JP6093849B2 - 内視鏡手術装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡手術装置、外套管に対する内視鏡及び処置具の挿入方法並びに内視鏡及び処置具の抜去方法に係り、特に内視鏡、処置具、及び外套管を備えた内視鏡手術装置、外套管に対する内視鏡及び処置具の挿入方法、並びに内視鏡及び処置具の抜去方法に関する。
腹壁に刺入した外套管を介して、腹腔鏡等の内視鏡及び処置具を腹腔内に挿入し、病変部の処置を行う内視鏡下外科手術(例えば、腹腔鏡下胆嚢摘出手術)が近年普及している。この内視鏡下外科手術は、手術創が開腹手術と比較して小さくなるので、術後の臥床期間を短縮できる。
特許文献1には、内視鏡(腹腔鏡)、処置具(腹腔鏡かん子)、及び内視鏡の挿入部(軸部)と処置具の挿入部(軸部)とが進退される外套管(ポート)を備えた内視鏡手術装置が開示されている。
内視鏡と処置具の各々の挿入部は、直線状に細長く構成されている。内視鏡の挿入部の先端には、対物レンズを備えた観察手段(観察機構)が設けられ、処置具の挿入部の先端には処置部(かん子)が設けられている。また、内視鏡の挿入部の基端には、ジョイントを介して本体が連結され、処置具の挿入部の基端には、処置部を操作する操作部(操作機構)が設けられている。
更に、特許文献1の内視鏡手術装置は、外套管の先端に対して処置具の挿入部の先端が、内視鏡の挿入部の先端よりも外方(体腔の内側)に突出している。これにより、内視鏡の観察手段によって処置具の処置部を観察することができる。
更にまた、特許文献1の内視鏡手術装置は、外套管の基端に対して処置具の操作部が、内視鏡の本体よりも外方(体腔の外側)に突出している。これにより、術者は、処置具の操作部が本体に邪魔されることなく操作することができる。
すなわち、特許文献1には、処置具の挿入部を内視鏡の挿入部よりも長くした内視鏡手術装置が開示されている。
なお、特許文献1には、内視鏡の本体をジョイントによって、処置部の操作部の操作領域外に配置することも記載されている。
特表2012−501695号公報
しかしながら、特許文献1の内視鏡手術装置では、内視鏡の観察手段の視野範囲の外側に処置具の処置部がある場合、内視鏡の挿入部を処置具とは別に独立して進退方向に操作し、前記視野範囲の内側に処置具の処置部が入るようにする面倒な操作が必要であった。
また、特許文献1の内視鏡手術装置は、内視鏡の本体を処置部の操作部の操作領域外に配置することが可能であるが、処置具の挿入方向によっては、処置具の操作部が内視鏡の基端に干渉(接触)する場合があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、外套管に挿入された内視鏡の挿入部と処置具の挿入部とを連動させて進退できるとともに、外套管に対する処置具の挿入操作時に処置具の操作部が内視鏡の基端と干渉するのを確実に防止できる内視鏡手術装置、及び内視鏡及び処置具を外套管内を円滑に進退できる、内視鏡及び処置具の挿入方法、並びに内視鏡及び処置具の抜去方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、上記目的を達成するために、直線状の挿入部を備えて体腔を観察する内視鏡と、直線状の挿入部の基端に操作部を備えた処置具と、内視鏡の挿入部及び処置具の挿入部をそれぞれ進退自在に構成され、内視鏡の挿入部に対して処置具の挿入部を遊びをもって相対的に進退可能な外套管と、を備え、外套管の長さをLt〔mm〕、内視鏡の挿入部の硬質部の長さをLs〔mm〕、処置具の挿入部の硬質部の長さをLh〔mm〕、内視鏡の挿入部の先端を基準とした処置具の挿入部の先端の最小突出長をLs1〔mm〕、及び内視鏡の挿入部に対する処置具の挿入部の遊び量をt〔mm〕、とした場合に、Lt≦Ls<Lh及び、Lh≧Ls1+Ls+tを満たす内視鏡手術装置を提供する。
本発明の一態様の内視鏡手術装置の特徴を以下に述べる。
a)第1の特徴
内視鏡、処置具、及び外套管を備えた内視鏡手術装置であって、処置具の進退方向の操作時に、遊び量を超えて操作された場合には、処置具の進退方向の操作に連動して内視鏡が進退方向に動作する。よって、外套管に挿入された内視鏡の挿入部と処置具の挿入部とを連動させて進退できる。また、処置具の挿入部は、内視鏡の挿入部に対し、所定の遊び量をもって外套管の軸方向に移動する。これにより、処置具の挿入部を進退方向に移動させたとき、遊び量の範囲内の移動であれば、内視鏡は進退方向に移動しない。このような遊び量を備えることによって、処置具の細かな移動は内視鏡に伝達しないので、揺れのない良好な内視鏡画像を提供できる。
b)第2の特徴
内視鏡の観察手段によって処置具の処置部を観察するために、処置具の挿入部の先端の外套管の先端からの突出長を、内視鏡の挿入部の先端の外套管の先端からの突出長以上に設定する。
