JP6098401B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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本発明は、車輪を回り止めした状態(パーキング状態)にする電動式のパーキングロック機構を備えた車両の制御装置に関する発明である。
例えば、特許文献1(特表2004−513307号公報)に記載されているように、自動変速機のシフト位置をパーキング位置に切り換えたときに車輪の回転を阻止したパーキング状態にするパーキングロック機構を備えたシステムにおいて、電力供給が遮断されたときに自動的にエネルギ蓄え器(例えばバネ)でパーキングロック機構を駆動してパーキング状態に切り換えるようにしたものがある。
特表2004−513307号公報
一般に、内燃機関を搭載した車両では、万一、何等かの理由(例えばバッテリの端子から電源ラインが外れた等)でバッテリからの電力供給が遮断された状態になった場合でも、内燃機関の動力で駆動される発電機(オルタネータ)から電力供給することができる。
しかし、上記特許文献1の技術では、電力供給が遮断されたときにエネルギ蓄え器でパーキングロック機構を駆動してパーキング状態に切り換えるようにしている。このため、バッテリ電力遮断状態(バッテリからの電力供給が遮断された状態)になった場合には、電力供給が完全に遮断されたとき(つまりバッテリからの電力供給が遮断され且つ内燃機関が停止して発電機からの電力供給も停止されたとき)に、エネルギ蓄え器でパーキングロック機構を駆動してパーキング状態に切り換えることになる。この場合、電力供給が完全に遮断されて制御回路が機能しなくなった状態(パーキングロック機構の動作を確認できない状態)でパーキング状態に切り換えるため、バッテリ電力遮断状態になった場合のパーキングロック機構の動作の信頼性を十分に確保できない可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、バッテリ電力遮断状態になった場合のパーキングロック機構の動作の信頼性を向上させることができる車両の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、車両の動力源である内燃機関(54)と、車輪を回り止めした状態であるパーキング状態にする電動式のパーキングロック機構(11)と、車両の電装品に電力を供給するバッテリ(50)と、内燃機関(54)の動力で駆動される発電機(55)とを備えた車両の制御装置であって、内燃機関(54)の運転中にバッテリ(50)からの電力供給が遮断された状態であるバッテリ電力遮断状態であるか否かを判定する判定手段(41)と、バッテリ電力遮断状態であると判定され且つ内燃機関(54)の停止要求が発生した場合に、内燃機関(54)の停止前にパーキングロック機構(11)を駆動してパーキング状態に切り換える制御手段(41)とを備え、パーキング状態への切り替えが成功したか否かを判断する車両の制御装置を提供する。
この構成では、内燃機関の運転中にバッテリ電力遮断状態(バッテリからの電力供給が遮断された状態)であるか否かを判定し、バッテリ電力遮断状態であると判定され且つ内燃機関の停止要求が発生した場合に、内燃機関の停止前にパーキングロック機構を駆動してパーキング状態に切り換える。このようにすれば、バッテリ電力遮断状態になった場合でも、内燃機関の停止前で発電機からの電力供給により制御回路が正常に機能する期間に、パーキングロック機構を駆動して確実にパーキング状態に切り換えることができる。これにより、バッテリ電力遮断状態になった場合のパーキングロック機構の動作の信頼性を向上させることができる。
図1は本発明の実施例1におけるレンジ切換装置の斜視図である。 図2はレンジ切換装置の制御システム全体の構成を概略的に示す図である。 図3は実施例1の電力供給システムの概略構成を示す図である。 図4は電流センサの出力の挙動を示すタイムチャートである。 図5はパーキングロック制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図6は実施例2の電力供給システムの概略構成を示す図である。 図7は電圧センサの出力の挙動を示すタイムチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。
まず、図1及び図2に基づいてレンジ切換装置の構成を説明する。
