JP6489696B2 - 間接加熱型燻煙剤組成物 - Google Patents

間接加熱型燻煙剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6489696B2
JP6489696B2 JP2015190953A JP2015190953A JP6489696B2 JP 6489696 B2 JP6489696 B2 JP 6489696B2 JP 2015190953 A JP2015190953 A JP 2015190953A JP 2015190953 A JP2015190953 A JP 2015190953A JP 6489696 B2 JP6489696 B2 JP 6489696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
smoke
mass
content
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015190953A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017066062A (ja
Inventor
智子 河野
智子 河野
早紀 近藤
早紀 近藤
篤史 仲田
篤史 仲田
安信 佐藤
安信 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP2015190953A priority Critical patent/JP6489696B2/ja
Publication of JP2017066062A publication Critical patent/JP2017066062A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6489696B2 publication Critical patent/JP6489696B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

本発明は、間接加熱型燻煙剤組成物に関する。
間接加熱型燻煙剤組成物(以下、燻煙剤ともいう)は、有機発泡剤等の発熱性基剤と、有効成分である有害生物駆除用の薬剤等を主成分とするものである。間接加熱型燻煙剤組成物は、燻煙処理時に発熱性基剤を燃焼又は分解させ、この時に発生するガス及び煙粒子の働きにより、薬剤を短時間に空気中に噴出、拡散させ、有害生物の防除等を行うことのできる優れた製剤であり、従来より汎用されている。
間接加熱型燻煙剤組成物は、燻煙処理時に多量の煙とガスを発生するため、燻煙処理の対象となる空間(以下、対象空間ともいう)に、薬剤や発熱性基材に由来する臭気、例えば焦げたような臭気(以下、焦げ臭ともいう)が残存する傾向がある。そのため、香料成分を使用して、間接加熱型燻煙剤組成物に由来する臭気を覆い隠す(マスキングする)ことが行われている。
最近では、香料成分としては、間接加熱型燻煙剤組成物に由来する臭気をマスキングするだけでなく、燻煙後にハーブ調の爽やかな香りを持続させ、使用者に爽やか感を与えるものが望まれている。
爽やか感には香りの種類だけでなく、香りの強度も影響する。そのため、香りが強すぎる香料成分や、香りが弱すぎる香料成分では使用者に爽やか感を与えることはできない。
間接加熱型燻煙剤組成物に由来する臭気をマスキングし、燻煙後にハーブ調の爽やかな香りを適度な強度で持続させるために、種々の提案がされている。
特許文献1では、特定の香料成分を含む燻煙剤が提案されている。ここで香料成分として、γ−ウンデカラクトン、γ−デカラクトン、イソ・イー・スーパー、アセチルセドレン、アンブロキサン、ダマスコン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、及びクマリンが開示されている。
特許文献1の香料成分では、マスキング効果には優れるものの、香りが重厚で強めとなり、爽やか感が充分に得られない。
特開2014−210713号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、間接加熱型燻煙剤組成物に由来する臭気をマスキングするとともに、燻煙後に爽やかな香りを適度な強度で持続させることができる間接加熱型燻煙剤組成物を提供することである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、以下の間接加熱型燻煙剤組成物が、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、以下の態様を有する。
[1]成分(A):薬剤と、成分(B):有機発泡剤と、成分(C):香料成分と、を含有し、
前記成分(C)は、下記成分(C1)及び下記成分(C2)を含有し、
前記成分(C1)の含有量は、前記成分(C)の総質量に対して10質量%以上であり、
前記成分(C1)と前記成分(C2)の質量比は、成分(C1)/成分(C2)で表して、0.3〜7である、間接加熱型燻煙剤組成物。
成分(C1):アネトール、ボルネオ−ル、カンファー、カルボン、ヘキシルサリシレート、メチルサリシレート、ベンジルサリシレート、及びイソボルニルアセテートからなる群から選択される少なくとも1種の香料成分。
成分(C2):ガラキソリド、α−イオノン、β−イオノン、メチルイオノン、イソ・イー・スーパー、トナリド、ペンタリド、エチレンブラシレート、及びアンブレットライドからなる群から選択される少なくとも1種の香料成分。
[2]前記成分(C1)及び前記成分(C2)の含有量の合計が、前記成分(C)の総質量に対して40〜90質量%である、[1]に記載の間接加熱型燻煙剤組成物。
[3]前記成分(C)の含有量が、間接加熱型燻煙剤組成物の総質量に対して、0.1〜10質量%であり、
前記成分(B)の含有量と、前記成分(C1)及び前記成分(C2)の含有量の合計との質量比が、成分(B)/[成分(C1)+成分(C2)]で表して、8〜1600である、[1]又は[2]に記載の間接加熱型燻煙剤組成物。
