入力を効率良く分散してピラー部材の局部的な曲げ変形を抑え、キャビン部内への進入を効果的に抑制することができる車体構造を提供するものである。
本発明は、ルーフサイドレールとサイドシルとを連結するピラー部材を車幅方向外側に向けて湾曲し、その最外側に突出する頂点部をピラー部材の上下方向中央部よりも下側に設定し、
ピラー部材とルーフクロスメンバとを車体前後方向同位置に配置して平面視で車幅方向に連続させ、
ピラー部材に、その上部の剛性を下部よりも大きくする剛性調整手段を設け、
ルーフクロスメンバの車幅方向略中央部に、側面衝突荷重の入力時に変形するピラー部材の回転中心を設定し、
ピラー部材とルーフサイドレールとの上部結合部分に、ピラー部材上部が上方向に変位するのを拘束する上部変位拘束手段を設ける一方、ピラー部材とサイドシルとの下部結合部分に、ピラー部材下部の下方向の変位を促進する下部変位促進手段を設けたことを最も主要な特徴としている。
本発明の車体構造は、ピラー部材を車幅方向外側に向けて湾曲し、その最外側に突出する頂点部をピラー部材の上下方向中央部よりも下側に設定したので、側面衝突時に荷重が頂点部に確実に入力して、この頂点部からピラー部材に上下方向の軸力として荷重分散することができ、このとき、ルーフクロスメンバとピラー部材とを平面視で車幅方向に連続して配置したので、ルーフクロスメンバによるピラー部材の支持性を高めて前記荷重分散効率を高めることができる。
このとき、ピラー部材に、その上部の剛性を下部よりも大きくする剛性調整手段を設けるとともに、ルーフクロスメンバの車幅方向略中央部に、側面衝突荷重の入力時に変形するピラー部材の回転中心を配置したので、側面衝突時にピラー部材はルーフクロスメンバの回転中心から全体的に下方に変位してキャビン部内への進入を抑制できるのであるが、特に本発明では上部変位拘束手段と下部変位促進手段を設けたことにより、ピラー部材の下方への変位をより確実に行うことができるという利点がある。
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図4は本発明の車体構造の第1実施形態を示し、図1は本発明を適用した自動車を斜め前方から見た斜視図、図2は図1中A部で横断したキャビン中央部骨格の斜視図、図3はキャビン中央部骨格の要部を示す分解斜視図、図4は側面衝突時のキャビン中央部骨格の作用を(a)〜(c)に順を追って示す正面図である。
この第1実施形態の車体構造を適用した図1に示す自動車1のキャビン部2を構成する車体両側面には、車体前部から後部に向かってフロントピラー3,センターピラー4,リアピラー5が適宜間隔をもって配設され、これら各ピラー3,4,5とルーフ部6およびフロア部7との間に形成した前,後開口部にフロントドア8およびリアドア9を取付けてある。
前記キャビン部2の車体前後方向中央部の骨格構造は、図2に示すように、ルーフ部6の車幅方向両側に車体前後方向に延在する左右1対のルーフサイドレール10と、これら左右1対のルーフサイドレール10を車幅方向に連結するルーフクロスメンバ11と、フロア部7の車幅方向両側に車体前後方向に延在する左右1対のサイドシル12と、これら左右1対のサイドシル12を車幅方向に連結するフロアクロスメンバ13と、車体上下方向に対向したルーフサイドレール10とサイドシル12とを連結するピラー部材としての前記センターピラー4と、を備える。
センターピラー4は、図2に示すように車幅方向外側に向けて湾曲し、その最外側に突出する頂点部Tをセンターピラー4の上下方向中央部よりも下側に設定して、この頂点部Tの高さを、一般的な車両が側面衝突した場合に、その側突車両の前方突出端となるバンパーに対応した高さとなるように設定してある。
また、センターピラー4とルーフクロスメンバ11とを車体前後方向同位置に配置して平面視で車幅方向に連続させ、かつ、同様にこのセンターピラー4とフロアクロスメンバ13とを車体前後方向同位置に配置して平面視で車幅方向に連続させてあり、これによって左右一対のセンターピラー4とルーフクロスメンバ11とフロアクロスメンバ13とは、図2に示すように車体を横断する方向に環状骨格を成す。
即ち、センターピラー4は、図3に示すように、ハット形断面のセンターピラーインナ4Aと帯状平板のセンターピラーアウタ4Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成してあり、この閉断面構造のセンターピラー4を全体的に湾曲形成してある。
前記ルーフサイドレール10は、図3に示すように、ハット形断面のルーフサイドレールインナ10Aと帯状平板のルーフサイドレールアウタ10Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成してあり、また、ルーフクロスメンバ11は、同様にハット形断面のルーフクロスメンバインナ11Aと帯状平板のルーフクロスメンバアウタ11Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成してある。
センターピラー4とルーフサイドレール10とルーフクロスメンバ11とを連結した上部結合部分K1では、センターピラー4の上端部のセンターピラーアウタ4Bとルーフサイドレールアウタ10Bとルーフクロスメンバアウタ11Bとを十字状に一体形成して十字プレート14を構成する。
