JP6102394B2 - 負荷駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、トランジスタにより負荷を駆動する負荷駆動回路に関する。
負荷を駆動するトランジスタをオンオフスイッチするときに、スイッチングノイズが生じることが知られている。このような課題を解決するための制御回路が例えば特許文献1に開示されている。当該制御回路においては、副駆動トランジスタを主駆動トランジスタに並列接続し、オン時には副駆動トランジスタを先にオンさせ、オフ時には副駆動トランジスタを後にオフさせることにより、スイッチングノイズを低減している。
特開2010−28427号公報
上記特許文献1の制御回路には以下の問題点がある。第1に、当該制御回路は、3つの半導体スイッチの他に比較的高価な部品であるIC(特許文献1の図1の符号9)をも含む計11点の部品からなり、更にICを駆動するための電源回路も具備する必要があることから、回路が複雑化すると共に高価格化及び実装面積増大化の弊害を招くという問題がある。第2に、主及び副トランジスタのオンオフ時に共通に使用する部品(特許文献1の図1の符号6)があるので、各々のトランジスタの入力容量を考慮しながら設計をしなければならず、設計が容易でないという問題もある。
本発明は上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、簡単な構成でスイッチングノイズを低減できる負荷駆動回路を提供することを目的とする。
本発明による負荷駆動回路は、互いに並列接続された一対の被制御電流路チャネルを形成する一対のトランジスタと、前記一対の被制御電流路チャネルに対して直列接続された負荷と、前記トランジスタをその制御端子を介してオンオフ制御する制御回路と、を含む負荷駆動回路であって、前記制御回路は、前記一対のトランジスタの制御端子の各々に対して互いに反対方向においてのみ導通する一対の電流路と、前記制御端子同士を繋ぐ中継路と、を含み、前記一対の電流路を介して前記制御端子の各々に制御電流を供給することを特徴とする。
また、本発明による負荷駆動回路は、互いに並列接続された一対の被制御電流路チャネルを形成する一対のトランジスタと、前記一対の被制御電流路チャネルに対して直列接続された負荷と、前記一対のトランジスタをその制御端子を介してオンオフ制御する制御回路と、を含む負荷駆動回路であって、前記制御回路は、前記一対のトランジスタのうちの一方のトランジスタの温度の大きさに応じて互いに異なる回路特性を呈する少なくとも一対の電流路を介して前記制御端子の各々に制御電流を供給して前記一対のトランジスタの各々のオンオフ動作態様を異ならせることを特徴とする。
本発明による負荷駆動回路によれば、簡単な構成でスイッチングノイズを低減することができる。
本発明の第1の実施例である負荷駆動回路の構成を示す回路図である。 図1の制御回路の動作波形を示すタイムチャートである。 本発明の第2の実施例である負荷駆動回路の構成を示す回路図である。 図3の制御回路の動作波形を示すタイムチャートである。 本発明の第3の実施例である負荷駆動回路の構成を示す回路図である。 図5の制御回路の通常負荷時における動作波形を示すタイムチャートである。 図5の制御回路の軽負荷時における動作波形を示すタイムチャートである。 本発明の第4の実施例である負荷駆動回路の構成を示す回路図である。 図8の制御回路の通常温度時における動作波形を示すタイムチャートである。 図8の制御回路の温度上昇時における動作波形を示すタイムチャートである。
以下、本発明に係る実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施例>
図1には、本実施例の負荷駆動回路11の構成が示されている。
負荷20の一端は直流電源30の正極に接続されている。負荷20の他端は、N型チャネル電界効果トランジスタ(以下、NMOSと称する)41及びNMOS42の各々のドレイン端子に接続されている。NMOS41及び42の各々のソース端子は接地電位GNDに接続されている。直流電源30の負極も接地電位GNDに接続されている。