このような内視鏡手術装置において、外套管の長さをLt、内視鏡の挿入部の硬質部の長さをLs、処置具の挿入部の硬質部の長さをLh、内視鏡の挿入部の先端を基準とした処置具の挿入部の先端の最小突出長をLs1、及び遊び量をt、とした場合に、Lt≦Ls<Lh及び、Lh≧Ls1+Ls+tを満たす。すなわち、処置具の挿入部の硬質部の長さLhが、突出長Ls1と内視鏡の挿入部の長さLsと遊び量tを合算した長さ以上であるので、外套管に対する処置具の挿入操作時に、処置具の操作部が内視鏡の基端と干渉するのを確実に防止できる。また、遊び量tの範囲を超えて処置具を進退方向に移動させた場合には、処置具に連動して内視鏡も同方向に移動するので、処置具の操作部が内視鏡の基端と干渉することはない。
本発明の一態様は、最小突出長Ls1は、Ls1≧0を満たすことが好ましい。
本発明の一態様によれば、Ls1≧0であれば、内視鏡の観察手段によって処置具の処置部を観察できる。
本発明の一態様は、最小突出長Ls1は、少なくとも処置具の挿入部の先端が、内視鏡の観察視野内に入る長さであることが好ましい。
本発明の一態様によれば、処置具の挿入部の先端を含む処置部の内視鏡画像を得ることができる。
本発明の一態様は、外套管における内視鏡の挿入部と処置具の挿入部との中心間距離が、処置具の挿入部の軸心と処置具の操作部の少なくとも一部との距離よりも短く設定されていることが好ましい。
本発明の一態様によれば、外套管の細径化を図るために、外套管における内視鏡の挿入部と処置具の挿入部との中心間距離が、処置具の挿入部の軸心と処置具の操作部の少なくとも一部との距離よりも短く設定されている。
本発明の一態様は、処置具の挿入部の先端には処置部が設けられ、処置具の操作部は処置部を操作するハンドル部であることが好ましい。
本発明の一態様によれば、処置具のハンドル部を操作することによって処置部を遠隔操作でき、処置具を外套管に対して進退方向に移動させてもハンドル部は、内視鏡の挿入部の基端に干渉しない。
本発明の一態様は、内視鏡の挿入部の基端には、可撓性ケーブルが連結されることが好ましい。
本発明の一態様によれば、処置具を外套管に対して進退方向に移動させても操作部は、内視鏡の可撓性ケーブルに干渉しない。
本発明の一態様は、内視鏡の挿入部の先端に観察手段を備えたことが好ましい。
本発明の一態様によれば、体腔の内視鏡画像を、内視鏡の観察手段によって取得することができる。
本発明の一態様は、外套管の内部に配置され、かつ、内視鏡の挿入部と処置具の挿入部とを連結する連結部材であって、内視鏡の挿入部に対して処置具の挿入部を、遊び量をもって外套管の軸方向に移動させる連結部材を更に備え、連結部材は、外套管の軸方向に移動可能に設けられるとともに、外套管に挿通された内視鏡の挿入部を保持する第1の移動体と、第1の移動体に設けられ、かつ、外套管に挿通された処置具の挿入部を保持し、かつ第1の移動体に対して遊び量の分だけ外套管の軸方向に移動する第2の移動体と、を備えることが好ましい。
本発明の一態様によれば、第1の移動体と第2の移動体とによって連結部材を構成できる。
本発明の一態様は、第1の移動体は、第1の摩擦力(F1)を介して外套管に係合され、第2の移動体は、第1の摩擦力(F1)よりも大きい第2の摩擦力(F2)を介して処置具の挿入部に係合され、かつ、第1の摩擦力(F1)よりも小さな第3の摩擦力(F3)を介して第1の移動体に係合され、第1の移動体に対して遊び量の分だけ摺動されることが好ましい。
本発明の一態様によれば、摩擦力の関係をF2>F1>F3に設定することによって、処置具の進退方向の移動に連動して内視鏡が進退方向に円滑に移動し、かつ内視鏡に対して処置具が遊び量の分だけ外套管の軸方向に円滑に摺動する。
本発明は、前記目的を達成するために、本発明の内視鏡手術装置を用い、内視鏡の挿入部を外套管に挿入する第1の挿入工程と、内視鏡の挿入部が挿入された外套管に処置具の挿入部を挿入する第2の挿入工程と、を備えた外套管に対する内視鏡及び処置具の挿入方法を提供する。
本発明の一態様によれば、挿入部の長さの短い内視鏡の挿入部を外套管に先に挿入する。よって、内視鏡の挿入部の挿入時には、内視鏡が処置具に干渉せず、内視鏡を円滑に挿入できる。この後、挿入部の長さの長い処置具の挿入部を挿入する。処置具の挿入部の挿入時には、内視鏡の挿入部が邪魔にならないので、内視鏡の挿入部を撓ませることなく、処置具の挿入部を外套管に円滑に挿入できる。
本発明は、前記目的を達成するために、本発明の内視鏡手術装置を用い、処置具の挿入部を外套管から抜去する第1の抜去工程と、処置具の挿入部が抜去された外套管から内視鏡の挿入部を抜去する第2の抜去工程と、を備えた外套管に対する内視鏡及び処置具の抜去方法を提供する。
本発明の一態様によれば、挿入部の長さの長い処置具の挿入部を外套管から先に抜去した後、挿入部の長さの短い内視鏡の挿入部を抜去するので、抜去時に内視鏡が処置具に干渉することはない。また、処置具の挿入部の抜去時には、内視鏡の挿入部が邪魔にならないので、内視鏡の挿入部を撓ませることなく、処置具を外套管から円滑に抜去できる。
本発明の内視鏡手術装置によれば、外套管に挿入された内視鏡の挿入部と処置具の挿入部とを連動させて進退できるとともに、外套管に対する処置具の挿入操作時に処置具の操作部が内視鏡の基端と干渉するのを確実に防止できる。
