JP6103514B1 - 剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】車道と歩道の境付近に立設される剛性防護柵に使用しても、車両の衝突荷重に対し変状を伴わない安全な基礎ブロックを提供する。【解決手段】剛性防護柵30の支柱32建て込み用の基礎ブロック1であって、長さ方向を道路の延長方向に沿わせる一対の略方形板状の側壁2は、夫々を離隔して対向せしめ、側壁の上部3で長さ方向に渡る膨出部4を内方に向けて突出するとともに、膨出部以下を下方拡開状の内側壁5とし、一対の側壁間の長さ方向略中央部に連結されて、平面視略エ字形を構成する支柱支持部9は、上端面10が側壁の上部より上突出し、長さ方向両側の側端面11が下方漸縮状、又、下端面が下位で空所20を形成すべく両内側壁間に架け渡されてなる塊状であるとともに、剛性防護柵の支柱を立設する縦孔13が少なくとも一箇所上端面に設けられ、支柱支持部の長さ方向両側にも側壁の上部及び合端面6側に開口する空所を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、道路の車道と歩道の境付近に埋設される剛性防護柵の支柱建て込み用で、剛性防護柵に作用する車両衝突荷重に耐え得る基礎ブロックに関するものである。
従来、防護柵の支柱を建て込むブロックとして、例えば下記の特許文献1又は2に開示される如く、方形板状の底版又は低壁部の前端又は一端に、前壁又は立ち上がり壁が一体成形されて断面略L字となされ、その底版又は低壁部に他ブロックとの連結手段(ボルト等)が講じられるとともに、前壁又は立ち上がり壁の一部に底版又は低壁部と一体化した補強ブロック(支柱建て込み用の穴を有する)又は支柱用支持孔部を有してなるものが知られている。
しかしながら、かかる従来のブロックは、ガードレール、即ち、車両の衝突荷重が作用した際に、それ自体が変形して衝突荷重を吸収・緩和する、所謂、たわみ性防護柵用であって、ブロックの自重や方形板状の底版又は低壁部の上面に積層される路材重量、更に他ブロックとの連結手段をもって、車両衝突の際に支柱を介して作用する残余荷重(ガードレールが吸収・緩和した後の軽減荷重)に耐えようとするものである。
従って、当該ブロックは、車両衝突時にそれ自体に変形が伴わず、衝突荷重が正味伝播される剛性防護柵への使用に困難性があって、上記残余荷重を上回る正味荷重の作用により、前壁又は立ち上がり壁の先端を支点とするモーメントが過大に作用して、底版又は低壁部の後端が浮き上がる恐れがあるという問題点があった。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、主として、歩車道を分離すべく車道と歩道の境付近に立設される剛性防護柵の支柱建て込みに使用しても、地表にあって連続性に富み、車両の衝突荷重に対し変状を伴わない安全な基礎ブロックを提供することを課題としている。
従って、当該ブロックは、車両衝突時にそれ自体に変形が伴わず、衝突荷重が正味伝播される剛性防護柵への使用に困難性があって、上記残余荷重を上回る正味荷重の作用により、前壁又は立ち上がり壁の先端を支点とするモーメントが過大に作用して、底版又は低壁部の後端が浮き上がる恐れがあるという問題点があった。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、主として、歩車道を分離すべく車道と歩道の境付近に立設される剛性防護柵の支柱建て込みに使用しても、地表にあって連続性に富み、車両の衝突荷重に対し変状を伴わない安全な基礎ブロックを提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロックは、請求項1記載の如く、道路の地表に連続した状態で設置され、その長さ方向を道路の延長方向に沿わせる一対の略方形板