[4]前記成分(A)が銀含有無機薬剤である、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の間接加熱型燻煙剤組成物。
[5]浴室用防カビ燻煙剤である、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の間接加熱型燻煙剤組成物。
本発明によれば、間接加熱型燻煙剤組成物に由来する臭気をマスキングするとともに、燻煙後に爽やかな香りを適度な強度で持続させることができる間接加熱型燻煙剤組成物を提供することができる。
燻煙装置の一例を示す断面図である。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物は、以下の成分(A)〜(C)を含有する。
<成分(A):薬剤>
成分(A)は薬剤である。成分(A)を用いることで、殺菌、抗菌、防カビ、抗カビ等の微生物抑制効果や、消臭効果、殺虫効果等を発揮できる。
成分(A)は、燻煙剤の目的に応じて、適宜選択される。成分(A)としては、例えば、殺菌剤、抗菌剤、防カビ剤、抗カビ剤、消臭剤、殺虫剤等として作用するものが挙げられ、中でも、殺菌剤、抗菌剤、防カビ剤、抗カビ剤、等の微生物制御剤や消臭剤を好適に用いることができる。これらの成分(A)は従来から、燻煙剤に用いられている、有機系薬剤、銀化合物等を使用することが出来る。
有機系薬剤としては、例えば、2−イソプロピル−5−メチルフェノール(IPMP)、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト(IPBC)、o−フェニルフェノール(OPP)、メトキサジアゾン等が挙げられ、IPMPやIPBCが好ましい。
銀系化合物としては、例えば、有効成分として、抗菌・殺菌・防カビ・抗カビ・消臭作用を持つ銀単体;酸化銀;塩化銀、硝酸銀、硫酸銀、炭酸銀、スルホン酸銀塩等の無機銀塩;蟻酸銀、酢酸銀等の有機銀塩等の銀化合物を含むものが挙げられる。
また、前記の銀化合物をゼオライト、シリカゲル、低分子ガラス、リン酸カルシウム、ケイ酸塩、酸化チタン等の物質(以下、担体ということがある)に担持させたもの(以下、担持体ということがある)でもよい。担持体としては、例えば、銀単体、酸化銀、無機銀塩、有機銀塩等の銀化合物を担持したゼオライト系抗菌剤、シリカゲル系抗菌剤、酸化チタン系抗菌剤、ケイ酸塩系抗菌剤等が挙げられる。
中でも、成分(A)としては、成分(A)由来の臭気をより低減する観点から、銀単体、酸化銀、硝酸銀等の無機銀塩又はこれらを担体に担持させた銀含有無機薬剤が好ましい。特に銀化合物を担持したゼオライト系抗菌剤が好ましい。無機薬剤を用いることで、燻煙処理時及び燻煙処理後における成分(A)由来の臭気をより低減できる。
これらの成分(A)は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
成分(A)の形態は特に限定されないが、対象空間の広さ等を勘案して決定できる。成分(A)として銀化合物を用いる場合は、粒子が微細であるほど、煙化率が高まって、成分(A)の効果を十分に発揮できると共に、広域に拡散される。一方、成分(A)の粒子は、小さすぎると拡散した後に落下しにくくなり、対象空間の下方における成分(A)の効果の発現までに時間を要する。
例えば、成分(A)として銀系化合物を用いた場合は、体積平均粒子径は、0.01〜1000μmが好ましく、0.5〜100μmがより好ましく、1〜5μmがさらに好ましい。本発明の間接加熱型燻煙剤組成物においては、このような比較的大きな粒子径の成分(A)であっても、煙化して拡散することができる。ここで、「煙化」とは、成分(A)を対象空間に拡散できる状態にすることを意味する。
なお、体積平均粒子径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(LA910、株式会社堀場製作所製)により求められる値をいい、次のようにして測定できる。成分(A)を固形分1質量%となるように蒸留水に分散して試料とする。この試料をレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置に投入し、装置内で超音波によって分散後、レーザーを照射して粒度分布を測定する。体積頻度の累積が50%(体積)となる径を平均粒子径とする。
成分(A)の含有量は、成分(A)の種類や有効成分濃度、燻煙剤に求める機能に応じて決定される。例えば、銀化合物の場合、成分(A)の含有量は、間接加熱型燻煙剤組成物中の銀濃度が0.001〜0.5質量%となる量が好ましく、0.05〜0.1質量%となる量がより好ましい。上記数値範囲内であると、成分(A)の効果が得られやすくなる。
一方、有機系薬剤(IPMP等)の場合、成分(A)の含有量は、間接加熱型燻煙剤組成物の総質量に対し、1〜30質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。成分(A)の含有量が上記数値範囲内であれば、成分(A)による効果が充分に得られやすい。
<成分(B):有機発泡剤>
成分(B)は、有機発泡剤である。成分(B)としては、加熱により熱分解して多量の熱を発生すると共に、炭酸ガスや窒素ガス等(以下、総じて発泡ガスという)を発生するものが用いられ、例えば、アゾジカルボンアミド、p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾビスイソブチロニトリル等が挙げられる。中でも、分解温度、発泡ガスの発生量等の観点から、アゾジカルボンアミドが好ましい。これら成分(B)は加熱により成分(A)及び成分(C)と発泡溶融し、成分(B)の熱分解ガスの作用によって成分(A)及び成分(C)を煙化できる。
これらの成分(B)は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
成分(B)の含有量は、成分(B)の種類や成分(A)の粒子径等を勘案して決定することができる。例えば、成分(B)の含有量は、間接加熱型燻煙剤組成物の総質量に対し、50〜85質量%が好ましく、60〜75質量%がより好ましい。上記下限値以上であると、成分(A)を効率よく煙化しやすい。上記上限値以下であると、成分(B)の分解物の飛散量が少なくなり、対象空間を汚染しにくくなる。
