JP6095195B2 - 新規二環式チアゾール化合物 - Google Patents

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Description

この発明は、Traf2/Nck相互作用キナーゼ(TNIK)を阻害する新規二環式チアゾール化合物に関するものであり、がん患者、特に、大腸がん、膵臓がん、非小細胞肺がん、前立腺がんや乳がんなどのような固形がん患者に投与するTNIK阻害薬として有用である化合物に関するものである。
Wntタンパク質は、細胞の運命、増殖、移動および極性の決定などの様々な細胞過程を制御するシグナル伝達経路を活性化する、分泌性糖タンパク質の大きなファミリーである。Wntタンパク質はいくつかの経路を介してシグナルを伝達することができ、最もよく特徴が明らかにされているのはβ−カテニンを介する標準経路(Wnt/β−カテニンシグナリング)である。Wnt/β−カテニンシグナリングの脱調節は、大腸癌、膵臓癌、非小細胞肺癌、前立腺癌、乳癌およびその他多くのヒト癌においてしばしば見出される。
TNIKは、c−JunのN末端キナーゼ経路を活性化し、細胞骨格を調節する、STE20ファミリーのキナーゼのうちの1つとして公知である。最近、TNIKは、2つの大腸癌細胞株のDLD1およびHCT−116において、抗TCF4(T-cell factor-4)抗体および抗β−カテニン抗体により共通して免疫沈降される70のタンパク質のうちの1つとして同定された(シタシゲ(Shitashige)Mら,ギャストロエンテロロジー(Gastroenterology)2008年,134:1961−71)。
近年の研究により、TNIKが標準的なWntシグナル経路において非常に重要な働きをしていることが明らかとなっており、それゆえ、TNIKが腫瘍における異常なWntシグナル経路を除去する有望なターゲットであると考えられている(Shitashige M., et al., Cancer Res, 70(12), 5024-33(2010))。すなわち、TNIKを標的とした低分子干渉RNAは、大腸がん細胞の増殖を阻害し、なおかつ免疫不全マウスに皮下投与した大腸がん細胞から生成された腫瘍の成長も阻害した。
本発明の有用性をはかる抗がん剤スクリーニング系評価方法は、すでに本発明者らによって出願されたWO2009/104413において報告されている。本発明者らによって出願されたWO2010/64111では、有効なTNIK阻害薬として新規アミノチアゾール誘導体が開示されており、またβ-カテニンとTCF4複合体の転写活性に対するTNIK阻害薬の効果も開示されている。しかしながら、本発明の二環式構造を持つチアゾール化合物がTNIK阻害薬として有用であることについては現在まで開示されていない。
この発明は、TNIKを阻害する新規二環式チアゾール化合物を供与するものであり、がん患者、特に、大腸がん、膵臓がん、非小細胞肺がん、前立腺がんや乳がんなどのような固形がん患者に投与するTNIK阻害薬として有用である。
本発明のとおり、本発明者らは以下で述べられているものや当業者によく知られている疾病に効果的な治療をもたらすであろう、新規二環式チアゾールTNIK阻害薬を発見した。
本発明は下記一般式(I):
Figure 0006095195

(式中、
Figure 0006095195
、A、A、A、A、A、Aは、それぞれ独立してC−Zもしくは窒素原子であり、
は、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、
は、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、
Qは
Figure 0006095195
ここで、Y、Y、YおよびYのそれぞれは、独立して任意に水素原子または低級アルキル基で置換されてもよい窒素原子、硫黄原子、酸素原子または炭素原子であり、
Z、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、ヒドロキシル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、カルボキシル基、エステル基、ホルミル基、置換カルボニル基、置換カルバモイル基、置換もしくは無置換のウレア基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは無置換のアシルアミノ基、置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基、チオール基、置換もしくは無置換のチオアルキル基、スルホン酸基、置換されたスルホン基、置換もしくは無置換のスルホンアミド基、シアノ基、ニトロ基、もしくはとなりあったR及びRは、置換基を有することもある5から7員の脂環または複素環の結合した二環式縮合環を形成するために結合することもあり、
は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換の複素環基である)
によって表される化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明に用いられる置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子)、置換もしくは無置換アルキル基(例えば置換もしくは無置換のC1-C6のアルキル基、置換もしくは無置換のC3-C7のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、なおここでいう置換基とは、具体的には、ヒドロキシル基、ジメチルアミノ基、モルホリノ基、4-メチルピペラジン-1-イル基とピペラジン-1-イル基を含む)、置換もしくは無置換のアルケニル基(例えば置換もしくは無置換のC2-C6のアルケニル基、具体的にはビニル基、アリル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基等)、置換もしくは無置換のアルキニル基(例えば置換もしくは無置換のC2-C6アルキニル基、具体的にはエチニル基、2-プロピニル基、プロパギル基等)、置換もしくは無置換のアルコキシ基(例えば置換もしくは無置換のC1-C6アルコキシ基)、置換もしくは無置換のアミノ基(例えばアミノ基、モルホリノ基、または4-メチルピペラジン-1-イル基)、置換もしくは無置換のアシルアミノ基(例えば置換もしくは無置換のC1-C4アシルアミノ基)、置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基(例えばフェニルカルボニルアミノ基またはピリジルカルボニルアミノ基)、エステル基(例えば置換もしくは無置換のC1-C4アルキルエステル基)、置換カルボニル基(例えばアセチル基、ベンゾイル基)、置換カルバモイル基(例えば置換もしくは無置換のC1-C4カルバモイル基)、置換もしくは無置換のウレア基(例えば置換もしくは無置換のC1-C4ウレア基)、置換もしくは無置換の芳香族基(例えば置換もしくは無置換のフェニル基)、置換もしくは無置換の複素環基(例えば置換もしくは無置換のモルホリノ基、ピペラジニル基またはピロリジノ基)、置換もしくは無置換の複素環芳香族基(例えば置換もしくは無置換のピリジノ基)、置換もしくは無置換のチオアルキル基(例えば置換もしくは無置換のC1-C4チオアルキル基)、置換スルホン基(例えば置換もしくは無置換のC1-C4アルキルスルホン基)、置換もしくは無置換のスルホンアミド基(たとえば置換もしくは無置換のC1-C4アルキルスルホンアミド基)などを含む。
以下に一般的な反応スキームを用いて、本発明に開示されている二環式チアゾール化合物の合成を詳述する。ここで開示されている式(I)の本発明の化合物は、以下のスキーム1-7に記載の方法で製造することができ、また実施例に挙げているように、一般的な合成方法と、市販品の出発原料、または市販化合物から公知の方法もしくはそれに準じた方法により合成できる出発原料または当業者によく知られた方法を変化させることにより製造することができる。
これらのスキームではしばしば正確な構造式を示していることがあるが、有機化学で通常使用される方法で反応性の高い官能基に保護、脱保護を施すことにより、式(I)の誘導体を幅広く製造することができる。例えば、ヒドロキシル基は望まない副反応を避けるために、一般的に分子の他の部分の化学反応中はエーテルやエステルに変換する必要性がある。このヒドロキシル基の保護基は容易に取り除くことができ、無保護のヒドロキシル基を得ることができる。アミノ基やカルボン酸基も同様に、望まない副反応に対して保護される。典型的な保護基と、保護、脱保護の方法はT.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis 3rd Edition,John Wiley and Sons,Inc.,New York(1999)に詳しく記載されている。
以下のスキーム中で示される各可変部位は、本発明中で供与される化合物で詳述される全ての官能基に当てはまる。式(I)の化合物の互変異性体および溶媒和物(例えば水和物)も本発明に含まれる。
本発明中に開示されているいかなる式のいかなる化合物も、実施例により与えられる手段同様に、以下の反応スキームによって与えられる手段により、適切な出発原料を選択し類似の手順に従うことによって製造することができる。したがって、本発明中で開示もしくは例示されたいかなる式のいかなる化合物も、本発明に記述された以下の手法の類似手法に従い、適切な出発原料と適切な反応試薬を用い、望ましい置換反応を行うことで製造することができる。
が水素原子である式(I)で示される化合物は、一般的にはスキーム1に示されるように、5-アミノチアゾール中間体(II)と酸クロリド(III-a)からアミド生成反応によって合成される。
スキーム1
Figure 0006095195

(式中、R、RおよびQは式(I)と同義である。)
同様なアミドカップリング反応は、カルボン酸(III-b)を用い、一般的なアミドカップリング反応条件、例えば1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)と、例えばジイソプロピルエチルアミンもしくはトリエチルアミンなどの塩基を用いた条件下によってもRが水素原子である、式(I)で示される化合物を得ることができる。
別の方法として、式(I)で表される化合物は、スキーム2に示されるようにエステル中間体(IV)から直接アミンを用いたアミノリシスによって合成することができる。
スキーム2
Figure 0006095195

