JP6100386B2 - 水素ガス発生装置 - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、水素ガス発生装置に関する。
従来、水素を人体内に取り込むことは、病変や機能障害を引き起こす原因となるとされる活性酸素種を除去するのに有効であることが知られていた。そこで、飽和蒸気から水素ガスを発生させて、この水素ガスを人体内に取り込むことを可能にする水素ガス発生装置が提案された(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に開示された水素ガス発生装置は、原料水を加熱装置により加熱して過熱蒸気を発生させ、この過熱蒸気から水素ガスを含むブラウンガスを生成する過熱蒸気加熱部を備えている。なお、ブラウンガスは、水素(H)ガスと酸素(O)ガスとが、略2:1の割合で含まれる混合気体であり、酸水素ガスとも呼ばれる。
特開2013−151400号公報
しかしながら、ブラウンガスを生成するためには、過熱蒸気を600〜700℃の高温で加熱しなければならないため、加熱装置を備える過熱蒸気加熱部自体も高温になってしまう。
かかる過熱蒸気加熱部を備える水素ガス発生装置を実用に適した構成とするためには、過熱蒸気加熱部をケーシングなどに収容しなければならないが、ケーシングの表面まで高温になることは防がなければならない。しかも、装置を小型化する上でケーシングは可及的にコンパクトであることが望ましい。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、高温となる過熱蒸気加熱部を収納するケーシングの表面温度の上昇を抑制した水素ガス発生装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る水素ガス発生装置は、底壁と天井壁と側壁とを有する矩形箱状のケーシングと、当該ケーシングに収容された水素ガス発生ユニットとを備える。前記水素ガス発生ユニットは、過熱蒸気加熱部と、気液分離部と、ガス取出部と、冷却部とを含む。過熱蒸気加熱部は、加熱装置を有し、原水を加熱して過熱蒸気を発生させ、この過熱蒸気をさらに加熱して水素ガスを含むブラウンガスを生成する。気液分離部は、前記過熱蒸気加熱部に連通し、前記ブラウンガスと前記過熱蒸気とを含む混合流体から気液分離し、分離した過熱蒸気を復水させる。ガス取出部は、前記気液分離部に連通し、前記混合流体から分離された前記ブラウンガスを取り出す。冷却部は、前記気液分離部から取り出されたブラウンガスを冷却する。そして、前記過熱蒸気加熱部は、前記ケーシングの第1の側壁と第2の側壁とで形成される角部に近接配置されるとともに、前記ケーシング内に上昇気流を強制的に発生させるファンを、その一部が平面視で前記過熱蒸気加熱部と重なるように、前記底壁に形成した外気導入口に臨設した
実施形態の一態様によれば、高温となる過熱蒸気加熱部を収納するケーシングの表面温度の上昇を抑制することができる。
図1は、実施形態に係る水素ガス発生装置の使用状態を示す説明図である。 図2は、実施形態に係る水素ガス発生装置の構成例の一例を示す模式的説明図である。 図3は、実施形態に係る水素ガス発生ユニットの構成の一例を正面視により示す説明図である。 図4は、実施形態に係る水素ガス発生ユニットの構成の一例を平面視により示す説明図である。 図5は、実施形態に係る水素ガス発生ユニットの構成の一例を側面視により示す説明図である。 図6は、実施形態に係る水素ガス発生装置におけるケーシングの底壁を示す平面図である。 図7は、実施形態に係る水素ガス発生装置のケーシングの一部および水素ガス発生ユニットの一部を示す模式的説明図である。 図8は、実施形態に係る水素ガス発生ユニットの一部を示す模式的説明図である。 図9は、他の実施形態に係る水素ガス発生装置のケーシングの一部および水素ガス発生ユニットの一部を示す模式的説明図である。 図10は、他の実施形態に係る水素ガス発生ユニットの一部を示す模式的説明図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する水素ガス発生装置10の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
先ず、本実施形態に係る水素ガス発生装置10の概要について、図1を用いて説明する。図1は、実施形態に係る水素ガス発生装置の使用状態を示す説明図である。