状の側壁は、夫々を離隔して対向せしめ、該側壁の上部で長さ方向に渡る膨出部を内方に向けて突出するとともに、該膨出部以下を下方拡開状の内側壁とし、かかる一対の側壁間の長さ方向略中央部に連結されて、全体で平面視略エ字形を構成する支柱支持部は、上端面が側壁の上部より上突出し、長さ方向両側の側端面が下方漸縮状、又、下端面がその下位で空所を形成すべく両内側壁間に架け渡されてなる塊状であるとともに、剛性防護柵の支柱を立設する縦孔が少なくとも一箇所上端面に設けられ、該支柱支持部の長さ方向両側にも側壁の上部及び合端面側に開口する空所を有してなるものである。
又、本発明の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロックは、請求項2記載の如く、請求項1の基礎ブロックおいて、支柱支持部が複数個あって、該各支柱支持部間に上部側に開口する空所を有してなるものである。
又、本発明の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロックは、請求項3記載の如く、請求項1又は請求項2の基礎ブロックにおいて、対向せる両側壁の一方の合端面に側面視ハ字形の嵌合凸部を設け、又、これと係合し得る側面視ハ字形の嵌合凹部を他方の合端面に設けてなるものである。
又、本発明の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロックは、請求項4記載の如く、請求項1乃至3の何れかの基礎ブロックにおいて、対向せる側壁の長さ方向に渡る長さが夫々異なってなるものである。
本発明の請求項1記載の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロックは、その長さ方向を道路の延長方向に沿わせる一対の略方形板状の側壁は、夫々を離隔して対向せしめ、該側壁の上部で長さ方向に渡る膨出部を内方に向けて突出するとともに、該膨出部以下を下方拡開状の内側壁とし、かかる一対の側壁間の長さ方向略中央部に連結されて、全体で平面視略エ字形を構成する支柱支持部は、上端面が側壁の上部より上突出し、長さ方向両側の側端面が下方漸縮状、又、下端面がその下位で空所を形成すべく両内側壁間に架け渡されてなる塊状であるとともに、剛性防護柵の支柱を立設する縦孔が少なくとも一箇所上端面に設けられ、該支柱支持部の長さ方向両側にも側壁の上部及び合端面側に開口する空所を有してなるものであるため、かかる基礎ブロックの連設にあって、一対の側壁の長さ方向における端面、即ち、合端面を隣合せて突き合わせるとともに、側壁の長さ方向を道路の延長方向に沿わせた連続状態で、且つ、道路の地表に設置した際は、一連の基礎ブロック内においても空所が略トンネル状に連通する。
而して、連通せる空所内に上部側から生コンクリートを充満し硬化せしめた状態で、剛性防護柵の支柱を支柱支持部の縦孔に建て込んで供すると、車両の衝突により剛性防護柵に水平方向の重荷重が作用し支柱を介して基礎ブロックに伝播しても、一連の基礎ブロックの自重及び硬化コンクリートの重量、並びに側壁が地表に埋没されることで得られる受働土圧によって、その転倒、活動等の変状を防止し、変形を許容しないという剛性防護柵の機能を維持する基礎躯体として、安全に使用することができる。
又、支柱支持部は塊状であって、支柱から伝播する重荷重に十分耐え得るとともに、該支柱支持部の側端面が下方漸縮状で、上部に内方へ向けた膨出部を有する内側壁が下方拡開状、即ち、夫々の下方へ向けての勾配が異なってなり、これらが空所に充満する硬化コンクリートと有機的に係合することで、基礎躯体としての一体性を確保することができる。
更に、支柱支持部の両側にある空所は、基礎ブロックの連設時に隣合う合端面相互の継目を補強する如く、空所内の硬化コンクリートを隣接ブロック間に行き渡らせ、一連の基礎ブロックの連結強度を高めることができる。
