JP6102878B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

ここに開示された技術は、車両用前照灯に関するものである。
従来より、ハイビームとロービームとで共通の光源を有し、反射部材の位置を変えることによってハイビームとロービームとの切り替えを行う車両用前照灯が知られている。
特開2011−119184号公報
ところで、車両用前照灯においては、ハイビームとロービーム以外に第3の照射モードを有する場合がある。例えば、第3の照射モードとしては、昼間点灯(DRL:Daytime Running Lights)がある。昼間点灯は、他者に自車両を容易に認識させるための点灯であり、日中等の比較的明るい環境下における点灯である。
このような第3の照射モードを実現するにあたって、専用の照射ユニットを設けることも考えられるが、部品点数の増加を極力抑えることが好ましい。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハイビーム及びロービーム以外の第3の照射モードを部品点数の増大を抑制しつつ実現することにある。
ここに開示された車両用前照灯は、光源と、前記光源からの光を反射させる第1反射部材と、ロービームの配向パターンを形成する第1位置と、ハイビームの配向パターンを形成する第2位置と、第3の照射モードの配向パターンを形成する第3位置とに位置を切り替えられるように構成されており、前記第1反射部材で反射した光を反射させる第2反射部材と、少なくともロービーム及びハイビームのときに前記第1反射部材又は前記第1位置若しくは前記第2位置に位置する前記第2反射部材で反射した光が入射し、該光を車両前方へ出射させる第1光学部材と、前記第3の照射モードのときに前記第3位置に位置する前記第2反射部材で反射した光が入射し、該光を車両前方へ出射させる第2光学部材とを備えるようにしたものである。
この構成によれば、第1位置と第2位置とで位置を切り替えることによってロービームの配向パターンとハイビームの配向パターンとを切り替える第2反射部材が、第3の照射モードのときにはさらに第3位置へ切り替えられる。そして、第3位置の第2反射部材で反射した光は、第2光学部材に入射し、該第2光学部材を介して車両前方へ出射する。
このように、第2反射部材の位置を切り替えることでロービームとハイビームとを切り替える構成において、第2反射部材をさらに第3位置へ切り替え可能とし、第3位置の第2反射部材で反射した光を車両前方へ出射する第2光学部材をさらに設けることによって、ハイビーム及びロービーム以外の第3の照射モードを部品点数の増大を抑制しつつ実現することができる。
また、車両用前照灯は、前記第2反射部材が前記第3位置に位置するときに前記第1反射部材で反射する光の一部を遮る遮光部をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、第3の照射モードのときには、遮光部により光量が絞られる。この構成は、第3の照射モードがロービーム及びハイビームに比べて必要な光量が少ない場合に有効である。例えば、第3の照射モードが昼間点灯である場合には、点灯の目的は、前方の視界確保というよりは、他者に自車両を認識させることにある。そのため、昼間点灯に必要な光量は、ロービーム及びハイビームに比べて少ない。遮光部を設けることによって、第3の照射モード時に光量を低減することができる。
さらに、前記遮光部は、前記第2反射部材と一体的に構成されており、前記第2反射部材が前記第3位置に位置するときに前記第1反射部材で反射した光の一部を遮光する遮光位置に位置するようにしてもよい。
この構成によれば、遮光部は、第2反射部材と一体的に移動し、第2反射部材が第3の位置に移動するときに遮光位置に移動する。そのため、遮光部だけを駆動する専用の駆動機構を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
また、前記第2反射部材が前記第3位置に位置するときには、前記第1反射部材で反射した光の一部は、該第2反射部材で反射することなく前記第1光学部材に入射し、該第1光学部材から出射される光と前記第2光学部材から出射される光とで前記第3の照射モードの配向パターンが形成されるようにしてもよい。
この構成によれば、第3の照射モードの配向パターンは、第1光学部材を介して出射される光と第2光学部材を介して出射される光との合成で形成される。そのため、配向パターンの自由度が向上し、所望の配向パターンを実現し易くなる。
