JP6096432B2 - シフト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シフトポジションを切り替える際に操作されるシフト装置に関する。
従来、車両には、シフトポジションを切り替える際に操作されるシフト装置が搭載されている。そして、装置の小型化や操作性の向上を目的として、シフトバイワイヤが採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシフトバイワイヤでは、シフトレバーが各操作位置に操作されると、シフトレバーの操作位置に対応する電気信号を駆動装置に出力して、シフトポジションを切り替えることで駆動モードを変更する。
特開2011−110990号公報
特に、シフトレバーが各操作位置に操作された後、シフトレバーから手を離すと、シフトレバーが中立位置に自動で復帰するモーメンタリ式のシフトバイワイヤでは、任意の操作位置への操作を規制しようとすると、複数のアクチュエータが必要になり、体格及びコストが増加する。そこで、簡易な構成で任意の操作位置への操作を規制することができるシフト装置が求められている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で任意の操作位置への操作を規制することができるシフト装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、複数方向に操作可能なシフトレバーを各操作位置に操作して、シフトポジションを切り替えるシフト装置において、1分岐点で分岐するとともに、各操作位置を結ぶ操作経路を有し、前記分岐点において任意の操作位置への前記シフトレバーの操作を選択的に規制する規制手段を備え、前記規制手段は、前記シフトレバーに当接することで規制する規制部材と、当該規制部材を回転させる駆動手段とを備え、前記規制部材は、前記シフトレバーの先端部に当接する当接壁を1個備え、前記当接壁が前記分岐点に位置する前記シフトレバーの軸の周囲を回転し、前記駆動手段は、規制したい前記操作位置への操作経路上に前記規制部材を回動させることで、前記当接壁を規制したい前記操作位置への操作経路上に位置させることをその要旨としている。
同構成によれば、1分岐点で分岐する操作経路を有し、シフトレバーの任意の操作位置への操作を規制手段が分岐点において選択的に規制する。このため、分岐点にあるシフトレバーを規制手段が規制するだけで、任意の操作位置への操作を規制することができる。よって、規制手段を1箇所に設けるだけでよく、簡易な構成で任意の操作位置への操作を規制することができる。また、規制したい操作位置への操作経路上に位置するように駆動手段が規制部材を回転させるので、駆動手段が規制部材を回転させるだけで規制することができ、規制手段を簡易な構成とすることができる。
請求項2に記載の発明は、複数方向に操作可能なシフトレバーを各操作位置に操作して、シフトポジションを切り替えるシフト装置において、1分岐点で分岐するとともに、各操作位置を結ぶ操作経路を有し、前記分岐点において任意の操作位置への前記シフトレバーの操作を選択的に規制する規制手段を備え、前記規制手段は、前記シフトレバーの先端部に当接することで規制する規制部材と、当該規制部材を回転させる駆動手段とを備え、前記規制部材は、各操作位置への操作経路上に位置して規制する規制片を別々に備え、前記規制片の全ては、前記規制部材の同じ外周面の周方向間隔をおいて突設されていることをその要旨としている。
同構成によれば、1分岐点で分岐する操作経路を有し、シフトレバーの任意の操作位置への操作を規制手段が分岐点において選択的に規制する。このため、分岐点にあるシフトレバーを規制手段が規制するだけで、任意の操作位置への操作を規制することができる。よって、規制手段を1箇所に設けるだけでよく、簡易な構成で任意の操作位置への操作を規制することができる。また、各操作位置への操作経路上に位置して規制する規制片を備えた規制部材を駆動手段が回転させるので、駆動手段が規制部材を回転させるだけで規制することができ、規制手段を簡易な構成とすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のシフト装置において、前記シフトレバーが中立位置へ自動で復帰するモーメンタリ式であり、前記中立位置が前記分岐点であることをその要旨としている。
同構成によれば、モーメンタリ式であるので中立位置にあるシフトレバーを規制手段が規制することで、シフトレバーの操作を容易に規制することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシフト装置において、前記分岐点からの各方向に対して前記操作位置を1つ配置することをその要旨としている。
