JP6094287B2 - アンテナ一体型モジュールの製造方法およびアンテナ一体型モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、RFICを含む電子部品を有する無線機能部と、アンテナ導体を有するアンテナ部とを備えるアンテナ一体型モジュールおよびその製造方法に関する。
従来、図17に示すようなアンテナ一体型モジュールが提案されている(例えば特許文献1参照)。図17に示すアンテナ一体型モジュール500は、表面にシールド層501とアンテナ素子502とが設けられた多層構造の基板503を備えている。また、無線機能部504を形成するRFIC等の電子部品505は、基板503のシールド層501が設けられた領域に埋設されている。また、基板503のアンテナ素子502が設けられた領域には、SAWフィルタ506や、コンデンサやインダクタ等の受動素子部品508が埋設されている。
特開2002−344146号公報(段落0017〜0029、図3など)
上記したように、アンテナ一体型モジュール500は、基板503の表面に一体的に形成されたアンテナ素子502を備えており、通信機器の構成や通信方式、通信に使用される周波数帯域に応じて専用品として構成された単体のアンテナが搭載されていないので、次のような問題があった。すなわち、基板503の表面にアンテナ素子502(アンテナ導体)が一体的に形成されたアンテナ一体型モジュール500は、一般的な部品内蔵多層基板の製造プロセスにより製造される。そのため、アンテナ導体は、基板503の各層それぞれの主面に導電性材料により配線パターンを形成する方法と同様の方法で形成される。したがって、従来のアンテナ一体型モジュール500では、基板503を構成する各層それぞれの主面のみにしかアンテナ導体を形成することができないので、アンテナの設計自由度が低く、指向性や利得等のアンテナ特性の調整範囲が制限されるという問題があった。
この発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、アンテナの設計自由度が高く、指向性等のアンテナ特性を任意に調整することができると共に、アンテナ導体および無線機能部からの輻射を抑制するシールド層を容易に形成することができる技術を提供し、優れたアンテナ特性を有するアンテナ部を備えるアンテナ一体型モジュールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のアンテナ一体型モジュールの製造方法は、RFICを含む電子部品を有する無線機能部が配置される無線領域と、アンテナ導体を有するアンテナ部が配置されるアンテナ領域とが、その一方主面に設けられた基板を用意する用意工程と、前記無線領域に前記電子部品を搭載する搭載工程と、前記電子部品を被覆するように前記基板の一方主面の全面に渡って樹脂を充填して樹脂封止層を形成する封止工程と、前記無線領域と前記アンテナ領域との境界に沿って前記樹脂封止層に溝を形成する溝形成工程と、導電性材料により前記樹脂封止層の表面を被覆する導電層を形成する導電層形成工程と、前記無線領域と前記アンテナ領域との境界部分における前記導電層の導電性材料を除去することにより当該導電層を分離して、前記無線領域側の前記導電層によりシールド層を形成し、前記アンテナ領域側の前記導電層により、前記樹脂封止層の前記アンテナ領域側の表面のうち、前記基板の一方主面との対向面と反対側の面および少なくとも1つの側面に延在するとともに、前記樹脂封止層の前記溝の前記アンテナ領域側の内側面に延在する前記アンテナ導体を形成する分離工程とを備えることを特徴としている。
このように構成された発明では、電子部品を被覆して基板の一方主面に形成された樹脂封止層の表面を被覆する導電層が導電性材料により形成される。そして、無線領域とアンテナ領域との境界部分における導電層の導電性材料が除去されることにより導電層が分離されて、電子部品が搭載された無線領域側の導電層によりシールド層が形成され、アンテナ領域側の導電層によりアンテナ導体が形成される。したがって、アンテナ導体と、無線機能部からの輻射を抑制するシールド層とを、共通の導電層形成工程および分離工程により、樹脂封止層の表面に容易に同時に形成することができる。
また、導電層形成工程において、樹脂封止層の基板の一方主面との対向面と反対側の面だけではなくその側面にも導電性材料により導電層を形成することができる。そのため、樹脂封止層のアンテナ領域側の表面のうち、基板の一方主面との対向面と反対側の面だけではなく、少なくとも1つの側面にもアンテナ導体を延在して形成することができる。したがって、基板を構成する各層の主面のみにしかアンテナ導体を形成することができない従来の構成と比較すると、アンテナ導体のサイズを大きくすることができ、アンテナの設計自由度が高く、指向性や利得等のアンテナ特性を任意に調整することができる。
また、溝形成工程において、無線領域とアンテナ領域との境界に沿って樹脂封止層に溝が形成されるので、この溝の内側面により、無線領域側の樹脂封止層にアンテナ領域側を向く側面が形成され、アンテナ領域側の樹脂封止層に無線領域側を向く側面が形成される。したがって、導電層形成工程において、溝の内側面に導電層が形成されることにより、無線領域側の樹脂封止層のアンテナ領域側を向く側面に延在してシールド層を形成することができるので、シールド層によるシールド効果を向上させることができる。また、アンテナ領域側の樹脂封止層の無線領域側を向く側面に延在してアンテナ導体を形成することができるので、アンテナ導体により形成されるアンテナの指向性をさらに向上させるなど、アンテナ特性をより高精度に調整することができる。
また、前記導電層形成工程の後に、前記アンテナ領域側の前記導電層を所定形状に加工する加工工程をさらに備えているとよい。
