JP6100116B2 - 乗物用シートの配設方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シートバック(シート側方の構造体に当接して配置する部材)を備えた乗物用シートの配設方法に関する。
この種の乗物用シートとして、シートクッションと、シートクッションから起立するシートバックを備えた乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。この乗物用シートでは、シートバックが、シート骨格をなすシートフレームと、シートパッド(ウレタンフォーム製)と、シートカバー(ファブリック製)を有する。
シートフレームは、シート外形に倣った略矩形の枠体であり、上部中央に、ブラケットが取付けられる。ブラケットは、略U字状の平板材であり、シート上下方向に長尺な長孔が形成される。
また乗物室内の壁体(シート後方に配置する壁体)にはリンク部材が固定される。リンク部材(固定部材の一例)は、シートフレームの傾倒角度を調節する部材であり、壁体に固定される固定リンクと、固定リンクに対してシート前後に相対移動する可動リンクを有する。そして可動リンク側には、乗物前方に向けて突出するピンが設けられており、ブラケットの長孔に挿入可能な位置に配置する。
公知技術では、シートフレームに、シートパッドとシートカバーを配設してシートバックを形成する。そして起立状態のシートバックを、リンク部材を介してシート後方の壁体に支持させる。さらにこの種の構成では、乗物室内の見栄えなどを考慮して、シートフレームを、シート側方に配置する構造体に当接させて(隙間を設けることなく)配置することが望ましい。
そこで公知技術では、リンク部材を壁体に固定して、可動リンク側のピンを前方に向けて突出させる。つぎにシートバックを起立させつつ、上部側から下部側にかけて次第に構造体から離れる傾斜姿勢とする。この状態でシートバックをリンク部材にあてがいつつ、ピンを、相対移動可能に長孔内(一端側)に挿入する。そしてシートバックの上部一側を、シートパッドを弾縮させつつ構造体側に押し当てる。この状態でシートバックの上部一側(構造体側)を回転中心として、ピンを長孔の他端側に向けて移動させながら、シートバック下部を構造体に近づく方向(一方向)に回転させて構造体に当接させる。この状態でシートバックと可動リンクを締結固定することにより、シートバックを適切な位置に配設できる。そして固定リンクに対する可動リンクの傾倒動作にて、シートバックの傾倒角度を調節できる。
特開2012−228971号公報
ところで公知技術では、シートバックの配設時において、シートバックを一方向に回転させてその下部側を構造体に当接させる。このときシートバックを支持しつつ一方向に回転させるのであるが、何らかの拍子に支持が外れると、シートパッドの反発などによりシートバックが元の傾斜姿勢に戻ろうとする(逆向きに回転する)などして、やや作業性に劣る構成となりがちであった。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートバックを適切に回転させつつ乗物室内に作業性よく配設することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートの配設方法では、乗物用シートのシートバックが、シートバックの後方に位置する乗物室内の壁体に支持されつつ、シート側方に位置する乗物室内の構造体に当接状態で配置する。
本発明では、シートバックを乗物室内に配設するに際して、シートバックを起立させつつ、その上部側から下部側にかけて次第に構造体から離れる傾斜姿勢とする。そしてシートバックの上部一側を構造体に当接させた状態で、シートバックの下部側を、シートバックの上部一側を回転中心として構造体に近づく下向きに回転させて構造体に当接させたのち、シートバックを壁体側に固定する。この種の構成では、シートバックを適切に回転させつつ乗物室内に作業性よく配設できることが望ましい。
そこで本発明では、シートバック側に爪状の係合部を設けるとともに、壁体側に孔状の被係合部を設け、係合部の上面を、シートバック側の根元から先端に向かうにつれて次第に下方に傾斜するテーパ形状とする。