同構成によれば、分岐点からの各方向に対して操作位置を1つ配置したので、シフトレバーの操作途中で操作を止めたり、ゆっくり操作したりした場合に、運転者が操作したい操作位置と異なる操作位置となることがない。このため、意図しない操作位置への誤操作を防止することができる。
本発明によれば、簡易な構成で任意の操作位置への操作を規制することができる。
シフト装置のシフトパターンを示す図。 シフト装置の概略構成を示す斜視図。 シフトレバーを規制する規制部材を示す斜視図。 シフト装置の内部構造を示す横断面図。 シフト装置の内部構造を示す5−5断面図。 (a)は、シフトレバーの規制なし状態における規制部材の向きを示す側面図、(b)は、シフトレバーの規制なし状態における規制部材の向きを示す6−6断面図。 (a)は、シフトレバーの「N」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す側面図、(b)は、シフトレバーの「N」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す7−7断面図。 (a)は、シフトレバーの「D」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す側面図、(b)は、シフトレバーの「D」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す8−8断面図。 (a)は、シフトレバーの「R」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す側面図、(b)は、シフトレバーの「R」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す9−9断面図。 第2の実施形態のシフト装置のシフトパターンを示す図。 シフト装置の概略構成を示す斜視図。 (a)は、シフトレバーの規制なし状態における規制部材の向きを示す側面図、(b)は、シフトレバーの規制なし状態における規制部材の向きを示す12−12断面図。 (a)は、シフトレバーの「D」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す側面図、(b)は、シフトレバーの「D」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す13−13断面図。 (a)は、シフトレバーの「N」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す側面図、(b)は、シフトレバーの「N」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す14−14断面図。 (a)は、シフトレバーの「B」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す側面図、(b)は、シフトレバーの「B」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す15−15断面図。 (a)は、シフトレバーの「R」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す側面図、(b)は、シフトレバーの「R」操作位置への規制状態における規制部材の向きを示す16−16断面図。 別例のシフト装置のシフトパターンを示す図。 別例のシフト装置のシフトパターンを示す図。 別例のシフト装置のシフトパターンを示す図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかるシフト装置を電気自動車に具体化した第1の実施形態について図1〜図9を参照して説明する。
図1に示されるように、シフト装置は、棒状のシフトレバー23が車両の前後左右方向に操作される。シフト装置は、駐車時にパーキング「P」にシフトポジションを変更するパーキングスイッチ25がシフトレバー23とは別に設けられたシフトレイアウトとなっている。パーキングスイッチ25は、シフトレバー23の操作範囲の車両前側に設けられている。
シフト装置の上面パネル21には、アルファベットの小文字の「h」の最上部を図中右方向に延ばした形状の操作孔22が形成されている。この操作孔22には、シフトレバー23が貫通している。
シフトレイアウトの中立位置(ホーム「H」位置)は、操作孔22の分岐点に設けられている。車両を前進させるシフトポジションに変更させるドライブ「D」位置は、ホーム「H」位置に対して車両後右側に設けられている。ホーム「H」位置からドライブ「D」位置への操作は、車両右側への操作及び車両後側への操作による2操作である。
車両を後進させるシフトポジションに変更させるリバース「R」位置は、ホーム「H」位置に対して車両前右側に設けられている。ホーム「H」位置からリバース「R」位置への操作は、車両前側への操作及び車両右側への操作による2操作である。