本実施形態に係る水素ガス発生装置10は、人体内に取り込み可能な水素ガス(H)を生成するものである。図1に示すように、水素ガス発生装置10は、矩形箱状に形成され、底壁16の4隅にキャスタ20が取付けられたケーシング1を備える。使用者は、ケーシング1に設けた接続部133に接続したガス吸入管30の先端を鼻や口に装着して、生成した水素ガスを吸引することができる。ガス吸入管30としては、例えば、カニューレなどを好適に用いることができる。ここでは、使用者を一人とし、基端が2つに分岐したカニューレを、ケーシング1の左右に設けた接続部133,133に接続して用いた状態を示した。しかし、左右2つの接続部133,133毎にガス吸入管30を接続して二人で同時使用することもできる。さらに、先端を複数に分岐させたガス吸入管2を用いたり、接続部133の数をさらに増やしたりすることで、3人以上の使用者による同時使用も可能である。当然ではあるが、不使用状態の接続部133は栓などで閉塞しておくとよい。
ケーシング1は、適宜の厚みからなるステンレスあるいは鋼板により形成される。図1に示すように、ケーシング1の天井壁11には、その面積の大部分を占める上部点検口110が形成されており、かかる上部点検口110を蓋体111で着脱自在に覆っている。そして、蓋体111の前側に、電源スイッチ112と、操作部として機能するタッチパネル113とが設けられる。
また、ケーシング1の側壁の1つである前壁12には、その面積の大部分をしめる前部点検口120が形成されており、かかる前部点検口120には、図示しないヒンジを介して、取っ手122を有する前面扉121を開閉自在に取付けている。
さらに、ケーシング1の側壁の1つである左側壁13にも、その面積の大部分をしめる側部点検口130が形成され、この側部点検口130を蓋体131で着脱自在に覆っている。なお、本実施形態に係る水素ガス発生装置10では、側部点検口130から制御ユニット101(図4参照)のメンテナンスが可能となっている。
図示するように、左側壁13および右側壁14(図4参照)の上縁部近傍には、複数の排気口132,132が形成されている。そして、かかる排気口132,132の前方位置に、ガス吸入管30の接続部133が設けられる。なお、排気口は、ケーシング1の側壁の1つである後壁15(図4参照)にも設けられている。
ケーシング1の内部には、水素ガス発生ユニット100が収納される。以下、図2〜図8を参照して水素ガス発生ユニット100のレイアウトを含む具体的な構成について説明する。
図2は、実施形態に係る水素ガス発生装置10の構成例の一例を示す模式的説明図である。また、図3は、実施形態に係る水素ガス発生ユニット100の構成の一例を正面視により示す説明図、図4は、同水素ガス発生ユニット100の構成の一例を平面視により示す説明図、図5は、同水素ガス発生ユニット100の構成の一例を側面視により示す説明図である。また、図6は、水素ガス発生装置10におけるケーシング1の底壁16を示す平面図である。また、図7は、同水素ガス発生装置10のケーシング1の一部および水素ガス発生ユニット100の一部を示す模式的説明図、図8は、同水素ガス発生ユニット100の一部を示す模式的説明図である。なお、図3および図5において、符号19は水素ガス発生装置10の設置面を示す。また、図2のみならず、いずれの図についても適宜簡略化して示してある。
水素ガス発生装置10の水素ガス発生ユニット100は、図2に示すように、給水部2と、過熱蒸気加熱部3と、気液分離部4と、ガス取出部5と、冷却部6とを備える。
そして、給水部2から供給された原水を過熱蒸気加熱部3により加熱して蒸気を生成するとともに、その蒸気をさらに加熱して過熱蒸気を生成し、さらなる加熱によって水素ガスを含むブラウンガスを生成する。次いで、気液分離部4でブラウンガスと蒸気とを分離し、冷却部6によって人体に吸引可能な温度まで低下させつつガス取出部5から水素ガスを取り出す。
より具体的に説明すると、給水部2は、図2〜図5に示すように、原水500を貯留する給水タンク21と、後述する過熱蒸気加熱部3に供給される原水500の液面を調整する調整タンク22とを備える。給水タンク21内には、原水500の水量を検出するレベルスイッチ210が配設され、調整タンク22内には、図3および図5に示すように、給水レベル計221が設けられる。
また、調整タンク22には、開閉バルブ222を介して排水ホース220が取付けられており、調整タンク22内の水を抜くことができる。そして、かかる給水タンク21と調整タンク22とを、電磁弁23を介して給水管40により連通している。電磁弁23の開閉は、給水レベル計221の値に応じて制御ユニット101(図4)により制御される。
過熱蒸気加熱部3は、加熱装置としてのコイルヒータ7を有し、給水部2より連通管50を介して供給された原水500を加熱して過熱蒸気を発生させ、この過熱蒸気をさらに600℃〜700℃まで加熱して水素ガス(H)を含むブラウンガスを生成するものである。