信号源50の一端は、ダイオード61及び64の各々のカソード端子と、ダイオード62及び63の各々のアノード端子とに接続されている。信号源50の他端は、接地電位GNDに接続されている。
ダイオード61のアノード端子は、NMOS41のゲート端子と、抵抗71の一端とに接続されている。当該接続点をノードnAと称する。抵抗71の他端は、ダイオード62のカソード端子に接続されている。
ダイオード63のカソード端子は、NMOS42のゲート端子と、抵抗72の一端とに接続されている。当該接続点をノードnBと称する。抵抗72の一端はNMOS42のゲート端子にも接続されている。抵抗72の他端はダイオード64のアノード端子に接続されている。以下、ダイオード61〜64と、抵抗71及び72とからなる回路を制御回路70Aと称する。
NMOS41及び42の各々のソース−ドレインに形成されるチャネルを被制御電流路チャネルと称する。一対のNMOS41及び42は、互いに並列接続された一対の被制御電流路チャネルを形成しており、当該チャネルは負荷20に対して直列接続されている。NMOS41のサイズはNMOS42のサイズよりも大きい。また、NMOS41の抵抗値はNMOS42の抵抗値よりも小さい。
ダイオード61及び62は、トランジスタ41のゲート端子に対して互いに反対方向においてのみ導通する第1の一対の電流路を形成している。また、ダイオード63及び64は、トランジスタ42のゲート端子に対して互いに反対方向においてのみ導通する第2の一対の電流路を形成している。また、第1の一対の電流路と第2の一対の電流路とは、各制御端子に対する同方向において互いに異なるインピーダンスを有する。
以下、図1及び図2を参照しつつ、負荷駆動回路11の動作について説明する。図2においては、トランジスタ41及び42の各々のドレイン−ソース間電位をVDS(Q1)及びVDS(Q2)として示している。
先ず、時刻T1において、信号源50の出力電位V2がローレベルからハイレベルに変化する。このとき、ノードnBの電位VBもダイオード63を介して直ぐにハイレベルとなる。電位VBは、時刻T1の時点でトランジスタ42がオン状態に遷移するための閾値電圧以上の電位となる。その結果、トランジスタ42は、時刻T1の時点でオンして導通状態となる。
一方、ノードnAの電位VAはダイオード62を介して、トランジスタ41の入力容量と抵抗71の抵抗値との積である時定数に応じて徐々に上昇する。電位VAが、トランジスタ41がオン状態に遷移するための閾値電圧VGS(th)1に達するのは時刻T2の時点となる。その結果、トランジスタ41は、トランジスタ42のオン時点T1よりもΔt1だけ経過した時刻T2の時点でオンして導通状態となる。
次に、時刻T3において、信号源50の出力電位V2がハイレベルからローレベルに変化する。このとき、ノードnAの電位VAもダイオード61を介して直ぐにローレベルとなる。電位VAは、時刻T3の時点でトランジスタ41がオフ状態に遷移するための閾値電圧以下の電位となる。その結果、トランジスタ41は、時刻T3の時点でオフして非導通状態となる。
一方、ノードnBの電位VBはダイオード64を介して、トランジスタ42の入力容量と抵抗72の抵抗値との積である時定数に応じて徐々に降下する。電位VBが、トランジスタ42がオフ状態に遷移するための閾値電圧VGS(th)2に達するのは、時刻T4の時点となる。その結果、トランジスタ42は、トランジスタ41のオフ時点T3よりもΔt2だけ経過した時刻T4の時点でオフして非導通状態となる。
上記したように、本実施例の負荷駆動回路11においては、負荷20と接地電位GNDとの間に、互いに並列接続された2つのトランジスタ41及び42が設けられている。更に、負荷駆動回路11は、トランジスタ41及び42のオンオフスイッチタイミングを制御する制御回路70Aを備える。オンスイッチ時には、抵抗値の小さいトランジスタ41よりも先に抵抗値の大きいトランジスタ42をオンさせる。オフスイッチ時には、トランジスタ41よりも後にトランジスタ42をオフさせる。かかる動作により、トランジスタ41が単独でオン/オフする場合に比較して、オン/オフ時に負荷20に流れる電流の変化量を減らし、スイッチングノイズ量を減らすことができる。
