JP6097661B2 - 燻煙型殺虫剤および燻煙型殺虫装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燻煙型殺虫剤および燻煙型殺虫装置に関する。
一般家庭においては、有害生物、たとえばハエ、カ、ゴキブリ等の衛生害虫やカビ、細菌等の防除等のために、家屋内、車両内等の空間を燻煙剤(燻蒸剤)で処理することが行われている。
燻煙剤には、種々の燃焼剤、発泡剤等を混合した発熱性基剤と、殺虫成分や抗菌剤等の有効成分とを主成分とする固形製剤がある。発熱性基剤としては、ニトロセルロース、アゾジカルボンアミド、p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等が一般的に用いられている。
使用時において燻煙剤を加熱すると、発熱性基剤が燃焼または分解することで煙(ガスおよび微粒子)が発生し、この煙と熱の作用により有効成分が空気中に揮散する。そのため、短時間で有効成分が空間内全体に行き渡り、有害生物の防除等を行うことができる。
燻煙剤の加熱には、燻煙剤の一部分を加熱して燻煙剤を燃焼させる直接加熱方式や、酸化カルシウム等の加熱剤の水和反応熱により燻煙剤を150〜450℃程度の温度に加熱する間接加熱方式が用いられている。たとえばアゾジカルボンアミド等の発熱性基剤と殺虫成分とを含有する燻煙剤組成物を、酸化カルシウムの水和反応熱等を利用した間接加熱方式で加熱し、発熱性基剤の自己燃焼により噴出する煙(熱分解により生じたガスおよび微粒子)により短時間で有効成分を空間に揮散させる燻煙装置が提案され、実用に供されている(たとえば特許文献1〜2参照)。
一方、加熱によって有効成分を揮散させて用いられる殺虫剤として、有効成分を溶剤に溶解した液状のものも提案されている。かかる殺虫剤は、吸液芯を備えた装置に収容し、吸液芯に吸液させ、該吸液芯を加熱することで有効成分を徐々に揮発させている。その加熱温度は燻煙剤の場合に比べて低く、通常135℃以下である(たとえば特許文献3〜4参照)。
特公昭58−28842号公報 特公昭59−49201号公報 特開平7−69805号公報 特開2009−232915号公報
しかし、特許文献1〜2に記載されているようなアゾジカルボンアミド等の発熱性基剤を含有する燻煙剤は、有効成分の揮散力に優れるものの、発生した煙により白色沈降物等の汚染を生じる問題がある。
また、特許文献3〜4に記載されているタイプの殺虫剤は、発熱性基剤を含有しないため、汚染は生じにくいが、有効成分の揮散が緩やかであるために、空間の隅々まで有効成分が充分に行き渡らない。そのため、特にゴキブリ等の動きの素早い匍匐性害虫に対しては殺虫効果が不充分であった。その上、有効成分の揮散状態が、燻煙剤を加熱して生じる煙のように視認できないため、使用者が視覚的な実効感を得られにくかった。
本発明者らは、鋭意検討により、現行の燻煙剤の発熱性基剤(アゾジカルボンアミド等)の代わりにポリオールを選択し、ポリオールをベース基剤とした組成物を加熱すると、現行の燻煙剤と同様に、白色の煙状物が視認され、殺虫有効成分を空間内全体に揮散できることを見出した。
しかしながら、このポリオールをベース基剤とした組成物において、汚染性をより低減するためにポリオールの使用量を減らすと、視覚的な実効感が得られにくくなり、殺虫有効成分の揮散率が大幅に低下する、という問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、低汚染性であり、使用者が視覚的な実効感を得られ、かつ、殺虫有効成分の揮散率が高い燻煙型殺虫剤を課題とする。
本発明者らは更なる検討により、現行の燻煙剤の発熱性基剤(アゾジカルボンアミド等)の代わりにポリオールを選択するとともに、アスコルビン酸系化合物又はグルクロノラクトン等を特定の割合で併用することにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の燻煙型殺虫剤は、(A)成分:殺虫有効成分と、(B)成分:ポリオールと、(C)成分:アスコルビン酸系化合物及び下記一般式(c1)で表される化合物からなる群より選ばれる1以上と、を含有し、((B)成分+(C)成分)/(A)成分で表される質量比が0.5〜3.5であることを特徴とする。
Figure 0006097661
[式中、Rは−CH(OH)−CHO、−CHOH、−CH(OH)−CHOH又は水素原子である。mは1又は2である。]
本発明の燻煙型殺虫剤においては、(B)成分/(C)成分で表される質量比が2以下であることが好ましい。
本発明の燻煙型殺虫装置は、前記本発明の燻煙型殺虫剤が収容され、該燻煙型殺虫剤を加熱する加熱手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、低汚染性であり、使用者が視覚的な実効感を得られ、かつ、殺虫有効成分の揮散率が高い燻煙型殺虫剤を提供できる。
本発明の燻煙型殺虫装置の一実施形態を示す断面図である。
(燻煙型殺虫剤)
本発明の燻煙型殺虫剤は、(A)成分:殺虫有効成分と、(B)成分:ポリオールと、(C)成分:アスコルビン酸系化合物及び一般式(c1)で表される化合物からなる群より選ばれる1以上と、を含有する。
本発明において、「燻煙型殺虫剤」とは、加熱されることで煙状物が噴出され、噴出された煙状物によって殺虫有効成分が短時間に揮散される薬剤をいう。
本発明の燻煙型殺虫剤は、使用時に150〜450℃程度の高温で加熱し、短時間で(A)成分を処理対象の空間に揮散させることができる。該加熱時には、従来の燻煙剤と同様に、使用者は、白色の煙状物を視認でき、視覚的な実効感を得られる。つまり、本発明の燻煙型殺虫剤に対して該加熱を行うと、(B)成分が気化し、(C)成分が熱分解して二酸化炭素を発生する。そして、気化した(B)成分と、(C)成分が熱分解して発生した二酸化炭素と、の蒸気が室内等の空間中に噴出するため、充分な量の(A)成分を短時間で処理対象の空間全体に効率良く揮散でき、害虫に対して優れた殺虫効果を発揮する。この(B)成分の蒸気は、従来の燻煙剤の煙と同様に働き、視覚的な実効感を与える。加えて、現行の燻煙剤の煙とは異なって当該白色の煙状物は(B)成分の蒸気由来のものであり、また、(C)成分が熱分解して発生するのは二酸化炭素であることから、処理対象の空間の汚染が抑制される。