前記サイドシル12は、図3に示すように、断面が下方に向かって弓形状となったサイドシルインナ12Aと、底部が台形状となったハット形断面のサイドシルアウタ12Bと、を接合して閉断面構造として形成してあり、また、フロアクロスメンバ13は、同様にハット形断面のフロアクロスメンバインナ13Aと帯状平板のフロアクロスメンバアウタ13Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成してある。
そして、前記上部結合部分K1では、ルーフサイドレールインナ10Aのセンターピラーインナ4Aおよびルーフクロスメンバインナ11Aを連結する部分の両側壁10Aa,10Abにコ字状の切欠部10Ac,10Adを形成し、これら切欠部10Ac,10Adの周縁部にセンターピラーインナ4Aの上端およびルーフクロスメンバインナ11Aの車幅方向外方端を突き当てた状態で、切欠部10Ac,10Adの車体前後方向両側部に形成したフランジ部10Aeをセンターピラーインナ4Aおよびルーフクロスメンバインナ11Aの内側に接合するとともに、センターピラーインナ4Aおよびルーフクロスメンバインナ11Aにそれぞれ形成したフランジ部4Aa,11Aaをルーフサイドレールインナ10Aの両側壁10Aa,10Abに接合してある。
一方、センターピラー4とサイドシル12とフロアクロスメンバ13とを連結した下部結合部分K2では、センターピラーインナ4Aの下端部およびフロアクロスメンバインナ13Aの車幅方向外方端部にそれぞれ形成したフランジ部4Ab,13Aaを、サイドシルアウタ12Bの両側壁12Ba,12Bbに接合してある。
そして、前記センターピラー4には、その上部の剛性を下部よりも大きくする剛性調整手段15を設けるとともに、図2に示すように、ルーフクロスメンバ11の車幅方向略中央部に、側面衝突荷重の入力時に変形するセンターピラー4の回転中心Cを設定してある。
また、センターピラー4とルーフサイドレール11との上部結合部分K1に、センターピラー4の上部が上方向に変位するのを拘束する上部変位拘束手段16を設ける一方、センターピラー4とサイドシル12との下部結合部分K2に、センターピラー4の下部の下方向の変位を促進する下部変位促進手段17を設けてある。
前記剛性調整手段15は、センターピラー4の上部に設けて剛性を高める補剛手段としての補強部材15Aであり、この補強部材15Aはそれぞれをセンターピラー4と別体に形成した断面コ字状のレインフォースインナ15Aaとレインフォースアウタ15Abとを結合して閉断面に構成し、この閉断面構造の補強部材15Aを閉断面構造のセンターピラー4の上部内側に配置してある。
このとき、前記補剛手段としては、センターピラー4の上下方向に形成した縦ビード、もしくはセンターピラー4自体を厚肉化した差厚部としても構成することができる。
また、ルーフクロスメンバ11に設けたセンターピラー4の前記回転中心Cは、このルーフクロスメンバ11の剛性バランスを調整するバランス調整手段としての応力集中部を形成することにより設定してある。
前記応力集中部は、後述する左右の結合部分補強部材18をルーフクロスメンバ11の前記回転中心Cに対応する部位で分離することによって設定することができる。
前記センターピラー4に設けた上部変位拘束手段16は、図3に示すように、センターピラー4の上部結合部分K1に設けたピラー補剛手段としての結合部分補強部材18として構成してある。
結合部分補強部材18は、各端部がセンターピラー4の上端部とルーフサイドレール10の前後部分とルーフクロスメンバ11の車幅方向端部とに跨って配置される断面矩形状の十字パイプによって形成した十字状結合部材18Aとして構成し、センターピラー4のルーフサイドレール10への結合部分K1およびその結合部分K1周辺の剛性を向上するようにしている。
一方、センターピラー4に設けた下部変位促進手段17は、図3に示すように、センターピラー4の下部結合部分K2に設けたピラー脆弱手段としての結合部分剛性低下構造19として構成してある。
結合部分剛性低下構造19は、サイドシル12のセンターピラー4結合部分の前後両側に形成した凹ビード20,20と、フロアクロスメンバ13のサイドシル12への結合端部に形成した凹ビード21と、によって構成し、センターピラー4のサイドシル12への結合部分K2およびその結合部分K2周辺の剛性を低下するようにしている。
以上の構成によりこの第1実施形態の車体構造によれば、側面衝突により車体側方から他の車両が衝突すると、図4(a)に示す衝突初期では、この衝突車両は湾曲したセンターピラー4の最外側に突出する頂点部Tに突き当たって、この頂点部Tから衝突荷重Fが入力し、この頂点部Tを押し開く方向に変形しようとしてセンターピラー4に軸力F1,F2が発生するとともに、センターピラー4の上,下部にモーメントM1,M2(M1>M2)が作用する。
そして、図4(b)に示す衝突中期では、センターピラー4の上部でのモーメントM1の負担が増加し、ルーフクロスメンバ11にもモーメントM3が作用する。