<成分(C):香料成分>
成分(C)は、成分(C1)、及び成分(C2)を含有する香料成分である。成分(C)中、成分(C1)の含有量は、成分(C)の総質量に対し、10質量%以上であり、成分(C1)と成分(C2)との質量比(以下、(C1)/(C2)ともいう)は、成分(C1)/成分(C2)で表して、0.3〜7である。
成分(C1)は爽やかなハーブ調の爽やかな香りを有し、成分(C2)と組み合わせることにより、燻煙時の成分(A)や成分(B)由来の臭気をマスキングし、燻煙後に爽やかな香りを適度な強度で持続させやすくなる。
成分(C1)はアネトール、ボルネオ−ル、カンファー、カルボン、ヘキシルサリシレート、メチルサリシレート、ベンジルサリシレート、イソボルニルアセテートから選択される1種以上の香料成分であり、これらの中でもカンファー、カルボン、イソボルニルアセテート、メチルサルシレートが好ましい。
これらの成分(C1)は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
成分(C)中、成分(C1)の含有量は、成分(C)の総質量に対し、10質量%以上であり、30質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましい。10質量%未満であると、燻煙時の成分(A)や成分(B)由来の臭気をマスキングする効果や爽やか感の持続性が低下しやすい。成分(C1)の含有量は、70質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましい。
成分(C2)は、ガラキソリド、α−イオノン、β−イオノン、メチルイオノン、イソ・イー・スーパー、トナリド、ペンタリド、エチレンブラシレート、アンブレットライドから選択される1種以上の香料成分であり、これらの中でもガラキソリド、α−イオノン、β−イオノン、イソ・イー・スーパーが好ましい。
これらの成分(C2)は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
成分(C)中、成分(C2)の含有量は、成分(C)の総質量に対し、5質量%以上が好ましく、8質量%以上がより好ましく、10質量%以上がさらに好ましい。5質量%以上であると、燻煙時の成分(A)や成分(B)由来の臭気をマスキングする効果や爽やか感の持続性が得られやすい。成分(C2)の含有量は、60質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましい。
成分(C1)と成分(C2)の質量比(C1)/(C2)は0.3〜7であり、1.0〜4が好ましく、さらに好ましくは1.2〜3である。上記数値範囲内とすることで、成分(A)や成分(B)由来の臭気をマスキングし、燻煙後に爽やかな香りを適度な強度で持続させやすくなる。
また、成分(C)中、成分(C1)と成分(C2)合計量(以下、(C1+C2)ともいう)は、成分(C)の総質量に対し、40〜90質量%が好ましく、45〜85質量%がさらに好ましく、55〜80質量%が特に好ましい。上記数値範囲内とすることで、成分(A)や成分(B)由来の臭気をマスキングし、燻煙後に爽やかな香りを適度な強度で持続させやすくなる。
成分(C1)と成分(C2)の合計量に対する成分(B)の質量比(以下、(B)/(C1+C2)ともいう)は、成分(B)/[成分(C1)+成分(C2)]で表して、8〜1600が好ましく、10〜1000がより好ましく、200〜300が特に好ましい。上記数値範囲内とすることで、成分(A)や成分(B)由来の臭気をマスキングし、燻煙後に爽やかな香りを適度な強度で持続させやすくなる。
成分(C1)に対する成分(B)の質量比(以下、(B)/(C1)ともいう)は、成分(B)/成分(C1)で表して、15〜1500が好ましく、200〜450がより好ましい。上記数値範囲内とすることで、成分(A)や成分(B)由来の臭気をマスキングし、燻煙後に爽やかな香りを適度な強度で持続させやすくなる。
成分(C)に対する成分(B)の質量比(以下、(B)/(C)ともいう)は、成分(B)/成分(C)で表して、3〜10質量%が好ましく、4〜8質量%がより好ましい。上記数値範囲内とすることで、成分(A)や成分(B)由来の臭気をマスキングし、燻煙後に爽やかな香りを適度な強度で持続させやすくなる。
本発明の成分(C)は、成分(C1)、及び成分(C2)以外の他の香料成分を含んでいてもよい。他の香料成分としては、本発明の効果を損なわない限り特に限定されず、通常香料成分として配合される公知のものを用いることが出来る。
他の香料成分としては、所望の香調等に応じ、公知の香料成分のなかから適宜選択できる。他の香料成分として使用される香料原料のリストは、様々な文献、例えば「Perfume and Flavor Chemicals 」,Vol.I and II,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)、「合成香料 化学と商品知識」,印藤元一著,化学工業日報社(1996)、「Perfume and Flavor Materials of NaturalOrigin」,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)、「香りの百科」,日本香料協会編,朝倉書店(1989)、「Perfumery MaterialPerformance V.3.3」,Boelens Aroma Chemical Information Service(1996)、「Flower oils and Floral CompoundsIn Perfumery」,Danute Lajaujis Anonis,Allured Pub.Co.(1993)等で見られ、それぞれを引用することにより本明細書の開示の一部とされる。
具体的には、シス−3−ヘキセノール、ターピネオール、リナロール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α−ダマスコン、リリアール、へディオン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、アンブロキサン、バクダノール等が挙げられる。