本発明の燻煙型殺虫剤においては、自己反応性の発熱性基剤を含有しないことが好ましい。これにより、該発熱性基剤の燃焼または分解により生じる微粒子を含まないことから、白色沈降物による汚染を防止できる。
ここで「発熱性基剤」は、加熱されて燃焼または分解し、これにより生じる燃焼熱または分解熱で有効成分(殺虫有効成分)を揮散させる成分である。たとえば、有機発泡剤、発熱剤、燃焼剤等の種々のものが用いられ、具体的には、ニトロセルロース、アゾジカルボンアミド、p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等が挙げられる。
<(A)成分:殺虫有効成分>
(A)成分は、特に限定されず、従来、燻煙剤に配合されている殺虫成分の中から、防除対象等を考慮して適宜選択される。
たとえば、代表的な殺虫成分としては、これらに限定されるものではないが、オキサジアゾール系化合物、カーバメイト系化合物、ピレスロイド系化合物、有機リン系化合物、ネオニコチノイド系化合物等が挙げられる。これらの中でも、人体に対する安全性の点で、オキサジアゾール系化合物、カーバメイト系化合物およびピレスロイド系化合物から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
オキサジアゾール系化合物としては、メトキサジアゾン等が挙げられる。
カーバメイト系化合物としては、プロポクスル、カルバリル等が挙げられる。
ピレスロイド系化合物は、除虫菊中に含まれる天然の殺虫成分であるピレトリン、除虫菊の乾花を溶媒で抽出したジョチュウギクエキス、または合成されたピレトリン類似化合物(合成ピレスロイド)のいずれでもよく、菊酸部分とアルコール部分とからなるエステル系化合物であれば、天然品でも合成品でも特に限定されない。具体的には、ジョチュウギクエキス、ピレトリン(たとえば住友化学社製の商品名:ピレトリン)、アレスリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:ピナミン)、dl,d−T80−アレスリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:ピナミンフォルテ)、フタルスリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:ネオピナミン)、d−T80−フタルスリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:ネオピナミンフォルテ)、レスメトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:クリスロン)、d−T80−レスメトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:クリスロンフォルテ)、d−T80−フラメトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:ピナミン−D フォルテ)、フェノトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:スミスリン)、ペルメトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:エクスミン)、d−T80−シフェノトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:ゴキラート)、d,d−T−シフェノトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:ゴキラートS)、d,d−T80−プラレトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:エトック)、EZ−エンペントリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:ベーパースリン)、イミプロトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:プラル)、トランスフルトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:バイオスリン)、メトフルトリン(たとえば住友化学(株)製の商品名:エミネンス)等が挙げられる。
本発明の燻煙型殺虫剤に含まれる(A)成分は、1種でも2種以上でもよい。
上記の中でも、(A)成分としては、(B)成分および(C)成分の配合による揮散率向上の効果が顕著であることから、オキサジアゾール系化合物の中でもメトキサジアゾン、カーバメイト系化合物の中でもプロポクスル、ピレスロイド系化合物の中でもd,d−T−シフェノトリン、フェノトリン、ペルメトリンからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
燻煙型殺虫剤中の(A)成分の含有量は、(A)成分の力価、1回の殺虫処理に用いる燻煙型殺虫剤の量(たとえば燻煙型殺虫装置への充填量など)、加熱手段等によって適宜設定すればよく、燻煙型殺虫剤の総質量に対し、10〜40質量%が好ましく、21〜40質量%がより好ましく、21〜30質量%がさらに好ましい。
(A)成分の含有量が好ましい下限値未満であると、空間に揮散する(A)成分の絶対量が足りず、殺虫効果が不充分になるおそれがある。好ましい上限値を超えて(A)成分を配合しても、殺虫効果はほとんど変わらず、経済的視点からは好ましくない。
<(B)成分:ポリオール>
「ポリオール」は、分子内に2個以上の水酸基を有する化合物であり、水酸基を2つ有するものを2価アルコール(グリコール)、3つ有するものを3価アルコールといい、2つ以上有するものは総称して多価アルコールとも称される。ポリオールは、150〜450℃程度で加熱すると、現行の燻煙剤と同様に白色の煙状物が発生するという特徴がある。