また、前記第1反射部材は、前記第2反射部材が前記第3位置に位置するときに前記光源からの光を前記第1光学部材へ向かって反射させる第1反射面と、前記第2反射部材が前記第3位置に位置するときに前記光源からの光を該第2反射部材へ向かって反射させる第2反射面とを有するようにしてもよい。
この構成によれば、第1反射部材に2つの反射面を設けることによって、第2反射部材が第3位置に位置するときに第1光学部材と第2反射部材とのそれぞれに向かって光を反射させることができる。つまり、光源からの光を第1光学部材と第2反射部材とのそれぞれに導く構成を容易に実現することができる。
また、前記第1光学部材は、レンズであり、前記第2光学部材は、リフレクタであってもよい。
さらに、前記光源は、前記第3の照射モードのときには発光量がハイビーム及びロービームに比べて低減されるようにしてもよい。
この構成は、第3の照射モードが例えば昼間点灯のように、ロービーム及びハイビームに比べて必要な光量が少ない場合に有効である。
前記車両用前照灯によれば、ハイビーム及びロービーム以外の第3の照射モードを部品点数の増大を抑制しつつ実現することができる。
車両用前照灯の断面図である。 車両用前照灯の概略的な正面図である。 ロービームのときの前照灯の断面図である。 ロービームのときの配向パターンである。 ハイビームのときの前照灯の断面図である。 ハイビームのときの配向パターンである。 昼間点灯のときの前照灯の断面図である。 昼間点灯のときにレンズにより形成される配向パターンである。 昼間点灯のときに第2リフレクタにより形成される配向パターンである。 昼間点灯のときの配向パターンである。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に、車両用前照灯100の断面図を示す。図2に、車両用前照灯100の概略的な正面図を示す。
車両用前照灯(以下、単に「前照灯」ともいう)100は、光を出射する光源モジュール10と、光源モジュール10からの光を反射させる第1リフレクタ20と、傾動するように構成され、第1リフレクタ20で反射した光を反射させる可動ミラー30と、第1リフレクタ20又は可動ミラー30で反射した光を車両前方へ出射させるレンズ40と、可動ミラー30で反射した光を車両前方へ出射させる第2リフレクタ50と、可動ミラー30を駆動する駆動モータ60と、車両用前照灯100の放熱を促進させるヒートシンク70とを備え、車両前方を照射する。前照灯100は、ロービームとハイビームと昼間点灯とに切り替え可能に構成されている。昼間点灯は、車両前方の視界確保というよりも、他者に自車両を認識させる被視認性を向上させるための点灯であるので、ロービーム及びハイビームに比べて光度が抑制されている。昼間点灯は、第3の照射モードの一例である。以下、説明の便宜上、車両の前後、左右、上下を前照灯100の前後、左右、上下として説明する。
光源モジュール10は、LED等の発光素子11を有している。発光素子11は、点光源であり、放射状に光を出射する。発光素子11は、レンズ40の光軸L上に位置している。光源モジュール10は、光源の一例である。
第1リフレクタ20は、光源モジュール10を上方から覆うように配置され、光源モジュール10からの光を反射する。第1リフレクタ20は、第1反射面21と、第1反射面21の前方に設けられた第2反射面22とを有している。詳しくは後述するが、第1反射面21で反射した光は、ロービーム、ハイビーム及び昼間点灯のときに用いられる。第2反射面22で反射した光は、ハイビーム及び昼間点灯のときに用いられる。
第1及び第2反射面21,22は、実質的に回転楕円面に形成されている。第1反射面21の2つの焦点のうち前側の焦点を第1前側焦点a1とし、後側の焦点を第1後側焦点a2とする。第2反射面22の2つの焦点のうち前側の焦点を第2前側焦点b1とし、後側の焦点を第2後側焦点b2とする。第1後側焦点a2の位置と第2後側焦点b2の位置は、一致しており、共に発光素子11の近傍であってレンズ40の光軸L上に位置している。第1前側焦点a1は、第1後側焦点a2よりも前方であってレンズ40の光軸L上に位置している。第2前側焦点b1は、第2後側焦点b2よりも前方であって、レンズ40の光軸Lよりも下方に位置している。第1リフレクタ20は、第1反射部材の一例である。
レンズ40は、光源モジュール10からの光を前方へ出射させる。詳しくは後述するが、レンズ40には、ロービーム及びハイビームのときに第1リフレクタ20又は可動ミラー30で反射した光が入射し、該光を前方へ出射させる。レンズ40は、前側のレンズ面が凸状で、後側のレンズ面が平坦な平凸レンズである。レンズ40の光軸Lは、前後方向に延びており、前記第1反射面21の長軸と一致している。また、レンズ40の後側の焦点c1は、第1反射面21の第1前側焦点a1と一致している。レンズ40は、レンズホルダ41に保持されている。レンズは、第1光学部材の一例である。
