JP2007216754A - 車体構造および車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、曲げ変形における荷重特性がフラットとなる高エネルギ吸収部材(ピラー部材4)と、高強度部材(ルーフクロスメンバ2、フロアクロスメンバ3)とを備える車体構造1であって、高エネルギ吸収部材と高強度部材とで環状形状を形成したことを特徴とする。車体構造1は、曲げ変形における荷重特性がフラットとなる高エネルギ吸収部材を備えているので、車両Vに対する衝突等によって高エネルギ吸収部材に荷重が入力された際に、高エネルギ吸収部材が衝突時のエネルギを効率よく吸収する。その結果、高エネルギ吸収部材の局部的な曲げ変形が充分に抑制される。
【選択図】図1
Description
この車体構造は、例えば、図16に示すように、一対のセンタピラー104を車幅方向外側に向けて湾曲するとともに、センタピラー104のそれぞれと、ルーフクロスメンバ111およびフロアクロスメンバ113とを連続させている。また、この車体構造は、センタピラー104の上部結合部分K1に上部変位拘束手段116を設け、そして下部結合部分K2に下部変位促進手段117を設けている。
このような車体構造では、センタピラー104に、上部変位拘束手段116、および下部変位促進手段117を設けることによって、センタピラー104の上部の剛性が下部よりも大きくなっている。そのため、この車体構造は、自動車の側方から荷重が入力した際に、センタピラー104が、ルーフクロスメンバ111の中央部の回転中心C周りで下方に変位するようになっている。その結果、この車体構造は、センタピラー104が局部的に屈曲(変形)してキャビン部内に進入することを防止している。
この車体構造では、曲げ変形における荷重特性がフラットとなる高エネルギ吸収部材を備えているので、車両に対する衝突等によって高エネルギ吸収部材に荷重が入力された際に高エネルギ吸収部材が衝突時のエネルギを効率よく吸収する。その結果、高エネルギ吸収部材の局部的な曲げ変形が充分に抑制される。
この車体構造では、高強度部材が弾性変形して荷重を維持する間に、高エネルギ吸収部材が曲げ変形を起こしてフラットな荷重特性を発揮する。その結果、この車体構造は、衝突時のエネルギを効率よく吸収する。
この車体構造では、積層部の長手方向に沿って、機械的物性値に等方性または異方性を備える2種以上の材料が入れ替わるように配置されるので、高エネルギ吸収部材がより確実にフラットな荷重特性を示すこととなる。また、このような高エネルギ吸収部材は、前記積層部をその横断面方向に複数連結して構成されていることが望ましい。
また、本発明の車両は、前記車体構造を、車体の両側にそれぞれ設けられるセンタピラーの間に配置したことを特徴とする。
ここでは、本発明の車体構造の説明に先立ってこの車体構造が配置された車両について説明する。
そして、本実施形態では、ピラー部材4が、車体の左右両側にそれぞれ2本ずつ配置されるとともに、各ピラー部材4の両端部のそれぞれは、ルーフクロスメンバ2の車幅方向の縁部(角部)、およびフロアクロスメンバ3の車幅方向の縁部(角部)に、アルミブラケット6を介して締結されている。なお、このアルミブラケット6は、特許請求の範囲にいう「締結部」に相当する。このようにルーフクロスメンバ2、フロアクロスメンバ3、およびピラー部材4が締結されることで、車体構造1は、外側の輪郭が略矩形または略台形の環状形状を呈している。
本実施形態での高強度部材であるルーフクロスメンバ2およびフロアクロスメンバ3は、以上のような材料で形成されることによって、高強度および高剛性を発揮することとなる。
また、図5および図6(e)に示すように、X7−Y7線部分で表わされる、連結部7dから延びる積層部7bの基端部には、内側部材13aおよび内側部材13bのそれぞれにおける45度、90度、0度、45度、90度、および0度の層が延びている。
そして、積層部7cの基端部は、図5および図6(d)中のX´´6側からY´´6側に向かって、その繊維の配向方向が、−45度、90度、0度、−45度、90度、0度、および45度となるように各層が構成されている。
そして、積層部7bの基端部は、図5および図6(e)中のX´7側からY´7側に向かって、その繊維の配向方向が、−45度、90度、0度、−45度、90度、0度、0度、90度、45度、0度、90度、および45度となるように各層が構成されている。