そして壁体側に固定されておらず且つ傾斜姿勢のシートバックの下部側、シートバックの上部一側を回転中心として下向きに回転させる際においては被係合部内に抜け外れ方向の移動を規制された状態で挿入されている係合部が被係合部内で相対移動可能であるが、傾斜状態のシートバックを逆向きの上向きに回転させようとすると、係合部の上面が被係合部の上側の縁部に係合して相対移動が規制され。さらに係合部の上面を、被係合部の上側の縁部に押し当てつつ更に挿入するに従って、係合部の上面の先端側から根元側に向けて被係合部の上側の縁部が相対移動することで、シートバックが下向きに回転する構成とした。
本発明では、係合部と被係合部にて、シートバックの逆向き(不適切な向き)の回転を規制することができる。
第2発明の乗物用シートの配設方法は、第1発明の配設方法において、シートバックが、壁体に固定された固定部材を介して支持されて構造体に当接する構成である。
本発明では、壁体側に固定されておらず且つ傾斜姿勢のシートバックにおいて、シートバックと固定部材のいずれか一方に設けた長孔に、一方とは異なるシートバックと固定部材のいずれか他方に設けたピン相対移動可能に挿入されている。そしてシートバックの上部一側を回転中心として、傾斜状態のシートバックの下部側を下向きに回転させることで、ピンが、長孔の一端側から他端側に相対移動する構成とする。
そして本発明では、係合部と被係合部が、ピンと長孔よりも回転中心から離れた位置に設けられる。このように係合部と被係合部が、シートフレームの回転中心から比較的離間して配置することで、シートフレームの回転に伴う(回転角度に応じた)両部の相対移動距離が比較的大きくなる。このため係合部と被係合部の相対位置関係に誤差が生じたとしても、誤差修正のためのシートバックの回転移動量を極力少なくすることができる。
本発明に係る第1発明によれば、シートバックを適切に回転させつつ乗物室内に作業性よく配設することができる。また第2発明によれば、係合部と被係合部の相対位置関係に誤差が生じたとしても同誤差を比較的簡単に修正することができる。
乗物用シートの一部透視斜視図である。 乗物室内とリンク部材の斜視図である。 シートフレーム一部とリンク部材の正面図である。 図3のIV−IV線に相当する初期位置のシートバック一部の拡大断面図である。 リンク部材の拡大側面図である。 (a)は、傾斜姿勢時のシートフレームの正面図であり、(b)は、起立姿勢時のシートフレームの正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。各図には、適宜、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号B、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DWを付す。
本実施例では、車両用後席シート(乗物用シート2)のシートバック6を例にとって説明する。
図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8を有する。これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するクッション材(4P,6P,8P)と、クッション材を被覆する表皮材(4S,6S,8S)を有する。
ここでヘッドレスト8は、一対のヘッドレストステーHSを介してシートバック6に連結する。一対のヘッドレストステーHSは、それぞれ棒状の部材(円筒状)であり、ヘッドレスト8下部(シートバックを臨む側)から適宜の間隔で突出する。
そしてシートバック6は、シートクッション4に対して起立可能に連結する部材であり、上述の基本構成(6F,6P,6S)を備える(図1〜図3を参照)。
本実施例では、シートパッド6Pを、シートフレーム6F上に配設したのち、シートカバー6Sにて被覆する(図1及び図6(b)を参照)。
そしてシートバック6(起立状態)を、後述のリンク部材20(固定部材の一例)を介してシート後方の壁体RM1に支持させる(図3を参照)。さらに乗物室内の見栄えなどを考慮して、シートバック6を、シート側方に配置する乗物室内の構造体RM2に当接させて(隙間を設けることなく)配置する。