間接加熱用燻煙剤組成物中、成分(C)の含有量は、間接加熱用燻煙組成物の総質量に対し、0.1〜10質量%含有することが好ましく、0.2〜5質量%がより好ましく、0.2〜5質量%がさらに好ましい。上記数値範囲内とすることで、成分(A)や成分(B)由来の臭気をマスキングし、燻煙後に爽やかな香りを適度な強度で持続させやすくなる。
また、本発明の間接加熱型燻煙剤組成物は、成分(A)〜(C)に加えて、成分(A)〜(C)以外の任意成分を含有してもよい。
任意成分としては、例えば、結合剤、界面活性剤、賦形剤、発熱助剤、安定剤、効力増強剤、酸化防止剤等が挙げられる。
任意成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物に結合剤が含有されると、顆粒成形性が向上する。
結合剤としては、例えば、セルロース類(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等。)、デンプン系高分子化合物(デンプン、スターチ等。)、天然系高分子化合物(アラビアゴム等。)、合成高分子化合物(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等。)等が挙げられる。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物が結合剤を含有する場合、本発明の間接加熱型燻煙剤組成物(100質量%)中の結合剤の含有量は、3〜8質量%が好ましい。結合剤の含有量が下限値以上であれば、設置から燻煙開始までの時間をより長くすることができ、燻煙開始時に使用者が被煙することを防ぎやすい。結合剤の含有量が上限値以下であれば、良好な燻煙性能(噴出力)が得られやすい。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物に界面活性剤が含有されると、顆粒成形性が向上し、また燻煙性能がより安定になる。
界面活性剤としては、例えば、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤が挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレン(POE)−アルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級アルコールの(炭素数8〜20のアルコールの)硫酸エステル塩等が挙げられる。
陽イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルアミン塩等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸類、ショ糖脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル類、グリセリンアルキルエーテル、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類、POE−グリセリン脂肪酸エステル類、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(POP)−アルキルエーテル類、アルカノールアミド類、オキプロピレンとオキシエチレンの共重合型非イオン界面活性剤類等が挙げられる。
界面活性剤としては、非イオン界面活性剤が好ましく、多価アルコールの脂肪酸エステル又はそのエチレンオキサイド付加物、オキプロピレンとオキシエチレンの共重合型非イオン界面活性剤類がより好ましい。
多価アルコールの脂肪酸エステル又はそのエチレンオキサイド付加物としてはソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類がより好ましい。例えば、モノオレイン酸エステル、モノラウリン酸エステル、モノカプリル酸グリセリル等が挙げられる。
オキプロピレンとオキシエチレンの共重合型非イオン界面活性剤類としては、式(I)で表わされる、EOがPOで挟まれたトリブロック型非イオン界面活性剤が好ましい。
−O−(PO)−(EO)−(PO)−R ・・・(I)
式(I)のRおよびRはそれぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜6の炭化水素基を表わし、両者とも水素原子が好ましい。fはPO(プロピレンオキシド)の平均繰返し数(平均付加モル数)を表し、5〜150の数が好ましく、10〜30の数がより好ましい。gはEO(エチレンオキシド)の平均繰返し数(平均付加モル数)を表し、5〜250の数が好ましく、5〜30の数がより好ましい。hはPOの平均繰返し数(平均付加モル数)を表し、5〜150の数が好ましく、10〜30の数がより好ましい。また、f+g+h=20〜500であることが好ましい。市販品としては、例えばBASFジャパン株式会社製の「PluronicRPE1740」、「PluronicRPE2525」などが挙げられる。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物に界面活性剤が含有される場合、本発明の間接加熱型燻煙剤組成物(100質量%)中の界面活性剤の含有量は、2〜15質量%が好ましく、3〜10質量%がより好ましい。界面活性剤の含有量が下限値以上であれば、設置から燻煙開始までの時間を長くしやすく、燻煙開始時に使用者が被煙することを防ぎやすい。界面活性剤の含有量が上限値以下であれば、良好な燻煙性能(噴出力)が得られ、燻煙開始までの時間が長くなりすぎない。
賦形剤としては、例えば、無機系鉱物質(クレー、カオリン、タルク、珪藻土、パーライト、シラスバルーン等。)等が挙げられる。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物に賦形剤が含有される場合、本発明の間接加熱型燻煙剤組成物(100質量%)中の賦形剤の含有量は、2〜45質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましい。賦形剤の含有量が下限値以上であれば、顆粒成形性が向上し、燻煙性能がより安定になる。賦形剤の含有量が上限値以下であれば、充分な燻煙性能(噴出力)が得られやすい。