可動ミラー30は、光源モジュール10の前方であって、第1リフレクタ20の下方に位置している。可動ミラー30は、本体部31と遮光部32とを有している。可動ミラー30は、第2反射部材の一例である。
本体部31は、平板状であり、第1リフレクタ20と対向する側の面に反射面31aが形成されている。本体部31の前端縁は、図示を省略するが、後方へ凸状に湾曲している。遮光部32は、平板状であり、本体部31の後端に一体的に連結されている。遮光部32は、本体部31に対して傾斜しており、可動ミラー30は、全体として屈曲した形状をしている。可動ミラー30には、本体部31と遮光部32との連結部に回転軸33が設けられている。回転軸33は、左右方向へ水平に延びている。可動ミラー30は、回転軸X回りに傾動可能に構成されている。可動ミラー30は、駆動モータ60により駆動される。
このように構成された可動ミラー30は、詳しくは後述するが、ロービームの配向パターンを形成する第1位置と、ハイビームの配向パターンを形成する第2位置と、昼間点灯の配向パターンを形成する第3位置とに移動するように構成されている。また、遮光部32は、可動ミラー30が第3位置に位置するときに、第1リフレクタ20の第1反射面21からの反射光の一部を遮光する遮光位置に位置する。
第2リフレクタ50は、昼間点灯時に用いられ、可動ミラー30で反射した光が入射し、該光を前方へ反射させる。第2リフレクタ50は、レンズ40の下方に配置されている。第2リフレクタ50は、実質的に回転放物面に形成された反射面51を有している。厳密には、反射面51で反射した光が前方へ広がりながら出射するように、反射面51は、回転放物面に近い自由曲面となっている。また、反射面51を回転放物面に近似した場合の焦点d1は、第2反射面22の第2前側焦点b1と略一致している。第2リフレクタ50は、第2光学部材の一例である。
続いて、このように構成された前照灯100の動作について説明する。図3に、ロービームのときの前照灯100の断面図を示す。図4に、ロービームのときの配向パターンを示す。図5に、ハイビームのときの前照灯100の断面図を示す。図6に、ハイビームのときの配向パターンを示す。図7に、昼間点灯のときの前照灯100の断面図を示す。図8に、昼間点灯のときにレンズ40により形成される配向パターンを示す。図9に、昼間点灯のときに第2リフレクタ50により形成される配向パターンを示す。図10に、昼間点灯のときの配向パターンを示す。尚、図4,6,8〜10の等光度線は、配向パターンの形状を表す目的で描かれており、等光度線のレンジは、図ごとに異なる。つまり、等光度線で示す配向パターンの大きさが同じだからといって、それらの配向パターンの光度が同じというわけではない。
〈ロービーム〉
前照灯100がロービームのときには、図3に示すように、可動ミラー30は、第1位置に位置する。第1位置において、可動ミラー30の反射面31aは略水平な状態となっており、レンズ40の光軸Lが反射面31a内に位置している。また、第1反射面21の第1前側焦点a1は、反射面31aの前端縁に位置している。尚、可動ミラー30の遮光部32は、光軸Lよりも下方であって、第1反射面21からの反射光を遮らない位置に位置している。
この状態で、光源モジュール10から光が出射されると、該光の一部は、第1リフレクタ20の第1反射面21に入射する。発光素子11は、第1後側焦点a2の近傍に位置しているので、発光素子11から出射した光は、第1反射面21で反射し、第1前側焦点a1の方へ集光していく。第1前側焦点a1へ向かう光のうち一部は、可動ミラー30で反射されてレンズ40へ入射し、残りは、可動ミラー30に当たることなくレンズ40へ入射する。レンズ40へ入射した光は、前方へ出射される。尚、光源モジュール10から出射した光の別の一部は、第1リフレクタ20の第2反射面22に入射するが、該光は、その後散乱し、レンズ40を介して前方へはほとんど出射されない。
このようにして形成されたロービームの配向パターンでは、図4に示すように、水平基準線と略一致する、水平方向のカットラインが形成され、該カットラインよりも下方に配向パターンが形成される。
〈ハイビーム〉
前照灯100がハイビームのときには、図5に示すように、可動ミラー30は、第2位置に位置する。第2位置は、前端部が第1位置から下降するように可動ミラー30が第1位置から所定角だけ傾動した位置である。第2位置においては、第1前側焦点a1と第2前側焦点b1とが反射面31aを挟んで面対称となる位置に可動ミラー30が位置している。尚、可動ミラー30の遮光部32は、略水平で、光軸Lと略平行な状態となっており、第1反射面21からの反射光を遮らない位置に位置している。