図1に示すように、レンジ切換機構11は、自動変速機27(図2参照)のシフトレンジをPレンジ(パーキングレンジ)とRレンジ(リバースレンジ)とNレンジ(ニュートラルレンジ)とDレンジ(ドライブレンジ)との間で切り換える4ポジション式のレンジ切換機構である。このレンジ切換機構11の駆動源となるモータ12は、例えばスイッチトリラクタンスモータにより構成されている。このモータ12は、減速機構26(図2参照)が内蔵され、その出力軸12a(図2参照)の回転位置を検出する出力軸センサ10(図2参照)が設けられている。このモータ12の出力軸12aには、マニュアルシャフト13が接続され、このマニュアルシャフト13に、ディテントレバー15が固定されている。
ディテントレバー15には、ディテントレバー15の回転に応じて直線運動するマニュアルバルブ(図示せず)が接続され、このマニュアルバルブによって自動変速機27の内部の油圧回路(図示せず)を切り換えることで、シフトレンジを切り換えるようになっている。
また、ディテントレバー15にはL字形のパーキングロッド18が固定され、このパーキングロッド18の先端部に設けられた円錐体19がロックレバー21に当接している。このロックレバー21は、円錐体19の位置に応じて軸22を中心にして上下動してパーキングギヤ20をロック/ロック解除するようになっている。パーキングギヤ20は、自動変速機27の出力軸に設けられ、このパーキングギヤ20がロックレバー21によってロックされると、車両の駆動輪(車輪)が回り止めされた状態(パーキング状態)に保持される。
一方、ディテントレバー15をP、R、N、Dの各レンジに保持するためのディテントバネ23が支持ベース17に固定され、ディテントレバー15には、P、R、N、Dの各レンジ保持凹部24が形成され、ディテントバネ23の先端に設けられた係合部23aがディテントレバー15の各レンジ保持凹部24に嵌まり込んだときに、ディテントレバー15が各レンジの位置に保持されるようになっている。これらディテントレバー15とディテントバネ23とからディテントレバー15の回転位置を各レンジの位置に係合保持する(つまりレンジ切換機構11を各レンジの位置に保持する)ためのディテント機構14(節度機構)が構成されている。
Pレンジでは、パーキングロッド18がロックレバー21に接近する方向に移動して、円錐体19の太い部分がロックレバー21を押し上げてロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20に嵌まり込んでパーキングギヤ20をロックした状態となり、それによって、自動変速機27の出力軸(駆動輪)がロックされた状態(パーキング状態)に保持される。つまり、レンジ切換機構11は、Pレンジに切り換えるように駆動されたときに、パーキング状態に切り換えるパーキングロック機構として機能するように構成されている。
一方、Pレンジ以外のレンジでは、パーキングロッド18がロックレバー21から離れる方向に移動して、円錐体19の太い部分がロックレバー21から抜け出てロックレバー21が下降し、それによって、ロックレバー21の凸部21aがパーキングギヤ20から外れてパーキングギヤ20のロックが解除され、自動変速機27の出力軸が回転可能な状態(走行可能な状態)に保持される。
尚、前述した出力軸センサ10は、モータ12の減速機構26の出力軸12aの回転角度に応じた電圧を出力する回転センサ(例えばポテンショメータ)によって構成され、その出力電圧によって実際のシフトレンジが、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれであるかを確認できるようになっている。また、出力軸センサ10が無い場合においても、後述するエンコーダ46によって実際のシフトレンジが、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジのいずれであるかを確認できるようになっている。
図2に示すように、モータ12には、ロータの回転角(回転位置)を検出するためのエンコーダ46が設けられている。このエンコーダ46は、例えば磁気式のロータリエンコーダにより構成されており、モータ12のロータの回転に同期して所定角度毎にA相、B相のパルス信号をレンジ切換制御装置42に出力するように構成されている。レンジ切換制御装置42のマイコン41は、エンコーダ46から出力されるA相信号とB相信号の立ち上がり/立ち下がりの両方のエッジをカウントして、そのカウント値(以下「エンコーダカウント値」という)に応じてモータドライバ37によってモータ12の通電相を所定の順序で切り換えることでモータ12を回転駆動する。尚、モータ12の3相(U,V,W相)の巻線とモータドライバ37の組み合わせを2系統設けて、一方の系統が故障しても、他方の系統でモータ12を回転駆動できるようにしても良い。