このとき、センターピラー4の上部に補強部材15Aを設けて剛性を高くしてあるので当該上部の局部曲げ変形を防止し、また、上部結合部分K1を介してルーフサイドレール10の前後方向にF11,F12として荷重分散するとともに、ルーフクロスメンバ11の略中央部が回転中心Cとなってセンターピラー4は全体的に下方に変位する。
その際に、上部結合部分K1は十字状結合部材18Aの剛性により、局部的に大きく変形しないように抑制することができる。
更に衝突が進行して図4(c)に示す衝突後期では、衝突荷重Fは下部結合部分K2からサイドシル12の前後方向に軸力F21,F22が分散するとともに、フロアクロスメンバ13に荷重F3が伝達され、モーメントM4が作用する。
このとき、センターピラー4の上部が下方に変位することにより、センターピラー4がサイドシル12に連結する下部結合部分K2の荷重分散効率が増大し、また、その下部結合部分K2に脆弱部分となる凹ビード20,21を形成してあることにより、その凹ビード20,21が変形して衝突エネルギーを効率よく吸収できるとともに、下部結合部分K2が下方変位することにより頂点部Tが下方に移動して荷重Fの入力箇所に接近することから、センターピラー4の下部への荷重伝達量が増大する。
従って、サイドシル12に連結したフロアクロスメンバ13の凹ビード21がきっかけになり、フロアクロスメンバ13が車幅方向に変位することで衝突エネルギーを吸収することができ、また、下部結合部分K2での剛性をある程度維持することにより、局部的に大きく変形しないようにコントロールできる。
また、センターピラー4とルーフクロスメンバ11とを車体前後方向同位置に配置して平面視で車幅方向に連続させたので、センターピラー4からルーフクロスメンバ11への軸力F1の伝達経路を確保できるので、効率よく荷重分散させることができる。
更に、センターピラー4には、その上部の剛性を下部よりも大きくする剛性調整手段15を設けるとともに、図2に示すように、ルーフクロスメンバ11の車幅方向略中央部に、側面衝突荷重の入力時に変形するセンターピラー4の回転中心Cを設定したので、上部結合部分K1が上方に変形するのを抑止することができる。
更にまた、センターピラー4の上部結合部分K1に上部変位拘束手段16を設けるとともに、下部結合部分K2に下部変位促進手段17を設けたので、センターピラー4の上部の折れ変形を抑制しつつ、センターピラー4の下方変位をより確実に行わせることができ、これによりセンターピラー4のキャビン部内への進入を抑止するとともに、衝突エネルギーを効率よく吸収することができる。
また、センターピラー4とフロアクロスメンバ13とを車体前後方向同位置に配置して平面視で車幅方向に連続させて、左右一対のセンターピラー4とルーフクロスメンバ11とフロアクロスメンバ13とにより車体を横断する方向に環状骨格を成すことができるため、センターピラー4に入力した衝突荷重Fがセンターピラー4からフロアクロスメンバ13へと伝達され、荷重分散効果を高めることができる。
更に、前記剛性調整手段15を、センターピラー4の上部に設けた補強部材15Aとしたので、全体的に略等しい剛性で形成したセンターピラー4に補強部材15Aを後付けすることにより、センターピラー4の上部に容易に剛性増大部分を形成することができる。
更にまた、前記補強部材15Aは、それぞれをセンターピラー4と別体に形成したので、各車種に応じて補強部材15Aの剛性調整を容易に行うことができる。
ルーフクロスメンバ11に設けたセンターピラー4の前記回転中心Cは、バランス調整手段としての応力集中部を形成して設定したので、ルーフクロスメンバ11の剛性バランスの調整を精度良く行うことができる。
尚、前記バランス調整手段はルーフクロスメンバ11に脆弱部を形成することによっても同様の機能を発揮することができる。
また、前記応力集中部は、ルーフクロスメンバ11の前記回転中心Cに対応する部位に形成したので、回転中心Cの位置設定を精度良く決定することができる。
更に、センターピラー4に設けた上部変位拘束手段16は、センターピラー4の上部結合部分K1に結合部分補強部材18を設けて構成したので、上部変位拘束手段16の剛性設定を結合部分補強部材18の調整により容易に決定することができる。
更にまた、結合部分補強部材18は、センターピラー4のルーフサイドレール10への結合部分K1およびその結合部分K1周辺の剛性を向上するようにしたので、センターピラー4の上部では大きく上方に変位するのを防止しつつ、局部変形の増大による剛性低下を防止することができる。
また、結合部分補強部材18は、各端部がセンターピラー4の上端部とルーフサイドレール10の前後部分とルーフクロスメンバ11の車幅方向端部とに跨って配置される断面矩形状の十字パイプによって形成した十字状結合部材18Aとして構成したので、上方結合部分K1の結合強度を簡単な構成にして十分大きくすることができ、ひいては、その結合部分補強部材18の軽量化を図ることができる。
更に、センターピラー4に設けた下部変位促進手段17は、結合部分剛性低下構造19として構成したので、側面衝突時にセンターピラー4の下部が車両下方に変位させることができ、センターピラー4がキャビン部内に大きく進入するのを防止しつつ、効率よく衝突エネルギーを吸収することができる。