この状態で、光源モジュール10から光が出射されると、該光の一部は、第1リフレクタ20の第1反射面に21に入射する。該光は、第1反射面21で反射し、第1反射面21の第1前側焦点a1の方へ集光していく。この光は、第1前側焦点a1で収束してその後発散し、レンズ40へ入射する。また、光源モジュール10から出射した光の別の一部は、第1リフレクタ20の第2反射面22に入射する。該光は、第2反射面22で反射し、第2反射面22の第2前側焦点b1の方へ集光していく。第2反射面22と第2前側焦点b1との間に可動ミラー30が位置しているので、該光は、可動ミラー30で反射する。可動ミラー30の反射面31aは、第1前側焦点a1と第2前側焦点b1との対称面となっているので、反射面31aで反射した光は、第1前側焦点a1へ向かって集光していく。該光は、第1前側焦点a1で収束してその後発散し、レンズ40へ入射する。
このように、ハイビームのときには、光源モジュール10から出射された光の一部は、第1反射面21で反射されてレンズ40へ向かい、別の一部は、第2反射面22で反射されて可動ミラー30へ向かい、可動ミラー30でさらに反射されてレンズ40へ向かう。
こうして形成されたハイビームの配向パターンでは、図6に示すように、水平基準線の上下に大きく広がった配向パターンが形成される。ハイビームの配向パターンは、第1リフレクタ20の第1反射面21で反射した光だけでなく、第2反射面22で反射した光によっても形成されているため、ロービームの配向パターンに比べて、光度が高い。
〈昼間点灯〉
前照灯100が昼間点灯のときには、図7に示すように、可動ミラー30は、第3位置に位置する。第3位置は、前端部が第2位置からさらに下降するように可動ミラー30が第2位置から所定角だけ傾動した位置である。第3位置においては、第2前側焦点b1が反射面31a上に位置している。このとき、遮光部32は、光軸Lよりも上方へ突き出した状態となっている。
この状態で、光源モジュール10から光が出射されると、該光の一部は、第1リフレクタ20の第1反射面に21に入射する。該光は、第1反射面21で反射し、第1反射面21の第1前側焦点a1の方へ集光していく。この光は、第1前側焦点a1で収束してその後発散し、レンズ40へ入射する。このように、第1リフレクタ20の第1反射面21で反射した光は、可動ミラー30で反射することなくレンズ40に入射する。ここで、可動ミラー30の遮光部32は光軸Lよりも上方へ突き出ているので、第1反射面21からの反射光の一部は、遮光部32により遮られる。そのため、第1反射面21で反射してレンズ40へ入射する光量は、可動ミラー30が第2位置に位置するときと比べて減少している。
また、光源モジュール10から出射した光の別の一部は、第1リフレクタ20の第2反射面22に入射する。該光は、第2反射面22で反射し、第2反射面22の第2前側焦点b1の方へ集光していく。第2前側焦点b1へ向かう光は、可動ミラー30で反射して第2リフレクタ50へ入射する。第2前側焦点b1は、反射面51の回転放物面の焦点d1と略一致するので、第2前側焦点b1から第2リフレクタ50へ入射した光は、前方へ向かって反射する。
このように、昼間点灯のときには、光源モジュール10から出射された光の一部は、第1反射面21で反射されてレンズ40へ向かい、別の一部は、第2反射面22で反射されて可動ミラー30へ向かい、可動ミラー30でさらに反射されて第2リフレクタ50へ向かう。
こうして、昼間点灯の配向パターンは、図8に示すようなレンズ40を通った光による配向パターンと、図9に示すような第2リフレクタ50で反射した光による配向パターンとを合成した、図10に示すような配向パターンとなる。
レンズ40に入射する光は、レンズ40の下半分に入射するため、レンズ40を通った光による配向パターンは、水平基準面よりも下方に形成されている。ここで、第1反射面21で反射した光のうちレンズ40の中心近傍へ向かう光が遮光部32により遮光されるので、レンズ40の中央に対応する部分からは光が出射していない。
一方、第2リフレクタ50で反射した光による配向パターンは、水平基準面よりも概ね上方に形成される。また、この配向パターンでは、レンズ40の中央に対応する部分にもパターンが形成される。つまり、レンズ40を通った光による配向パターンで不足している中央部分の光量を第2リフレクタ50で反射した光で補っている。