そしてシートバック6配設時(詳細後述)においては、シートバック6を起立させつつ、上部側から下部側にかけて次第に構造体RM2から離れる傾斜姿勢とする(図6(a)を参照)。つぎにシートバック6の上部一側(構造体側)を、シートパッド6Pを圧縮しつつ構造体RM2に押し当てる(当接させる)。この状態でシートバック6の上部一側を回転中心として、シートバック6下部を、構造体RM2に近づく方向に(一方向である下向きに)回転させる。そしてシートバック6下部を構造体RM2に当接させたのち、リンク部材20に固定する(図2及び図6(b)を参照)。
この種の構成では、シートバック6を適切に回転させつつ(逆向きである上向きの回転を規制しつつ)、乗物室内に作業性よく配設できることが望ましい。そこで本実施例では、後述の構成にて、シートバック6を適切に回転させつつ乗物室内に作業性よく配設することとした。以下、各構成について詳述する。
ここでシートフレーム6Fは、シート外形に倣った略矩形の枠体であり、上部フレーム6aと、下部フレーム6bと、軸部6cと、複数のワイヤ(W1,W2等)と、後述のブラケット10を有する(図1及び図3を参照)。
上部フレーム6aは、上部骨格をなす略逆U字状(正面視)の部材であり、起立時において一対の自由端側が下方に突出する。
また下部フレーム6bは、下部骨格をなす略U字状(正面視)の部材であり、起立時において一対の自由端側が上方に突出する。下部フレーム6bの下部側には、シートクッション4(シートフレーム4F)と連結可能な一対の連結アーム6eが突設される。
また軸部6c(円筒状)は、上部フレーム6aと下部フレーム6bを回転可能に連結する部材である。本実施例では、下部フレーム6bの両自由端にそれぞれ軸部6cを取付けて、シート内方に突出させる。そしてこれら軸部6cに対して、上部フレーム6aの各自由端を回転可能に取付ける。こうして上部フレーム6aが、各軸部6cを回転中心とした回転動作にて、下部フレーム6bに対してシート前後に傾倒可能となる。
そして複数のワイヤは、シート縦横に適宜延びる線材であり、上部フレーム6a又は下部フレーム6bに適宜取付けることができる(図1等では、便宜上、一部のワイヤにのみ符号を付す)。
これら複数のワイヤは、例えば他部材を取付けたり、シートパッド6Pを支持したりすることができる。例えば第一ワイヤW1は、両側がクランク状に屈曲する線材であり、上部フレーム6a(自由端側)に橋渡し状に取付けられる。そして第一ワイヤW1の両側(屈曲端側)は、リンク部材20(後述)を引掛可能な部位であり、まわり止めとしての平板材6dが取付けられる。
また第二ワイヤW2(直線状の線材)が、下部フレーム6b(自由端側)に橋渡し状に取付けられて、シートパッド6Pを支持可能に配置する(図4を参照)。
ブラケット10は、略U字状(正面視)の平板材であり、一対のホルダ12と、一対の長孔14a,14bと、係合部16と、中央のボルト孔(図示省略)を有する(図1及び図3を参照)。
本実施例では、ブラケット10を、上部フレーム6aに固定しつつ、シートフレーム6Fの上部中央に配置する。
そして一対のホルダ12は、それぞれ筒状部材(同一構成)であり、ヘッドレストステーHSを挿設可能な貫通孔を有する(図1を参照)。本実施例では、一対のホルダ12を、ブラケット10上部に適宜の間隔をあけて取付けて、それぞれヘッドレストステーHSを挿設可能に配置する。
また一対の長孔(第一長孔14a,第二長孔14b)は、それぞれシート上下方向に長尺なブラケット10の貫通孔である。本実施例では、第一長孔14aを、ブラケット10の一側下部(構造体RM2に近接する側)に形成するとともに、第二長孔14bを、ブラケット10の他側下部(構造体RM2側から離間する側)に形成する。そしてシートフレーム6Fの回転(同回転に伴う後述の各ピンの相対移動)を許容すべく、第一長孔14aを、幅広な略矩形(正面視)に形成する。また第二長孔14b下部を幅広として、その縁部一側を、シートフレーム6Fの回転軌跡に倣った円弧形状とする(図3を参照)。
そして係合部16は、シート後方(リンク部材20側)に屈曲する爪状の平板部であり、ブラケット10の周縁一部を後方に屈曲させることで形成できる(図1及び図4を参照)。