発熱助剤としては、例えば、酸化亜鉛、メラミン等が挙げられる。
安定剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドキシアニソール、没食子酸プロピル、エポキシ化合物(エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油等。)等が挙げられる。
効力増強剤としては、例えば、ピペロニルブトキサイド、S−421等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、トコフェロール等が挙げられる。
<間接加熱型燻煙剤組成物の製造方法>
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物は、粉状、粒状、錠剤などの固形製剤として調製される。
間接加熱型燻煙剤組成物の製造方法としては、目的とする剤形に応じて、公知の製造方法が用いられる。例えば、粒状の製剤とする場合は、押出し造粒法、圧縮造粒法、撹拌造粒法、転動造粒法、流動層造粒法等、公知の造粒物の製造方法が用いられる。
間接加熱型燻煙剤組成物は、成分(A)〜(C)を混合することにより得られる。成分(C)はエタノール等の溶剤に溶解させたものを使用してもよい。
押出し造粒法による製造方法の具体例として、間接加熱型燻煙剤組成物の各成分を、ニーダー等により混合し、必要に応じて適量の水を加えて混合し、得られた混合物を任意の開孔径を有するダイスを用い、前押出しあるいは横押出し造粒機で造粒する方法が挙げられる。該造粒物をさらにカッター等で任意の大きさに切断し、水分除去のための乾燥を行ってもよい。
乾燥方法は、例えば、従来公知の乾燥機を用いた加熱乾燥法が挙げられる。
乾燥温度は、特に限定されないが、成分(C)の揮発を抑制する点から、50〜80℃が好ましい。
乾燥時間は、乾燥温度に応じて適宜決定される。
乾燥した後の間接加熱型燻煙剤組成物の水分含量は、特に限定されないが、5質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、0質量%であってもよい。水分含量が5質量%以下であると成分(A)の揮散率が良好である。
<間接加熱型燻煙剤組成物の使用方法>
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物を用いた燻煙方法は、公知の方法を採用できる。例えば、金属製容器、セラミック製容器等の容器に本発明の間接加熱型燻煙剤組成物を収容し、密閉した対象空間内で、直接的又は間接的に燻煙剤を加熱することによって燻煙する方法が挙げられる。 燻煙剤を間接的に加熱することで、直接的に加熱するよりも、燻煙時の成分(A)や成分(B)に由来する臭気の低減や、燻煙剤の燃えカス等による屋内汚染を低減しやすい。
対象空間としては、特に限定されず、例えば、浴室、居室、押入れ、トイレ等が挙げられる。
燻煙剤を間接的に加熱する方法としては、燻煙剤を燃焼させることなく、成分(B)が熱分解し得る温度まで燻煙剤に熱エネルギーを供給できるものであればよく、間接加熱方式の燻煙方法に通常用いられる公知の加熱方法を採用できる。
具体的には、例えば、水と接触して発熱する物質と水とを接触させ、その反応熱を利用して燻煙剤を加熱する方法(i)、鉄粉と酸化剤(塩素酸アンモニウム等。)との混合による酸化反応、又は金属と該金属よりイオン化傾向の小さい金属酸化物もしくは酸化剤との混合による酸化反応により発生する熱を利用して燻煙剤を加熱する方法(ii)等が挙げられる。なかでも、実用性の点から、方法(i)が好ましい。
水と接触し発熱する物質としては、酸化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化鉄等が挙げられる。なかでも、水と接触して発熱する物質としては、実用性の点から、酸化カルシウムが好ましい。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物の使用量は、燻煙処理を行う空間の容積に応じて適宜設定すればく、1mあたり0.1〜2.4gが好ましく、0.4〜2.0gがより好ましい。
燻煙処理時間(燻煙開始後、対象空間の密閉を解除するまでの時間)は、特に限定されないが、30分以上が好ましく、1時間以上がより好ましい。
以下、本発明の間接加熱型燻煙剤組成物を用いた燻煙方法の一例として、図1に例示した燻煙装置10を用いた燻煙方法について説明する。
燻煙装置10は、図1に示すように、筐体12と、筐体12の内部に設けられた加熱部20と、筐体12の内部に設けられた燻煙剤部32とで概略構成されている。筐体12は略円筒状の本体14と、底部16と、本体14の上部に設けられた蓋部18とで構成されている。筐体12内には、燻煙剤容器30が設けられ、燻煙剤容器30に燻煙剤が充填されて燻煙剤部32が形成されている。
蓋部18は、貫通孔を有するものであり、メッシュ、パンチングメタル、格子状の枠体等が挙げられる。蓋部18の材質は、例えば、金属、セラミック等が挙げられる。
本体14の材質は蓋部18と同じである。
燻煙剤容器30は、燻煙剤部32を充填する容器として機能すると共に、加熱部20で生じた熱エネルギーを燻煙剤部32に伝える伝熱部として機能するものである。燻煙剤容器30は、例えば金属製の容器等が挙げられる。
加熱部20は、特に限定されず、燻煙剤部32の煙化に必要な熱量を考慮して適宜決定できる。加熱部20としては、前記した水と接触して発熱する物質を充填して形成したものが好ましく、酸化カルシウムを充填して形成したものが特に好ましい。また、加熱部20は、鉄粉と酸化剤とを仕切り材で仕切って充填して形成してもよく、金属と該金属よりイオン化傾向の小さい金属酸化物又は酸化剤とを仕切り材で仕切って充填して形成してもよい。