更にまた、前記結合部分剛性低下構造19は、サイドシル12のセンターピラー4結合部分両側、およびフロアクロスメンバ13のサイドシル12への結合端部に形成した凹ビード20,21であるため、これら凹ビード20,21はプレス形成により容易に形成できるため、加工性の容易化および構造の簡素化を図ることができる。
図5は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図5はキャビン中央部骨格の要部を示す分解斜視図である。
この第2実施形態の車体構造は、図5に示すように、第1実施形態と同様にセンターピラー4、ルーフサイドレール10、ルーフクロスメンバ11、サイドシル12、フロアクロスメンバ13によって環状骨格を構成し、センターピラー4は、頂点部Tをセンターピラー4の上下方向中央部よりも下側に配置して湾曲形成してある。
センターピラー4は、ハット形断面のセンターピラーインナ4Aと帯状平板のセンターピラーアウタ4Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成し、ルーフサイドレール10は、ハット形断面のルーフサイドレールインナ10Aと帯状平板のルーフサイドレールアウタ10Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成し、また、ルーフクロスメンバ11は、ハット形断面のルーフクロスメンバインナ11Aと帯状平板のルーフクロスメンバアウタ11Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成してある。
センターピラー4の上部結合部分K1では、第1実施形態と同様にセンターピラー4の上端部のセンターピラーアウタ4Bとルーフサイドレールアウタ10Bとルーフクロスメンバアウタ11Bとによって十字プレート14を構成する。
サイドシル12は、帯状平板のサイドシルインナ12Aとハット形断面のサイドシルアウタ12Bとを接合して閉断面構造として形成してあり、また、フロアクロスメンバ13は、帯状平板のフロアクロスメンバインナ13A′とハット形断面のフロアクロスメンバアウタ13B′とを接合して矩形状の閉断面構造として形成してある。
剛性調整手段15は、センターピラー4の上部に設けた補剛手段としての補強部材15Bであり、この補強部材15Bは断面矩形状の中空部材で形成し、この閉断面構造の補強部材15Bを閉断面構造のセンターピラー4の上部内側に配置してある。
また、センターピラー4とルーフサイドレールとルーフクロスメンバとに跨って配置される結合部分補強部材としての十字状結合部材18Bは、第1実施形態では中空状に形成したが、この第2実施形態ではハット形断面として形成し、センターピラーインナ4A、ルーフサイドレールインナ10Aおよびルーフクロスメンバインナ11Aの各端部内に嵌合して配置し、この十字状結合部材18Bの上側を前記十字プレート14で閉塞するようになっている。
結合部分補強部材18は、前記十字状結合部材18Bに加えて、センターピラー4とルーフクロスメンバ11との結合側端部に車体前後方向に突出して形成して十字状結合部材18Bの下面に結合される直角延設部4Ac,11Abと、対向する直角延設部4Ac,11Abの結合剛性を向上する剛性保持部材22と、を備えている。
前記直角延設部4Ac,11Abは、センターピラーインナ4Aおよびルーフクロスメンバインナ11Aの上端から段差部分をもって下方にずらせて、それぞれを中空状に形成してあって、前後に分断したルーフサイドレールインナ10A,10A内に嵌合配置される。
前記剛性保持部材22は、十字状結合部材18Bの下側に配置される断面エ型に形成され、その下面が十字状結合部材18Bの下面内側に接合され、直角延設部4Ac,11Abの前後端部を嵌合してジョイントすることにより、この十字状結合部材18Bの下面外側に配置した前記直角延設部4Ac,11Ab間を補強する。
また、ピラー脆弱手段としての結合部分剛性低下構造19は、センターピラー4の下部に車両前後方向に延びる凹ビード23を形成することにより構成してある。
この実施形態では前記凹ビード23はセンターピラーインナ4Aの軸方向に所定間隔を設けて2箇所形成してある。
更に、この実施形態ではサイドシルアウタ12Bのセンターピラー4を結合する部分に凹部12Bcを形成してあり、この凹部12Bcにセンターピラー4の下端部を差し込んで結合するようになっており、センターピラー4の下端部内には補強部材24が配置される。
以上の構成によりこの第2実施形態の車体構造によれば、前記第1実施形態と略同様の作用効果を奏し、特に、この第2実施形態では結合部分補強部材18を、前記十字状結合部材18Bに加えてセンターピラー4とルーフクロスメンバ11に形成した直角延設部4Ac,11Abと、対向する直角延設部4Ac,11Abの結合剛性を向上する剛性保持部材22と、を備えているので、上部結合部分K1の強度を高めることができる。
また、ピラー脆弱手段としての結合部分剛性低下構造19は、センターピラー4の下部に車両前後方向に延びる凹ビード23を形成して構成したので、側面衝突荷重の入力時にこの凹ビード23からセンターピラー4が変形し易くなって、下方への変位を確実に行うことができる。