本実施例の係合部16は、略三角形状(側面視)であり、上側傾斜面16aが傾斜状(テーパ形状)であるとともに下側端面16bが平坦である(図4を参照)。係合部の上側傾斜面16a(一側)は、先端側に向かうにつれて次第に下方に傾斜する(シートバック6側からリンク部材20(壁体)側に向けて次第に下方に傾斜する)。そして本実施例では、係合部16を、ブラケット10の他端に設けて、第二長孔14bよりも構造体RM2から離間配置させる。
そして被係合部26は、係合部16に係合可能な構成であり、後述の連結板部22(壁体側)に設けることができる(図2〜図4を参照)。
本実施例の被係合部26は、係合部16を挿入可能な連結板部22の貫通孔(略矩形)であり、係合部16よりもシート上下方向に長尺である。
そして被係合部26を、(シートバック6が傾斜姿勢から起立姿勢に変位する間)係合部16に対面可能に配置する。このとき被係合部26の形成位置を適宜調節するなどして、シートバック6を配設時の傾斜姿勢とすることで、被係合部の上縁部26aが係合部の上側傾斜面16aの先端に当接する構成とすることが望ましい(図4を参照)。そして同状態において、被係合部26が係合部16よりも長尺であることから、被係合部の下縁部26bと係合部の下側端面16bの間に隙間(係合部の挿入や下方移動等を許容するクリアランス)が設けられる。このため係合部16が、シートバック6の一方向の回転に伴って、被係合部26内で相対移動可能となる。
さらに本実施例では、被係合部26を、後述の連結板部22の他端(第二ピン24bよりもシートバック6の回転中心から離れた位置)に設けて、係合部16に対面可能に配置する(図2を参照)。
このように被係合部26が、シートバック6の回転中心から比較的離間することで、シートバック6の回転に伴う(回転角度に応じた)係合部16の相対移動距離が比較的大きくなる(図6を参照)。
このため係合部16と被係合部26の相対位置関係に誤差が生じたとしても、(両部の相対移動距離との関係から)同誤差による悪影響を最小限に抑えることができる。例えばシートバック6(傾斜姿勢)の配設時に、被係合部の上縁部26aと係合部の上側傾斜面16aの間に若干の隙間が生じたとする。このとき誤差修正のためシートバック6を若干上向きに傾斜させて(修正して)、被係合部の上縁部26aと係合部の上側傾斜面16aを当接させるのであるが、このときのシートバック6の回転移動量を最小限に抑えることができる。
リンク部材20は、シートバック6の(前後方向の)傾倒角度を調節する部材であり、連結板部22(一対のピン24a,24b、被係合部26)と、補強部材REと、一対のリンク構造R1,R2(後述)を有する(図2、図3及び図5を参照)。
本実施例では、リンク部材20を、乗物室内の壁体RM1に固定して、起立状態のシートフレーム6Fに対面可能に配置する(図2を参照)。
そして連結板部22は、シート幅方向に長尺な平板部材(略矩形状)であり、一対のリンク構造R1,R2(後述)上部の間に橋渡し状に取付けられる。連結板部22には、図示しないボルト孔が設けられて、ブラケット10のボルト孔に対面可能である。
また一対のピン(第一ピン24a,第二ピン24b)はそれぞれ棒状であり、連結板部22から前方(シートフレーム6F側)に向けて突出する(図2及び図4を参照)。本実施例では、第一ピン24aを、連結板部22の一側に設けて、(シートバック6が傾斜姿勢から起立姿勢に変位する間)第一長孔14aに対面可能に配置する(図6を参照)。また同様に第二ピン24bを、連結板部22の他側に設けて、第二長孔14bに対面可能に配置する。
また補強部材REは、シート幅方向に長尺なパイプ材であり、一対のリンク構造R1,R2(後述)下部の間に橋渡し状に取付けられる。
一対のリンク構造R1,R2は、シート幅方向で見て左右に間隔をあけて配置する機構であり、連結板部22と補強部材REにて連結される(連動可能である)。そして本実施例では、これらリンク構造R1,R2が、同一構成(固定リンク10r,可動リンク20r,連結リンク30r)を有する(図5を参照)。
固定リンク10rは、シート上下に延びる平板材(比較的長尺)であり、壁体RM1に固定されてシート前方に向けて突設する。固定リンク10rには、シート上下に適宜の間隔をあけて複数の軸孔(符号省略)が形成されており、後述の連結リンク30rを回転可能に取付けることができる。