(式中、R、R、RおよびQは式(I)と同義である。)
アミノリシス反応は、THFやジオキサンのような溶媒存在下、アミン原液やアミンのアルコール溶液を用いて行うことができる。反応は封管中、80℃から150℃の温度で1〜24時間の加熱撹拌下で行われるが、好ましくはマイクロ波合成装置を用いて80℃、150分間のマイクロ波照射条件下で行われる。
スキーム3に示される別ルートにおいて、式(I)で表される化合物は、Rが水素である式(I)で表される化合物のN-アルキル化、例えば還元的アルキル化や、分子の官能基が反応形式と共存できる場合にはハロゲン化アルキルを使用したアルキル化反応などよく知られた合成反応によって製造することができる。
スキーム3
Figure 0006095195
(式中、R、R、RおよびQは式(I)と同義であり、Xは、塩素、臭素、ヨウ素から選択されるハロゲン原子である。)
スキーム1においてアミドカップリング反応の原料として使われる式(II)で表される化合物は、Cookらの報告(J.Chem.Soc.,1949, 3001)と同様の条件で製造することができる。例えば、式(II)で表される化合物は以下のスキーム4の方法で製造することができる。
スキーム4
Figure 0006095195

(式中、RおよびRは式(I)と同義である。)
すなわち、酢酸エチルやエタノールなどの好ましい溶媒中、イソチオシアネート(V)と2-アミノ-2-シアノ-N-アルキルアセトアミドを撹拌し、0.5から2時間、加熱還流することによって式(II)で表される化合物を得ることができる。
イソチオシアネート(V)は市販で入手可能か、または対応するアミンをチオホスゲンなどで処理する有機合成においてよく知られた手法によって製造することができる。イソチオシアネート(V)はまた、Zhongら(Tetrahedron Letters, 47(13), 2161-2164(2006))と同様の方法で対応するハロゲン化物と銀(I)チオシアナートから製造することもできる。
エステル中間体(IV)はスキーム5に示されるように、アミン(VII)と2-ハロゲン化チアゾール化合物(VI)のパラジウム触媒反応によって製造することができる。
スキーム5
Figure 0006095195
(式中、R、RおよびQは式(I)と同義であり、Xは、塩素、臭素、ヨウ素から選択されるハロゲン原子である。)
これらBuchwald/Hartwig型反応は当業者によく知られており、トルエン、THFやジオキサンなどの不活性な溶媒中、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、酢酸パラジウム(II)などのパラジウム触媒、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどの塩基と、4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン(XANTPHOS)などのリガンドを用いて反応を行う。同様なパラジウムカップリング反応は、対応するハロゲン化芳香族/ヘテロ芳香族化合物と対応する2-アミノチアゾール類縁体を用いることによって、同様な望ましいアミノチアゾール中間体(IV)を得ることができうる。
式(VI)で表される化合物は、以下のスキーム6に示される方法で製造することができる。
スキーム6
Figure 0006095195

(式中、Qは式(I)と同義であり、Xは、塩素、臭素、ヨウ素から選択されるハロゲン原子である。)
すなわち、式(VI)で表される化合物は、5-アミノチアゾール中間体(VIII)と酸クロリド(III-a)のアミド形成によって合成することができる。同様のアミドカップリング反応は、一般的な、EDC、HOBTとジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンなどの塩基を用いたアミドカップリング条件下でカルボン酸(III-b)より行うこともできる。
式(VIII)で表される化合物は、下記スキーム7に示したように、5-アミノチアゾール-4-カルボン酸エチルエステルから製造することができる。
スキーム7
Figure 0006095195

(式中、Xは、塩素、臭素、ヨウ素から選択されるハロゲン原子である。)
5-アミノチアゾール-4-カルボン酸エチルエステルはGolankiewiczら(Tetrahedron, 41(24), 5989-5994(1985))に従って製造することができる。すなわち、市販入手可能なシアノ(ヒドロキシイミノ)酢酸エチルエステルを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中ジチオン酸ナトリウムで処理することによって2-アミノ-2-シアノ酢酸エチルエステルを得ることができ、このものを酢酸-ギ酸無水物と反応させて対応するホルムアミド化合物に変換する。次いで、得られた2-シアノ-2-ホルムアミド酢酸エチルエステルをローソン試薬で処理し、NCSやNBSなどのハロゲン化試薬で処理することによって目的の生成物を得ることができる。
本発明は、以下に示す実施例でさらに定義される。これらの実施例は一例に挙げられたものである。上記記述およびこの実施例より、当業者は本発明の本質を理解でき、その真意や範囲を逸脱することなく、種々の用途や状況に本発明を適応するために様々な変更や改変を本発明に施すことができる。つまり、本発明は以下に記述された実施例に限定されるものではなく、この本文に付記された特許請求の範囲によって定義されるものである。
式(I)で表される化合物として、具体的な例を表1に示す。
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
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Figure 0006095195
Figure 0006095195
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本発明において、二環式チアゾール化合物(I)またはその薬学的に許容される塩は、TNIK阻害作用を示し(試験例1)、かつ優れた抗増殖活性を示した(試験例2)。
従って、二環式チアゾール化合物は、経口又は点滴注入といった非経口投与の従来の薬学製剤形態を利用した医薬組成物(例えば抗腫瘍薬)として用いることができる。
経口投与のための製剤は、錠剤、顆粒、粉末、カプセルなどの固形剤、およびシロップなどの液体製剤を含む。これらの製剤は従来の方法によって調製することができる。固形剤は、ラクトース、コーンスターチなどのデンプン、微結晶性セルロースなどの結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルシウムカルボキシメチルセルロース、タルク、ステアリン酸マグネシウムなどのような従来の薬学的担体を用いることによって調製することができる。カプセルは、このように調製した顆粒または粉末をカプセルに包むことによって調製することができる。シロップは、ショ糖、カルボキシメチルセルロースなどを含む水溶液中で、二環式チアゾール化合物を溶解または懸濁することによって調製することができる。
非経口投与のための製剤は、点滴注入などの注入物を含む。注入製剤もまた従来の方法によって調製することができ、等張化剤(例えば、マンニトール、塩化ナトリウム、グルコース、ソルビトール、グリセロール、キシリトール、フルクトース、マルトース、マンノース)、安定化剤(例えば、亜硫酸ナトリウム、アルブミン)、防腐剤(例えば、ベンジルアルコール、p−オキシ安息香酸メチル)中に適宜組み入れることができる。
二環式チアゾール化合物は腫瘍、特に大腸がん、膵臓がん、非小細胞肺がん、前立腺がんや乳がんなどの固形腫瘍の治療に効果がある。
二環式チアゾール化合物の用量は、疾患の重症度、患者の年齢および体重、投薬形態などに従って変化させることができるが、通常は成人において1日あたり1mg〜1,000mgの範囲であり、それは経口経路または非経口経路によって、1回、または2回もしくは3回に分割して投与することができる。
[試験例]
試験例1
組換えヒトTNIK(N末端セグメント)の調製:
ヒトTNIK(NM_015028.1)のキナーゼドメインを含むN末端セグメント(TNIK_N、残基1〜314)をコードするcDNAを、以下のプライマーを用いて、PCRによってヒト組織(バイオチェイン(Biochain)社)から合成したcDNA混合物から増幅した:
フォワードプライマー、EheI部位を含む40ヌクレオチド(WO2010/064111(29頁)の“組換えヒトTNIK(N末端セグメント)の調製”における配列番号1に記載されている);
リバースプライマー、NotI部位を含む42ヌクレオチド(WO2010/064111(29頁)の“組換えヒトTNIK(N末端セグメント)の調製”における配列番号2に記載されている)
プロテアーゼ切断部位およびグルタチオンS−トランスフェラーゼ精製タグ(GSTタグ)を含むバキュロウイルス転写ベクターpFastBac_GSTbの中へ、このcDNAをサブクローン化した。このプラスミドを精製し、pFastBac_GSTb−TNIK_Nの挿入をDNA塩基配列決定によって確認した。次に、大腸菌(E.coli)DH10Bacコンピテント細胞をプラスミドにより形質転換してバック・ツー・バック(Bac−to−Bac)(商標)バキュロウイルス発現系(インビトロジェン社)のための指示に従って、組換えバクミドを調製した。Sf9細胞を、SF−900II無血清培地(インビトロジェン社)中で、セルフェクチン(Cellfectin)試薬(インビトロジェン社)を用いて、pFastBac_GSTb−TNIK_Nを含む組換えバクミドによりトランスフェクションした。ウイルス上清をトランスフェクションの72時間後に培地から回収した。ウイルスは、Tフラスコまたはローラーボトル中で、10%FCSおよび抗生−抗真菌試薬(インビトロジェン社)を追加したグレース昆虫培地(インビトロジェン社)中で、27℃で72時間、活発に増殖中のSf9細胞またはSf21細胞を感染させることによって、3回増幅した。増幅されたTNIK_Nウイルスの力価は、バックパック(BacPAK)(商標)バキュロウイルス迅速力価キット(Baculovirus Rapid Titer kit)(クロンテック(Clontech)社)を用いることによって、2.36x10pfu/mlと推定した。
グレース昆虫培地中で対数増殖期にあるSf21細胞(2×10細胞/ml)に、3.0MOIで組換えバキュロウイルスを感染させ、27℃で72時間ローラーボトル(1ボトルあたり250mlの培地)中でインキュベートし、その後に細胞を遠心分離によって回収し、細胞沈殿を冷PBSにより洗浄し、精製まで−80℃に保った。以下の精製手順は4℃で行なった。凍結細胞を氷上で解凍し、1mMフェニルメタンスルホニルフルオリド、2μg/mlロイペプチン、2μg/mlアプロチニン、1mM NaF、100μMオルトバナジウム酸ナトリウムおよび1μMカンタリジンを追加した、溶解バッファー(50mMトリス−HCl(pH7.5)、150mM NaCl、1%ノニデットP−40、5mM DTT、0.5mM EDTA、0.5mM EGTA)中で超音波処理によって溶解した。懸濁した溶解物を、20分間9000gで遠心分離によって清澄にし、上清をグルタチオンセファロースビーズ(GEヘルスケア社)と共に1時間インキュベートした。ビーズをバッファーH(50mMトリス−HCl(pH7.5)、1M NaCl、1mM DTT、0.5mM EDTA、0.5mM EGTAおよび0.05%Brij35)中で懸濁し、エコノ−パックカラム(Econo−pack column)(バイオラッド(BIO−RAD)社)中で、バッファーH、続いてバッファーL(50mMトリス−HCl(pH7.5)、150mM NaCl、1mM DTT、0.5mM EDTA、0.5mM EGTA、0.05%Brij35)により洗浄した。結合したTNIK_Nは、溶出緩衝液(50mMトリス−HCl(pH8.0)、150mM NaCl、1mM DTT、10%グリセロール、0.5mM EDTA、0.5mM EGTAおよび5mM還元型グルタチオン)により溶出した。溶出した画分を回収し、ブラッドフォード試薬(バイオラッド社)によってタンパク質濃度を決定した。TNIK_N画分をプールし、保存バッファー(50mMトリス−HCl(pH7.5)、150mM NaCl、1mM DTT、10%グリセロール、0.05%Brij35)により平衡化した10DGカラム(バイオラッド社)を用いて脱塩した。精製したTNIK_Nを、4〜20%のポリアクリルアミドゲルを用いる電気泳動、およびボイジャー(Voyager)−DE RP MALDI/TOF(アプライド・バイオシステムズ社)上のマトリックス支援レーザー脱離イオン化反射型飛行時間(MALDI−TOF)質量分析によって特性を評価した。TNIK_Nを分子量およびMASCOTペプチド質量フィンガープリントによって確認した。