駆動輪に動力が伝わらないシフトポジションに変更させる。ニュートラル「N」位置が設けられている。ホーム「H」位置からニュートラル「N」位置への操作は車両後側への1操作である。
図2に示されるように、シフトレバー23の先端には操作ノブ24が取り付けられ、ケース20から操作ノブ24が突出している。シフトレバー23は、2つの回動軸P1,P2によって回動することで、平面上で操作可能である。このシフト装置は、回動軸P1,P2に設けられた図示しないコイルばね等の付勢部材によってシフトレバー23が各操作位置から中立位置(ホーム「H」位置)に戻るモーメンタリ式である。運転者は、操作ノブ24を操作することで、シフトレバー23を回動軸P1,P2によって回動操作する。
シフトレバー23の基端(図中下側)には、シフトレバー23の各操作位置への操作を規制する規制手段としての操作規制機構30が設けられている。操作規制機構30は、シフトレバー23の先端部側面に当接して、シフトレバー23の操作を規制する規制部材40と、規制部材40の向きを切り替える駆動手段としてのモータ31とが設けられている。規制部材40は、モータ31の回転軸52に固定されている。モータ31は、モータ31の回転軸52の軸P4と、中立位置にあるシフトレバー23の延長方向の軸P3とが一致するように設置されている。モータ31は支持ケース33に収容され、規制部材40はモータ31の回転軸52の回転によって回転可能に収容されている。
図3に示されるように、操作規制機構30の規制部材40は、モータ31の回転軸52を固定する直方体状の固定部41と、シフトレバー23の基端部側面が当接し、固定部41から垂直に立設した当接壁42とが形成されている。当接壁42のシフトレバー23の基端部側面が当接しない面と固定部41との間にはリブ43が形成されている。
図4及び図5に示されるように、支持ケース33には、モータ31を収容するモータ収容部34が形成されている。モータ31は、モータ収容部34に嵌装されている。また、支持ケース33には、モータ31の回転軸52に固定された規制部材40を回転軸52の軸P4を中心に回転するための回転収容部35がモータ収容部34の上部に形成されている。回転収容部35は、規制部材40が回転軸52の軸P4を中心に回転した際に、規制部材40とは接触しない。
規制部材40は、支持ケース33の各側面に対応する位置においてシフトレバー23の各操作位置への操作を規制する。ここで、規制部材40は、回転することで、シフトレバー23の操作経路上に当接壁42が位置することでシフトレバー23の操作を規制する。なお、このシフト装置は、ホーム「H」位置に対して3方向にしか操作経路を持たないので、規制部材40が回転する4位置のうち1位置は、シフトレバー23の操作を規制しない位置である。そこで、回転収容部35の各側面に対応する部分は、シフトレバー23が規制部材40に強く当たった際に径方向外側に変位した規制部材40を支持する支持壁36として形成されている。
次に、前述のように構成されたシフト装置の操作規制機構30の動作について図6〜図9を参照して説明する。ここでは、操作を規制しない状態、ニュートラル「N」位置への操作を規制する状態、ドライブ「D」位置への操作を規制する状態、リバース「R」位置への操作を規制する状態の順で説明する。
図6(a)(b)に示されるように、車両を起動して各操作位置への操作を規制しない場合には、操作規制機構30は、シフトレバー23の操作経路上に規制部材40の当接壁42が位置しないように、規制部材40をモータ31によって回転する。すなわち、回転された規制部材40は、モータ31の回転軸52の軸P4及びシフトレバー23の軸P3に対して当接壁42がシフトレバー23の操作経路上ではない図6(a)中左側に位置する。よって、シフトレバー23は、ニュートラル「N」位置、ドライブ「D」位置、リバース「R」位置へのいずれにも操作が可能である。
図7(a)(b)に示されるように、ニュートラル「N」位置への操作を規制する場合には、操作規制機構30は、シフトレバー23のニュートラル「N」位置への操作経路上に規制部材40の当接壁42が位置するように、規制部材40をモータ31によって回転する。すなわち、回転された規制部材40は、モータ31の回転軸52の軸P4及びシフトレバー23の軸P3に対して当接壁42がニュートラル「N」位置への操作経路上である図7(a)中手前側に位置する。よって、シフトレバー23は、ニュートラル「N」位置への操作が不可能であって、ドライブ「D」位置及びリバース「R」位置への操作が可能である。このような状態で、シフトレバー23がニュートラル「N」位置へ操作された際には、シフトレバー23の先端部手前側面が当接壁42に当接し、シフトレバー23の変位を規制する。さらに、シフトレバー23がニュートラル「N」位置へ無理矢理操作された際には、規制部材40の固定部41が支持ケース33の回転収容部35の支持壁36に当接して、シフトレバー23の変位を規制する。