また、本発明の外套管に対する内視鏡及び処置具の挿入方法並びに内視鏡及び処置具の抜去方法によれば、内視鏡及び処置具を外套管に対して円滑に進退できる。
実施の形態の内視鏡手術装置の概略構成図である。 内視鏡の一例を示した概略構成図である。 ニードルライトの一例を示した概略構成図である。 処置具の一例を示す概略構成図である。 外套管の一例を示した斜視図である。 内視鏡と処置具が挿入された外套管の先端面の正面図である。 内視鏡と処置具が挿入された外套管の側面部分断面図である。 外套管の基端面の正面図である。 内視鏡手術装置の使用時の形態を示した説明図である。 内視鏡手術装置を用いた手術方法の一例を示した概略説明図である。 最小突出長Ls1=0である場合の内視鏡手術装置の形態を示した部分断面図である。 内視鏡の挿入部を外套管に挿入した部分断面図である。 処置具の挿入部を外套管に挿入した部分断面図である。
以下、添付図面に従って本発明の内視鏡手術装置、及び外套管に対する内視鏡及び処置具の挿入方法、並びに外套管に対する内視鏡及び処置具の抜去方法の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、実施の形態に係る内視鏡手術装置1の概略構成図である。
《内視鏡手術装置1の構成》
内視鏡手術装置1は、患者の体腔内に挿入されて体腔内を観察する内視鏡10と、患者の体腔内に挿入されて所要の処置を行う処置具50と、内視鏡10及び処置具50を患者の体腔内に案内する外套管100とを備える。図1においてLsは、内視鏡10の直線状の挿入部12の硬質部の長さ、Lhは、処置具50の直線状の挿入部52の硬質部の長さ、Ltは、外套管100の長さである。図1の内視鏡手術装置1ではLs、Lh、Ltの関係がLt<Ls<Lhであるが、Lt≦Ls<Lhの関係を備えたものであってもよい。
〔内視鏡10〕
図2は、内視鏡10の一例を示した概略構成図である。
内視鏡10は、腹腔鏡等の直視型の硬性内視鏡である。内視鏡10は、患者の体腔内に挿入される直線状の挿入部12と、挿入部12の基端に接続される可撓性のケーブル22とを備える。
挿入部12の先端には、対物レンズ16と撮像手段である撮像素子(例えばCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等)20とが内蔵される。撮像素子20の結像面には対物レンズ16からの観察像が結像され、撮像素子20で生成された画像信号は、ケーブル22を介して画像処理装置24に出力される。画像処理装置24は、撮像素子20からの画像信号を取り込み、取り込んだ信号に各種処理を施して、ディスプレイ26に出力可能な映像信号を生成する。対物レンズ16と撮像素子20とによって観察手段が構成される。なお、観察手段に代えて光伝送手段である光ファイバを使用してもよい。
画像処理装置24には、液晶モニタ等のディスプレイ26が接続される。画像処理装置24で生成された映像信号は、ディスプレイ26に出力され、内視鏡撮影画像として、ディスプレイ26の画面に表示される。
なお、本例の内視鏡10には、照明手段が備えられていない。照明は別の手段、例えば、ニードルライトで行われる。内視鏡に内蔵する照明手段を省くことにより、内視鏡10の挿入部12の外径を細径化できる。これにより、外套管100の外径も細径化でき、患者の体壁に加える侵襲を低減できる。
〔ニードルライト30〕
図3は、ニードルライト30の一例を示した概略構成図である。
ニードルライト30は、患者の体腔内に挿入されて体腔内を照明光で照射する。
ニードルライト30は、直線状の挿入部32を有する。挿入部32の先端には、照明窓(不図示)が備えられ、この照明窓から軸方向に照明光を照射する。挿入部32の内部には、照明窓から照射する照明光を伝達する光ファイバーバンドルが収容される。
ニードルライト30の基端には、接続部34が備えられる。接続部34には、可撓性を有するケーブル36を介して光源装置38が接続される。照明窓から出射させる照明光は、光源装置38から供給される。
ニードルライト30は、一例としてニードルライト用のトラカール40を介して体腔内に挿入される。
〔処置具50〕
図4は、処置具50の一例を示した概略構成図である。
処置具50は、体腔内に挿入される直線状の挿入部52と、挿入部52の先端に配設される処置部54と、挿入部52の基端に配設されるハンドル部(操作部)56とを備えている。図5に示す処置部54は、ハサミ構造とされており、ハンドル部56の開閉操作によって、処置部54が開閉動作される。ハンドル部56の把持部58が、処置具50の操作部の少なくとも一部を構成している。
なお、処置具50は、これに限らず、鉗子、レーザープローブ、縫合器、電気メス、持針器、超音波吸引器等を処置具として使用できる。
〔外套管100〕
図5は、外套管100の一例を示した斜視図である。
外套管100は、患者の体腔壁に穿刺され、内視鏡10の挿入部12及び処置具50の挿入部52を患者の体腔内に案内する。
図6は、内視鏡10と処置具50が挿入された外套管100の先端面の正面図、図7は内視鏡10と処置具50が挿入された外套管100の側面部分断面図、図8は外套管100の基端面の正面図である。
