JP6105254B2 - 光導波路積層配線基板、光モジュール及び光導波路積層配線基板の製造方法 - Google Patents

光導波路積層配線基板、光モジュール及び光導波路積層配線基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光導波路積層配線基板、光モジュール及び光導波路積層配線基板の製造方法に関するものである。
近年、光ファイバ通信技術を中心に基幹系の通信回線の整備が着々と進行する中でボトルネックとなりつつあるのが情報端末内の電気的配線である。このような背景から、すべての信号伝達を電気信号によって行う従来の電気回路基板に代わって、電気信号の伝達速度の限界を補うために、高速部分を光信号で伝達するタイプの光電気複合基板(光モジュール)が提案されている。
光電気複合基板において、光信号はコア層がクラッド層で囲まれた構造の光導波路によって伝達される。従来の光導波路としては、コア層を複数積層した多層構造の光導波路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような光導波路の製造方法の一例としては、まず、基板上に、第1のクラッド層及び第1のコア層を順に形成し、第1のコア層を露光及び現像して複数本の1層目のコア部を形成する。次に、1層目のコア部及び第1のクラッド層を被覆する第2のクラッド層を形成する。続いて、第2のクラッド層上に第2のコア層を形成し、その第2のコア層を露光及び現像して複数本の2層目のコア部を形成する。続いて、2層目のコア部及び第2のクラッド層上に第3のクラッド層を形成する。以後、同様の工程を繰り返すことで、多層構造の光導波路を形成している。
特開2007−293244号公報
ところが、上記多層構造の光導波路では、コア層を積層する際に、異なるコア層の間に必ずクラッド層を形成する必要がある。これは、クラッド層上にコア層を形成すると、そのコア層の部分が突出するため、次のコア層を形成する前にそのコア層の部分をクラッド層で被膜して平坦化を図る必要があるからである。このため、光導波路の厚さ方向(積層方向)のサイズが増大し、光配線の配線密度が低下してしまうという問題がある。
本発明の一観点によれば、上面に配線パターンが形成された配線基板と、前記配線基板の上面に積層された光導波路とを有する光導波路積層配線基板であって、前記光導波路は、前記配線基板の上面に形成された第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に形成され、第1方向に延在されたN個(Nは3以上の自然数)のコア部と、前記N個のコア部の各々に形成され、前記第1方向において互いに離間した位置に形成されて傾斜面を有するM個(Mは2以上の自然数)の溝部と、前記各コア部に形成された前記M個の傾斜面のうち任意の1つの傾斜面に選択的に形成された光路変換ミラーと、前記第1クラッド層上に形成され、前記N個のコア部を被覆する第2クラッド層と、前記第1クラッド層と前記コア部と前記第2クラッド層とを厚さ方向に貫通して形成され、前記配線パターンの一部を接続パッドとして露出する開口部と、を有し、隣り合う前記コア部に形成された前記光路変換ミラーは、前記第1方向の位置が互いに異なる位置に配置され、前記M個の溝部は、前記第1方向と平面視で直交する第2方向に沿って直線状に並んで前記N個のコア部に形成され、前記第2クラッド層は、前記光路変換ミラーの形成された溝部と前記光路変換ミラーの形成されていない溝部とを充填するように形成され、前記N個のコア部は全て前記第1方向の長さが同じ長さに設定されている
本発明の一観点によれば、光配線の高密度化を図ることができるという効果を奏する。
一実施形態の光導波路積層配線基板の一部を示す概略平面図。 一実施形態の光導波路積層配線基板の一部を示す概略断面図(図1における2−2断面図)。 一実施形態の光導波路積層配線基板の一部を示す概略断面図(図1における3−3断面図)。 一実施形態の光モジュールの一部を示す概略平面図。 一実施形態の光モジュールの一部を示す概略断面図(図4における5−5断面図)。 一実施形態の光モジュールの一部を示す概略断面図(図4における6−6断面図)。 (a)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略断面図(図7(b)における7−7断面図)、(b)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略平面図。 (a)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略断面図(図8(b)における8−8断面図)、(b)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略平面図。 (a)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略断面図(図9(b)における9−9断面図)、(b)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略平面図。 (a)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略断面図(図10(b)における10−10断面図)、(b)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略平面図。 (a)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略平面図、(b)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略断面図(図11(a)における11b−11b断面図)、(c)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略断面図(図11(a)における11c−11c断面図)、(d)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略断面図。 (a)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略平面図、(b)は、一実施形態の光導波路積層配線基板の製造方法を示す概略断面図(図12(a)における12−12断面図)。 (a)、(b)は、一実施形態の光モジュールの製造方法を示す概略断面図。 変形例の光導波路を示す概略平面図。 変形例の光導波路を示す概略平面図。 変形例の光モジュールを示す概略平面図。
以下、一実施形態を添付図面を参照して説明する。
なお、添付図面は、特徴を分かりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、断面図では、各部材の断面構造を分かりやすくするために、一部の部材のハッチングを省略している。
図2に示すように、光導波路積層配線基板(パッケージ)20は、配線基板30と、その配線基板30上に積層されて一体化された光導波路40とを有している。
まず、配線基板30の構造について説明する。
配線基板30は、基板本体31と、最上層の配線パターン32と、最下層の配線パターン33と、ソルダレジスト層34とを有している。
基板本体31としては、最表層に配線パターン32,33が形成され、それら配線パターン32,33が基板内部を通じて相互に電気的に接続された構造を有していれば十分である。このため、基板本体31の内部には配線層が形成されていてもよく、配線層が形成されていなくてもよい。なお、基板本体31の内部に配線層が形成される場合には、複数の配線層が層間絶縁層を介して積層され、各層間絶縁層に形成されたビアと各配線層とによって上記配線パターン32,33が相互に電気的に接続される。基板本体31としては、例えばコア基板を有するコア付きビルドアップ基板や、コア基板を有さないコアレス基板等を用いることができる。
配線パターン32は、光学素子51,52(図4参照)が実装される実装面側(図2では、上面側)に設けられている。配線パターン32の厚さは、例えば15〜35μm程度とすることができる。なお、配線パターン32の材料としては、例えば銅(Cu)や銅合金を用いることができる。
図1に示すように、配線パターン32は、光学素子51(図4参照)と電気的に接続される接続パッドP1を有する配線パターン32Aと、光学素子52(図4参照)と電気的に接続される接続パッドP2を有する配線パターン32Bとを有している。各配線パターン32A,32Bは、平面視略帯状に形成され、X方向(図中の左右方向)に直線状に延在されている。各配線パターン32A,32Bは、その端部が平面視略円形状に形成されている。また、配線パターン32Bは配線パターン32AよりもX方向(第1方向)に長く延在されている。そして、複数の配線パターン32は、2本の配線パターン32Aと2本の配線パターン32Bとが、上記X方向と平面視で直交するY方向(図中の上下方向)に沿って交互に並んで設けられている。なお、図1では、後述する第2クラッド層43が透視的に描かれている。
図3に示すように、配線パターン33は、上記実装面とは反対の面側(図3では、下面側)に設けられている。この配線パターン33は、外部接続用パッドP3を有している。配線パターン33の厚さは、例えば15〜35μm程度とすることができる。なお、配線パターン33の材料としては、例えば銅や銅合金を用いることができる。
ソルダレジスト層34は、配線パターン33を覆うように基板本体31の下面に形成されている。このソルダレジスト層34には、配線パターン33の一部を上記外部接続用パッドP3として露出させるための開口部34Xが形成されている。この外部接続用パッドP3には、当該パッケージ20をマザーボード等の実装基板に実装する際に使用されるはんだボールやリードピン等の外部接続端子が接続される。なお、必要に応じて、上記開口部34Xから露出する配線パターン33上にOSP(Organic Solderbility Preservative)処理を施してOSP膜を形成し、そのOSP膜に上記外部接続端子を接続するようにしてもよい。また、上記開口部34Xから露出する配線パターン33上に金属層を形成し、その金属層に上記外部接続端子等を接続するようにしてもよい。金属層の例としては、例えば金(Au)層、ニッケル(Ni)/Au層(配線パターン33上にNi層とAu層をこの順番で積層した金属層)や、Ni/パラジウム(Pd)/Au層(配線パターン33上にNi層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)などを挙げることができる。また、上記開口部34Xから露出する配線パターン33(あるいは、配線パターン33上にOSP膜や金属層が形成されている場合には、それらOSP膜又は金属層)自体を、外部接続端子としてもよい。
なお、開口部34X及び外部接続用パッドP3の平面形状は例えば円形状であり、その直径は例えば200〜300μm程度とすることができる。配線パターン33の下面からソルダレジスト層34の下面までの厚さは、例えば20〜40μm程度とすることができる。このソルダレジスト層34の材料としては、例えばエポキシ系又はアクリル系の絶縁性樹脂を用いることができる。