図8(a)(b)に示されるように、例えば車両が一定速度以上で後進中のときに、ドライブ「D」位置への操作を規制する場合には、操作規制機構30は、シフトレバー23のドライブ「D」位置への操作経路上に規制部材40の当接壁42が位置するように、規制部材40をモータ31によって回転する。すなわち、回転された規制部材40は、モータ31の回転軸52の軸P4及びシフトレバー23の軸P3に対して当接壁42がドライブ「D」位置への操作経路上である図8(a)中右側に位置する。よって、シフトレバー23は、ドライブ「D」位置への操作が不可能であって、ニュートラル「N」位置及びリバース「R」位置への操作が可能である。このような状態で、シフトレバー23がドライブ「D」位置へ操作された際には、シフトレバー23の先端部右側面が当接壁42に当接し、シフトレバー23の変位を規制する。さらに、シフトレバー23がドライブ「D」位置へ無理矢理操作された際には、規制部材40の固定部41が支持ケース33の回転収容部35の支持壁36に当接して、シフトレバー23の変位を規制する。
図9(a)(b)に示されるように、例えば車両が一定速度以上で前進中のときに、リバース「R」位置への操作を規制する場合には、操作規制機構30は、シフトレバー23のリバース「R」位置への操作経路上に規制部材40の当接壁42が位置するように、規制部材40をモータ31によって回転する。すなわち、回転された規制部材40は、モータ31の回転軸52の軸P4及びシフトレバー23の軸P3に対して当接壁42がリバース「R」位置への操作経路上である図9(a)中奥側に位置する。よって、シフトレバー23は、リバース「R」位置への操作が不可能であって、ニュートラル「N」位置及びドライブ「D」位置への操作が可能である。このような状態で、シフトレバー23がリバース「R」位置へ操作された際には、シフトレバー23の先端部奥側面が当接壁42に当接し、シフトレバー23の変位を規制する。さらに、シフトレバー23がリバース「R」位置へ無理矢理操作された際には、規制部材40の固定部41が支持ケース33の回転収容部35の支持壁36に当接して、シフトレバー23の変位を規制する。
さて、本実施形態のシフト装置では、操作規制機構30に設けられた1個のモータ31が規制部材40を回転させることで、シフトレバー23の各操作位置への操作を選択的に規制する。このため、シフトレバー23の各操作位置への操作を規制するモータ31は操作位置の数量よりも少量(1個)であり、操作規制機構30を簡易な構成で小型化することができる。よって、簡易な構成で、シフトレバー23の各操作位置への操作を規制することができる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)1分岐点で分岐する操作経路を有し、分岐点を初期位置とするシフトレバー23の任意の操作位置への操作を操作規制機構30が分岐点において規制する。このため、初期位置にあるシフトレバー23を操作規制機構30が規制するだけで、任意の操作位置への操作を規制することができる。よって、操作規制機構を1箇所に設けるだけでよく、簡易な構成で任意の操作位置への操作を規制することができる。
(2)モーメンタリ式であるのでホーム「H」位置にあるシフトレバー23を操作規制機構30が規制することで、シフトレバー23の操作を容易に規制することができる。
(3)分岐点からの各方向に対して操作位置を1つ配置したので、シフトレバー23の操作途中で操作を止めたり、ゆっくり操作したりした場合に、運転者が操作したい操作位置と異なる操作位置となることがない。このため、意図しない操作位置への誤操作を防止することができる。
(4)規制したい操作位置への操作経路上に位置するようにモータ31が規制部材40を回転させるので、モータ31が規制部材40を回転させるだけで規制することができ、操作規制機構30を簡易な構成とすることができる。
(5)ドライブ「D」位置とリバース「R」位置とを結ぶ操作経路上に分岐点を位置させたので、分岐点において操作規制機構30がドライブ「D」位置とリバース「R」位置とのいずれか一方への操作を規制すれば、もう一方への操作を規制することができる。よって、車両が前進中にリバース「R」位置へ操作したり、車両が後進中にドライブ「D」位置へ操作したりといった操作を容易に規制することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明にかかるシフト装置を電気自動車に具体化した第2の実施形態について図10〜図16を参照して説明する。この実施形態のシフト装置は、回生ブレーキを作動させる「B」の操作位置が加えられたシフトパターンである点、及びシフトパターンに合わせた規制部材の形状である点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図10に示されるように、シフト装置の上面パネル21には、アルファベットの小文字の「h」の最上部を図中右方向に延ばすとともに、中央部を図中左方向に伸ばした形状の操作孔22が形成されている。中立位置(ホーム「H」位置)は、操作孔22の分岐点に設けられている。