特に、負荷駆動回路11においては、制御回路70Aのみでオンオフスイッチタイミングを制御でき、従来技術のように高価なIC及びIC用の駆動回路を設ける必要がない。制御回路70Aは、ダイオード61〜64と抵抗71及び72のみからなる。それ故、回路構成が簡単であり、価格が安く且つ実装面積が小さい回路を実現することができる。また、本実施例の負荷駆動回路11には、遅延時間Δt1及びΔt2を設定するための共用部品は存在せず、トランジスタ41及び42の各々の特性に合わせて部品定数(例えば抵抗値71及び72の各々の抵抗値)を自由に設定できる。それ故、設計の自由度を向上させることができると共に、負荷駆動回路11全体の特性の最適化を図ることも容易になる。
<第2の実施例>
図3には、本実施例の負荷駆動回路12の構成が示されている。
負荷20の一端は直流電源30の正極に接続されている。負荷20の他端は、NMOS41及びNMOS42の各々のドレイン端子に接続されている。NMOS41及び42の各々のソース端子は接地電位GNDに接続されている。直流電源30の負極も接地電位GNDに接続されている。
信号源50の一端は、ダイオード61のカソード端子と、ダイオード62のアノード端子とに接続されている。信号源50の他端は、接地電位GNDに接続されている。
ダイオード61のアノード端子は、NMOS41のゲート端子と、抵抗71の一端とに接続されている。当該接続点をノードnAと称する。抵抗71の他端は、ダイオード62のカソード端子と、トランジスタ42のゲート端子とに接続されている。当該接続点をノードnBと称する。以下、ダイオード61及び62と、抵抗71とからなる回路を制御回路70Bと称する。
NMOS41及び42の各々のソース−ドレインに形成されるチャネルを被制御電流路チャネルと称する。一対のNMOS41及び42は、互いに並列接続された一対の被制御電流路チャネルを形成しており、当該チャネルは負荷20に対して直列接続されている。NMOS41のサイズはNMOS42のサイズよりも大きい。また、NMOS41の抵抗値はNMOS42の抵抗値よりも小さい。
ダイオード61及び62とは、トランジスタ41及び42の各々のゲート端子に対して互いに反対方向においてのみ導通する一対の電流路を形成している。抵抗71は、所定のインピーダンスを呈し、ゲート端子同士を繋ぐ中継路を形成している。
以下、図3及び図4を参照しつつ、負荷駆動回路12の動作について説明する。図4においては、トランジスタ41及び42の各々のドレイン−ソース間電位をVDS(Q1)及びVDS(Q2)として示している。
先ず、時刻T1において、信号源50の出力電位V2がローレベルからハイレベルに変化する。このとき、ノードnBの電位VBもダイオード62を介して直ぐにハイレベルとなる。電位VBは、時刻T1の時点でトランジスタ42がオン状態に遷移するための閾値電圧以上の電位となる。その結果、トランジスタ42は、時刻T1の時点でオンして導通状態となる。
一方、ノードnAの電位VAはダイオード62を介して、トランジスタ41の入力容量と抵抗71の抵抗値との積である時定数に応じて徐々に上昇する。電位VAが、トランジスタ41がオン状態に遷移するための閾値電圧VGS(th)1に達するのは、時刻T2の時点となる。その結果、トランジスタ41は、トランジスタ42のオン時点T1よりもΔt1だけ経過した時刻T2の時点でオンして導通状態となる。
次に、時刻T3において、信号源50の出力電位V2がハイレベルからローレベルに変化する。このとき、ノードnAの電位VAもダイオード61を介して直ぐにローレベルとなる。電位VAは、時刻T3の時点でトランジスタ41がオフ状態に遷移するための閾値電圧以下の電位となる。その結果、トランジスタ41は、時刻T3の時点でオフして非導通状態となる。