次に、光導波路40の構造について説明する。
光導波路40は、配線基板30の基板本体31の上面に形成されている。この光導波路40は、第1クラッド層41と、コア部42と、第2クラッド層43とを有している。
第1クラッド層41は、基板本体31の上面に形成されている。コア部42は、光信号の伝搬を行うための光配線であり、第1クラッド層41上に形成されている。第2クラッド層43は、コア部42を覆うように第1クラッド層41上に形成されている。このように、光導波路40は、基板本体31の上面に、第1クラッド層41とコア部42と第2クラッド層43とがこの順番で積層された構造を有し、コア部42が第1クラッド層41及び第2クラッド層43で囲まれた構造を有している。なお、別の見方をすると、上記配線基板30は、第1クラッド層41の外面側に配置されている。
これら第1及び第2クラッド層41,43及びコア部42の材料としては、基本的には同じ材料を用いることができる。例えば、第1及び第2クラッド層41,43及びコア部42の材料としては、光学素子51,52(図4参照)が使用する波長域において光透過性を有する樹脂材を用いることができる。具体的には、第1及び第2クラッド層41,43及びコア部42の材料としては、ポリメチルメタクリレート(PMMA)等のアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂やシリコーン系樹脂などを用いることができる。但し、光信号の伝搬がコア部42内でのみ行われるようにするために、コア部42を構成する材料としては、そのコア部42の上下両面に形成される第1及び第2クラッド層41,43を構成する材料よりも屈折率の高い材料が選定されている。なお、コア部42と第1クラッド層41及び第2クラッド層43との屈折率の差は、特に限定されないが、例えば0.3〜5%程度が好ましく、0.8〜3%程度がより好ましい。
図1に示すように、第1クラッド層41の上面には、N個(ここでは、5個)のコア部42がY方向に沿って並設されている。各コア部42は、平面視略帯状に形成され、X方向(第1方向)に直線状に延在されている。これらN個のコア部42は、X方向の長さが略同じ長さに設定されている。また、コア部42は、当該パッケージ20に搭載される光学素子51(図4参照)に応じて設けられたコア部42Aと、当該パッケージ20に搭載される光学素子52(図4参照)に応じて設けられたコア部42Bとを有している。すなわち、本例のコア部42は、2系統のコア部42A,42Bを有している。そして、コア部42は、コア部42Aとコア部42BとがY方向に沿って交互に並んで設けられている。
なお、図2及び図3に示した第1クラッド層41の厚さ、具体的には配線パターン32の上面から第1クラッド層41の上面までの高さは、例えば10〜15μm程度とすることができる。コア部42の厚さは例えば30〜80μm程度とすることができ、各コア部42のパターン幅は例えば30〜80μm程度とすることができる。また、コア部42のピッチは例えば62.5〜250μm程度とすることができる。このコア部42の上面から第2クラッド層43の上面までの高さは、例えば30〜80μm程度とすることができる。
N個のコア部42の各々には、コア部42の系統数と同数のM個(ここでは、2個)の溝部44A及び溝部44Bが形成されている。図1に示すように、溝部44Aと溝部44Bとは互いにX方向に離間した位置に形成されている。複数の溝部44Aは、Y方向に沿って直線状に並んで複数のコア部42にそれぞれ配置されている。同様に、複数の溝部44Bは、Y方向に沿って直線状に並んで複数のコア部42にそれぞれ配置されている。
図2及び図3に示すように、各溝部44A,44Bは、コア部42の厚さ方向を貫通するように形成され、コア部42を分断するようにして形成されている。各溝部44Aは、傾斜面45Aと、その傾斜面45Aと交差する側壁面46Aとを有している。また、各溝部44Bは、傾斜面45Bと、その傾斜面45Bと交差する側壁面46Bとを有している。例えば、各溝部44A,44Bでは、側壁面46A,46Bが光導波路40(コア部42)の延在方向(X方向)と直交する垂直面に形成され、傾斜面45A,45Bが光導波路40(コア部42)の延在方向に対して所定の角度(例えば45度)傾斜して形成されている。このため、各溝部44A,44Bの断面形状は、略直角三角形状に形成されている。なお、溝部44A,44Bの側壁面46A,46Bは垂直面である必要はなく、例えば光導波路40の内側(図中の、右側)に多少傾いた傾斜面であってもよい。すなわち、溝部44A,44Bを断面視略V字状に形成するようにしてもよい。また、各溝部44A,44Bを、コア部42の上面からコア部42を貫通して第1クラッド層41の厚さ方向の途中まで形成するようにしてもよい。
ここで、各溝部44A,44Bのコア部42の上面側の開口端における長さは、コア部42の厚さ(コア部42の上面から下面までの距離)と同等又は若干長くすることができる。
図2に示すように、コア部42Aに形成された傾斜面45Aには、光路を90度変換するための光路変換ミラー47Aが形成されている。この光路変換ミラー47Aは、コア部42Aを伝搬する光の進行方向に対して所定の角度(例えば45度)傾斜して形成されている。また、図3に示すように、コア部42Bに形成された傾斜面45Bには、光路を90度変換するための光路変換ミラー47Bが形成されている。この光路変換ミラー47Bは、コア部42Bを伝搬する光の進行方向に対して所定の角度(例えば45度)傾斜して形成されている。ここで、コア部42Aに形成された傾斜面45B及びコア部42Bに形成された傾斜面45Aには、上記光路変換ミラー47A,47Bは形成されていない。