(B)成分は、特に限定されず、医薬品、医薬部外品、化粧品、雑貨品、工業品等に使用されているものの中から、(A)成分の揮散性、溶解・分散性、使用時の加熱温度等を考慮して適宜選択される。
(B)成分の沸点は、(A)成分が揮散し得る温度の観点から、150〜300℃が好ましく、170〜300℃がより好ましい。
(B)成分としては、2価アルコール(グリコール)、3価以上の多価アルコール、糖、糖アルコール等が挙げられる。
2価アルコール(グリコール)のなかで好適なものとしては、炭素数が2以上であり、炭素原子間にエーテル性酸素原子(−O−)が挿入されていてもよい脂肪族炭化水素の2つの炭素原子に1つずつ水酸基が結合している構造を持つ化合物が挙げられる。
該化合物において、脂肪族炭化水素は、飽和であっても不飽和であってもよい。また、該脂肪族炭化水素は、鎖状であっても環状であってもよく、鎖状であることが好ましい。鎖状である場合、該脂肪族炭化水素は直鎖状でも分岐鎖状でもよい。環状である場合、該脂肪族炭化水素は単環式でも多環式でもよい。
このような化合物としてより具体的には、下記一般式(b1)または(b2)で表される化合物が挙げられる。
HO−R−OH ・・・(b1)
HO−(RO)−H ・・・(b2)
[式中、RおよびRはそれぞれ独立に、炭素数2以上の2価の脂肪族炭化水素基であり、nは2以上の整数である。]
式(b1)中、Rにおける2価の脂肪族炭化水素基の炭素数は2〜18が好ましく、2〜4がより好ましく、3または4がさらに好ましい。Rとしてはプロピレン基が特に好ましい。
式(b2)で表される化合物は、いわゆるポリエーテルである。
式(b2)中、Rとしては、Rと同様のものが挙げられ、エチレン基またはプロピレン基が好ましく、エチレン基が特に好ましい。
nは2〜14であることが好ましく、2〜4であることがより好ましい。
上記一般式(b1)で表される化合物の例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、trans−2−ブテン−1,4−ジオール、2−ブチン−1,4−ジオール、2,5−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,3−ジメチル−2,3−ブタンジオール、2,4−ヘプタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、イソプレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,13−トリデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、1,15−ペンタデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,17−ヘプタデカンジオール、1,18−オクタデカンジオール、1,19−ノナデカンジオール、1,20−イコサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール等が挙げられる。
上記一般式(b2)で表される化合物の例としては、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、平均分子量200〜20000のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、平均分子量300〜2000のポリプロピレングリコール等が挙げられる。
平均分子量200〜20000のポリエチレングリコールは、マクロゴールとも称され、ポリエチレングリコール200(平均分子量190〜210)、ポリエチレングリコール300(平均分子量280〜320)、ポリエチレングリコール400(平均分子量380〜420)、ポリエチレングリコール600(平均分子量570〜630)、ポリエチレングリコール1000(平均分子量950〜1050)、ポリエチレングリコール1540(平均分子量1290〜1650)、ポリエチレングリコール2000(平均分子量1850〜2150)、ポリエチレングリコール4000(平均分子量2600〜3800)、ポリエチレングリコール6000(平均分子量7300〜9300)、ポリエチレングリコール10000(平均分子量9300〜12500)、ポリエチレングリコール20000(平均分子量15500〜20000)等が挙げられる。
これらのポリエチレングリコールは、たとえば三洋化成工業(株)から入手できる。ポリエチレングリコールの市販品には、たとえば「ポリエチレングリコール#1000」のように、商品によってはポリエチレングリコールと数値の間に「#」がつく場合がある。
なお、上記のポリエチレングリコールの平均分子量は、医薬部外品原料規格2006記載の平均分子量を示し、医薬部外品原料規格2006記載の測定法による値である。
平均分子量300〜2000のポリプロピレングリコールとしては、重合度が4〜34のものが挙げられ、このようなポリプロピレングリコールとしては、ニューポールPP−400、PP−1000、PP−2000(三洋化成工業株式会社製)等の市販品を用いることができる。
なお、ポリプロピレングリコールの平均分子量は数平均分子量であり、水酸基価から求めた値である。
糖のなかで好適なものとしては、グルコース、フルクトース等の単糖;スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース等の二糖;三糖以上の多糖等が挙げられる。
糖アルコールのなかで好適なものとしては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エリスリトール、キシリトール、D−ソルビトール、マンニトール、マルチトール等が挙げられる。グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリンは、たとえば阪本薬品工業(株)等の市販品を用いることができる。
本発明の燻煙型殺虫剤に含まれる(B)成分は、1種でも2種以上でもよい。