また可動リンク20rは、シート上下に延びる平板材(比較的短尺)であり、固定リンク10rに対して離間又は近接可能に取付けられる。可動リンク20rにも、シート上下に適宜の間隔をあけて複数の軸孔(符号省略)が形成されており、後述の連結リンク30rを回転可能に取付けることができる。そして可動リンク20rの下部側(幅広部分)には、上方に開口する溝部21r(略U字状の空間部)が設けられており、第一ワイヤW1を回転可能に引掛できる。
そして連結リンク30rは、固定リンク10rと可動リンク20rを連結するための構成であり、複数のリンク(第一リンク31r〜第六リンク36r)からなる。
本実施例では、第一リンク31rと第二リンク32r(ともに直線状の平板材)を介して、可動リンク20r上部と固定リンク10r上部を連結する。このとき第一軸材A1を介して第一リンク31r一側を可動リンク20r上部に回転可能に連結する。また第二軸材A2を介して第二リンク32r一側を固定リンク10r上部に回転可能に連結する。そして第三軸材A3を介して第一リンク31r他側と第二リンク32r他側を回転可能に連結する(略逆V字状に連結する)。こうしてこれらリンク31r,32rを介して可動リンク20r上部と固定リンク10r上部を連結できる。
また第三リンク33r(略逆V字状)と第四リンク34r(略L字状)を介して、可動リンク20r途中と固定リンク10r下部を連結する。このとき第四軸材A4を介して第三リンク33r一側を可動リンク20r途中(やや下部寄り)に回転可能に連結する。また補強部材REを介して(軸材として利用して)第四リンク34r一側(シート後方を向く側)を固定リンク10r下部に回転可能に連結する。そして第五軸材A5を介して第三リンク33r他側と第四リンク34r他側(シート上方を向く側)を回転可能に連結する。こうしてこれらリンク33r,34rを介して可動リンク20r途中と固定リンク10r下部を連結できる。
そして第五リンク35r(略L字状)と第六リンク36r(直線状)にて、第一リンク31r及び第二リンク32rと、第三リンク33r及び第四リンク34rを連動させる。このとき第六軸材A6を介して第五リンク35r一側(シート上方を向く側)を第一リンク31rの途中に回転可能に取付ける。また第七軸材A7を介して第五リンク35r他側(シート後方を向く側)を固定リンク10r途中に回転可能に連結する。そして第八軸材A8を介して第六リンク36rの一側を第五リンク35rの中央に取付けるとともに、第九軸材A9を介して第六リンク36rの他側を第四リンク34rの中央に取付ける。
そして各リンク機構R1,R2をモータ部材MMにて連動させることにより、リンク部材20を、通常状態と傾倒状態との間で変位可能とする(図3を参照)。
通常状態では、可動リンク20rと固定リンク10rが略平行に近接配置する(図5の二点破線状態を参照)。このとき第一リンク31rと第二リンク32rが互いに近づく方向に折り畳まれることで、可動リンク20r上部が固定リンク10r上部に近接配置する。また第四リンク34rの後方への移動とともに、第三リンク33rが反時計回りに回転する。こうして第三リンク33r一側が固定リンク10r側に近づく(略横V字状となる)ことで、可動リンク20r途中が固定リンク10rに近接配置する。
また傾倒状態では、固定リンク10rに対して可動リンク20rがシート前方に移動(離間)する(図5の実線状態を参照)。このとき第一リンク31rと第二リンク32rが互いに離れる方向に離間することで、可動リンク20r上部が固定リンク10r上部から離間する。そして第四リンク34rの前方への移動とともに、第三リンク33rが時計回りに回転する。こうして第三リンク33r一側が固定リンク10r側から離れる(略逆V字状となる)ことで、可動リンク20r途中が固定リンク10r下部から離間する。
図6を参照して、シートバック6を起立させつつ、上部側から下部側にかけて次第に構造体RM2から離れる傾斜姿勢とする。
つぎにシートバック6(傾斜姿勢)を、壁体RM1のリンク部材20(通常状態)にあてがいつつ、可動リンク20r下部(溝部21r)に第一ワイヤW1を回転可能に引掛する(図5を参照)。この状態でシートバック6上部側を、第一ワイヤW1を支点としてリンク部材20側(後方側)に倒して、各長孔14a,14bに各ピン24a,24bを挿入する(図6(a)を参照)。このとき第一長孔14aの下端側に第一ピン24aを配置し、第二長孔14bの上端側に第二ピン24bを配置する。