このように、光路変換ミラー47A,47Bは、各コア部42に形成されたM個(ここでは、2個)の傾斜面45A,45Bのうち任意の1つの傾斜面に選択的に形成されている。具体的には、光路変換ミラー47Aは、コア部42Aに形成された傾斜面45A,45Bのうち傾斜面45Aのみに選択的に形成され、光路変換ミラー47Bは、コア部42Bに形成された傾斜面45A,45Bのうち傾斜面45Bのみに選択的に形成されている。このため、図1に示すように、隣り合うコア部42(つまり、コア部42Aとコア部42B)に形成された光路変換ミラー47A,47Bは、X方向の位置(平面位置)が互いに異なる位置に配置されている。具体的には、複数の光路変換ミラー47A,47Bは、平面視で千鳥状(鋸歯状、ジグザグ状)に配置されている。なお、光路変換ミラー47Aは上記配線パターン32Aに対応して設けられ、光路変換ミラー47Bは上記配線パターン32Bに対応して設けられている。これら光路変換ミラー47A,47Bの材料としては、例えば良好な光反射性を有する金(Au)、銀(Ag)やアルミニウム(Al)を用いることができる。
図2及び図3に示すように、第2クラッド層43は、溝部44A,44Bを充填するように、且つコア部42A,42Bを被覆するように、第1クラッド層41上に形成されている。
図2に示すように、光導波路40には、配線パターン32Aの一部を上記接続パッドP1として露出させるための開口部40Xが形成されている。すなわち、開口部40Xは、第2クラッド層43、コア部42及び第1クラッド層41を厚さ方向に貫通して形成されている。また、図3に示すように、光導波路40には、配線パターン32Bの一部を上記接続パッドP2として露出させるための開口部40Yが形成されている。すなわち、開口部40Yは、第2クラッド層43、コア部42及び第1クラッド層41を厚さ方向に貫通して形成されている。なお、必要に応じて、上記開口部40X,40Yから露出する配線パターン32上にOSP処理を施してOSP膜を形成するようにしてもよい。また、開口部40X,40Yから露出する配線パターン32上に金属層を形成するようにしてもよい。金属層の例としては、例えばAu層、Ni/Au層や、Ni/Pd/Au層などを挙げることができる。
図1に示すように、開口部40X,40Y及び接続パッドP1,P2の平面形状は例えば円形状であり、その直径は例えば50〜200μm程度とすることができる。開口部40X及び接続パッドP1は、Y方向に沿って直線状に並んで配置されている。また、開口部40Y及び接続パッドP2は、平面視でY方向に沿って直線状に並んで配置されている。
次に、光モジュール21の構造について説明する。
図4に示すように、光モジュール21は、上記パッケージ20と、コア部42の総数と同数のN個(ここでは、5個)の光学素子50とを有している。光学素子50としては、例えば面発光型半導体レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)や発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等の発光素子を用いることができる。また、光学素子50としては、例えばフォトダイオード(PD)やアバランシェ・フォトダイオード(APD)等の受光素子を用いることができる。この光学素子50は、コア部42Aと同数の3個の光学素子51と、コア部42Bと同数の2個の光学素子52とを有している。3個の光学素子51はY方向に沿って直線状に並んで配置されており、2個の光学素子52はY方向に沿って直線状に並んで配置されている。さらに、光学素子51と光学素子52とはその一部がX方向で重なる位置に配置されている。すなわち、5個の光学素子50(3個の光学素子51及び2個の光学素子52)は、平面視で略千鳥状に配置されている。なお、光学素子51と光学素子52とは同じ光学素子であっても良いし、異なる光学素子であってもよい。本例では、光学素子51を発光ダイオード等の発光素子とし、光学素子52をフォトダイオード等の受光素子とする。光学素子51,52のサイズは、平面視で200μm×200μm〜500μm×500μm程度とすることができる。
各光学素子50は、2つの電極端子53と、1つの受発光部54(発光部又は受光部)とを有している。図5及び図6に示すように、電極端子53及び受発光部54は、各光学素子50の一方の面(ここでは、下面)に形成されている。2つの電極端子53は、その一方の電極端子53が光学素子50内のカソード電極(図示略)に接続され、他方の電極端子53が光学素子50内のアノード電極(図示略)に接続されている。なお、上記図4では、光学素子50の構造を分かりやすくするために、電極端子53と受発光部54とを実線で示している。
図5に示すように、各光学素子51は、光導波路40が積層(一体化)された配線基板30に実装されている。詳述すると、配線基板30の接続パッドP1上には、はんだ28が形成されている。そして、各光学素子51は、電極端子53及びはんだ28を介して、配線基板30の接続パッドP1と電気的に接続されている。これにより、各光学素子51は、配線パターン32Aと電気的に接続されている。また、各光学素子51は、その受発光部54が上記光路変換ミラー47Aに対向するように配置されている。具体的には、各光学素子51は、その受発光部54が光路変換ミラー47Aの真上に配置されるように配線基板30に実装されている。