上記のなかでも、(B)成分としては、加熱により特に気化しやすく、殺虫有効成分が揮散しやすいことから、グリコールが好ましい。
グリコールのなかでも、上記の一般式(b1)で表される化合物((b1)成分)および一般式(b2)で表される化合物((b2)成分)から選ばれる少なくとも1種が好ましく、(A)成分の揮散率が高まることから、(b1)成分と(b2)成分とを併用することがより好ましい。
(b1)成分と(b2)成分とを併用する場合、(b1)成分と(b2)成分との混合比率は、(b1):(b2)で表される質量比で、1:3〜3:1が好ましく、1:2〜2:1がより好ましい。
(b1)成分の中では、プロピレングリコールが特に好ましい。
(b2)成分の中では、ジプロピレングリコールが特に好ましい。
また、(B)成分としては、(A)成分の揮散率がより高まることから、沸点の異なる2種類のポリオールを用いることも好ましい。かかる2種類のポリオールの組合せとしては、たとえば、(A)成分の揮散開始温度より高い温度の沸点を有するポリオールと(A)成分の揮散開始温度より低い温度の沸点を有するポリオールとの組合せが挙げられる。
燻煙型殺虫剤中の(B)成分の含有量は、燻煙型殺虫剤の総質量に対し、40質量%以下が好ましく、1〜40質量%がより好ましく、5〜30質量%がさらに好ましい。
(B)成分の含有量が好ましい上限値以下であれば、(C)成分とのバランスをとりやすい。また、発生する煙状物の量を適度に抑えやすくなる(汚染性がさらに低くなる)。(B)成分の含有量が好ましい下限値未満であると、(A)成分が充分に揮散しないおそれがある。また、視覚的な実効感が得られにくくなる。
<(C)成分:アスコルビン酸系化合物及び一般式(c1)で表される化合物からなる群より選ばれる1以上>
(C)成分は、環内に−C(=O)−O−を含み、熱分解により二酸化炭素を発生する環式化合物(ラクトン)であり、融点が70℃以上、好ましくは100℃以上のものである。ここでいう「融点」は、固体が融解して液体に変化する温度であり、キャピラリーを用いる融点測定装置、又は熱分析装置(DTG)によって決定される値を示す。
「アスコルビン酸系化合物」とは、アスコルビン酸、その異性体、またはこれらのエステルもしくはこれらの塩を包含するものとする。
アスコルビン酸の異性体としては、エリソルビン酸(イソアスコルビン酸)が挙げられる。
アスコルビン酸またはその異性体のエステルとしては、一般的にビタミンC誘導体として提案されているものが利用でき、たとえばアスコルビン酸の高級脂肪酸エステル、エリソルビン酸の高級脂肪酸エステル、アスコルビン酸のリン酸エステル、エリソルビン酸のリン酸エステル等が挙げられる。該高級脂肪酸エステルにおける高級脂肪酸としては、炭素数16〜18の脂肪酸が好ましく、たとえばパルミチン酸、ステアリン酸等が挙げられる。
アスコルビン酸またはその異性体の塩としては、ナトリウム塩、カルシウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩等が挙げられる。
アスコルビン酸系化合物のなかでは、アスコルビン酸、アスコルビン酸の異性体、アスコルビン酸の高級脂肪酸エステル、アスコルビン酸の異性体の高級脂肪酸エステル、アスコルビン酸の塩、アスコルビン酸の異性体の塩が好ましい。
アスコルビン酸系化合物として具体的には、アスコルビン酸(融点190℃)、エリソルビン酸(融点168℃);パルミチン酸アスコルビル(融点115℃)、ステアリン酸アスコルビル(融点117℃)等のエステル;アスコルビン酸ナトリウム(融点220℃)、エリソルビン酸ナトリウム(融点168℃)等の塩が好適に挙げられる。
下記一般式(c1)で表される化合物において、5員環の化合物としては、グルクロノラクトン(D−グルクロノ−6,3−ラクトン)(R=−CH(OH)−CHO,m=1;融点170℃)、D−エリスロノラクトン(R=水素原子,m=1;融点100℃)、L−グロノラクトン(R=−CH(OH)−CHOH,m=1;融点184℃)が挙げられ、なかでもグルクロノラクトンが好ましい。
6員環の化合物としては、グルコノラクトン(グルコノ−δ−ラクトン)(R=−CHOH,m=2;融点151℃)等が挙げられる。
Figure 0006097661
[式中、Rは−CH(OH)−CHO、−CHOH、−CH(OH)−CHOH又は水素原子である。mは1又は2である。]
一般式(c1)で表される化合物のなかでは、5員環の化合物が好ましく、グルクロノラクトンが特に好ましい。
本発明の燻煙型殺虫剤に含まれる(C)成分は、1種でも2種以上でもよい。
(C)成分としては、アスコルビン酸系化合物を用いることが好ましい。
燻煙型殺虫剤中の(C)成分の含有量は、燻煙型殺虫剤の総質量に対し、10〜50質量%が好ましく、20質量%超50質量%以下がより好ましく、20質量%超40質量%以下がさらに好ましく、25〜40質量%が特に好ましい。
(C)成分の含有量が好ましい下限値未満であると、(A)成分の揮散効率が大幅に低下するおそれがある。好ましい上限値を超えて(C)成分を配合しても、(A)成分の揮散効率はほとんど変わらず、経済的視点からは好ましくない。また、(B)成分の含有量が減少し、視覚的な実効感が得られにくくなる。
本発明において、「((B)成分+(C)成分)/(A)成分で表される質量比」とは、燻煙型殺虫剤に含まれる(A)成分の質量に対する、(B)成分と(C)成分との合計の質量の割合を意味する。
燻煙型殺虫剤中、((B)成分+(C)成分)/(A)成分で表される質量比(以下「(B+C)/A比」とも表記する。)は、0.5〜3.5であり、1.0〜3.0が好ましく、1.5〜2.5がより好ましい。
(B+C)/A比がこの範囲の下限値以上であれば、(A)成分が充分に揮散される。また、視覚的な実効感が得られやすい。(B+C)/A比がこの範囲の上限値以下であれば、発生する煙状物の量を適度に抑えつつ、(A)成分の揮散率を高くできる。
本発明において、「(B)成分/(C)成分で表される質量比」とは、燻煙型殺虫剤に含まれる(C)成分の質量に対する、(B)成分の質量の割合を意味する。