図6は本発明の第3実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図6はキャビン中央部骨格の要部を示す分解斜視図である。
この第3実施形態の車体構造は、図6に示すように、第1,第2実施形態と同様にセンターピラー4、ルーフサイドレール10、ルーフクロスメンバ11、図外のサイドシル、フロアクロスメンバ13によって環状骨格を構成してある。勿論、センターピラー4は、頂点部Tをセンターピラー4の上下方向中央部よりも下側に配置して湾曲形成してある。
センターピラー4は、ハット形断面のセンターピラーインナ4Aと帯状平板のセンターピラーアウタ4Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成し、ルーフサイドレール10は、ハット形断面のルーフサイドレールインナ10Aと帯状平板のルーフサイドレールアウタ10Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成し、また、ルーフクロスメンバ11は、ハット形断面のルーフクロスメンバインナ11Aと帯状平板のルーフクロスメンバアウタ11Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成してある。
センターピラー4の上部結合部分K1では、上記各実施形態と同様にセンターピラー4の上端部のセンターピラーアウタ4Bとルーフサイドレールアウタ10Bとルーフクロスメンバアウタ11Bとによって十字プレート14を構成する。
また、センターピラー4とルーフサイドレールとルーフクロスメンバとに跨って配置される結合部分補強部材としての十字状結合部材18Bは、第2実施形態と同様にハット形断面として形成し、上側を前記十字プレート14で閉塞するようになっている。
サイドシルは、この実施形態では例えば、前記第1実施形態または前記第2実施形態のいずれかの構造としても構成することができる。
フロアクロスメンバ13は、第1実施形態と同様にハット形断面のフロアクロスメンバインナ13Aと帯状平板のフロアクロスメンバアウタ13Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成してある。
剛性調整手段15は、センターピラー4の上部に設けた補剛手段としての2つの補強部材15C,15Dであり、一方の補強部材15Cは棚部(ウェブ)を2段構えとしたH型部材として形成し、他方の補強部材15Dは第2実施形態の補強部材15B(図5参照)と同様に断面矩形形状の中空部材で形成してあり、この実施形態ではこれら補強部材15C,15Dは十字状結合部材18Bを跨いでセンターピラー4とルーフクロスメンバ11とを直接連結する。
また、ピラー脆弱手段としての結合部分剛性低下構造19は、センターピラー4の下端部とフロアクロスメンバ13の車幅方向端部との間に介在して略く字状に折曲した結合部材25、および、センターピラー4とフロアクロスメンバ13との間に設けたオフセット部分Sで構成してある。
結合部材25は、ハット形断面の結合部材インナ25Aと、平板状の結合部材アウタ25Bとを接合することにより閉断面構造となっている。
また、フロアクロスメンバ13の上面に対して結合部材25の上面を段差状に結合し、この段差部分によってオフセット部分Sを構成してあり、この実施形態ではこのオフセット部分Sを成す段差部分に結合補強部材26を配置してある。る。
以上の構成によりこの第3実施形態の車体構造によれば、前記第2実施形態と略同様の作用効果を奏し、特に、この第3実施形態では結合部分剛性低下構造19を、略く字状に折曲した結合部材25とオフセット部分Sとで構成したので、側面衝突荷重の入力時に剛性差を利用して結合部材25の変形を誘発することができるので、センターピラー4の下部の下方変位を確実に発生させることができる。
また、この実施形態では補強部材15C,15Dが十字状結合部材18Bを跨いでセンターピラー4とルーフクロスメンバ11とを直接連結したので、上部連結部分K1の剛性をより高めて局部的な変形を防止効果を更に高めることができる。
図7は本発明の第4実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図7はキャビン中央部骨格の要部を示す分解斜視図である。
この第4実施形態の車体構造は、図7に示すように、前記各実施形態と同様にセンターピラー4、ルーフサイドレール10、ルーフクロスメンバ11、サイドシル12、フロアクロスメンバによって環状骨格を構成し、センターピラー4は、頂点部Tをセンターピラー4の上下方向中央部よりも下側に配置して湾曲形成してある。
センターピラー4は、ハット形断面のセンターピラーインナ4Aと帯状平板のセンターピラーアウタ4Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成し、ルーフサイドレール10は、ハット形断面のルーフサイドレールインナ10Aと帯状平板のルーフサイドレールアウタ10Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成し、また、ルーフクロスメンバ11は、ハット形断面のルーフクロスメンバインナ11Aと帯状平板のルーフクロスメンバアウタ11Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成してある。