さらに本実施例では、図3及び図4を参照して、(各長孔と各ピンの挿入と同時に)被係合部26に係合部16が挿入されて、被係合部の上縁部26aが係合部16(上側傾斜面16aの先端側)に当接する(係合する)。
そして上述の状態でシートバック6の上部一側を回転中心として、シートバック6の下部側を、傾斜姿勢から構造体RM2に近づく一方向に回転させる(図6(a)(b)を参照)。
本実施例では、各ピン24a,24bが、シートバック6の回転に伴って、対応する長孔14a,14b内を相対移動する。このとき第一長孔14aの上端側に第一ピン24aが相対移動し、第二長孔14bの下端側に第二ピン24bが相対移動する(図6(b)を参照)。そして係合部16を、シートバック6の回転に伴って被係合部26に次第に深く挿入する。このとき被係合部の上縁部26aを、上側傾斜面16aに押し当てつつその先端側から根元側に相対移動させる(図4を参照)。
そしてシートバック6の回転を終えたのちに、係合部16を、被係合部26に更に深く挿入する。こうすることで係合部の上側傾斜面16a(テーパ形状)が被係合部の上縁部26aに押されることで、シートバック6が更に一方向(適切な方向)に回転することとなる(図4を参照)。
こうしてシートバック6の下部側を構造体RM2に当接させたのち、ブラケット10と連結板部22(両者のボルト孔)に、図示しないボルト部材等を挿設する。こうしてシートフレーム6F(上部フレーム6a)とリンク部材20を締結固定することで、シートバック6を適切な位置に配設できる。
ところで上述の構成では、シートバック6の上部一側を、シートパッド6Pを圧縮しつつ構造体RM2に押し当てる。この状態でシートバック6を支持しながら一方向に回転させて、その下部側を構造体RM2に当接させる。このとき何らかの拍子に支持が外れると、シートパッド6Pの反発により、シートバック6が元の傾斜状態に戻ろうとして逆向きに回転することが懸念される。
そこで本実施例では、係合部の上側傾斜面16aと被係合部の上縁部26aが、シートバック6を逆向きに(図4で見て上側に)回転させようとすることで係合状態(相対移動不能)となる構成とした(図4及び図6を参照)。このため本実施例では、係合部16と被係合部26の係合にて、シートバック6の逆向きの回転を極力阻止することができる(作業性に優れる構成である)。
以上説明したとおり本実施例では、係合部16と被係合部26にて、シートバック6の逆向き(不適切な向き)の回転を規制することができる。このとき係合部16(テーパ形状)を被係合部26に挿入する動作によって、シートバック6を一方向(適切な向き)に回転させることができる。
また本実施例では、係合部16と被係合部26が、シートバック6の回転中心から比較的離間して配置する。このため係合部16と被係合部26の相対位置関係に誤差が生じたとしても、誤差修正のためのシートバック6の回転移動量を極力少なくすることができる。
このため本実施例によれば、シートバック6を適切に回転させつつ乗物室内に作業性よく配設することができる。そして本実施例では、シートバック6が、シート側方の構造体RM2に当接して(隙間を設けることなく)配置することから、見栄えのよい構成となる。そして必要に応じて、リンク部材20を通常状態から傾倒状態に変位させる(図5を参照)。こうすることでシートバック6の傾倒角度(下部フレーム6bに対する上部フレーム6aの傾き角度)を調節することにより、使い勝手の良いシート構成となる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、係合部16と被係合部26の構成(形状,寸法,配設位置など)を例示したが、これら各部の構成を限定する趣旨ではない。例えば係合部と被係合部は、互いに係合可能な各種の形状をとることができる。例えば係合部が挿入可能である限り、被係合部を凹部(非貫通孔)とすることができる。また係合部と被係合部は、ピンと長孔よりも回転中心に近い位置に形成することもできる。そしてシートフレーム側に被係合部を設けるとともに、固定部材(壁体)側に係合部を設けることもできる。