一方、ノードnBの電位VBはダイオード61を介して、トランジスタ42の入力容量と抵抗71の抵抗値との積である時定数に応じて徐々に降下する。電位VBが、トランジスタ42がオフ状態に遷移するための閾値電圧VGS(th)2に達するのは、時刻T4の時点となる。その結果、トランジスタ42は、トランジスタ41のオフ時点T3よりもΔt2だけ経過した時刻T4の時点でオフして非導通状態となる。
このように、本実施例の負荷駆動回路12は、第1の実施例の制御回路70Aに比較してより簡単な構成の制御回路70Bを備えている。制御回路70Bは、わずか3つの部品すなわちダイオード61及び62と抵抗71のみで構成されている。非常に安価な部品であるダイオードと抵抗を計3つだけ用いて第1の実施例と同様の効果を奏することができるので、回路の簡単化、低価格化、実装面積の極小化をより高いレベルで実現できる。
<第3の実施例>
図5には、本実施例の負荷駆動回路13の構成が示されている。
負荷20の一端は直流電源30の正極に接続されている。負荷20の他端は、NMOS41及びNMOS42の各々のドレイン端子に接続されている。NMOS41及び42の各々のソース端子は抵抗75の一端に接続されている。抵抗75の他端は接地電位に接続されている。直流電源30の負極も接地電位GNDに接続されている。
信号源50の一端は、NMOS42のゲート端子、P型チャネル電界効果トランジスタ(以下、PMOSと称する)43のソース端子、及び抵抗73の一端に接続されている。当該接続点をノードnBと称する。信号源50の他端は、接地電位GNDに接続されている。
PMOS43のゲート端子は、抵抗73の他端、及びバイポーラトランジスタ44のコレクタ端子に接続されている。PMOS43のドレイン端子は、NMOS41のゲート端子、及び抵抗74の一端に接続されている。当該接続点をノードnAと称する。
抵抗74の他端、及びバイポーラトランジスタ44のエミッタ端子は接地電位GNDに接続されている。抵抗74は、PMOS43がオフ状態のときにNMOS41が誤動作することを防止するために設けられている。以下、PMOS43と、バイポーラトランジスタ44と、抵抗73〜75とからなる回路を制御回路70Cと称する。
NMOS41及び42の各々のソース−ドレインに形成されるチャネルを被制御電流路チャネルと称する。一対のNMOS41及び42は、互いに並列接続された一対の被制御電流路チャネルを形成しており、当該チャネルは負荷20に対して直列接続されている。NMOS41のサイズはNMOS42のサイズよりも大きい。また、NMOS41の抵抗値はNMOS42の抵抗値よりも小さい。
以下、図5及び図6を参照しつつ、負荷駆動回路13の通常負荷時の動作について説明する。図6においては、トランジスタ41〜44の各々のドレイン−ソース間電位をVDS(Q1)〜VDS(Q4)として示している。
先ず、時刻T1において、信号源50の出力電位V2がローレベルからハイレベルに変化する。このとき、ノードnBの電位VBも直ぐにハイレベルとなり、トランジスタ42がオン状態に遷移するための閾値VGS(th)2を超える。その結果、トランジスタ42がオンし、負荷電流Ioが流れる。負荷電流Ioによって抵抗75の端子間に生じる電圧が、バイポーラトランジスタ44のベース−エミッタ間電圧を超えたときにバイポーラトランジスタ44がオンする。バイポーラトランジスタ44のオンにより、PMOS43のゲート電位が接地電位GNDまで低下してPMOS43がオンする。PMOS43のオンにより、ノードnAの電位VAがハイレベルとなり、トランジスタ41がオン状態に遷移するための閾値VGS(th)1を超える。その結果、NMOS41がオンする。