過熱蒸気加熱部3は、図示するように、調整タンク22からの原水500が流入する加熱パイプ31と、その略前長に亘って周りを巻回するコイルヒータ7とを備え、コイルヒータ7の周りは所定の厚みを有する断熱材32で被覆されている。
加熱パイプ31に供給される原水500の量は調整タンク22によって一定に保たれており、図5に示すように、調整タンク22における液面501と加熱パイプ31内の液面501は同レベルとなっている。なお、加熱パイプ31内の液面501よりも上部は蒸気が発生する空間であり、かかる空間内の蒸気がさらに加熱されることで過熱蒸気となり、これをさらに高温加熱することでブラウンガスが発生することになる。したがって、加熱パイプ31の内部では、ブラウンガスと過熱蒸気とが高温状態で混在する。
気液分離部4は、図2〜図5、および図8に示すように、円筒状のタンク41を備える。かかるタンク41内に、過熱蒸気加熱部3で発生した過熱蒸気とブラウンガスとの混合流体200(図8)が蒸気管60から流入する。また、タンク41には、混合流体200が蒸気管60を通る際に冷却された蒸気成分が復水されて貯水される。したがって、図8に示すように、ブラウンガスはタンク41内の上部空間に充満し、復水した水300と気液分離される。なお、タンク41には、先端が給水タンク21内に開口する戻り管420が取り付けられており、貯水量が一定量を超えると、戻り管420から給水タンク21に戻るように構成される。
また、図8に示すように、気液分離部4のタンク41の上面410には、空気取入孔としてのピン孔42を設け、空気をタンク41内に取り入れ可能としている。これは、たとえば、図2において、ガス吸入管30から水素ガスが過剰に吸引されると、気液分離部4のタンク41に連通する過熱蒸気加熱部3の加熱パイプ31内が負圧となって、原水500を必要以上に取り込んでしまい、所定の加熱が行えなくなる。かかる状況になると、水素ガスの発生を阻害することになるため、気液分離部4のタンク41の上面410にピン孔42を設けて空気を取り込めるようにすることで、加熱パイプ31内の原水量を一定に維持可能としたものである。なお、図8において、符号400は取込空気を示す。
ガス取出部5は、図2〜図5に示すように、ガス流出管70と、放熱管80と、ガス送出ケース8と、ガス吸入管30とを備える。すなわち、ガス流出管70は、一端が気液分離部4のタンク41に接続され、他端に放熱管80の一端が接続される。また、放熱管80の他端にガス送出ケース8が接続され、このガス送出ケース8に導出管33を介してガス吸入管30が連通している。
ガス送出ケース8には、図8に示すように、送気ファン81が収納されている。この送気ファン81により、水素ガスおよび酸素ガスを含むブラウンガスが、ガス吸入管30(カニューレ)から円滑に系外へと送り出される。
すなわち、図8に示すように、ガス送出ケース8内には、送気ファン81の二次側にガス送出口84を形成している。このガス送出口84に連結された導出管33を介してブラウンガスがガス吸入管30へ送出される。
一方、送気ファン81の一次側にはガス対流空間83を形成しており、ガス送出ケース8の底部には水滴排出口85が形成されている。そして、この水滴排出口85にリターンホース86の基端を接続し、先端を給水タンク21内に臨ませている。このように、ガス送出ケース8においては、ブラウンガスを円滑に送気しながら、気液分離部4で完全に気液分離されずに送られてきた蒸気をガス対流空間83で滞留させながら復水して、復水された水を給水タンク21に戻している。
ところで、ガス取出部5の一部を構成する放熱管80は、図2〜図5に示すように、コイル状に構成して放熱しやすくし、冷却部6の一部も構成するようにしている。すなわち、冷却部6は、この放熱管80と、放熱管80に向けて送風できるように配設された冷却ファン62とを備える。
冷却ファン62は、図5に示すように、所定角度だけ傾けて配設しており、放熱管80を下方から斜めに横切るように斜め上方に向けて送風可能としている。したがって、放熱管80の全体に効率的に風を当てることができ、なおかつ放熱管80から熱を奪った暖かい空気は、ケーシング1の側壁に形成された排気口132からケーシング1の外へ排出される。
上述した構成により、給水タンク21から過熱蒸気加熱部3の加熱パイプ31に供給された原水500は、コイルヒータ7により加熱され、100℃に達すると蒸気が発生する。そして、かかる蒸気がコイルヒータ7によりさらに加熱されて過熱蒸気となり、さらに温度が600℃〜700℃に達すると水素と酸素とが分離してブラウンガスが生成される。