本実施形態では、回生ブレーキを作動させる回生ブレーキ「B」位置が加えられている。回生ブレーキ「B」位置は、ホーム「H」位置に対して車両左側に設けられている。ホーム「H」位置から回生ブレーキ「B」位置への操作は、車両左側への1操作である。
図11に示されるように、シフトレバー23の基端(図中下側)には、シフトレバー23の各操作位置への操作を規制する規制手段としての第2操作規制機構50が設けられている。第2操作規制機構50は、シフトレバー23の先端部側面に当接して、シフトレバー23の操作を規制する第2規制部材60と、第2規制部材60を回転させる駆動手段としてのモータ51とが設けられている。第2規制部材60は、モータ51の回転軸52に固定されている。モータ51は、モータ51の回転軸52の軸P4と、中立位置にあるシフトレバー23の延長方向の軸P3と直交するように設置されている。モータ51の回転軸52に固定された第2規制部材60がシフトレバー23の先端に位置する。第2規制部材60の外周面には、各操作位置への操作経路上に位置して、操作を規制する規制片としての規制ブロック61,62,63,64が4個設けられている。
図12に示されるように、第2操作規制機構50の第2規制部材60には、ニュートラル「N」位置への操作を規制する第1規制ブロック61と、ドライブ「D」位置への操作を規制する第2規制ブロック62と、回生ブレーキ「B」位置への操作を規制する第3規制ブロック63と、リバース「R」位置への操作を規制する第4規制ブロック64とが間隔をおいて突設されている。
第1規制ブロック61と第4規制ブロック64とは、モータ51の回転軸52の軸P4方向に長く、モータ51の回転軸52の回転方向には薄い。第2規制ブロック62と第3規制ブロック63とは、モータ51の回転軸52の回転方向に厚く、モータ51の回転軸52の軸P4方向には短い。
次に、前述のように構成されたシフト装置の第2操作規制機構50の動作について図12〜図16を参照して説明する。ここでは、操作を規制しない状態、ドライブ「D」位置への操作を規制する状態、ニュートラル「N」位置への操作を規制する状態、回生ブレーキ「B」位置への操作を規制する状態、リバース「R」位置への操作を規制する状態の順で説明する。
図12(a)(b)に示されるように、車両を起動して各操作位置への操作を規制しない場合には、第2操作規制機構50は、シフトレバー23の操作経路上に第2規制部材60の全規制ブロック61,62,63,64が位置しないように、第2規制部材60をモータ51によって回転する。すなわち、回転された第2規制部材60は回転して、全規制ブロック61,62,63,64がシフトレバー23の操作経路上に位置しない。よって、シフトレバー23は、ドライブ「D」位置、ニュートラル「N」位置、回生ブレーキ「B」位置、リバース「R」位置へのいずれにも操作が可能である。
図13(a)(b)に示されるように、例えば車両が一定速度以上で後進中のときに、ドライブ「D」位置への操作を規制する場合には、第2操作規制機構50は、シフトレバー23のドライブ「D」位置への操作経路上に規制部材40の第2規制ブロック62が位置するように、第2規制部材60をモータ51によって回転する。すなわち、回転された第2規制部材60は、第2規制ブロック62をホーム「H」位置とドライブ「D」位置との間に位置させる。よって、シフトレバー23は、ドライブ「D」位置への操作が不可能であって、ニュートラル「N」位置、回生ブレーキ「B」位置、及びリバース「R」位置への操作が可能である。このような状態で、シフトレバー23がドライブ「D」位置へ操作された際には、シフトレバー23の先端部側面が第2規制ブロック62に当接し、シフトレバー23の変位を規制する。
図14(a)(b)に示されるように、ニュートラル「N」位置への操作を規制する場合には、第2操作規制機構50は、シフトレバー23のニュートラル「N」位置への操作経路上に第2規制部材60の第1規制ブロック61が位置するように、第2規制部材60をモータ51によって回転する。すなわち、回転された第2規制部材60は、第1規制ブロック61をホーム「H」位置とニュートラル「N」位置との間に位置させる。よって、シフトレバー23は、ニュートラル「N」位置への操作が不可能であって、ドライブ「D」位置、回生ブレーキ「B」、及びリバース「R」位置への操作が可能である。このような状態で、シフトレバー23がニュートラル「N」位置へ操作された際には、シフトレバー23の先端部側面が第1規制ブロック61に当接し、シフトレバー23の変位を規制する。