外套管100は、円筒状の外套管本体102を有する。外套管本体102の基端には、キャップ104が取り付けられる。キャップ104には、気密を確保する弁部材が収納され、この弁部材によって外套管本体102の基端開口部が閉塞される。外套管本体102の先端には、キャップ106が取り付けられ、このキャップ106によって外套管本体102の先端開口部が閉塞される。
図5、図8に示すように、キャップ104には、処置具50の挿入部52を外套管本体102に挿入するための処置具挿入口108が備えられる。処置具挿入口108は、使用する処置具50の挿入部52の外径に対応した内径で形成される。
また、キャップ104には、内視鏡10の挿入部12を外套管本体102に挿入するための内視鏡挿入口112が備えられる。内視鏡挿入口112は、使用する内視鏡10の挿入部12の外径に対応した内径で形成される。
図6に示すように、キャップ106には、外套管本体102に挿入された処置具50の挿入部52が繰り出される処置具繰出口114が備えられる。処置具繰出口114は、使用する処置具50の挿入部52の外径に対応した内径で形成される。図8の処置具挿入口108と図6の処置具繰出口114とは同軸であり、且つ、外套管本体102の軸と平行な軸上に配置される。これにより、図7の如く、処置具挿入口108(図8参照)から挿入された処置具50が処置具繰出口114(図6参照)から繰り出される。このとき、処置具50の挿入部52は、外套管本体102の軸と平行な状態で繰り出される。
また、図6のキャップ106には、図8の内視鏡挿入口112から外套管本体102に挿入された内視鏡10の挿入部12が繰り出される内視鏡繰出口116が備えられる。内視鏡繰出口116は、使用する内視鏡10の挿入部12の外径に対応した内径で形成される。内視鏡挿入口112(図8参照)と内視鏡繰出口116(図6参照)とは同軸であり、且つ、外套管本体102の軸と平行な軸上に配置される。これにより、図7の如く、内視鏡挿入口112(図8参照)から挿入された内視鏡10が内視鏡繰出口116(図6参照)から繰り出される。このとき、内視鏡10の挿入部12は、外套管本体102の軸と平行な状態で繰り出される。
〔外套管100の内部構造〕
図7の如く、外套管本体102の内部には、外套管本体102の軸と平行な方向に移動可能なスライダ(第1の移動体)118が備えられる。
スライダ118は、外套管本体102に収容可能な円柱状に構成される。スライダ118は、一対のガイド軸120にガイドされて、外套管本体102の内部を外套管本体102の軸と平行な方向に移動可能に設けられる。
各ガイド軸120は丸棒状であり、外套管本体102の内部に配置される(図6参照)。また、各ガイド軸120は、基端がキャップ104に支持されるとともに先端がキャップ106に支持されて、外套管本体102の軸と平行に配置される。
スライダ118には、一対のガイド軸120が挿通可能な一対のガイド孔122が備えられる。一対のガイド孔122は、一対のガイド軸120の配置間隔と同じ間隔で配置され、それぞれ外套管本体102の軸と平行に形成される。ガイド孔122にガイド軸120が挿通されて、スライダ118は、ガイド軸120にガイドされる。
スライダ118には、外套管本体102に挿入された処置具50の挿入部52を保持する処置具保持部124と、外套管本体102に挿入された内視鏡10の挿入部12を保持する内視鏡保持部126とが備えられる。
内視鏡保持部126は、内視鏡10の挿入部12が挿通される内視鏡保持孔132と、内視鏡保持孔132に配置される一対のOリング134とを備える。
内視鏡保持孔132は、スライダ118を貫通して形成される。内視鏡保持孔132は、外套管本体102の軸と平行に形成され、内視鏡挿入口112及び内視鏡繰出口116と同軸上に配置される。
一対のOリング134は、内視鏡保持孔132の内側の前後2カ所に取り付けられる。このOリング134の内径は、内視鏡10の挿入部12の外径よりも若干小さく形成される。
内視鏡挿入口112から外套管本体102に挿入された内視鏡10の挿入部12は、内視鏡保持孔132を通過して内視鏡繰出口116から繰り出される。内視鏡10は、内視鏡保持孔132を通過する際、Oリング134を通過する。上記のように、Oリング134の内径は、内視鏡10の挿入部12の外径よりも若干小さく形成されている。したがって、内視鏡10の挿入部12は、内視鏡保持孔132を通過すると、Oリング134の弾性力によって内視鏡保持孔132に保持される。
なお、ここでの保持はOリング134の弾性力による保持なので、スライダ118に対する内視鏡10の保持位置を任意に調整することができる。
また、内視鏡10はOリング134の弾性力によって保持されるが、Oリング134と内視鏡10の挿入部12との間の摩擦力は、ガイド軸120とガイド孔122との間の摩擦力(=外套管本体102とスライダ118との間の摩擦力:F1)よりも大きく設定される。これにより、外套管本体102に対してスライダ118と内視鏡10の挿入部12とが一体に移動する。