これら各光学素子51と光導波路40及び配線基板30との間には、アンダーフィル樹脂61が形成されている。このアンダーフィル樹脂61は、上記開口部40Xを充填するように形成されている。また、アンダーフィル樹脂61は、光学素子51の電極端子53と配線基板30の接続パッドP1との接続部分の接続強度を向上させるための樹脂であり、光導波路40(第2クラッド層43)の上面と各光学素子51の下面との隙間を充填するように形成されている。
図6に示すように、各光学素子52は、光導波路40が積層された配線基板30に実装されている。詳述すると、配線基板30の接続パッドP2上には、はんだ29が形成されている。そして、各光学素子52は、電極端子53及びはんだ29を介して、配線基板30の接続パッドP2と電気的に接続されている。これにより、光学素子52は、配線パターン32Bと電気的に接続されている。また、各光学素子52は、その受発光部54が上記光路変換ミラー47Bに対向するように配置されている。具体的には、各光学素子52は、その受発光部54が光路変換ミラー47Bの真上に配置されるように配線基板30に実装されている。
これら各光学素子52と光導波路40及び配線基板30との間には、アンダーフィル樹脂62が形成されている。このアンダーフィル樹脂62は、上記開口部40Yを充填するように形成されている。また、アンダーフィル樹脂62は、光学素子52の電極端子53と配線基板30の接続パッドP2との接続部分の接続強度を向上させるための樹脂であり、光導波路40(第2クラッド層43)の上面と各光学素子52の下面との隙間を充填するように形成されている。
なお、アンダーフィル樹脂61,62の材料としては、光学素子51,52がそれぞれ使用する波長域において光透過性を有する樹脂材を用いることができる。具体的には、アンダーフィル樹脂61,62の材料としては、第1クラッド層41、コア部42及び第2クラッド層43と同一の樹脂材を好適に用いることができる。
例えば光学素子51が発光素子である場合には、受発光部54(ここでは、発光部)の光軸中心(発光点)から出射された光は、図5の矢印で示すように、光導波路40の開口部(溝部44A)に入射される。溝部44Aに入射された光は、その溝部44Aの傾斜面45Aに形成された光路変換ミラー47Aにより光路が90度曲げられて光導波路40のコア部42Aに入射される。そして、コア部42Aに入射された光は、コア部42Aで全反射を繰り返して伝搬される。このコア部42Aを伝搬する光は、溝部44Bを通過する。このとき、溝部44B内はコア部42Aと略同様の材料からなる第2クラッド層43で充填されており、溝部44Bの径がコア部42Aの厚さよりも短く設定されているため、溝部44B内も好適に光を伝搬することができる。一方、例えば光学素子52が受光素子である場合には、図6の矢印で示すように、光導波路40のコア部42B内を伝搬してきた光は、光路変換ミラー47Bで反射されて光導波路40の開口部(溝部44B)から出射され、光学素子52の受発光部54(ここでは、受光部)の光軸中心に入射される。
次に、上記光導波路積層配線基板20及び光モジュール21の作用について説明する。
配線基板30に積層された光導波路40では、5個のコア部42の各々に2列の溝部44A,44Bを形成し、各コア部42に形成された2個の溝部44A,44Bの一方の溝部が有する傾斜面に選択的に光路変換ミラー47A,47Bを形成し、その光路変換ミラー47A,47Bを平面視で千鳥状に形成するようにした。これにより、光路変換ミラー47Aによってコア部42Aに光結合される3個の光学素子51と、光路変換ミラー47Bによってコア部42Bに光結合される2個の光学素子52とを、平面視で千鳥状に配置することができる。このため、複数のコア部42の各々に1列の溝部を形成し、複数の光学素子を直線状に配置する場合と比べて、コア部42のピッチP(図1や図4参照)を狭くすることができる。詳述すると、複数の光学素子を単純に直線状に配置する場合には、光学素子のサイズに起因してコア部のピッチを250μmよりも狭くすることが困難である。すなわち、光学素子のサイズが500μm×500μm程度の場合に、コア部のピッチを250μmよりも狭くすると、隣り合う光学素子が干渉してしまう。
これに対し、本実施形態の光モジュール21では、複数の光学素子50が平面視で千鳥状に配置される。このため、光学素子50のサイズが500μm×500μm程度の場合に、コア部42のピッチPを250μmよりも狭くしても、隣り合う光学素子50が干渉することを抑制することができる。したがって、コア部42のピッチPを狭くすることができ、コア部42(光配線)を高密度に形成することができる。
次に、上記光導波路積層配線基板20の製造方法について説明する。
図7(a)及び図7(b)に示す工程では、まず、光導波路40が一体化される前段階の配線基板30を製造する。例えば、まず、図7(a)に示すように、基板本体31の両面に所要の形状にパターニングされた配線パターン32,33を形成する。このとき、配線パターン33は、所要の箇所に外部接続用パッドP3が画定されるようにパターニングされる。また、図7(b)に示すように、配線パターン32、つまり配線パターン32A及び配線パターン32Bは、所要の箇所に接続パッドP1,P2がそれぞれ画定されるようにパターニングされる。続いて、図7(a)に示すように、基板本体31の下面に、配線パターン33の一部を外部接続用パッドP3として露出させる開口部34Xを有するソルダレジスト層34を形成する。このソルダレジスト層34は、例えば配線パターン33を覆うように基板本体31の下面にソルダレジスト層34を形成した後、フォトリソグラフィ法によりソルダレジスト層34を露光・現像して開口部34Xを形成する。これにより、配線基板30が製造されたことになる。なお、必要に応じて、外部接続用パッドP3上に、例えばNi層とAu層をこの順番で積層した金属層を形成するようにしてもよい。この金属層は、例えば無電解めっき法により形成することができる。