燻煙型殺虫剤中、(B)成分/(C)成分で表される質量比(以下「B/C比」とも表記する。)は、2以下であることが好ましく、0.05〜1.5がより好ましく、0.10〜1.0がさらに好ましく、0.30〜0.90が特に好ましい。
B/C比が好ましい上限値以下であれば、発生する煙状物の量を適度に抑えつつ、(A)成分の揮散率を高くできる。B/C比が好ましい下限値以上であれば、白色の煙状物を容易に視認でき、視覚的な実効感が得られやすくなる。
<任意成分>
燻煙型殺虫剤は、本発明の効果を阻害しない範囲で(A)成分、(B)成分および(C)成分以外の任意成分を含有できる。任意成分としては、たとえば、安定剤、結合剤、賦形剤、香料、色素等の添加剤が挙げられる。これらの任意成分の内、安定剤、結合剤および賦形剤から選ばれる1種以上を含有することが好ましい。
安定剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドキシアニソール、没食子酸プロピル、エポキシ化合物(エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油等)、界面活性剤等が挙げられる。
界面活性剤としては、通常、医薬品、医薬部外品、化粧品、雑貨品等に使用されるものであれば特に限定されないが、(B)成分への溶解性、分散性の観点から、非イオン界面活性剤が好ましい。具体的には、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられる。
結合剤としては、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、デキストリン、ヒドロキシプロピルスターチ、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。
賦形剤としては、カオリナイト(クレー)、パーライト、タルク、珪藻土、ベントナイト、ホワイトカーボン等の無機多孔質物質が挙げられる。これらの中でも、燻煙型殺虫剤の保存安定性がより良好なことから、珪藻土が好ましい。
本発明の燻煙型殺虫剤は、液状製剤として、または、粉状、粒状、錠剤等の固形製剤として調製できる。燻煙型殺虫剤の製造方法としては、目的とする剤形に応じて、公知の製造方法が用いられる。たとえば、液状の製剤とする場合は、各成分を混合して溶解または分散する製造方法により製造できる。また、粒状の製剤とする場合は、押出し造粒法、圧縮造粒法、撹拌造粒法、転動造粒法、流動層造粒法等の、公知の造粒物の製造方法により製造できる。
押出し造粒法による製造方法としては、燻煙型殺虫剤の各成分を、ニーダー等により混合し、さらに適量の水を加えて混合し、得られた混合物を任意の開孔径を有するダイスを用い、前押し出しあるいは横押し出し造粒機で造粒する。該造粒物をさらにカッター等で任意の大きさに切断しまたは整粒し、乾燥してもよい。
<燻煙方法>
燻煙型殺虫剤の燻煙方法としては、従来公知の方法が挙げられる。たとえば、金属製容器、セラミック製容器等の任意の容器に燻煙型殺虫剤を収容し、該燻煙型殺虫剤を直接的または間接的に加熱する方法が挙げられ、その中でも、間接的に加熱する方法が好ましい。燻煙型殺虫剤を間接的に加熱することで、燻煙型殺虫剤の燃えカス等による屋内汚染を低減できる。また、後述する燻煙型殺虫装置を用いて、対象空間に燻煙処理を施してもよい。
対象空間としては、特に限定されず、たとえば、浴室、居室、寝室、押入れ、トイレ、車両内、その他密閉空間などが挙げられる。
殺虫対象としては、特に限定されず、たとえば、ハエ、カ、ゴキブリ、ダニ等の衛生害虫が挙げられる。本発明の燻煙型殺虫剤を間接的に加熱する燻煙方法によれば、特にゴキブリ等の動きの素早い匍匐性害虫に対しても充分な殺虫効果が得られる。
燻煙型殺虫剤を間接的に加熱する手段としては、燻煙型殺虫剤を燃焼することなく、(B)成分が気化し、かつ、(C)成分が熱分解し得る熱エネルギーを燻煙型殺虫剤に供給できるものであればよく、たとえば、金属製の容器に燻煙型殺虫剤を収容し、この金属製の容器を介して燻煙型殺虫剤を加熱する方法が挙げられる。
加熱方法としては、従来公知の方法を用いることができ、たとえば、水と接触して発熱する物質を水と接触させ、その反応熱を利用する方法;鉄粉と酸化剤(塩素酸アンモニウム等)とを混合し、または金属と該金属よりイオン化傾向の小さい金属酸化物もしくは酸化剤とを混合し、その酸化反応熱を利用する方法等が挙げられる。水と接触して発熱する物質としては、酸化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化鉄等が挙げられる。中でも、実用性の観点から、水と接触して発熱する物質を水と接触させ、その反応熱を利用する方法が好ましく、酸化カルシウムと水との反応熱を利用する方法がより好ましい。
本発明の燻煙型殺虫剤は、上述したとおり、150〜450℃程度で加熱されることにより白色の煙状物が噴出するとともに(A)成分が揮散する。家屋内、車両内等の空間内で本発明の燻煙型殺虫剤を加熱すると、該煙状物によって(A)成分が短時間で該空間内に揮散し、害虫に対する殺虫効力が発揮される。
燻煙型殺虫剤の加熱温度は、150〜450℃程度であり、170〜400℃が好ましく、190〜400℃がより好ましい。150℃以上で加熱することで、気化した(B)成分と、(C)成分が熱分解して発生した二酸化炭素と、の蒸気を煙状に噴出させることができ、短時間で(A)成分を処理対象の空間全体に拡散させることができる。該加熱温度の範囲内においては、加熱温度が高いほど、(A)成分が空間内全体に拡散する時間が短くなり、その拡散範囲も広くなる。加熱温度が450℃を超えると、(A)成分が熱分解し、有効な状態(未分解の状態)で揮散する量が減少(揮散効率が低下)するおそれがある。加熱温度が450℃以下であれば、(A)成分の熱分解が抑制されるため、揮散効率が向上する。
燻煙型殺虫剤の加熱は、該燻煙型殺虫剤を収容する金属製の容器の伝熱部面が好ましくは300〜450℃、より好ましくは350〜450℃に達するように行う。このように燻煙型殺虫剤を加熱する設定温度を制御することによって(A)成分がより揮散しやすくなる。
