JP6096416B2 - 包装袋の製造方法 - Google Patents
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Description
とくに、請求項2に記載の発明は、前記切込みを包装袋の上下方向に複数列に亘って並設し、上下方向に並設される複数列の切込みのうち第一列における切込みの右端が該第一列の上下方向にそれぞれ隣接する第二列における切込みの左端同士を結ぶ直線上に配置されるように前記切込みを形成するか、又は、前記第一列における切込みの右端が前記直線よりも右側に配置されるとともに前記第一列における切込みの左端が前記直線よりも左側に配置されるように前記切込みを形成する。
先ず、包装袋10を図1〜図3にしたがって説明する。
図1に示すように、包装袋10は、折り目が上方(図1において上側)を向くように二つ折りにされた底面シート11と、底面シート11を挟み込むように対向配置された一対の側面シート12とで構成されている。これら底面シート11及び一対の側面シート12は、いずれも一方の面が熱溶着性を有する熱可塑性樹脂により熱溶着層として形成され、他方の面が熱溶着性を有さない材料により非熱溶着層として形成されている。
図2に示すように、底面シート11と各側面シート12とは、それぞれ底縁接着部21において熱溶着で接着されている。この底縁接着部21では、二つ折りにされた底面シート11及び一対の側面シート12により4枚のシートが重ね合わされた構成となっている。底縁接着部21は、正面視すると底側に向かって円弧状に凹んだ曲線と包装袋10の側縁及び底縁によって囲まれた領域となるように形成されている。なお、上述したとおり、底面シート11の切欠き11aが形成されている部分では底面シート11を介することなく一対の側面シート12が対向配置されている。したがって、この部分では、一対の側面シート12が直接的に接着されている。
先ず、材料となる樹脂シートについて説明する。長尺状の底面用樹脂シート31は、一方の面が熱溶着性を有する熱可塑性樹脂により熱溶着層として形成され、他方の面が熱溶着性を有さない材料により非熱溶着層として形成されている。底面用樹脂シート31には、二つ折りにされていない状態の短手方向に並設された一対の円孔31aが所定間隔で配置されている。図4に示すように、これら一対の円孔31aは、底面用樹脂シート31を短手方向に二つ折りしたときに互いに対向するように配置されている。また、底面用樹脂シート31の一対の円孔31aは、底面用樹脂シート31の長手方向において所定間隔毎に形成されている。底面用樹脂シート31の長手方向に隣り合う円孔31aの中心点間の距離は、製造しようとする包装袋10の左右方向の幅と等しく設定されている。一対の長尺状の側面用樹脂シート32は、それぞれ一方の面が熱溶着性を有する熱可塑性樹脂により熱溶着層として形成され、他方の面が熱溶着性を有さない材料により非熱溶着層として形成されている。
(1)上記実施形態では、加熱工程において易開封部23が加熱されることから、易開封部形成工程で形成された切込み23bの切断面同士が緩やかに熱溶着されて切込み痕23aが形成される。したがって、包装袋10においては、その開封性が適度に調整されており、包装袋10が過度に開封されやすいといったことがない。その結果、包装袋10に衝撃が加わった際に意図せずに包装袋10が開封されることが抑制される。
・ 包装袋10におけるシート構成は適宜変更できる。例えば、底面シート11を省略して平板状の包装袋としてもよいし、底面シート11に加えて、一対の側面シート12の間に二つ折り状態の上面シートを介在させて筒状の包装袋としてもよい。さらに、各シートの形状も適宜変更できる。例えば、上下方向において側面シート12の幅に変化を持たせてもよい。このように、包装袋10としては、樹脂シートが接着部で接着されて袋状を成すものであればどのような態様ものであっても構わない。
・ 製袋工程では、加熱された一対の金型で樹脂シートを挟み込むことにより樹脂シートの接着部を熱溶着で接着し、加熱工程では、加熱された一対の金型で樹脂シートを挟み込むことにより易開封部を加熱する。
Claims (2)
- 重ね合わされた熱可塑性樹脂製の樹脂シートを、互いに接着部で接着することにより袋状に形成する製袋工程と、
前記製袋工程で接着した接着部に、複数の切込みを形成することにより易開封部を形成する易開封部形成工程と、
前記易開封部形成工程で形成した易開封部を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程後、前記樹脂シートの下流側に位置する包装袋の接着部と前記樹脂シートの上流側に位置する包装袋の接着部と間の裁断線に沿って裁断するようにして一個単位に切り離す裁断工程とを備え、
前記易開封部形成工程では、前記切込みが包装袋の端縁に対して裁断工程における裁断位置と裁断線とのずれ量を含めて離間するように前記切込みを形成するとともに、前記切込みを包装袋の上下方向に複数列に亘って並設し、上下方向に並設される複数列の切込みのうち第一列における切込みの左端が該第一列の上下方向にそれぞれ隣接する第二列における切込みの右端同士を結ぶ直線上に配置されるように前記切込みを形成するか、又は、前記第一列における切込みの左端が前記直線よりも左側に配置されるとともに前記第一列における切込みの右端が前記直線よりも右側に配置されるように前記切込みを形成することを特徴とする包装袋の製造方法。 - 重ね合わされた熱可塑性樹脂製の樹脂シートを、互いに接着部で接着することにより袋状に形成する製袋工程と、
前記製袋工程で接着した接着部に、複数の切込みを形成することにより易開封部を形成する易開封部形成工程と、
前記易開封部形成工程で形成した易開封部を加熱する加熱工程と、
前記加熱工程後、前記樹脂シートの下流側に位置する包装袋の接着部と前記樹脂シートの上流側に位置する包装袋の接着部と間の裁断線に沿って裁断するようにして一個単位に切り離す裁断工程とを備え、
前記易開封部形成工程では、前記切込みが包装袋の端縁に対して裁断工程における裁断位置と裁断線とのずれ量を含めて離間するように前記切込みを形成するとともに、前記切込みを包装袋の上下方向に複数列に亘って並設し、上下方向に並設される複数列の切込みのうち第一列における切込みの右端が該第一列の上下方向にそれぞれ隣接する第二列における切込みの左端同士を結ぶ直線上に配置されるように前記切込みを形成するか、又は、前記第一列における切込みの右端が前記直線よりも右側に配置されるとともに前記第一列における切込みの左端が前記直線よりも左側に配置されるように前記切込みを形成することを特徴とする包装袋の製造方法。
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