次に、図8〜図11に従って、上記配線基板30の実装面側に光導波路40を積層(一体化)する。まず、図8(a)及び図8(b)に示す工程では、基板本体31の上面に、配線パターン32を覆うように第1クラッド層41を形成する。例えば、基板本体31の上面全面に第1クラッド層41となる感光性樹脂層(図示略)を形成し、その感光性樹脂層を硬化させることにより、上記第1クラッド層41を形成する。この感光性樹脂層の形成方法としては、例えば液状の感光性樹脂を基板本体31の上面全面に塗布するようにしてもよいし、半硬化状態の感光性樹脂シートを基板本体31の上面全面にラミネートするようにしてもよい。ここで、感光性樹脂としては、例えば紫外線(UV)硬化型の樹脂を好適に使用することができる。UV硬化樹脂としては、例えば変性アクリレート(エポキシ樹脂やポリエステル樹脂等)をベース樹脂とし、光重合に必要な反応性アクリルモノマーと光重合開始剤及び添加剤を含んだ樹脂材を用いることができる。このようなUV硬化樹脂の主反応はラジカル重合である。このようなUV硬化樹脂を用いることにより、常温で処理することができ、さらに、熱硬化型の樹脂を用いる場合よりも短時間で硬化するため、作業時間を短縮することができる。なお、上記感光性樹脂層の材料は、後述するコア部42及び第2クラッド層43を形成する工程においても同様である。
次に、図9(a)及び図9(b)に示す工程では、第1クラッド層41の上面に複数のコア部42を形成する。例えば、第1クラッド層41の上面全面にコア部42となる感光性樹脂層(図示略)を形成し、フォトリソグラフィ法に基づいて露光・現像を行った後に、感光性樹脂層を硬化させる。これにより、図9(b)に示すように、第1クラッド層41の上面に、X方向に直線状に延在された平面視略帯状のコア部42が複数個(ここでは、5個)Y方向に沿って並設される。具体的には、第1クラッド層41の上面に、X方向に直線状に延在された平面視略帯状のコア部42A及びコア部42BがY方向に沿って交互に並んで形成される。なお、上記コア部42は、例えば上記感光性樹脂層の所定の位置(形成すべきコア部42の位置)に対し、活性エネルギー光線又は電子線を選択的に照射することで形成することもできる。このとき、活性エネルギー光線又は電子線が照射された部位は、その屈折率が変化し、活性エネルギー光線又は電子線が照射されなかった部位との間で屈折率の差が生じる。上記感光性樹脂層の材料により、活性エネルギー光線又は電子線の照射された部位の屈折率は増大する場合も減少する場合もあるが、本例の場合には、活性エネルギー光線又は電子線の照射された部位の屈折率が増大する材料を選択する。
次に、図10(a)及び図10(b)に示す工程では、複数のコア部42の各々に、X方向に互いに離間した2個の溝部44A,44Bを形成する。詳述すると、まず、図10(b)に示すように、例えば切削装置の回転ブレード等によって、光路変換ミラー47Aが形成される部分を含む切断位置L1のコア部42を厚さ方向に切断(切削)して、複数のコア部42に断面視略直角三角形状の溝部44Aを形成する。これにより、コア部42の上面に対して45度の角度を有する傾斜面45Aとその傾斜面45Aと交差する側壁面46Aとを有する溝部44A(図10(a)参照)が、Y方向に沿って直線状に並んで複数のコア部42に形成される。すなわち、各コア部42A,42Bの同一のX方向の位置(X座標位置)に溝部44Aが形成される。続いて、切削装置の回転ブレード等によって、光路変換ミラー47Bが形成される部分を含む切断位置L2のコア部42を厚さ方向に切断(切削)して、複数のコア部42に断面視略直角三角形状の溝部44Bを形成する。これにより、コア部42の上面に対して45度の角度を有する傾斜面45Bとその傾斜面45Bと交差する側壁面46Bとを有する溝部44Bが、Y方向に沿って直線状に並んで複数のコア部42に形成される。すなわち、各コア部42A,42Bの同一のX方向の位置に溝部44Bが形成される。なお、溝部44A,44Bの形成方法としては、切削加工に限定されず、例えばレーザアブレーション法などの各種の加工方法を用いることができる。
続いて、図11(a)〜図11(c)に示す工程では、コア部42Aに形成された傾斜面45A,45Bのうち傾斜面45Aのみに光路変換ミラー47Aを形成するとともに、コア部42Bに形成された傾斜面45A,45Bのうち傾斜面45Bのみに光路変換ミラー47Bを形成する。例えば、コア部42Aに形成された傾斜面45A、及びコア部42Bに形成された傾斜面45Bに対応する箇所のみに開口部を有するマスク(図示略)を用いて、上記開口部から露出された傾斜面45A,45B上に光沢のある金属膜を選択的に被着する。これにより、図11(b)に示すようにコア部42Aの傾斜面45Aに光路変換ミラー47Aが形成され、図11(c)に示すようにコア部42Bの傾斜面45Bに光路変換ミラー47Bが形成される。上記金属膜を所定の傾斜面45A,45Bに被着する方法としては、例えばスパッタリング法、蒸着法やめっき法などを用いることができる。また、金属膜の材料としては、例えば良好な光反射性を有する金、銀やアルミニウムを用いることができる。なお、光路変換ミラー47A,47Bの形成後に、上記マスクを除去する。
次に、図11(d)に示す工程では、第1クラッド層41の上面に、コア部42に形成された溝部44A,44Bを充填するように、且つコア部42を被覆するように第2クラッド層43を形成する。例えば、第1クラッド層41の上面全面に第2クラッド層43となる感光性樹脂層(図示略)を形成し、その感光性樹脂層を硬化させることにより、第2クラッド層43を形成する。以上の工程により、配線基板30上に、コア部42が第1クラッド層41及び第2クラッド層43で囲まれた構造の光導波路40が積層される。