図15(a)(b)に示されるように、回生ブレーキ「B」位置への操作を規制する場合には、第2操作規制機構50は、シフトレバー23の回生ブレーキ「B」位置への操作経路上に第2規制部材60の当接壁42が位置するように、第2規制部材60をモータ51によって回転する。すなわち、回転された第2規制部材60は、第3規制ブロック63をホーム「H」位置と回生ブレーキ「B」位置との間に位置させる。よって、シフトレバー23は、回生ブレーキ「B」位置への操作が不可能であって、ドライブ「D」位置、ニュートラル「N」位置、及びリバース「R」位置への操作が可能である。このような状態で、シフトレバー23が回生ブレーキ「B」位置へ操作された際には、シフトレバー23の先端部側面が当接壁42に当接し、シフトレバー23の変位を規制する。
図16(a)(b)に示されるように、例えば車両が一定速度以上で前進中のときに、リバース「R」位置への操作を規制する場合には、第2操作規制機構50は、シフトレバー23のリバース「R」位置への操作経路上に第2規制部材60の第4規制ブロック64が位置するように、第2規制部材60をモータ51によって回転する。すなわち、回転された第2規制部材60は、第4規制ブロック64をホーム「H」位置とリバース「R」位置との間に位置させる。よって、シフトレバー23は、リバース「R」位置への操作が不可能であって、ドライブ「D」位置、ニュートラル「N」位置、及び回生ブレーキ「B」位置への操作が可能である。このような状態で、シフトレバー23がリバース「R」位置へ操作された際には、シフトレバー23の先端部側面が当接壁42に当接し、シフトレバー23の変位を規制する。
さて、本実施形態のシフト装置では、第2操作規制機構50に設けられた1個のモータ51が第2規制部材60を回転させることで、シフトレバー23の各操作位置への操作を選択的に規制する。このため、シフトレバー23の各操作位置への操作を規制するモータ51は操作位置の数量よりも少量(1個)であり、第2操作規制機構50を簡易な構成で小型化することができる。よって、簡易な構成で、シフトレバー23の各操作位置への操作を規制することができる。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(3)、(5)の効果に加え、以下の効果を奏することができる。
(6)各操作位置への操作経路上に位置して規制する規制ブロック61,62,63,64を備えた第2規制部材60をモータ51が回転させるので、モータ51が第2規制部材を回転させるだけで規制することができ、モータ51を簡易な構成とすることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、シフトレバー23を車両の前後方向に操作するシフト装置としたが、シフトレバー23を車両の上下方向に操作するシフト装置としてもよい。
・上記構成において、異なるシフトレイアウトを適宜採用してもよい。例えば、図17に示されるように、ホーム「H」位置から図中の右方向にニュートラル「N」位置が配置され、図中下右側にドライブ「D」位置が配置され、図中上右側にリバース「R」位置が配置される。なお、パーキングスイッチ25は上面パネル21の図中上側に位置する。
また、図18に示されるように、ホーム「H」位置から図中の上方向にパーキング「P」位置が配置され、ホーム「H」位置から下方向にニュートラル「N」位置が配置され、ホーム「H」位置から図中右上方向にリバース「R」位置が配置され、ホーム「H」位置から図中右下方向にドライブ「D」位置が配置される。このような構成では、車両が一定速度以上で前進しているときに、リバース「R」位置への操作とパーキング「P」位置への操作とを規制する。また、車両が一定速度以上で後進しているときに、ドライブ「D」位置への操作とパーキング「P」位置への操作とを規制する。
さらに、図19に示されるように、シフトレバー23が各操作位置において保持されるステーショナリ式であって、シフトレイアウトの中央にドライブ「D」位置が配置され、ドライブ「D」位置の図中右方向にニュートラル「N」位置が配置され、ニュートラル「N」位置においてシフトレバー23はロックされる。また、ニュートラル「N」位置の図中上方向にパーキング「P」位置が配置され、ニュートラル「N」位置の図中下方向にリバース「R」位置が配置されている。そして、ドライブ「D」位置の図中左方向にマニュアルシフトが図中上下方向に配置されている。マニュアルシフトは、図中上方向に操作されると、シフトアップし、図中下方向に操作されるとシフトダウンする。