モータ12の回転中は、A相信号とB相信号の発生順序によってモータ12の回転方向を判定し、正回転(Pレンジ→Dレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントアップし、逆回転(Dレンジ→Pレンジの回転方向)ではエンコーダカウント値をカウントダウンする。これにより、モータ12が正回転/逆回転のいずれの方向に回転しても、エンコーダカウント値とモータ12の回転角との対応関係が維持されるため、正回転/逆回転のいずれの回転方向でも、エンコーダカウント値によってモータ12の回転位置を検出して、その回転位置に対応した相の巻線に通電してモータ12を回転駆動できるようになっている。
レンジ切換制御装置42には、シフトスイッチ44で検出したシフトレバー操作位置の信号が入力される。これにより、レンジ切換制御装置42のマイコン41は、運転者のシフトレバー操作等に応じて目標レンジを切り換え、その目標レンジに応じてモータ12を駆動してシフトレンジを切り換え、切り換え後の実際のシフトレンジをインストルメントパネル(図示せず)に設けられたレンジ表示部45に表示する。
図3に示すように、車両に搭載されたバッテリ50のプラス端子には、電源ライン51が接続され、この電源ライン51に、レンジ切換制御装置42等の車両の電装品が接続されている。これにより、バッテリ50からレンジ切換制御装置42等の車両の電装品に電力を供給できるようになっている。バッテリ50のマイナス端子に接続されたアースライン52には、バッテリ50に流れる電流を検出する電流センサ53が接続されている。また、車両の動力源であるエンジン54(内燃機関)又はその近傍には、エンジン54の動力で駆動されるオルタネータ55(発電機)が設けられ、このオルタネータ55が電源ライン51に接続されている。これにより、万一、何等かの理由(例えばバッテリ50のプラス端子から電源ライン51が外れた等)でバッテリ50からの電力供給が遮断された状態になった場合でも、エンジン54の動力で駆動されるオルタネータ55から電力供給することができる。
本実施例1では、レンジ切換制御装置42のマイコン41により後述する図5のパーキングロック制御ルーチンを実行することで、エンジン54の運転中に電流センサ53の出力に基づいてバッテリ電力遮断状態(バッテリ50からの電力供給が遮断された状態)であるか否かを判定し、バッテリ電力遮断状態であると判定され且つエンジン54の停止要求が発生した場合に、エンジン54の停止前にレンジ切換制御装置42によりレンジ切換機構11(パーキングロック機構)を駆動してパーキング状態に切り換えるようにしている。
これにより、バッテリ電力遮断状態になった場合でも、エンジン54の停止前でオルタネータ55からの電力供給によりレンジ切換制御装置42のマイコン41が正常に機能する期間に、レンジ切換機構11(パーキングロック機構)を駆動して確実にパーキング状態に切り換えることができる。
図4に示すように、本発明者の試験結果によれば、電流センサ53の出力(電流検出値)は、バッテリ50の状態やシステム構成等の影響で周期的に変動する傾向があるが、バッテリ電力遮断状態になると、電流センサ53の出力の変動幅(例えばピーク値とボトム値との差)が変化する(例えばバッテリ電力遮断状態になる前に比べて小さくなる)ことが判明した。
このような特性を考慮に入れて、本実施例1では、電流センサ53の出力の所定期間内の変動幅(例えば所定時間前から現在までの期間内のピーク値とボトム値との差)が所定の判定値以下であるか否かによって、バッテリ電力遮断状態であるか否かを判定するようにしている。
以下、レンジ切換制御装置42のマイコン41が実行する図5のパーキングロック制御ルーチンの処理内容を説明する。
図5に示すパーキングロック制御ルーチンは、エンジン54の運転中にレンジ切換制御装置42のマイコン41により所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう制御手段としての役割を果たす。
本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、電流センサ53の出力の所定期間内の変動幅(例えば所定時間前から現在までの期間内のピーク値とボトム値との差)が所定の判定値以下であるか否かによって、バッテリ電力遮断状態(バッテリ50からの電力供給が遮断された状態)であるか否かを判定する。このステップ101の処理が特許請求の範囲でいう判定手段としての役割を果たす。
この後、ステップ102に進み、エンジン54の停止要求が発生したか否かを、例えば、IGスイッチ(イグニッションスイッチ)がオフされたか否か、アイドルストップ制御よるアイドルストップ要求が発生したか否か等によって判定する。