このようにすると、加工工程において、アンテナ領域側の導電層が所定形状に加工されることにより、アンテナ導体の形状、サイズ等が適宜調整される。したがって、所定形状に加工されたアンテナ導体により形成されるアンテナのアンテナ特性を任意に調整することができる。
また、本発明のアンテナ一体型モジュールは、無線領域とアンテナ領域とがその一方主面に設けられた基板と、前記無線領域および前記アンテナ領域を被覆するように樹脂が充填されて前記基板の一方主面に設けられた樹脂封止層と、前記無線領域に配置された無線機能部と前記アンテナ領域に配置されたアンテナ部とを備え、前記無線機能部は、前記無線領域に搭載されて前記樹脂封止層に内蔵されたRFICを含む電子部品と、前記樹脂封止層の前記無線領域側の表面に設けられたシールド層とを備え、前記無線領域と前記アンテナ領域との境界に沿って形成された溝が前記樹脂封止層に設けられ、前記アンテナ部は、前記樹脂封止層の前記アンテナ領域側の表面のうち、前記基板の一方主面との対向面と反対側の面および少なくとも1つの側面に延在するとともに前記樹脂封止層の前記溝の前記アンテナ領域側の内側面に延在しており、前記シールド層と分離して設けられたアンテナ導体を備えることを特徴とする。
このように構成された発明では、アンテナ部が備えるアンテナ導体は、樹脂封止層のアンテナ領域側の表面のうち、基板の一方主面との対向面と反対側の面および少なくとも1つの側面に延在して、シールド層と分離して設けられている。そのため、基板を構成する各層の主面のみにしかアンテナ導体が形成されていない従来の構成と比較すると、アンテナ導体のサイズが大きく、アンテナの設計自由度が非常に高い。したがって、アンテナ導体により形成されるアンテナの指向性や利得等のアンテナ特性を任意に調整することができるので、アンテナ特性が非常に優れたアンテナ部を備えるアンテナ一体型モジュールを提供することができる。
また、無線機能部は、樹脂封止層の無線領域側の表面に設けられたシールド層を備えており、無線領域に搭載されて樹脂封止層に内蔵されたRFICを含む電子部品の輻射を抑制するシールド層を備えるアンテナ一体側モジュールを提供することができる。また、無線機能部のシールド層とアンテナ部のアンテナ導体とが樹脂封止層上に離れて配置されているので、例えば、樹脂封止層内にシールド層とアンテナ導体とが平面視において重なる位置に配置される構成と比較すると、アンテナ導体により形成されるアンテナのアンテナ特性の向上を図ることができる。
また、樹脂封止層に設けられた溝の内側面により、アンテナ領域側の樹脂封止層に無線領域側を向く側面が形成される。そして、この側面に延在してアンテナ導体が形成されている。したがって、アンテナ導体により形成されるアンテナの指向性をさらに向上させるなど、アンテナ特性をより高精度に調整することができる。
なお、樹脂封止層の基板の一方主面との対向面と反対側の面からの溝の深さは、樹脂封止層の厚みよりも浅く形成してもよいし、樹脂封止層の厚みと同一に形成することにより基板の一方主面が露出するようにしてもよい。また、基板の一方主面に溝の底部を構成する凹溝が設けられることにより、溝の深さが樹脂封止層の厚みよりも深く形成されていてもよい。
また、前記シールド層が、前記樹脂封止層の前記溝の前記無線領域側の内側面に延在して設けられているとよい。
このように構成すると、樹脂封止層に設けられた溝の内側面により、無線領域側の樹脂封止層にアンテナ領域側を向く側面が形成される。そして、この側面に延在してシールド層が形成されている。したがって、シールド層によるシールド効果をさらに向上させることができる。また、無線機能部とアンテナ部との間にシールド層が配置されるので、シールド層による無線機能部およびアンテナ部間のアイソレーション特性の向上を図ることができる。
また、前記アンテナ導体が、前記アンテナ領域側の前記樹脂封止層の全表面に延在して設けられているとよい。
このように構成すると、アンテナ領域側の樹脂封止層の全表面に延在してアンテナ導体が設けられているので、アンテナ導体により形成されるアンテナのアンテナ特性をさらに高精度に調整することができる。
また、前記シールド層が、前記無線領域側の前記樹脂封止層の全表面に延在して設けられているとよい。
このように構成すると、無線領域側の樹脂封止層の全表面に延在してシールド層が設けられているので、シールド層によるシールド効果をさらに向上することができる。
また、前記基板の一方主面に前記無線領域を挟んで複数の前記アンテナ領域が設けられ、前記樹脂封止層の前記各アンテナ領域それぞれに対応する位置に前記アンテナ導体が個別に設けられているとよい。
このようにすると、樹脂封止層の各アンテナ領域に対応する位置それぞれに設けられた各アンテナ導体により形成される複数のアンテナを用いて、ダイバーシティによる通信に対応したアンテナ一体型モジュールを提供することができる。また、各アンテナを、それぞれ、所定の通信方式や、所定の周波数帯域に対応させることにより、マルチバンド、マルチモードに対応したアンテナ一体型モジュールを提供することができる。
また、前記基板の他方主面に、前記アンテナ導体と接続されたアンテナ電極と、前記無線機能部と接続された信号電極とが設けられているとよい。
このように構成すれば、基板の他方主面に設けられたアンテナ電極および信号電極を用いることにより、アンテナ電極に接続されたアンテナ導体の特性と、信号電極に接続された無線機能部の特性とを、それぞれ個別に簡単に検査することができる。また、アンテナ一体型モジュールを他の基板に実装することにより、他の基板側の配線パターンを利用して、アンテナ電極と信号電極とを接続して無線機能部とアンテナ部(アンテナ導体)とを簡単に接続することができる。