センターピラー4の上部結合部分K1では、上記各実施形態と同様にセンターピラー4の上端部のセンターピラーアウタ4Bとルーフサイドレールアウタ10Bとルーフクロスメンバアウタ11Bとによって十字プレート14を構成する。
サイドシル12は、第1実施形態と同様に断面が下方に向かって弓形状となったサイドシルインナ12Aと、底部が台形状となったハット形断面のサイドシルアウタ12Bと、を接合して閉断面構造として形成してある。
フロアクロスメンバは、この実施形態では例えば、前記各実施形態のいずれかの構造としても構成することができる。
剛性調整手段15は、ハット形断面のセンターピラーインナ4Aの上部内側に配置される補剛手段としての補強部材15Eで形成し、この補強部材15Eはセンターピラーインナ4Aの内面に沿ったハット形断面として形成され、その外側開放側はセンターピラーアウタ4Bによって閉塞される。
また、センターピラー4とルーフサイドレール10とルーフクロスメンバ11とに跨って配置される結合部分補強部材18は、ハット形断面として形成した十字状結合部材18Bに加えて、補剛手段15を構成する補強部材15Eとルーフクロスメンバ11との結合側端部をそれぞれ三ツ股状に分岐した分岐先端部27,28と、十字状結合部材18Bに形成した分岐先端部27,28の外側形状に沿った受容部29と、を備えており、各分岐先端部27,28を十字状結合部材18Bの受容部29に密接して嵌合配置する。
結合部分剛性低下構造19は、センターピラー4の下部を、サイドシルインナ12Aからサイドシルアウタ12Bからオフセットするように突設したオフセット面12Aaの下面に接合するとともに、サイドシルアウタ12Bのセンターピラー4の連結部分内側に、このサイドシルアウタ12Bの底面形状に沿って台形状に形成した5本の稜線を有する補強部材30を配置して構成してある。
以上の構成によりこの第4実施形態の車体構造によれば、前記第1実施形態と略同様の作用効果を奏し、特に、この第4実施形態では結合部分補強部材18を、補強部材15Eとルーフクロスメンバ11との結合側端部に形成した分岐先端部27,28と、十字状結合部材18Bに形成した受容部29と、を備えていて、各分岐先端部27,28を十字状結合部材18Bの受容部29に密接して嵌合配置するようにしたので、上部結合部分K1の近辺の強度を高めて、センターピラー4からの荷重をルーフサイドレール10,ルーフクロスメンバ11に効率よく分散することができる。
また、結合部分剛性低下構造19は、センターピラー4の下部を、サイドシルインナ12のオフセット面12Aaに接合するとともに、サイドシルアウタ12Bのセンターピラー4の連結部分内側に5本の稜線を有する補強部材30を配置して構成したので、この補強部材30により下方向の局部的な変形を防止しつつ、複数の稜線の効果により車幅方向への変位を許容して衝突エネルギーを吸収することができる。
図8は本発明の第5実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図8はキャビン中央部骨格の要部を示す分解斜視図である。
この第5実施形態の車体構造は、図8に示すように、前記各実施形態と同様にセンターピラー4、ルーフサイドレール10、ルーフクロスメンバ11、サイドシル12、フロアクロスメンバ13によって環状骨格を構成し、センターピラー4は、頂点部Tをセンターピラー4の上下方向中央部よりも下側に配置して湾曲形成してある。
センターピラー4は、ハット形断面のセンターピラーインナ4Aと帯状平板のセンターピラーアウタ4Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成し、ルーフサイドレール10は、ハット形断面のルーフサイドレールインナ10Aと帯状平板のルーフサイドレールアウタ10Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成し、また、ルーフクロスメンバ11は、ハット形断面のルーフクロスメンバインナ11Aと帯状平板のルーフクロスメンバアウタ11Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成してある。
センターピラー4の上部結合部分K1では、上記各実施形態と同様にセンターピラー4の上端部のセンターピラーアウタ4Bとルーフサイドレールアウタ10Bとルーフクロスメンバアウタ11Bとによって十字プレート14を構成する。
サイドシル12は、下向きのハット形断面のサイドシルインナ12A′と帯状平板のサイドシルアウタ12B′とを接合することにより矩形状の閉断面構造として形成し、フロアクロスメンバ13はハット形断面のフロアクロスメンバインナ13Aと帯状平板のフロアクロスメンバアウタ13Bとを接合して矩形状の閉断面構造として形成してある。