2つの配向パターンを合成した結果、昼間点灯の配向パターンは、上下に大きく広がった形状となる。このように、昼間点灯の配向パターンは、レンズ40を介して照射される光と第2リフレクタ50を介して照射される光との合成で実現されるので、配向パターンの自由度が向上し、所望の配向パターンを実現し易くなる。尚、昼間点灯では、可動ミラー30の遮光部32により光量が絞られているので、配向パターン全体の光度は、ハイビーム及びロービームに比べて低い。
以上のように、前照灯100は、光源モジュール10と、光源モジュール10からの光を反射させる第1リフレクタ20と、ロービームの配向パターンを形成する第1位置と、ハイビームの配向パターンを形成する第2位置と、昼間点灯の配向パターンを形成する第3位置とに位置を切り替えられるように構成されており、第1リフレクタ20で反射した光を反射させる可動ミラー30と、少なくともロービーム及びハイビームのときに第1リフレクタ20又は第1位置若しくは第2位置に位置する可動ミラー30で反射した光が入射し、該光を車両前方へ出射させるレンズ40と、昼間点灯のときに第3位置に位置する可動ミラー30で反射した光が入射し、該光を車両前方へ出射させる第2リフレクタとを備えている。
この構成によれば、第1位置と第2位置とで位置を切り替えることによってロービームの配向パターンとハイビームの配向パターンとを切り替える可動ミラー30が、昼間点灯のときにはさらに第3位置へ切り替えられる。そして、第3位置の可動ミラー30で反射した光は、ロービーム又はハイビームのときに光が入射するレンズ40とは別の第2リフレクタ50に入射し、該第2リフレクタを介して車両前方へ出射する。
このように、可動ミラー30の位置を切り替えることでロービームとハイビームとを切り替える構成において、可動ミラー30をさらに第3位置へ切り替え可能とし、第3位置の可動ミラー30で反射した光を車両前方へ出射する第2リフレクタ50をさらに設けることによって、ハイビーム及びロービーム以外の第3の照射モード、即ち昼間点灯を部品点数の増大を抑制しつつ実現することができる。
また、前記第1リフレクタ20は、可動ミラー30が第3位置に位置するときに光源モジュール10からの光をレンズ40へ向かって反射させる第1反射面21と、可動ミラー30が第3位置に位置するときに光源モジュール10からの光を可動ミラー30へ向かって反射させる第2反射面22とを有している。
この構成によれば、第1リフレクタ20に2つの反射面を設けることによって、レンズ40と可動ミラー30とのそれぞれに向かって光を反射させることができる。つまり、光源モジュール10からの光をレンズ40と可動ミラー30とのそれぞれに導く構成を容易に実現することができる。また、これら第1反射面21及び第2反射面22は、ハイビームの配向パターンを形成するために用いられる反射面である。このように、可動ミラー30の位置を変えることによって、ハイビームの配向パターンを形成するための2つの反射面を利用して、昼間点灯の配向パターンを実現することができる。
さらに、前照灯100は、可動ミラー30が第3位置に位置するときに光量を絞る遮光部32を備えている。
これにより、昼間点灯のときに、ロービーム及びハイビームのときに比べて光量を低減することができる。
さらに、遮光部32は、可動ミラー30と一体的に構成されており、可動ミラー30が第3位置に位置するときに第1リフレクタ20で反射した光の一部を遮光する遮光位置に位置する。
この構成によれば、昼間点灯に実行するために可動ミラー30が第3位置へ移動すると、遮光部32も自動的に遮光位置へ移動する。そのため、遮光部32だけを駆動する専用の駆動機構を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、第1リフレクタ20は、第1反射面21と第2反射面22とを有しているが、これに限られるものではない。第1リフレクタ20は、第1反射面21及び第2反射面22以外の反射面を有していてもよい。例えば、第1反射面21及び第2反射面22は、ハイビームのときと昼間点灯のときに共用されているが、ハイビームと昼間点灯とで別々の反射面を設けてもよい。また、第1反射面21と第2反射面22とは、別の部材に設けられていてもよい。
可動ミラー30には、遮光部32が設けられているが、遮光部32を省略してもよい。その場合、遮光部32を可動ミラー30とは別体で設けてもよい。その場合、遮光部32は、少なくとも可動ミラー30が第3位置に位置するときに遮光位置に位置するようにすればよい。
また、可動ミラー30は、回転軸33回りに傾動するように構成されているが、可動ミラー30の移動は、傾動に限られず、ロービーム、ハイビーム及び第3の照射モードを実現する位置に移動できる限りは、任意の移動方式を適用することができる。