処置具保持部124は、処置具50の挿入部52が挿通される処置具保持孔128と、処置具保持孔128に配置され、処置具保持孔128に沿って軸方向に移動するスリーブ(第2の移動体)140と、スリーブ140に配置される一対のOリング130とによって構成される。スライダ118とスリーブ140とによって、連結部材が構成される。
処置具保持孔128は、スライダ118を貫通して形成される。処置具保持孔128は、外套管本体102の軸と平行に形成され、処置具挿入口108及び処置具繰出口114と同軸上に配置される。
処置具保持孔128の両端部には、円環状のストッパリング142が取り付けられる。処置具保持孔128に収容されるスリーブ140は、ストッパリング142、142によって処置具保持孔128からの抜けが防止される。また、スリーブ140は、ストッパリング142、142によって軸方向の遊び量tが設定される。すなわち、スリーブ140は、処置具保持孔128の両端に設けられるストッパリング142、142の間で、スライダ118に対し、遊び量tだけ移動可能に設けられる。
スリーブ140は円筒状に形成され、処置具保持孔128の内側に収容されて、処置具保持孔128と同軸上に配置される。すなわち、スリーブ140は、処置具挿入口108及び処置具繰出口114と同軸上に配置される。これにより、処置具挿入口108から軸方向に沿って処置具50を挿入すると、処置具50の挿入部52がスリーブ140の内周部に挿入される。
一対のOリング130は、スリーブ140の内側の前後2カ所に取り付けられる。このOリング130の内径は、処置具50の挿入部52の外径よりも若干小さく形成される。
処置具挿入口108から外套管本体102に挿入された処置具50の挿入部52は、処置具保持孔128を通過して処置具繰出口114から繰り出される。挿入部52は、処置具保持孔128を通過する際、スリーブ140の内周部に配置されたOリング130を通過する。Oリング130の内径は、処置具50の挿入部52の外径よりも若干小さく形成されている。したがって、挿入部52は、Oリング130を通過すると、Oリング130の弾性力によってスリーブ140に保持される。
なお、ここでの保持はOリング130の弾性力による保持なので、スリーブ140に対する処置具50の挿入部52の保持位置を任意に調整できる。すなわち、スライダ118に対する処置具50の挿入部52の保持位置を任意に調整できる。なお、図7のLs1は、内視鏡10の挿入部12の先端を基準とした処置具50の挿入部52の先端の最小突出長である。
処置具保持部124では、スリーブ140が処置具50の挿入部52と一体化され、処置具50の挿入部52の移動に連動してスリーブ140が移動する。
ここで、スリーブ140と処置具保持孔128との間の摩擦力(F3)が、処置具50の挿入部52とOリング130との間の摩擦力(F2)よりも大きい場合には、挿入部52はOリング130との間で滑り、スライダ118に対してスリーブ140を移動させることができない。このような理由から、スリーブ140と処置具保持孔128との間の摩擦力(F3)は、処置具50とOリング130との間の摩擦力(F2)よりも小さく設定される。
一方、ガイド軸120とガイド孔122との間の摩擦力(=外套管本体102とスライダ118との間の摩擦力:F1)よりもスリーブ140と処置具保持孔128との間の摩擦力(F3)が大きいと、処置具50を移動させたときに、スリーブ140ではなく、外套管本体102に対してスライダ118が移動してしまう。このような理由から、ガイド軸120とガイド孔122との間の摩擦力(F1)は、スリーブ140と処置具保持孔128との間の摩擦力(F3)よりも大きく設定される。
また、処置具50とOリング130との間の摩擦力(F2)が、ガイド軸120とガイド孔122との間の摩擦力(F1)よりも大きく設定される。
すなわち、ガイド軸120とガイド孔122との間の摩擦力(F1)と、処置具50とOリング130との間の摩擦力(F2)と、スリーブ140と処置具保持孔128との間の摩擦力(F3)との関係が、F2>F1>F3に設定される。
これにより、処置具50の挿入部52を軸方向に移動させたとき、一対のストッパリング142、142によって設定される遊び量t以下の移動であれば、スライダ118は移動せず、内視鏡10も連動しない。
このような遊び量tを備えることにより、例えば、挿入部52が軸方向に微小変位した場合(小振幅の進退動作を行った場合)に画面上の画像が揺れるのを防止できる。よって、揺れのない見やすい画像を提供することができる。
《内視鏡手術装置1の作用》
図9は、内視鏡手術装置1の使用時の形態を示す図である。
外套管100に挿入された内視鏡10の挿入部12と処置具50の挿入部52とは、互いに平行に保持され、かつ、外套管100の軸と平行に保持される。
ここで、処置具50の挿入部52は、スリーブ140に保持されており、スリーブ140は、スライダ118に対して軸方向に移動可能に設けられている。そして、スリーブ140と処置具保持孔128との間の摩擦力(F3)と、ガイド軸120とガイド孔122との間の摩擦力(F1)とは、F3<F1に設定されている。