キナーゼ分析:
キナーゼ分析は384ウェルプレート(グライナー(Greiner)社)を用いて20μlの体積で行った。反応混合物は、化合物または溶媒(1%DMSO)、0.08ng/μl TNIK_N、 ε−アミノカプロン酸と7アミノ酸(WO2010/064111(31頁)の試験例1のキナーゼ分析の配列番号3に記載されている)を含む1μM FITC標識基質ペプチド、20mMヘペス(pH7.5)、0.01%トリトンX−100、5mM MgCl、25μM ATPおよび2mM DTTからなる。ブランクとしては、TNIK_Nを溶媒(1%DMSO)の反応混合物から除外した。キナーゼ反応は室温で1時間行ない、60μlの終結バッファー(127mMヘペス(pH7.5)、26.7mM EDTA、0.01%トリトンX−100、1%DMSOおよび0.13%コーティング試薬3(キャリパー・ライフサイエンス(Caliper Life Sciences)社))を添加することによって停止させた。非リン酸化FITC標識基質ペプチドおよびリン酸化FITC標識基質ペプチドの量は、モビリティシフトマイクロフルイディックテクノロジー(Mobility Shift Micro−Fluidic Technology)(キャリパーLC3000システム、キャリパー・ライフサイエンス社)によって検出した。TNIK_Nのキナーゼ活性はP/(P+S)として定義された(P:リン酸化FITC標識基質ペプチドのピーク高;S:FITC標識基質ペプチドのピーク高)。化合物の阻害は以下のように計算した;阻害(%)=(1−(A−C)/(B−C))×100。A:化合物ウェルの平均のP/(P+S);B:溶媒ウェルの平均のP/(P+S);C:ブランクのウェルの平均のP/(P+S)。キナーゼに対する化合物のIC50値を対数濃度阻害曲線の回帰分析から計算した。
結果:
実施例化合物の試験結果を表2中に示す。
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
試験例2
インビトロ細胞増殖アッセイ
ヒト大腸がん細胞株HCT−116を、10%FCS(インビトロジェン社)及び1%ペニシリン/ストレプトマイシン(シグマ社)を追加した、2mM L−グルタミンを含んだRPMI培地(インビトロジェン社)を用いて600細胞/ウェルとなるように96ウェルプレート(サーモフィッシャー社)に播種し、37℃、5%COおよび100%湿度下で培養した。翌日、古い培地を取り除き、新しい培地を加えた。化合物を加える前に初期細胞数を計測した。その後、細胞をデュプリケートで化合物と処理した(10μMからのハーフログ段階希釈)。各プレートに未処理コントロールとして8ウェルを培養した。72時間の処理後、細胞を2%パラホルムアルデヒドで固定化し、核をHoechst33258(インビトロジェン社)を用いて染色した。細胞数はArrayScanTMVTI(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)を用いて測定した。データはコントロールウェルに対する割合として評価した。
阻害率%=(1−(処理後−初期値)/(コントロール−初期値))×100
ここで、処理後とは、化合物で72時間処理した後のウェルの細胞数、コントロールとは、化合物なしで72時間処理した後のウェルの細胞数、初期値とは、化合物処理前のウェルの細胞数をさす。
IC50値は対数用量阻害曲線の回帰分析によって計算した。
上記のアッセイにおいて、表3に示すように本発明の式(I)の化合物は顕著な抗増殖活性を有しいていることが示された。
代表化合物の細胞活性
Figure 0006095195
Figure 0006095195
*** IC50 < 100 nM
** 100 ≦ IC50 ≦1000 nM
* 1000 < IC50 ≦ 10000 nM

実施例
以下の実施例は例を挙げたのみであり、本発明の範囲を限定するものではない。
以下の説明で使用される略語、記号の意味は次の通りである。
CDCl: クロロホルム-d
DO: 重水
DCM: ジクロロメタン
DMA: ジメチルアセトアミド
DMAP: 4-ジメチルアミノピリジン
DMF: ジメチルホルムアミド
DMSO: ジメチルスルホキシド
EtOH: エタノール
EtOAc: 酢酸エチル
HCl: 塩酸
KCO3: 炭酸カリウム
MeOH: メタノール
MgSO4: 硫酸マグネシウム
NaHCO3: 炭酸水素ナトリウム
NaSO4: 硫酸ナトリウム
NH4Cl: 塩化アンモニウム
NH3: アンモニア
NMP: N−メチルピロリドン
POCl3: オキシ塩化リン
Pd(dba) 3:トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
THF: テトラヒドロフラン
TFA: トリフルオロ酢酸
Xantphos: 4,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)-9,9-ジメチルキサンテン
EDC: 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩

HOBT: 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール
min.: 分
h or hr(s): 時間
RT or rt: 室温
sat.: 飽和
aq.: 水溶液
TLC: 薄層クロマトグラフィー
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー
Prep HPLC: 分取HPLC
LCMS: 高速液体クロマトグラフ質量分析計
MS: 質量分析計
NMR: 核磁気共鳴

実施例1
5-(4-アセトアミドベンズアミド)-2-(ナフタレン-1-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)5-アミノ-2-(ナフタレン-1-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
2-アミノ-2-シアノアセトアミド(0.25g,2.53mmol)の酢酸エチル(8mL)懸濁液に、1-イソチオシアナトナフタレン(0.467g, 2.53mmol)を加え、30分間還流した。溶媒を減圧下留去し、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%メタノール/DCM)で精製して、表題化合物0.35gを得た(収率48%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 6.73 (br, 2H), 6.81 (br, 1H), 6.93 (br, 1H), 7.43 (t, 1H, J = 7.9 Hz), 7.45-7.55 (m, 3H), 7.87 (m, 1H), 8.29 (d, 2H, J = 7.3 Hz), 9.42 (s, 1H); LCMS: m/z [M+H] + 285.0
(b)5-(4-アセトアミドベンズアミド)-2-(ナフタレン-1-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

4-アセトアミド安息香酸(0.151g,0.845mmol)と触媒量のDMFの無水THF(8mL)混合液にオキザリルクロリド(0.12mL,1.40mmol)を0℃で滴下し、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、残ったオキザリルクロリドを窒素雰囲気下トルエンとの共沸蒸留で除いた。得られた酸クロリドをピリジン(5mL)に溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、5-アミノ-2-(ナフタレン-1-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.2g,0.70mmol)のピリジン(5mL)溶液を0℃で加え、室温で12時間撹拌した。溶媒を留去後、得られた残査を1M塩酸に懸濁し、生じた固体を回収し乾燥した。この粗生成固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%メタノール/DCM)で精製して、表題化合物91mgを得た(収率29%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.10 (s, 3H), 7.45-7.65 (m, 5H), 7.75-7.89 (m, 5H), 7.92 (d, 1H, J = 7.6 Hz), 8.34 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 8.49 (d, 1H, J = 7.6 Hz), 9.92 (s, 1H), 10.34 (s, 1H), 12.53 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 446.2.