また、前記シールド層と前記アンテナ導体とが同一の導電性材料により形成されているとよい。
このように構成すると、例えば、導電性材料として同一の導電性ペーストを用いることにより、シールド層およびアンテナ導体を樹脂封止層の表面に簡単に形成することができる。
また、前記アンテナ部は、前記アンテナ領域に設けられ、前記アンテナ導体に接続された整合回路を備えているとよい。
このように構成すると、アンテナ導体により形成されるアンテナのアンテナ特性を整合回路により調整することができる。
本発明によれば、アンテナを構成するアンテナ導体と、無線機能部からの輻射を抑制するシールド層とを、共通の導電層形成工程および分離工程により、樹脂封止層の表面に簡単に同時に形成することができる。また、導電層形成工程において、樹脂封止層の基板の一方主面との対向面と反対側の面だけではなくその側面にも導電性材料により導電層を形成することにより、樹脂封止層のアンテナ領域側の表面のうち、基板の一方主面との対向面と反対側の面だけではなく、少なくとも1つの側面にもアンテナ導体を延在して形成することができる。したがって、アンテナ導体のサイズを大きくすることができ、アンテナの設計自由度が高く、指向性や利得等のアンテナの特性を任意に調整することができるので、優れたアンテナ特性を有するアンテナ部を備えるアンテナ一体型モジュールを提供することができる。また、溝形成工程において、無線領域とアンテナ領域との境界に沿って樹脂封止層に溝が形成されるので、この溝の内側面により、無線領域側の樹脂封止層にアンテナ領域側を向く側面が形成され、アンテナ領域側の樹脂封止層に無線領域側を向く側面が形成される。したがって、導電層形成工程において、溝の内側面に導電層が形成されることにより、無線領域側の樹脂封止層のアンテナ領域側を向く側面に延在してシールド層を形成することができるので、シールド層によるシールド効果を向上させることができる。また、アンテナ領域側の樹脂封止層の無線領域側を向く側面に延在してアンテナ導体を形成することができるので、アンテナ導体により形成されるアンテナの指向性をさらに向上させるなど、アンテナ特性をより高精度に調整することができる。
本発明の第1実施形態にかかるアンテナ一体型モジュールを示す斜視図である。 図1のモジュールの断面図である。 図1のモジュールの製造方法の一例を示す図であり、(a)〜(f)はそれぞれ異なる状態を示す。 図1のモジュールの変形例を示す斜視図である。 図4のモジュールの断面図である。 図4のモジュールの製造方法の一例を示す図である。 図1のモジュールの変形例を示す斜視図である。 図7のモジュールの断面図である。 図7のモジュールの製造方法の一例を示す図である。 図1のモジュールの変形例を示す斜視図である。 図1のモジュールの変形例を示す断面図である。 図1のモジュールの変形例を示す断面図である。 図1のモジュールの変形例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるアンテナ一体型モジュールを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態にかかるアンテナ一体型モジュールを示す断面図である。 本発明の第4実施形態にかかるアンテナ一体型モジュールを示す断面図である。 従来のアンテナ一体型モジュールを示す図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について図1〜図3を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態にかかるアンテナ一体型モジュールを示す斜視図、図2は図1のモジュールの断面図である。また、図3は図1のモジュールの製造方法の一例を示す図であり、(a)〜(f)はそれぞれ異なる状態を示す。
(アンテナ一体型モジュール)
アンテナ一体型モジュール1は、携帯電話や携帯情報端末などの通信携帯端末が備える実装基板に搭載されるものであり、基板2の少なくとも一方主面2aに、RFICやスイッチIC、フィルタ素子等の各種の電子部品41が実装されたり、整合回路51を構成するための抵抗、インダクタ、キャパシタ等の各種のチップ部品などが実装されることにより、Bluetooth(登録商標)モジュールおよび無線LANモジュールなどの各種の通信モジュールや、アンテナスイッチモジュールとして形成される。
図1および図2に示すように、アンテナ一体型モジュール1は、無線領域21とアンテナ領域22とがその一方主面2aに設けられた基板2と、無線領域21およびアンテナ領域22を被覆するように基板2の一方主面2aに設けられた樹脂封止層3とを備えている。樹脂封止層3は、エポキシ樹脂やシアネート樹脂等のモールド用の一般的な熱硬化性樹脂が、無線領域21およびアンテナ領域22を被覆するように基板2の一方主面2aに充填されることにより形成される。
基板2の無線領域21には無線機能部4が配置されている。そして、無線機能部4は、無線領域21に搭載されて樹脂封止層3に内蔵された少なくともRFICを含む電子部品41と、樹脂封止層3の無線領域21側の表面に設けられたシールド層42とを備えている。また、樹脂封止層3には、無線領域21とアンテナ領域22との境界に沿って形成された溝31が設けられている。そして、この実施形態では、シールド層42が、樹脂封止層3の溝31の内側面に延在して設けられることにより、無線領域21側の樹脂封止層3の全表面に延在してシールド層42が設けられている。
基板2のアンテナ領域22にはアンテナ部5が配置されている。そして、アンテナ部5は、アンテナ領域22に設けられた整合回路51と、樹脂封止層3のアンテナ領域22側の表面にシールド層42と分離して設けられたアンテナ導体52とを備えている。また、この実施形態では、アンテナ導体52が、アンテナ領域22側の樹脂封止層3の全表面に延在して設けられている。