この結果、処置具50の挿入部52を進退方向(軸方向)に移動させると、一対のストッパリング142、142で規定されるスリーブ140の遊び量tの範囲では、内視鏡10は進退方向に移動せず処置具50のみが進退方向に移動する。
一方、遊び量tの範囲を超えて処置具50の挿入部52が進退方向に移動すると、スライダ118がスリーブ140に押されて処置具50と一体となって移動する。この結果、内視鏡10の挿入部12が処置具50に連動して進退方向に移動する。
具体的には、スリーブ140の遊び量tの範囲を超えて処置具50の挿入部52が進出方向(先端方向)に移動すると、スリーブ140の先端が、処置具保持孔128の先端側の端部に設けられたストッパリング142に当接し、スライダ118が処置具50と一体となって先端方向に移動する。この結果、内視鏡10の挿入部12が処置具50とともに先端方向に移動する。
一方、スリーブ140の遊び量tの範囲を超えて処置具50の挿入部52が退避方向(基端方向)に移動すると、スリーブ140の基端が、処置具保持孔128の基端側の端部に設けられたストッパリング142に当接し、スライダ118が処置具50と一体となって基端方向に移動する。この結果、内視鏡10の挿入部12が処置具50とともに基端方向に移動する。
このように、内視鏡手術装置1によれば、処置具50を遊び量tの範囲を超えて移動させたときにのみ内視鏡10が処置具50に連動して同方向に移動する。これにより、遊び量tの範囲内での細かな揺れのような処置具50の小振幅の移動については、内視鏡10にその動きが伝達しないので、揺れのない良好な内視鏡画像を提供できる。
なお、図9の(A)部及び(B)部に示すように、Ls1は、遊び量tによって変動する。つまり、図9の(A)部で示したLs1は、Ls1の最大長であり、図9の(B)部で示したLs1は、Ls1の最小長である。
《内視鏡手術装置1の使用例》
図10は、内視鏡手術装置1を用いた手術方法の一例を示す概略図である。
本例は一人の術者が処置を行う場合の例を示している。
内視鏡10と処置具50とは、患者の体腔壁2に穿刺された外套管100を介して体腔3に挿入される。内視鏡10は、処置具50の移動に連動して移動する。これにより、常に処置部分の映像が、ディスプレイ26に表示され、処置具50の移動によって視野を移動させることができる。
内視鏡10は、照明手段が備えられていないので、照明手段として、別途ニードルライト30が、ニードルライト用のトラカール40を介して体腔3に挿入される。体腔3は、ニードルライト30の先端から照射される照明光によって照らされる。なお、本例では1本のニードルライト30を例示したが、必要に応じて複数本のニードルライト30を使用してもよい。上記のように、処置具50の操作によって内視鏡10も操作されるので、スコピストが不要となる。
《実施の形態の内視鏡手術装置1の特徴》
a)第1の特徴
内視鏡10の挿入部12と処置具50の挿入部52を、外套管本体102の内部に配置された、スライダ118とスリーブ140とからなる連結部材によって連結している。
これにより、処置具50の進退方向の操作時に連動して内視鏡10が進退方向に動作するので、外套管100に挿入された内視鏡10の挿入部12と処置具50の挿入部52とを連動させて進退できる。
また、処置具50の挿入部52を、内視鏡10の挿入部12に対し、遊び量tをもって外套管100の軸方向に移動するように連結部材に連結したことにある。
これにより、処置具50の挿入部52を進退方向に移動させたとき、挿入部52の移動が遊び量tの範囲内であれば、内視鏡10は進退方向に移動しない。このような遊び量tを備えることによって、処置具50の細かな移動が内視鏡10に伝達しないので、揺れのない良好な内視鏡画像を得ることができる。
b)第2の特徴
内視鏡10の対物レンズ16及び撮像素子20によって処置具50の処置部54を観察するために、図1の如く処置具50の挿入部52の先端が外套管100の先端から突出する突出長aを、内視鏡10の挿入部12の先端が外套管100の先端から突出する突出長b以上に設定している。
外套管100の細径化を図るために、外套管100における内視鏡10の挿入部12と処置具50の挿入部52との中心間距離cを、処置具50の挿入部52の軸心と処置具50のハンドル部56の把持部58との距離dよりも短く設定している。つまり、内視鏡手術装置1において、内視鏡10の挿入部12の軸方向の延長線上に把持部58が存在する。すなわち、処置具50の挿入方向の動作時に、把持部58が挿入部12の基端に干渉するおそれがある。
そこで、その問題を回避するように、このような内視鏡手術装置1において、外套管の長さをLt、内視鏡の挿入部の硬質部の長さをLs、処置具の挿入部の硬質部の長さをLh、内視鏡の挿入部の先端を基準とした処置具の挿入部の先端の最小突出長をLs1、及び遊び量をt、とした場合に、Lt≦Ls<Lh及び、Lh≧Ls1+Ls+tを満たすように構成する。