こうして、水素ガスおよび酸素ガスを含むブラウンガスは、ガス吸入管30(カニューレ)を介して人体に供給される(図1参照)。このとき、ブラウンガスは、冷却部6によって、十分に冷却されているため(例えば20〜25℃程度)、容易かつ安全に吸引することができる。なお、本水素ガス発生装置10では、水素ガスのみならず酸素ガスも人体に取り込まれる。
上述してきた構成において、本実施形態に係る水素ガス発生装置10は、過熱蒸気加熱部3が、図4に示すように、ケーシング1の第1の側壁である右側壁14と第2の側壁である後壁15とで形成される角部17に近接配置される。
すなわち、断熱材32でコイルヒータ7を被覆しているものの、高温となる過熱蒸気加熱部3を、右側壁14と後壁15とで形成される角部17の近傍に配置している。これにより、たとえば、制御ユニット101(図4)を、左側壁13の近傍に配設して過熱蒸気加熱部3から遠ざけ、熱による影響を回避することができる。さらに、ケーシング1内における左側壁13から前壁12側にかけて形成される空間18に、過熱蒸気加熱部3を除く他の水素ガス発生ユニット100の要素を効率的に配置して、水素ガス発生装置10をコンパクト化することが可能となる。
図6に示すように、ケーシング1の底壁16には複数の孔が設けられており、外気導入孔161として機能させている。また、これら外気導入孔161は、ケーシング1の軽量化にも寄与している。
そして、本実施形態に係る水素ガス発生装置10は、図7に示すように、ケーシング1内に上昇気流600を強制的に発生させるファン9を、底壁16に形成した外気導入口161に臨設している。ここでは、ファン9を、その一部が平面視で過熱蒸気加熱部3と重なるように配置している。すなわち、複数の外気導入口161のうち、過熱蒸気加熱部3の近傍に設けられた外気導入口161に臨設し、一部が平面視で過熱蒸気加熱部3と重なるように位置させて、外気を過熱蒸気加熱部3の周面に沿って上昇させ、空冷効果を高めるようにしている。
かかる構成により、図7に示すように、ファン9によって外気導入口161から引き込まれた空気は上昇気流600となって、過熱蒸気加熱部3の外表面、すなわち断熱材32の表面に沿って上昇しながら熱を奪っていくことになる。
なお、ケーシング1の内部には、図3に示すように、温度監視センサ102を設けており、ファン9の駆動については、制御ユニット101により、温度監視センサ102の検出結果に応じて制御することもできる。
また、図7に示すように、第2の側壁である後壁15に、過熱蒸気加熱部3からの輻射熱を受ける受熱板151を設け、受熱板151と後壁15の内面との間に、上昇気流600を通過させて受熱板151を空冷する昇風路152が形成されている。なお、本実施形態に係る水素ガス発生装置10では、受熱板151および昇風路152は、第1の側壁である右側壁14にも設けられている(図3、図4を参照)。
このように、高温となる過熱蒸気加熱部3を、四角形の底壁16の隅部に配置し、2つの側壁(右側壁14および後壁15)に近接させることにより、積極的に熱をケーシング1側に伝達している。したがって、過熱蒸気加熱部3については、上昇気流600による空冷と相俟って、冷却効果をより高めることができる。
過熱蒸気加熱部3の外表面に沿って流れる上昇気流600も、昇風路152を通過する上昇気流600も、側壁の上部位置に設けられた排気口132から外部へ円滑に流出するため、ケーシング1内は、常温の外部空気が常時流入することになる。
以上説明してきたように、本実施形態に係る水素ガス発生装置10は、矩形箱型のケーシング1内に水素ガス発生ユニット100を効率的に収納し、コンパクトな構造となっている。しかも、高温になる過熱蒸気加熱部3を収納していながら、その配置や効果的な空冷を行える構造を実現したため、ケーシング1まで高温になることを防止することができる。
図9は、他の実施形態に係る水素ガス発生装置10のケーシング1の一部および水素ガス発生ユニット100の一部を示す模式的説明図である。本実施形態が先の実施形態と異なるのは、水素ガス発生ユニット100を構成する要素である過熱蒸気加熱部3を、円筒状に形成した遮熱筒35の内部に収容した点にある。
こうして、ファン9による上昇気流600が、過熱蒸気加熱部3の外周面と遮熱筒35との間をかかる間隙を通過するようにしている。なお、過熱蒸気加熱部3の外周面と遮熱筒35との間隙は、例えば、5〜20mm程度であればよい。かかる構成により、過熱蒸気加熱部3を効率的に空冷することが可能になるとともに、遮熱筒35によってケーシング1へ輻射熱による伝達が抑制される。なお、図9においては、先の実施形態同様、輻射熱を受ける受熱板151を設けた構成としたが、遮熱筒35を設けた場合、受熱板151は廃止することもできる。