・上記実施形態では、パーキングスイッチ25をシフトレバー23の操作範囲の車両の前側に設けたが、パーキングスイッチ25をシフトレバー23の上面等に設けてもよい。このようにすれば、シフトレバー23から手を離さず、シフトレバー23を操作することで、パーキング「P」のシフトポジションに変更することができる。
・上記実施形態では、ホーム「H」位置からドライブ「D」位置とリバース「R」位置とにシフトレバー23を操作する際に2操作としたが、1操作や3操作以上としてもよい。
・上記構成において、規制部材40,60は、操作パターンや規制の目的に応じて形状を適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ホーム「H」位置からドライブ「D」位置とリバース「R」位置とにシフトレバー23を操作する際に、ニュートラル「N」位置を経由しないシフトレイアウトを採用したが、ニュートラル「N」を経由するシフトレイアウトを採用してもよい。
・上記実施形態では、駆動手段としてモータ31,51を採用したが、ソレノイド等の他の部材を採用してもよい。なお、ソレノイドを採用する場合は、例えばプランジャを段階的に進退させて位置毎で規制方向を増減させることで選択的に規制してもよい。
・上記実施形態では、本発明を電気自動車に適用したが、ハイブリッド車やエンジン車等の他の自動車に適用してもよい。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)シフト装置において、前記分岐点は、車両を前進させるドライブ位置と、車両を後進させるリバース位置とを結ぶ前記操作経路上に位置することを特徴とするシフト装置。
同構成によれば、ドライブ位置とリバース位置とを結ぶ操作経路上に分岐点を位置させたので、分岐点において規制手段がドライブ位置とリバース位置とのいずれか一方への操作を規制すれば、もう一方への操作を規制することができる。よって、車両が前進中にリバース位置へ操作したり、車両が後進中にドライブ位置へ操作したりといった操作を容易に規制することができる。
20…ケース、21…上面パネル、22…操作孔、23…シフトレバー、24…操作ノブ、25…パーキングスイッチ、30…操作規制機構、31…モータ、32…回転軸、33…支持ケース、34…モータ収容部、35…回転収容部、36…支持壁、40…規制部材、41…固定部、42…当接壁、43…リブ、50…第2操作規制機構、51…モータ、52…回転軸、60…第2規制部材、61…第1規制ブロック、62…第2規制ブロック、63…第3規制ブロック、64…第4規制ブロック。

Claims (4)

  1. 複数方向に操作可能なシフトレバーを各操作位置に操作して、シフトポジションを切り替えるシフト装置において、
    1分岐点で分岐するとともに、各操作位置を結ぶ操作経路を有し、
    前記分岐点において任意の操作位置への前記シフトレバーの操作を選択的に規制する規制手段を備え、
    前記規制手段は、前記シフトレバーに当接することで規制する規制部材と、当該規制部材を回転させる駆動手段とを備え、
    前記規制部材は、前記シフトレバーの先端部に当接する当接壁を1個備え、前記当接壁が前記分岐点に位置する前記シフトレバーの軸の周囲を回転し、
    前記駆動手段は、規制したい前記操作位置への操作経路上に前記規制部材を回動させることで、前記当接壁を規制したい前記操作位置への操作経路上に位置させる
    ことを特徴とするシフト装置。
  2. 複数方向に操作可能なシフトレバーを各操作位置に操作して、シフトポジションを切り替えるシフト装置において、
    1分岐点で分岐するとともに、各操作位置を結ぶ操作経路を有し、
    前記分岐点において任意の操作位置への前記シフトレバーの操作を選択的に規制する規制手段を備え、
    前記規制手段は、前記シフトレバーの先端部に当接することで規制する規制部材と、当該規制部材を回転させる駆動手段とを備え、
    前記規制部材は、各操作位置への操作経路上に位置して規制する規制片を別々に備え、
    前記規制片の全ては、前記規制部材の同じ外周面の周方向間隔をおいて突設されている
    ことを特徴とするシフト装置。
  3. 請求項1又は2に記載のシフト装置において、
    前記シフトレバーが中立位置へ自動で復帰するモーメンタリ式であり、
    前記中立位置が前記分岐点である
    ことを特徴とするシフト装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のシフト装置において、
    前記分岐点からの各方向に対して前記操作位置を1つ配置する
    ことを特徴とするシフト装置。
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