而して、連通せる空所内に上部側から生コンクリートを充満し硬化せしめた状態で、剛性防護柵の支柱を支柱支持部の縦孔に建て込んで供すると、車両の衝突により剛性防護柵に水平方向の重荷重が作用し支柱を介して基礎ブロックに伝播しても、一連の基礎ブロックの自重及び硬化コンクリートの重量、並びに側壁が地表に埋没されることで得られる受働土圧によって、その転倒、活動等の変状を防止し、変形を許容しないという剛性防護柵の機能を維持する基礎躯体として、安全に使用することができる。
又、支柱支持部は塊状であって、支柱から伝播する重荷重に十分耐え得るとともに、該支柱支持部の側端面が下方漸縮状で、上部に内方へ向けた膨出部を有する内側壁が下方拡開状、即ち、夫々の下方へ向けての勾配が異なってなり、これらが空所に充満する硬化コンクリートと有機的に係合することで、基礎躯体としての一体性を確保することができる。
更に、支柱支持部の両側にある空所は、基礎ブロックの連設時に隣合う合端面相互の継目を補強する如く、空所内の硬化コンクリートを隣接ブロック間に行き渡らせ、一連の基礎ブロックの連結強度を高めることができる。
又、本発明の請求項2記載の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロックは、請求項1記載の支柱支持部が複数個あって、該各支柱支持部間に上部側に開口する空所を有してなるものであるため、伝播荷重が大きい場合や側壁を長尺化する際に、複数の支柱支持部で伝播荷重を分散支承し、又、一対の側壁との長さ方向の連結を短スパン化して安定構造となすことができ、更に、上面側の開口数も増えて、該所から行う空所への生コンクリート充填作業が効率化する。
又、本発明の請求項3記載の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロックは、請求項1又は請求項2記載の対向せる両側壁の一方の合端面に側面視ハ字形の嵌合凸部を設け、又、これと係合し得る側面視ハ字形の嵌合凹部を他方の合端面に設けたために、基礎ブロックの連設時に隣合う合端面相互が凹凸係合して、その継手強度を一層増強することができる。
更に、連設に際して、地表に既に設置された基礎ブロックの嵌合凸部を有する一方の合端面に対し、連設しようとする他の基礎ブロックを荷吊して、その嵌合凹部を有する他方の合端面を突き当て摺動させる如く下降させると、各合端面で略ハ字形基調をなす凸凹に導かれ下降せる基礎ブロックの据え付け通りや高さが自動的に定まる。よって、道路の延長方向に沿わせて多数個を連設させる施工を簡素化できる。
更に、連設に際して、地表に既に設置された基礎ブロックの嵌合凸部を有する一方の合端面に対し、連設しようとする他の基礎ブロックを荷吊して、その嵌合凹部を有する他方の合端面を突き当て摺動させる如く下降させると、各合端面で略ハ字形基調をなす凸凹に導かれ下降せる基礎ブロックの据え付け通りや高さが自動的に定まる。よって、道路の延長方向に沿わせて多数個を連設させる施工を簡素化できる。
又、本発明の請求項4記載の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロックは、請求項1乃至3の何れかに記載の対向せる側壁の長さ方向に渡る長さが夫々異なってなるために、基礎ブロックの連設形態を平面視で屈曲状になすことができて、道路の曲がりや折れに略沿わせて設置可能で、施工現場への適応性に優れる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロック(以下、基礎ブロックという)1の連設状態を示す斜視図であり、該基礎ブロック1は、プレキャストコンクリートからなり、道路の車歩道境界付近の地表部で、その長さ方向を道路延長(縦断)方向に沿わせ、相互を連設して設置するものであって、後述のコンクリートによる一体化の後に、障壁31を備えた剛性防護柵30の支柱32を基礎ブロック1の支柱支持部9に建て込んで供用するものである。