続いて、図12(a)及び図12(b)に示す工程では、配線パターン32Aの一部が接続パッドP1として露出されるように、光導波路40の所定箇所に開口部40Xを形成する。また、図12(a)に示すように、配線パターン32Bの一部が接続パッドP2として露出されるように、光導波路40の所定箇所に開口部40Yを形成する。これら開口部40X,40Yは、例えばCOレーザやUV−YAGレーザ等によるレーザ加工法によって形成することができる。なお、第1クラッド層41及び第2クラッド層43が感光性樹脂を用いて形成されている場合には、例えばフォトリソグラフィ法により所要の開口部40X,40Yを形成するようにしてもよい。また、図12(a)では、なお、第2クラッド層43が透視的に描かれている。
以上の製造工程により、図1〜図3に示した光導波路積層配線基板20を製造することができる。
次に、光モジュール21の製造方法について説明する。
図13(a)に示す工程では、光導波路40の開口部40Xから露出された接続パッドP1上に、はんだ28を形成する。同様に、光導波路40の開口部40Yから露出された接続パッドP2上に、はんだ29を形成する(図示は省略)。これらはんだ28,29は、例えばはんだペーストの塗布などにより形成することができる。
次に、図13(b)に示す工程では、各光学素子51の受発光部54を下側に向けた状態で、各光学素子51の電極端子53を接続パッドP1上に位置決めし、はんだ28を溶融させ、各光学素子51の電極端子53を接続パッドP1に電気的に接続する。同様に、各光学素子52の受発光部54を下側に向けた状態で、各光学素子52の電極端子53を接続パッドP2上に位置決めし、はんだ29を溶融させ、各光学素子52の電極端子53を接続パッドP2に電気的に接続する。これらにより、配線基板30に複数の光学素子51,52がフリップチップ実装される。
続いて、光導波路積層配線基板20と光学素子51との隙間を充填するようにアンダーフィル樹脂61を形成するとともに、光導波路積層配線基板20と光学素子52との隙間を充填するようにアンダーフィル樹脂62を形成する。
以上の製造工程により、図4〜図6に示した光モジュール21を製造することができる。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)複数のコア部42の各々に複数列の溝部44A,44Bを形成し、各コア部42に形成された複数個の溝部44A,44Bのうち1つの溝部が有する傾斜面に選択的に光路変換ミラー47A,47Bを形成し、その光路変換ミラー47A,47Bを平面視で千鳥状に形成するようにした。これにより、光路変換ミラー47A,47Bによってコア部42A,42Bにそれぞれ光結合される光学素子51,52を、平面視で千鳥状に配置することができる。このため、コア部42のピッチPを狭くすることができ、コア部42を高密度に形成することができる。さらに、同一平面上に形成されたコア部42を高密度に形成することができるため、光導波路40の厚さ方向のサイズが増大することを抑制することができる。
(2)複数のコア部42の各々に複数個の溝部44A,44Bを形成し、各コア部42に形成した複数個の溝部44A,44Bのうち任意の1つの溝部が有する傾斜面に選択的に光路変換ミラー47A,47Bを形成して、それら光路変換ミラー47A,47Bを平面視で千鳥状に配置されるように形成した。これにより、複数個の光路変換ミラー47A,47Bを一括して形成することができるため、工程数の増大を好適に抑制することができる。
(3)発光素子である光学素子51と光結合されるコア部42Aと、受光素子である光学素子52と光結合されるコア部42Bとを、Y方向に沿って交互に並んで配置するようにした。これにより、光学素子51(発光素子)と光結合されるコア部42Aの隣には、光学素子52(受光素子)と光結合されるコア部42Bが配置される。すなわち、光学素子51(発光素子)と光結合される2つのコア部42Aの間には、光学素子52(受光素子)と光結合されるコア部42Bが配置される。このため、コア部42のピッチPを狭くしても、コア部42Aのピッチについては広く確保することができる。したがって、コア部42のピッチPを狭くしても、光学素子51のチャンネル間のクロストークの増大が抑制されるとともに、光学素子52のチャンネル間のクロストークの増大が抑制される。この結果、コア部42を狭ピッチ化することができ、光モジュール21の小型化に貢献することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、複数のコア部42に2列の溝部44A,44Bを形成するようにした。これに限らず、例えば複数のコア部42に3列以上の溝部を形成するようにしてもよい。ここでは、図14及び図15に示すように、複数のコア部42に3列の溝部44A,44B,44Cを形成した場合について説明する。この場合であっても、光路変換ミラー47は、上記実施形態と同様に、隣り合うコア部42に形成された光路変換ミラー47がX方向において互いに異なる位置に配置されるように形成されている。具体的には、図14及び図15の例では、複数の光路変換ミラー47は、平面視で鋸歯状に配置されるように形成されている。具体的には、図14の例では、図中の一番上に形成されたコア部42から図中の一番下に形成されたコア部42に向かって順に溝部44A→44B→44C→44A→44Bがそれぞれ有する傾斜面に光路変換ミラー47が形成されている。また、図15の例では、図中の一番上に形成されたコア部42から図中の一番下に形成されたコア部42に向かって順に溝部44A→44B→44C→44B→44Aがそれぞれ有する傾斜面に光路変換ミラー47が形成されている。