(2)また本実施形態では、シートバック6側に、係合部16(上側傾斜面16aがテーパ状)を設ける例を説明した。これとは異なり固定部材側に、係合部(下側がテーパ状)を設けるとともに、シートフレーム側に被係合部(孔部)を設けることもできる。このとき係合部の下側(一側)を、先端側に向かうにつれて次第に上方に傾斜させる(シートフレーム側から固定部材側に向けて次第に下方に傾斜させる)。そして被係合部の下縁と係合部の下側を当接(係合)させた状態で、係合部を被係合部に挿入することにより、シートフレームを一方向に回転させることができる。
(3)また本実施形態では、固定部材としてリンク部材20を例示したが、固定部材の構成を限定する趣旨ではない。例えば固定部材として、壁体に対してシートフレームを支持するだけの部材を例示できる。なおシート構成に応じて、シートフレームを、壁体に直接固定することもできる。この場合には、壁体自体に、係合部又は被係合部が設けられる。
(4)また本実施形態の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
6F シートフレーム
6P シートパッド
6S シートカバー
6a 上部フレーム
6b 下部フレーム
6c 軸部
10 ブラケット
12 ホルダ
14a 第一長孔(一対の長孔)
14b 第二長孔(一対の長孔)
16 係合部
16a 上側傾斜面
16b 下側端面
20 リンク部材(固定部材)
22 連結板部
24a 第一ピン(一対のピン)
24b 第二ピン(一対のピン)
26 被係合部
26a 被係合部の上縁部
26b 被係合部の下縁部
10r 固定リンク
20r 可動リンク
21r 溝部
30r(31r〜36r) 連結リンク
MM モータ部材
R1,R2 リンク構造
RM1 壁体
RM2 構造体
W1 第一ワイヤ
W2 第二ワイヤ

Claims (2)

  1. 乗物用シートのシートバックが、前記シートバックの後方に位置する乗物室内の壁体に支持されつつ、シート側方に位置する乗物室内の構造体に当接状態で配置する構成であり、
    前記シートバックを前記乗物室内に配設するに際して、前記シートバックを起立させつつ、その上部側から下部側にかけて次第に前記構造体から離れる傾斜姿勢とし、
    前記シートバックの上部一側を前記構造体に当接させた状態で、前記シートバックの下部側を、前記シートバックの上部一側を回転中心として前記構造体に近づく下向きに回転させて前記構造体に当接させたのち、前記シートバックを前記壁体側に固定する構成の乗物用シートの配設方法において、
    前記シートバック側に爪状の係合部を設けるとともに、前記壁体側に孔状の被係合部を設け、前記係合部の上面を、前記シートバック側の根元から先端に向かうにつれて次第に下方に傾斜するテーパ形状とし、
    前記壁体側に固定されておらず且つ傾斜姿勢の前記シートバックの下部側、前記シートバックの上部一側を回転中心として下向きに回転させる際においては前記被係合部内に抜け外れ方向の移動を規制された状態で挿入されている前記係合部が前記被係合部内で相対移動可能であるが、傾斜状態の前記シートバックを逆向きの上向きに回転させようとすると、前記係合部の上面が前記被係合部の上側の縁部に係合して相対移動が規制されるとともに、
    前記係合部の上面を、前記被係合部の上側の縁部に押し当てつつ更に挿入するに従って、前記係合部の上面の先端側から根元側に向けて前記被係合部の上側の縁部が相対移動することで、前記シートバックが下向きに回転する構成とした乗物用シートの配設方法
  2. 前記シートバックが、前記壁体に固定された固定部材を介して支持されて前記構造体に当接する構成であり、
    前記壁体側に固定されておらず且つ傾斜姿勢の前記シートバックにおいて、前記シートバックと前記固定部材のいずれか一方に設けた長孔に、前記一方とは異なる前記シートバックと前記固定部材のいずれか他方に設けたピン相対移動可能に挿入されており、前記シートバックの上部一側を回転中心として、傾斜状態の前記シートバックの下部側を下向きに回転させることで、前記ピンが、前記長孔の一端側から他端側に相対移動する構成とし、
    前記係合部と前記被係合部が、前記ピンと前記長孔よりも前記シートバックの回転中心から離れた位置に設けられる請求項1に記載の乗物用シートの配設方法
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