図1は、本発明の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロック(以下、基礎ブロックという)1の連設状態を示す斜視図であり、該基礎ブロック1は、プレキャストコンクリートからなり、道路の車歩道境界付近の地表部で、その長さ方向を道路延長(縦断)方向に沿わせ、相互を連設して設置するものであって、後述のコンクリートによる一体化の後に、障壁31を備えた剛性防護柵30の支柱32を基礎ブロック1の支柱支持部9に建て込んで供用するものである。
上記、基礎ブロック1の構成を詳述すると、図2(イ)乃至(ト)に示す如く、その長さ方向を道路の延長(縦断)方向に沿わせる一対の略方形板状の側壁2が、夫々離隔して対向し、該側壁2の上部3で長さ方向に渡る膨出部4を内方に向けて突出するとともに、該膨出部4以下を下方拡開状の内側壁5とし、かかる一対の側壁2・2間の長さ方向略中央部を連結して、全体で平面視略エ字形を構成する支柱支持部9は、上端面10が側壁2の上部3より上突出し、長さ方向両側の側端面11が下方漸縮状、又、下端面12がその下位で空所20を形成すべく両内側壁5・5間に架け渡されてなる塊状であるとともに、剛性防護柵30の支柱32の寸法と略合致しこれを立設する縦孔13が上端面10の二箇所に穿設され、該支柱支持部9の長さ方向両側にも側壁2の上部3及び合端面6側に開口する空所20が形成されなる。
又、両側壁2・2の一方の合端面6に側面視ハ字形の嵌合凸部7を設け、これと係合し得る側面視ハ字形の嵌合凹部8を他方の合端面6に設けるとともに、両内側壁5・5における支柱支持部9の下端面12連結部下位に、薄肉凹所14を設けてなるものである。
又、両側壁2・2の一方の合端面6に側面視ハ字形の嵌合凸部7を設け、これと係合し得る側面視ハ字形の嵌合凹部8を他方の合端面6に設けるとともに、両内側壁5・5における支柱支持部9の下端面12連結部下位に、薄肉凹所14を設けてなるものである。
而して、本実施形態に係る基礎ブロック1の連設にあっては、図1に示す如く、道路の地表部において一対の側壁2の長さ方向にある合端面6相互を突き合わせるとともに、複数の基礎ブロック1の側壁2の長さ方向を道路の延長(縦断)方向に沿わせた連続状態で設置し、一連の基礎ブロック1下方に内在する空所20をトンネル状に連通させる。
ここで、合端面6の突き合わせは、地表に既に設置された基礎ブロック1の嵌合凸部7を有する一方の合端面6に対し、連設しようとする他の基礎ブロック1を荷吊して、その嵌合凹部8を有する他方の合端面6を突き当て摺動させる如く降下させると、各合端面6で略ハ字形基調をなす凸凹に導かれて下降せる基礎ブロック1の据え付け通りや高さが自動的に定まるため、道路の延長方向に多数個を連設させる施工が簡素化する。
又、各所で隣合う合端面6相互の凹凸係合が、その継手強度を一層増強する。
更に、隣合う支柱支持部9間に形成される空所20は、上記トンネル状に連なる空所20と煙突状に連通して上面に開口してなる。
ここで、合端面6の突き合わせは、地表に既に設置された基礎ブロック1の嵌合凸部7を有する一方の合端面6に対し、連設しようとする他の基礎ブロック1を荷吊して、その嵌合凹部8を有する他方の合端面6を突き当て摺動させる如く降下させると、各合端面6で略ハ字形基調をなす凸凹に導かれて下降せる基礎ブロック1の据え付け通りや高さが自動的に定まるため、道路の延長方向に多数個を連設させる施工が簡素化する。
又、各所で隣合う合端面6相互の凹凸係合が、その継手強度を一層増強する。
更に、隣合う支柱支持部9間に形成される空所20は、上記トンネル状に連なる空所20と煙突状に連通して上面に開口してなる。