また、シールド層42およびアンテナ導体52は同一の導電性材料により形成されている。具体的には、AgやCuなどを含む一般的な導電性ペースト(導電性材料)が、樹脂封止層3の表面に塗布されることにより、シールド層42およびアンテナ導体52が形成されている。
基板2は、この実施形態では、複数のセラミックグリーンシートが積層されて焼成されて成る多層セラミック基板により形成されている。セラミックグリーンシートは、アルミナおよびガラスなどの混合粉末が有機バインダおよび溶剤などと一緒に混合されたスラリーがシート化されたものであり、セラミックグリーンシートの所定位置に、レーザー加工などによりビアホールが形成され、形成されたビアホールにAgやCuなどを含む導体ペーストが充填されて層間接続用のビア導体23が形成され、導体ペーストによる印刷により種々の電極パターン24が形成される。その後、各セラミックグリーンシートが積層、圧着されることによりセラミック積層体が形成されて、約1000℃前後の低い温度で、所謂、低温焼成されることにより基板2が形成される。
このように構成された基板2の内部には、ビア導体23および電極パターン24により内部配線パターンが形成され、基板2の一方主面2aには、電子部品41や、整合回路51を構成する各種のチップ部品などが実装される実装用電極(図示省略)が形成されている。また、基板2の他方主面2bには、アンテナ一体型モジュール1を外部に接続するための電極として、無線機能部4と内部配線パターンにより接続された信号電極25と、アンテナ導体52と内部配線パターンにより接続されたアンテナ電極26と、シールド電極42と内部配線パターンにより接続されたグランド電極27とが形成されている。
また、シールド電極42およびアンテナ導体52は、それぞれ、基板2の外側面から露出した電極パターン24の端面と電気的に接続されている。また、整合回路51は、図示省略された内部配線パターンを介してアンテナ電極26に接続されることにより、アンテナ導体52の給電点に接続されている。
なお、整合回路51は、基板2の一方主面2aに実装されるチップ部品に替えて、基板2内に電極パターン24により形成されたインダクタやキャパシタを用いて構成してもよい。また、電極パターン24により基板2内に形成されたインダクタやキャパシタと、基板2の一方主面2aに実装されるチップ部品を組み合わせて整合回路51を構成してもよい。
また、基板2は、樹脂やポリマー材料などを用いたプリント基板、アルミナ系基板、ガラス基板、複合材料基板、単層基板、多層基板などで形成してもよく、アンテナ一体型モジュール1の使用目的に応じて、適宜最適な材質を選択して基板2を形成すればよい。
以上のように構成されたアンテナ一体型モジュール1は、外部の実装基板に搭載されることにより、外部の実装基板に設けられた配線パターンにより、信号電極25とアンテナ電極26とが電気的に接続されて、無線機能部4とアンテナ部5との間で無線信号が入出力される。
(製造方法)
アンテナ一体型モジュール1の製造方法の各工程について説明する。
この実施形態では、複数のアンテナ一体型モジュール1の集合体が形成された後に、個片化されることによりアンテナ一体型モジュール1が製造される。
まず、図3(a)に示すように、所定の箇所に導体ビア23や電極パターン24が設けられた基板2の集合体が用意される(用意工程)。基板2の集合体の一方主面2aには、アンテナ一体型モジュール1が形成される形成領域が複数設けられており、当該形成領域には、電子部品41を有する無線機能部4が配置される無線領域21と、アンテナ導体52を有するアンテナ部5が配置されるアンテナ領域22とが設けられている。なお、同図中に破線で示されている切断ラインCLは、複数のアンテナ一体型モジュール1の集合体が個片化される際の、基板2の集合体における切断位置を示している。
次に、基板2の無線領域21に電子部品41が搭載されると共に、整合回路51を構成するチップ部品が基板2のアンテナ領域22に搭載される(搭載工程)。続いて、図3(b)に示すように、モールド用の熱硬化性の樹脂が、電子部品41および整合回路51を被覆するように基板2の集合体の一方主面2aの全面に渡って充填されることにより樹脂封止層3が形成される(封止工程)。
次に、図3(c)に示すように、ダイサー等の一般的な装置により、樹脂封止層3に溝31,32が形成される(溝形成工程)。具体的には、無線領域21とアンテナ領域22との境界に沿って、樹脂封止層3の基板2の一方主面2aとの対向面と反対側の面(上面)からの深さが樹脂封止層3の厚みよりも浅い溝31が形成される。また、切断ラインCLの位置に、樹脂封止層3の上面からの深さが樹脂封止層3の厚みより深い溝32が形成される。
なお、基板2が樹脂封止層3と一緒に掘削されて溝32が形成されることにより、基板2内の切断ラインCLの位置に形成されている電極パターン24が切断されて、その切断面が溝32内に露出する。また、溝31は、その樹脂封止層3の上面からの深さが樹脂封止層3の厚みと同じに形成されてもよい。この場合、基板2の一方主面2aが溝31内に露出する。また、溝32と同様に、その樹脂封止層3の上面からの深さが樹脂封止層3の厚みよりも深く溝31が形成されてもよい。
続いて、図3(d)に示すように、AgやCuなどを含む一般的な導電性ペースト(導電性材料)が、溝31,32に充填されつつ樹脂封止層3の表面に塗布されることにより、樹脂封止層3の表面を被覆する導電層6が形成される(導電層形成工程)。次に、図3(e)に示すように、ダイサーやリューター、レーザー加工により、無線領域21とアンテナ領域22との境界部分における導電層6の導電性ペーストが除去されて導電層6が分離される。そして、無線領域21側の導電層6によりシールド層42が形成され、アンテナ領域22側の導電層6によりアンテナ導体52が形成される。