実施例2
5-(4-アセトアミドベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)2-イソチオシアナトナフタレン
Figure 0006095195
ナフタレン-2-アミン(0.50g,3.49mmol)の水(10mL)との混合物にチオホスゲン(0.3mL,4.19mmol)を0℃で加え、室温で40分間撹拌した。反応混合物を水で希釈した後、エーテル(2×50 mL)で抽出した。合わせたエーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮して表題化合物0.62gを得た(収率96%)。この化合物は精製することなく次の工程に使用した。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 7.50-7.61 (m, 3H), 7.91-8.02 (m, 4H).
(b)5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
2-アミノ-2-シアノアセトアミド(0.486g, 2.70mmol)の酢酸エチル(15 mL)懸濁液に、2-イソチオシアナトナフタレン(0.5 g, 2.70 mmol)を加え、30分間還流した。溶媒を減圧下留去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%メタノール/DCM)で精製して、表題化合物0.6gを得た(収率78%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 6.75 (s, 2H), 6.97 (s, 1H), 7.02 (s, 1H), 7.28 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.39 (d, 2H, J = 8.2 Hz), 7.74-7.77 (m, 2H), 7.94 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 8.35 (s, 1H), 9.78 (s, 1H); LCMS: m/z [M+H] + 285.2.
(c)5-(4-アセトアミドベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

4-アセトアミド安息香酸(0.204g,1.14mmol)と触媒量のDMFの無水THF(15mL)混合液にオキザリルクロリド(0.2mL,2.30mmol)を0℃で滴下し、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去後、残ったオキザリルクロリドを窒素雰囲気下トルエンとの共沸蒸留で4回除いた。得られた酸クロリドをピリジン(6mL)に溶解し、0℃に冷却した。この溶液に、5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.27g,0.95mmol)のピリジン(6mL)溶液を0℃で加え、室温で12時間撹拌した。溶媒を留去後、得られた残査を1M塩酸で懸濁し、生じた固体を回収し乾燥した。この粗生成固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%メタノール/DCM)で精製して、表題化合物16mgを得た(収率3.7%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.10 (s, 3H), 7.32 (t, 1H, J = 7.34 Hz), 7.44 (t, 1H, J = 7.42 Hz), 7.52 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 7.74-7.9 (m, 8H), 8.04 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 8.55 (s, 1H), 10.29 (s, 1H), 10.34 (s, 1H), 12.64 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 446.2.
実施例3
2-(イソキノリン-3-イルアミノ)-5-(4-メトキシベンズアミド)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)3-イソチオシアナトイソキノリン
Figure 0006095195
イソキノリン-3-アミン(0.2g,1.38mmol)の水(5mL)との混合物にチオホスゲン(0.1mL,1.52mmol)を0℃で5分間かけて徐々に加え、室温で40分間撹拌した。反応混合物を水で希釈した後、エーテル(2×50mL)で抽出した。合わせたエーテル層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮して表題化合物0.158gを得た(収率62%)。この化合物は精製することなく次の工程に使用した。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 7.73 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 7.85 (t, 1H, J = 7.56 Hz), 7.90 (s, 1H), 7.99 (d, 1H, J = 8.24 Hz), 8.19 (t, 1H, J = 8.12 Hz), 9.26 (s, 1H).
(b)5-アミノ-2-(イソキノリン-3-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
2-アミノ-2-シアノアセトアミド(0.167g,1.69mmol)の酢酸エチル(15mL)懸濁液に、イソキノリン-3-イルイソシアナート(0.315g,1.69mmol)を加え、2時間還流した。溶媒を減圧下留去し、得られた残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%メタノール/DCM)で精製して、表題化合物0.1gを得た(収率21%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 6.60-6.70 (br, 2H), 7.37 (t, 1H, J = 7.5 Hz), 7.61 (t, 1H, J = 8.0 Hz), 7.63 (s, 1H), 7.68-7.70 (m, 2H), 7.84 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 7.96 (d, 1H, J = 8.03 Hz), 9.06 (s, 1H), 10.58 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 286.2.
(c)2-(イソキノリン-3-イルアミノ)-5-(4-メトキシベンズアミド)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
p-アニソイルクロリド(0.4mL,3.0mmol)のピリジン(2mL)混合液に5-アミノ-2-(イソキノリン-3-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.20g,0.70mmol)のピリジン(3mL)溶液を滴下し、室温で一夜撹拌した。溶媒留去後、残査にメタノールを加え擦り、生じた固体を回収することにより表題化合物42mgを得た(収率28%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 3.87 (s, 3H), 7.18 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.58-7.62 (m, 2H), 7.85-8.0 (m, 4H), 8.04 (s, 1H), 8.18-8.22 (m, 1H), 8.89 (s, 1H), 9.17 (s, 1H), 10.79 (s, 1H), 12.67 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 420.4.

実施例9
5-(3-アミノ-4-メチルベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)5-(4-メチル-3-ニトロベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
窒素雰囲気下、5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.2g,0.70mmol)のピリジン(5mL)混合液に4-メチル-3-ニトロベンゾイルクロリドのピリジン(3mL)溶液を0℃で滴下した。反応溶液を室温に戻し、室温で16時間撹拌した。溶媒留去後、残査を酢酸エチル(20mL)に懸濁した。生じた固体を濾取し、メタノール(2×5mL)で洗浄することにより表題化合物0.21gを得た(収率66%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.63 (s, 3H), 7.45-7.65 (m, 4H), 7.70 (br, 1H), 7.77 (d, 1H, J = 8.1 Hz), 7.87-7.96 (m, 2H), 8.09 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 8.35 (d, 1H, J = 7.7 Hz), 8.46 (s, 1H), 8.51 (d, 1H, J = 7.7 Hz), 9.99 (s, 1H), 12.77 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 448.2.
(b)5-(3-アミノ-4-メチルベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
窒素雰囲気下、5-(4-メチル-3-ニトロベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.07g,0.15mmol)のメタノールとTHF混合溶媒(10mL,1:1)の混合物に、10%パラジウム-炭素(0.014g)を加えた。この混合物を水素雰囲気下で16時間撹拌した。不溶物を濾過で除いたあと、濾液を減圧下濃縮することにより表題化合物0.032gを得た(収率49%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.13 (s, 3H), 5.29 (br, 2H), 6.92 - 7.17 (m, 2H), 7.20 (s, 1H), 7.44 - 7.69 (m, 5H), 7.79 (br, 1H), 7.93 (d, 1H, J = 6.9 Hz), 8.35 (d, 1H, J = 7.3 Hz), 8.49 (d, 1H, J = 7.3 Hz), 9.91 (s, 1H), 12.39 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 418.2.
実施例10
5-[4-(2-ヒドロキシエチルアミノ)ベンズアミド]-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-(4-フルオロベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.10g,0.25mmol)と2-アミノエタノール(0.15g,2.46mmol)のNMP(1mL)溶液をマイクロ波合成装置(CEM社,180℃)で1時間反応させた。反応混合物を水(3mL)で希釈し、生じた固体を濾取した。この固体を水で洗浄し、乾燥させることで表題化合物0.035gを得た(収率31%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 3.20 (d, 2H, J = 5.6 Hz), 3.58 (d, 2H, J = 5.6 Hz), 4.77 (t, 1H, J = 5.1 Hz), 6.61 (br, 1H), 6.72 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 7.26 - 7.37 (m, 1H), 7.44 (t, 1H, J = 7.6 Hz), 7.51 (d, 1H, J = 8.6 Hz), 7.65 (d, 2H, J = 8.6 Hz), 7.74 - 7.92 (m, 4H), 8.04 (d, 1 H, J = 8.1 Hz), 8.6 (br, 1H), 10.23 (s, 1H), 12.42 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 448.2.