次に、図3及び図4に示す如く、上記の如く連通する空所20内に、支柱支持部9間にある空所20の上側から生コンクリート40を充満し、硬化せしめた状態(以下、コンクリートといい、符号は40共用)で、剛性防護柵30の支柱32を支柱支持部9の縦孔13に建て込み、歩車道分離等に供用する。
供用にあたり、剛性防護柵30の障壁31に車両が衝突して水平方向の重荷重が作用し、支柱32を介して基礎ブロック1に伝播しても、一連の基礎ブロック1の自重、コンクリート40の重量、並びに側壁2が地表に埋没され埋め戻し材41と面することで得られる受働土圧によって、その転倒、活動等の変状を防止し、車両衝突時に変形を許容しないという剛性防護柵30の機能を維持する基礎躯体として、車両の逸脱や突破を阻止し、安全に供用することができる。
又、支柱支持部9は塊状、頑丈であって、支柱32から伝播する重荷重に十分に耐え得るとともに、該支柱支持部9の側端面11が下方漸縮状で、上部3に内方へ向けた膨出部4を有する内側壁5が下方拡開状、即ち、夫々の下方へ向けての勾配が異なってなり、加えて内側壁5に薄肉凹所14もあって、これらが空所20に充満したコンクリート40と有機的に係合して基礎躯体としての一体性を確保するものである。
更に、支柱支持部9間にある空所20を充満したコンクリート40は、隣合う合端面6相互の継目を補強して、一連の基礎ブロック1の連結強度を高めるものである。
尚、図中、基礎ブロック1の上部3及び埋め戻し材41の上面は、舗装材42によって覆われてなる。
尚又、薄肉凹所14には、コンクリート40が行き渡ってなるが、基礎ブロック1の連設に際し、管類、基礎類等、他の地中構造物と交差する場合は、薄肉凹所14を打ち抜き、地中構造物を跨ぐ如く設置した後に生コンクリート40を充填すればよく、地表近くへの設置、所謂、浅層埋設にも好適である。
更に図1を含め、剛性防護柵30は、二本の支柱32の上位に長方形板状の障壁31が一体化された独立的なものを例示したが、これに限定されず、独立的な障壁31の意匠は無論、一連の基礎ブロック1に立設せる複数の支柱32に対し、障壁31が連なって固定されて帯状を呈する、断続的又は連続的なものであってもよく、要は、支柱32に種々な固定手段をもって障壁31が一体化されるものであれば、その具体的構成態様は問わない。
更に又、耐荷重値が小さいたわみ性防護柵の使用に、何ら支障がないことは勿論である。
供用にあたり、剛性防護柵30の障壁31に車両が衝突して水平方向の重荷重が作用し、支柱32を介して基礎ブロック1に伝播しても、一連の基礎ブロック1の自重、コンクリート40の重量、並びに側壁2が地表に埋没され埋め戻し材41と面することで得られる受働土圧によって、その転倒、活動等の変状を防止し、車両衝突時に変形を許容しないという剛性防護柵30の機能を維持する基礎躯体として、車両の逸脱や突破を阻止し、安全に供用することができる。
又、支柱支持部9は塊状、頑丈であって、支柱32から伝播する重荷重に十分に耐え得るとともに、該支柱支持部9の側端面11が下方漸縮状で、上部3に内方へ向けた膨出部4を有する内側壁5が下方拡開状、即ち、夫々の下方へ向けての勾配が異なってなり、加えて内側壁5に薄肉凹所14もあって、これらが空所20に充満したコンクリート40と有機的に係合して基礎躯体としての一体性を確保するものである。
更に、支柱支持部9間にある空所20を充満したコンクリート40は、隣合う合端面6相互の継目を補強して、一連の基礎ブロック1の連結強度を高めるものである。
尚、図中、基礎ブロック1の上部3及び埋め戻し材41の上面は、舗装材42によって覆われてなる。
尚又、薄肉凹所14には、コンクリート40が行き渡ってなるが、基礎ブロック1の連設に際し、管類、基礎類等、他の地中構造物と交差する場合は、薄肉凹所14を打ち抜き、地中構造物を跨ぐ如く設置した後に生コンクリート40を充填すればよく、地表近くへの設置、所謂、浅層埋設にも好適である。