次に、時刻T2において、信号源50の出力電位V2がハイレベルからローレベルに変化する。このとき、ノードnBの電位VBも直ぐにローレベルとなり、トランジスタ42がオフする。トランジスタ42のオフによって負荷電流Ioが流れなくなり、抵抗75の端子間に生じていた電圧が低下する。その結果、バイポーラトランジスタ44がオフする。バイポーラトランジスタ44のオフにより、トランジスタ43のゲート電荷が抵抗73を介して放電され、トランジスタ43はオフする。また、トランジスタ43の寄生ダイオードを介してノードnAの電位VAがローレベルになるので、トランジスタ41もオフする。
以下、図5及び図7を参照しつつ、負荷駆動回路13の軽負荷時の動作について説明する。「軽負荷」は、負荷20のインピーダンスが通常動作時よりも大きいことを意味する。図7においては、トランジスタ41〜44の各々のドレイン−ソース間電位をVDS(Q1)〜VDS(Q4)として示している。
先ず、時刻T1において、信号源50の出力電位V2がローレベルからハイレベルに変化する。このとき、ノードnBの電位VBも直ぐにハイレベルとなり、トランジスタ42がオンする。トランジスタ42のオンによって負荷電流Ioが流れ、抵抗75の端子間に電圧が生じる。しかし、負荷20のインピーダンスが大きいので負荷電流Ioの電流値は小さく、抵抗75の端子間に生じる電圧はバイポーラトランジスタ44のベース−エミッタ間電圧を超えない。それ故、バイポーラトランジスタ44はオフ状態のままである。その結果、ノードnAの電位VAは、トランジスタ41をオン状態に遷移させるための閾値電圧VGS(th)1を超えずにローレベルのままであり、トランジスタ41もオフ状態を継続する。
次に、時刻T2において、信号源50の出力電位V2がハイレベルからローレベルに変化する。このとき、ノードnBの電位VBも直ぐにローレベルとなり、トランジスタ42がオフする。トランジスタ42のオフによって負荷電流Ioが流れなくなるが、もともとオフ状態であるバイポーラトランジスタ44はオフ状態のままである。その結果、トランジスタ43及びランジスタ41もオフ状態のままである。
このように、本実施例の負荷駆動回路13においては、制御回路70Cが、負荷電流Ioの大きさに応じて抵抗75の端子間に生じる電圧が閾値(すなわちバイポーラトランジスタ44のベース−エミッタ間電圧)を超えたか否かに応じてトランジスタ41及び42のオンオフ動作態様を異ならせる。換言すれば、負荷電流Ioの大きさが閾値を超えたか否かに応じてトランジスタ41及び42のオンオフ動作態様を異ならせる。通常負荷時すなわち負荷電流Ioの大きさが閾値を超えている場合には、トランジスタ41及び42の両方をオンオフ駆動する。並列接続されているトランジスタ41及び42の各々のオン抵抗の合成抵抗値はトランジスタ42の単独のオン抵抗値よりも小さくなるので、トランジスタ41及び42の両方を駆動することにより導通損失を減らすことができる。
一方、軽負荷時すなわち負荷電流Ioの大きさが閾値より小さい場合には、トランジスタ42のみをオンオフ駆動する。トランジスタ42のみを駆動することにより、トランジスタ41及び42の両方を駆動する場合に比較して駆動損失を減らすことができる。これに対して、軽負荷時の負荷電流Ioは小さいので、トランジスタ42を単独で駆動することによる導通損失は小さい。それ故、トランジスタ42のみを駆動することにより、導通損失と駆動損失のトータル損失量を減らすことができる。このように、本実施例の負荷駆動回路13によれば、負荷20のインピーダンスの大きさに応じてトータルの損失量を最小化することができる。
<第4の実施例>
図8には、本実施例の負荷駆動回路14の構成が示されている。
負荷20の一端は直流電源30の正極に接続されている。負荷20の他端は、NMOS41及びNMOS42の各々のドレイン端子に接続されている。NMOS41及び42の各々のソース端子、及び直流電源30の負極は、接地電位GNDに接続されている。
信号源50の一端は、NMOS41のゲート端子、ダイオード65のカソード端子、及びサーミスタ80の一端に接続されている。当該接続点をノードnAと称する。信号源50の他端は、接地電位GNDに接続されている。