実施例17
5-{4-[(4-メチルピペラジン-1-イル)メチル]ベンズアミド}-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.50g,1.76mmol)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL,1.94mmol)のDMA(30mL)混合物に、4-クロロメチルベンゾイルクロリド(0.37g,1.94mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。更に1-メチルピペラジン(0.1mL,0.95mmol)を反応混合物(0.083g/5mL DMA)に加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%メタノール/DCM)で精製して、表題化合物0.010gを得た(収率11%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.25-2.6 (m, 11H), 3.61 (s, 2H), 7.29-7.38 (m, 1H), 7.40-7.48 (m, 1H), 7.56 (d, 3H, J = 7.3 Hz), 7.76 - 7.85 (m, 2H), 7.85-7.95 (m, 4H), 8.04 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 8.56 (s, 1H), 10.34 (s, 1H), 12.71 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 501.4.
実施例19
2-(ナフタレン-2-イルアミノ)-5-[4-(ピペラジン-1-イルメチル)ベンズアミド]チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
(a)tert-ブチル 4-(4-{[4-カルバモイル-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-5-イル]カルバモイル}ベンジル)ピペラジン-1-カルボキシラート
Figure 0006095195
5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.5g,1.76mmol)とN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.3mL,1.94mmol)のDMA(30mL)混合物に4-クロロメチルベンゾイルクロリド(0.37g,1.94mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。更に1-Boc-ピペラジン(0.18g,0.95mmol)を反応混合物(0.083g/5mL DMA)に加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧下留去し、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%メタノール/DCM)で精製して、表題化合物0.010gを得た(収率11%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.35-1.45 (m, 9H), 2.3-2.4 (m, 8H), 3.40 (br, 2H), 7.3-7.4 (m, 1H), 7.4-7.5 (m, 1H), 7.5-7,6 (m, 3H), 7.7-8.0 (m, 5H), 8.04 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 8.55 (s, 1H), 10.32 (s, 1H), 12.71 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 587.2.
(b)2-(ナフタレン-2-イルアミノ)-5-[4-(ピペラジン-1-イルメチル)ベンズアミド]チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
窒素雰囲気下、tert-ブチル 4-(4-{[4-カルバモイル-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-5-イル]カルバモイル}ベンジル)ピペラジン-1-カルボキシラート(0.025g,0.04mmol)の4N塩酸-ジオキサン溶液(5mL)を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残査をエーテルで洗浄した後にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、表題化合物0.013gを得た(収率68%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.3-2.7 (m, 8H), 3.15 (s, 2 H), 7.26-7.39 (m, 1 H), 7.44 (t, 1H, J = 7.1 Hz), 7.47-7.60 (m, 3H), 7.74-8.00 (m, 6H), 8.05 (d, 1H, J = 8.1 Hz), 8.57 (br, 1 H), 9.0-9.5 (m, 1H), 10.43 (s, 1H), 12.76 (br, 1H); LCMS m/z [M+H] + 487.4.

実施例21
5-[4-(2-ヒドロキシアセトアミド)ベンズアミド]-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)5-[4-(2-アセトキシアセトアミド)ベンズアミド]-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-(4-アミノベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.15g,0.37mmol)とトリエチルアミン(0.3mL,2.33mmol)のTHF(20mL)混合物に、アセトキシアセチルクロリド(0.12mL,1.11mmol)を0℃で加えた。反応混合物は室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧留去後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、表題化合物0.15gを得た(収率80%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.14 (s, 3H), 4.70 (s, 2H), 7.3-7.4 (m, 1H), 7.42 (t, 1H, J = 6.7 Hz), 7.53 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 7.7-7.95 (m, 8H), 8.04 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 8.55 (s, 1H), 10.29 (s, 1H), 10.49 (s, 1H), 12.66 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 504.2.
(b)5-[4-(2-ヒドロキシアセトアミド)ベンズアミド]-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-[4-(2-アセトキシアセトアミド)ベンズアミド]-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.10g,0.20mmol)のメタノール(10mL)混合物に、炭酸カリウム(0.14g,0.99mmol)と水一滴を室温で加えた。反応混合物は室温で16時間撹拌した。不溶物を濾去した後、濾液を減圧濃縮した。得られた固体を回収後、ジエチルエーテルで洗浄することにより表題化合物0.008gを得た(収率5%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 4.05 (s, 2H), 5.71 (br, 1H), 7.33 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.44 (t, 1H, J = 7.2 Hz), 7.53 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 7.75-8.0 (m, 8H), 8.04 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 8.55 (s, 1H), 10.08 (s, 1H), 10.30 (s, 1H), 12.66 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 462.2.

実施例22
1-{4-[4-カルバモイル-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-5-イルカルバモイル]ベンジル}ピリジニウム クロリド
Figure 0006095195
窒素雰囲気下、5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.18g,0.62mmol)と触媒量のDMAPのピリジン(5mL)溶液に、0℃で4-クロロメチルベンゾイルクロリド(0.13g, 0.68mmol)を加えた。反応混合物は窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。溶媒を留去後、残査に水を加えて擦った。生じた固体を濾取し、メタノールで洗浄することにより表題化合物0.030gを得た(収率10%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 6.01 (s, 2H), 7.27-7.38 (m, 1 H), 7.44 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.55 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 7.68-7.87 (m, 4H), 7.87-8.11 (m, 5H), 8.23 (d, 2H, J = 6.4 Hz), 8.56 (br, 1 H), 8.67 (t, 1H, J = 7.6 Hz), 9.26 (d, 2H, J = 5.4 Hz), 10.44 (s, 1H), 12.75 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 480.0.

実施例24
5-[4-(4-メチルピペラジン-1-イル)ベンズアミド]-2-(キノリン-6-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)6-イソチオシアナトキノリン
Figure 0006095195
キノリン-6-アミン(0.50g,3.47mmol)のDCM(15mL)溶液に、0℃で1,1’-チオカルボニルジイミダゾール(740mg,4.16mmol)を少しずつ加え、室温で1.5時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、残査をカラムクロマトグラフィー(DCM)で精製して、表題化合物0.60gを得た(収率93%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 7.61 (dd, 1H, J = 8.3, 4.2 Hz), 7.77 (dd, 1H, J = 8.9, 2.3 Hz), 8.07 (d, 1H, J = 9.0 Hz), 8.10 (d, 1H, J = 2.2 hz), 8.37 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 8.94 (dd, 1H, J = 4.2, 1.6 Hz); LCMS m/z [M+H] + 187.0.
(b)5-アミノ-2-(キノリン-6-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
6-イソチオシアナトキノリン(0.50g,2.7mmol)と2-アミノシアノアセトアミド(0.26g,2.68mmol)の酢酸エチル(20mL)混合物を90分間還流した。反応混合物を減圧濃縮した後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2%メタノール/DCM)で精製して、表題化合物0.50gを得た(収率65%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 6.79 (br, 2H), 7.00 (br, 1H), 7.13 (br, 1H), 7.42 (dd, 1H, 4.2 Hz, J = 8.3), 7.58 (dd, 1H, J = 9.1, 2.4 Hz), 7.87 (d, 1H, J = 9.0 Hz), 8.42 (d, 1H, J = 8.1 Hz), 8.48 (d, 1H, J = 2.2 Hz), 8.66 (d, 1H, J = 4.1, 1.4Hz), 9.96 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 286.2.
(c)5-(4-フルオロベンズアミド)-2-(キノリン-6-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
4-フルオロベンゾイルクロリド(0.16g,1.2mmol)のピリジン(5mL)溶液に、0℃で5-アミノ-2-(キノリン-6-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.30g,1.05mmol)と触媒量のDMAPのピリジン(5mL)溶液を滴下し、室温で16時間撹拌した。反応溶液を氷水で反応停止させた。生じた固体を濾取し、水、メタノールおよびエーテルで順次洗浄し、表題化合物0.18gを得た(収率42%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 7.4-7.53 (m, 3H), 7.72 (d, 1H, J = 9.0 Hz), 7.85-8.05 (m, 5H), 8.50 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 8.67 (s, 1H), 8.71 (d, 1H, J = 3.2 Hz), 10.49 (s, 1H), 12.74 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 408.0.
(d)5-[4-(4-メチルピペラジン-1-イル)ベンズアミド]-2-(キノリン-6-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-(4-フルオロベンズアミド)-2-(キノリン-6-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(90mg,0.22mmol)と1-メチルピペラジン(110mg,1.10mmol)のNMP(3mL)混合物を150℃で1.5時間加熱した。反応混合物を氷水(5mL)で希釈し、生じた固体を濾取し水、エーテルで順次洗浄後乾燥させ、表題化合物0.049gを得た(収率45%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.23 (s, 3H), 2.4-2.6 (m, 4H), 3.25-3.4 (m, 4H), 7.10 (d, 2H, J = 8.3 Hz), 7.45 (d, 1H, J = 4.4 Hz), 7.62-7.8 (m, 3H), 7.85-7.95 (m, 3H), 8.49 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 8.61 - 8.75 (m, 2H), 10.42 (s, 1H), 12.55 (s, 1 H); LCMS m/z [M+H] + 488.4.