また、センターピラー4とルーフサイドレール10とルーフクロスメンバ11とに跨って配置される結合部分補強部材18は、ハット形断面として形成した十字状結合部材18Bと、この十字状結合部材18B内に配置する十字状収納部材18Cとで構成してあり、この十字状収納部材18Cは十字状結合部材18Bの内側に沿った形状を成し、四方の結合部分18Ca〜18Cdにそれぞれ中空の閉じた四角形状を有して構成してある。
また、結合部分剛性低下構造19は、センターピラー4の下端部とフロアクロスメンバ13の車幅方向端部との間に介在した側面衝突荷重の入力により破壊するクラッシャブル部材31によって構成してある。
クラッシャブル部材31は、樹脂を素材として形成し、またはハニカム構造として形成してあり、若しくは、センターピラー4やフロアクロスメンバ13等の骨格部材よりも脆弱となる材質や板厚によって形成し、このクラッシャブル部材31を介してセンターピラー4とフロアクロスメンバ13とを結合してある。
また、クラッシャブル部材31の上面に結合補強部材32を配置し、この結合補強部材32の両端部をセンターピラー4とフロアクロスメンバ13の連結部分に跨って結合するとともに、前後に分割したサイドシルインナ12A′の端部に形成したフランジ部12A′bをその連結部分に結合し、かつ、サイドシルアウタ12B′の端部から突設した延長部12B′dをその連結部分下側に結合してある。
以上の構成によりこの第5実施形態の車体構造によれば、前記第1実施形態と略同様の作用効果を奏し、特に、この第5実施形態では結合部分補強部材18を、十字状結合部材18B内に十字状収納部材18Cを配置して構成してあり、この十字状収納部材18Cは、十字状結合部材18Bの内側に沿った四方の結合部分18Ca〜18Cdにそれぞれ中空の閉じた四角形状を有して構成したので、過度の重量増加を抑制しつつ上部結合部分K1の曲げ剛性の向上効果を得るとともに、センターピラー4を下方変位させることができる。
また、前記十字状収納部材18Cはセンターピラー4からの入力の受け面を備えることにより、衝突荷重をルーフサイドレール10の前後方向に効率よく分散させることができる。
更に、結合部分剛性低下構造19を、センターピラー4の下端部とフロアクロスメンバ13の車幅方向端部とをクラッシャブル部材31を介して結合して構成したので、衝突荷重の入力時にある程度の剛性を維持しつつセンターピラー4の下部の車幅方向への変位が可能となる。
また、この実施形態では結合補強部材32およびサイドシル12の端部をセンターピラー4とフロアクロスメンバ13の連結部分に結合したので、これらセンターピラー4とフロアクロスメンバ13の結合剛性を増大することができる。
ところで、本発明の車体構造は前記第1〜第5実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採ることができる。
本発明の第1実施形態における本発明を適用した自動車を斜め前方から見た斜視図である。 図1中A部で横断したキャビン中央部骨格の斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるキャビン中央部骨格の要部を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態における側面衝突時のキャビン中央部骨格の作用を(a)〜(c)に順を追って示す正面図である。 本発明の第2実施形態におけるキャビン中央部骨格の要部を示す分解斜視図である。 本発明の第3実施形態におけるキャビン中央部骨格の要部を示す分解斜視図である。 本発明の第4実施形態におけるキャビン中央部骨格の要部を示す分解斜視図である。 本発明の第5実施形態におけるキャビン中央部骨格の要部を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 自動車
2 キャビン部
4 センターピラー(ピラー部材)
6 ルーフ部
7 フロア部
10 ルーフサイドレール
11 ルーフクロスメンバ
12 サイドシル
13 フロアクロスメンバ
15 剛性調整手段
15A,15B,15C,15D,15E 補強部材(補剛手段)
16 上部変位拘束手段
17 下部変位促進手段
18 結合部分補強部材(ピラー補剛手段)
18A,18B 十字状結合部材
18C 十字状収納部材
19 結合部分剛性低下構造(ピラー脆弱手段)
20,21,23 凹ビード
22 剛性保持部材
25 結合部材
27,28 分岐先端部
29 受容部
31 クラッシャブル部材
T 頂点部
K1 上部結合部分
K2 下部結合部分
S オフセット部分

Claims (20)

  1. ルーフ部の車幅方向両側に車体前後方向に延在する左右1対のルーフサイドレールと、
    これら左右1対のルーフサイドレールを車幅方向に連結するルーフクロスメンバと、
    フロア部の車幅方向両側に車体前後方向に延在する左右1対のサイドシルと、
    これら左右1対のサイドシルを車幅方向に連結するフロアクロスメンバと、
    車体上下方向に対向したルーフサイドレールとサイドシルとを連結するピラー部材と、を備えた車体構造であって、
    ピラー部材を車幅方向外側に向けて湾曲し、その最外側に突出する頂点部をピラー部材の上下方向中央部よりも下側に設定し、
    ピラー部材とルーフクロスメンバとを車体前後方向同位置に配置して平面視で車幅方向に連続させ、
