JP6102502B2 - 研削盤および研削方法 - Google Patents
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Description
(請求項1)本手段に係る研削盤は、砥石車を被加工物に向かって相対的に前進させる前進研削を行い、前記前進研削に続いて砥石車を被加工物から相対的に後退させる後退研削を行う研削盤であって、前記被加工物の位相θに応じた前記後退研削における前記被加工物の撓み量εb(θ)を推定し、前記後退研削における撓み量εb(θ)に基づいて前記後退研削を行う。
(請求項2)好ましくは、前記後退研削における撓み量εb(θ)は、前記被加工物の位相θに応じた前記前進研削における前記被加工物の撓み量εa(θ)と、前記前進研削の終了時の位相θ0eにおける研削抵抗Fna(θ0e)と、前記後退研削の開始から終了までの目標切込量d(θ)とに基づいて推定される。
本発明は、上述した研削盤の他に、研削方法としても把握することができる。
(請求項5)本手段に係る研削方法は、砥石車を被加工物に向かって相対的に前進させる前進研削を行い、前記前進研削に続いて砥石車を被加工物から相対的に後退させる後退研削を行う研削方法であって、前記被加工物の位相θに応じた前記後退研削における前記被加工物の撓み量εb(θ)を推定し、前記後退研削における撓み量εb(θ)に基づいて前記後退研削を行う。
<第一実施形態>
(1.研削盤の構成)
本実施形態の研削盤の一例として、砥石台トラバース型円筒研削盤を例に挙げて説明する。ただし、本発明に係る研削盤は、例えば、テーブルトラバース型研削盤を適用することもできる。また、当該研削盤の加工対象である被加工物は、クランクシャフトWを例に挙げ、その研削部位は、クランクピン(偏心円筒部)Waとする。また、被加工物の研削面であるクランクピンWaには、油穴などの凹所A(図2Cに示す)が形成されている。例えば、当該油穴は、径方向に貫通形成される。なお、被加工物は、クランクシャフトに限定されず、位相θに応じて撓み量が異なる被加工物であれば適用できる。
上述したように、研削部位であるクランクピンWaは、回転中心から偏心した位置を中心とした円形状である。そこで、図2A〜図2Dを参照して、クランクシャフトWの回転中心O、および、クランクシャフトWの位相θに応じたピン中心Owの位置について説明する。ただし、図2A〜図2Dにおいては、クランクシャフトWが撓み変形していないものとして図示する。また、図2A〜図2Dにおいては、クーラントノズル19および研削点Pを図示する。クーラントノズル19は、砥石台14における研削点Pより上方に設けられている。
次に、本実施形態における研削方法の概要について、図3および図4A〜図4Cを参照して説明する。ここで、図4A〜図4Cにおいて、Osは、クランクシャフトWが撓んでいないと仮定した場合のピン中心Ow(仮ピン中心と称する)である。Orは、実際のピン中心Ow(実ピン中心と称する)である。すなわち、図4A〜図4Cに示すように、クランクシャフトWが撓んでいる状態において、OsとOrはずれている。
次に、研削盤の機能ブロック構成について図5を参照しながら説明する。図5に示すように、制御装置18は、基本研削制御部181と、補正部182とを備える。基本研削制御部181は、荒前進研削、後退研削、仕上前進研削、バックオフ動作およびスパークアウトのそれぞれにおいて、基本制御を行う荒前進研削制御部、後退研削制御部、仕上前進研削制御部、バックオフ制御部およびスパークアウト制御部として機能する。
図5に示す補正部182による補正処理について、図6のフローチャートを参照して説明する。荒前進研削を開始すると(S11:Y)、補正部182は、基本研削制御部181による制御に対して、第一の補正量D1(θ)および第二の補正量D2(θ)による補正を行う(S12)。このとき、荒前進研削制御部としての基本研削制御部181は、荒前進研削における位置指令値に基づいて砥石台14の位置を制御する。
次に、補正部182による第一の補正量D1(θ)の算出手順について、図7〜図13を参照しながら説明する。ここで、荒前進研削において、クランクピンWaは、砥石車15から受ける切込方向の押付力Fa(θ)によって、切込方向(図2A〜図2Dの左方向)に撓み変形する。ここで、荒前進研削における押付力Fa(θ)は、式(1)に示すように、研削抵抗Fna(θ)とクーラント動圧Fp(θ)との総和値となる。つまり、クランクピンWaの撓み量εa(θ)は、押付力Fa(θ)による撓み量である。