実施例28
2-[メチル(キノリン-6-イル)アミノ]-5-[4-(4-メチルピペラジン-1-イル]ベンズアミド)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)5-アミノ-2-ブロモチアゾール-4-カルボン酸エチルエステル
Figure 0006095195
5-アミノチアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(0.44g,2.53 mmol)[Golankiewiczら(Tetrahedron, 41(24), 5989-5994(1985))に従って合成]のアセトニトリル(10mL)溶液に、N-ブロモスクシンイミド(0.54g,3.03mmol)を加え、30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、5%炭酸カリウム水溶液(25mL)と飽和食塩水(25mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濃縮した。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、表題化合物0.37gを得た(収率58%)。
H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ (ppm) 1.38 (t, 3H, J = 7.1 Hz), 4.37 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 6.02 (s, 2H); LCMS m/z [M+H] + 253.1.
(b)2-ブロモ-5-(4-フルオロベンズアミド)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル
Figure 0006095195
5-アミノ-2-ブロモチアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(0.50 g,1.99mmol)と触媒量のDMAPのピリジン(5mL)混合物に、4-フルオロベンゾイルクロリド(0.377g,2.39mmol)のピリジン(5mL)溶液を0℃で加えた。反応混合物を室温に戻し、16時間撹拌した。反応混合物を氷水で反応停止させ、生じた固体を回収した。この固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、表題化合物0.70gを得た(収率93%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.36 (t, 3H, J = 7.1 Hz), 4.40 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 7.49 (t, 2H, J = 4.7 Hz), 8.0-8.1 (m, 2H), 11.58 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 373.0.
(c)5-(4-フルオロベンズアミド)-2-[メチル(キノリン-6-イル)アミノ]チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル
Figure 0006095195
アルゴン雰囲気下、2-ブロモ-5-(4-フルオロベンズアミド)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(0.2g,0.50mmol)のトルエン(10 mL)溶液に、Xantphos(0.061g,0.10mmol)とPd(dba)(0.048g,0.040mmol)を加えた。この懸濁液に、炭酸セシウム(0.344g,0.90mmol)とN-メチルキノリン-6-アミン(0.084g,0.53mmol)を加え、混合物を110℃に加熱して16時間撹拌した。反応混合物をセライト濾過し、セライト層を酢酸エチル(3×5 mL)で洗浄した。濾液を濃縮後、残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、表題化合物0.14gを得た(収率58%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.36 (t, 3H, J = 7.1 Hz), 3.58 (s, 3H), 4.39 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 7.45 (t, 2H, J = 8.7 Hz), 7.58 (dd, 1H, J = 8.3, 4.2 Hz), 7.85-8.0 (m, 3H), 8.05-8.15 (m, 2H), 8.38 (d, 1H, J = 8.1 Hz), 8.92 (d, 1H, J = 3.4 Hz), 11.36 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 451.0.
(d)5-(4-フルオロベンズアミド)-2-[メチル(キノリン-6-イル)アミノ]チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-(4-フルオロベンズアミド)-2-[メチル(キノリン-6-イル)アミノ]チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(0.14g,0.31mmol)のTHF(5mL)溶液に7Nアンモニア-メタノール溶液(5mL)を加え、封管中80℃で16時間加熱した。溶媒を減圧留去し、生じた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して、表題化合物110mgを得た(収率84%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 3.58 (s, 3H), 7.25-7.4 (m, 2H), 7.53 (dd, 1H, J = 8.2, 3.8 Hz), 7.8-8.1 (m, 5H), 8.34 (d, 1H, J = 7.9 Hz), 8.85 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 422.0.
(e)2-[メチル(キノリン-6-イル)アミノ]-5-[4-(4-メチルピペラジン-1-イル]ベンズアミド)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-(4-フルオロベンズアミド)-2-[メチル(キノリン-6-イル)アミノ]チアゾール-4-カルボキサミド(100mg,0.24mmol)と1-メチルピペラジン(110mg,1.10mmol)のNMP(3mL)混合物を150℃で1.5時間加熱した。反応混合物を氷水(5mL)で希釈し、生じた固体を濾取した後、水、エーテルで順次洗浄し表題化合物0.065gを得た(収率54%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.22 (s, 3H), 2.4-2.5 (m, 4H), 3.25-3.4 (m, 4H), 3.62 (s, 3H), 7.06 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.56 (dd, 1H, J = 7.8, 3.9 Hz), 7.61 (br, 1H), 7.67 (d, 2H, J = 8.3 Hz), 7.79 (br, 1H), 7.95 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 8.04-8.13 (m, 2H), 8.38 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 8.90 (s, 1H), 12.27 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 502.4.

実施例32
5-[4-(4-メチルピペラジン-1-イル)ベンズアミド]-2-(キノリン-4-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)4-イソチオシアナトキノリン
Figure 0006095195
4-クロロキノリン(300mg,1.84mmol)と銀(I)チオシアナート(607mg,3.68mmol)の無水トルエン(15 mL)混合物を110℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、クロロホルムで3回洗浄した。濾液を減圧濃縮して表題化合物0.31gを得た(収率90%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 7.64 (d, 1H, J = 8.7 Hz), 7.78 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.89 (td, 1H, J = 8.2, 1.2 Hz), 8.09 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 8.12 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 8.93 (d, 1H, J = 4.6 Hz).
(b)5-アミノ-2-(キノリン-4-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
4-イソチオシアナトキノリン(0.3g,1.6mmol)と2-アミノシアノアセタミド(0.26g,2.68mmol)の酢酸エチル(20mL)混合物を90分間還流した。反応混合物を減圧濃縮し、生じた固体を回収後酢酸エチルで洗浄して表題化合物(不純物を含む)0.33gを得た。この化合物は精製することなく次の工程に使用した。
LCMS m/z [M+H] + 286.0.
(c)5-(4-フルオロベンズアミド)-2-(キノリン-4-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
4-フルオロベンゾイルクロリド(0.16g,1mmol)と触媒量のDMAPのピリジン(5mL)溶液の混合物に、5-アミノ-2-(キノリン-4-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.25g,0.87mmol)のピリジン(5mL)溶液を滴下し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷水で反応停止させた。生じた固体を濾取し、水、エーテル、メタノールで順次洗浄し表題化合物0.12gを得た(収率33%)。
LCMS m/z [M+H] + 408.2 .
(d)5-[4-(4-メチルピペラジン-1-イル)ベンズアミド]-2-(キノリン-4-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-(4-フルオロベンズアミド)-2-(キノリン-4-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(110mg,0.27mmol)と1-メチルピペラジン(1.5mL)のNMP(1.5mL)混合物を150℃で4時間加熱した。反応混合物を氷水(1mL)で希釈した。生じた固体を濾取し、水、エーテルで順次洗浄し乾燥させ、表題化合物0.090gを得た(収率69%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.23 (s, 3H), 2.4-2.5 (m, 4H), 3.2-3.4 (m, 4H), 7.10 (d, 2H, J = 8.3 Hz), 7.57-7.68 (m, 1H), 7.7-7.85 (m,3 H), 7.85 - 8.06 (m, 3 H), 8.52 (d, 1H, J =7.3 Hz), 8.59-8.87 (m, 2H), 10.42 (s, 1H), 12.54 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 488.2.
実施例38
N-メチル-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル
Figure 0006095195
2-ナフチルイソチオシアナート(0.5g,2.7mmol)と2-アミノ-2-シアノ酢酸エチルエステル(0.38g,2.97mmol)のエタノール(16mL)混合物を80℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を減圧濃縮した。生じた固体を回収し、n-ヘキサン:酢酸エチル(1:1)の混合溶媒で洗浄し表題化合物565mgを得た(収率67%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.32 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 4.23 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 6.97 (br, 2H), 7.31 (ddd, J = 8.0, 6.9, 1.1 Hz, 1H), 7.38 - 7.46 (m, 2H), 7.67 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.75 - 7.82 (m, 2H), 8.24 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 9.83 (s, 1H).
(b)2-(ナフタレン-2-イルアミノ)-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル
Figure 0006095195
5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(100mg,0.32mmol)のピリジン(3mL)溶液に、0℃で3-チオフェンカルボニルクロリド(61mg,0.42mmol)を加えた。反応混合物を室温に戻し、一晩撹拌した。反応混合物を氷水で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧留去後、生じた固体を回収し酢酸エチルで洗浄し表題化合物55mgを得た(収率40%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.41 (t, J = 7.0 Hz, 3 H), 4.42 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 7.36 (td, J = 7.5, 1.3 Hz, 1H), 7.47 (td, J = 7.5, 1.3 Hz, 1H), 7.51 - 7.57 (m, 2H), 7.74 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.79 (dd, J = 5.1, 2.9 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 8.39 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.43 (dd, J = 3.0, 1.3 Hz, 1H), 10.38 (s, 1H), 11.19 (s, 1H).
(c)N-メチル-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
2-(ナフタレン-2-イルアミノ)-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(50mg,0.118mmol)のTHF(5mL)溶液に室温で40%メチルアミン水溶液(0.5mL)を加え、室温で一晩撹拌した。反応を完結させるため、40%メチルアミン水溶液(0.5mL)を追加し、室温で更に一晩撹拌した。溶媒を留去し、残査に水を加えて擦った。生じた固体を濾取し、水、酢酸エチルで順次洗浄し表題化合物28mgを得た(収率58%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 2.93 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 7.34 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.46 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.51 (dd, J = 5.1, 1.4 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 8.8, 2.3 Hz, 1H), 7.74 - 7.88 (m, 3H), 8.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.34 (dd, J = 3.0, 1.3 Hz, 2H), 8.56 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 10.31 (s, 1H), 12.42 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 408.8.
実施例44
6-{[4-カルバモイル-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-2-イル]アミノ}-1-メチルキノリン-1-イウム ヨージド
Figure 0006095195
2-(キノリン-6-イルアミノ)-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボキサミド(50mg,0.126mmol)のDMF(1mL)溶液に、室温で炭酸カリウム(50mg,0.152mmol)とヨウ化メチル(27mg,0.190mmol)を加えた。反応混合物は室温で一晩撹拌した。反応を氷水で反応停止させ、反応混合物を酢酸エチルで希釈した。生じた沈殿物を濾取し、酢酸エチル、水で順次洗浄して表題化合物10mgを得た(収率15%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 4.58 (s, 3H), 7.50 (d, 1H, J = 5.0 Hz), 7.74-7.86 (m, 1H), 7.96-8.14 (m, 4H), 8.36 (s, 1H), 8.42 (d, 1H, J = 9.2 Hz), 9.14 (s, 1H), 9.23 (d, 1H, J = 5.6 Hz), 9.34 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 11.01 (s, 1H), 12.51 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 410.0.