このステップ102で、エンジン54の停止要求が発生していないと判定された場合には、ステップ103以降の処理を実行することなく、本ルーチンを終了する。
その後、上記ステップ102で、エンジン54の停止要求が発生したと判定された場合には、ステップ103に進み、上記ステップ101の判定結果に基づいてバッテリ電力遮断状態であるか否かを判定する。
このステップ103で、バッテリ電力遮断状態ではないと判定された場合には、ステップ108に進み、エンジン54を停止する。この際、例えば、エンジン54を制御するエンジンECU(図示せず)にエンジン停止指令を出力してエンジンECUによりエンジン54を停止する。
一方、上記ステップ102でエンジン54の停止要求が発生したと判定され、且つ、上記ステップ103でバッテリ電力遮断状態であると判定された場合には、ステップ104に進み、モータ12でレンジ切換機構11(パーキングロック機構)を駆動してPレンジに切り換えることでパーキング状態に切り換える。
この後、ステップ105に進み、出力軸センサ10の出力又はエンコーダカウント値に基づいてPレンジへの切り換え(パーキング状態への切り換え)が成功したか否か(つまり正常にパーキング状態に切り換わったか否か)を判定する。
このステップ105で、Pレンジへの切り換え(パーキング状態への切り換え)が成功したと判定された場合には、ステップ108に進み、エンジン54を停止する。
一方、上記ステップ105で、Pレンジへの切り換え(パーキング状態への切り換え)が成功していないと判定された場合には、ステップ106に進み、運転席のインストルメントパネルに設けられた警告ランプ(図示せず)の点灯又は点滅、警告表示部(図示せず)の警告表示、警告音又は音声等のうちの少なくとも一つによって、パーキングブレーキをオン状態(車輪の回転を阻止する状態)にするように運転者に警告する。尚、電動式のパーキングブレーキを備えたシステムの場合には、自動的にパーキングブレーキをオン状態にするようにしても良い。
この後、ステップ107に進み、パーキングブレーキがオン状態であるか否かを判定し、パーキングブレーキがオン状態ではないと判定された場合には、上記ステップ106に戻る。その後、パーキングブレーキがオン状態であると判定されたときに、ステップ108に進み、エンジン54を停止する。
以上説明した本実施例1では、エンジン54の運転中に電流センサ53の出力に基づいてバッテリ電力遮断状態(バッテリ50からの電力供給が遮断された状態)であるか否かを判定し、バッテリ電力遮断状態であると判定され且つエンジン54の停止要求が発生した場合に、エンジン54の停止前にレンジ切換制御装置42によりレンジ切換機構11(パーキングロック機構)を駆動してパーキング状態に切り換えるようにしている。これにより、バッテリ電力遮断状態になった場合でも、エンジン54の停止前でオルタネータ55からの電力供給によりレンジ切換制御装置42のマイコン41が正常に機能する期間に、レンジ切換機構11(パーキングロック機構)を駆動して確実にパーキング状態に切り換えることができる。これにより、バッテリ電力遮断状態になった場合のレンジ切換機構11(パーキングロック機構)の動作の信頼性を向上させることができる。
また、本実施例1では、バッテリ電力遮断状態になると、電流センサ53の出力の変動幅が変化する(例えばバッテリ電力遮断状態になる前に比べて小さくなる)ことに着目して、電流センサ53の出力の所定期間内の変動幅が所定の判定値以下であるか否かによってバッテリ電力遮断状態であるか否かを判定するようにしている。これにより、バッテリ電力遮断状態であるか否かを精度良く判定することができ、バッテリ電力遮断状態の検出精度を向上させることができる。
尚、電流センサ53の出力に基づいてバッテリ電力遮断状態であるか否かを判定する方法は、適宜変更しても良く、例えば、電流センサ53の出力の所定期間内の平均値が所定の判定値以下であるか否かによってバッテリ電力遮断状態であるか否かを判定するようにしても良い。
次に、図6及び図7を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、図6に示すように、レンジ切換制御装置42に、電源ライン51の電圧(電源ライン51とアースライン52との間の電圧)を検出する電圧センサ56が設けられている。
図7に示すように、本発明者の試験結果によれば、電圧センサ56の出力(電圧検出値)は、バッテリ50の状態やシステム構成等の影響で周期的に変動する傾向があるが、バッテリ電力遮断状態になると、電圧センサ56の出力の変動幅(例えばピーク値とボトム値との差)が変化する(例えばバッテリ電力遮断状態になる前に比べて大きくなる)ことが判明した。