底部16は、加熱部20の機構に応じて適宜決定すればよい。例えば、加熱部20が水と接触して発熱する物質(酸化カルシウム等。)により構成されている場合、底部16には不織布や金属製のメッシュ等を用いることができる。底部16を不織布や金属製のメッシュとすることで、底部16から水を加熱部20内に浸入させて反応熱を発生させ、燻煙剤を加熱することができる。
燻煙装置10を用いた燻煙方法では、まず燻煙装置10を対象空間内に設置する。次いで、加熱部20の機構に応じて加熱部20を発熱させる。例えば、酸化カルシウムを充填した加熱部20が設けられている場合、底部16を水に浸漬する。加熱部20が発熱すると、燻煙剤容器30を介して燻煙剤部32が加熱される。加熱された燻煙剤部32の燻煙剤は、成分(B)の分解によってガスが生じ、該ガスと共に成分(A)及び成分(C)が煙化し、蓋部18の貫通孔を通過して飛散する。これにより、対象空間内に成分(A)及び成分(C)が拡散して、微生物抑制効果や消臭効果等が得られ、且つ、爽やかなハーブ調の香りを付与する事が出来る。
以上、説明した通り、本発明の間接加熱型燻煙剤組成物は、成分(A)、成分(B)に加えて、成分(C)を含有し、成分(C)は、成分(C1)、及び成分(C2)を含有し、成分(C1)の含有量は成分(C)中10質量%以上であり、成分(C1)と成分(C2)の質量比(C1)/(C2)が0.3〜7である。これにより、成分(A)や成分(B)由来の臭気をマスキングし、燻煙後に爽やかな香りを適度な強度で持続させやすくなる。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物は、特に居室や浴室用の微生物制御用(殺菌、抗菌、防カビ、抗カビ等)の燻煙剤として好適である。なかでも、浴室用防カビ燻煙剤であることが好ましい。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物は、成分(A)〜(C)を含み、成分(C)が成分(C1)及び成分(C2)を含み、成分(C1)がアネトール、ボルネオール、ヘキシルサリシレート、及びメチルサリシレートを含み、成分(C2)がガラキソリドを含むことが好ましい。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物は、成分(A)〜(C)を含み、成分(C)が成分(C1)及び成分(C2)を含み、成分(C1)がアネトール、ボルネオール、ヘキシルサリシレート、及びメチルサリシレートを含み、成分(C2)がガラキソリドを含み、成分(C)がさらにシス−3−ヘキセノール、ターピネオール、リナロール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α−ダマスコン、リリアール、へディオン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、アンブロキサン、及びバクダノールを含むことが好ましい。
本発明の間接加熱型燻煙剤組成物は、成分(A)〜(C)を含み、成分(A)が銀含有無機薬剤であり、成分(B)がアゾジカルボンアミドであり、成分(C)が成分(C1)及び成分(C2)を含み、成分(C1)がアネトール、ボルネオール、ヘキシルサリシレート、及びメチルサリシレートを含み、成分(C2)がガラキソリドを含み、成分(C)がさらにシス−3−ヘキセノール、ターピネオール、リナロール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α−ダマスコン、リリアール、へディオン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、アンブロキサン、及びバクダノールを含むことが好ましい。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
各例で使用した成分(C)の組成(含有量(質量%))を表1に示す。
各例の間接加熱型燻煙剤組成物の組成(含有量(質量%))を表2〜4に示す。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
表中、「バランス」は、間接加熱型燻煙剤組成物に含まれる全配合成分の合計の配合量が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
<成分(A)>
・A−1:銀担持ゼオライト系無機抗菌剤(商品名:ゼオミックAJ10N、体積平均粒子径2.5μm、真比重2g/cm(20℃)、嵩比重0.4g/cm(20℃)、銀含量2.5質量%、株式会社シナネンゼオミック製)。
・A−2:2−イソプロピル−5−メチルフェノール(IPMP)(商品名「ビオゾール」、大阪化成株式会社製)。
<成分(B)>
・B−1:アゾジカルボンアミド(商品名「ダイブローAC.2040(C)」、大日精化工業株式会社製)。
<成分(C)>
・J−1〜J−10:表1に示す組成の香料成分。
・H−1〜H−4:表1に示す組成の香料成分(成分(C)の比較品)。
<任意成分>
・界面活性剤:H−O−(PO)14−(EO)24−(PO)14−H (合成品)
(合成方法)
プロピレングリコール(1モル)と触媒量の水酸化カリウムとをオートクレーブに仕込み、オートクレーブ内を窒素で置換した後、減圧下で脱水を行った。
ついで、オートクレーブ内の温度を120℃、圧力を0.3MPa以下に維持しつつ、プロピレンオキシド(14モル)を導入し、攪拌しながら反応させ、PO付加体を得た(一段階目)。
引き続き、オートクレーブ内の温度を150℃、圧力を0.3MPa以下に維持しつつ、エチレンオキシド(24モル)を導入し、攪拌しながら反応させ、PO−EO付加体を得た(二段階目)。
引き続き、オートクレーブ内の温度を120℃、圧力を0.3MPa以下に維持しつつ、プロピレンオキシド(14モル)を導入し、攪拌しながら反応させた後(三段階目)、冷却し、酢酸にてpH=6〜8に調整し、上記界面活性剤を得た。
得られた界面活性剤の質量平均分子量をGPCにより測定したところ、2800であった。
・酸化亜鉛:日本薬局方 酸化亜鉛、堺化学工業株式会社製、平均粒子径0.6μm、真比重5.6g/cm(20℃))
・ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC):商品名「メトローズ60SH−50」、信越化学工業株式会社製。
・クレー:商品名「MK−300」、昭和KDE株式会社製。
・酸化カルシウム:吉澤石灰工業株式会社製、商品名:CAg
(実施例1〜16、比較例1〜6)
表2〜4に示す組成に従い、20℃の条件下において、成分(A)、成分(B)、成分(C)、界面活性剤、HPMC、クレー、及び水(成分(A)〜(C)及び任意成分(酸化カルシウム以外)の合計100質量部に対し10質量部の水)をニーダー(S5−2G型、株式会社モリヤマ製)で攪拌混合し、混合物を得た。
得られた混合物を直径2mmの開孔径を有するダイスの前押し出し造粒機(EXK−1、株式会社不二パウダル製)を用い造粒し造粒物を得た。得られた造粒物をフラッシュミル(FL300、株式会社不二パウダル製)により長さ2〜5mmに切断し、70℃に設定した乾燥機(RT−120HL、アルプ株式会社製)により2時間乾燥し、粒状の燻煙剤を得た。得られた燻煙剤について、燻煙後の香りを以下のように評価した。
<燻煙後の香りの評価>
「ルックおふろの防カビくん煙剤](商品名、ライオン株式会社製)」の容器を用意し、前記容器内の燻煙剤容器に各例の燻煙剤5gを収容し、同容器内の加熱剤収容部に酸化カルシウム40gを収容して、図1の燻煙装置10と同様の燻煙装置(テスト装置)を作製した。
縦3.42m×横3.82m×高さ2.4mの換気扇付き試験室の中央床面に、23mLの水を入れた給水用プラスチック容器を置き、この給水用プラスチック容器にテスト装置を入れ、燻煙処理を開始した。燻煙処理開始の90分後に換気扇を運転させ、換気から30分後に、焦げ臭のマスキング効果、香りの爽やかさ、香りの強さの評価を行い、さらに、換気から4時間後における香りの爽やかさを評価した。その結果を表2〜4に示す。
尚、各評価は以下の評価点をもとに専門のパネラー5名による官能評価を行い、平均点を算出し、以下の評価基準にて評価した。
〔焦げ臭のマスキング効果〕
[評価点]
4点:全く焦げ臭を感知しない。
3点:ほとんど焦げ臭を感知できない。
2点:わずかに焦げ臭を感じるが問題ないレベル。
1点:焦げ臭を感知できる。
0点:焦げ臭を楽に感知できる。
[評価基準]
◎◎(平均点3.5点以上):焦げ臭のマスキング効果が極めて優れている。
◎(平均点2.5〜3.5未満) :焦げ臭のマスキング効果が優れている。
○(平均点1.5〜2.5未満):焦げ臭のマスキング効果を有する。
△(平均点1.0〜1.5未満):焦げ臭のマスキング効果が小さい。
×(平均点1.0未満):焦げ臭のマスキング効果が認められない。
〔香りの爽やかさ〕
[評価点]
4点:爽やかさをかなり感じる。
3点:爽やかさを感じる。
2点:爽やかさをやや感じる。
1点:爽やかさをわずかに感じる。
0点:爽やかさが感じられない。
[評価基準]
◎◎(平均点3.5点以上):爽やか感が極めて優れている。
◎(平均点2.5〜3.5未満):爽やか感が優れている。
○(平均点1.5〜2.5未満):爽やか感を有する。
△(平均点1.0〜1.5未満):爽やか感が少ない。
×(平均点1.0未満):爽やか感がほとんど認められない。
〔香りの強さ〕
[評価点]
0点:無臭。
1点:やっと検知できる程度の香り。
2点:何の香りかわかる程度の香り。
3点:楽に感知できる香り。
4点:強い香り。
5点:強烈な香り。
[評価基準]
×(平均点4.5点以上):香りが極めて強すぎる。
△(平均点3.5〜4.5点未満):香りが強すぎる。
◎(平均点2.5〜3.5点未満):香りの強さが好ましい。
◎◎(平均点1.5〜2.5点未満):香りの強さが特に好ましい。
○(平均点1.0〜1.5点未満):やや香りが弱いが好ましい。
×(平均点1.0未満):香りが弱すぎる。
Figure 0006489696
Figure 0006489696
Figure 0006489696
Figure 0006489696
表2〜4に示すように、本発明を適用した実施例1〜16は、香りの強さ、及び換気から30分後の爽やかさのいずれの評価も「○」〜「◎◎」であった。即ち、香りの強度及び組み合わせが爽やか感を提供するために適したものであった。また、焦げ臭のマスキング効果、換気から4時間後の爽やかさのいずれの評価も「○」〜「◎◎」であった。即ち、実施例1〜16は、成分(A)成分および成分(B)に由来する焦げ臭に対するマスキング効果、爽やか感の持続性に優れていた。
これに対し、成分(C)が本願発明の範囲外となる比較例1〜6は、香りの強さ、及び換気から30分後の爽やかさのいずれの評価も「○」〜「◎◎」であった。しかし、焦げ臭のマスキング効果、あるいは、換気から4時間後の爽やかさのいずれかの評価が「×」であった。
これらの結果から、本発明を適用することで、焦げ臭のマスキング効果に優れ、且つ、爽やかな香りを適度な強度で持続できることが判った。
10 燻煙装置
20 加熱部
30 燻煙剤容器
32 燻煙剤部

Claims (5)

  1. 成分(A):薬剤と、成分(B):有機発泡剤と、成分(C):香料成分と、を含有し、
    前記成分(C)は、下記成分(C1)及び下記成分(C2)を含有し、
    前記成分(C1)の含有量は、前記成分(C)の総質量に対して10質量%以上であり、
    前記成分(C1)と前記成分(C2)の質量比は、成分(C1)/成分(C2)で表して、0.3〜7である、間接加熱型燻煙剤組成物。
    成分(C1):アネトール、ボルネオ−ル、カンファー、カルボン、ヘキシルサリシレート、メチルサリシレート、ベンジルサリシレート、及びイソボルニルアセテートからなる群から選択される少なくとも1種の香料成分。
    成分(C2):ガラキソリド、α−イオノン、β−イオノン、メチルイオノン、イソ・イー・スーパー、トナリド、ペンタリド、エチレンブラシレート、及びアンブレットライドからなる群から選択される少なくとも1種の香料成分。
  2. 前記成分(C1)及び前記成分(C2)の含有量の合計が、前記成分(C)の総質量に対して40〜90質量%である、請求項1に記載の間接加熱型燻煙剤組成物。
  3. 前記成分(C)の含有量が、間接加熱型燻煙剤組成物の総質量に対して、0.1〜10質量%であり、