実施例68
2-[(5-メトキシナフタレン-2-イル)アミノ]-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)2-ブロモ-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル
Figure 0006095195
5-アミノ-2-ブロモチアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(0.86 g,3.42mmol)のピリジン(16mL)溶液に、0℃で3-チオフェンカルボニルクロリド(0.65g,4.45mmol)を加えた。反応混合物を室温まで戻し、一晩撹拌した。反応を完結させるため、3-チオフェンカルボニルクロリド(100mg,0.68mmol)を加え、更に6時間撹拌した。反応を氷水で反応停止させ、反応混合物を酢酸エチルで希釈した。生じた沈殿物を回収し、水、酢酸エチルで逐次洗浄することにより表題化合物0.55gを得た(収率45%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.36 (t, 3H, J = 7.2 Hz), 4.40 (q, 2H, J = 7.2 Hz), 7.56 (dd, 1H, J = 5.2, 1.6 Hz), 7.80 (dd, 1H, J = 5.2, 2.8 Hz), 8.49 (dd, 1H, J = 2.8, 1.6 Hz), 11.34 (s, 1H).
(b)2-[(5-メトキシナフタレン-2-イル)アミノ]-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル
Figure 0006095195
アルゴン雰囲気下、2-ブロモ-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(0.2g,0.55mmol)と5-メトキシナフタレン-2-イルアミン(95mg,0.55 mmol)のトルエン(10 mL)溶液に、Pd(dba)(50mg,0.055mmol)、キサントホス(64mg,0.110mmol)と炭酸セシウム(357mg, 1.10mmol)を加え、110℃で16時間還流した。反応混合物をセライト濾過した。濾液を減圧濃縮した。生じた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(50%酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、表題化合物110mgを得た(収率44%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.38 (t, 3H, J = 7.1 Hz), 3.93 (s, 3H), 4.38 (q, 2H, J = 7.1 Hz), 6.80 (d, 1H, J = 7.5 Hz), 7.27 (d, 1H, J = 8.2 Hz), 7.36 (dd, 1H, J = 8.0, 7.9 Hz), 7.46 (dd, 1H, J = 9.1, 2.1 Hz), 7.52 (d, 1H, J = 4.0 Hz), 7.7-7.8 (m, 1H), 8.05 (d, 1H, J = 9.0 Hz), 8.33 (d, 1H, J = 2.0 Hz), 8.40 (d, 1H, J =1.6 Hz), 10.36 (s, 1H), 11.16 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 454.2.
(c)2-[(5-メトキシナフタレン-2-イル)アミノ]-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
2-[(5-メトキシナフタレン-2-イル)アミノ]-5-(チオフェン-3-カルボキサミド)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(0.105g,0.23mmol)のTHF(5mL)溶液に、7Nアンモニア-メタノール溶液(5mL)を加え、封管中80℃で16時間加熱した。溶媒を減圧留去し、生じた固体を濾取しメタノールで洗浄することにより、表題化合物90mgを得た(収率92%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 3.94 (s, 3H), 6.79 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 7.35 (t, 1H, J = 7.8 Hz), 7.45-7.55 (m, 2H), 7.60 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 7.75-7.93 (m, 3H), 8.06 (d, 1H, J = 9.3 Hz), 8.33 (br, 1H), 8.47 (s, 1H), 10.29 (s, 1H), 12.45 (br, 1H); LCMS m/z [M+H] + 425.2.

実施例81
5-(2-シクロペンチルアセトアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.15g,0.53mmol)とピリジン(2mL)のTHF(10mL)混合物に、0℃で2-シクロペンチルアセチルクロリド(0.35mL,2.64mmol)のTHF(2mL)溶液を滴下し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷水で反応停止させた。生じた固体を濾取し、エーテル、酢酸エチルで順次洗浄することにより、表題化合物0.12gを得た(収率58%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.11-1.27 (m, 2H), 1.44-1.56 (m, 2H), 1.61 (d, 2H, J = 6.4 Hz), 1.79 (d, 2H, J = 6.8 Hz), 2.1-2.3 (m, 2H), 2.4-2.6 (m, 2H), 7.32 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.39-7.46 (m, 1H), 7.50 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 7.68-7.86 (m, 4H), 8.02 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 8.51 (s, 1H), 10.22 (s, 1H), 11.48 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 394.8.

実施例92
5-(6-モルホリノヘキサンアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)5-(6-ブロモヘキサンアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(0.30g,1.06mmol)とピリジン(4mL)のTHF(20 mL)混合物に、0℃で6-ブロモヘキサノイルクロリド(0.82mL,5.28mmol)のTHF(4mL)溶液を滴下し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷水で反応停止させた。生じた固体を濾取し、エーテル、酢酸エチルで順次洗浄することにより、表題化合物0.45gを得た(収率92%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.35-1.5 (m, 2H), 1.55-1.7 (m, 2H), 1.75-1.9 (m, 2H), 2.45-2.6 (m, 2H), 3.54 (t, 2H, J = 6.6 Hz), 7.32 (dd, 1H, J = 7.7, 7.2 Hz), 7.45 (t, 1H, J = 7.4 Hz), 7.50 (dd, 1H, J = 8.8, 1.8 Hz), 7.71 (br, 1H), 7.75 (br, 1H), 7.80 (t, 2H, J = 9.4 Hz), 8.02 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 8.50 (b, 1H), 10.19 (s, 1H), 11.46 (s, 1H).
(b)5-(6-モルホリノヘキサンアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-(6-ブロモヘキサンアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(150mg,0.32mmol)とモルホリン(0.06mL,0.69mmol)のDMA(0.5mL)混合物を封管中120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を氷水で希釈した。生じた固体を濾取し、エーテル、メタノールで順次洗浄することにより、表題化合物135mgを得た(収率90%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.25-1.38 (m, 2H), 1.39-1.50 (m, 2H), 1.55-1.68 (m, 2H), 2.25 (t, 2H, J = 7.1 Hz), 2.29-2.37 (m, 4H), 3.2-3.35 (m, 2H), 3.47-3.59 (m, 4H), 7.28-7.36 (m, 1H), 7.43 (t, 1H, J = 7.6 Hz), 7.50 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 7.68-7.76 (m, 2H), 7.80 (t, 2H, J = 9.3 Hz), 8.02 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 8.50 (s, 1H), 10.19 (s, 1H), 11.47 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 468.2.