このとき、導電層形成工程の後に実行される分離工程と同時に、または、分離工程の後に、ダイサーやリューター、レーザー加工により、アンテナ領域22側の導電層6が所定形状に加工されてアンテナ導体52が形成されてもよい(加工工程)。このようにすると、加工工程において、アンテナ領域22側の導電層6が所定形状に加工されることにより、アンテナ導体52の形状、サイズ等が適宜調整される。したがって、所定形状に加工されたアンテナ導体52により形成されるアンテナのアンテナ特性を任意に調整することができる。
最後に、図3(f)に示すように、基板2の集合体が切断ラインCLに沿って個片化されることにより、アンテナ一体型モジュール1が完成する。
以上のように、この実施形態では、電子部品41および整合回路51を被覆して基板2の一方主面2aに形成された樹脂封止層3の表面を被覆する導電層6が導電性ペーストにより形成される。そして、無線領域21とアンテナ領域22との境界部分における導電層6の導電性ペーストが除去されることにより導電層6が分離されて、電子部品41が搭載された無線領域21側の導電層6によりシールド層42が形成され、アンテナ領域22側の導電層6によりアンテナ導体52が形成される。したがって、アンテナ導体52と、無線機能部4からの輻射を抑制するシールド層42とを、共通の導電層形成工程および分離工程により、樹脂封止層3の表面に容易に同時に形成することができる。
また、溝形成工程において、基板2の集合体のアンテナ一体型モジュール1の形成領域を囲むように溝32が形成されることにより、導電層形成工程において、樹脂封止層3の上面だけではなくその側面にも導電性ペーストにより導電層6を形成することができる。そのため、例えば、樹脂封止層3のアンテナ領域22側の表面のうち、樹脂封止層3の上面だけではなく、少なくとも1つの側面にもアンテナ導体52を延在して形成することができる。したがって、多層基板の各層の主面のみにしかアンテナ導体を形成することができない従来の構成と比較すると、アンテナ導体52のサイズを大きくすることができ、アンテナの設計自由度が高く、指向性や利得等のアンテナ特性を任意に調整することができる。
この実施形態では、アンテナ部5が備えるアンテナ導体52は、樹脂封止層3のアンテナ領域22側の全表面に延在して、シールド層42と分離して設けられている。そのため、多層基板の各層の主面のみにしかアンテナ導体が形成されていない従来の構成と比較すると、アンテナ導体42のサイズが大きく、アンテナの設計自由度が非常に高い。したがって、アンテナ導体42により形成されるアンテナの指向性や利得等のアンテナ特性を任意に調整することができるので、アンテナ特性が非常に優れたアンテナ部5を備えるアンテナ一体型モジュール1を提供することができる。
また、例えば、樹脂封止層3の無線領域21側の表面のうち、樹脂封止層3の上面だけではなく、少なくとも1つの側面にもシールド層42を延在して形成することができる。したがって、シールド層42によるシールド効果を向上させることができる。
この実施形態では、無線機能部4は、樹脂封止層3の無線領域21側の全表面に延在して設けられたシールド層42を備えているので、シールド層42よるシールド効果が非常に高い。したがって、無線領域21に搭載されて樹脂封止層3に内蔵されたRFICを含む電子部品41の輻射を効率よく抑制するシールド層42を備えるアンテナ一体側モジュール1を提供することができる。
また、無線機能部4のシールド層42とアンテナ部5のアンテナ導体52とが樹脂封止層3上に離れて配置されているので、例えば、樹脂封止層3内にシールド層42とアンテナ導体52とが平面視において重なる位置に配置される構成と比較すると、アンテナ導体52により形成されるアンテナのアンテナ特性の向上を図ることができる。
また、溝形成工程において、無線領域とアンテナ領域との境界に沿って樹脂封止層3に溝31が形成されるので、導電層形成工程において、溝31に導電性ペーストが充填されて導電層6が形成される。そのため、無線領域21側の樹脂封止層3のアンテナ領域22側を向く側面に延在してシールド層42を形成することができるので、シールド層42によるアンテナ部5に対するシールド効果をさらに向上させることができる。したがって、無線機能部4とアンテナ部5との間にシールド層42が配置されるので、シールド層42による無線機能部4およびアンテナ部5間のアイソレーション特性の向上を図ることができる。
また、基板2の他方主面2bに設けられた信号電極25およびアンテナ電極26を用いることにより、信号電極25に接続された無線機能部4の特性と、アンテナ電極26に接続されたアンテナ導体52の特性とを、それぞれ個別に簡単に検査することができる。また、アンテナ一体型モジュール1を他の実装基板に実装することにより、他の実装基板側の配線パターンを利用して、信号電極25とアンテナ電極26とを接続して無線機能部4とアンテナ部5(アンテナ導体52)とを簡単に接続することができる。
なお、他の実装基板側に設けられた整合回路やスイッチング回路、フィルタ回路等を介して無線機能部4とアンテナ部5とを接続することもできる。この場合、整合回路51の基板2への搭載を省略してもよい。
また、導電性材料として同一の導電性ペーストを用いることにより、シールド層42およびアンテナ導体52を樹脂封止層の表面に簡単に形成することができる。
また、アンテナ部5は、アンテナ領域22に設けられ、アンテナ導体52に接続された整合回路51を備えているので、アンテナ導体52により形成されるアンテナのアンテナ特性を整合回路51により調整することができる。