このような特性を考慮に入れて、本実施例2では、電圧センサ56の出力の所定期間内の変動幅(例えば所定時間前から現在までの期間内のピーク値とボトム値との差)が所定の判定値以上であるか否かによって、バッテリ電力遮断状態であるか否かを判定するようにしている。このようにしても、バッテリ電力遮断状態であるか否かを精度良く判定することができ、バッテリ電力遮断状態の検出精度を向上させることができる。
尚、電圧センサ56の出力に基づいてバッテリ電力遮断状態であるか否かを判定する方法は、適宜変更しても良く、例えば、電圧センサ56の出力の所定期間内の平均値が所定の判定値以下であるか否かによってバッテリ電力遮断状態であるか否かを判定するようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、電流センサ53の出力と電圧センサ56の出力のうちの一方のみに基づいてバッテリ電力遮断状態であるか否かを判定するようにしたが、これに限定されず、電流センサ53の出力と電圧センサ56の出力の両方に基づいてバッテリ電力遮断状態であるか否かを判定するようにしても良い。更に、バッテリ電力遮断状態であるか否かを判定する方法は、電流センサ53の出力や電圧センサ56の出力を用いる方法に限定されず、適宜変更しても良い。
また、上記各実施例1,2では、シフトレンジをPレンジとRレンジとNレンジとDレンジの四つのレンジ間で切り換えるレンジ切換機構11を備えたシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、例えば、シフトレンジをPレンジとNotPレンジの二つのレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用しても良い。或は、シフトレンジを三つのレンジ間又は五つ以上のレンジ間で切り換えるレンジ切換機構を備えたシステムに本発明を適用しても良い。
また、上記各実施例1,2では、電動式のレンジ切換機構11がパーキングロック機構として機能するシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、例えば、レンジ切換機構とは別に電動式のパーキングロック機構を設けたシステムに本発明を適用しても良い。
11…レンジ切換機構(パーキングロック機構)、27…自動変速機、41…マイコン(制御手段,判定手段)、42…レンジ切換制御装置、50…バッテリ、53…電流センサ、54…エンジン(内燃機関)、55…オルタネータ(発電機)、56…電圧センサ

Claims (5)

  1. 車両の動力源である内燃機関(54)と、車輪を回り止めした状態であるパーキング状態にする電動式のパーキングロック機構(11)と、前記車両の電装品に電力を供給するバッテリ(50)と、前記内燃機関(54)の動力で駆動される発電機(55)とを備えた車両の制御装置において、
    前記内燃機関(54)の運転中に前記バッテリ(50)からの電力供給が遮断された状態であるバッテリ電力遮断状態であるか否かを判定する判定手段(41)と、
    前記バッテリ電力遮断状態であると判定され且つ前記内燃機関(54)の停止要求が発生した場合に、前記内燃機関(54)の停止前に前記パーキングロック機構(11)を駆動して前記パーキング状態に切り換える制御手段(41)と、を備え、
    前記パーキング状態への切り替えが成功したか否かを判断することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記パーキング状態への切り替えが成功したと判断すると、前記エンジンを停止することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記パーキング状態への切り替えが成功していないと判断すると、パーキングブレーキをオン状態とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記パーキング状態への切り替えが成功していないと判断すると、パーキングブレーキをオン状態とするように運転者に警告することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
  5. 前記警告の後、前記パーキングブレーキがオン状態となっていない場合、運転者に再度警告することを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
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