実施例103
5-(4-アミノブタンアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
2-(ナフタレン-2-イルアミノ)-5-(4-フタルイミドブタンアミド)チアゾール-4-カルボキサミド(180mg,0.36mmol)と33%メチルアミン-エタノール溶液(5mL)の混合物を70℃で4時間加熱した。溶媒を留去後、残ったオイルに水を加えた。生じた固体を濾取し、エーテル、DCM、メタノールで順次洗浄することにより、表題化合物38mgを得た(収率29%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.67-1.84 (m, 2H), 2.55-2.62 (m, 2H), 2.72 (t, 2H, J = 6.8 Hz), 7.32 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.43 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.50 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 7.68-7.84 (m, 4H), 8.01 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 8.50 (s, 1H), 10.20 (br, 1H); LCMS m/z [M+H] + 370.4.

実施例106
N-(2-ヒドロキシエチル)-5-{4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンズアミド}-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195

(a)5-(4-フルオロベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル
Figure 0006095195
5-アミノ-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(170mg,0.54mmol)のピリジン(3mL)溶液に、0℃で4-フルオロベンゾイルクロリド(0.09mL,0.81mmol)を加えた。反応混合物を室温に戻し、一晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残査に酢酸エチルを加え擦り、生じた固体を濾取することにより表題化合物を140mg得た(収率59%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.42 (t, 3H, J = 7.0 Hz), 4.42 (q, 2H, J = 7.0 Hz), 7.33-7.40 (m, 1H), 7.45-7.52 (m, 3H), 7.54 (dd, 1H, J = 8.8, 2.0 Hz), 7.74 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 7.83 (d, 1H, J = 8.0 Hz), 7.87 (d, 1H, J = 9.0 Hz), 8.03 (dd, 2H, J = 8.8, 5.3 Hz), 8.39 (d, 1H, J = 1.8 Hz), 10.41 (s, 1H), 11.43 (s, 1H).
(b)N-(2-ヒドロキシエチル)-5-{4-[(2-ヒドロキシエチル)アミノ]ベンズアミド}-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-(4-フルオロベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボン酸エチルエステル(25mg,0.06mmol)と2-アミノエタノール(0.024mL,0.40mmol)のNMP(0.5mL)溶液をマイクロ波合成装置(Biotage社,150℃)で70分間反応させた。反応混合物を酢酸エチルで希釈した。有機層を水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2.5%メタノール/ジクロロメタン)で精製して、表題化合物7mgを得た(収率25%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 3.20 (q, 2H, J = 5.8 Hz), 3.48 (q, 2H, J = 6.1 Hz), 3.54-3.66 (m, 4H), 4.76 (t, 1H, J = 5.5 Hz), 4.91 (t, 1H, J = 5.4 Hz), 6.60 (t, 1H, J = 5.5 Hz), 6.73 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.28-7.38 (m, 1H), 7.46 (t, 1H, J = 7.2 Hz), 7.52 (dd, 1H, J = 8.9, 2.1 Hz), 7.66 (d, 2H, J = 8.5 Hz), 7.81 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 7.84 (d, 1H, J = 8.5 Hz), 7.94 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 8.14 (t, 1H, J = 5.9 Hz), 8.52 (s, 1H), 10.29 (s, 1H), 12.29 (s, 1H); LCMS m/z [M+H] + 492.0.
実施例110
5-(4-ヒドロキシベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
酢酸4-{[4-カルバモイル-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-5-イル]カルバモイル}フェニル(100mg,0.22mmol)のメタノール(10mL)混合物に炭酸カリウム(93mg,0.67mmol)を室温で加え、1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残査を水で希釈したあと酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。生じた固体を濾取し、メタノールで洗浄することにより、表題化合物60mgを得た(収率68%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 6.96 (d, 2H, J = 8.8 Hz), 7.28-7.37 (m, 1H), 7.44 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.53 (d, 1H, J = 7.3 Hz), 7.71-7.91 (m, 6H), 8.04 (d, 1H, J = 8.3 Hz), 8.55 (s, 1H), 10.27 (s, 1H), 10.41 (s, 1H), 12.56 (s, 1H); LCMS m/z [M-H] 403.0.
実施例111
5-[4-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンズアミド]-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド
Figure 0006095195
5-(4-ヒドロキシベンズアミド)-2-(ナフタレン-2-イルアミノ)チアゾール-4-カルボキサミド(200mg,0.5mmol)と2-ブロモエタノール(123mg,1.0mmol)のDMF(10mL)混合物に炭酸カリウム(136mg,1.0mmol)を加え、80℃で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残査をカラムクロマトグラフィー(3.5%メタノール/DCM)で精製して、表題化合物40mgを得た(収率18%)。
H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 3.65-3.84 (m, 2H), 4.01-4.17 (m, 2H,), 4.92 (t, 1H, J = 8.0 Hz), 7.17 (d, 2H, J = 8.3 Hz), 7.33 (t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.44 (t, 1H, J = 7.8 Hz), 7.53 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 7.75-7.93 (m, 6H), 8.04 (d, 1H, J = 7.8 Hz), 8.55 (s, 1H), 10.28 (s, 1H), 12.63 (br, 1H); LCMS m/z [M+H] + 449.0.
以下の表4に記載の実施例化合物は、本発明によって提供される、式(I)のさらなる代表的な例であり、上述の実施例記載の方法に従い、または、それぞれ適切な試薬、原料、当業者に良く知られた方法を用いた、類似の方法により製造した。
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
以下の表5に記載の実施例化合物は、本発明によって提供される、式(I)のさらなる代表的な例であり、上述の実施例1-111に記載の方法に従い、または、適切な試薬、原料、当業者に良く知られた方法を用いた、類似の方法により製造した。
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
Figure 0006095195
参考例1
錠剤の調製:
各々100mgの 5−(4−アセトアミドベンズアミド)−2−(ナフタレン−2− イルアミノ)チアゾール−4−カルボキサミド (実施例2)を含む錠剤は、以下の手順によって得る。
処方:
Figure 0006095195
手順:
実施例2の化合物、コンスターチおよび微結晶性セルロースを混合し、混合物を、50重量部の水中に妖怪したヒドロキシプロピルセルロースに加え、続いて十分に混練する。混練した混合物は、粒状にするためにふるいにかけ、乾燥し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、次に各々が250mgの錠剤になるように圧縮する。


参考例2

顆粒剤の調製:
5−(4−アセトアミドベンズアミド)−2−(ナフタレン−2−イルアミノ)チアゾール−4−カルボキサミド (実施例2)を含む顆粒剤を、以下の手順によって得る。
処方:
Figure 0006095195
手順:
実施例2の化合物、ラクトースおよびコーンスターチを混合し、混合物は、120重量部の水中に溶解したヒドロキシプロピルセルロースに加え、続いて十分に混練する。混練した混合物を粒状にするために20メッシュのふるいにかけ、乾燥し、次に大きさを調整して500mgの顆粒あたり200mgの実施例2の化合物を含む顆粒剤を得た。


参考例3
カプセル剤の調製:
各々が100mgの5−(4−アセトアミドベンズアミド)−2−(ナフタレン−2−イルアミノ)チアゾール−4−カルボキサミド (実施例2)を含むカプセルを、以下の手順によって得る。
処方:
Figure 0006095195
手順:
実施例2の化合物、ラクトース、コンスターチおよびステアリン酸マグネシウムを十分に混合し、各々200mgの粉末混合物をカプセル化してカプセル剤を得る。

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)
    Figure 0006095195

    (式中、

    Figure 0006095195

    、A、A、A、A、A、Aは、それぞれ独立してC−Zもしくは窒素原子であり、
    は、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、
    は、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、ヒドロキシル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、
    Qは
    Figure 0006095195

    ここで、Y、Y、YおよびYのそれぞれは、独立して任意に水素原子または低級アルキル基で置換されてもよい窒素原子、硫黄原子、酸素原子または炭素原子であり、
    Z、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、ヒドロキシル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、カルボキシル基、エステル基、ホルミル基、置換カルボニル基、置換カルバモイル基、置換もしくは無置換のウレア基、置換もしくは無置換の芳香族基、置換もしくは無置換の複素環基、置換もしくは非置換の芳香族複素環基、置換もしくは無置換のアシルアミノ基、置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基、チオール基、置換もしくは無置換のチオアルキル基、スルホン酸基、置換されたスルホン基、置換もしくは無置換のスルホンアミド基、シアノ基、ニトロ基、もしくはとなりあったR及びRは、置換基を有することもある5から7員の脂環または複素環の結合した二環式縮合環を形成するために結合することもあり、
    は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアルキニル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換の複素環基である)
    によって表される化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. Qは、
    Figure 0006095195

    を表す、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  3. Qは、
    Figure 0006095195

    を表す、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  4. Qは、
    Figure 0006095195

    を表す、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩。
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