また、溝形成工程において形成される溝31,32に導電性ペーストが充填されたり、溝31,32の内側面に導電性ペーストが塗布されることにより導電層6が形成される。したがって、溝31,32が形成される位置やその樹脂封止層3の上面からの深さを調整することにより、シールド層42およびアンテナ導体52が形成される位置やその形状等の構成を任意に変更することができる。
具体的には、図3(c)に示すように、基板2の集合体の一方主面2に設けられた樹脂封止層3に、アンテナ一体型モジュール1の形成領域を囲んで形成される溝32の位置や深さを変更すれば、樹脂封止層3の上面から外側面に延在して設けられるシールド層42やアンテナ導体52の位置やその形状を任意に変更することができる。また、図3(c)に示すように、無線領域21とアンテナ領域22との境界に沿って樹脂封止層3に形成される溝31の幅や深さを変更すれば、樹脂封止層3の無線領域21とアンテナ領域22との境界領域に形成されるシールド層42やアンテナ導体52の位置やその形状を任意に変更することができる。
したがって、基板2の集合体を用いてアンテナ一体型モジュール1の集合体を形成した後に個片化することでアンテナ一体型モジュール1を製造することにより、樹脂封止層3の表面にシールド層42およびアンテナ導体52が設けられたアンテナ一体型モジュール1を非常に効率よく量産することができる。
(変形例)
次に、溝形成工程により形成される溝31,32の構成を変更することにより形成されるアンテナ一体型モジュールの変形例について図4〜図13を参照して説明する。
A.変形例(1)
図4は図1のモジュールの変形例を示す斜視図、図5は図4のモジュールの断面図、図6は図4のモジュールの製造方法の一例を示す図である。この変形例(1)が上記した実施形態と異なるのは、図4および図5に示すように、アンテナ一体型モジュール1の長手方向におけるアンテナ部5(アンテナ領域22)側の端面に延在してアンテナ導体52が設けられていない点である。また、アンテナ電極26に接続された電極パターン24は、アンテナ領域22側の樹脂絶縁層3の外側面(図4および図5の紙面に向かって手前側もしくは奥側)に延在して設けられたアンテナ導体52に接続されている。また、図6に示すように、アンテナ一体側モジュール1の長手方向におけるアンテナ領域22側の端面に相当する切断ラインCLの位置には溝32が形成されていない。その他の構成は上記した実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
B.変形例(2)
図7は図1のモジュールの変形例を示す斜視図、図8は図7のモジュールの断面図、図9は図7のモジュールの製造方法の一例を示す図である。この変形例(2)が上記した実施形態と異なるのは、図7および図8に示すように、アンテナ一体型モジュール1の長手方向におけるアンテナ部5(アンテナ領域22)側の端面に基板2の一方主面2aの位置まで延在してアンテナ導体52が設けられている点である。また、アンテナ電極26に接続された電極パターン24は、アンテナ領域22側の樹脂絶縁層3の外側面(図7および図8の紙面に向かって手前側もしくは奥側)に延在して設けられたアンテナ導体52に接続されている。また、図9に示すように、アンテナ一体側モジュール1の長手方向におけるアンテナ領域22側の端面に相当する切断ラインCLの位置には、その樹脂封止層3の上面からの深さが樹脂絶縁層3の厚みと同一に溝32が形成されている。その他の構成は上記した実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
C.変形例(3)
図10は図1のモジュールの変形例を示す斜視図である。この変形例(3)が上記した変形例(1)と異なるのは、図10に示すように、アンテナ一体型モジュール1の長手方向におけるアンテナ部5(アンテナ領域22)側の端部の樹脂絶縁層3の表面にアンテナ導体52が設けられていない点である。その他の構成は上記した実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
D.変形例(4)
図11は図1のモジュールの変形例を示す断面図である。この変形例(4)が上記した実施形態と異なるのは、図10に示すように、溝形成工程において、溝31が幅広に形成されている点である。その他の構成は上記した実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
溝形成工程において、無線領域21とアンテナ領域22との境界に沿って樹脂封止層3に溝31が幅広に形成されているので、この溝31の内側面により、無線領域21側の樹脂封止層3にアンテナ領域22側を向く側面が形成され、アンテナ領域22側の樹脂封止層3に無線領域21側を向く側面が形成されている。そして、無線領域21側の樹脂封止層3のアンテナ領域22側を向く側面に延在してシールド層42が形成されているので、シールド層42によるシールド効果を向上させることができる。また、アンテナ領域22側の樹脂封止層3の無線領域21側を向く側面に延在してアンテナ導体52が形成されているので、アンテナ導体52により形成されるアンテナの指向性をさらに向上させるなど、アンテナ特性をより高精度に調整することができる。
E.変形例(5)