また、加熱によって燻煙型殺虫剤の温度を、設定温度になるべく短時間で到達させることが好ましい。具体的には、前記の加熱方法における各反応によって加熱し始めてから、好ましくは120秒以内に、より好ましくは60秒以内に、設定温度に到達するように加熱を行う。このように加熱速度を制御することにより、(A)成分の熱分解がより抑制されて殺虫効果が高まる。
さらに、設定温度をなるべく長い時間保持することが好ましい。具体的には、好ましくは90秒間以上、より好ましくは150秒間以上、設定温度を保持するように加熱を行う。このように設定温度を保持することにより、発煙継続時間が長くなり、(A)成分を処理対象の空間全体により拡散できる、又は、(A)成分の空間への揮散量をより増加させることができる。
前記の設定温度、加熱速度及び保持時間は、(A)成分の種類に応じて適宜設定すればよい。水と接触して発熱する物質として酸化カルシウムを用いる場合、酸化カルシウムと水との比率、酸化カルシウムの使用量、酸化カルシウムの商品グレードの選択により制御できる。また、燻煙型殺虫剤を収容する容器の容量又は材質等によっても制御できる。
燻煙型殺虫剤の使用量は、対象空間の容積に応じて適宜設定すればよく、たとえば、対象空間1m当たり0.05〜2.0gが好ましく、0.1〜1.5gがより好ましい。
燻煙処理時間(燻煙開始後、対象空間の密閉を解除するまでの時間)は、特に限定されず、1時間以上が好ましく、1.5時間以上がより好ましい。
(燻煙型殺虫装置)
本発明の燻煙型殺虫装置は、前記本発明の燻煙型殺虫剤が収容され、該燻煙型殺虫剤を加熱する加熱手段を備えるものであり、加熱により気化する(B)成分と、(C)成分が熱分解して発生する二酸化炭素と、の蒸気によって、該燻煙型殺虫剤を、勢いよく空間へ揮散させる、いわゆる噴出式の燻煙型殺虫装置である。
図1は、本発明の燻煙型殺虫装置の一実施形態を示す断面図である。
図1に示す燻煙型殺虫装置1は、外容器10と、外容器10の内側に設けられた内容器20と、外容器10と内容器20との間に設けられた加熱手段としての発熱部30と、内容器20に収容された燻煙型殺虫剤40とで概略構成されている。
燻煙型殺虫剤40としては、前記本発明の燻煙型殺虫剤を用いることができる。
発熱部30は、水と接触して発熱する物質(たとえば酸化カルシウム等)を充填することにより形成されている。該物質の充填量は、燻煙型殺虫剤40からの蒸気の発生に必要な熱量等を考慮して決定することができる。水と接触して発熱する物質としては、前記燻煙方法の説明で例示したものと同様のものが挙げられ、酸化カルシウムが好ましい。酸化カルシウムと水との比率は、発生する煙状物の色の濃さ、煙状物の発生量、発煙継続時間、(A)成分の揮散量などを勘案して適宜決定すればよい。
なお、ここでは水と接触して発熱する物質が充填された例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば発熱部30内に仕切り材を配置して独立した複数の区画を形成し、各区画にそれぞれ金属と、該金属よりイオン化傾向の小さい金属酸化物または酸化剤とを充填してもよい。
内容器20は、燻煙型殺虫剤40を収容する容器として機能すると共に、発熱部30で生じた熱エネルギーを燻煙型殺虫剤40に伝える伝熱部として機能するものである。
内容器20の材質は、伝熱性を有するものであればよく、たとえば金属、プラスチック、紙等が挙げられる。
内容器20は、発熱部30と接触していてもよく、離間していてもよい。
外容器10は、本体12と、蓋部14と、底部16とから構成されている。
本体12、蓋部14、底部16のそれぞれの材質は、発熱部30で発生する熱や燻煙型殺虫剤40から発生する高温の蒸気による変形等が生じない耐熱性を有するものが用いられ、たとえば金属、セラミック、紙等が挙げられる。
本体12は略円筒状で、その内径は内容器20の外径よりも大きく、また、高さは内容器20の高さよりも高い。これにより、外容器10内に内容器20を設置した際に、内容器20の側壁および底壁との間に隙間が形成されるようになっている。
蓋部14は、蒸気が通過する孔を有するものであり、たとえばメッシュ、パンチングメタル、格子状の枠体等が挙げられる。
底部16は、水を透過し、かつ、発熱部30を構成する物質(水と接触して発熱する物質)を透過しない孔を有するもの、たとえば不織布、メッシュ等で構成される。これにより、使用時に底部16から水を発熱部30内に浸入させ、発熱させることができるようになっている。
なお、底部16の構造は、発熱部30の構成に応じて決定され、たとえば、発熱部30に金属と、該金属よりイオン化傾向の小さい金属酸化物または酸化剤とが充填されている場合は、底部16の構造は水を透過しないものであってよい。
燻煙型殺虫装置1を用いた燻煙方法について説明する。
まず、燻煙型殺虫装置1を対象空間内に設置する。次いで、発熱部30の機構に応じて発熱部30を発熱させる。たとえば、酸化カルシウムを充填した発熱部30が設けられている場合、外容器10の底部16を水中に浸漬する。これにより、底部16から浸入した水が発熱部30で酸化カルシウムと反応し、200〜450℃程度の熱が発生する。
このとき、内容器20の内側底面中央部22の温度を、外容器10の底部16を水中に浸漬した時点から、好ましくは120秒以内に300℃以上(より好ましくは60秒以内に350℃以上)に到達するように制御する。加えて、内側底面中央部22の温度を、好ましくは300℃以上に90秒間以上(より好ましくは150秒間以上)保持する。なお、内側底面中央部22の温度は、酸化カルシウムと反応する水の量を調整することによって制御できる。
そして、底部16から浸入した水が発熱部30で酸化カルシウムと反応して発生した熱が内容器20の側壁や底壁を介して燻煙型殺虫剤40に伝わり、燻煙型殺虫剤40の温度が上昇して(B)成分が気化し、(C)成分が熱分解して二酸化炭素が発生し、気化した(B)成分と、(C)成分が熱分解して発生した二酸化炭素と、の蒸気が発生する。この、生じた蒸気と共に(A)成分が蓋部14の孔を勢いよく通過して対象空間内に(A)成分が拡散することで、殺虫効果を得ることができる。また、(B)成分の蒸気は白煙のように視認され、使用者は視覚的な実効感を得られる。このように、燻煙型殺虫装置1を用いることで簡便に殺虫処理を施すことができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、表1〜3中、各成分の含有量は純分換算量を示す。