すなわち、処置具の挿入部の硬質部の長さLhが、最小突出長Ls1と内視鏡10の挿入部12の長さLsと遊び量tを合算した長さ以上であるので、外套管100に対する処置具50の挿入操作時に、処置具50のハンドル部56の把持部58が内視鏡10の挿入部12の基端のケーブル22と干渉するのを確実に防止できる。また、遊び量tの範囲を超えて処置具50を進退方向に移動させた場合には、処置具50に連動して内視鏡10も同方向に移動するので、処置具50のハンドル部56が内視鏡の基端と干渉することはない。
図11は、最小突出長Ls1=0である場合の内視鏡手術装置1の形態が示されている。
最小突出長Ls1=0とした場合でも、内視鏡10の対物レンズ16及び撮像素子20によって処置具50の処置部54を観察できる場合がある。
最小突出長Ls1は、少なくとも処置具50の挿入部52の先端が、内視鏡10の対物レンズ16の視野内に入る長さであることが好ましい。これにより、処置具50の挿入部52の先端を含む処置部54の内視鏡画像を得ることができる。
また、最小突出長Ls1=50mm、かつ遊び量t=20mmに設定することが好ましい。この範囲は、術者が通常使用する実質的な使用範囲なので、術者は違和感なく処置具を操作できる。
〔内視鏡手術装置1の長さの一例〕
外套管100の長さ :Lt=160mm
内視鏡10の挿入部12の硬質部の長さ:Ls=250mm
処置具50の挿入部52の硬質部の長さ:Lh=360mm
最小突出長 :Ls1=50mm
遊び量 :t=20mm
この内視鏡手術装置1によれば、Lt≦Ls<Lh及び、Lh≧Ls1+Ls+tを満たすことができる。
《外套管100に対する内視鏡10及び処置具50の挿入方法》
図12は、内視鏡10の挿入部12を外套管100に挿入した部分断面図、図13は、内視鏡10の挿入部12と処置具50の挿入部52とを外套管100に挿入した部分断面図である。
まず、図12に示すように、内視鏡10の挿入部12を、内視鏡挿入口112(図8参照)から挿入する(第1の挿入工程)。内視鏡挿入口112に挿入された挿入部12は、外套管本体102を通過して内視鏡繰出口116から繰り出される。この際、挿入部12は、外套管本体内のスライダ118に形成された内視鏡保持孔132を通過して内視鏡繰出口116から繰り出される。内視鏡保持孔132にはOリング134が備えられており、内視鏡保持孔132を通過した挿入部12は、Oリング134の弾性力によってスライダ118に保持される。
次に、図13に示すように、処置具50の挿入部52を、処置具挿入口108から挿入する(第2の挿入工程)。処置具挿入口108に挿入された挿入部52は、外套管本体102を通過して処置具繰出口114から繰り出される。この際、挿入部52は、スリーブ140にOリング130の弾性力によって保持される。このとき、最小突出長Ls1≧0であって、例えば70mm以下に設定すればよい。この後、処置具50を抜去方向に移動させ、図7の使用位置に内視鏡10と処置具50を位置させる。
実施の形態の挿入方法は、処置具50よりも挿入部の長さが短い内視鏡10の挿入部12を外套管100に先に挿入した後、処置具50の挿入部52を挿入する方法なので、内視鏡10が処置具50に干渉しない。また、処置具50の挿入部52の挿入時には、内視鏡10の挿入部12が邪魔にならないので、内視鏡10の挿入部12を撓ませることなく、処置具50を外套管100に円滑に挿入できる。
《外套管100に対する内視鏡及び処置具の抜去方法》
まず、図7の状態から処置具50の挿入部52を抜去方向に移動する。そうすると、スリーブ140がまず基端側のストッパリング142に当接し、この後、スライダ118が挿入部52とともに外套管100の基端側に移動する。そして、スライダ118が外套管100の基端に当接して、スライダ118の移動が規制されると、挿入部52がスライダ118から抜去されていき、最終的に挿入部52が外套管100から抜去される(第1の抜去工程)。
次に、内視鏡10の挿入部12を抜去方向に移動すると、挿入部12がスライダ118から抜去されていき、最終的に挿入部12が外套管100から抜去される(第2の抜去工程)。
実施の形態の抜去方法は、内視鏡10よりも挿入部の長さが長い処置具50の挿入部52を外套管100から先に抜去した後、内視鏡10の挿入部12を抜去する方法なので、内視鏡10が処置具50に干渉しない。また、処置具50の挿入部52の抜去時には、内視鏡10の挿入部12が邪魔にならないので、内視鏡10の挿入部12を撓ませることなく、処置具50を外套管100から円滑に抜去できる。
1…内視鏡手術装置、2…体腔壁、3…体腔、10…内視鏡、12…挿入部、14…接眼部、16…対物レンズ、20…撮像素子、22…ケーブル、24…画像処理装置、26…ディスプレイ、30…ニードルライト、32…挿入部、34…接続部、36…ケーブル、38…光源装置、40…トラカール、50…処置具、52…挿入部、54…処置部、56…ハンドル部、58…把持部、60…処置具、100…外套管、102…外套管本体、104…キャップ、106…キャップ、108…処置具挿入口、112…内視鏡挿入口、114…処置具繰出口、116…内視鏡繰出口、118…スライダ、120…ガイド軸、122…ガイド孔、124…処置具保持部、126…内視鏡保持部、128…処置具保持孔、130…Oリング、132…内視鏡保持孔、134…Oリング、140…スリーブ、142…ストッパリング