    前記成分(B)の含有量と、前記成分(C1)及び前記成分(C2)の含有量の合計との質量比が、成分(B)/[成分(C1)+成分(C2)]で表して、8〜1600である、請求項1又は2に記載の間接加熱型燻煙剤組成物。
  4. 前記成分(A)が銀含有無機薬剤である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の間接加熱型燻煙剤組成物。
  5. 浴室用防カビ燻煙剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の間接加熱型燻煙剤組成物。
JP2015190953A 2015-09-29 2015-09-29 間接加熱型燻煙剤組成物 Active JP6489696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015190953A JP6489696B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 間接加熱型燻煙剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015190953A JP6489696B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 間接加熱型燻煙剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017066062A JP2017066062A (ja) 2017-04-06
JP6489696B2 true JP6489696B2 (ja) 2019-03-27

Family

ID=58491583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015190953A Active JP6489696B2 (ja) 2015-09-29 2015-09-29 間接加熱型燻煙剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6489696B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6945337B2 (ja) * 2017-04-26 2021-10-06 ライオン株式会社 加熱型燻蒸剤組成物

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2013485C (en) * 1990-03-06 1997-04-22 John Michael Gardlik Solid consumer product compositions containing small particle cyclodextrin complexes
JPH0725709B2 (ja) * 1990-05-17 1995-03-22 高砂香料工業株式会社 新規なプロパノール誘導体及びそれを有効成分とする香料
US7208463B2 (en) * 2000-06-02 2007-04-24 The Procter & Gamble Company Fragrance compositions
JP5903334B2 (ja) * 2012-05-30 2016-04-13 ライオン株式会社 燻煙剤及び燻煙装置
JP2014210714A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 ライオン株式会社 燻煙剤組成物
JP2014210713A (ja) * 2013-04-17 2014-11-13 ライオン株式会社 燻煙剤組成物および燻煙装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017066062A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5903334B2 (ja) 燻煙剤及び燻煙装置
JP5647815B2 (ja) 間接加熱方式用燻煙剤組成物、間接加熱方式燻煙装置及び燻煙方法
JP5903335B2 (ja) 間接加熱方式用の燻煙剤及び間接加熱方式の燻煙装置
JP2017225356A (ja) 間接加熱型燻煙装置
JP7076028B2 (ja) 加熱蒸散剤
JP2014210714A (ja) 燻煙剤組成物
JP6207083B2 (ja) 顆粒状の燻煙剤組成物
JP6489696B2 (ja) 間接加熱型燻煙剤組成物
JP2010280577A (ja) 燻煙剤組成物及び燻煙装置
JP6014423B2 (ja) 燻煙剤及び燻煙装置
JP6945337B2 (ja) 加熱型燻蒸剤組成物
JP5887395B2 (ja) 浴室用防カビ燻煙剤組成物および浴室用防カビ燻煙装置
JP6688703B2 (ja) 燻煙剤組成物
JP5891289B2 (ja) 浴室用防カビ燻煙剤組成物
JP2015091876A (ja) 浴室用防カビ燻煙装置
JP6635589B2 (ja) 防カビ燻煙剤組成物
JP2017114796A (ja) 燻煙剤および燻煙装置
JP6726533B2 (ja) 間接加熱型燻煙剤組成物、及び間接加熱型燻煙装置
JP6850669B2 (ja) 燻煙剤組成物
JP6614961B2 (ja) 燻煙剤および燻煙装置
JP2014210712A (ja) 燻煙剤組成物および燻煙装置
JP7149814B2 (ja) 除菌剤組成物
JP2023064833A (ja) 抗菌又は抗ウイルス処理方法
JP2022016925A (ja) 加熱蒸散剤
JP2019048772A (ja) 燻煙剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180206

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6489696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350