図12は図1のモジュールの変形例を示す断面図である。この変形例(5)が上記した変形例(4)と異なるのは、図12に示すように、溝形成工程において、樹脂基板層3の上面からの深さが樹脂基板層3の厚みよりも深く溝31が形成されている点である。また、アンテナ一体型モジュール1の長手方向におけるアンテナ部5(アンテナ領域22)側の端面に、基板2の一方主面2aの手前の位置まで延在してアンテナ導体52が設けられている。また、アンテナ電極26にビア導体23を介して接続され、その一端がビア導体23と接続され、その他端が溝31内に露出する電極パターン24とアンテナ導体52とが接続されている。また、グランド電極27にビア導体23を介して接続され、その一端がビア導体23と接続され、その他端が溝31内に露出する電極パターン24とシールド層42とが接続されている。その他の構成は上記した実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
なお、基板2の一方主面2aが露出するように溝31が形成されて、シールド層42およびアンテナ導体52が、溝31の底面を形成する基板2の一方主面2aに設けられた電極に接続されることにより、それぞれ、信号電極25およびアンテナ電極26に接続されるようにしてもよい。
F.変形例(6)
図13は図1のモジュールの変形例を示す断面図である。この変形例(6)が上記した実施形態と異なるのは、図13に示すように、溝31が形成されておらず、樹脂封止層3の無線領域21とアンテナ領域22との境界部分にシールド層42が設けられていない点である。その他の構成は上記した実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について図14を参照して説明する。図14は本発明の第2実施形態にかかるアンテナ一体型モジュールを示す斜視図である。
この実施形態におけるアンテナ一体型モジュール1aが上記した第1実施形態と異なるのは、図14に示すように、基板2の一方主面2aに無線領域21を挟んでアンテナ領域22が設けられ、樹脂封止層3の各アンテナ領域22それぞれに対応する位置にアンテナ導体52が個別に設けられている点である。その他の構成は上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
この実施形態では上記した実施形態と同様の効果を奏することができると共に、以下の効果を奏することができる。すなわち、樹脂封止層3の各アンテナ領域22に対応する位置それぞれに設けられた各アンテナ導体52により形成される複数のアンテナを用いて、ダイバーシティによる通信に対応したアンテナ一体型モジュール1aを提供することができる。また、各アンテナを、それぞれ、所定の通信方式や、所定の周波数帯域に対応させることにより、マルチバンド、マルチモードに対応したアンテナ一体型モジュール1aを提供することができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について図15を参照して説明する。図15は本発明の第3実施形態にかかるアンテナ一体型モジュールを示す断面図である。
この実施形態におけるアンテナ一体型モジュール1bが上記した第1実施形態と異なるのは、アンテナ導体52の給電点とアンテナ電極26との接続方法が異なる点である。その他の構成は上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
図15に示すように、アンテナ領域22において、樹脂絶縁層3に電極ピンが埋設されることにより電極ポスト53が設けられている。そして、アンテナ電極26は、ビア導体23および電極ポスト53を介してアンテナ導体52の給電点に接続されている。また、グランド電極27が、ビア導体23および電極パターン24を介して、アンテナ一体型モジュール1bの長手方向におけるアンテナ部5側の端面に延在して設けられたアンテナ導体52に接続されている。以上のように、この実施形態では、アンテナ導体52により、板状逆Fアンテナが構成されている。
この実施形態においても、上記した実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、電極ポスト53に替えて、樹脂封止層3に透設されたビア孔に導電性ペーストが充填されることにより形成されたビア導体により、アンテナ電極26とアンテナ導体52の給電点とが接続されていてもよい。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態について図16を参照して説明する。図16は本発明の第4実施形態にかかるアンテナ一体型モジュールを示す断面図である。
この実施形態におけるアンテナ一体型モジュール1cが上記した第1実施形態と異なるのは、図16に示すように、無線機能部4とアンテナ導体52とが、基板2の一方主面2aや内部に設けられたビア導体23および電極パターン24により形成された配線パターンにより接続されている点である。その他の構成は上記した第1実施形態と同様であるため、同一符号を付すことによりその構成の説明は省略する。
この実施形態においても、上記した実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能であり、例えば、上記した実施形態では、基板2の集合体を用いて複数のアンテナ一体型モジュールを一体的に形成した後に個片化することにより、アンテナ一体型モジュールが製造されているが、個々のアンテナ一体型モジュールが個別に製造されてもよい。
また、シールド層42およびアンテナ導体52は、少なくとも、樹脂封止層3の上面に配置されていればよいが、特に、アンテナ導体52を、樹脂封止層3の少なくとも1つの側面に延在して設けることにより次のような効果を奏することができる。すなわち、樹脂封止層3の上面から側面に延在してアンテナ導体52が設けられているため、指向性や利得等のアンテナ特性を高精度に調整することができる。