Fa(θ) = Fna(θ) + Fp(θ) ・・・ (1)
Fna = Z × α × H ・・・ (2)
Zlogical(θ) = d × v(θ) + γ(θ) ・・・ (3)
Fna(θ) = Zlogical(θ) × α × H ・・・ (4)
εa(θ) = Fa(θ) / K(θ) ・・・ (5)
次に、第二の補正量D2(θ)の算出手順について図14のフローチャートを参照して説明する。上述したように、第二の補正量D2(θ)による補正は、荒前進研削、後退研削および仕上前進研削において行われる。
次に、後退研削において、後退研削制御部としての基本研削制御部181による基本制御について、図15〜図22を参照しながら説明する。上述したように、後退研削制御部としての基本研削制御部181は、後退研削における位置指令値としての基本後退量ΔXmaster(θ)に加えて、後退研削における総撓み量εb(θ)を考慮して、砥石台14の位置を制御する。
εb(θ) = Fb(θ) / K(θ) ・・・ (6)
Δεa-b(θ) = εa(θ)−εb(θ) ・・・ (7)
以上説明したように、上記研削盤は、荒前進研削における総撓み量εa(θ)と後退研削における総撓み量εb(θ)との差Δεa-b(θ)を考慮して、後退研削を行っている。つまり、研削盤は、後退研削における総撓み量εb(θ)を考慮して、後退研削を行っている。従って、後退研削におけるクランクピンWaの真円度を高精度にすることができる。ここで、後退研削は、クランクシャフトWが1回転または数回転の間に行うものである。そのため、後退研削を行っている際に、後退研削における総撓み量εb(θ)を取得することは容易ではない。
次に、第二実施形態について説明する。本実施形態は、上記実施形態に対して、後退研削における制御装置18の処理が異なる。後退研削制御部としての基本研削制御部181の処理は、図23に示すように行われる。
Claims (5)
- 砥石車を被加工物に向かって相対的に前進させる前進研削を行い、前記前進研削に続いて砥石車を被加工物から相対的に後退させる後退研削を行う研削盤であって、
前記被加工物の位相θに応じた前記後退研削における前記被加工物の撓み量εb(θ)を推定し、
前記後退研削における撓み量εb(θ)に基づいて前記後退研削を行う、研削盤。 - 前記後退研削における撓み量εb(θ)は、前記被加工物の位相θに応じた前記前進研削における前記被加工物の撓み量εa(θ)と、前記前進研削の終了時の位相θ0eにおける研削抵抗Fna(θ0e)と、前記後退研削の開始から終了までの目標切込量d(θ)とに基づいて推定される、請求項1の研削盤。
- 前記研削盤は、
前記前進研削の際に位置指令値に基づいて前記被加工物に対する前記砥石車の位置を制御する前進研削制御部と、
前記後退研削の際に位置指令値としての基本後退量ΔXmaster(θ)と、前記被加工物の位相θに応じた前記前進研削における前記被加工物の撓み量εa(θ)と前記後退研削における撓み量εb(θ)との差Δεa-b(θ)とに基づいて、前記被加工物に対する前記砥石車の位置を制御する後退研削制御部と、
前記前進研削の際に前記前進研削における撓み量εa(θ)に基づいて前記前進研削制御部による制御に対する補正を行うと共に、前記後退研削の際に前記前進研削における撓み量εa(θ)に基づいて前記後退研削制御部による制御に対する補正を行う補正部と、
を備える、請求項1または2の研削盤。 - 前記研削盤は、
前記前進研削の際に位置指令値に基づいて前記被加工物に対する前記砥石車の位置を制御する前進研削制御部と、
前記後退研削の際に位置指令値としての基本後退量ΔXmaster(θ)に基づいて前記被加工物に対する前記砥石車の位置を制御する後退研削制御部と、
前記前進研削の際に前記被加工物の位相θに応じた前記前進研削における前記被加工物の撓み量εa(θ)に基づいて前記前進研削制御部による制御に対する補正を行うと共に、前記後退研削の際に前記後退研削における撓み量εb(θ)に基づいて前記後退研削制御部による制御に対する補正を行う補正部と、
を備える、請求項1または2の研削盤。 - 砥石車を被加工物に向かって相対的に前進させる前進研削を行い、前記前進研削に続いて砥石車を被加工物から相対的に後退させる後退研削を行う研削方法であって、
前記被加工物の位相θに応じた前記後退研削における前記被加工物の撓み量εb(θ)を推定し、
前記後退研削における撓み量εb(θ)に基づいて前記後退研削を行う、研削方法。
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