・上記実施形態では、配線基板30に対して、1つの受発光部54を有する単チャンネルの光学素子51,52を複数個実装するようにした。これに限らず、例えば図16に示すように、3個の単チャンネルの光学素子51に代えて、複数(ここでは、3個)の受発光部54を有する3チャンネルの光学素子51Aを配線基板30に実装するようにしてもよい。また、2個の単チャンネルの光学素子52に代えて、複数(ここでは、2個)の受発光部54を有する2チャンネルの光学素子52Aを配線基板30に実装するようにしてもよい。
・上記実施形態において、光モジュール21のチャンネル数(コア部42の数)は特に限定されない。
・上記実施形態では、溝部44A,44Bを第2クラッド層43で充填するようにした。これに限らず、例えば溝部44A,44Bをコア部42と同一の材料からなるコア層で充填し、その後、コア部42及び上記コア層を被覆するように、第1クラッド層41上に第2クラッド層43を形成するようにしてもよい。
・上記実施形態におけるアンダーフィル樹脂61,62を省略するようにしてもよい。
・上記実施形態におけるコア部42A,42Bの平面形状は、直線状に限定されず、例えば湾曲部を有する形状、分岐部や交差部を有する形状、集光部(例えば、他の部分と比べて幅が狭くなっている部分)や光拡散部(例えば、他の部分と比べて幅が広くなっている部分)を有する形状であってもよい。
20 光導波路積層配線基板
21 光モジュール
30 配線基板
40 光導波路
41 第1クラッド層
42,42A,42B コア部
43 第2クラッド層
44A,44B,44C 溝部
45A,45B 傾斜面
47,47A,47B 光路変換ミラー
50,51,51A,52,52A 光学素子

Claims (5)

  1. 上面に配線パターンが形成された配線基板と、前記配線基板の上面に積層された光導波路とを有する光導波路積層配線基板であって、
    前記光導波路は、
    前記配線基板の上面に形成された第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層上に形成され、第1方向に延在されたN個(Nは3以上の自然数)のコア部と、
    前記N個のコア部の各々に形成され、前記第1方向において互いに離間した位置に形成されて傾斜面を有するM個(Mは2以上の自然数)の溝部と、
    前記各コア部に形成された前記M個の傾斜面のうち任意の1つの傾斜面に選択的に形成された光路変換ミラーと、
    前記第1クラッド層上に形成され、前記N個のコア部を被覆する第2クラッド層と、
    前記第1クラッド層と前記コア部と前記第2クラッド層とを厚さ方向に貫通して形成され、前記配線パターンの一部を接続パッドとして露出する開口部と、を有し、
    隣り合う前記コア部に形成された前記光路変換ミラーは、前記第1方向の位置が互いに異なる位置に配置され、
    前記M個の溝部は、前記第1方向と平面視で直交する第2方向に沿って直線状に並んで前記N個のコア部に形成され、
    前記第2クラッド層は、前記光路変換ミラーの形成された溝部と前記光路変換ミラーの形成されていない溝部とを充填するように形成され
    前記N個のコア部は全て前記第1方向の長さが同じ長さに設定されていることを特徴とする光導波路積層配線基板。
  2. 前記N個の光路変換ミラーは、平面視で鋸歯状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光導波路積層配線基板。
  3. 請求項1又は2に記載の光導波路積層配線基板と、
    前記配線基板に実装され、前記接続パッドと電気的に接続され、前記光路変換ミラーにより前記コア部に光結合される光学素子と、
    を有することを特徴とする光モジュール。
  4. 上面に配線パターンが形成された配線基板を形成する工程と、
    前記配線基板の上面に第1クラッド層を形成する工程と、
    前記第1クラッド層上に、第1方向に延在されるN個(Nは3以上の自然数)のコア部を形成する工程と、
    前記N個のコア部の各々に、傾斜面を有するM個(Mは2以上の自然数)の溝部を前記第1方向において互いに離間した位置に形成する工程と、
    前記各コア部に形成された前記M個の傾斜面のうち任意の1つの傾斜面に選択的に光路変換ミラーを形成する工程と、
    前記第1クラッド層上に、前記N個のコア部を被覆し、前記光路変換ミラーの形成された溝部と前記光路変換ミラーの形成されていない溝部とを充填する第2クラッド層を形成する工程と、
    前記第1クラッド層と前記コア部と前記第2クラッド層とを厚さ方向に貫通し、前記配線パターンの一部を接続パッドとして露出する開口部を形成する工程と、を有し、
    隣接する前記コア部に形成された前記光路変換ミラーは、前記第1方向の位置が互いに異なる位置に配置され、
    前記M個の溝部は、前記第1方向と平面視で直交する第2方向に沿って直線状に並んで前記N個のコア部に形成されることを特徴とする光導波路積層配線基板の製造方法。
  5. 前記各溝部は、切削装置の回転ブレードによって前記N個のコア部を厚さ方向に切削することにより形成されることを特徴とする請求項5に記載の光導波路積層配線基板の製造方法。
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