ところで、上述してきた実施形態では、図3〜図5に示すように、過熱蒸気加熱部3と気液分離部4のタンク41とを連通する連結管としての蒸気管60と、タンク41に設けたガス流出管70に接続された放熱管80とを離隔して配設している。
蒸気管60には、過熱蒸気加熱部3からの高温蒸気やブラウンガスを含む混合流体200が流れるため、管表面は極めて高温となる。そこで、さらなる他の実施形態として、図10に示すように、蒸気管60を、コイル状の放熱管80で囲繞するように配置することもできる。図10は、他の実施形態に係る水素ガス発生ユニットの一部を示す模式的説明図である。
かかる構成とすることにより、たとえば、メンテナンスなどで、ケーシング1内に使用者や作業者が手などを差し込んだ際に、たとえ蒸気管60が高温であっても、これに直接触れることを防止することが可能となる。
以上、説明してきたように、上述してきた実施形態に係る水素ガス発生装置10は、小型化を図りつつ、ケーシング1の表面温度の上昇を効果的に抑制することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 ケーシング
2 給水部
3 過熱蒸気加熱部
4 気液分離部
5 ガス取出部
6 冷却部
7 コイルヒータ(加熱装置)
8 ガス送出ケース
9 ファン
10 水素ガス発生装置
11 天井壁
14 右側壁(第1の側壁)
15 後壁(第2の側壁)
16 底壁
17 角部
42 ピン孔(空気取入孔)
60 蒸気管(連結管)
62 冷却ファン
70 ガス流出管
80 放熱管
81 送気ファン
83 ガス対流空間
100 水素ガス発生ユニット
132 排気口
151 受熱板
152 昇風路
161 外気導入口
200 混合流体
600 上昇気流

Claims (7)

  1. 底壁と天井壁と側壁とを有する矩形箱状のケーシングと、
    当該ケーシングに収容された水素ガス発生ユニットとを備え、
    前記水素ガス発生ユニットは、
    加熱装置を有し、原水を加熱して過熱蒸気を発生させ、この過熱蒸気をさらに加熱して水素ガスを含むブラウンガスを生成する過熱蒸気加熱部と、
    前記過熱蒸気加熱部に連通し、前記ブラウンガスと前記過熱蒸気とを含む混合流体から気液分離し、分離した過熱蒸気を復水させる気液分離部と、
    前記気液分離部に連通し、前記混合流体から分離された前記ブラウンガスを取り出すガス取出部と、
    前記気液分離部から取り出されたブラウンガスを冷却する冷却部と
    を含み、
    前記過熱蒸気加熱部は、前記ケーシングの第1の側壁と第2の側壁とで形成される角部に近接配置されるとともに、前記ケーシング内に上昇気流を強制的に発生させるファンを、その一部が平面視で前記過熱蒸気加熱部と重なるように、前記底壁に形成した外気導入口に臨設した
    ことを特徴とする水素ガス発生装置。
  2. 前記第1の側壁と第2の側壁の上部位置に、前記上昇気流を排出する排気口を設けた
    ことを特徴とする請求項に記載の水素ガス発生装置。
  3. 前記第1の側壁と第2の側壁に、前記過熱蒸気加熱部からの輻射熱を受ける受熱板を設け、前記受熱板と前記各側壁の内面との間に、前記上昇気流を通過させて前記受熱板を空冷する昇風路が形成される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の水素ガス発生装置。
  4. 前記ガス取出部は、
    前記気液分離部に一端が接続されたガス流出管を備え、
    前記冷却部は、
    前記ガス流出管の他端に一端が接続された放熱管と、当該放熱管に向けて送風する冷却ファンとを備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の水素ガス発生装置。
  5. 前記放熱管はコイル状に形成され、前記過熱蒸気加熱部と前記気液分離部とを連通する連結管を囲繞するように配設される
    ことを特徴とする請求項に記載の水素ガス発生装置。
  6. 前記放熱管の他端に、吸引ファンを収納したガス送出ケースを接続し、当該ガス送出ケースの前記吸引ファンの一次側にガス対流空間を形成する一方、二次側にガス送出口を形成した
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の水素ガス発生装置。
  7. 前記気液分離部を構成する筒体に、空気取入孔を形成したことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の水素ガス発生装置。
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