更に図1を含め、剛性防護柵30は、二本の支柱32の上位に長方形板状の障壁31が一体化された独立的なものを例示したが、これに限定されず、独立的な障壁31の意匠は無論、一連の基礎ブロック1に立設せる複数の支柱32に対し、障壁31が連なって固定されて帯状を呈する、断続的又は連続的なものであってもよく、要は、支柱32に種々な固定手段をもって障壁31が一体化されるものであれば、その具体的構成態様は問わない。
更に又、耐荷重値が小さいたわみ性防護柵の使用に、何ら支障がないことは勿論である。
図5は、上記一実施の形態に係る基礎ブロック1の変形例を示し、本変形例に係る基礎ブロック1は、剛性防護柵30の支柱32が建て込まれる支柱支持部9を二箇所に設けたもので、詳しくは、同図(イ)乃至(ニ)に示す如く、二箇所の支柱支持部9は、夫々が上端面10の縦孔13を一箇所とし、側壁2の長さ方向で離隔して、該各支柱支持部9間に上部3側に開口する空所20を有してなるもである。
而して、本基礎ブロック1の構成によれば、二箇所の支柱支持部9が支柱32からの伝播荷重を分散支持するとともに、一対の側壁2との長さ方向の連結を短スパン化して安定構造となすことができ、伝播荷重が大きい場合や側壁2を長尺化する際に好適である。
又、上部3側への開口数、即ち、側壁2の下方に内在するトンネル状の空所20と連なって煙突状を呈する空所20の数も増え、当該基礎ブロック1の連設時に該所から行う各空所20への生コンクリート40の充填施工を効率化せしめるとともに、コンクリート40との係合箇所も増して基礎躯体としての一体性を更に増強するものである。
而して、本基礎ブロック1の構成によれば、二箇所の支柱支持部9が支柱32からの伝播荷重を分散支持するとともに、一対の側壁2との長さ方向の連結を短スパン化して安定構造となすことができ、伝播荷重が大きい場合や側壁2を長尺化する際に好適である。
又、上部3側への開口数、即ち、側壁2の下方に内在するトンネル状の空所20と連なって煙突状を呈する空所20の数も増え、当該基礎ブロック1の連設時に該所から行う各空所20への生コンクリート40の充填施工を効率化せしめるとともに、コンクリート40との係合箇所も増して基礎躯体としての一体性を更に増強するものである。
図6は、他の変形例を示し、本他の変形例に係る基礎ブロック1は、同図(イ)乃至(ハ)に示す如く、図5に示した前出の変形例に係る基礎ブロック1をその長さ方法中央で二等分した態様で、側壁2の長さ方向への長さが短く、支柱支持部9が一箇所である点を要件とし、連設にあっては、前出の如き長尺の他の基礎ブロック1に混在させて道路延長(縦断)方向への設置長さの調整に供する。
図7は、更なる変形例による連設状態(平面視の形態)を示し、該連設に用いらている基礎ブロック1’は、図2に示した前出の一実施の形態に係る基礎ブロック1と基本的構成を同じくしてなるが、図7(ア)に示すものは、対向せる側壁2a・2bの長さ方向に渡る長さが長短と夫々異なり、これによって合端面6相互(嵌合凹凸部は割愛)が平面視略ハ字形に対向し、全体で平面視略台形状を呈してなり、かかる合端面6同士の突き合わせによって、その連設形態が道路の曲率半径Rに沿わせた屈曲状をなしている。
又、図7(イ)では、上記長短の格差を大きくしてなり、一実施の形態に係る基礎ブロック1間に介在(嵌合凹凸部は割愛)することで、その屈折せる連設形態が隅切り状をなしている。
更に、図7(ウ)では、両側壁2は同長であるが、夫々長さ方向で食い違って合端面6相互が傾斜状態で対向し、全体で平面視略平行四辺形状を呈してなり、一実施の形態に係る基礎ブロック1間に介在(嵌合凹凸部は割愛)することで、その屈曲せる連設形態が出入り状をなしている。
又、図7(イ)では、上記長短の格差を大きくしてなり、一実施の形態に係る基礎ブロック1間に介在(嵌合凹凸部は割愛)することで、その屈折せる連設形態が隅切り状をなしている。