Claims (11)

  1. 直線状の挿入部を備え、体腔を観察する内視鏡と、
    直線状の挿入部の基端に操作部を備えた処置具と、
    前記内視鏡の挿入部及び前記処置具の挿入部をそれぞれ進退自在に構成されて、前記内視鏡の挿入部と前記処置具の挿入部とを連結する連結部を有する外套管であって、前記連結部は、前記内視鏡の挿入部と前記処置具の挿入部とを連結した状態において前記外套管の軸方向に遊び量を有し、前記遊び量の範囲内では前記内視鏡の挿入部及び前記処置具の挿入部のいずれか一方の進退移動に対して他方を進退移動させず、かつ前記遊び量の範囲を超えた場合には前記内視鏡の挿入部及び前記処置具の挿入部のいずれか一方の進退移動に対して他方を進退移動させる外套管と、
    を備え、
    前記外套管の長さをLtミリメートル、前記内視鏡の挿入部の硬質部の長さをLsミリメートル、前記処置具の挿入部の硬質部の長さをLhミリメートル、前記内視鏡の挿入部の先端を基準とした前記処置具の挿入部の先端の最小突出長をLs1ミリメートル、及び前記遊び量をtミリメートル、とした場合に、
    Lt≦Ls<Lh及び、Lh≧Ls1+Ls+tを満たす内視鏡手術装置。
  2. 前記最小突出長Ls1は、Ls1≧0を満たす請求項1に記載の内視鏡手術装置。
  3. 前記最小突出長Ls1は、少なくとも前記処置具の挿入部の先端が、前記内視鏡の観察視野内に入る長さである請求項2に記載の内視鏡手術装置。
  4. 前記外套管における前記内視鏡の挿入部と前記処置具の挿入部との中心間距離が、前記処置具の挿入部の軸心と前記処置具の操作部の少なくとも一部との距離よりも短く設定される請求項1から3のいずれか1項に記載の内視鏡手術装置。
  5. 前記処置具の挿入部の先端には処置部が設けられ、前記処置具の前記操作部は前記処置部を操作するハンドル部である請求項1から4のいずれか1項に記載の内視鏡手術装置。
  6. 前記内視鏡の挿入部の基端には、可撓性ケーブルが連結される請求項1から5のいずれか1項に記載の内視鏡手術装置。
  7. 前記内視鏡の挿入部の先端に観察手段を備えた請求項1から6のいずれか1項に記載の内視鏡手術装置。
  8. 前記外套管の内部には、前記連結部を構成する連結部材が設けられ、
    前記連結部材は、
    前記外套管の軸方向に移動可能に設けられ、かつ前記外套管に挿通された前記内視鏡の挿入部を保持する第1の移動体と、
    前記第1の移動体に設けられ、かつ前記外套管に挿通された前記処置具の挿入部を保持し、かつ前記第1の移動体に対して前記遊び量の分だけ前記外套管の軸方向に移動する第2の移動体と、
    を備える請求項1から7のいずれか1項に記載の内視鏡手術装置。
  9. 前記第1の移動体は、第1の摩擦力を介して前記外套管に係合され、
    前記第2の移動体は、前記第1の摩擦力よりも大きい第2の摩擦力を介して前記処置具の挿入部に係合され、かつ前記第1の摩擦力よりも小さな第3の摩擦力を介して前記第1の移動体に係合され、前記第1の移動体に対して前記遊び量の分だけ摺動される請求項8に記載の内視鏡手術装置。
  10. 直線状の挿入部を備え、体腔を観察する内視鏡と、
    直線状の挿入部の基端に操作部を備えた処置具と、
    前記内視鏡の挿入部及び前記処置具の挿入部をそれぞれ進退自在に構成され、前記内視鏡の挿入部に対して前記処置具の挿入部が遊びをもって相対的に進退可能な外套管と、
    前記外套管の内部に配置され、かつ前記内視鏡の挿入部と前記処置具の挿入部とを連結する連結部材であって、前記内視鏡の挿入部に対して前記処置具の挿入部を、前記遊び量をもって前記外套管の軸方向に移動させる連結部材と、を備え、
    前記連結部材は、
    前記外套管の軸方向に移動可能に設けられ、かつ前記外套管に挿通された前記内視鏡の挿入部を保持する第1の移動体と、
    前記第1の移動体に設けられ、かつ前記外套管に挿通された前記処置具の挿入部を保持し、かつ前記第1の移動体に対して前記遊び量の分だけ前記外套管の軸方向に移動する第2の移動体と、を備え、
    前記外套管の長さをLtミリメートル、前記内視鏡の挿入部の硬質部の長さをLsミリメートル、前記処置具の挿入部の硬質部の長さをLhミリメートル、前記内視鏡の挿入部の先端を基準とした前記処置具の挿入部の先端の最小突出長をLs1ミリメートル、及び前記内視鏡の挿入部に対する前記処置具の挿入部の遊び量をtミリメートル、とした場合に、
    Lt≦Ls<Lh及び、Lh≧Ls1+Ls+tを満たす内視鏡手術装置。
  11. 前記第1の移動体は、第1の摩擦力を介して前記外套管に係合され、
    前記第2の移動体は、前記第1の摩擦力よりも大きい第2の摩擦力を介して前記処置具の挿入部に係合され、かつ前記第1の摩擦力よりも小さな第3の摩擦力を介して前記第1の移動体に係合され、前記第1の移動体に対して前記遊び量の分だけ摺動される請求項10に記載の内視鏡手術装置。
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