「(B+C)/A比」は、燻煙型殺虫剤中の、((B)成分+(C)成分)/(A)成分で表される質量比、を意味する。
「B/C比」は、燻煙型殺虫剤中の、(B)成分/(C)成分で表される質量比、を意味する。
(使用原料)
<(A)成分:殺虫有効成分>
A−1:メトキサジアゾン、住友化学(株)製、粉体状。
A−2:d,d−T−シフェノトリン、住友化学(株)製、液体状。
A−3:フェノトリン、住友化学(株)製、液体状。
A−4:プロポクスル、住友化学(株)製、液体状。
A−5:ペルメトリン、住友化学(株)製、液体状。
<(B)成分:ポリオール>
B−1:プロピレングリコール、関東化学(株)製、液体状。
B−2:ジプロピレングリコール、関東化学(株)製、液体状。
<(C)成分:アスコルビン酸系化合物及び一般式(c1)で表される化合物からなる群より選ばれる1以上>
C−1:アスコルビン酸、関東化学(株)製、粉体状。
C−2:D−イソアスコルビン酸、関東化学(株)製、粉体状;アスコルビン酸の異性体(エリソルビン酸)。
C−3:アスコルビン酸パルミテート、関東化学(株)製、粉体(結晶)状。
C−4:グルクロノラクトン(D−グルクロノ−6,3−ラクトン)、関東化学(株)製、粉体状。
C−5:グルコノラクトン(グルコノ−δ−ラクトン)、関東化学(株)製、粉体状。
<任意成分>
クレー:カオリナイト、昭和ケミカル(株)製、粉体状;吸油量30〜50g/100g。
ラヂオライト:珪藻土、昭和化学工業(株)製、粉体状;吸油量150〜250g/100g。
ヒプロメロース:信越化学工業(株)製、粉体状。
アゾジカルボンアミド:永和化成工業(株)製、粉体状。
(評価方法)
以下に説明する、燻煙型殺虫装置(燻煙型殺虫剤を収容していないもの)を用い、これに各例の燻煙型殺虫剤をそれぞれ収容し、各評価を行った。
図1に示す実施形態の燻煙型殺虫装置1において、内容器20に燻煙型殺虫剤40を収容していない実施形態の燻煙型殺虫装置を用い、内容器20の内側底面中央部22の温度変化を測定した。具体的には、ライオン(株)製の「水ではじめるバルサン12.5g」に使用されているブリキ缶(Sサイズ;直径52mm×高さ67mm)に酸化カルシウム(43g)を充填し、そのブリキ缶に、専用の底蓋を取り付け、温度センサーを内側底面中央部に固定した内容器を配置した形態の燻煙型殺虫装置を用いた。
そして、所定量(22g)の水を入れたプラスチックカップ(直径8cm、高さ7cm)を、内容積23.8m(床面積9.9m×高さ2.4m)の試験室内(温度25±2℃、相対湿度45±5%RH)の中央床面に設置した。
その後、所定量(22g)の水が入ったプラスチックカップに、上記の内容器に温度センサーを備えた燻煙型殺虫装置を配置して加熱を開始すると同時に、内容器の内側底面中央部の温度測定を開始した。当該内側底面中央部の温度を1秒毎に測定し、到達最高温度と、300℃に到達するまでに要した時間と、350℃に到達するまでに要した時間と、300℃以上に保持された保持時間と、をそれぞれ測定した。これらの測定は3回行い、その平均した結果を以下に示した。
なお、温度センサーとしてテープ形、製品名ST−13E−015−GW1−ANP、安立計器株式会社製を用いた。当該温度センサーと接続される温度計として製品名COMPACT THERMO LOGGER AM−8000E、安立計器株式会社製を用いた。
到達最高温度:419.2℃。
300℃に到達するまでに要した時間:17秒間。
350℃に到達するまでに要した時間:20秒間。
300℃以上に保持された保持時間:2分24秒間。
<室内汚染性の評価>
前記の燻煙型殺虫装置(燻煙型殺虫剤を収容していないもの)を用意し、該装置内の内容器に、各例の燻煙型殺虫剤6gをそれぞれ収容し、該装置内の発熱部に酸化カルシウム43gを充填して、図1に示す燻煙型殺虫装置1と同様の形態を有する燻煙型殺虫装置を作製した。
次いで、縦3.42m×横3.82m×高さ2.40mの試験室(温度25±2℃、相対湿度45±5%RH)の床中央に、塩化ビニル板(黒色、20cm×20cm)を敷いた。塩化ビニル板の中央に、22mLの水を入れた給水用プラスチック容器を設置し、その給水用プラスチック容器内に、各例の燻煙型殺虫剤をそれぞれ収容した燻煙型殺虫装置を入れ、燻煙処理を開始した。燻煙処理は前記試験室を密閉した状態で行った。
燻煙開始2時間後に、試験室の床に設置した塩化ビニル板を取り出し、下記の室内汚染性の評価基準に従い、目視で室内汚染性について評価した。
[室内汚染性の評価基準]
◎:燻煙前の塩化ビニル板と比較し、表面状態の差が確認されない。
○:燻煙前の塩化ビニル板と比較し、表面状態の差がほとんどわからない。
△:燻煙前の塩化ビニル板と比較し、若干の汚染は見られるが差が分かり難い。
×:燻煙前の塩化ビニル板と比較し、容易に汚染が判別でき、汚れの付着が明らかである。
<視覚的な実効感の評価>
前記<室内汚染性の評価>と合わせて、視覚的な実効感を以下のようにして評価した。
燻煙処理を開始してから、燻煙が終了するまでビデオ撮影を行い、発煙が終了した時点のビデオ画像を、画像解析ソフトWinROOF(三谷商事株式会社製のビジュアルシステム)を用いて解析した。画像選択枠(ROI)を、発煙が終了した時点における煙状物の最も白い部分に設定し、色抽出処理を行った。
その際、RGB(RGBカラーモデル)値を測定し、煙状物の煙の濃さとしてB値(青値)を使用した。3回計測を行い、B値の平均値を求め、以下に示す評価基準に従い、視覚的な実効感について評価した。
B値が大きいほど、煙状物の白度が高く、視覚的な実効感が得られやすい。
[視覚的な実効感の評価基準]
◎:B値の平均値が170以上(煙状物の煙の白さが非常に濃い)。