そして、積層部7aは、図5および図6(f)中のX´8側からY´8側に向かって、その繊維の配向方向が、45度、および−45度となるように各層が構成されている。
そして、積層部7cは、図5および図6(f)中のX´´8側からY´´8側に向かって、その繊維の配向方向が、−45度、および45度となるように各層が構成されている。
そして、積層部7bは、図5および図6(g)中のX´9側からY´9側に向かって、その繊維の配向方向が、−45度、および45度となるように各層が構成されている。
ちなみに、連結部7dから車外側に向かって屈曲するように延びて、E字状部材7の最も外側を覆う−45度層と、最も内側を覆う45度層との間は、前記した熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)で満たされることとなる。
E字状部材7の積層部7a,7b,7cにおける強部11は、図3、図4(a)および図4(b)におけるX´1側乃至Y´1側間、X´´1側乃至Y´´1側間、およびX´2側乃至Y´2側間を構成する層に、その繊維の配向方向が、0度、および90度となる層を含んでいる。なお、ここでの配向方向は、積層部7a,7b,7cが延びる上方向と一致する配向方向は0度とし、積層部7a,7b,7cが延びる上方向に対して車外側に90度をなす方向と一致する配向方向は90度と規定してる。
また、ハイテン環状構造は、ピーク荷重が初期に発生するのみで、衝突のエネルギを充分に吸収することができないために、車体進入量を充分に低減することができないと考えられる。これに対して、車体構造1は、この図11からも、フラットな荷重特性を有することが明らかであり、このことから車体構造1は、車体進入量が充分に低減されたものと考えられる。
また、車体構造1は、ハイテン環状構造と比較して、100kg程度の重量を軽減することができた。
ちなみに、プリプレグ22b、プリプレグ23b、プリプレグ24b、およびプリプレグ25bが相互に重なっている部分で強部11(図2参照)が形成され、プリプレグ21の長手方向に沿うようにプリプレグ22b同士の間、プリプレグ23b同士の間、プリプレグ24b同士の間、およびプリプレグ25b同士の間に所定の間隔で設けられた隙間で弱部12(図2参照)が形成される。ちなみに、この弱部12は、前記したように、熱硬化性樹脂で埋められて形成されることとなる。
2 ルーフクロスメンバ(高強度部材)
2a 高強度部材
2b 高強度部材
3 フロアクロスメンバ(高強度部材)
4 ピラー部材(高エネルギ吸収部材)
4a 高エネルギ吸収部材
4b 高エネルギ吸収部材
5 センタピラー
6 アルミブラケット(締結部)
7a 積層部
7b 積層部
7c 積層部
M1 モーメント
M2 モーメント
Claims (6)
- 曲げ変形における荷重特性がフラットとなる高エネルギ吸収部材と、高強度部材とを備える車体構造であって、
前記高エネルギ吸収部材と前記高強度部材とで環状形状を形成したことを特徴とする車体構造。 - 前記高強度部材が、前記高エネルギ吸収部材との締結部を通じて生じるモーメントによって弾性変形する間、前記高エネルギ吸収部材が曲げ変形を生じることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
- 前記高エネルギ吸収部材が、長尺であってその長手方向に延びる積層部を有しており、前記積層部は、機械的物性値に等方性または異方性を備える2種以上の材料のそれぞれが、前記積層部の少なくとも1部の層で前記積層部の長手方向に沿って入れ替わりに連続するように配置されて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体構造。
- 前記高エネルギ吸収部材が、前記積層部をその横断面方向に複数連結して構成されていることを特徴とする請求項3に記載の車体構造。
- 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車体構造を備えることを特徴とする車両。
- 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車体構造を、車体の両側にそれぞれ設けられるセンタピラーの間に配置したことを特徴とする車両。
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