ダイオード65のアノード端子は、サーミスタ80の他端、抵抗76の一端、及びトランジスタ42のゲート端子に接続されている。当該接続点をノードnBと称する。抵抗76の他端は接地電位GNDに接続されている。サーミスタ80はトランジスタ41の温度を検出できるように設けられている。以下、ダイオード65と、抵抗76と、サーミスタ80とからなる回路を制御回路70Dと称する。
NMOS41及び42の各々のソース−ドレインに形成されるチャネルを被制御電流路チャネルと称する。一対のNMOS41及び42は、互いに並列接続された一対の被制御電流路チャネルを形成しており、当該チャネルは負荷20に対して直列接続されている。NMOS41のサイズはNMOS42のサイズよりも大きい。また、NMOS41の抵抗値はNMOS42の抵抗値よりも小さい。
以下、図8及び図9を参照しつつ、負荷駆動回路14の通常温度時の動作について説明する。図9においては、トランジスタ41及び42の各々のドレイン−ソース間電位をVDS(Q1)及びVDS(Q2)として示している。通常温度時におけるサーミスタ80は、比較的高い抵抗値を示す。
先ず、時刻T1において、信号源50の出力電位V2がローレベルからハイレベルに変化する。このとき、ノードnAの電位VAも直ぐにハイレベルとなり、トランジスタ41がオン状態に遷移するための閾値VGS(th)1を超える。その結果、トランジスタ41がオンし、負荷電流Ioが流れる。ノードnBの電位はサーミスタ80と抵抗76との分圧によって定まるが、通常動作時におけるサーミスタ80は高抵抗であるので、電位VBは低電位となる。ノードnBの電位VBは、トランジスタ42をオン状態に遷移させるための閾値VGS(th)2に達しないので、トランジスタ42はオフ状態のままである。
次に、時刻T2において、信号源50の出力電位V2がハイレベルからローレベルに変化する。このとき、ノードnAの電位VAも直ぐにローレベルとなり、トランジスタ41がオフする。一方、ノードnBの電位はダイオード65によってローレベルに維持されるので、トランジスタ42はオフ状態のままである。
以下、図8及び図10を参照しつつ、負荷駆動回路14の温度上昇時の動作について説明する。図10においては、トランジスタ41及び42の各々のドレイン−ソース間電位をVDS(Q1)及びVDS(Q2)として示している。温度上昇時におけるサーミスタ80は、比較的低い抵抗値を示す。例えば周囲温度の上昇や負荷電流Ioの増大に伴う発熱によってトランジスタ41の温度が上昇したときに、当該温度を検出するように設けられているサーミスタ80の抵抗値が下がる。
先ず、時刻T1において、信号源50の出力電位V2がローレベルからハイレベルに変化する。このとき、ノードnAの電位VAも直ぐにハイレベルとなり、トランジスタ41がオンする。ノードnBの電位はサーミスタ80と抵抗76との分圧によって定まるが、温度上昇時におけるサーミスタ80は低抵抗であるので、ノードnBの電位VBは高電位となる。電位VBは、トランジスタ42をオン状態に遷移させるための閾値VGS(th)2よりも大きくなり、トランジスタ42はオンする。
次に、時刻T2において、信号源50の出力電位V2がハイレベルからローレベルに変化する。このとき、ノードnAの電位VAも直ぐにローレベルとなり、トランジスタ41がオフする。ノードnBの電位はダイオード65を介してローレベルとなるので、トランジスタ42もオフする。
このように、本実施例の負荷駆動回路14においては、制御回路70Dが、トランジスタ41の温度の大きさに応じてトランジスタ42の制御端子に生じる電圧が閾値(すなわちトランジスタ42のオン電圧閾値VGS(th)2)を超えたか否かに応じてトランジスタ41及び42のオンオフ動作態様を異ならせる。換言すれば、トランジスタ41の温度の大きさが閾値を超えたか否かに応じてトランジスタ41及び42のオンオフ動作態様を異ならせる。通常温度時すなわち当該温度が閾値よりも小さい場合には、並列接続されたトランジスタ41及び42のうちトランジスタ41のみを駆動させることによって駆動損失を低減する。一方、温度上昇時すなわち当該温度が閾値よりも大きい場合には、トランジスタ41及び42の両方を駆動することによって導通損失を低減させると共に、熱を分散させることができる。すなわち、本実施例の負荷駆動回路14によれば、無駄な電力消費を削減しつつ駆動回路の動作安定性を高めることができる。