○:B値の平均値が150以上170未満(煙状物の煙の白さが濃い)。
△:B値の平均値が110以上150未満(煙状物を充分に視認できる)。
×:B値の平均値が110未満(煙状物を視認できるが、その煙状物の煙の白さが非常に薄い)。
<殺虫有効成分の揮散率の評価>
前記の燻煙型殺虫装置(燻煙型殺虫剤を収容していないもの)を用意し、該装置内の内容器に、各例の燻煙型殺虫剤6gをそれぞれ収容し、該装置内の発熱部に酸化カルシウム43gを充填して、図1に示す燻煙型殺虫装置1と同様の形態を有する燻煙型殺虫装置を作製した。
次いで、内容積6.38m(6380L)の試験室内(温度25±2℃、相対湿度45±5%RH)の床中央に、22mLの水を入れた給水用プラスチック容器を設置し、その給水用プラスチック容器内に、各例の燻煙型殺虫剤をそれぞれ収容した燻煙型殺虫装置を入れ、燻煙処理を開始した。該燻煙型殺虫装置を配置してから1分後に白煙が発生し始めた。
白煙の発生が開始した時点から5分後に、試験室内の空気をファンで1分間撹拌した。撹拌後、真空ポンプを用いて試験室内の空気20Lを回収用カラムに吸引し、試験室内に揮散した(A)成分(殺虫有効成分)を吸着させた。該回収用カラムには、クロマト用シリカゲル(Wakogel C−100、和光純薬工業株式会社製)を用いた。
次いで、(A)成分を吸着させた後、アセトンを通流し、クロマト用シリカゲルに吸着した(A)成分を溶出させた。その後、回収したアセトンを試料として、ガスクロマトグラフィー(GC)により試料中の(A)成分量X(g)を定量した(尚、複数の(A)成分を用いた場合、同時に各成分の定量が可能である)。その定量結果と、燻煙型殺虫剤中の(A)成分量Y(質量%)とから、下式により揮散率(%)を算出した。そして、下記の評価基準に従い、殺虫有効成分の揮散率について評価した。
揮散率(%)=[X(g)/20(L)]×[100/{6(g)×Y(質量%)}]×6380(L)×100
[殺虫有効成分の揮散率の評価基準]
殺虫有効成分がA−1(メトキサジアゾン)の場合:
◎ 揮散率が50%以上、
○ 揮散率が35%以上50%未満、
△ 揮散率が20%以上35%未満、
× 揮散率が20%未満。
殺虫有効成分がA−2(d,d−T−シフェノトリン)の場合:
◎ 揮散率が60%以上、
○ 揮散率が45%以上60%未満、
△ 揮散率が30%以上45%未満、
× 揮散率が30%未満。
(実施例1)
表1に示す組成に従い、20℃の条件下において、粉体状の原料(A−1とC−1とクレーとヒプロメロース)を、ニーダー(S5−2G型、株式会社モリヤマ製)で撹拌混合した。別途、液体状の原料(A−2とB−1)を撹拌混合して調製された混合液を、前記ニーダーに加えて、粉体状の原料混合物と混合液とを混合することにより混合物を得た。
得られた混合物を、直径2mmの開孔径を有するダイスの前押し出し造粒機(EXK−1、株式会社不二パウダル製)を用いて造粒し造粒物を得た。得られた造粒物を、70℃に設定した乾燥機(RT−120HL、アルプ株式会社製)により乾燥して、顆粒状の燻煙型殺虫剤を得た。
得られた燻煙型殺虫剤について前記の各評価を行った。その結果を表1に示した。
(実施例2〜20、22、23、比較例1〜2)
表1〜2に示す組成に従い、実施例1と同様にして顆粒状の燻煙型殺虫剤を得た。
得られた燻煙型殺虫剤について前記の各評価を行った。その結果を表1〜2に示した。
(実施例21)
クレーをラヂオライトに変更した以外は、表2に示す組成に従い、実施例1と同様にして顆粒状の燻煙型殺虫剤を得た。
得られた燻煙型殺虫剤について前記の各評価を行った。その結果を表2に示した。
(比較例3)
さらにアゾジカルボンアミドを用いた以外は、表2に示す組成に従い、実施例1と同様にして顆粒状の燻煙型殺虫剤を得た。
得られた燻煙型殺虫剤について前記の各評価を行った。その結果を表2に示した。
Figure 0006097661
Figure 0006097661
表1〜2に示す評価結果から、本発明を適用した実施例1〜23の燻煙型殺虫剤は、低汚染性であり、使用者が視覚的な実効感を得られ、かつ、殺虫有効成分の揮散率が高いことが確認できた。
(実施例24〜27)
表3に示す組成に従い、実施例1と同様にして顆粒状の燻煙型殺虫剤を得た。
(実施例28)
実施例8において、クレーをラヂオライトに変更した以外は、実施例8と同様にして顆粒状の燻煙型殺虫剤を得た。
本発明を適用した実施例24〜28の燻煙型殺虫剤の組成を表3に示した。
Figure 0006097661
1…燻煙型殺虫装置、10…外容器、12…本体、14…蓋部、16…底部、20…内容器、30…発熱部、40…燻煙型殺虫剤

Claims (3)

  1. (A)成分:殺虫有効成分と、
    (B)成分:ポリオールと、
    (C)成分:アスコルビン酸系化合物及び下記一般式(c1)で表される化合物からなる群より選ばれる1以上と、
    を含有し、
    ((B)成分+(C)成分)/(A)成分で表される質量比が0.5〜3.5であり、
    前記(B)成分は、沸点が150〜300℃であり、下記一般式(b1)で表される化合物および下記一般式(b2)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする燻煙型殺虫剤。
    Figure 0006097661
    [式中、Rは−CH(OH)−CHO、−CHOH、−CH(OH)−CHOH又は水素原子である。mは1又は2である。]
    HO−R −OH ・・・(b1)
    HO−(R O) −H ・・・(b2)
    [式中、R およびR はそれぞれ独立に、炭素数2以上の2価の脂肪族炭化水素基であり、nは2以上の整数である。]
  2. (B)成分/(C)成分で表される質量比が2以下であることを特徴とする、請求項1に記載の燻煙型殺虫剤。
  3. 請求項1又は2に記載の燻煙型殺虫剤が収容され、該燻煙型殺虫剤を加熱する加熱手段を備えることを特徴とする燻煙型殺虫装置。
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