更に、図7(ウ)では、両側壁2は同長であるが、夫々長さ方向で食い違って合端面6相互が傾斜状態で対向し、全体で平面視略平行四辺形状を呈してなり、一実施の形態に係る基礎ブロック1間に介在(嵌合凹凸部は割愛)することで、その屈曲せる連設形態が出入り状をなしている。
尚、本発明の基礎ブロック1・1’は、必ずしも上記実施形態や変形例のものに限定されず、本発明の意図する範囲内で適宜変更されてもよい。
例えば、その高さ、幅、長さ、即ち、全体の外郭寸法や支柱支持部9、縦孔13の数、更に、側壁2の具体的態様を含め、これらは自由で、埋没せる道路状況、立設せる剛性防護柵30等に応じて適宜に設定されればよいし、縦孔13の断面形状や穿設間隔及び深さも適宜に相応されればよい。
例えば、その高さ、幅、長さ、即ち、全体の外郭寸法や支柱支持部9、縦孔13の数、更に、側壁2の具体的態様を含め、これらは自由で、埋没せる道路状況、立設せる剛性防護柵30等に応じて適宜に設定されればよいし、縦孔13の断面形状や穿設間隔及び深さも適宜に相応されればよい。
1・1’ 支持ブロック
2・2a・2b 側壁
3 上部
4 膨出部
5 内側壁
6 合端面
7 嵌合凸部
8 嵌合凹部
9 支柱支持部
10 上端面
11 側端面
12 下端面
13 縦孔
20 空所
30 剛性防護柵
32 支柱
40 生コンクリート・コンクリート
2・2a・2b 側壁
3 上部
4 膨出部
5 内側壁
6 合端面
7 嵌合凸部
8 嵌合凹部
9 支柱支持部
10 上端面
11 側端面
12 下端面
13 縦孔
20 空所
30 剛性防護柵
32 支柱
40 生コンクリート・コンクリート
Claims (4)
- 道路の地表に連続した状態で設置される、剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロック(1)であって、その長さ方向を道路の延長方向に沿わせる一対の略方形板状の側壁(2)は、夫々を離隔して対向せしめ、該側壁(2)の上部(3)で長さ方向に渡る膨出部(4)を内方に向けて突出するとともに、該膨出部(4)以下を下方拡開状の内側壁(5)とし、かかる一対の側壁(2)(2)間の長さ方向略中央部に連結されて、全体で平面視略エ字形を構成する支柱支持部(9)は、上端面(10)が側壁(2)の上部(3)より上突出し、長さ方向両側の側端面(11)が下方漸縮状、又、下端面(12)がその下位で空所(20)を形成すべく両内側壁(5)(5)間に架け渡されてなる塊状であるとともに、剛性防護柵(30)の支柱(32)を立設する縦孔(13)が少なくとも一箇所上端面(10)に設けられ、該支柱支持部(9)の長さ方向両側にも側壁(2)の上部(3)及び合端面(6)側に開口する空所(20)を有してなることを特徴とする剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロック。
- 支柱支持部(9)が複数個あって、該各支柱支持部(9)間に上部(3)側に開口する空所(20)を有してなる請求項1記載の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロック。
- 対向せる両側壁(2)(2)の一方の合端面(6)に側面視ハ字形の嵌合凸部(7)を設け、又、これと係合し得る側面視ハ字形の嵌合凹部(8)を他方の合端面(6)に設けた請求項1又は請求項2記載の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロック。
- 対向せる側壁(2a)(2b)の長さ方向に渡る長さが夫々異なってなる請求項1乃至3の何れかに記載の剛性防護柵の支柱建て込み用の基礎ブロック。
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