レンズ40は、第1光学部材の一例に過ぎず、光を前方に出射できる構成であれば任意の光学部材を採用することができる。第2リフレクタ50も、第2光学部材の一例に過ぎず、光を前方に出射できる構成であれば、レンズやプリズム等、任意の光学部材を採用することができる。さらには、第1光学部材及び第2光学部材は、一体に形成されていてもよい。例えば、単一のレンズの中央部分が第1光学部材として機能し、中央部分よりも外周側に第2光学部材として機能する部分が設けられていてもよい。
光源モジュール10の出力、即ち、発光量は、ロービーム、ハイビーム及び第3の照射モードにおいて一律でなくてもよい。光源モジュール10の発光量は、それぞれのモードに応じて調整される構成であってもよい。例えば、光源モジュール10は、第3の照射モードのときには発光量がハイビーム及びロービームに比べて低減されるようにしてもよい。この構成は、第3の照射モードが例えば昼間点灯のように、ロービーム及びハイビームに比べて必要な光量が少ない場合に有効である。
昼間点灯は、第3の照射モードの一例に過ぎず、第3の照射モード昼間点灯以外であってもよい。つまり、第3の照射モードは、ロービーム及びハイビームとは配向パターンが異なる照射モードであれば、任意の照射モードを採用することができる。
以上説明したように、ここに開示された技術は、車両用前照灯について有用である。
100 車両用前照灯
10 光源モジュール(光源)
20 第1リフレクタ(第1反射部材)
30 可動ミラー(第2反射部材)
32 遮光部
40 レンズ(第1光学部材)
50 第2リフレクタ(第2光学部材)

Claims (7)

  1. 車両用前照灯であって、
    光源と、
    前記光源からの光を反射させる第1反射部材と、
    ロービームの配向パターンを形成する第1位置と、ハイビームの配向パターンを形成する第2位置と、第3の照射モードの配向パターンを形成する第3位置とに位置を切り替えられるように構成されており、前記第1反射部材で反射した光を反射させる第2反射部材と、
    少なくともロービーム及びハイビームのときに前記第1反射部材又は前記第1位置若しくは前記第2位置に位置する前記第2反射部材で反射した光が入射し、該光を車両前方へ出射させる第1光学部材と、
    前記第3の照射モードのときに前記第3位置に位置する前記第2反射部材で反射した光が入射し、該光を車両前方へ出射させる第2光学部材とを備えることを特徴とする車両用前照灯。
  2. 請求項1に記載の車両用前照灯において、
    前記第2反射部材が前記第3位置に位置するときに前記第1反射部材で反射する光の一部を遮る遮光部をさらに備えることを特徴とする車両用前照灯。
  3. 請求項2に記載の車両用前照灯において、
    前記遮光部は、前記第2反射部材と一体的に構成されており、前記第2反射部材が前記第3位置に位置するときに前記第1反射部材で反射した光の一部を遮光する遮光位置に位置することを特徴とする車両用前照灯。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載の車両用前照灯において、
    前記第2反射部材が前記第3位置に位置するときには、前記第1反射部材で反射した光の一部は、該第2反射部材で反射することなく前記第1光学部材に入射し、該第1光学部材から出射される光と前記第2光学部材から出射される光とで前記第3の照射モードの配向パターンが形成されることを特徴とする車両用前照灯。
  5. 請求項4に記載の車両用前照灯において、
    前記第1反射部材は、前記第2反射部材が前記第3位置に位置するときに前記光源からの光を前記第1光学部材へ向かって反射させる第1反射面と、前記第2反射部材が前記第3位置に位置するときに前記光源からの光を該第2反射部材へ向かって反射させる第2反射面とを有することを特徴とする車両用前照灯。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つに記載の車両用前照灯において、
    前記第1光学部材は、レンズであり、
    前記第2光学部材は、リフレクタであることを特徴とする車両用前照灯。
  7. 請求項1乃至6の何れか1つに記載の車両用前照灯において、
    前記光源は、前記第3の照射モードのときには発光量がハイビーム及びロービームに比べて低減されることを特徴とする車両用前照灯。
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