なお、本明細書においては、電界効果トランジスタのソース端子及びドレイン端子の各々を動作端子、ゲート端子を制御端子とも称する。また、バイポーラトランジスタのエミッタ端子及びコレクタ端子の各々を動作端子、ベース端子を制御端子とも称する。
また、上記各実施例はトランジスタ41及び42をNMOSとした場合の例であるが、PMOSを用いることもできる。また、上記各実施例はトランジスタ41及び42をMOSFETとした場合の例であるが、バイポーラトランジスタを用いることもできる。
また、第1及び第2の実施例において、トランジスタ41及び/又は42のゲート−ソース間にコンデンサを接続して、時間Δt1及び/又はΔt2の長さを調整することもできる。
11〜14 負荷駆動回路
20 負荷
30 直流電源
41〜44 トランジスタ
50 信号源
61〜65 ダイオード
71〜76 抵抗
80 サーミスタ

Claims (6)

  1. 互いに並列接続された一対の被制御電流路チャネルを形成する一対のトランジスタと、前記一対の被制御電流路チャネルに対して直列接続された負荷と、前記トランジスタをその制御端子を介してオンオフ制御する制御回路と、を含む負荷駆動回路であって、
    前記制御回路は、
    前記一対のトランジスタの制御端子の各々に対して互いに反対方向においてのみ導通する一対の電流路と、
    前記制御端子同士を繋ぐ中継路と、を含み、前記一対の電流路を介して前記制御端子の各々に制御電流を供給することを特徴とする負荷駆動回路。
  2. 前記一対の電流路は、自身のアノード端子が前記一対のトランジスタの一方の前記制御端子に接続された第1ダイオードを含む第1電流路と、自身のカソード端子が前記一対のトランジスタの他方の前記制御端子に接続された第2ダイオードを含む第2電流路と、からなり、
    前記中継路は、所定のインピーダンスを呈する抵抗素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動回路。
  3. 前記制御回路は、前記負荷に流れる負荷電流の大きさに応じて前記制御電流の大きさを調整して前記一対のトランジスタの各々のオンオフ動作態様を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動回路。
  4. 前記制御回路は、前記負荷電流が閾値よりも大きい場合には前記一対のトランジスタの各々をオンオフ動作させ、且つ前記負荷電流が閾値よりも小さい場合には前記一対のトランジスタの一方をオンオフ動作させつつ前記トランジスタの他方をオフ状態のまま維持することを特徴とする請求項3に記載の負荷駆動回路。
  5. 互いに並列接続された一対の被制御電流路チャネルを形成する一対のトランジスタと、前記一対の被制御電流路チャネルに対して直列接続された負荷と、前記一対のトランジスタをその制御端子を介してオンオフ制御する制御回路と、を含む負荷駆動回路であって、
    前記制御回路は、前記一対のトランジスタのうちの一方のトランジスタの温度の大きさに応じて互いに異なる回路特性を呈する少なくとも一対の電流路を介して前記制御端子の各々に制御電流を供給して前記一対のトランジスタの各々のオンオフ動作態様を異ならせることを特徴とする負荷駆動回路。
  6. 前記制御回路は、前記温度が閾値よりも大きい場合には前記トランジスタの各々をオンオフ動作させ、且つ前記温度が閾値よりも小さい場合には前記トランジスタの一方をオンオフ動作させつつ前記トランジスタの他方をオフ状態のまま維持することを特徴とする請求項5に記載の負荷駆動回路。
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