また、上記した実施形態では、アンテナ領域22に整合回路51のみが配置され、その他の回路(電子部品41)が無線領域21に配置されることにより、無線機能部4とアンテナ部5とのアイソレーション特性の向上が図られているが、アンテナ一体型モジュールを、次のように構成してもよい。すなわち、RFICおよびシールド層42を有する無線機能部4およびアンテナ導体52を有するアンテナ部5が、それぞれ、アンテナ一体型モジュールの長手方向における両側に離れて配置され、無線領域21とアンテナ領域22との境界部分の伝送路にスイッチICやSAWフィルタ等のフィルタ回路が配置されるようにしてもよい。
また、シールド層やアンテナ導体を形成する導電性材料としては、上記した例に限らず、一般的に用いられる種々の材料を使用することができる。
また、RFICを含む電子部品を有する無線機能部と、アンテナ導体を有するアンテナ部とを備えるアンテナ一体型モジュールとその製造方法に本発明を広く適用することができる。
1,1a,1b,1c アンテナ一体型モジュール
2 基板
2a 一方主面
2b 他方主面
21 無線領域
22 アンテナ領域
25 信号電極
26 アンテナ電極
3 樹脂封止層
31 溝
4 無線機能部
41 電子部品
42 シールド層
5 アンテナ部
51 整合回路
52 アンテナ導体
6 導電層

Claims (10)

  1. RFICを含む電子部品を有する無線機能部が配置される無線領域と、アンテナ導体を有するアンテナ部が配置されるアンテナ領域とが、その一方主面に設けられた基板を用意する用意工程と、
    前記無線領域に前記電子部品を搭載する搭載工程と、
    前記電子部品を被覆するように前記基板の一方主面の全面に渡って樹脂を充填して樹脂封止層を形成する封止工程と、
    前記無線領域と前記アンテナ領域との境界に沿って前記樹脂封止層に溝を形成する溝形成工程と、
    導電性材料により前記樹脂封止層の表面を被覆する導電層を形成する導電層形成工程と、
    前記無線領域と前記アンテナ領域との境界部分における前記導電層の導電性材料を除去することにより当該導電層を分離して、前記無線領域側の前記導電層によりシールド層を形成し、前記アンテナ領域側の前記導電層により、前記樹脂封止層の前記アンテナ領域側の表面のうち、前記基板の一方主面との対向面と反対側の面および少なくとも1つの側面に延在するとともに、前記樹脂封止層の前記溝の前記アンテナ領域側の内側面に延在する前記アンテナ導体を形成する分離工程と
    を備えることを特徴とするアンテナ一体型モジュールの製造方法。
  2. 前記導電層形成工程の後に、前記アンテナ領域側の前記導電層を所定形状に加工する加工工程をさらに備えることを特徴とする請求項に記載のアンテナ一体型モジュールの製造方法。
  3. 無線領域とアンテナ領域とがその一方主面に設けられた基板と、
    前記無線領域および前記アンテナ領域を被覆するように樹脂が充填されて前記基板の一方主面に設けられた樹脂封止層と、
    前記無線領域に配置された無線機能部と
    前記アンテナ領域に配置されたアンテナ部とを備え、
    前記無線機能部は、
    前記無線領域に搭載されて前記樹脂封止層に内蔵されたRFICを含む電子部品と、
    前記樹脂封止層の前記無線領域側の表面に設けられたシールド層とを備え、
    前記無線領域と前記アンテナ領域との境界に沿って形成された溝が前記樹脂封止層に設けられ、
    前記アンテナ部は、
    前記樹脂封止層の前記アンテナ領域側の表面のうち、前記基板の一方主面との対向面と反対側の面および少なくとも1つの側面に延在するとともに前記樹脂封止層の前記溝の前記アンテナ領域側の内側面に延在しており、前記シールド層と分離して設けられたアンテナ導体
    を備えることを特徴とするアンテナ一体型モジュール。
  4. 前記シールド層が、前記樹脂封止層の前記溝の前記無線領域側の内側面に延在して設けられていることを特徴とする請求項に記載のアンテナ一体型モジュール。
  5. 前記アンテナ導体が、前記アンテナ領域側の前記樹脂封止層の全表面に延在して設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載のアンテナ一体型モジュール。
  6. 前記シールド層が、前記無線領域側の前記樹脂封止層の全表面に延在して設けられていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のアンテナ一体型モジュール。
  7. 前記基板の一方主面に前記無線領域を挟んで複数の前記アンテナ領域が設けられ、前記樹脂封止層の前記各アンテナ領域それぞれに対応する位置に前記アンテナ導体が個別に設けられていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のアンテナ一体型モジュール。
  8. 前記基板の他方主面に、前記アンテナ導体と接続されたアンテナ電極と、前記無線機能部と接続された信号電極とが設けられていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のアンテナ一体型モジュール。
  9. 前記シールド層と前記アンテナ導体とが同一の導電性材料により形成されていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のアンテナ一体型モジュール。
  10. 前記アンテナ部は、
    前記アンテナ領域に設けられ、前記アンテナ導体に接続された整合回路を備えていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載のアンテナ一体型モジュール。
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