    ピラー部材に、その上部の剛性を下部よりも大きくする剛性調整手段を設け、
    ルーフクロスメンバの車幅方向略中央部に、側面衝突荷重の入力時に変形するピラー部材の回転中心を設定し、
    ピラー部材とルーフサイドレールとの上部結合部分に、ピラー部材上部が上方向に変位するのを拘束する上部変位拘束手段を設ける一方、ピラー部材とサイドシルとの下部結合部分に、ピラー部材下部の下方向の変位を促進する下部変位促進手段を設けたことを特徴とする車体構造。
  2. ピラー部材とフロアクロスメンバとを車体前後方向同位置に配置して平面視で車幅方向に連続させたことを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 剛性調整手段は、ピラー部材の上部に設けて剛性を高める補剛手段であることを特徴とする請求項1または2に記載の車体構造。
  4. 補剛手段は、別体に設けた補強部材やピラー部材自体の上下方向に形成した縦ビード、もしくはピラー部材自体を厚肉化した差厚部であることを特徴とする請求項3に記載の車体構造。
  5. ルーフクロスメンバに設けたピラー部材の回転中心は、このルーフクロスメンバの剛性バランスを調整するバランス調整手段により設定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車体構造。
  6. バランス調整手段は、ルーフクロスメンバの前記回転中心に対応する部位に応力集中部を形成することにより設定してあることを特徴とする請求項5に記載の車体構造。
  7. 応力集中部は、ルーフクロスメンバに形成した脆弱部であることを特徴とする請求項6に記載の車体構造。
  8. 上部変位拘束手段は、ピラー部材の上部結合部分に設けたピラー補剛手段であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の車体構造。
  9. 下部変位促進手段は、ピラー部材の下部結合部分に設けたピラー脆弱手段であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の車体構造。
  10. ピラー補剛手段は、ピラー部材のルーフサイドレールへの結合部分の剛性を向上し、またはその結合部分周辺の剛性を向上する結合部分補強部材であることを特徴とする請求項8に記載の車体構造。
  11. 結合部分補強部材は、ピラー部材とルーフサイドレールとルーフクロスメンバとに跨って配置される十字状結合部材であることを特徴とする請求項10に記載の車体構造。
  12. 結合部分補強部材は、ピラー部材とルーフクロスメンバとの結合側端部に車体前後方向に突出して形成して十字状結合部材の下面に結合される直角延設部と、対向する直角延設部の結合剛性を向上する剛性保持部材と、を備えたことを特徴とする請求項10に記載の車体構造。
  13. 結合部分補強部材は、補剛手段を構成する補強部材とルーフクロスメンバとの結合側端部をそれぞれ複数に分岐した分岐先端部と、十字状結合部材に形成した分岐先端部の外側形状に沿った受容部と、を備えたことを特徴とする請求項10に記載の車体構造。
  14. 結合部分補強部材は、十字状結合部材の内側に沿って配置され、四方の結合部分にそれぞれ中空の閉じた四角形状を有する十字状収納部材を備えたことを特徴とする請求項10に記載の車体構造。
  15. ピラー脆弱手段は、ピラー部材とサイドシルとの結合部分の剛性を低下し、またはその結合部分周辺の剛性を低下する結合部分剛性低下構造であることを特徴とする請求項9に記載の車体構造。
  16. 結合部分剛性低下構造は、サイドシルのピラー部材結合部分の前後両側に形成した凹ビードと、フロアクロスメンバのサイドシルへの結合端部に形成した凹ビードと、であることを特徴とする請求項15に記載の車体構造。
  17. 結合部分剛性低下構造は、ピラー部材の下部に形成した車両前後方向に延びる凹ビードであることを特徴とする請求項15に記載の車体構造。
  18. 結合部分剛性低下構造は、ピラー部材の下端部とフロアクロスメンバの車幅方向端部との間に介在して略く字状に折曲した結合部材、および、ピラー部材とフロアクロスメンバとの間に設けたオフセット部分であることを特徴とする請求項15に記載の車体構造。
  19. 結合部分剛性低下構造は、サイドシルの少なくともピラー部材が結合される部分に形成した5本以上の稜線を有する多角形状の断面構造であり、かつ、ピラー部材の下端部をサイドシルの上面のオフセット面に結合した構造であることを特徴とする請求項15に記載の車体構造。
  20. 結合部分剛性低下構造は、ピラー部材の下端部とフロアクロスメンバの車幅方向端部との間に介在した側面衝突荷重の入力により破壊するクラッシャブル部材であることを特徴とする請求項15に記載の車体構造。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014227012A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 豊田鉄工株式会社 車両の側部構造

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